謎の少年、才馬 亮見参!(前編)
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一週間後 大会当日
とある音ノ木坂学院辺の住宅街
前回、店を追い出された小泉花陽は、親友の星空 凛を先頭に会場の母校へと向かっていた。
「花陽っち!早くするにゃ!?」
「ちょっちょっと待ってよ凛ちゃん、そんなに早く走れないよ!」
「何を言うにゃ?うちは花陽っちが遊戯王やるって言うのに落ち着いてられなかったのにゃ!」
「そんな事を言ったって・・・あっ!凛ちゃん目の前!?」
「え・・・?」
ショルダーバックを担ぎながら目の前の十字路で何かに気が付いた花陽
しかし凛が返事した時には、既にそれが迫って来ていた。
『キキキーーー!?』
「危ない!!」
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同時刻
音ノ木坂学院 校門前
デュエルディスクを左腕に装着し既に準備満たんの穂乃果、ことり、そして海未の三人は、花陽達が到着するのを今か今かと待ち望んでいる
しかし中々二人が到着しない事に不安を抱いた。
「遅いね?花陽ちゃんと凛ちゃん。」
「そうだね、いくら花陽が引っ込み思案な人でも凛ちゃんが居るから大丈夫と思っていたのに・・・?」
「・・・・・」
「あれ?海未ちゃんどうしたの?」
「えっ何がですか!?」
「いや、さっきから下ろした右腕を左手で掴みながら下を見下ろして微動だにせずだから、どうしたのかなぁって?」
「それは・・・いえ、それは何でもないです。」
「「?」」
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『ピンポンパンポン!?』
『間もなく、音ノ木坂学院遊戯王大会を開催いたします。参加する選手の皆さまは、本人確認の為速やかに校庭前の受付に集まってください?』
「理事長の声だ!どうしよう?」
「あわわわ。そんなことをわたしに訊かないでよ穂乃果ちゃん!?」
「と、兎に角、二人がこちらに辿りつく事を願って、私達は受付に向かいましょう。」
「で、でも。」
「『貴方達を待っていたから、私達は参加できなかった。』なんて二人に言えますか?さぁ早く行きましょう!」
「「・・・・・」」
海未の一声に半ば強引に納得した二人は、穂乃果を先頭に選手受け付けに向かったのだった。
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音ノ木坂学院 校庭本校側 受付前
「・・・すみませーん!」
「あっ穂乃果さんそれにことりさんと海未さん、どうなさいました?」
「遅れて申し訳ありません理事長、私達も参加しますので!」
「そうですか・・・では、こちらの会員証を首に下げて開会式までお待ちください。」
会長から手渡されたのは、『会員証』とタイトルが書かれた背景が白く輪に番号が乗せられたタグの様な物。
先に言われた通り三人はそれを首に下げると、少し受付を離れてからまた穂乃果は花陽と凛の心配をする。
「どうしよう、もうすぐ大会始まっちゃうよ~?」
すると突然受け付けの左外側から今日は髪を下ろしている絵里と遭遇する。」
「あら。聞き覚えがあると思えば穂乃果じゃない?どうしたのかしら?」
「あっ絵里ちゃん、もしかして絵里ちゃんもう着いていたの!?」
「えぇ、さっき受付で登録を済ませてね、それでどうかした?」
「実は・・・・」
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絵里は穂乃果から今に至るまでの事情を聞いて驚愕しかるく大声を漏らしてしまった。
「えぇっ!?花陽達がまだ来ていない?!」
「え、絵里ちゃん少し声が大きいよ!?」
「それは御免なさいね、それで二人とは連絡が取れたの?」
「それが三人見事に携帯を家に忘れて来てしまって。」
「もう何をやっているのよ貴方たちは?じゃあ私が持っているから掛けてみるわね。」
「その必要性はないぞ?」
『え?!』
絵里が下げているショルダーバックから携帯器を出そうとした直後、聞き覚えの無い男性の声がそれを止めさせる。
その正体はさっき絵里の後ろに居た白いブレザーコートが目立つ少年只一人だった。
「・・・相変わらずおっちょこちょいなんだな?穂乃果、ことり海未。」
不気味に笑い両腕を組みながら自分達の名前を呼ぶ少年に対して、海未は一言問う。
「あの、貴方一体誰ですか?」
「・・・。」
するとその時、それに合わせるように遅刻していた筈の花陽達が受付に到着した。
「す、すみません、遅れました!?」
「あら、花陽さんに凛さんギリギリセーフね?」
「もう。今度は花陽っちが速すぎるのにゃー!?」
「「「・・・えっ!?」」」
絵里、ことり、海未そして穂乃果の四人はその様子を見て開いた口が開かなくなる
そして少年が居た方をよく見ると、そこには既に居なくなっていた。
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数分後 音ノ木坂学院遊戯王カップ開会式前
花陽と凛と合流した三人は少し離れた校庭の真ん中付近にて、人だかりの中二人に何が遭ったのか聞いてみる。
「それで花陽ちゃん、遅刻した理由は何なのです?」
「海未ちゃん・・・それが、私にもよく覚えていないんだ。」
「え?」
花陽の返事に海未が「?」を上に浮かべると、凛は花陽の言葉を繋げるようにしてそれを解説した。
「花陽が遅れたから凛が迎えに行き、そして一緒に音ノ木坂学院をめざしていたんだにゃ、そしたら突然トラックが近づいて来るような音がして・・・・気づいたらスリップしたトラックを目の前に白いブレザーコートを着た人に助けられてたんだにゃ。」
「・・・もしかして、さっき現れたあの切れ目の少年の事?」
「あっ多分そうだにゃあ!?よく分かったねことりちゃん。」
「うん、さっき花陽たちが受付に居る際に私達もその人に会ってたから」
ことりが凛にそう言うと、突然本校舎の方よりファンファーレのような音が鳴り響き、その壁に取り付けられた拡声機から女性の声が響き渡った。
『ただいまより、第一回音ノ木坂学院遊戯王大会の開会式を始めます。』
『まず最初に、音ノ木坂学院現理事会長から開会の挨拶です。』
「あっいよいよ始まるよ!?」
「穂乃果落ち着いて。」
何時の間にかマイクが用意された白い高台に上がる理事会長を視線に入れると、穂乃果は興奮しそれを海未がなだめる
ことりはそんな二人を見て『いつも通りだなぁ?』と微笑みながら感じ取っていたのだった・・・。
「ふふふっ!」
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「・・・やばい、開会式始まってる!!?」
一方その頃、もう一人のゲストであるA-RISEの綺羅ツバサが今タクシーで到着したと言うのは、また別のお話である。