良かったら、どうぞ、そしてアンケートの方もよろしくお願いします。
「宇宙にまでいるとはな」
その日、俺達は宇宙へと飛び出し、とある場所へと向かっていた。
「本当に、こんな所に転生者がいるのか?」
「それは既に地球人でもないと思うが」
「宇宙人の転生者か?」
「しかも隕石にとはな」
そう、先程からの会話の通り、今回の転生者は宇宙に迫りつつある隕石に乗ってこちらに迫っていたのだ。
数日前に観測された謎の隕石に疑問に思い、調べた結果によると、転生者の力とよく似た反応があった。
隕石を呼び出す特典かと考えられたが、力の大元は隕石内部から観測された為、直接隕石を破壊する為にここまで来ていた。
ついでに言うと、俺達が宇宙まで来た方法はキシリュウオーとプテラードルが合体したキシリュウオー・スカイと、その後ろにクリスのミサイルを付けて打ち上げるという、非常識の塊のような作戦である。
「もうすぐ目的地だが、馬鹿でかいな」
目の前まで迫ると、その大きさはキシリュウオーの数十倍を誇っており、容易な破壊は無理だと思われる。
『おい、連。
この隕石の周りには空気があるぞ』
「本当か!!」
外にいるティラミーゴからの話を聞き、俺達は降り立つと確かに空気があるようで大きく息を吸っても問題ない。
「重力がないというのは変な感じだが、問題はなさそうだ」
「ティラミーゴ達は俺達が合図するまで、少し離れておいてくれ」
『何かあったら、呼べよ』
その言葉と共にティラミーゴは遠く離れ、俺達はすぐに隕石内部へと入っていく。
中はまるでありの巣のように入り組んでおり、全員で一緒に行動しなければすぐに離れてしまう。
「本当にここは転生者が作ってそうだな」
「確かにな」
通り道では、人間が動くのには丁度良い穴が掘られており、何時何処から的が現れるのか分からないので、油断ができない。
「なんか、音がする?」
「確かに?」
俺達はすぐに音の元へと走ってみると
「この集団は一体」
「本当に嫌な程の連鎖だな」
俺達が目の前に迫っていた星に乗り移ると、そこにいたのは星の内部は既に赤、青、緑の三色が様々に混ざっている怪物とその中心には三色と共に闇色のドレスを身に纏った奴がいた。
見ると、見た事のない戦隊それも9人と人数が多い奴らが転生者と戦っていたが、さすがに9人だけで目の前にある空間を覆う程の物量の差で押し切られそうになっていた。
「この星がもしも世界にぶつかったら、天地が無くなるだけじゃなく」
「こいつらが一斉に動き出すという訳か」
ある意味世界の危機とも言える行動に俺達はため息をつく。
「本当に世界の危機かよ」
「っ!!」
その事実を知り、不知とマシュは戦慄しながら、腕が震えている。
「何を緊張している。
おそらくだが、世界の危機なんて、これから山程出てくる」
「俺達はそれらと戦わなければならない。
それもいつまで続くか分からない程にな」
「それでも、皆の笑顔を見たいからやっているけどな」
「・・・あぁっそうだよなぁ!!
やってやるぜ!!」
その言葉を聞き、不知は自分が弱い気持ちを吹き飛ばすように腕を叩き、マシュも震えながらも立ち上がる。
「それじゃあ、行くとするか」
その言葉と共にアルセーヌを呼び出す。
「奪え、アルセーヌ!」
その言葉と共にアルセーヌは手を前に伸ばし、その腕から黒い炎が飛び出し、その場にいた敵を全て燃やし尽くす。
「なっこれは闇のエネルギー!?」
「ぐっ、なんだっこれは!!」
「隊長、あれはっ!!」
「アルセーヌっ!!
あのペルソナはもしかしてっ!!」
「どうやら、正体不明の奴らはお前達だったとはな」
俺の正体もそうだが、隊長と聞き覚えのある声を出すのは、俺が知る限りだと奴らしかないな。
そのまま俺は腕を振るうと、炎は晴らされ、同時に俺達は地面にたどり着く。
「なんだっ貴様らは!!」
「俺達か?
