とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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とある師弟の成層圏

「アイツは馬鹿か」

 

いや、馬鹿だな。

 

「おや、師よ何か有りましたか?」

 

「あぁ、日本で阿呆が馬鹿やらかしやがった」

 

もう何ていうか・・・本人も周りも

馬鹿過ぎるだろ。

 

「阿呆ですか?・・・あぁ確かに馬鹿してますね」

 

御歳6歳の我が弟子も納得の馬鹿さだよ。

 

「とりあえずこの論文丸々特許申請だ。

今すぐ、この会見が終わる前に。 

中国だけじゃなく国際機関にもきっちり

申請するように」

 

これはヤバイだろ。何考えて・・・何も

考えてねーな。コレだから技術に溺れた

技術者は駄目なんだよ。

 

「かしこまりました・・・大丈夫ですね。

我々が一番乗りのようです」

 

よし、やはりリアルタイムだと時差の関係も

あるからな。あとはあの馬鹿が気付いた時の

カウンターだ。

さて、もともとのコンセプトは・・・宇宙服?

いや、宇宙服より先に作るモンが色々あるだろ。

 

あ、資料を見る前にすることが有った。

 

「良くやった。さすが我が弟子」

 

やったら褒める。コレは教育の基本だな。

 

「ふ、この程度造作もありません」

 

6歳のお子様が胸を張っても威厳どころか

微笑ましさしかないぞ。

 

まぁとりあえず頭を撫でてやろう。

 

「ふむぅ。この調子で阿呆が阿呆してくれ

たら師には利益が出ますし、私も師に

褒められてWIN―WINなんですけどねぇ」

 

「いや、阿呆が負けてるから」

 

微妙に使い方が違うぞ。

 

「良いのですよ。この情報社会であんな

馬鹿をやらかした阿呆は全てを奪われて

終わるだけです」

 

「ま、そりゃ否定はしないがね」

 

さてさて、今までそれなりの発明で知る人ぞ

知る天才と言われてたアイツだが、今回の

コレで知る人ぞ知る武器職人になるぞ。

 

まったく、結構な勢いで発明品を作っては

売ってを繰り返して金を稼いでるから、

何か金が必要な環境だったかと思えば

コレ作ってたのかよ。

 

しかし今の段階じゃコレを正しく理解

できるヤツは周囲に居ないだろうな。

 

理解できても無駄なプライドが邪魔して

認めるようなことはしないはずだ。

 

はぁ。初っぱなから周囲に自分を認めさせた

弟子や、家の力と金の力で法をねじ曲げた

俺とは違い、中途半端な常識を持つ大人たち

に囲まれてソレを脱却できなかったアイツは

・・・やっぱり壊れたか。

 

織斑千冬のような中途半端な理解者が

居なければアイツも自力で檻を破壊

出来たんだろうが・・・

 

いやはや、普通に考えて画一的な人材を

作る日本の義務教育なんざアイツにとって

地獄でしか無かっただろうよ。

 

せめて親に海外留学や自宅学習を選ぶ

ことが出来るような開明的な視野が

有ればここまで歪むことは無かった。

 

周りの連中はソレに気付くことも止める

ことも出来なかったか。

 

はっきり言って環境が産んだ化物だよ。

 

周りは自分についてこれない連中ばかり

なんだ。ずっと空を見てたんだろうな。

 

そんなアイツが宇宙に恋い焦がれるのも

理解は出来る。

 

だが人生経験が足りなすぎた。

 

「阿呆の暴走に備えよう。起業するぞ」

 

アレは絶対にやらかす。この技術は確実に

軍事に舵を切るだろう。

 

国が手を付ける前に色々稼がせてもらおうか。

 

「はっ!内容は宇宙開発事業で?」

 

流石に話が早い。

 

「そうだ。社名は・・・冬林技研だ」

 

うむ、即興にしては中々

 

「そんな!弟子が師を差し置いて先に

名乗るなど!」

 

別に良いだろうに。まぁ前は断捨離とか

出来なかったから、こうして俺を立てるのは

仕方ないと言えば仕方ないんだかな。

 

「林冬だと良くわからんだろ?それに俺は

冬景色が好きだから冬が前で良いんだよ」

 

「むぅ・・・いや、しかし・・・」

 

