女性指揮官と戦術人形達のかしましおぺれーしょん【完結】   作:笹の船

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お願い、ぺるえもーん!

ペルシカって二次創作だと割と便利キャラポジな気がします。
あの人がいれば大体の技術的な問題は解決できそう。



奪って、出会った。そんな一日 ④

「やっと見つけた。随分楽しそうじゃない、AR小隊」

 

 和やかな雰囲気をぶち壊しにする、冷めきった女の声。

 私を含む、全員が声のした方向を向き、身構える。

 

「UMP45……!」

 

 よりにもよって私達を探しに来たのがこいつだなんて。

 

「あら、怖い。随分と敵意むき出しで睨むじゃない、M4」

 

 目を細め、肩をすくめながらUMP45が笑う。人を馬鹿にするような下品な笑みが、どうしようもなく私を苛立たせた。

 M16姉さんやAR-15、SOPⅡも私と同じようにUMP45を睨みつけている。ROだけは気まずそうな表情をしていたけれど、彼女はそもそも私達が巻き込んでしまったのだし、止める側だったのだから仕方がない。

 

「あーやだやだ。みんな揃って私を睨んじゃって。まるで私が悪者みたいじゃない」

「一応聞こうか、何の用だ」

 

 威圧するような低い声で、M16姉さんがUMP45へ問いかける。

 対するUMP45は呆れたようにため息を付いた。

 

「独断による野生動物の保護を行った挙句、指揮官へ危害を加えたクソッタレ共を探しに来たのよ」

 

 分かり切ったことをイチイチ言わせるな、とでも言わんばかりにUMP45が肩をすくめる。

 

「UMP45、一つだけ聞かせて」

「……アナタがいながら、どうしてこうなったのかしらね。RO635」

 

 UMP45の言葉に、ROはそっと目をそらす。

 

「まあいいわ。……で、聞きたいことって?」

「その……この子犬は、どうなるの」

 

 そう言って、ROは足元の子犬を見下ろした。

 事態が呑み込めないのか、子犬は可愛らしく首をかしげる。

 

「……私に聞かないで。私は、アナタ達を探して、子犬と一緒に連れて来いと言われただけ」

 

 不機嫌そうに鼻を鳴らし、UMP45はそう答えた。

 

「さて、私としてはさっさとこの下らない茶番を終わらせたいの。司令室まで来てもらうわよ」

 

 そう言って、外へ出ろと親指で司令室の方向を示す。

 けれど、私達は誰も動こうとはしなかった。いや、動けなかった。

 動けば、この後何が待っているか予測できてしまったから。

 そんな私達を見て、UMP45はつまらなそうに腕を組む。

 

「言っておくけど、抵抗なんてしないでね。抵抗の意志があったと見なせる場合、子犬を処分しても構わないと指揮官から許可はもらってるから」

 

 その言葉は、今の私達にとって無視できないものだ。

 

「クソ……」

 

 無念をあらわに毒づいたのは一体誰だったか。私だったかもしれないし、M16姉さんだったかもしれない。

 どちらにせよ、私達に選択の余地はない。

 大人しく倉庫から出て、司令室の方へ向かって歩き出す。

 子犬も、トコトコと私達の後を追って歩いてきた。

 相変わらずの可愛らしい姿に、けれど私達の誰もが沈鬱な表情を隠せない。

 この後に待っているのは、間違いなく別れの時間なのだから。

 ああ、足がとても重い。座り込んでしまいたい。このまま司令室にたどり着けなければいいのに。

 そんな私の願いもむなしく、司令室の扉が目の前に現れてしまった。

 

 正直、ちょっとAR小隊には意地悪をし過ぎたかもしれない。

 優しく、聡い子達だ。あの話の流れからして、子犬を処分しろと言われると勘違いをしてしまったのだろう。だから、司令室でフラッシュバンを使ってまで逃げ出してしまったのだ。

