代表者決めの戦いが終わり翌日。
「代表者は織斑くんになりました!」
「え!?でも俺、負けてますよ?」
「「「俺達は辞退した」」」
「そもそも俺、IS持ってねぇし……勝負する前に辞退してる。」
「セシリアもか!?」
「私もですわ。」
「なら俺も「選ばれた以上、責任を持ってやれ」……はい…。」
一夏も辞退しようとするが千冬が読んでいたのか言葉を遮って一夏に任命する。唐突にセシリアが席を立ち、山田先生に断りを入れて教卓の前に立つ。そしてクラス全員に向けて
「申し訳ありませんでした!」
突然の謝罪にクラス全員が困惑する。
「皆さんを侮辱する様な事を言ってしまい傷つけてしまいました、申し訳ありませんでした!」
その謝罪にクラスの全員はセシリアを許した。
「いいよ、気にしないで」
「これからよろしくね」
「ISの事、色々教えてね!」
「………はい!」
「なら俺も……あんな事言って悪かった……これからよろしくな!」
「はい!よろしくお願いします!」
こうしてセシリアとクラス全員は和解し授業が始まった。その後、全科目が終了し一夏のクラス代表決定のお祝いをすることになった。親睦の意味も含まれているため蒼兎も呼ばれた。蒼兎は転生者3人の情報収集の為に同行した。
「と、言う訳で!一夏くん!代表者決定おめでとー!」
「あ、ありがとう……」
「昨日のISの戦い、すごかったね!」
「見た事も無いISだったよ!」
「俺も聞きたいな、なんでお前ら二人専用機持ってんの?」
「えーと僕はお父さんから貰ったんだよ、IS適性があるって言ったら大急ぎで用意してくれたよ」
「俺はとある企業に渡されてな、まぁ調査みたいな物だと思うぞ?それなりに有名な起業だったよ」
「(信じさせやすい嘘を……でも神様から貰いました、なんて言える訳ないし……。)」
〜翌日〜
蒼兎は何時も通り情報収集の為に盗み聞きしていた。一夏の周りにはクラス代表対抗戦の激励をかける女子が集まっていた。
「そういえば、2組に転入生が来るらしいよ」
「あと、もうすぐクラス代表対抗戦だね!」
「俺、大丈夫かな……?」
「大丈夫だよ!専用機持ちの織斑くんなら!2組の代表者は専用機持ちじゃないし」
「その情報!古いよ!」
教室の入口で何やら話に入り込む者が現れる。ツインテールで緑の目をした低身長の少女が現れる。
「2組の代表はこの私!『凰鈴音(ファンリンイン)』よ!」
「鈴!」
『鈴』と呼ばれた少女は教室の入口で何やら自慢げに突っ立っている。一夏とは面識があるようだった。
「何やってんだ?似合わないぞ?」
「な、何言ってんのよ!?このバカ!」
そして後ろから鈴に近づく人影。
「おい……!」
「なによ!?」
声を掛けられた鈴が、後ろを振り向くとそこには眉間に皺を寄せた千冬が立っていた。
「授業が始まる、元のクラスに戻れ。」
「ヒッ…はい……。」
授業が終わり、鈴の関係を気にしたクラスメート達が一夏に詰め寄る。
「一夏くん、鈴音さんと知り合いなの?」
「ああ、幼なじみだ」
「なに?どういう事だ!?幼なじみは私では無かったのか!?」
「いや、箒もそうだが、鈴はセカンド幼なじみだよ」
蒼兎がそんなやり取りを見ていると自身の携帯から通知が来る。『転生者がIS学園に接近している』という旨のメールが届く。蒼兎は静かに席を外し、転生者の対処に向かった。
〜校門近辺〜
「フフフ……今日は推しの鈴が学校に来る日!」
「残念ですがらその推しと会うのはやめてもらいましょう」
「うわっ!なんだお前!?」
「? ぐだ子?人類悪顕現した!?」
蒼兎「失礼ですね、貴方は……」
転生者が蒼兎の姿を見てその姿に限りなく近いキャラクターの名前を叫ぶ。
「人類悪如きに俺の愛は抑えられるか!」
転生者は腰に差した黒い剣を抜き取り詠唱を唱える。
「顕現せよ、神々の血肉を喰らいし暴竜。黒雲の天を断て、〈バハムート〉!」
転生者はまるでISの様な漆黒のパワードスーツを纏う。とある世界にて『神装機竜』と呼ばれる古代兵器。剣のデバイスを鞘から抜いて詠唱を唱えることで自身の身に強力なパワードスーツを纏う。
「戦闘を仕掛けるという事ですね?」
『SCIP!』
ドライバーを巻いてウォッチのボタンを押して起動させる。
『アクション!』
ウォッチをドライバーのレバーに嵌めてもう一度ボタンを押してカバーを開く。蒼兎の後ろに電子時計、周りに光の線が現れる。
「変身」
レバーを曲げて蒼兎は姿を戦士に変える。
『投影!』
『フューチャータイム!』
『確保!収容!保護!』
『仮面ライダーSCIP!SCIP!』
蒼兎はシップマグナムを構え牽制で射撃する。転生者はスーツの剣でそれを防ぐ。しかし蒼兎の射撃はあくまで牽制。転生者が再び蒼兎の方を見ると既に姿を消していた。
「(便利アイテム、使ってみますかね!)」
蒼兎は転生者の後ろでシップマグナムの入力画面に番号を入れていた。[0710]と入れた後に入力画面の横部分にある窪みにキーの様なものをセットする。キーには『JP』という文字が描かれていた。そして入力された画面とキーの文字とを一緒に読むと[SCP-710-JP]と読めた。
『Keter』
