考察や助言をして頂き感謝致します。
その中で特に納得いったものを独自の
解釈として今回使用?しています。
それでは本編どうぞ!
私は先生の言葉に思わず反応した。
「最下位除籍って・・・!そんなの
「だぁってろ丸顔」」
それを爆豪くんに止められる。
私は声の方に振り返った。
「やから丸顔やめてって・・・」
途中で言葉が止まった。
(うわぁ・・・爆豪くん、また随分強烈な笑顔
しとるわ〜)
麗日お茶子は隣で凶悪な笑みを浮かべる
爆豪を見て一つの予想が立った。
恐らく爆豪勝己という人は『苦難』を前に
した時に笑える人なのだと。
・・・笑みがどんなものかは別にして。
「いきなり燃える様なシチュくれてんだからよ。
有難い限りだぜ、なぁ先生?」
爆豪は一歩前に出て先生に話しかける。
「俺の言葉に憤慨するも奮起するも結構、
だがこの程度の苦難、理不尽を乗り越える事が
出来ないならヒーローになんて
なれやしないのさ。
そういう理不尽を覆していくのが
ヒーローだからな。
だがらこれから3年間、雄英は全力で君たちに
苦難を与え続ける。
『Plus ultra』さ。全力で乗り越えてこい」
先生の言葉により一層空気が引き締まる
様に感じた。
「さてデモンストレーションは終わり。
こっからが本番だ、まずは50メートル走。
お前達の限界を見せてみろ」
先生は爆豪くんに負けず劣らずの凶悪な
笑みを見せてきた。
---------------------
〜50メートル走の順番待ち中〜
「なぁデク・・・先公の発言どう思う?」
「まあ十中八九ブラフだね・・・ただここは雄英、
常識で測ってたら足元掬われるかも。
僕もかっちゃんも」
デクは小声で返してきた。
「どうしたデク?俺やお前が最下位に
なるとは思えねぇけどな、このテストじゃ
『見えねぇとこも』・・・!?なるほどな」
俺はデクに笑いかける。
「そ。『最下位を除籍がブラフ』で
恐らく他に除籍処分か否かを判断するポイントが
あると思う。かっちゃんの言う通りこのテストじゃ
分からない部分だってたくさんあるしね。」
デクが前を見ながら言う。
「次、出席番号17爆豪勝己。
出席番号18緑谷出久、準備しろ。」
「とりあえず、全力を尽くす事が今は
最優先ってことで。
まずは50メートル走、負けないよかっちゃん!」
デクが俺に宣戦布告してきた。
「短距離なら負けるつもりはねぇぞデク!」
俺はデクの言葉に返した。
「早くしろ、時間は有限なんだ」
俺たちの言葉に先公が睨みをきかせる。
「ふぅ・・・ふん!」
俺は丹田に力を込め、そこから溢れる『力』を
脚へと流し込む。
(20%・・・!)
走るといった断続的な力が求められる中で
制御出来るギリギリまで『力』を込める。
デクをチラリと見ると鬼気迫るような表情で
前を見据え、手を後ろに構えていた。
おおよそ走る姿勢では無いが、その表情から
真剣さが見て取れる。
そんなデクの姿を見て俺も気合を入れ直す。
脚に熱が篭っていくのと同時に、
自身の鼓動を感じる。
神経が研ぎ澄まされていく様な感覚を覚えた。
「位置について・・・よーい」
パンッ!
音が聞こえると同時に地面を蹴り出す。
ゴールまで無心で脚を送り続ける。
視界にデクの頭が映る。
(負けねぇ!)
ゴールラインが見え、胸を張り突っ込む。
ゴールラインを切った途端、
ピッ!と機械が測定を終えた。
俺は脚で地面を抉りながらスピードを殺した。
「「タイムは?!」」
俺とデクの声が重なる。
「緑谷、3.18秒。爆豪3.02秒だ。」
「しゃあ!!」「クソっ!」
コンマ1秒の差でデクに勝てたことに
俺は喜びの声を上げた。
対照的にデクは悔しさの声を漏らし、
地面を叩く。
先公は俺らにマイクで話しかける。
「・・・2人のゴールで地面が抉れた。
スマンが軽くでいいから踏み固めてくれ。
このままだと後続のタイムに支障が出る。」
声を受け、ゴール付近を見ると確かに
地面が荒れていた。
「確かに・・・チャチャッとやるぞデク!」
俺はデクの背中を叩いて促す。
「痛っ!勝ったからって調子良いんだからもう!」
デクは文句を言いながら地面を踏み固めていった。
---------------------
「二人とも・・・凄い必死やったね・・・」
「The全力!って感じした!」
「ホットだネ☆」
誰とも無く呟く。
「ウチ、スピード系苦手だから他の種目の為に
手を抜いてたけど・・・なんか感じるとこあるわ」
「あたしもー」
「確かに除籍云々の前に一つ一つ本気で
やらねぇなんて男らしくねぇもんな!」
「いや、男らしくは意味わかんねぇけどな」
「いやけど俺は全力いいと思うぜ!
