とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士

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とうとう原作主人公にセリフがっ!

ココまで来るのが長すぎる?
クリア(ツッコミ)すべき設定が多すぎ
るんだよぉぉぉぉぉ!

オリ設定!
オリ展開!

基本的にネタバレと原作アンチ!

嫌いな人は読み飛ばし!



第13話

簪に修行を受けるようになって一ヶ月も

経ってないけど、私がどれだけ未熟で

自惚れてたかは良くわかったわ。

 

「ふむ、中々成長しましたね」

 

「ハイ!ありがとうございます!」

 

いまだに司馬様には触れることも出来ない

けどね!

 

「年期が違いますからね。私は准尉が幼稚園や

小学校に通っている間にも副所長に鍛えられて

きました。実質2年にもみたない訓練とISが

有ることを前提とした鍛練を積んできた准尉が

私に届かないのは当たり前です」

 

それはそうよね。簪だって物心ついたとき

から鍛練はしてたって言うし。

本物の天才が歴史に裏打ちされた鍛練を積んだ

結果が簪で、それに加えて本物の天才に監督

されて鍛練を積み重ねて来たのが司馬様。

 

更に私が鍛練を積んでる間も、私より厳しい

鍛練を積んでるんだもの。勝てるわけがない。

 

「少佐は戦闘訓練にISが普通に使われるような

鍛練をしてますからね。この歳になるまで

地獄を知らなかった私たちじゃ、届くのは

難しいですよね」

 

そうよね。まぁあの副所長に鍛えられてる

様子を見たら、悔しいって言うよりもマジ

ですか?って感じの方が強いけど、まんま

バトル漫画ですよね?

 

「准尉の現状としては、まだまだ未熟ですが

IS学園内では更識楯無以外に負けるような

ことは無いでしょう」

 

「更識楯無ですか。そうですね、今のまま

鍛練を続ければ半年以内には届くで

しょうけど、流石にリンちゃん・・・

准尉が壊れちゃいます」

 

生徒会長で簪のお姉ちゃんよね?なんか

色々裏で動いてたらしいけど、秀才以上

天才未満の普通の変態って話よね?

 

・・・普通の変態って何かしら?

 

しかも「私が壊れる」か。司馬様や簪より

温い鍛練をしてる私が壊れる心配をされる

って、どれだけ情けない姿を晒してるのよ!

 

「准尉、確かに今の貴女が受けている鍛練は

私や特尉よりも温い鍛練です。ですが

焦って我々と同じような鍛練をしても、

土台が出来ていない貴女では疲労が溜まる

だけで、何の意味もありません」

 

「・・・そうなんですか」

 

厳しければ良いってモノじゃ無いのは

わかってるけど、そもそも積み上げる為の

土台が無いのね。

 

「だから今はきちんとした土台を造らなきゃ

ダメなの。地味な作業だけど、コレがちゃん

としないとリンちゃんの天才性がただの器用

貧乏になっちゃうから、嫌がらずに・・・」

 

あぁ勘違いしてるわね?

 

「嫌がってなんか無いわよ?少なくとも私は

自分が成長してるってわかってるし!」

 

それに簪や司馬様みたいな本物の天才が

私の中にも伸ばすだけの才能が有るって

認めてくれてるんだもの!

 

これで燃えなきゃ女が廃るわ!

 

「ふむ、ここで腐るようなら宇宙空間に

飛ばして第三世代機の耐久性能の限界値

確認作業をさせる気でしたが、きちんと

前を向いているようですね」

 

「危なっ?!機体だけじゃなくて、人間と

しての耐久力の限界も測ることになるん

ですよね!死刑囚やテロリストの有効活用

とか言って宇宙に飛ばしてるアレですよね?!」

 

「ま、まぁ普通に銃殺するよりは有効活用

してるよね?」

 

宇宙空間に放り投げられて何時間で狂うのか?

