狼姫たちの闘い   作:ナユ

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監察方と鉄の章
監察方❶


――しっかし、よく食うねぇ…

 

「プハ―ッ!!うめーー!」

 

『鉄クン、味噌汁が酒に見えるよー。しかもオヤジくさい…』

 

「アハハ!いいじゃんか別に!!」

 

あのあと、寝ぼけて倒れこんでしまった鉄はアユ姉特製のご飯を恐ろしい勢いで食べている。

 

横では辰さんが呆れた顔で見ていた。

 

『こうしてるとホント十五って感じしないね、鉄クン』

 

「ははは、でしょう?」

 

「…なぁ、鉄。お兄ちゃんこう見えてもいいたいこといーっぱい我慢してんだぞ」

 

鉄はちらりと辰之助のことを見た後、

 

「五杯目御代わりっ!」

 

高々と宣言した。

 

「全くよく食うねぇ!」

 

辰之助が呆れていると、後ろから元気のいい女の人の声がした。

 

それは新撰組で唯一の女中“アユ姉”

 

「晩飯お代わりできへん先輩共に怒られたって知らへんよーっ」

 

「仕方ね―じゃん!上手い料理たらふく食えんの二年ぶりなんだぜ――!」

 

――ドシュッ

 

『Σ2年ぶり!?辰さんそんなにまずいご飯鉄クンに食べさせてたんですか!?』

 

――ドシュ ドシュッ

 

鉄と雫のさりげない言葉が辰之助の頭に深く突き刺さる…

 

「へーえ、うれしいこと言ってくれるやん。こーんなかわいいのが二匹も来たんじゃ手抜き料理は出せへんね!ホラ追加!」

 

「オオーッやったーvあんがと姉ちゃん!」

 

そんな、鉄の当たり前な言葉に動きが止まるアユ姉

 

「なに?」

 

「ん…いやちょっとね。“弟”ってホンマはこんな感じなんやろうなって…。」

 

穏やかな雰囲気が流れる中…

 

遠くの方から何やら聞き覚えのあるような足音が…

 

と、次の瞬間!

 

.

 

―バーーーーンッ

 

勢いよく開く襖の扉

 

「おっはよーう鉄砲少年!!」

 

「あいさつに来てやったゼーーッッ」

 

「覚えてるぅ?」

 

『あ!原田さんに永倉さん!!』

 

2人のことを知っているのか早弥は2人の名前を呼ぶ

 

「あ~あまぁたうるさいのが来よった!」

 

「ハハハちょいと邪魔するっスよアユ姉に雫!」

 

箸が止まる鉄…

それにかまわず、ドカドカと入り鉄に詰め寄る。

 

「市村君だっけか!?入隊おめでとう!!」

 

「土方さんを折れさせるたァ大したもんだゼ。」

 

「見てたぞ昨日の試合!」

 

「しっかし小せェなァ」

 

マシンガントークをする2人

 

そんな2人に対し…

 

「ななッなんなんですかあなた方!?」

 

鉄を背にかばい猫のごとく威嚇をする辰之助…

はたから見れば、おもしろい光景だ

 

「あ、そっか自己紹介まだだっけ。」

 

「俺は十番隊隊長にして新撰組一の槍の使い手!原田左之助 

 

二十五歳!!またの名を“死損ねの左之助”見よ俺様のくんしょうッ!!切腹のキズあと!!!」

 

きめる左之

 

だが、しかし…

 

「左之 左之」

 

永倉は気がついた

 

「腹が宴会のまま。」

 

「やっちまったァーーーーーーーーーー!!」

 

『プッ…。』

 

原田たちは大笑いし、早弥は笑いを堪え、鉄は固まっていた

 

.

 

 

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