「ほほーう!総司と戦いたいとな。これはまた、勇猛な童がいたものだ!!」
「童ではありません!もう十五です!」
鉄の隣では涙を流し頭を下げている辰之助…
「それじゃあ鉄クン辰サン。私はこれで失礼しますね。それでは、雫また後でv」
『はいv』
立ち去る沖田に必死に呼び止める辰之助がいたとかいなかったとか…
「おや?左の君は確か今日の…」
「え!?あッはい!!採用して頂いた市村辰之助にございます!…こっちはその私の弟でして」
「鉄之助と申します!!」
「…ふーーむ。まぁ、奴の頼みだ。総司に勝てれば一番隊隊長にしてやらんでもないぞ!」
『え~~…ι』
「これこれ。」
嫌がる早弥など気にせず鉄は喜ぶ
「ハハハハ、よし誰か防具を貸してやれ。お前も準備はいいな?
総司。」
2人の後ろのふすまが開き影ができ鉄が振り向く…
そこには…
「お待たせしました。初めまして鉄クン。」
さっきまで、一緒にいた人物…。
固まる二人…
わけがわからず“?”を頭に浮かべる近藤
「……え
ぇええええええええええええ!!」
「驚いてる驚いてるv」
『ナイス総司☆』
喜ぶ2人だがその脇では滝のごとく涙を流しあせる辰之助…
やばいと思い鉄を止めようとするが鉄は無言で支度をする
『…その様子だと、総司を“こてんぱんにのす”と言ったこと、忘れてないようですね。』
「……当然!!」
竹刀を構える鉄
向かい合う総司
「アンタを倒して新撰組隊士になる」
意気込む鉄…
これから2人の試合が始まる…
ーーー--------
「……うるせェ…」
『なんですかね…この騒ぎ……』
買出しを終え土方の部屋に居る雅…
2人の耳には道場の方から聞こえる歓声に耳をいためていた…
「…山崎君。何が起きているんだ」
「ハイ。実は…先刻市村鉄之助いう少年が現れまして…沖田先生に手合わせを願い出たらしく…。」
ー市村…?
何か思い当たったのか考え込む土方…
『何か思い当たることが?』
そんな土方に声をかける雅…
「…いや…なんでもない。」
質問にそっけなく返す土方
『で…許可は誰が?』
「近藤局長です。」
「……」
土方さんは〈フゥ…〉と溜め息をはき道場の方へ足を運んだ
雅も立ち上がり土方さんの後ろについていった
『それにしても厄介なことになりましたねι…沖田さん手加減できないのに…ιι』
「一体近藤さんも何を考えているんだか…」
道場に向かう間も打ち合いの音が途絶えることはなかった…
ー沖田さん相手によく続いてるなぁ…
歩きながらそんなことを思う雅だった…
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