とか空気が無くなって行く様子をリアルタイム

で見せつけられるのよね。

 

被害者やその家族にもキチンと刑の執行を

見せることで、被害者は納得するし、犯罪

の抑止にもなる。

 

やり過ぎだ!とか非人道的だ!とか騒ぐ連中

も居るけど、対象は死刑囚とテロリスト。

テロリストを許して自分の家族や友人が

テロに巻き込まれて死んだらお前らが責任

取るのか?なんて言われたら自称人権団体

にはどうしようもない。

 

死刑囚が犯した犯罪もきちんと告知されて

るから、一罰百戒の理を考えれば抑止力と

しても十分。

 

実際、ISが浸透してからと言うもの、中国

では犯罪発生率が落ちてるし。

 

共産党員だろうが女権団体の連中だろうが

キチンと罪を暴いて処刑するもんだから、

何気に今の政府は本当の意味で国民から

支持を得ているのよね。

 

後ろに今まで国政に参加してこなかった

司馬家が居るのも無関係じゃ無いわ。

政治的なアドバイザーとして副所長が

就いたからこその改革。

 

ISに使われてる技術の使い方が他人とは

違いすぎるのよ。

本当の意味での黒幕よねぇ。いや、普通に

汚職や性犯罪。民族差別も無くなってきて

るから良いことなんだけどさ。

 

つまり今回、私が無様を晒すと言うことは

処刑されても文句を言えない案件だと言う

ことよ。

 

国の税金使って開発した機体を預かると

言うことはそう言うこと。

 

国の威信を背負うと言うのはそう言うこと。

 

今の私の双肩には、私の未来と関係者各位の

期待()が掛かってるのよ!

 

面白半分で学園生活を満喫してる一夏や

デザートの為に戦う他のクラス代表ごとき

鎧袖一触出来なくて何が国家代表候補生か!

 

「おぉ~リンちゃんの背中に波紋が見える!」

 

コレが私の甲龍よ!

 

「准尉、衝撃砲はブラフでも使わないように」

 

「・・・はい。気を付けます」

 

ロックを掛けて使えないようにすると

各種制動にラグが発生するから、あくまで

自分の意思で押さえなきゃダメなのよ。

 

それも訓練だって話なのよね。

まぁ負けるよりは良いからいざって時は

使うようにって言われてるけど・・・

使ったら矯正確定らしいわね。

 

うん。さっさと終わらせて一夏には現実を

直視してもらいましょうか。

 

――――――――――――――――――

 

 

「あーこりゃ勝負にならんな」

 

今の准尉と織斑じゃ、当たるとか当たらない

じゃなくて、最初の接触で白式が爆発四散する

まで容赦なくコンボを続けるだろうよ。

 

何と言っても試合開始前に見せる関係者各位

からの熱い激励()の言葉が詰まったビデオ

レターまで用意したからな。

 

何故か全員病院のようなところに居て、

必死の形相で「良いか、真面目にやれ!」とか

「絶対に遊ぶなよ」って激励()してくれてる

んだぜぃ。

 

もちろん遊んだらリアルタイムで手術執行を

見せてやるし、自分もそうなると言う事を

理解させてやろう。

 

兵器を使った戦闘で遊ぶなど有り得ん。

そんな害悪に生きる価値無し。

それが軍人と言うものだ。

自分から望んでこの世界に入ってきた以上、

普段の生活に余裕や遊びはあっても、任務中

の怠慢は許さん。

 

ここまで追い込んだら喩え10代女子の

恋愛脳で対戦相手が織斑一夏でも、無駄な

会話や遊びはしないだろうさ。

 

人質とられた悲劇のヒロインっぽいけど、

こっちからの指示は「絶対に遊ぶな」と

「真面目にやれ」だからな。そうすれば

間違いなく勝てるから「絶対勝て」とは

言わせてないし。

 

それくらいはわかってると思うけどなー。

 

「だから束。最初の接触前に動くの禁止な」

 

「えぇ?!」

 

おいおい。ヤる気だったのかよ

 

「いや、だって、今のいっくんじゃ普通に

鎧袖一触だよ?三次元戦闘における自分の

間合いすら理解出来て無いから、近付いたら

そのまま刻まれて終わるんだけど?!」

 

だからだろうが

 

「凰准尉にソレが出来るかどうかの確認と、

織斑一夏に現実を教える為に必要なこと

だと思わんか?」

 

あのガキは自分のルーツを知らんとは言え

人生を舐めすぎだ。この世の中で男がISを

使うと言うことがどういうことか、身を

もって知る必要が有る。

 

