とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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乱入してくるなんてとんでもない奴だ。


オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第14話

一夏、あの阿呆が!態々凰のコンプレックスを

指摘して笑い者にするだと?

ソレがお前が言う男として誇れる行為かっ!

 

いや、そもそもの切っ掛けは私か。くそっ。

謝罪と言うのは・・・嫌味になるか。

 

今の状況では私が説教しても逆効果にしか

ならんし。

他の生徒に説教させるのも凰にとっては

屈辱的なことだろう。

 

はぁ・・・頭が痛い。まぁいい。

とりあえず試合開始だ。

 

負けるのはわかってるが、少しでも凰の

技術を肌で感じてくれれば・・・

 

「先輩!いえ、織斑先生!観客席にIS反応です!」

 

「何?対象は誰だ!」

 

開始の合図と同時にISを展開だと?観客席

だと専用機持ちか?

 

「さ、更識簪さんです!1年4組の!隣には

司馬さんが居ます!」

 

「更識簪だと?!」

 

どういうことだ?冬林に所属するために退学

届けを出しているのは知ってるが、その為か?

いや、それなら別に今、このタイミングである

理由がない。

何故このタイミングでISを展開する必要がある?

 

冬林の指示で一夏を殺る気か?いや、それなら

普通に暗殺するだろう。何だ?何が有る?

 

「行けっ!一夏!そんなヤツ切り捨てろ!」

 

箒?いや、切り捨てるだと?様子を見ろと

言ったろうが!コイツらは観ることの

意味すら知らんと言うのか?!

 

『行くぜぇぇぇぇ!』

 

行くな!

 

『・・・はぁ』

 

 

―――――――――――――

 

「・・・はぁ」

 

あまりの阿呆さ加減に思わず溜め息が

でちゃったけど「真面目にヤって無い」って

ことにならないわよね?!

 

・・・と、とりあえず何も言われて

ないから大丈夫そうね。

真剣に、気を引き締めて行くわよ!

 

で、一夏の予測軌道は正面から真っ直ぐ?

視線や制動から回避パターンは・・・無し。

 

コッチの攻撃はマシンサポート無しの勘で

避けるつもり?舐めすぎよね?

 

狙いは上段からの切り落とし。受けたら

雪片の防御貫通で大ダメージで避けたら

当たるまでヤる?右手の力みから両手を

利き腕のように使えるわけじゃない。

 

・・・強化したハイパーセンサーって

本当に凄いわ。いえ、コレが本来のISの

能力なのよね。音速どころじゃない、宇宙

速度に対応するためのモノなんだから。

 

あとは使い手が反応出来るギリギリまで

出力を解放すればこうなるか。

 

一夏、音の世界で満足してる貴方に教えて

あげるわ。

 

そんなの生身だって超えられるのよっ!

 

『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

 

何の技も事前の崩しも無い、勢いだけの

上段なんか当たるかっ!

 

『なっ避け?!』

 

避けただけじゃないわよ!回避は攻撃の

予備動作!受けなさい!

 

『攻撃とはこうやるのよっ!!』

 

コレで終わらせる!死角からの連撃を

喰らえっ劣化超級武神覇斬っ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ、間に合わないかも?ま、いーや!

行けっ!ごーとぅーへーるだよ!』

 

―――――――――――――――――

 

『なっ?避けっ・・・』

 

「馬鹿がっ!」

 

あんな見え透いた攻撃が当たるものか!

しかも避けられたことに驚く暇など

有ると思っているのか?!

 

『えっ?!ぐぉっっ?!』

 

「一夏?!」

 

終わった。死角からの一撃で最初に脳を

揺らされた。もう一夏にはまともに戦う

ことなど・・・

 

何?連撃?!しかも上から下に叩きつける

ような形で吹き飛ばないように一夏の体を

大地に固定している?

更に闇雲の一撃が当たらんように雪片を

持つ右手を先に破壊?!

不味い!手加減はしているようだが、

アレでは経験など何も得られないまま

終わってしまう!

