「未だにリュウソウブラックについては本当に謎だな」
あれからも多くの転生者や、マイナソー達と戦いを繰り広げていたのだが、その戦いの中でリュウソウブラックが時折助っ人として現れているのだが
「実力は高いのは分かるんだけどな」
戦闘能力において、リュウソウルを使わない剣術では俺達の中でも誰よりも強かった。
あの戦いからして、俺のように銃と一緒に使った戦いではなく、ソーマのような巨大な剣でもなく、忍の使う刀よりもリュウソウケンの方が近い剣を使った経験があるのが分かる。
「リュウソウブラック、一体何者なんだろう」
「どちらにしても、あいつも見つけないと、これからの戦いは厳しいからな」
「あぁ」
ここまでは俺達でもなんとか対応する事はできたが、それはガイソーグの襲撃がなかったのも大きな理由だ。
奴の正体は未だに不明で、憑かれていた銀からも情報を得ようとしたが、彼女はほとんど覚えておらず、自分が死ぬ直前までしか覚えていないらしい。
「とにかくブラックに出会ったら、なんとか話さないと」
そう俺達が悩んでいると、急に警報が鳴り響く。
「緊急事態だ、ガイソーグが出現した」
「またかっ!!」
その反応の正体について知ると共に、俺達はすぐに場所について聞き、すぐに駆け付ける。
走り、駆け付けた先で待ち受けてたのは、リュウソウブラックとガイソーグが戦っており、ガイソーグはその手に持っている槍で吹き飛ばした。
「ぐっ」
あまりの衝撃で、リュウソウブラックの変身が解け、そこに現れたのは白髪で白いコートを着ている男が現れた。
「無事か」
「お前達は」
「まぁ反応があったからな。
どうやら、無事のようだな」
怪我はなさそうだし、ガイソーグの攻撃を喰らって、変身が解除されただけか。
「だが、奴の持っている武器はっ」
ガイソーグの武器に見覚えがあるようだな。
「知っているのか」
「・・・奴が一体誰かは分からないが、何者かは分かる」
「どういう事だ?」
「奴はおそらくは魔戒騎士。
ホラーから人々を守る為に戦う戦士だ」
「という事はお前も?」
「俺が魔戒騎士か。
確かにそうだった」
「そうだった?」
「俺は自分の中にあった狂気に身を任せてっ」
その言葉と共に、ブラックの顔はからは確かなる後悔を示していた。
「・・・俺も前の世界で間違ってしまった。
だけど、この世界で俺はその間違いと向き合いながら、戦っている」
「そんなの、俺だって「違う」っ!?」
「今のお前はまるで死ぬ為に戦っているようだ」
「そんなのっ、俺はっ、この命で償いをしようと」
「だったら、生きろっ!!」
「っ!!」
俺はそう叫びながら、ブラックの胸倉を掴みながら言う。
「命懸けの戦いは良い。
だけどな、命を最初から捨てるような戦いをするのが償いだと思うなっ!!」
「・・・まさか、そんな事を言われるとはな」
そう言うと、ブラックはゆっくりと立ち上がる。
「神牙」
「えっ?」
「俺の名前だ」
「あぁ、そうかよろしくな、神牙」
「おい、そんな所でのんびりと話している場合じゃないぞ!!」
「良いから手伝ってくれぇ」
「わっ悪い」
俺達が話している間に、カイゾークと戦っていた4人から文句を言われて、俺達はすぐにリュウソウチェンジャーを取り出す。
【ゲボーン!】
その音声が鳴るのと同時、俺達の周りにリュウソウルを模した各々の色と同じ人形達が現れ、俺の周りでまるで祭りを行うように囲んでいた。
【ワッセイワッセイ!ソレ!ソレ!】
そして見計らうように、同時にバイザーを回し、そのまま再度付ける。
【リュウソウSOCOOL!】
その音声が鳴り響くのと同時に、俺と神牙は同時にガイソーグを吹き飛ばす。
「それじゃあ、6人揃った事だし、行くぜ」
「そうだな」
「既にお決まりじゃな」
「なんだ?」
その言葉と共に
「勇猛の騎士!リュウソウレッド!」
「叡知の騎士!リュウソウブルー!」
「雄飛の騎士!リュウソウイエロー!」
「剛健の騎士!リュウソウピンク!」
「威風の騎士!リュウソウブラック!