俺達はお前達のような奴らから、人々を守る騎士だよ」
「騎士?」
「さぁて、行くぜ」
その言葉と共に、俺達はリュウソウチェンジャーとリュウソウルを取り出す。
リュウソウチェンジャーにリュウソウルを挿入すると、周りにいた奴らは一斉に俺達に襲い掛かる。
【ケ・ボーン】
だがリュウソウチェンジャーから現れた多くのリュウソウルがそれらの攻撃を防いで、俺達の周りで踊りだす。
【ワッセイ!ワッセイ!ソウ!ソウ!ソウ!ワッセイ!ワッセイ!ワッセイ!ソウ!ソウ!ソウ!】
「まさか、あいつらも」
その音声が鳴る中で、俺達は一斉にリュウソウチェンジャーのバイザーを回す。
【リュウSO COOL!】
音声が鳴るのと共にリュウソウルが俺達に向かっていき、リュウソウジャーへと変身する。
「なんだっ、あの戦隊はっ!!」
「僕達が知らないスーパー戦隊!!」
「知らないだったら、教えてやるよ!!」
その言葉と共に俺達は手に持ったリュウソウケンを構える。
「勇猛の騎士!リュウソウレッド!」
「叡知の騎士!リュウソウブルー!」
「雄飛の騎士!リュウソウイエロー!」
「剛健の騎士!リュウソウピンク!」
「威風の騎士!リュウソウブラック!
「疾風の騎士!リュウソウグリーン!」
「正義に仕えし、6本の剣!騎士竜戦隊!リュウソウジャー!」
「リュウソウジャー」
「騎士だとっ!!
まさか、私の前で騎士が現れるなんてなっ!!
やれっボスキート!!」
「ボスキート、人間じゃない奴らも転生した訳か」
「油断はできないようだな」
「だったら、嵐を巻き起こしてやるぜ!!」
その声と共に不知はリュウソウルを一つ取り出す。
【サイクロンソウル!】
「おらぁ!!」
サイクロンソウルを発動させると同時に背中から飛び出したミサイルが一斉にボスキートに向かって襲い掛かる。
「なっあれはカグネっ!!」
「知っているの?」
「あぁ喰種と呼ばれる奴だけが持っているけど、まさかっ奴ら!!」
そのままミサイルの煙の中で俺達は走り抜けており、手に持ったリュウソウケンで対抗しながら、ブラックが取り出したのはリュウソウケンとは別の剣だった。
「それは確か?」
「あぁ俺のもう一つの剣だ」
「なるほど」
前世の世界で使っている武器だと分かり、二刀流で戦う姿だ。
「それにしても、数が数なだけでにやばいな」
「あいつが本体だと考えても良いとしたら」
「俺達が道を作るとするか」
「そうだなぁ!!」
その言葉と共に、神牙は手に持ったリュウソウケンと剣を擦らせると、そこに紫の炎が溢れ出し、その炎をデボネアの前にいる全てのボスキートに向けて放った。
「行けっ!!」
「サンキュー!」
俺はそのままできた道を通っていく。
「あれはっ」
「あれも知っているの?」
「あぁもしも正しかったら、あの二人は危ないよ」
「止めないとなっ!!
2つに分かれるぞ、俺達はグリーンとブラックをアストルフォ達はデボネア達を」
「分かった」
「えっ!!」
何を言い出すかと思ったら、向こうの9人の内5人はグリーンとブラック達を、俺が戦っているボスキートのボスだと思われるデボネアには4人が来ていた。
「悪いけど、僕達も戦わせてもらうよ」
「嫌だね、仲間を襲う奴は信用できない」
「君は知っていて仲間にしているつもりかい!!
あの二人は危険だよ」
「だからなんだよ」
「彼らはもしかしたら多くの人を犠牲にするかもしれません!!
それを分かっていて、仲間にするつもりですか」
「それがどうした?」
俺は奴らに疑問を答えるように手に持ったリュウソウケンで周りにいるボスキートと共に向こうのキュウレンジャー達を吹き飛ばす。
「なっこの力はっ」
「悪いが、あいつらの過去はお前達程に知らない!
けどな、今を生きているあいつらを信じないで、どうするんだよっ!!」
その言葉と共に、俺はあるリュウソウルを取り出す。
【ゲッカソウル!】
「借りるぜ、ジャークムーン!
『暗黒月光剣 三日月の太刀』」
「なっ」
その言葉と同時に俺の周りに集まっていたボスキートに三日月状のエネルギー波を敵に向けて撃ち放っていく。
周りを囲んでいた全てに対して放っていき、一匹だけ残っているボスキートに向けてリュウソウケンを向けると、ボスキートから光の球が現れ、それを喰らった。
「特典を食べた!」
「これは」
手に持っているのは、ボスキートから出たとは思えないクリアな色になっており、これがボスキート本来の力ではなく、別の力だと思えた。
「ボスキートを倒したかっ!!