 

『織斑先生!上からエネルギー反応っ!』

 

そうだ!試合より更識の行動を考えねば

ならなかったのに?!

 

しかし上だと?更識が何かしたと言うわけ

では無いのか?

 

「上に何が居るか確認を急げ!

それにエネルギー反応と言うことは

狙撃か?ならばバリアが・・・何っ?!」

 

破壊された?!一瞬で?!着弾点は・・・

アリーナ?不味いっ!一夏っ!

 

―――――――――――――――――

 

 

「少佐っ!」

 

IS学園に侵入者?それもバリアを貫いて

正面からの奇襲?!

私にISを展開させたのはコレが理由?!

 

「ふむ、こうも簡単に正面からの奇襲を

受けますか。見たところ特にステルス性能

も無いようですが・・・どう言うことです?

いや、単純に油断慢心でしょうか」

 

うわぁ流石司馬少佐。普通に監査員としての

仕事してるよぉ。いや、緊急時の対応も

重要な監査対象ですけども。

 

「特尉もアレに気付いて居ませんでしたから、

コレは単純に無能と言うよりセンサー類の

リミッターの問題ですかね?」

 

あぁ、司馬少佐は最初から上空に不審な

アレが居るってわかってたんですね。

 

「恐らくはそうです。私もまだ完全に解除

は許可されてませんから」

 

本来ISの機能は宇宙と言う広大な空間に

対応する為のモノ。

特に各種センサーの性能は速度なら最大

第三宇宙速度まで対応できるし、距離も

地上から月までは対応出来る。

 

あとは使い手が発狂しないレベルまで機能を

解放すれば良いだけ。一昔前ならセンサー類

だけでも世界が取れる機能だよ。

 

少佐はどこまで解放してるかわからない

けど、少なくともIS学園の設備よりは上

なんですね。

 

IS学園側としては観測員の単純な見落しか

機械の性能不足。

 

コレで世界有数の防御能力を誇るんだから

世界がどれだけ使えないかって話だよね。

 

所詮篠ノ之束の造った機械を掠め取って

使ってるだけの三流ども。

 

「まぁリミッター云々は個人でやるからこそ

の問題です。機械の補助と組織で動く観測員

には然程関係ありません。つまり制限解除を

知らないか出来ないかと言うことになります。

結局連中が無能なことは変わりませんね」

 

「そうですね。世の中は結果がすべて。

こうして侵入された以上はその評価を

粛々と受け入るべきでしょう。

大体予告してからテロを行うテロリスト

など居ませんから、観測員は常に緊張感を

持って日々の職務に当たらねばなりません。

その上でこの醜態なら・・・予算の無駄です」

 

つまりは学園側の人員の無能さが証明された。

教員、事務員、観測員、警備。そのすべてが

世界トップクラスの一流と自称していたIS

学園が。ソレに協力している更識も。

 

情けないなぁ~。コレが世界のトップなの?

改造も改良もコピーすら出来ない技術者に

満足に使いこなせない使い手たち・・・

コレじゃあ篠ノ之束だって関わるのを止め

て行方を眩ますよ。

 

「それに奇襲を許しただけでなく、システム

にも干渉されてますね。なんたる無様」

 

え?あ、本当だ!私が仕込んだハッキング

システムも無効化されてる!

 

「えっと、バリアを破られた衝撃に驚いて

いる隙に浸入したのでしょうか?」

 

それともアノ黒いのを基点にハッキング

してるの?

 

「違いますね。今、普通に防壁を貫いて

ハッキングしたのですよ」

 

「・・・正面からのハッキングですか」

 

度重なる失態。だけど、コレは相手が悪い?

 

正体不明のISに、こんなハッキング技術を

持ってる人間なんか一人しか居ないよね?

 

「では篠ノ之束の目的はなんでしょう?」

 

「ほう、コレだけで兎の存在に気付きますか。

流石特尉です」

 

褒められるのは嬉しいんですけど・・・

 

「いや、気付かない人って居るんですか?」

 

ソレ以外無いよね?