「疾風の騎士!リュウソウグリーン!」
「正義に仕えし、6本の剣!騎士竜戦隊!リュウソウジャー!」
俺達は構えると、ガイソーグはこちらに構える。
「6人揃ったか。
ならば、その力を試させてもらう」
その言葉と共にガイソーグは手に持った槍を構えて、こちらに向かって突っ込んでくる。
見ると同時にソーマは前に出てくる。
【シバリソウル!】
その音声と共に、ソーマの腕から茶色の鞭となり、ガイソーグへと向かっていく。
ガイソーグが鞭の合間を擦り抜けていき、突っ込んでいく。
だが、それを見ると、忍は手に持ったリュウソウルをすぐに取り出す。
【サイクロンソウル】
その音声が鳴ると同時に、鞭は軌道を変えて、足に絡みつく。
「っ!!」
「行くぜ、マシュ!!」
「えぇ!!」
【ハヤソウル】
【オモソウル】
その音声と共に、不知とマシュは手に持った各々のリュウソウルでガイソーグの動きを封じる。
「ぐっ」
それを見ると共に、俺と神牙は各々のリュウソウルをリュウソウケンに入れ、構える。
【それ!それ!それ!その調子!剣ボーン!】
俺は赤いエネルギーが、神牙は黒いエネルギーが剣から溢れ出し、俺達はガイソーグの胴体に向けて、俺達の剣が交差するように切り裂く。
「ぐっががぁぁ!!」
その一撃によって、ガイソーグは爆発と共に、倒れ、ガイソーグの中にいた人物は倒れた。
「ふむ、ここまでとはな」
「ガイソーグ!!」
ガイソーグはそのまま、遠くで再構成され、その手に持っているのはリュウソウルだった。
「お前の目的はまさかっ!!」
「前回は失敗したが、今回は上手くいったようだな」
その手に持っている物は、リュウソウルだった。
「お前達の相手は、また今度だ。
ではな」
その言葉と共にガイソーグは手を上に翳すと、そこに現れたのはまるで悪魔を連想させるマイナソーが現れる。
「あれは、ホラーっ!!」
「マイナソーかよ」
それを見つめている間に、ガイソーグの姿は消えていた。
「今はあっちだ。
ティラミーゴ!!」
『あぁ、分かった!!』
「それじゃあ、今回は俺が!!」
「えっ不知さん!!」
俺の声に合わせるように、不知はリュウソウチェンジャーに手を添えると
「タイガランス!!」
「あっアンキローゼ!!」
その言葉と共に、ホラーに向かって緑色の閃光が走り、その姿を現した。
「これが不知の騎士竜」
「行くぜ、リーダー!!」
「あぁ」
その言葉と共に、ティラミーゴは変形し、キシリュウオーへと変わる。
同時にタイガランスも変形し、これまで一つのパーツだけに収まっていた騎士竜とは違い、全体に鎧を身に着けるように装着し、アンキローゼはそのまま右腕にハンマーが先端になるように装着する。
そして、俺のリュウソウルが外れ、代わりに不知のリュウソウルが装着される。
「完成!キシリュウオー・タイガランス!」
完成と同時に、タイガランスの胴体によって完成した槍を構える。
「行くぞっ!!」
その言葉と共にキシリュウオー・タイガランスはマイナソーに向かって走る。
その速さはこれまでのキシリュウオーからは想像できない速さで接近し、手に持った槍で切り裂く。
「がああぁ!!」
マイナソーはそのまま雄叫びを出しながら、その手から幾つもの紫色のエネルギーを放つが、右腕に装着されているアンキローゼで攻撃を打ち返していく。
「これだったら、すぐにいけるぜ!!」
「あぁ!!」
その言葉と共に槍を高速で振りながら、マイナソーを斬りつけながら、アンキローゼの先端が巨大なエネルギーのハンマーへと変え、マイナソーを空へと跳ぶ。
「がぎゃあぁ!!」
「とどめだ!!」
その言葉と共にティラミーゴ・タイガランスの槍に緑色のエネルギーが集まり、それを振りながら、マイナソーを狙う。
「「「タイガーソニックランサー」」」
その言葉と共にキシリュウオー・タイガランスは猛スピードで飛翔し、手に持っている槍でマイナソーに一撃を喰らわせる。
「があぁあ!!」
その一撃を喰らい、マイナソーは雄叫びを出しながら、爆発する。
それを完了すると同時に、キシリュウオー・タイガランスは手に持った槍を地面に構える。
「なんとか勝てたな」
周りを再び見ても既に奴の姿はなかった。
「だけど、あいつの目的は少しは分かったよな」
「あぁ」
ガイソーグは転生者を取り込んで、その力を手に入れる事だ。
その背後にある組織については未だに謎だが、これから激しい戦いになる事は間違いない。
「だけど、今は」
そう言いながらも、下を見つめると、忍にソーマ、そして新しく加わった神牙。
それにマシュに不知。
なにより響達も一緒に戦ってくれる。
「それだけで、なんとかなる気がする」
根拠のない自身だが、確かに俺は落ち着きを取り戻しながら、笑みを浮かべる。
次回よりいよいよ合同作品として、作品同士の対決が始まります。
投票によって、ストーリーは変わりますので、【転生者を裁く救世主】の方でもアンケートを行いますので、皆様、よろしくお願いします。
カリオストロ戦での連の姿は
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リュウソウジャー
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ルパンレンジャー