『個性』が不利でも!」
生徒達は冷たく緊張した空気から解き放たれた
様に熱を帯び始めた。
(そう・・・それでいい)
相澤はざわつき始めた生徒達を見て思う。
全力、本気、言葉で言うのは容易い。
しかし『個性』などというものが備わっている
中で、自身に不利な状況に対応しようとしない者も
雄英にも少なからず入学してくる。
所謂『見込み無し』の者達。
また、ヒーローみたいな常に死と隣り合わせの
職業は緊張など、文字通り命取り。
その様な場面でもどれだけ自分の限界を出せるかが
求められる。
緊張を振り払い、全力を尽くす。
この2つがまだ1人で出来ないなら、周りに
頼るのは決して間違いでは無い。
1人で無理を突き通すより遥かに合理的だがらだ。
だからこそのクラス制度でもある。
そういった意味で今、周りの空気を行動で
変えたこの2人は・・・
(緑谷出久に爆豪勝己・・・この2人は
台風の目になるかもな・・・)
相澤は自身が笑みを浮かべているのにも
気づかずにそう思った。
----------------------
『はぁ・・・はぁ・・・』
ほぼ全員が満身創痍といった表情。
俺もデクも例にも漏れず肩で息をしていた。
「ンじゃパパっと結果発表」
(種目の勝ち負けは俺とデクの結果は
『個性』を活かせなかった上体起こしと
長座体前屈を除いて3勝3敗の引分け・・・どうなる)
「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。
口頭で説明すんのは時間の無駄なんで、
一括開示する。」
鼓動が高鳴る。
(どっちだ?デクか、俺か?)
「ちなみに除籍はウソな」
瞬間、空気が凍る。
「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」
先公がハッと笑う。
『『はあああ?!』』
一気に凍った空気が爆音で裂ける。
「うるせぇ!結果見えなかったじゃねぇか!」
「ゴーリテキキョギって何?!
ねぇ爆豪くん!」
丸が俺の肩をまた掴んで揺らす。
「俺が知るか!初めて聞いたわあんな単語!」
「あんなのウソに決まってるじゃない・・・
ちょっと考えればわかりますわ・・・」
ポニテ巨乳がさも当然の様に言う。
「そゆこと、これにて終わりだ。
教室にカリキュラム等の書類あるから
目ぇ通しておけ。明日から
もっと過酷な試練の目白押しだ。じゃあな。」
先公はそう言い残して校舎の方に歩いていった。
「まあとりあえず今日は引き分け・・・かな?」
デクが俺に話しかけてくる。
「そうだな・・・どうせあの先公言っても
結果見せてくれねぇだろうしな」
「緑谷君!爆豪君!教室に戻ろう!」
「うるせぇぞメガネ!言われんでも帰るわ!」
「む!僕の名前をもう忘れたのか?
僕の名前は「知っとるわ!」ならなんで!」
俺はデクと喋り、メガネをあしらいながら教室に
戻った。
-----------------------
相澤は校舎裏で1人結果を見る。
1八百万 百
2轟 焦凍
3緑谷 出久
4爆豪 勝己
5飯田 天哉
・
・
・
19葉隠 透
20峰田 実
「相澤君の嘘つき!」
相澤は声の主の方へと振り替える。
「オールマイトさん・・・見てたんですね」
「合理的虚偽て!オイオイ、エイプリルフールは
1週間前に終わってるぜ?
君は去年の1年生・・・1クラス全員除籍処分している。
『見込み無し』と判断すれば切り捨てる君が」
オールマイトは俺を見据える。
「だが今日それをしなかった!
そうたらしめた何かを感じたから!
そうだろう?それを何に、『誰に』感じたのかは
私の知る所ではないがね。」
「・・・考え過ぎですよオールマイト。
単に『ゼロ』では無かった、すくなくとも
今日に限っては誰も・・・それだけです。
見込み無しと判断すれば直ぐに切り捨てます。
半端に夢を追わせる事ほど残酷なものはない
それじゃあ失礼します」
---------------
「それも君の優しさか・・・だが
感じたはずだぜ?緑谷少年と爆豪少年に『何か』を。
君を動かす大きな物をさ・・・」
オールマイトは独りそう呟いた。
ここまで読んで頂きありがとうございます!
とりあえず峰田は救われたのさ!
という事でね、ハイ。無事にA組20人揃って
学校生活を始められるのでね。
楽しみにしていてください。
ちなみにどの種目が緑谷の勝ちとかは
一応考えていますが本編には載せませんでした。
知りたい方が多ければ後述といった形で
本編にねじ込んどきます。
次回は戦闘訓練!お楽しみに!