 

「この学園は無駄に敵が多いですからね。

理事長のように心当たりが多いと特定に

時間がかかるのですよ」

 

「なるほど」

 

そう考えたら、学園側にしてみたら私たちも

容疑者になる可能性も有るんだよね?

 

そうやって無駄にリソースを割いた結果が

中途半端な防諜に中途半端な防御か。

 

「それで、兎の狙いですが」

 

「はい、態々今日を狙って仕掛けてくる

理由がわかりません」

 

今日は事故が無いように教員もISを纏って

待機してるよね?そんな警備の中に侵入?

 

挑発かIS学園の防御能力の確認?

 

「試合を壊すことと私の命ですね」

 

「はぁ?!」

 

試合を壊す?そんなことして何が?それに

少佐の命?!てっきり篠ノ之束は冬林技研で

確保してると思ってたのに?!

 

「とりあえず凰准尉に全力戦闘の許可を。

負けたら特尉が回収しなさい」

 

「あ、はい」

 

い、命を狙われるのに馴れてます?

 

「当然です。実際今まで私の暗殺に失敗して

滅んだ組織が多すぎましてね。今やフリー

の人間・・・さらにマトモに情報収集も

出来ない阿呆しか暗殺依頼を受けないんです」

 

嘆かわしいことですって言ってますけど、

アレですか?司馬少佐にしてみれば暗殺は

緊張感を保つための訓練か何かですか?

 

「私だけでなく周囲の護衛の訓練でもあります。

ちなみに唯一暗殺に失敗しても生きてるのが

兎ですよ。アレは師も認めてますからね」

 

「え"大佐殿が?いやいやいや、大佐殿は

司馬少佐の婚約者なんですよね?」

 

愛することは壊すことなんですか?!

 

「細かいことは先程師から送られてきた

データを確認なさい」

 

「あ、はい」

 

ほぇー。ハッキングやジャミングされてて

もちゃんと情報の受け渡しが出来てるん

ですねぇ。では確認をさせて貰いますか。

 

 

( ̄Д ̄)

 

 

またアホの織斑かよっ!

 

――――――――――――――――――

 

 

更識がISを展開したのはコレが理由かっ!

 

「先輩っ!システムがハッキングされてます!

防壁が全部閉じました!」

 

「なんだと?!」

 

生徒が閉じ込められた?!

 

いや、この場合は教員による援護を封じたと

言うことか!

 

更識はいつ気付いた?元々知っていたと

言う線は・・・ある。だが、それなら

ISを展開しただけと言うのはおかしい。

 

攻撃なり防御なりするのが普通だろう。

司馬が何かしたか?

いや、更識が司馬の側を離れないのは護衛の

為だ。自分で何かをしたなら更識も動かす。

 

つまり、この侵入者は司馬の敵?では

犯人は束では無いのか?

アイツにとって冬林技研の人間は同じ夢を

追う仲間であり同士。

その実質的なトップの司馬を襲うことは

無いだろうし、教頭の婚約者を狙ったら

アイツでもただでは済まん。

 

しかしIS学園に正面からの奇襲を仕掛け、

さらにシステムにハッキングを仕掛ける

阿呆が束以外に居るのか? 

 

そしてこの介入のタイミングは何だ?

 

それに現場には一夏がっ!くそっとりあえず

生徒の安全を最優先だ!

 

「凰、聞こえるか?!」

 

『聞こえてます。状況どうぞ』

 

流石に軍人としてスイッチを切り替えてる

だけのことは有る。

今の凰なら戦力の1つとして数えても大丈夫

だろうな。

 

―――――――――――――――――

 

千冬さんの声は聞こえてるけどさぁ。

焦りすぎじゃない?高々侵入者一体よ?

生徒を護るために普通にアリーナと繋がる

防壁を降ろして、教師が出てきてフクロに

すれば終わりでしょ?

 

それなのにハッキングを解除して生徒の

避難と教師が来るまでの遅滞戦?

