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その後
「いやー思ったより楽しかったよ遊戯王。もっと早く遊戯王始めとけば良かった!」
「そうね、私もこんなに胸が熱くなったのは久しぶり。」
「まだ二人足りないけど、なによりもこうして皆が揃ったんだから?」
「そうだね絵里ちゃん!」
「・・・あの、そろそろ閉店のお時間なんですが?」
「すみません今出ますので、ほら穂乃果。先輩に別れを行って帰りますよ?」
「うん、わかった・・・それじゃあ絵里ちゃんまたね!」
「えぇ。また大会で会いましょう?!」
エプロンを着こなした店員の一人に言われると、海未は穂乃果に自分のデッキをケースに入れてバックに入れさせてからことりと共に横に連れて店を後にした。
『・・・・・』
三人が立ち去った後、絵里も自分のデッキやデュエルディスクなどをリュックサックとジェラルミンケースに収納して自分の家に去って行った・・・。
「さてと、私も亜里沙の夕食を作らないと。」
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現在
三人の帰り道
「うーーん!それにしても遊戯王ってカードゲームはこんなに楽しかったんだね。絵里ちゃんも言っていたけど、私も久し振りに白熱的に興奮したよ!!」
「最後の言い分はちょっと解りませんが、確かにあれだけ穂乃果を見たのはラブライブ以降ですかね?」
両腕を上へ延ばしてからそれをすぐに下ろす穂乃果とその左横で神妙そうに言葉を繋げる海未との会話
それにことりは『そうだね・・・』と一言言った後にある事に気が付いた。
「アレ?そう言えばあの二年生組の三人は?」
「あぁ、先の穂乃果達と絵里の決闘中にやけに花陽と鈴がやけに騒がしかったので、お店の人に三人とも全員追い出されていました。」
「ちょっとチラッと耳にしたんですが、何の血が騒いだのか実況までしていましたよ。花陽が」
「海未ちゃん、そういう事をケロッと言える肝は何処から沸いて来るの?」
「まぁ、ライブの時の露出が多い衣装を着るよりかはなんぼかマシでしょう?」
「「へ、へぇ。そうなんだ?」」
「・・・?」
海未の解説に次を何を話したらいいのかわからなくなった他の二人。
気が付けばそれぞれの家の分かれ道になっていて互いに大会で会うように約束しながら帰宅したのだった。
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今、自分達の見えない場所で爪を研いでいる者が居たとも知らずに・・・・
UDX学園 生徒会室
「そう遂に彼女達が遊戯王を・・・ご報告ありがとう、それじゃあまた何か変化が在ったらお願いするわ。」
『ピッ!』
「・・・・・」
『コンコン・・・失礼します現生徒会長、あんじゅと英玲奈です。」
「どうぞ?」
現・生徒会長の許しを得て、元A-RISEの
そしてさっきまで窓を眺めながら誰かと電話をしていた会長は、そちらに椅子と自分を動かしながらこう一言放った。
「
するとあんじゅが英鈴奈を横に会長の前まで来てから軽く返した。
「いや、それ程でもないんじゃない現生徒会長さん?」
「ふふっそうかしらね・・・・?」
あんじゅと会長が短く会話しているとふと英鈴奈はすぐに割って入る。
「あんじゅお前は一旦下がれ・・・それで会長、私達をここへ呼んだのには何の理由があるんだ?」
「・・・・現・生徒会長の綺羅ツバサ。」
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ほぼ同時刻
秋葉原 都市部から離れた住宅街
老舗和菓子屋穗むら
「ただいまー。お母さんご飯はまだ?」
「お帰り穂乃果、悪いけど飯はまだ・・・穂乃果あんた、デュエルディスク付けたまま帰って来たの!?」
「あらいけない、忘れてた。」
「『あらいけない、忘れてた。』じゃないわよ、さっさと部屋で外してから洗面所で手を洗いなさい?」
「はーーい!」
「・・・もう。」
その後部屋でデュエルディスクを外してから洗面所で手洗いした穂乃果は、食卓に集まった家族に今日あった事を報告する。
「・・・そう、絵里って先輩と再開して遊戯王をしたのね?」
「そうなんだ!なんたらマジシャンってのを出してきてそれがすっごく強かったの!」
穂乃果がコロッケを箸で挟んで口に持って行くと、隣に居た短髪の妹の
「それってもしや、かの『ブラック・マジシャン』の事?」
「そう、それだよ!」
「へー!?それって10年前からのデッキでしょう?きっとデュエリスト歴長いんだね。絵里さん」
「こら穂乃果、それに秋穂。喋ってないで早く食べなさい、コロッケが覚めちゃうでしょう?」
「「はーい!」」
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園田家 居間
自宅用の服に着替えた海未は座卓の上に置かれた食事を箸で口にしながら、その座卓を挟んで向かい合って母と話し合っていた。
「へー、そんな事が。」
「はい、少し穂乃果が負けそうになったのは少し冷や冷やしましたが、何とか穂乃果がすかいすくれいぱーってのを引いて大逆転したというか?」
「それって、『摩天楼 ースカイスクレイパーー』の事?」
「知っているのですか母上?」
