「いっいってェーー~……。」
鉄は山崎に会ってそうそう叩かれ、その場に座り込んだ…
「…。」
「…なんでやめたんだよ」
その言葉にため息をつく山崎
その様子をみた鉄は…
「――…オッ、俺はなぁテメェの手助け…」
――ガッ
鉄の首のすぐ横にクナイを刺す…
しばらく沈黙が続き
「…ええ加減にせェ。」
山崎が口を開く
「昨夜といい今日といいガキや思うて黙っとればつけ上がりよってなめとんのか俺たちを。お前自分の仕事なんや思とんねん…ホンマなんの為の小姓やねん…。」
「……?」
――バサッ
服を地面に投げる…
「さっさと着替えて何処なと去ね。」
「……。」「よう覚えとき…お前の力じゃ…なんも出来へん。」
鉄は黙って聞くことしか出来なかった
そんな時…
「…かわいそうに。まだ小っさい子やんか。」
「誰ぞ助けてやらんのか。」
「アホ言いな浪人相手やどうしようもないて。桝屋もこればっかしはなァ――…」
山崎は周りのざわめきに気づき鉄を放置して立ち去る…
鉄はいまだに何か考えていた
しばらくして…路地から出ると
「な~にこれくらいで許しちゃるワ。」
「結構残っちょろうがや!?お・カ・ネ」
ボーっとしながら聞く鉄…
「あ、あのう。大切なお客様どすどうかここは…かんべん…ッ。」
「ああ!?」
1人の男が番頭の胸倉を掴む
「ほっとけほっとけぇ。どうせこいつらなんも出来ゃせんけーの。」
山崎は人混みにまぎれて事の成り行きを見守る
浪人の声を聞いた鉄は
―ザッザッザッザンッ
「おいおい何か用けガキ?」
向かったそきには浪士に囲まれる小さな女の子が涙を流していた。
――カランカラン…
「おい総司よォー非番っつっても刀くれぇ差して歩けよ!?」
「えー?」
『えーって…』
丁度鉄がひと騒動起こす数分前、非番で町に来ていた四人
「“えー”じゃねぇよ、そうしてっとまんま女みてーじゃねぇか!」
「いいじゃないですかぁ」
『そうですよ~鬼ゴッコする時とか邪魔なんですから~』
「はァ!?オメェらなぁもちっと凛々しく…」
総司と早弥の話しを聞いた原田は二人に詰め寄るが、その時1人の子供が永倉の脇を通り母親の元へ駆け寄る
「なァおっ母!あっちでケンカしとんで、見に行こー!!」
「コレコレ!」
興味があるので四人は聞き耳をたてた
「どうせ浪人同士の斬り合いやろ?」
「ううん、ツンツン頭の小っさい兄ちゃんとー怖そうなお侍はんやった!!悪いお侍はんが女の子いじめとったん止めたんやで!かっこええ!!」
「アホ言うとらんと帰るでー!」
“あー危ない!”と言いながら立ち去る親子だが
「…………」
四人にとって聞き捨てならない事を言い残した
「…そういやァ鉄之助クンも指し料持ってないよな」
『そうですね…』
「なぁ総司。お前なら刀相手にどうケンカする?」
「そりゃまぁ、その場に合わせて色々ですけど…まずは“足”でしょ。」