「うーん。うーん。確かに成長には挫折も

必要だけどさー。一方的に負けて保健室

とかでちーちゃんに「俺、悔しいよっ!」

とか泣き言を言ってちーちゃんとの仲が

深まるのも・・・アレ?普通に良くない?」

 

「まぁ青春モノとしては有りだろうさ」

 

それにその辺の素人に負けるならまだしも、

今の段階で代表候補生に勝てるわけがない

と言うのは世間一般の常識だからな。

 

「負けても良い戦いなんて今後いつあるか

わからんのだ。負けを知るなら今が一番良い

タイミングでもある」

 

「あ~確かに。それにこれならいっくんの為

にもなるか。それで最初の接触が終わってから

コッチが動けば勝敗もあやふやに出来るし。

つまり公式には負けじゃない。更に姉弟の仲も

良くなる?あれ?コレ普通にちーちゃんに

感謝されるんじゃないカナ?カナ?」

 

奴の性格上素直にはしないだろうが、内心

では助かったって思うだろうな。

 

「ま、恨まれることは無いな」

 

「だよねー!態々嫌われる必要もないし!

それなら今回はいっくんに負けを経験して

貰おうじゃない!命拾いしたな貧乳!」

 

貧乳なぁ。何だかんだで認識はしてるみたい

だし、織斑と妹の敵として問答無用でゴミと

して潰されるよりはマシだろう。

 

「それで、イギリスのアレはどうした?」

 

「アレ?あぁあの生体兵器?キサラギが

特殊な分離器にかけるってさ」

 

「なるほどなー」

 

まぁ妥当なところだろうな。つか分離器

なんてあったのか?リムーバーとかは

有るけど、遠心って言葉を使わなかった

と言うことは別の理屈でヤるんだよな。

 

・・・外道スライムとか創るなよ?

 

「まったく、あんなのが有ると宇宙が汚れる

んだよ!そもそもイギリスの金持ち程度が

秘密裏にISコアを確保なんか出来るわけ無い

ってなんで気付かないんだろうね?!」

 

だよなぁ。世の中に500も無い兵器の

コアが行方不明などあり得ん。

 

企業連中だって表の顔は有るんだからな。

 

更に言えば個人が金を積んで得られる

モノじゃない。

そうだとしてもイギリスのオルコット家

程度の資産でなんとかなるわけもないし、

なんとかなっても、資産なんか吹っ飛ぶぞ。

 

つまりアレはイギリスがISで宇宙用兵器を

造るための第一歩だろうが・・・そんな

無粋な兵器を束が許すはず無いだろうに。

 

神の杖みたいなロマン兵器とは違うんだぞ?

 

アレだって束を説得するのがドレだけ大変

だったか・・・

 

「イギリスの問題は片付いた。フランスの

連中は監査員である弟子をどうするかで

頭を抱えていて、ドイツの人形は・・・

織斑一夏の暗殺が目当てで良いのか?」

 

「さあ?いっくんに何かする気ではある

だろうけど、ちーちゃんの知り合いだし?

何かしようとしたらちーちゃんが止める

だろうから、ソレでより一層いっくんと

仲良くなれば良いんじゃないかな!」

 

なるほどなー。なんでこいつがアレを

黙認してるか不思議だったが、そう言う

方向でモノを見てるのか。「とりあえず死ね」

じゃないとは、こいつも成長したもんだ。

 

「うわっ!何で急に頭を撫でるの?!

いや、嬉しいけど!なんか嬉しいけど!」

 

ははは、存分に撫でられるが良いわ。

 

 

――――――――――――――――

 

 

「いいか織斑。勝とうと思うなよ。

胸を借りるつもりで行け」

 

・・・・いや、この表現はセクハラに

なるか?うーむ。ISと言う兵器を使う以上、

パワハラは仕方ないかもしれんがセクハラ

はいかんよな。

 

しかも凰は胸にコンプレックスを抱いて

居るようだし。しまったな。今のは

教師としても女としても不適切だったか。

 

「勝とうと思うなってどういう事だよ!」

 

「そうです!そんな後ろ向きな考えでは

勝てるものも勝てません!」

 

コイツらは・・・未熟で現実を知らん

からこそ、こうなんだろうな。

 