 せめて、私個人としての気持ちを口にしておけば、ここまでのことにはならなかったかもしれない。

 フラッシュバンの効果が切れ、ようやく状況が確認できるようになった時には、目の前に血相を変えたUMP45が私を抱きかかえていた。倒れていたらしい。

 事情を説明すると、鬼も真っ青な憤怒の表情を浮かべたかと思えば、底冷えするような残酷な笑み迄浮かべていたので、必死でなだめた。

 放っておいたら、絶対AR小隊皆殺しにする勢いだったと思う。それはダメだ。

 ひとまずUMP45にはAR小隊を見つけ、司令室に連れてくるようにお願いした。

 その時に、AR小隊に抵抗の意志があるなら子犬を処分していいと、付け加えておく。

 私個人としてはそこまでしたくはないが、指揮官としてみた場合、今回の彼女達の行動はさすがに目に余るところがある。

 これ以上の反抗はさすがに看過してあげられない。

 後は、彼女達が戻ってくるときに子犬が元気でいることを祈るくらいだった。

 そんなことを祈りながら、ペルシカに連絡をする。

 事の一部始終を話すと、彼女にしては珍しく驚いた表情をしていた。

 私に向かってそこまでするとは、流石の彼女としてもちょっと予想外だったらしい。

 ともかく、今回の件を丸く収めるには彼女の協力が必要だった。

 AR小隊の帰投前に話を通してはおいたから、後はいつ実行に移すかという段取りを決めるだけだ。

 じゃあ一体いつ、どっちが出向こうかという話になったとき、ペルシカはモニターの向こうで、イタズラを成功させたかのような笑みを浮かべた。

 直後、私のすぐ後ろで司令室の扉が開いた。

 果たしてそこには、くたびれた白衣を身に着け、頭には猫耳をつけた女性――ペルシカが立っていた。

 

「いや、連絡しなさいよ。いつ来たの」

「ROを定期メンテでウチに寄こしてたでしょ。あの子を送るついでにさっき来たのよ。キミのところのスプリングフィールドの料理、絶品って聞いてたからね。いや、色々とタイミングが重なって良かった」

「ラボはどうしてんのよ。アナタ仮にも主任でしょうに」

「うちのラボは優秀なスタッフがそろっているからね。私が数日不在でもどうにかなるよ」

 

 要はROの送迎というもっともらしい理由にかこつけてサボりに来たらしい。

 しかし根っからの研究者の彼女がサボりとは、珍しいこともあるものね。

 そんな考えが表情に出ていたらしい。

 ペルシカが私を見ながら苦笑する。

 

「AR小隊が元気にしてるか、ちょっと気になっててね。それと、UMP45もかな」

 

 親心とか言うモノだろうか。まあ、都合よくサボりに来てくれたのは私としてもありがたい。

 

「それで、ちゃんと調べられるんでしょうね」

 

 何を調べるのかといえば、当然子犬のことだ。その為に連絡を取ったのだから。

 

「キミもキミで大概だよ。子犬一匹の為に私を引っ張り出そうってんだから」

「アナタの大好きな貴重なデータが取れると思うわよ。Win-Winだと思うけど」

 

 それもそうだ、とペルシカはカラカラと笑った。

 ちょうどその時、司令室の扉が横にスライドして開く。

 

「……AR小隊、ただいま戻りました」

 

 うわぁ、皆酷い顔。これから親しい人の葬式に参加しますって感じの顔だ。

 

「おかえりなさい。とりあえず、子犬を出してもらいましょうか」

 

 ビクリ、とAR-15の肩が震える。彼女の腕の中に子犬はいた。

 AR-15がゆっくりと司令室のデスクの上に子犬を置いた。

 けれど、寂しいのか、不安なのか、子犬はデスクを飛び降りるとAR小隊の方へと駆け寄って行ってしまった。

 

「おやおや。随分と懐かれてるじゃない」

 

 面白い物でも見たかのようにニコニコするペルシカ。

 そんな彼女の姿を見て、AR小隊一同は皆驚いた顔をする。

 