 

いやいや、避難の邪魔をしてる中の防壁を

何枚か壊せば良いだけでしょ?

生徒の避難って言ったってただの女子校

じゃ無いんだから、緊急時の対応くらい

キチンと出来るわよ。上級生も居るでしょ?

 

あ、それとも修繕費用とか考えたら簡単に

は出来ないか。

なんたって天下のIS学園だし?

侵入者にあっさり侵入されました。

ハッキングもされちゃいました。

どうしようも無かったんで壁を壊しました。

すぐに修繕するので予算下さい。

なんて言えないわよね?

 

・・・バカじゃない?自分達に面子に

拘るだけの価値があると思ってるの?

 

いくら千冬さんが弟魂でもねぇ。余裕を

無くした指揮官に従う気は無いわ。

 

まぁ結果的に遅滞戦にはなるだろうから、

後から文句も言われないかな?

 

これなら司馬様から届いた命令を確認する

方がよっぽど大事よね。

 

え~何々?

 

 

 

(ФωФ)

 

 

いや、試合を潰すのはわかるけどさ。

一夏の立場を守るためでしょ?千冬さん

が篠ノ之束に依頼したのかしら?

 

なら千冬さんの焦りは擬態?それとも

こんな方法で干渉してくるのは想定外?

 

どちらにせよ茶番ね。

 

理想は私たちが苦戦したところを一夏が

倒すことで、一夏の評価を高めようとした?

 

いや、実力も無いのに評価だけ上がったら

ダメでしょ?

流石は篠ノ之束。技術者の極みはやっぱり

HENTAIなのね。人の機微がわかってない。

 

それから司馬様の殺害ね。中国の本部に

居たときから副所長さんが司馬様には程よい

刺激になるって言ってたもんね。

 

そりゃそうよ。本人や千冬さんが来るなら

ともかく、人形じゃ司馬様には勝てないわ。

どんなに頑張っても刺激止まりよね。

 

あとは司馬様と言うよりは周囲の人間に

緊張感を持たせる為のモノなのかも。

 

あぁ、一応バリアを破るくらいの出力が有る

攻撃が出来るくらいだから、一撃の重さが

今回の刺激になるなのかしら?

 

それとも私や簪の戦力調査?少なくとも、

アレはその辺の生徒や今の一夏なんかよりは

よっぽど強そうだけど。

 

『司馬少佐の権限により、甲龍の全武装の

使用を許可します』

 

あぁ~やっぱりそっちだったか。

ついでのように全力戦闘の許可も出てるし。

 

とりあえず一夏に対しては真面目にヤって

実力の差を見せつけたってことで、関係者

各位は無事に解放されたみたいね!

 

これで肩の荷()が降りたわ!

 

あとはコイツを普通のイレギュラーとして

処理すれば良いのよね?

 

目的からすればコイツは一夏を狙わない。

 

だから私が一夏が寝てる方向にさえ行かな

ければヤるのは普通の一騎討ち!

 

それなら機械人形なんかに負けてられない!

 

さぁ行くわよっ!

 

 

 

 

 

 

 

『遅滞戦?別に倒しても良いのでしょう?』

 

 

――――――――――――――――――

 

『GAAAAAAA!』

 

左、上段降り下ろしからの

右、胴回し回転蹴り。

 

『GAAAAAAA!』

 

続けて右裏拳で距離をあけつつ

左でチャージしたビーム?兵器。

 

『GAAAAAAA!』

 

流れるような動きで無駄が無いけど、

無駄がないからこそ避けやすい!

 

「左手先端部。貰うわ!」

 

『GAAAAAAA!』

 

さっきから同じ言葉?ばっかりじゃない

もう少し機械音声にも拘りなさいよ!

 

残る武装はバリアを貫いた右のビーム兵器

よね?まぁ肉弾戦もあるけど、これだけ

なら特に問題ないわ!

 

『GAAAAAAA! 』

 

右の直突き!

確かに早いけどねっ!