「織斑。相手はお前の幼馴染みではなく、

代表候補生で冬林に所属する軍人凰鈴音だ」

 

土台が違う。経験が違う。技量が違う。

意識が違う。覚悟が違う。熱量が違う。

 

「えっと?どういうことだよ?」

 

「代表候補生だからオルコットと同じだと

思うな。オルコットは近接戦闘が苦手だし

無駄な会話や遊びがあったが、凰にそんな

隙は無い」

 

「・・・」

 

見ればわかる。少し前まであった甘さが

完全に消えている。

アレは冬林技研で地獄を見てきたんだろう。

スイッチがしっかり切り替わってる。

 

「良いか、まずは様子を見ろ。生半可な動きで

奴の間合いに入れば条件反射の域で繰り出さ

れる連撃で、何も出来ずに沈められるぞ」

 

今の一夏ではどうやっても勝てん。

ソレどころか同じ土俵にすら立てんな。

 

「俺じゃ勝負にならないって言うのか?!」

 

「そうだ」

 

それ以外に聞こえていたら私の言い方が

おかしいと言うことになるな。

 

「織斑先生、いくらなんでも一夏をバカに

しすぎじゃないですか?!一夏だって

今まで遊んできたわけではありません!」

 

「いや、遊んでいたも同然だ」

 

「「なっ!」」

 

根本的な理屈を理解していないから、一夏が

今までしてきた鍛練は基礎訓練ですらない。

 

オートマの車だって表面上の操作は

アクセルとブレーキとハンドルを回すだけ

だが、実際に運転が上手い人間はもっと

色々なところに気を使っているんだ。

 

ISがどれだけの部品と機能を有してると

思っているんだ?

 

コイツらはソレをどれだけ理解出来ている?

 

「オルコットだって自分の機体を理解できて

いないからBT兵器を完全に扱えて居ない

んだ。お前は白式の何を知っている?

高々1ヶ月で熟練の使い手にでもなった

つもりか?自惚れるなよ?」

 

厳しいかもしれんが、この先一夏が負ける

ことを許される戦いなど無いだろう。

今なら、ただのISを使える素人が代表候補生

に負けたと言うだけで済む!

男と言うだけで貴重なんだ。

下手な下駄を履かされて評価を無理やり

上げられてから梯子を外されるような事に

なる前に、素人として評価を定めてしまえば!

 

「・・・わかった」

 

「一夏?!」

 

よし、悔しいかも知れんが今の凰はお前を

遥かに越える修練をした上で遥か先に立って

居るんだ!まずはソレを自覚して、悔しさを

バネに・・・

 

「千冬姉に見せてやるよ!今の俺の実力をな!」

 

「そうだ!その意気だ!それでこそ一夏だ!」

 

いや、自分の実力を自覚して欲しいのだが

・・・これはしくじったか。

 

―――――――――――――――――――

 

出てこないのは整備不良?それとも

千冬さんから何か策を授けられてる?

 

・・・卑怯とは言わないわ。人脈も立派

な力だもんね。

 

それに私のすることは決まってる。

遊ばない。真剣にヤる。これだけよ。ソレが

一夏の為にもなるし少なくとも千冬さんは

しっかり意味を理解してくれるはず。

 

そうよ。大佐も言ってたじゃない。

一夏が普通に負ける事を許されてる

舞台は、今、ココにしかない!

 

他の試合は全部外部からの観客が入るから

その戦いぶりが見られちゃう。

未熟さも、拙さも、甘さも、全部が見られ

ちゃうのよ。

そうなったら一夏の立場はどうなる?

今現実を知れば、少なくとも甘さは消える。

未熟さも拙さも一夏がISに関わった期間を

知ればそんな意見は封殺できる。

だけど甘さはダメ!こんな環境ですら甘さが

残るようなガキが良い評価なんかされるはず

もないわ!

 

・・・一時的に恨まれてもかまわない。

それでも一夏を守れるんだから!

 

―――――――――――――――――

 

うん。リンちゃんは大丈夫だね。

焦らされても焦りも怒りもない。

 

「どうやら准尉は己のやるべき事を理解

出来ているようですね」

 

少佐も納得のコンディションだよね!