「ぺ、ペルシカ!? どうしてここに!?」

 

 驚くM4に事情を説明する。というか、入口そばにいたペルシカに気づけないくらい落ち込んでたのか。罪悪感が沸き上がる。ちょっと場を和ませよう。

 

「私が呼んだの。あー、いや。サボりに来たんだっけ?」

「どうしてそこで無駄な訂正をするのかな、キミは」

 

 ジト目でこちらを睨むペルシカを無視して、話を続ける。

 

「その子犬が安全かどうか、彼女に調べてもらうためよ。彼女が診るなら、アナタ達も安心でしょう?」

 

 私の説明に、AR小隊の表情が明るくなる。

 

「じ、じゃあ!?」

 

 期待に瞳を輝かせるM4に、けれど私は釘をさす。

 万が一の事態には備えてもらいたかった。

 

「まだ保護を許可するとは言ってないわ。万が一問題があれば、その時は……」

 

 その時は私が幕を引こう。これ以上、M4達に辛い思いをさせることはないはずだ。

 けれど、そんな決意を固めた私に、予想だにしなかった言葉が浴びせられた。

 

「指揮官。差し出がましいようですが、その時は……私がやります」

 

 そう言ったのはM4だ。

 自分でも驚いた表情をしたことを自覚した。ペルシカが興味深そうに口笛を吹く。

 ふと見れば、M4はもちろんM16、SOPⅡ、AR-15、RO。皆が決意を固めたように私を真っすぐ見ていた。

 

「もともと、私が独断でやったことです。始末は、私がつけるべきでしょう」

 

 静かに、それでいてしっかりとした芯を感じさせる言葉だった。

 

「M4、そいつは違う。『私達』の独断だろう」

「M16姉さん……」

「そうだよM4。それに、最初に連れて帰ろうって言ったのは私だし」

「SOPⅡ……」

「これは私達が起こした問題でしょう。アナタ一人に背負わせたりしないわよ」

「AR15……」

「M4、私だってAR小隊のメンバーなのよ。ちょっとは責任取らせてもらわないと、居心地悪いかな」

「RO……皆……」

 

 M4を囲むように、AR小隊のメンバーが彼女の周りに集まる。

 

「そういうことだ指揮官。万が一の時は、私達も立ち会う。いいよな?」

 

 M16の言葉に、それでも問い返さずにいられなかった。

 

「いいの? 私が言うのもアレだけど、辛いと思うわよ」

 

 私の問いかけに、皆は足元の子犬を見やった。

 子犬は尻尾を振って彼女達の足元にじゃれつく。

 無邪気なその姿が、私の心に突き刺さった。今、私はとても残酷なことを皆にやらせようとしているのだ。

 

「……私達が始めたことなんです。だから、最期は私達が……いえ、私達じゃないとダメだと思うんです」 

 

 自分達でなければダメだ。そう言ったM4達の真っすぐな目に、思わず気おされる。

 そして同時に理解した。私が思う以上に、M4達は強いのだと。

 

「……そう。じゃあ、その時はしっかりやりなさい」

 

 もう、何も言えなかった。

 

「それじゃあ、ペルシカリア。後はよろしく」

「ん。任された。それじゃあM4、子犬を救護室に連れて行くよ」

「はい」

 

 おいで、とM4が子犬に手を伸ばすと、子犬は嬉しそうに尻尾を振りながら彼女の腕の中に収まった。

 子犬を抱きかかえたM4とペルシカが退室する。

 その様子を、M16達がそわそわとした様子で見つめている。

 

「他の皆も、心配なら行っていいわよ。細かい話は、後でしましょう」

 

 私の言葉に、M16達は敬礼すると司令室を飛び出していった。

 

 

 後に残ったのは、私とUMP45だけだ。

 

「……甘いわね」

「そうね……指揮官失格かも」

 

 私情を優先した結果がこれだ。久しぶりに落ち込みそうな失態を晒してしまった。

 