まだ納得しないか。

 

「それに俺は黒幕だ、前に出るのはお前の

仕事だろう?」

 

「・・・まぁ、それはそうですが」 

 

目立ちたくないとかじゃないな。

そもそも冬と林で俺達を識別出来るヤツ

なんて居ないだろうから、どうしても

俺の前に立ちたくないだけか。

 

コイツの意識は少しずつ変えていこう。

いつまで経っても俺を追いかけるとか、

ある意味永劫の呪いじゃないか。

 

俺もな。2度や3度くらいなら良いが

あんまり繰り返してると魂が磨耗しそう

だし、もし転生の中でコイツを忘れたら

きっと忘れられたコイツは自我崩壊を

起こすくらいの衝撃を受けるだろう。

 

少し寂しくは有るが、コイツにはコイツの

生き方がある。

 

せめて楽しく生きて欲しいんだがな。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

むぅ。また師が考え込んでますね。

 

アレは私が師を追いかけることに対する

罪悪感みたいなモノでしょう。

 

私は好きで師を追いかけてるんだから

気にする事は無いんですけどね。

 

師は自分が居なければ、私は私の人生を

歩めるとか言ってましたが、ソレは

大きな間違いです。

 

師が居ない人生に意味など有りません。

 

いや、コレが師に依存していると言われたら

そうなのでしょうけど・・・実際問題、師は

私の理解者であることを忘れてませんかね?

 

私たちが当たり前に出来る事でも、周りには

不可能なんですよ?

 

誰にも理解されない孤独は地獄と同じです。

 

その結果が日本の馬鹿じゃないですか。

親も友人も周囲の誰にも理解されず環境に

壊された子供です。

 

アレはこれから周囲に破壊と混乱をもたらし

世界に失望して「でも、いつか、きっと」と

淡い希望を抱くが故に自決も出来ず、ただ

壊れたまま踊り続けるのでしょう。

 

・・・本来なら。

 

完全に壊れる前に師が見つけましたからね。

 

師はヤツすら理解して許容するでしょう。

その証拠にクソみたいな連中に知識や

技術を盗まれる前に保護して、

ヤツの夢を守る為に起業するのですから。

 

まぁ当然ソレだけではありませんが。

 

私も政治やら経済やらに関してなら経験や

才覚も有りますが、技術的な才覚はアレには

勝てませんからね。

 

有用な人材を獲得したと考えたら良いの

でしょうか。

 

まぁアレが自分が理解者を得たことに

気付くのはまだ先でしょうけど。

 

しかし冬林技研ですか・・・。師と私の

合作ですよね。

しかも私たちにしかわからない真名で

確かに繋がってます。

 

ふふふ。今はまだ6歳ですから嫁ぐことは

出来ませんが、あと10年もすれば正式に

結婚出来ます!

 

側室をどうするかは有りますが、まずは

正室の座を確保しますよ。

 

前とは違い、師も無理はしてません。

託されたモノが有ったからアノ後も生きて

行けましたが、本来なら私くらいは殉死する

べきだったと今でも悔やむ気持ちはあります。

 

もしかしたら同い年で転生出来たかも

知れません。

 

もし、万が一、師が早世するなら、今度こそ

私も着いていきましょう。

 

師にも理解者は必要ですし・・・師に邪魔と

言われるまでは、ずっと一緒に生きるんだと

決めてますからね。

 

私は師の理解者足り得ませんが、ソレでも

共に歩める随行者です。

 

大体、師だって私が貴方を探し歩くことは

わかってたでしょうに。

 

今生でご挨拶したときの、あの呆れたような、

納得したような、悪いことをしたかのような。

ソレでも、少し嬉しそうな笑顔を見たらね。

 

私から師を孤独に落とすようなことは絶対に

しませんよ。

 

コレは依存ではありません。惚れた弱味と

言うのです。

 

もし私が共に歩むのが嫌だと言うなら、

私に失望されるような男になってください。

 

千年。いえ、ソレ以上の時を越えての恋

だから、そう簡単には行きませんけどね。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ふん。コレで私とこの子たちを馬鹿にした

奴らを見返してやれるんだよ!

 

「・・・今回はもうやってしまった

ことだからしょうがないが、今後は

必ず事前に連絡を入れるようにしろよ!」

 

ふふ。ちーちゃんはなんだかんだ言って

手伝ってくれるから良いけどさ!