 

「はい。まぁあそこまで気合いの入った

ビデオレターを見ても真剣にならない

ならどうしようも有りませんよ」

 

実際鬼気迫る内容だったしなぁ。

 

「遊ぶなと真剣にヤれですからね。どれだけ

准尉が気分屋だったのか良くわかります」

 

ですよねー。あ、やっと来た。

 

「ようやくアホの織斑が出てきましたよ」

 

第三世代機・・・いや、3.5世代機の白式。

まさか倉持じゃなくて篠ノ之束が造った機体

だったなんて。

つまり倉持は私の第三世代機の制作より

全員でアレを解明することを選んだの?

その結果何もわからず、そのままロール

アウトして情報の収集に専念してる?

自分達で新しい機体を造ることも諦めて?

 

・・・情けない。ソレでも技術者か。

 

あんな奴等に私の造ったISを奪われる可能性が

あったかと思うと、腹が立つのを通り越して、

眼鏡から闇の炎が出そうになるっ!

 

「やはり雪片と言う単一にして一撃必殺の

力をもつ兵器の存在がアレの行動を未熟な

モノにしてますね」

 

あぁそうだ。今はアホの織斑の話だ。

 

「ですね。当たりさえすれば何とかなる

と言った感じで、未熟なアホの心の支え

にもなってます」

 

その代償として遠距離攻撃への無理解と

無駄に直線的な機動。まぁ機動自体は

無理をすればバレルロールくらいは出来る

だろうけど、そんなのは戦闘機ですら

出来ること。

 

ISの変態機動はそんなモノじゃない。

 

「つまり、准尉は織斑を越える技量で

もって回避し続けても、相手がその差を

理解できる水準ではないので無駄な特攻を

繰り返すわけですね?「諦めなければ

何とかなる」「当たれば勝てるんだ」と

自らを鼓舞して」

 

「そうなります。それが諦めないど根性に

見えて、見る人を楽しませることになる

のでしょう」

 

クソだね。技量の差とは積み重ねの差。

根性?そんなのみんな持ってるよ。

努力?そんなのみんなしてるんだよ。

友情?そんなの努力をするためのエッセンス

に過ぎないんだよ。

 

戦いは強い方が勝つ。この場合の強さとは

才能×装備×士気×熟練の度合い

 

才能があって装備がいくら良くても、熟練の

度合いが低ければ最終的な数値は低いまま!

 

勘違いのオルコットと違い、そんな薄い

覚悟と積み重ねがない技じゃ今のリンちゃん

の動揺は誘えない。

 

それ以前に食い下がることすらなく瞬殺

だよ!

 

何が超兵だ。アホの織斑が悪いわけじゃ

無いけど、そんなドーピングしたやつに

負けてたまるか!

 

もしリンちゃんがふざけた試合をして長引く

ようだったら、二人とも私が沈めて殺るん

だから!

 

・・・ついでに退学にもなれるかな?

 

少佐に迷惑は・・・まだかからないよね?

保護者がどうこう言われてるってことは

私は対外的には更識の人間だし?

 

中々良い案だけど、はじめからリンちゃん

を殺ることを前提にしたらダメだよね。

 

うん。失敗失敗。特尉失敗だよ。

 

「こうなると、最初の接触で准尉がどれ

だけの覚悟と自覚を持って居るかわかり

ますねぇ」

 

ですね。私が介入するとしたらその

後じゃないとダメですよねー。

 

「はい、つまりは無駄に長い時間を取られる

ことは無いでしょう」

 

最初の接触でシールドエネルギーをゼロに

出来れば、アホの織斑にやる気があろうが

秘密兵器があろうが関係無いですからね。

 

その選択を出来るかどうかが唯一の見所。

 

選択できなかったら・・・

 

リンちゃん?私たちを失望させないでね?

 

 

――――――――――――――――――

 

 

「よう、リン。調子はどうだ?」

 

試合前の舌戦かしら?まぁ乗っても

良いわよね?

 

「・・・戦いに出た軍人に調子を尋ねる?

一夏、貴方は私を馬鹿にしてるの?」

 

試合前に少しでも時間があるなら一夏に

現実を教えてあげなきゃ。

 

「いや、馬鹿にしてるつもりは無いけどさ。

千冬姉に言われたんだよ!」

 

「千冬さんに?」

 

妙に興奮してるけど何を言われたの?

