少し間を空けてしまい申し訳ない。
最近学校生活が忙しいんです。
もう入学してから3年間もたったのかぁ、時の流れは残酷だなぁ…
お気に入り70件以上になっててびっくりした…
お気に入りに入れてくれた人や評価をしてくれた人。そして読んでくれている人もありがとうございます‼︎
これからも少しでも楽しんでいただければ幸いです。
暇つぶしや余った時間にでも呼んでください。
地面を蹴りアレッドが亀仙人へと迫る。
そのまま空中で一回転し踵落とし、膝蹴り、前蹴りと足技へと繋げていくがその全てを逸らされいなされ受け流される。
「だららららっ」
「よっ、ほっ、ほりゃ!」
アレッドが足技をやめ拳を主体とした攻め方に切り替えるが、それでも尚亀仙人には届かずお返しと言わんばかりに腹を狙って殴られる。
咄嗟に脚を上げて防いだがその威力に耐え切れず無理矢理後ろへと下がらせられる。
「ハァ…ハァ…(クソッ、何で当たらないんだ)」
「ほれほれ、休んでいる暇はないぞ」
と言って亀仙人がアレッドへと追撃をする。最初の一撃は咄嗟に避ける事に成功したアレッドだがフェイントなどを織り交ぜ放たれる洗練された一切の無駄がない体捌きに徐々に追いつけなくなっていく。
この2人の戦闘力の差は少しばかりアレッドが低いとはいえ、本来ならばこれ程圧倒的な差は生まれない筈なのだが、実際はかなりの差が生まれている。
なぜかと言うとアレッドはこれまで独学で19年間修行をしてきたのに対し、亀仙人は武泰斗やカリンなどの師の元で修行をしていた事、そして何より長い年月をかけて磨いてきた技術がその小さなはずの戦闘力の差をここまで目に見える形で大幅に広げることとなっていた。
そしてついにアレッドは亀仙人の蹴りを防ぎきれずまともに受けてしまう。
「ぐっ…」
その一撃を受けて痛みに顔を歪めるアレッド。そのアレッドを見て亀仙人は口を開く。
「お主まだ何かを奥の手を隠しておるな」
「…何でそう思ったんですか?」
アレッドはその言葉に心の中で驚く。
「何処と無くお主は余裕があるような気がするのじゃ、まだ奥の手を残しているような顔をしておる。どれ、それを見せてみなさい」
その言葉を聞いてアレッドは亀仙人の観察眼に舌を巻く。そして手を腰の横へ構える。
「…分かりました、はぁぁああ」
アレッドが力を込めると、アレッドを中心として風が巻き起こりその風によって舞った砂埃がアレッドの姿を覆う。そしてその砂埃の中心に佇んでいるのは体を透明な外骨格で囲んだアレッドだ。
「それがお主の奥の手か…来るがよい」
「はい‼︎」
アレッドが先程の様に亀仙人へと攻撃を仕掛ける。その攻撃のスピードや込められてる力などは先程とは何も変わってないが亀仙人がアレッドの後ろへと回り込み拳を無防備な背中へと放った瞬間、あまりの硬さに一瞬身体を硬直させる。
「なぬっ⁉︎(な、何ちゅう硬さじゃ)」
そしてその隙を逃すアレッドではない、その透明な鎧を一瞬にして赤へと染め上げ、後ろへ振り返ると勢いそのままに思いっきり回し蹴りを亀仙人へとかました。
「(あ、やべ、力を入れすぎた)」
あくまで組手である為、本気で戦っているものの全力で戦っているわけではなかったので、つい亀仙人を殺してしまったかもしれないと焦るアレッドだが亀仙人は風に舞う木の葉の様に一回転しながらふわりと地面へ着地した。
「ふぅ、儂のこの枯れ葉の様に鍛えたボディでなければ衝撃を吸収しきれず死ぬところじゃったわい。」
「す、すいません」
そう言いながらアレッドが気でできた鎧を解くと、一気に先ほど使った技の負荷が身体へと掛かる。
「ハァ…ハァ…」
「…お主先程の技は一体なんじゃ?」
そのアレッドの様子を見て亀仙人がアレッドへと疑問を投げかける。
「ハァ…ふぅ。さっき使った技は1つ目は身体中に生命エネルギー…気を纏って気の鎧を作る技です。そしてもう1つがその纏った気の中に気を流し込んでそれを加速させて身体能力を高める技です。」