「バカよね。散々子犬を拾ったアイツらを突き放すようなことを言ってたくせに、最初からペットとして飼えるように準備してたなんて。最初からそう言えば良かったのに」

 

 45の言葉に苦笑いを返すくらいしかできない。全くその通りなのだから。

 バカもバカ。大バカ野郎だ。結局、指揮官としての立場だとか、周りに示しがつかないだとか、それっぽい言い訳をしてAR小隊のことを蔑ろにしていただけだった。

 自分で思っている以上に、私は甘ったれていたみたいだ。

 どさりと音をたてながらデスクの前にある椅子に座り込む。

 

「何がしたかったんだろうなあ、私……」

 

 AR小隊があの子犬を連れて帰ってくることなど、簡単に予想できた。

 だからペルシカに手を回したり、ペットが飼える環境を整えたりしていたのだ。

 指揮官として基地を危険にさらすわけにはだとか、そんなお題目を掲げて彼女達に説教などをするくらいなら、最初から連れてくるなと命令すればよかったはずだ。

 本当は『かわいそう』なんてその場その時の気持ちだけで生き物を飼うな、と伝えたかっただけだった。私はそんな軽い気持ちで生き物を飼って、失敗したことがあったから。

 ああ、そうだ。それを伝えたくて、よりハッキリと認識させるにはどうするか、考えた結果が『指揮官としての立場』を使ったあの茶番劇だった。

 そんなことをしなくたって、ただ一言「連れて来たならちゃんと最後まで面倒を見ろ」というだけで良かったのに。

 

「うわぁ……とんだピエロを演じちゃったなあ……」

 

 自分の愚かさに、思わず両手で顔を覆った。

 

「ようやく気付いた? 回りくどいことするからこんなことになったのよ」

 

 相変わらずこういう時の45は手厳しい。容赦なく追撃をかけてくるじゃない。

 

「そうだけど……あの時はこれがいいと思ったのよ」

「普通に言えばいいだけじゃない。どうせちょっと驚かせてやろうとか、しょうもないことも考えてたんでしょ、アナタ」

 

 45の言葉に、沈黙をもって肯定の意を示す。確かに、AR小隊のことを落として落として、最後に上げてびっくりさせようと思っていた。そういうイタズラ心があったのも確かだ。

 

「でも、私はシーラのそういうところ、嫌いじゃないわよ」

「45……」

 

 優しい45の声に、思わず顔を上げる。

 

「別に、ただ意地悪がしたかったわけじゃないんでしょ? たまたま今回は上手くかみ合わなくて、話がややこしくなっただけ。それに、本来は子犬を連れてくるな、なんて命令をしなくたって連れてこないのが普通よ」

 

 アイツらがバカなだけなのよ、と吐き捨てる45。

 ひょっとして、慰めてくれているのだろうか。

 

「……それ、もしかして慰めてくれてる?」

 

 私の問いに、45はスッと目をそらす。心なしか、顔が赤いような気がした。

 

「それ、聞く?」

 

 45は左手薬指をいじりながら、唇を尖らせた。多分薬指をいじっているのは無意識だろう。

 彼女の左手薬指にはめられた指輪が、室内灯の光をかすかに反射する。

 

「ふふ、ありがと。45」

 

 本当に、できたパートナーだ。彼女に誓約の証を渡して、良かったと思う。

 ほんのりと顔を赤らめた45に小さく手招きをする。

 45も、それに対して特に何も言うことなく応じてくれた。

 椅子から立ち上がり、目の前まで歩いてきた45を、そっと抱きしめる。

 細く、それでいてしなやかさを感じる彼女の体を全身で感じる。こういう時、グリフィンの赤い制服が恨めしい。生地がしっかりしてるせいで、45の温もりを感じにくいったらない。

 

「ちょっと、まだ業務時間中でしょ」

 

 抱き着かれた45は、咎めるような言葉とは裏腹に、まんざらでもない声をしていた。

 なんだかんだ、こういうのは好きらしい。私も好きだ。

 