「えぇ、私も嫁ぐ前まで決闘者だったから・・・いやぁ懐かしいわね?」
「驚きましたまさか母上は遊戯王が好きだったとは?」
「昔はマイナーな方だったけど、今はリアルソリッドビジョンが実現したから人気になったからそれはおかしくないわ。」
ここで海未の母の箸は止まり、それを箸置きに置かれたと思うと母は神妙そうに口を開いた。
「ところで海未、」
「はい、なんでしょう?」
「・・・・貴方に話しがあるの。」
「?」
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少し前
南家
「そう、穂乃果さんがあのポスターを見ていたのね?」
「うん、それでカードショップに遊びに行ったら偶然絵里先輩がやって来ていて、穂乃果ちゃんと遊戯王で戦うことになってね。」
「その絵里さんのマジシャンデッキに打ち勝った・・・凄いわね、貴方の幼馴染って?」
「そうだねー?」
「・・・ところでことり、貴方も大会に参加したいと思ったかしら?」
「!」
母の問いに対し、さっきまで食事を美味しそうに食べながら会話していたことりの顔は口が引きつった真顔に戻る。
「え?それってどういう事?」
ことりがそう言って問うと、音ノ木坂学院の理事長であることりの母はこう答えた。
「実はね、この企画を立ち上げたきっかけは音ノ木坂学院の入学希望者をU's無しでどういうふうに増やすのかからだったの。」
「貴方達を含めたU'sが全て解散して、其々の夢や希望に旅立っていた者がOBとして卒業してしまった。それれで音ノ木坂学院をこれからどう復興していくか職員会議で話し合うことになったのよ。」
「もしかしてそれは一週間前の会議の事?」
「そうよ、皆はオープンキャンパスや祭りを頻繁に開いたりまたアイドルを増やしたりするのはどうかとか色々と企画を持ち上げたんだけど、中々決定打には至らなったわ。」
「どうしてかなというと、まずオープンキャンパスや文化祭以外のお祭りを開くと言うのはかなりの出費と人件費が嵩張るしそれが失敗すれば場合より失敗する恐れがある。」
「もう一つのスクールアイドルをまた作る計画は私から反対したわ。折角貴方達『U's』という掛け替えのないアイドルが解散してすぐなのに新たに音ノ木坂学院で作り直すのは貴方達の努力を無駄にすると思ったから。」
「ママ・・・」
ことりは母の優しさを大きく噛みしめながら、また目の前の夕食に箸を動かした。
するとことりの母はこう続けた。
「それでね、他に何かいい案が無いかと考え直したんだけど~私の脳内に遊戯王はどうかなという意見が浮かび上がったわ。」
「遊戯王が?」
「そう、以前貴方がアニメを見ながら微笑ましかった様子を見て思いついたのよ。」
「確か名前はブルーエンジェルとかゴキブリガールとか言ったかしら?タイトルは・・・」
「もしかして今放映している『ヴレインズ』の事?」
「そう、それよ・・・誰もか知っている遊戯王なら誰もか興味を持つだろうしさり気に学院を紹介すれば来年も入学希望者数が増加する可能性だって高いわ。」
「そして何よりも、わざわざアイドルを使わなくて良いしね。」
「ママ・・・」
「因みに特別ゲストを二つ出して、一つ目はA-RISEの『綺羅ツバサ』さんよ。」
「ママ、そこまで私のことを?」
「当然よ、良かったわねことり。またあのライバルに出会えるわ!」
ことりは母の愛情と優しさに涙が止まらなくなる
「うん・・そうだね、ママ!」
すると何時の間にやらご飯を平らげた母から、こう訊かれた。
「所でことり、少し質問があるんだけど?」
「何?」
「小学生の頃一緒に遊んでて、すぐに転校してしまった
「・・・・・えっもしやリョー君が来るの!?」
突然、聞き覚えのある人物の名前にことりは一瞬静止ながら勢い良く立ち上がって訊く。
ことりの母は頷きながらジェスチャーで座るように指示をした。
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時間を少し遡って・・・
UDX学園 生徒会長室
「現・生徒会長綺羅ツバサ、何故私達を呼んだんだ?」
「良い質問ね英玲奈、ちょっと確認したいことがあったのよ。」
「確認を?」
「・・・貴方達、遊戯王はご存知かしら?」
「遊戯王だと?何を言っている、私達を試しているのか?」
「それを聞いて安心したわ、それでどこまで知っていると言うの?」
「あぁ、あんじゅは兎も角私は最近にアニメのカードが現実にあると知った。」
「「・・・・・」」
英玲奈の一言に生徒会長室では『駄目だコリャ!?』の空気が流れる
それでもツバサは折れずに伝言を打ち明けた。
「実はね、音ノ木坂学院がその遊戯王の大会を行なって私がゲストとして参加する事となったのよ。」
「何だそんな事か、それなら普通に電話の方がよかったのではないのか?何せお前の我がままで共に留年する事を決意した仲なのだからな。」
「最後の一言にはツッコまないわよ。でも確かに
「けど噂によると、その大会であの男が来るらしいのよ・・・。」
「あの男・・?」
「そう。かつて遊戯王の知識が乏しかった頃、サイバー族のデッキなどのデッキを使って世間を沸かせた遊戯王の影の立役者、元・日本最年少プロ決闘者の『才馬 亮』が!」
「「!?」」
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次回に続く。