__メイド長が殺人鬼と呼ばれ、紅魔館での出来事が起こる前の話
迷いの竹林を駆け抜けて医者の八意永琳の元へ向かっていく門番、軽く息切れしながらもようやく着き医者の元へ、しかし
「えぇ!?じゃあ永琳先生は居ないんですか!?」
「はい…私はてゐと留守番で…」
「こ、困りました…と、とにかく鈴仙さんでもいいので来てください!」
「わ、分かりました、てゐ 留守番頼んだわよ」
長い耳を持ちブレザーの服を着てる彼女、鈴仙・優曇華院・イナバである、聞くところによると永琳は姫と共に旅行に行っていてしばらく帰ってこないだとか、しかし手ぶらでは帰れないため鈴仙も十分な医学はある、慌てながら門番は来た道をもどっていく、鈴仙はとにかく見失わないようにと後を追いかける
「こっちが近道です!」
門番は人里の真ん中を突っ切っていく、そして村人の声が入り込む
「紅魔のメイドは殺人鬼だ!」
その言葉に門番は足を止める
「…え…?」
いきなりメイド長が殺人鬼扱いをされている、何もしてないはずなのに、一体なぜ
「あの…」
「え!?は、はい…」
近くにいた村人に話しかけ、村人は不安なのかオドオドしている
「その…殺人鬼って…?」
「し、知らないんですか?今広まってるんですよ…?紅魔館のメイド長は殺人鬼だって…」
「…どういう事ですか!?」
村人の肩を掴んで険しい顔になる
「ひ、ひぃぃ!!」
村人は怯え切ってガタガタ震えだし
「なんで咲夜さんが人殺しにならなきゃいけないんですか!」
「し、知りませんよ!!だ、だってみんな言ってますし!」
「証拠はあるんですか!」
「ひ、ひいいい!!!」
村人は悲鳴をあげながらそのまま門番を振りほどき逃げ出してしまった
「…一体何が…?」
門番の肩を叩いて落ち着くように促す鈴仙
「っ!鈴仙さんすみません!私ちょっと先に行ってますね!」
「あ!ちょっと!」
鈴仙を置いて先に先程の依頼された一軒家までもどっていく
門番は嫌な予感がしていた、猛ダッシュで先程の場所まで戻るとその先には
村人たちが何人も集まっていた
メイド長の姿が見当たらない、逃げたのか、捕まったのか
そんな事を考えていると村人の声が聞こえる
「急げ!早くあの殺人鬼を捕まえるんだ!そして湯田さんをこっちに!」
あの依頼人が目に入った、しかし今はどうしようも出来ない、無理に話を聞きに行ったところで取り押さえられるだけである、下手すればその場で殺されるかもしれない、息を潜めつつその場をやり過ごそうとしたその時である
「あ!あ、あれ!あいつは共犯のやつだ!」
木陰に隠れていたはずだが見つかってしまった、大声で居場所を伝えられ、門番を捕まえるために武器を持った村人達が何人も追いかけ出した、罪も無い村人達を攻撃する訳には行かない、門番は一目散に逃げ出した、今は紅魔館に戻ろう、メイド長も逃げ込んでいるはずだ、そう思った門番は館に向かって走り出す
もう既に信頼者が居なくなった館に
紅 美鈴
紅魔館の門番を務める元メイド
共に信頼してる咲夜の良き理解者
謎の人間により咲夜が紅魔館から消えた今、影からサポートを続けていた
しかし、いつか戻る日を待ち望んでいる彼女に知らされたのは信頼した女性の最悪の知らせだった…