だが、その程度で「まだ終わっていないからなぁ!!」なに?」
俺はその言葉と共に新しく手に入れたリュウソウルをリュウソウケンに挿入する。
【グランセイザー!】
【装・着!スーパーヒーロー!グランセイザー!】
その音声が鳴り響くと同時に惑星の壁の外から光が集まり、俺の右腕には巨大な赤い弓矢が装着される。
「あれは、グランセイザー!!」
「ぐっ」
「なんだか、分からないが、力が沸き上がるぜ!!」
「調子に乗るな!!」
その言葉と共に赤い稲妻が一斉に襲い掛かるが、俺はすぐにアルセーヌを呼び出すと共にルパンマグナムへと変形させる。
同時にルパンマグナムを右腕にある巨大な弓矢に装着させる。
【ルパンフィーバー!アン!ドゥ!ドロワァ!】
その音声が鳴り響くと同時に弓矢に巨大な赤い矢へと変わり、俺はデボネアに向けて構える。
【イタダキ!ド・ド・ド・シューティング!!】
「っ!」
その音声と共に俺は弓矢を引くと、赤いエネルギーがデボネアの稲妻を全て吹き飛ばすと共に貫く。
「なんだとっ」
「てめぇの特典、頂くぜっ!!」
その音声と共にリュウソウケンを構えると、リュウソウケンの口は開き、彼女を吸い込み、飲み込む。
同時にリュウソウルへと変わり、目の前には既に力を失ったデボネアがいた。
「怪盗っ!!」
「それじゃあ、久しぶりに会ったが、俺達はここで逃がさせてもらうぜ」
「決着はついたようだな」
「では、グリーン!!」
「俺かよっ!!」
その言葉と共に不知の背中からミサイルが飛び出し、同時に俺達は飛び上がり、上を見るとティラミーゴが叫んでいる声が聞こえた。
「これを使えというのか?」
当初は予定通りプテラードルに乗って、退散するつもりだったが、地面を見ると未だに隕石は無くなる雰囲気はなかった。
「だったら、ティラミーゴ!!」
その声と共にティラミーゴに向けて、手に入れたグランセイザーのリュウソウルを投げると、キシリュウオーへと変形すると同時にリュウソウルが入ると同時に、これまでになかった赤い翼が追加される。
「まさか、新しい姿にもなるのか」
同じスーパーヒーローでもリュウケンドーにも使えるのか、気になるが、今は
「行くぜ、ティラミーゴ!!」
「あぁ!!」
俺の答えに応えるように、キシリュウオーは構える。
そして、その向こう側には俺達とは別のロボットがあり、中心にはキュウレンジャーの奴らがいた。
だが今は
「争っている場合じゃないよな」
それに同意したかどうか分からないが、キシリュウオーの腕に装着されていた弓矢は隕石に向け、向こうのロボットも隕石に向けていた。
「キシリュウオー!サジタリウス・ブレイク!」
その声と同時に、向こうからも弓矢を模した攻撃が放たれ、隕石を同時に当たり、消滅する。
消滅した時の爆風は凄まじく、思わず目をつぶってしまうが、改めて見てみると、そこには隕石は無くなっており、同時に奴らの姿もなかった。
「ふぅ、なんとかなったな」
「だが、奴らは今後も出てくるだろうな」
前に戦った事があるからこそ、奴らの強さを知っている。
そして、今度は数は前回の倍以上の9人になっており、他のメンバーがルパンレンジャーになれない事も考えて、俺達6人で戦わなけばならない。
さらには向こうが所属している管理局はこちらのSONGよりも所属している職員も多く、数でも不利であり、今後の鍛錬がより必要になっていく。
「まぁな」
「あいつら、俺達の正体を知っているようだった」
「つまりは
その言葉だけで二人が思っている事も分かり、向こうは俺達とは違って情報量が多く、俺達の知らない不知と神牙の情報を知っているかもしれない。
だけど、今の俺達は
「俺達は今のお前達を信じている。
過去のお前達がどうだろうと、今は関係ない。
そうだろ」
「・・・はぁ、まったく」
「そうか」
その言葉を聞き、神牙は少しため息をついたようだが、今は地球へと帰る事に集中しよう。
「それにしても、あいつらからは」
「あぁお前達が危険だったけど、それがなんだ?」
「ふぅ、いやなんでも」
そう言うと神牙は目を伏せていた。
「・・・もしも間違えた時には、俺達が絶対に止めてやる。
だから、お前も俺達が間違った時は、頼むぜ」
「・・・あぁ」
その答えを聞き、少しは落ち着きを取り戻したように神牙は目の前の光景に目を向ける。
俺も、俺達の帰りを待っている人達の元に戻る為にキシリュウオーを動かす。
カリオストロ戦での連の姿は
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リュウソウジャー
-
ルパンレンジャー