そして、シップマグナムの照準を転生者に合わせる。転生者は背後の蒼兎に気が付くも既に遅く引き金を引く。防御しようと構えるもダメージも受けず音もしなかった。
「? 不発弾か?」
「いいえ、撃ちましたよ……未来に。」
「何を馬鹿な事を!」
転生者は剣を蒼兎に向けて振り下ろす。蒼兎はスーツの足の間に滑り込み攻撃を躱す。そしてまた銃を転生者へ向けて射撃する。しかし音も無く転生者もダメージを負わなかった。
「はっ!壊れたんじゃねぇか!?」
「いいえ………そこ!」
「うぐ!?」
突如、転生者の背後から火花が散る。まるで真後ろからゼロ距離で直接撃たれた感覚とそのダメージが転生者を襲う。
「な、なにした!?」
「言ったはずですよ、未来に向けて撃った……と。」
「ッ!?」
そこで転生者は思い至る。
「さっきダメージを受けた所は、ちょうどアイツが銃の引き金を引いた場所だ、そこからダメージを負っているという事は……」
蒼兎が入力したSCP。その能力は過去、現在、未来に向けて銃弾を撃つ事が出来るSCIP。『SCP-710-JP タイムマシンリボルバー』である。
「(ッ!?ヤバい!)」
転生者は蒼兎へ向かって再び剣を振り下ろそうと近づくも、目の前にいきなり銃弾が襲いかかる。その時蒼兎は一切の動作をしていなかった。
「ッ!さっき撃ってたやつかよ……」
「………!」
蒼兎は転生者の周りを縦横無尽に駆け回る。その間何のダメージも音もしなかったが転生者は理解していた。
「アイツッ!俺の周辺一帯に弾丸を撃ち込む気か!?」
そうはさせまいと転生者は自身の神装機竜に搭載されている特殊な能力を発動させる。
「〈暴食(リロード・オン・ファイア)〉!」
先の5秒間でエネルギーや現象を数分の1まで激減させ、後の5秒間でその力を爆発的に解放するという圧縮強化の能力。この能力でもはや瞬間移動に等しい高速移動で元いた位置から離れる。そして複数の銃声がけたたましく鳴り響き、転生者がいた場所は穴だらけの蜂の巣となる。
「あっぶねぇ………ッ!?」
転生者の左腕、左足から火花が散る。
「な、なんで……!?」
「私がただ我武者羅に貴方に向けて射撃する訳ないでしょう、戦場は如何に相手の先を読むか、ですよ。」
転生者の機体はダメージを負い膝を着き上手く動かない。
「畜生!」
蒼兎は転生者の頭に銃口を向ける。
「今すぐ立ち去れば、命は取りませんよ」
「今すぐ、そして今後、姿を見せなければ……ですがね。」
「ッ!?」
転生者は神装機竜を解除し速やかに逃げていった。蒼兎は変身を解除し校舎に戻った。時刻は7時。寮の自室(改造の物置)へ向かっていると、ベンチで人影が見えた。普通なら寮へ戻る時間なので蒼兎は不審に思いベンチへ近づく。
「………誰?」
「A組の白神です。」
「どうしたんですか、こんな時間に?」
「別に……なんでもないわよ……」
「横、失礼します、相談なら乗りますよ?」
蒼兎は鈴の横に座り話を聞こうとする。
「………実は……」
鈴の話によれば一夏は鈴が母国へ帰る時に約束を交わしており[毎日酢豚を食べてくれる]という俗に言う毎日味噌汁みたいな告白をしていたがどうやらタダ飯を食わせてくれると勘違いしていたらしく数年間想い続けてきた自分が馬鹿らしくなってしまっていたようだった。
「(まぁ、鈍感系主人公だからなぁ……)」
「私、どうすればいいんだろ……」
「そんなの決まってます。」
「え?」
「その思いは自分が心からそう思えるなら尊重すべきです。」
「で、でも……」
「自分の想いくらい、自信を持って相手にぶつけるんです。」
「(感情もクソもない自分が言うのもアレだけど……。)」
「!!」
蒼兎は不器用なりにも微笑んでみせた。その笑顔と呼ぶにはあまりに下手な微笑みでも鈴には綺麗に見えたという。
「………ありがとう!」
「はい」
「そう言えばまだ名乗って無かったわね」
「私は凰鈴音、中国の代表候補生よ」
「よろしくお願いします、鈴音さん」
「鈴でいいわ、て言うか鈴って呼んで!」
「り、鈴さん、よろしくお願いしますね。」
「チッ!」
「せっかくあのクソからハーレム要員奪おうと思ったのによ………」
どの世界にも不穏な影は消える事が無い。
蒼兎の持ち物
ビヨンドライバー
SCIPミライドウォッチ
グリスブリザードナックル
ノースブリザードフルボトル
次の次にクロスする作品、何がいいですか?(やるのはアニメ一期まで)
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デート・ア・ライブ
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この素晴らしい世界に祝福を!
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異世界はスマートフォンとともに
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ソードアート・オンライン
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東方Project(アニメでは無いですが一応。)