仮面ライダーSCIP   作:蒼かえる

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アンケートにお答えいただいた皆様、ありがとうございました!!
次にゆく世界はソードアート・オンラインになりました!!
この世界を巡れば蒼兎の活躍は一先ず終わりです…
それまでどうぞお楽しみください!!


ソードアート・オンラインの世界
報告書4-1 開始


前の世界の主人公である五河士道に別れを告げて、世界や次元を超える銀色の幕オーロラカーテンを歩き次の世界への向かう間。

 

いつまでも慣れることは無いであろう仮面ライダーSCIP変身への副作用もSCP-500の効果で打ち消し、次に向かう世界がどこであるか予想……というよりは願望を考える。

 

「(できれば転生者がすぐ見つかって分かりやすい世界がいいな……)」

 

そんなことをぼんやりと考えつつ次の世界へ到着した蒼兎。目の前に広がった光景は石やレンガでできた家が並び、中央に広場がある街中だった。

 

現代的ではなく、どちらかといえばオラリオの街に似た雰囲気だったが様子は少し違った。広場ではそれなりに多くいる人々が談笑しているが所々によく見れば青い光の板のようなものが浮かんでいる人が居た。

 

それはまるでゲームウィンドウのようだった。

 

「これは……」

 

ともかく情報を集めるために歩き出そうとした直後、鐘の音が響き渡った。それが合図であるかのように続々と広場を埋め尽くすほどの大量の人間が光の中から突如現れた。そして夕日がきれいであった空は赤のシステムウィンドウに染まり、その間から溢れ出た赤い液体が大型の顔の見えないマントを羽織った人型のウィンドウを構成した。。

 

大音量のスピーカーのような響く声で広場に集められたであろう人々に告げた。

 

『「プレイヤー諸君、私の世界へようこそ」』

 

ここまでのこの異様な状況で蒼兎は自身がどの世界にやってきたのかを理解した。2025年の未来にVRMMOを舞台に起きたゲーム内の死亡が同時に現実への死へと繋がる遊びではないゲーム。

 

『ソードアート・オンライン』の世界だった。

 

巨大な人型ウィンドウは続けて話し始めた。

 

『「私の名前は茅場晶彦」』

 

茅場晶彦、それはこの世界を作り出した張本人であり黒幕の名前である。広場に集められた人々はこの世界を作り出した作者が現れたことに驚く声をあげる。

 

『「プレイヤーの諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気づいていると思う」』

 

手を下に下げてメインメニューであろう画面を表示させる巨大人型ウィンドウの茅場は操作を続けてログアウトボタンがあったであろう位置を見せる。しかしそこには言葉通りログアウトボタンが消えていた。

 

『「しかし、これはゲームの不具合ではない」』

『「ソードアート・オンライン本来の仕様である」』

 

そして続けて茅場は驚愕の事実を口にする。それは外部からこのゲームに接続している機器『ナーヴギア』を強制的に外す、または電源が落ちた場合、高出力マイクロウェーブで接続者の脳を焼き切るというものだった。

 

外部の人間が既にそれを行おうとし、すでに213人が犠牲になっているという事実も伝え、続けて茅場は語る。

 

『「今後、ゲームにおいてあらゆる蘇生手段は機能しない。HP(ヒットポイント)がゼロになった瞬間、諸君らのアバターは永久に消滅し、同時に……」』

 

『「諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される……。」』

 

広場に集められた人々が全員、言葉を失った。ゲームの死が現実に繋がる。それは今までの人生で体験したことがないであろう生命の危機。嘘だと断定するにもすでに死んだ人間がいるという証拠が開発者本人の口から告げられた。

 

そんな人々が驚愕と恐怖で震える間、茅場はゲーム解放の条件を告げた。

 

『「諸君らが開放される条件はただ1つ、このゲームをクリアすればいい」』

 

『「現在君たちが居るのはアインクラッド層の第一層である。各フロア層のフロアボスを攻略し上へ向かい、第100層のボスを攻略すれば、ゲームクリアだ。」』

 

ゲームクリアの条件を聞いた人々は口々に非難する。

 

「適当なこと言ってんじゃねぇよ!!」

「第100層をクリア!?できる訳ねぇだろ、ベータテストじゃろくに上がれなかったんだろ!?」

 

『「それでは最後に……諸君らのアイテムストレージに私からのプレゼントを用意してある、確認してくれまえ。」』

 

広場の人々が一斉に手を下に下げてアイテムストレージを確認する。蒼兎もそれに習ってアイテムストレージを確認する。項目にあったのは『手鏡』だった。その項目をタッチすると目の前に手鏡が現れた。

 

そして周辺の至るところから光が発生し、それは広場にいた人間全てを包み込んだ。光が収まると周囲にいた人々はアバターのような姿から現代の現実世界の顔に変わっており、所々に女性用の装備をした男性なども現れた。蒼兎は前の世界から変わらなかった。

 

『「諸君は今、何故と思っているだろう。」』

『「何故ソードアート・オンライン及びナーヴギアの開発者茅場晶彦がこんなことをしたのかと。」』

『「私の目的は既に達せられている。この世界を作り出し、鑑賞するために私はソードアート・オンラインを作った。」』

 

『「そして今、全ては達成せしめられた。」』

 

『「以上で、ソードアート・オンラインの正式サービスのチュートリアルを終了する」』

『「プレイヤーの諸君、健闘を祈る。」』

 

そうして大型人型ウィンドウであった茅場はゆらゆらと煙のようなものを出し、ノイズを走らせながら空の赤いウィンドウの吸収された。そして先程までの事象が全て嘘だったかのように空のウィンドウは消え、景色は夕日に戻った。

 

僅かな沈黙、しかし今の状況を受け入れられない人々が少しずつ現れ始めた。悲鳴をあげ、辺りは絶望と嘆きに染まる。

 

蒼兎は状況を把握し終えて自身のメインメニューを確認する。レベルは1でアイテムストレージには『ビヨンドライバー』と『SCIPミライドウォッチ』が表示されていた。

 

「………問題なし」

 

もしアイテムストレージに無ければ蒼兎はレベルを上げてまだ詳細の分からない転生者に対応しなくてはならなかったがその心配は無いようだった。狂乱の最中にいる人々の間を通り抜けて蒼兎は広場から離れた。

 

「(この世界本来の道筋に逆らうなんてことはしなくていい……主人公の葛藤もこの世界の住人の死も決められている……それを必要以上に乱す転生者を)」

 

「倒せばいい……!」

次に行く世界がラストです。

  • この素晴らしい世界に祝福を!
  • 異世界はスマートフォンとともに
  • ソードアート・オンライン
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