その説明を聞いて亀仙人は少し考え込んだ後アレッドに警告する。
「アレッドよ、先程の技を使うのはもうやめた方がよい。」
「なっ…⁉︎何で止める必要があるんですか‼︎」
思わずアレッドはそう言うが亀仙人が説明をする。
「その技を使うのは身体に負担がかかり過ぎるのじゃ、たった数秒使っただけであれほど息を切らすなど尋常ではない、それ程身体に負荷がかかっておるはずじゃ。使い続ければ寿命を削ってしまう事になるぞ。」
その言葉を聞いてアレッドは納得したが、戦いの幅が思いっきり小さくなった為これからどうやって戦っていくかを考える。
そんなアレッドに亀仙人は解決法を示す。
「何、別にこれから一生使うのを禁止したわけではない。いずれ更に強くなればあの技を何の負担もなく使える様になるじゃろう。それに、どちらか片方だけの技を使えばお主の身体へかかる負担も軽くなるじゃろう。生命エネルギー…気を身体に纏わずに身体の中の気を加速させれば格段に気の消費量は下がると思うのじゃがそれではいけないのかのう…」
亀仙人の示した解決法とは2つあり身体への負担がかからなくする様になるまで身体を鍛えることと、技を併用して使わずに片方ずつ使う。つまり界王拳を使えるようにすると言うものであった。
しかし、界王拳…身体強化は負担が大きいため使うことが出来ないと亀仙人に言うと。
「ふむ…その技を5日以内に使えこなせるようにしなさい。」
「えぇーーっ、たった5日でですか⁉︎」
「うむ、5日じゃ、それ以内に使えこなせるようにならなかったら…」
「出来なかったら…?」
ゴクリと息を呑みアレッドが聞き返す。
「5日後の夕食は抜きじゃ‼︎」
「なっ⁉︎」
その言葉にアレッドは衝撃を受ける。アレッドも悟空ほどではないにしろかなりの大食らいであるため、ご飯を抜かれるというのはアレッドにとっては想像を絶する苦痛なのだ。
突如アレッドの腹から大きな音が鳴る。空を見ると太陽はとっくに真上まで上っている。
「ほっほっほっ、もうお昼時じゃしご飯の時間にするか。アレッドよ作るのを手伝ってくれ。」
「…分かりました。」
恥ずかしいのかアレッドは顔を赤色に染めて亀ハウスへと入る亀仙人の後ろについていく。
昼ご飯を食べた後は勉強の時間のようだ。と言ってもアレッドは亀仙人の予想よりは頭が良かった為、亀仙人の用意してた教科書(エロ本)ではなくアレッドが所持している悟空に教えるために買っていた教科書の中から中学生用の物を使って勉強をした。そのあとは昼寝をした。そしてそのまま1日を終える。
次の日も亀仙人と組手をして界王拳を使うための練習をするが中々上手くいかない。
その次の日も亀仙人と組手をしてウミガメと海で遊び界王拳の練習をするがどうしても上手くいかない。
そして遂に亀仙人に界王拳を使いこすようにと言われてから5日目の朝が始まった。
アレッドは未だに界王拳が使えずにいた。正確には、使うことは出来ているのだが体内を巡る気のスピードが不十分で全く身体の強化はされていないというのが現状だ。
スピードを上げると気の通り道が気の力に耐えれずに壊れてしまう為、これ以上気のスピードを上げる訳にもいかず手詰まりな状態なのだ。
アレッドが修行を一旦終えて、亀ハウスで昼飯のラーメンを啜りながらなんとなく亀仙人がつけていたテレビを見るとダムから繋がっている水道管の大規模な補強工事に取り掛かっているとのニュースが流れてきた。どうやらダムから流れ出る水の力に耐えきれずに水道管の数箇所が破裂したらしい。
その時、アレッドの身体に衝撃が走る。
「最近はすごいのう、300年前にはダムなんて「これだっ‼︎」なな、何じゃ急に大声出して…」
亀仙人は急に大声をあげたアレッドにびっくりして、腰を抜かす。
「これです武天老師様!ダムですよダム‼︎」
「…取り敢えず落ち着いてゆっくり話さんかい。」
アレッドは息を落ち着かせて話し始める。
「今まで俺はただ体内の気を加速させて身体を強化していたから、一定のスピードを超えると気の通り道が気の流れる力に耐えきれずに壊れてしまいそうになってたけど、そうじゃなかったんです。」
