次の日――
鳥のさえずりが聞こえる今日…
――ズンズン
穏やかな時を壊すような足音が近づく部屋…
その部屋には読書をする山崎烝と脇でくつろぐ雅…
『なんか…変な音しない?』
「……気のせいやろ…。」
『…そうだね…。』
しかし…
――ズーンー
部屋の前に仁王立ちする市村鉄之助の姿が
「『……。』」
相手を確認した2人は、無視を決め込む
そんな2人を見て鉄はカチンときて了解なく部屋の中へ…
「…。」
烝の視線に気づいた鉄は
「んん?なんの用かって?仕方ねェなァ、そんな気になるなら教えてやるよ。」
『…ιι』
――誰も聞いてないよ…鉄之助君ιι
「…。」
「いや何ちょいとした実験みたいなモンよ。」
「……。」
「まっ…俺とテメェらどっちがより仕事人かってな…。」
鉄がしゃべるも、烝は読書に専念し雅は烝の側でゴロゴロ転がっていた…
「俺とテメェらの力の差ってやつを…一つあの鬼副長に見せてだなァ…って聞いてんのかオイ!? 」
「『…』」
そんな部屋でのやり取りを聞き小声で話す隊士がいた
「あのガキ山崎と雅と会話してるぞι」
「スゲーーッ!!でもあれ会話って言えんのか!?」
――聞こえてるんだよなぁ…もう少し静かにできないのか…?
そんな会話を2人はしっかり聞いていた
―パタン
―スッ
「?」
烝が本を閉じ、雅はきちんと烝の隣に座ったかと思えば隣の部屋から妖しい物音が…
――ハッ来た…!! いよいよ決戦の刻
鉄の頭では鬼の副長が命令を下す姿を想像していた
―ひたひた
「あ・な・たvそろそろ起きてぇんv」
『早く起・き・てv』
「ゴフッ!…やめねぇか総司、雫…ッ」
『クククッ…。』
隣の部屋のやり取りを聞き笑う雅…
「…今何刻だ?」
「もう四ツ近くですよー!」
『また夜遊びしてましたね?』
「ああ?仕事だ仕事!」
―まだ寝てたんかい~~!!
土方がまだ寝ていたという真実に鉄は笑いを堪え心で突っ込む…
「山崎さんも雅さんもかわいそうにきっとヒマで本でも呼んでますよ。」
『雅はきっとゴロ寝してますよ…。』
「……。」
「早く支持してあげてくださいね。」
『じゃアユ姉から食事貰ってきますね。』
「おう…。」
――いよいよ…!!
土方の言葉を待つ鉄
.
「さて…。」
キセルをふかす土方
「雅、山崎君」
「ハーーーイッ 」
―スパンッ
鉄は大きな声で返事をして思い切り戸を開ける…
しかし、そこは押入れの戸…
―スッ…
山崎はゆっくり土方の部屋の戸を開け返事をする。
「はい。」
『待ちくたびれましたよ。』
「……///」
顔を赤くしながら思い切り開けた押入れの戸を閉める…
―パタン
「…。」
鉄が部屋に居たことに内心で怒る…土方
――ったく…
―コトン…
「すまんが四条にある呉服屋 京屋 を調べてくれ。」
『ここ何日か浪士が数人目撃されている…ところでしたよね?』
「あぁ…。あともし時間があれば古道具商の“桝屋”の方にもまわってくれ…まぁ、こっちは急ぎという訳ではないが…。」
「他に御用は」
「いやいい。今日はそれで精一杯だろうからな…。」
「……は。」
『御意…。』
「……?」
土方の言葉の意味が解らず ? を頭に浮かべる鉄…。
『…じゃあススム。僕は準備が出来次第、こっちにくるから…。』
「……。」
―コクリ…
無言で頷き肯定する山崎
そのまま部屋を出て行く雅
――
―テキパキ テキパキ
押入れから着物や化粧道具箱をだし準備する山崎
.