源氏冒険譚 〜始まりの風〜   作:犬原もとき

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原作スタートです。一応言っておくと、エドくんがいるのはボスと初めて会うときまでです_(:3」∠)_


episodio:Ⅸ 月日は流れて

Lato:Altro

フーゴとの顔合わせも終わったエドたちは、改まって姿勢を正し、ブチャラティの話を聞いている。

「さて、まずはなぜついこの間まで一人だった俺が、こうしてチームを作り始めたのか?それについて話そう。事の発端はエドだ。知っての通り、今となっては一スタンド使いの立ち位置だが、組織に入る前から、エドはスタンドが見えていた。この事が何処から露見するかわからないが、バレてしまった場合、エドはもちろんの事、その周りに人間にどういった影響が及ぶかわからない。ここまではいいな?」

ブチャラティの確認に、二人は黙って頷いた。

それを見たブチャラティは続きを話す。

「この国のギャングは目立つことを嫌うが、ウチのボスはそれと同じくらいに、組織を脅かすものを嫌う。用心深いボスの正体を探ろうとして消されたやつを、俺も何人か知っている。このままでは、最悪エドが殺されてしまうと考えた俺は、エドを組織に引き入れることにした。幸い、ポルポもエドには興味があったようだしな」

「それは良いですがブチャラティ。エドには実際に組織の仕事はさせるつもりなんですか?」

「仕事させてくれますよね?ブチャラティ。私とてお荷物になる気はありません」

意見は真反対だった。

フーゴは、まだ小学校に通っているはずの年齢であるエドに、危険なギャングの仕事などしてほしくない。ブチャラティも同意見だ。

エドは、命の危険だという理由で入った組織ではあるが、だからといって何もしないのはもっと良くない結果を生むと考えていた。これもブチャラティはわかっている。

だからこそ、次のセリフは当然のものと言える。

「仕事はさせる。だが基本的には俺とフーゴで行う。そもそもチームを作ったのは、俺が幹部にのし上がるためだ。一日でも早く幹部になって、一日でも早くエドを組織から足を洗わせる。これが俺の考えた、組織からエドを守る方法だ。忙しくなると思ってくれ」

「えぇ。任せてください。もとより僕は、まっとうな道なんて歩めないんですから」

「・・・やや腑に落ちませんが、まぁ良いでしょう。ブチャラティのためです」

 

それから、5年の月日が流れた。

ガキ大将に騙され、罪を背負わされた少年。ナランチャ・ギルガ。

「えぇ!?お前俺より下なの!それなのに俺より先輩!?・・・なぁブチャラティ。フーゴ。こういう時どうしたらいいの?」

「とりあえず僕も年下で先輩なのに敬語使わないでいるんだから、悩む必要なんてないんじゃぁないか?えぇ?ナランチャ・ギルガさん」

 

現実と理想に苦しみ、堕ちてしまっていた元警察官。レオーネ・アバッキオ。

「こ・・・子ども・・・それもまだ10にもなってねぇ・・・」

「だろぉ~?びっくりしただろ?俺も最初はそうだったんだよ。でもよぉ~めちゃんこ強いからよぉ~。口には気をつけろよ?後輩くん」

「その年下よりも勉強ができてない君が言うセリフじゃァないな。ナランチャ・ギルガくん」

 

そしてエドの兄貴分であるグイード・ミスタ。

「おいおいおいおいおいおいおいおい!こりゃあ一体どういう冗談だ!?えぇブチャラティさんよぉ!?どうしてギャングのチームに俺の弟分がいて、おまけに保釈金を払ったのも俺の弟分なんだよ!?きっちりきっかり説明してもらおうか!?ブローノ・ブチャラティさんよぉ~~!」

「エド・・・説明してなかったのか?」

「ミスタには知られたくなくて・・・」

「ば!?な、泣きそうな顔すんじゃあねぇ!別に俺は怒ってない!怒ってないよぉ~?ただちょっとびっくりしたっていうか・・・メンツが立たないっていうか・・・」

「やりました」

(男なのに女の武器を使いこなしている・・・)

(逞しくなったなぁ・・・エド)

 

3人しかいなかったチームも、すっかり一般的なチームである、6人にまでなった。

ちなみにミスタが投獄されたときの、エドの狼狽えぶりは、チームの中では公然の秘密となっている。

そして、物語はついに動き出す。

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