狼姫たちの闘い   作:ナユ

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監察方❷

「でもって、その飼い主の永倉新八サマ。こうみえても二番隊隊長してんのヨロシクなー。」

 

飼い主宣言にすかさず怒る原田、永倉の頬をひっぱる

 

『アハハハッ変な顔ー!』

 

永倉の顔を見て笑う早弥

 

「ハァ…。」

 

「つまりお二人とも副長助勤のお立場…と」

 

「エッヘン。」

 

「ウンそゆこと。」

 

辰之助は頭を下げ鉄は…

 

「あーーーーッ気付けばテメェは 」

 

「あん?俺様?」

 

原田のことを知っているらしい…

 

「デカブツーーッ昨日はよくも踏んでくれたな。」

 

「…昨日?踏んだァ!?お前を!?悪ィ!新八より小せェ奴は目に入んねんだ俺!!」

 

笑う原田に永倉は肘打ちをかます

 

「――――ッ!!!」

 

「だーーッ落ち着け!!」

 

笑う原田に怒る鉄

 

それを必死になだめる辰之助…

 

早弥は横で隠れて笑っていた…

 

「すみません!!礼儀も知らないガキなもんで…!!」

 

「んーーーーー…でもサ、かえってそこが良かったのかもよ?」

 

『確かに…普通の子なら総司なんかに挑まないし…。』

 

「一晩中雨に打たれてまで意地はらねぇ。」

 

「そーそー!聞きたかったぜ名台詞よォ!!ま ハッキリ言って今度はもっとしんどいことになるだろうがよ、期待してっからな!」

 

『負けるなよ!』

 

ほうけていた鉄だが

 

「……おう!!」

 

強い目で言い返す

 

そんな鉄を見る辰之助は優しく鉄を見守っていた

 

「以上!優しい先輩より励ましのお言葉でした~。」

 

「おや、もうおしまいかい?」

 

「いんや。今度は日々のお勤めの説明っスよ~。さて行こか!!」

 

「オラ兄ちゃん!たった立った!!」

 

「えぇ!?」

 

左之に頭をつかまれビビる辰之助

 

「じゃあ俺も…。」

 

「イヤお前さんは…別。」

 

空気が変る室内…

 

「……言ったろ!?」

 

「もっとしいんどいことになるって…」

 

「……。」

 

これから何が起こるのか想像できづに固まる鉄…

 

 

-----------------

 

 

-----------

 

 

「~♪」

 

「…なんでェ、ぶいぶんとご機嫌だな総司」

 

「ええ、とってもv♪」

 

沖田は土方の肩を揉むも機嫌は絶好調らしい

 

「明日からここに来るのがも~っと楽しくなりますねぇv」

 

「ここを託児所にした覚えはねぇんだが…」

 

土方はパイプを置く

 

「…ノドがかわいたな」

 

「ああ、お茶なら、そろそろ小姓の方が…」

 

気付けば渡り廊下の方から湯飲みの擦れる音が…

 

─カチャッカチャッ…

 

『鉄クン!ガンバ!!』

 

「お、おう!」

 

─ズルッ

 

─バチャアッ

 

「アチーーッッ!」

 

『鉄クン!?』

 

─ゴロゴロ…

 

 

 

─スッ

 

「………こぼしました」

 

 

…………………

 

 

結局こうなるのか…

 

 

 

──────

 

 

 

あれから鉄は掃除をし、沖田と早弥はサイゾーとじゃれている

 

「いいですかぁ鉄クンー?」

 

そんな鉄に話しかける二人

 

『土方さんの小姓なんて誰もが出来ることじゃないんですよー』

 

「スゴイことなんですから───…って、聞いてますか鉄クーーン?」

 

こっちの話しなど聞かずに鉄は土方への不満を言っていた

 

「…俺は、強くなる為に新撰組入ったのに」

 

さっきと一変して鉄の手が震える

 

「それなのに、こんな…こんな…」

 

『鉄クン…』

 

 

「ちくしょーッ

ゾウキン玉露でも食らえーー!!」

 

『ιι』

 

思った以上に元気らしい

 

だが

 

「あ、土方サーンv」

 

─カチーーーン

 

固まる鉄

 

その様子に笑いを堪える沖田と早弥だった

 

 

───────

 

 

「大体…なんで副長の小姓なんです」

 

今まで思っていた疑問を打ち明ける

 

「あの人俺のこと、一番嫌いって」

 

「怖いですか?」

 

庭に出る沖田

 

サイゾーは早弥の腕の中

 

『大丈夫ですよ』

 

「君だから出来るんです」

 

空はもう夕日に染まっていた

 

 

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