 

もう少し世の中の馬鹿どもは現実を

見るべきだね!

 

「ん?なんかメールが来てる・・・冬林技研?」

 

この大惨事の直後に束さんに直接メールを

送ってくるとは・・・馬鹿にしては中々

見る目があるね!

 

まぁ普通なら見ないで放置なんだけど

今回はお披露目後の第一号だからね!

 

話くらいは聞いてやるよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『特許使用料支払いのお知らせ』

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

「どーゆーことだよ?!」

 

いや、ほんと、どーゆーことだよ!

なんで束さんが造ったISを束さんが使って

特許使用料とか払わなきゃいけないんだよ!!

 

「束?何があった?」

 

「あ、ちーちゃん!コレ見てよ!」

 

ありえないんだよ!!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

なるほど、これは・・・アレだな。

 

「・・・お前、以前記者会見したとき、

いや、記者会見する前に技術や論文に

対する特許とか申請したか?」

 

「え?そんなのしてないよ?だって

束さんの技術じゃん」

 

やっぱりか。発明を前に出して申請を

忘れたパターンだ。

日本人にわかりやすく言えばパチンコな。

 

技術しか追求しないからこうなる・・・

 

「あのな束、法律上は向こうが正しい」

 

「えぇ?!ありえないでしょ?!」

 

それが有り得るから問題なんだろうが

何のための特許制度だと思ってる。

 

それに産業スパイが何のために居ると

思ってるんだ。

 

いや、私もソコまで知ってるわけじゃ

無いが・・・まぁコレはアチラが上手だ。

 

しっかり国際機関にまで申請を

終わらせているとは・・・

 

この様子だと最初から束の論文に

価値があると見出してたな。

 

その上で束が暴走するのを読んでいたか?

 

純粋な技術や戦闘なら私たちに勝てるヤツ

はそうは居ないが、こういった法律や

政治的な手段を取られるとな・・・

 

「ふ、ふふふ!この束さんの発明を

掠め取ろうだなんて許せないんだよ!」

 

まぁ技術者としてはそうだろうが、

企業家とか経営者としてはアッチが正しい

からなぁ。コレは止めたほうが良いのか?

 

「とりあえずこの冬林技研って会社を

をめちゃくちゃにして、特許権を

束さんに譲渡するようにしてやる!」

 

お、サイバーテロだのウィルスを送って

めちゃくちゃにして終わりかと思ったら、

ちゃんと特許を取り戻そうとしてるあたり

意外と冷静だな。

 

いやコレは・・・特許権の怖さを調べた?

なんたって世界を跨ぐ一撃だからな。

あのネズミが世界最強と言われるのは

伊達ではない。

 

「まぁ実際その会社がどうなろうが

特許権を持たれたままだと、何を

するにしても金を取られるからな。

回収はしたほうが良いだろう」

 

法律上は相手が正しいかもしれんが

こんな姑息なことをしてくる相手を

庇う気にもならん。

 

なんだかんだでコイツの夢の結晶を

横から掻っ攫った連中だし、まぁ

コイツを敵に回したことを後悔する

ことになるだろうな。

 

「ふふん。中国の田舎企業が生意気に

束さんに楯突くから・・・・・・」

 

「ん?どうした?」

 

冬林技研とやらを調べてた束の手が

止まった?「中国の田舎企業」と言って

いたから、場所や会社の概要は掴んだ

のだろうが・・・なんだ?

 

「ふ、ふん。潰す前に話くらいは

聞いてやっても良いんだよ!」

 

「はぁ?!」

 

何だと?この束が妥協した?!

自分の夢を穢した相手から話を聞く?!

ありえんだろう!一体何があった?!