「そうじゃないとは…?」
「そうじゃなくてまず身体の気の通り道を強化してから気を加速させれば良かったんです‼︎そうすれば気を加速させても耐えてくれるはずだ」
アレッドがそう言って箸をテーブルの上に置いて立ち上がりを力を身体に込めようとする。が、
「待て待て‼︎お主家を汚すつもりか⁉︎」
「あ…」
その言葉を聞いてアレッドはここが家の中だというのを思い出して亀仙人と外へと出る。
そして少し家から離れると、アレッドは身体の中の気の通り道を強化してから力を込める。
「はぁぁあああ…」
今までとは違い気のスピードを加速しても身体のどこかに痛みを感じることもない。
そして、気の加速が今まででは絶対に無理だった通常時の2倍のスピードに達したところで身体を包むオーラに変化が現れる。
白色の気のオーラが赤へと染まると以前に使っていた外骨格に纏わせて界王拳を使った時よりも強い風が巻き起こった。
「成功…しました‼︎」
アレッドはそのまま気のスピードを維持しながら成功した事を報告する。
「うむ、見事じゃ。ダムからその発想を思いつくのも非常に良いものじゃったわい。
どれ、食後の運動じゃ。かかって来るがよい。」
「行きます‼︎」
そう言ってアレッドは亀仙人へと蹴りを放つ。今までとは段違いのスピードに初日以外では始めてアレッドの攻撃を受け流せずに防御する亀仙人。
あまりの蹴りの威力に横へと吹き飛ぶ亀仙人だがそこは年の功か、すぐに体制を持ち直すと追撃を仕掛けてきたアレッドの攻撃にカウンターを放ち、アレッドを地面へと叩き落とす、しかしアレッドは地面にぶつかる寸前に体制を立ち直し地面を蹴って後ろへと下がる。
「(何と、ここまで強化されるものなのか‼︎末恐ろしいものじゃ…久しぶりに本気で戦うとするかのぅ…)はぁっ‼︎」
亀仙人が身体に力を込めるとその身体に変化が起こる。枯れ葉のようだった身体が瞬時に膨らみ巨体へと変わる。その身体に先程の面影は残っておらずその身体の全ては筋肉でできているのかと見間違う程に筋骨隆々な姿へと変化する。
亀仙人がその巨体でアレッドへと迫りその拳をアレッドへと向けて放つ。しかしアレッドはその拳に自分の蹴りを放って威力を弱めてから横へと逸らす。
「だりゃりゃりゃりゃりゃ‼︎」
「ほりゃりりゃりゃりゃ‼︎」
アレッドが亀仙人へとお返しとばかりに拳で前殴り、横殴り、掌底、突きを放つものの、たとえ巨体になっても微塵も衰えていない技術によってその攻撃は全て捌かれ、逆にアレッドへ反撃される。その攻撃をまともに食らったアレッドは制御が疎かになったのかその身に纏った界王拳が解除される。
「ふぅ…今日はこれくらいでよいじゃろう。」
そう言って亀仙人がその巨体を元の姿へと戻す。
「今日もありがとうございました‼︎」
「うむ」
そう言って5日目の修行は幕を閉じた。
思ったより文字数が少ない…まぁいっか
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〜戦闘力〜
アレッド 通常時40〜90 戦闘時130 真・界王拳260
亀仙人 通常時時142 戦闘時200 マッスルモード270
どちらも5日間の組手で多少強くなる。
真・界王拳(身体強化)…この界王拳は倍率の限界がほぼない。気の通り道の強化率に比例して倍率を上げていくことが可能なので繊細な気のコントロール力が必要になるが、極めればスーパーサイヤ人レベルの倍率も決して夢ではない。
また、気の消費量は普通の界王拳よりは上だがアレッドが以前まで使っていたものよりは遥かに少ない。
普通の界王拳との差異は普通の界王拳はただひたすらに身体を鍛えて気の通り道を強化することによって倍率の上限を増やしていくのに対して、こちらは気の通り道を気で強化することによって上限を増やしていくので、気の量が増えれば増えるほど倍率も際限なく上がっていく。