─ビシイッ
─バターーンッ
「おや、情けないですねぇ」
あれからだいぶたつが今だに鉄は打たれ続けまた倒れる
「くっそォまだまだァ!!」
それでもまた立ち向かう
「お願いしますっ!!もうやめさせてください~~!!」
『大丈夫ですよ辰サンι』
試合を見てて泣き続ける辰之助を見かねた早弥はなだめる
「いやしかし…あの童なかなかの気組だ…隊士としてはもってこいかもしれん…」
『ですね』
関心して見てると
「局長ーー!二番隊ただ今もどりましたァ」
『あ、永倉サンv』
任務から戻ってきた永倉と原田が帰ってきた
「おう雫!──って何してんスかアレ…?」
「おおご苦労だったな!いやなに童も総司もどうしてもと言うんでな」
「殺されるっスよあのガキ!?」
『大丈夫ですよ総司なら!』
「手加減もいつになく上手くいっとる」
「総司についていけるのは雫だけだろ…つーか医者呼んでくっかー?」
後ろでさりげなく危ない事を言う
その言葉に辰之助は青くなっていた
「てやーーッ!!!」
「おーっと!」
─ドコーーン!!
沖田が避け鉄の頭にきめ、そのまま観客席に突っ込む
「…ホンットに一直線に向かってくるんだもんな」
『さすがわ鉄砲玉!!』
「うるせーッ!!」
笑う二人に怒鳴り、何か考えたと思ったら辰之助にもう一本竹刀をもらう
すると…
「よっしゃあぁ!!」
─二刀流──!!?
なんと竹刀を二本構えたのだ
「直心二刀流…奥義…」
周りはどこの流派なのかざわめくが、辰之助だけは呆れていた
「〝影回し〟ーーッ!!!」
「(ホントに面白い子だなァ。さて…どう来るか…)」
『(鉄クンって面白くてあきないなァv)』
そんな二人とは違い近藤は…
「スゴイな…君の弟は二刀使いかね!?」
鉄に感動していた
だが辰之助は
「(─…使える訳ないじゃん…)」
と言えずにいた
「たァアーーッ!!」
突っ込んでくる鉄
だが沖田と早弥は冷静に見極めていた
──まずは定石、右からの正面狙い
…となれば、次は左からの胴狙いですね──…
そうくると思っていた二人
が…
「──って、わぁ!?」
─ズボッ
『!?』
「『(ど、どうして股に──!?)』」
次に動く鉄
すかさず竹刀を振りおろす沖田
─パァンッ!
.
「……へ」
「「くぐったァアーー!!?」」
沖田の股をくぐり後ろをとる鉄
振り向く沖田
そして
─ビュッ
─パァン
「………」
─ミシ…
─バターーン
「あ…当たったのか……」
沖田の攻撃が当たり倒れる鉄
「なんてガキだよ、股くぐるなんて」
「まァ…沖田先生ならあんなもんさ」
「…でも。危なかったよな…」
『総司…』
まさかああ来るとは…
さすがの私でも予想できなかった
それにここまでいくとそろそろ止めないと…
「行くゼ!!」
『!!?』
止めようかと考えている間に鉄はもう沖田に向かっていた
「ワハハハ。まだ行くか童!」
─ピタッ
「『!!』」
沖田の竹刀が止まり構えが変わった
…あの構えは──…
左の肩を引き左足を出して半身に開く
そして剣先が定法よりも右に寄る…
まさにこれが──…
天然理心流
平星眼
「たァアーーッ!!」
それに気づかず突っ込む鉄
まずい!
『鉄クン駄目だ!』
「よせっ、テ──…」
───────
時間が止まったかの様に感じた
沖田の一撃は、丁度心臓の上あたりに決まってしまった
「テ……ッ
鉄ーーーーッッ!!」
.
、