クロノ少年がホテルに戻るとユーノ少年は苦笑いをしながら待っていた。
どうやら、フェイトとの一幕をスフィア系の魔法で見ていた様で、高位魔導師を後ろからザックリやるクロノの姿を確り確認していた様だ。
「静止しながら後ろからって……意味が分からないよ」
「なに、犯罪者に情けはいらないかな っと思ったまでさ」
そう言いながら外道な勝利を得たクロノ少年はバインドで緊迫された痴女っこと狼娘を乱暴にベットに放り込んだ。
ユーノ少年はユーノ少年で痴女っこのバリアジャケットが目に毒なのか顔を真っ赤にして目を逸らす。
流石は純情少年。クロノ少年とは大きな違いだぜ!
「黙れシロノ。消えたいのか?」
申し訳ありやせんでしたクロノの旦那ぁぁぁ!!
畜生、ちょっとお茶目に考えただけです。殺さないでぇぇぇ。
「あははは。シロノももう少し考えて発言しないと」
ユーノ少年は苦笑しながらそう言った。
一応言っておくと、ユーノ少年は俺と意思疎通が出来る。
念話の応用だとは言っていたが……普通はそんな事は出来ない。
現にこの時代最強では? と俺が密かに思っているリンディ・ハラオウンですら俺の存在を確認できず、クロノが中二病になったと嘆いていたくらいだ。
「ユーノ。こいつをあまり甘やかすな。なんせこいつは人を殺して、そいつに成り代わろうとしていた輩だぞ」
んな! まだ根に持つかクロノ少年!
あん時は体奪わないと消えると思ってたの!
死に直面した人間はいくらでも残酷になれるのですよ!!
「いや、充分に根に持たれる理由だよシロノ」
……ああ。天使ユーノにも見捨てられた。
俺の味方はいないのか……鬱だ…引きこもろう。
「さて、こいつの知識によればこの二人は何方かと言えば被害者と呼ばれる分類らしい」
「うん。でもさ、ぼく達がアニメのぼく達と同じ世界の住人なら……だよね」
「そうだ。もしも、そこにイレギュラー……転生者やオリジナル主人公が関わった際…その事情が変わるかもしれない」
……一応補足すると、クロノ少年とユーノ少年は転生者とオリ主に物凄い警戒心を持っている。
理由としては単純だ。オリ主の存在する世界ではこの二人は人格をいつの間にか改造され、酷い目にあう事が圧倒的に多いからだ。
特にクロノ少年は既に俺に襲われている。
一方的かつ完膚なきまでにやられはしたが、俺がクロノ少年を殺そうとしたのは事実だ。
前例があるなら次もあるのでは? と二人は考えている。
「でも、この子は一人だったんでしょ?それに君の……転生者が嫌いな女の子をいきなり襲うと後ろからの襲撃に対して何も無かったのなら問題はないんじゃないかな?」
「そうだといいのだが…」
溜息が二つ。
何というか……ひじょ〜〜に申し訳難いがおそらく転生者がリアルにいたとしても二次創作みたいな事にはならないのではと思うのは俺だけでしょうか?
だってさ、ほら……リアルに子供にガチバトルして叩きのめして愉悦に浸れる大人っていないと思うのよ俺。
別にさ……ほら、命がかかってる訳ではないし。
「信用できないな。僕はどうやら空気が読めないらしいしね」
「信用できないよ。ぼくはどうやら淫獣らしいからね」
二人の少年の言葉に胸がグサリ。
もう、シロノさんを虐めないでぇぇえ!
あの時の俺はアニメキャラとしてしか見てなかったの!!
リアルの子供に蔑まれて孤独を演じられるほど俺は高レベルのドMじゃないことですよ!!
「さて、シロノを弄るのはやめて本題に戻ろう」
「そうだね。ぼく達の辛み痛みを発散するのは後からでもできるしね」
ちょっと待て。シロノさんなんか聞き捨てならない言葉を聞きましたよ?
「さて、残りのジュエルシードとプレシア・テスタロッサだが」
「そうだね。先ずは……」
待って。無視しないで。
俺はさ、二人しか話し合いていないのよ。
クロノ少年、ユーノ少年に会ってから俺に冷たくない?
お願いだから会話に参加させてよ!!
追伸
さっきから痴女っこが異様な物を見る目で震えてますよ。
周りからみたら君たち二人しかいないのに三人目と話してるように見えることよ?
ほら、痴女っこが狼娘にしがみついて幽霊怖いって言ってることよ。