って言うかこの場で千冬さんがどう

とかっておかしくない?私を見なさいよ!

 

「あぁ、絶対に勝てないから、胸を借りる

つもりで戦えってさ」

 

まぁ当然のアドバイスじゃない?

 

「・・・そうね。その通りよ」

 

流石に千冬さん良くわかってる。

だけどひとつ大きな誤算をしてるわ。

多分私なら必要以上に一夏を追い込まない

で、近接戦闘に付き合うって思ってる。

そうじゃないと胸を借りるなんて言葉は

出てこない。

 

だけど私は胸を貸す気なんか無いわ。

一撃。いえ、最初の接触で終わらせる。

情けも容赦も無い。言い訳すら許さない

完敗を突きつけてやるのよ。

 

それが軍人としての凰鈴音と、幼馴染みと

しての凰鈴音に出来る唯一の優しさだもの。

 

「借りる胸なんか無いのにな?ははっ」

 

 

 

 

 

 

コイツ、今、ナンテイッタ?

 

 

 

 

 

「・・・」

 

 

 

 

 

・・・・・・落ち着きなさい凰鈴音。

 

 

 

アレは挑発アレは挑発アレは挑発アレは挑発

アレは挑発アレは挑発アレは挑発アレは挑発

アレは挑発アレは挑発アレは挑発アレは挑発

アレは挑発アレは挑発アレは挑発アレは挑発

 

 

 

私は軍人なの。挑発に乗って兵器を使う

ようなら螺旋頭と一緒じゃない。

 

怒るのは良い、だけど感情で動くな。

 

 

エモノはコロスべくしてコロセ!

 

 

 

「・・・シネ」

 

「えっ?」

 

――――――――――――――――――――

 

「・・・最低ですね」

 

あのアホ。男として、いえ、人として最低。

リンちゃんのコンプレックスを指摘して

何が面白いの?

 

「ふむ、凰准尉は胸にコンプレックスを抱いて

いましたから挑発としては悪くありません。

もしも准尉がこれに乗って隙を晒すようなら、

事故を起こす前に粛清すべきですね」

 

そ、そうだ。今の私は軍人なんだよ。

だったらアホの挑発に対しては女子学生

として感想を述べるんじゃなく、軍人と

して意見しなきゃダメだったんだ!

 

「じ、准尉は下を向いたまま動きませんが

アレは自らを律しているからですよね」

 

合図と同時に怒りで我を忘れて突っ込む

とか無いよね?!

 

「合図の前とは言え敵を前にして視線を

逸らすのはどうかと思いますが、まぁ

相手には近接戦闘しか有りませんからね」

 

うん。普通なら奇襲してくださいって

言わんばかりの行動だけど、今のアホには

近接戦闘しかないから奇襲は不可能。

 

「今の准尉なら間合いに入ったところで、

反射的に対応出来る程度の実力はあり

ますから、誘いかも知れませんよ!」

 

と、とりあえず良い方向に考えよう!

 

あとはその反射を抑えたり騙したりする

技術を身に付ける必要があるけど、

今回のアホ程度なら問題ないよね。

 

「あぁなるほど。あえて隙を晒して己の

間合いに入らせてからのカウンターですか。

無駄がない良い戦略ですね」

 

「そうですね。それなら准尉の動きや

機動の癖を読まれることもありませんし」

 

それなら後から映像資料を見ても、アホ

みたいに突っ込んでカウンターを喰らった

だけだから今後の参考にすらならないよね。

 

よし、アホを完膚なきまでに叩き潰せ!

 

「あぁそれと特尉」

 

「はい?」

 

何かな?何か命令でもあるのかな?

 

「試合開始の合図が鳴ったら、ISを起動させ

なさい」

 

「え?いや・・・了解です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な、なんだか良くわからないけど少佐が

そうしろって言うならそうしないとダメ

なんだよね。

だって私は副官で特尉なんだから!

 




前書きの注意事項が多すぎ?
シカタナイね!

原作主人公は貧乳をからかったり
しな・・・してますね。普通に。

アレもセカンドが切れてなかったら本人の
中では冗談で終わらせてましたよね。

女子校で女子に囲まれてる環境であの
セリフが言えるのは異常ですよ?ってお話

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