 

「ん?求人情報?」

 

なんでこんなページを?・・・あぁ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

募集人数 若干名。

 

募集資格。

 

年齢性別学歴国籍問わず宇宙に興味のある方。

 

中国語または日本語または英語での

意思疎通が可能な方。

 

職務内容

 

観測員・作業員・技術者・企画運営など

※営業ノルマは一切ありません

 

試験内容

 

書類審査の上、面接と簡単な試験有り。

 

 

 

初任給(日本向け法人)

 

 基 本 給  193,000円(税込)/月

 特別技術手当 有 

 残 業 手当 有 

 各種資格手当 有

  昇  給  有 (5000/年~)

 交通費 最大 12000/月 

 各 種 保険 別紙参照 

 週 休 二日 有

    

 年末年始、GW、夏季長期休暇 有

    

 賞  与  年 2 回 (6ヶ月分)

 

 

就労場所・就労時間については応相談。

(中国国内と日本国内を予定してます)

夜勤・日勤(早番遅番)有り

 

観測員だけでなく人工衛星の作成や

デブリ除去などの作業も予定しています。

(各種危険手当有り)

 

 

宇宙開発事業に興味のある方は募集要項を

クリックし専用の履歴書とPR用紙を

ダウンロードし、必要事項を記載の上。

下記アドレスにメール送信願います。

 

その際の表題は必ず「求人について」と

記載願います。

 

資料請求については専用ページから

資料請求用の用紙をダウンロードし

各項目を記載の上、下記アドレスに

メール送信願います。

 

その際の表題は必ず「資料請求」と

記載願います。

 

その他質問などありましたら

下記メールフォームから・・・・・・

 

定員になり次第、募集は締め切らせて

頂きます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

・・・なるほど、自分の技術を宇宙開発に

使われてたら束が文句を言えるはずもない。

 

そもそもがそのための記者会見だったし

理解者とパトロンを見つけたと思えば

・・・な。

 

しかしコレは・・・もしかして私も

応募できるんじゃないか?日本国内の

観測員とは具体的に何をするんだ?

募集人数は若干名?

えぇい具体的には何人だ?

資料請求するか?いや、そんな悠長な

ことをしていたら募集が締め切られないか?

 

とりあえず履歴書を書いて送るか?

 

「むぅ初任給193,000円(税込)か」

 

年齢学歴性別問わずでコレなら普通に

魅力的だ。しかも休みも多いし賞与も有る。

それに私にはIS操縦の経験者としての

アドバンテージもあるし・・・

 

しかしこの給料は本当か?高すぎないか?

いや宇宙開発と考えれば安いのか?

 

そ、相場がわからん。

 

しかしコレなら他の職に移る際にも

経験としては十分だし、職業柄各種

資格も取れるだろう。

 

一夏のことを考えれば不安定なバイト

三昧よりは定職に就いた方が良いよな。

学校も今は通信教育とかあるし、

高卒資格も取れる。

就労場所と福利厚生次第では・・・

 

「あ、もしもし、冬林技研さんですか?」

 

あ、あの束が電話連絡?!しかも丁寧語だと?!

 

それだけの案件と判断したか!

コレは・・・コイツの暴走を抑える

為にも私も動く必要が有るな!

 

とりあえず書式をダウンロードして・・・

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「師よ、宇宙開発にしては給料安すぎ

ませんかね?」

 

デブリ除去とか国家予算使ってますから

かなりの利鞘が予想されますが・・・

 

「ん?まぁまだ実績が無い会社だからな。

このくらいが現実的だろうさ」

 

いや、まぁ確かにそうですが・・・

有用性は白騎士が実証しちゃいましたよ?

 

軍事にも手を出すつもりでしょうか?

 

あっちは軍閥が絡むから面倒って

言って避けてたんですけどね。

 

「とりあえず兎から電話が来るだろう

から来たら俺が相手をしよう」

 

「メールではなく電話ですか・・・

あぁ、アレはそういう性格でしたね」

 

ウチの連中が何度か発明品購入して

ますから、なんとなく分かりますよ。

 

メールしろって言うのに電話してくる

んですよね。

電話しろって言ったらメールして来るし。

 

意図的に反対のことをしてるん

じゃなく、ただ話を聞かないだけ

だから何とも言えませんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ、もしもし、冬林技研さんですか?』

 

・・・はぁ。天才の行動を読み取る師が凄い

のか兎が単純なのか・・・まぁ両方ですね。

 

精々師を楽しませて下さいよ?

 




思いついたから書いた。後悔はちょっとしている。

原作見て設定練りこもうと思いましたが
原作見てるだけで作者の常識スカウターが
破壊されました。

と、とんでもねぇ戦闘力(非常識)だ!ってお話

カーレ○ジャーもびっくりの待遇です。

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