「私、もっと45に慰めてほしい」

 

 鉄血の端末やら何やらがつけられていないか、そして変な病原菌をもってないか、それを調べるのに数十分で終わるわけがない。

 ペルシカが研究者として優秀とは言っても、そう簡単に診断が終わったりはしないはず。

 だから、しばらくはこうして素敵な私のパートナーに甘えたかった。

 

「もう……ま、たまにはこういうのもいいかもね」

 

 呆れた様子も隠さず、けれど45も優しく私を抱きしめ返してくれた。

 私の背中に回された45の手が、ポンと頭にのせられた。

 そのまま、45の暖かな掌が私の頭を撫でてくれる。

 優しい手つきに安らぎを感じて、ゆっくりと目を閉じた。

 心地よさに身を任せていると、突然司令室に不愉快な電子音が響き渡る。通信機の着信を知らせる音だ。

 もう、気持ち良かったのに。

 邪魔が入ったことに二人してため息を付いてから、私は通信機をオンにする。

 

「終わったよ」

 

 ペルシカだった。彼女が司令室を出てから、15分と経ってないはずだけど……

 優秀過ぎないかな、この人。

 

「早いわね。もっと時間がかかるものかと」

「私を誰だと思ってるの? このくらい朝飯前よ」

 

 自慢げに唇の端を吊り上げるペルシカに、素直に流石とは言えなかった。

 なんたって至福の時間を邪魔されたのだから。

 

「結論から言えば、『問題なし』よ。AR小隊の皆が凄い喜んでる」

「我が子の喜ぶ姿を見た感想は? 『お母さん』?」

「キミ、なんか機嫌悪くない?」

 

 そんなことはない。ないったら。

 そう示す様に、私も唇の端を吊り上げてスマイルを作る。

 

「……まあ、悪くない気分だ、とは言っておくよ」

 

 追求することを諦めたのか、ペルシカは肩をすくめ、頬を緩めた。

 

「ペルシカ、指揮官と話してるの?」

「ん? そうだけど……」

 

 ペルシカの後ろからSOPⅡのはしゃいだ声が聞こえる。

 

「指揮官! ありがとう! 子犬、大丈夫だったよ!」

「良かったわね。後で正式に言うけど、飼っていいわよ」

 

 私の言葉に、SOPⅡの嬉しそうな大声が通信機越しに響いてきた。音が割れているほどの声だ。

 余りの音量に、私はもちろん、近くにいた45も顔をしかめる。

 

「ねえ指揮官、これからこの子犬の名前決めようと思うの! 指揮官も一緒に考えようよ!」

 

 興奮冷めやらぬといった様子のSOPⅡの言葉に、ちらりと45の方を見た。

 

「いいわよ、行ってきて」

 

 45の言葉にごめんねと、顔の前で手を合わせながら、SOPⅡへ返事をした。

 

「じゃあ、今からそっちに行くね」

「うん! 待ってるから!」

 

 SOPⅡの言葉を聞いて、通信を切る。

 

「悪いわね、45」

「いいわよ、別に。いつでも私だけのシーラ、って訳にもいかないものね」

 

 45がほんの少しだけ寂しそうに笑う。後でしっかり埋め合わせしないと。

 

「後で一緒にカフェに行きましょ。……二人で、ね?」

 

 今度は、嬉しさをにじませて45がはにかむ。

 そんな良いモノを見せてくれた彼女に、私はウィンクをして司令室を後にした。

 

「ウィンク下手くそね」

 

 司令室を出る直前、45のそんな言葉が聞こえた。

 ……後で意地悪してやろう。

 誰に見せるでもなく、頬を膨らませながら、私はAR小隊と子犬が待つ救護室へと向かった。

 

 




思った以上にシリアス話が長引いて自分であれぇ?ってなってます。
次の話くらいで締める予定。

そろそろほのぼの日常ものに戻りたい
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