 

『GAAAAAAA!』

 

左の・・・ジャブ、のつもり?

軽いっ衝撃砲で逸らす!

 

『GAAAAAAA!』

 

蹴りも早いけどね!

重心がズレてんのよっ!

 

『GAAAAAAA!』

 

連撃も早いだけで緩急がない!

威力が強い単発は虚実がない!

 

簪や司馬様に比べたらこんな単調な攻撃

じゃ、怖くも何とも無いわよ!

 

『GAAAAAAA!』

 

防御力も高いみたいだけど、流石に

武装を備え付けた先端部分は脆いわね!

 

『このまま削りきるっ!』

 

 

―――――――――――――――――

 

ふっ、遅滞戦では無く倒すなどと言った

ときは自惚れかと思ったが、流石に強い。

 

「ファ、凰さんはここまで強かったんですね!」

 

山田君が驚くのは良くわかる。

 

第三世代機として単純なスペックが違うと

言うのも有るが、凰は予想以上に機体の

理解度が高い。

アレには楯無とて楽勝とは行かんだろうよ。

 

「山田君、ハッキングと生徒の避難状況は

どうなっている?」

 

見惚れるのは構わんが、本来アイツは私達が

守るべき生徒。

一人で戦わせる訳には行かんよな!

 

「は、はい、防壁は一部開放し生徒は順次

避難してます!ただ更識さんと司馬さんは

その場を動いていません!」

 

「更識と司馬が?」

 

動かない?何故?生徒の命に値段をつける気

は無いが、司馬も更識も国家の宝とも言える

人材だぞ?とくに司馬は監査員。

優先的に避難させねばならない対象だ。

 

「こ、個別に避難勧告をしますか?」

 

緊急時に生徒を特別扱いするのは避けたいが、

いや、そう言うことか?

 

「必要無い。あの二人はあそこに残ることが

一番安全だと判断したのだろう」

 

非常時におけるIS学園の対応についての

監査もあるだろうがな。しかしコレは

流石に・・・十蔵さんの胃がもたんぞ。

 

――――――――――――――――

 

「司馬少佐、避難はどうします?」

 

この場に居るよりは避難した方がよさそう

なんですけど。動く気配が無いんですよね。

 

「必要ありません」

 

ですよねー。

だけど今後のためにもその判断の

根拠は聞いておいた方が良いよね。

 

「凰准尉が勝つからでしょうか?」

 

まぁ負けても司馬少佐が自分で動けば

瞬殺出来る相手だからって言うのも

あるだろうけどね。

 

「勝ち負けと言うより、暗殺に対する

心構えの問題ですよ」

 

「・・・暗殺に対する心構え。ですか?」

 

ま、不味い!もしかしたら暗部の常識

みたいなのが有るんじゃない?

ソレを知らないなんて、コイツ大丈夫か?

とか思われたらどうしよう!Σ(ノд<)

 

――――――――――――――――――――

 

ふむ、暗部向けの性格ではありませんし

家業から離れていたからわかりませんか。

 

まぁまだ若いのですから知らないことを

叱責するより、噛み砕いて教えるのが

正しい上司と言うモノでしょう。

 

「特尉、私が一般の生徒と共に避難した場合

暗殺者はどのような行動をとりますか?」

 

特尉ならコレだけでわかると思いますけどね

 

「暗殺者ならですか?・・・あぁ他の生徒に

紛れての暗殺か、他の生徒ごと爆破しますね」

 

「正解です。コレをヤられた場合、私や

特尉は無事でも他の生徒が死にますからね。

周囲を煽り社会的に殺そうとするのですよ」

 

自分だけ助かるように動いた!とか

何で他の生徒を助けなかった!とか

そもそもお前が居なければっ!とか。

 

「本来なら暗殺者とソレを雇ったモノを

非難すべきなのにその矛先をこちらに

向け、感情論でもって反論を封殺し、

社会的な圧力をかけてくるわけです」

 

兎が社会学にまで手を伸ばしてきたのは

意外ですが、残念ながらまだまだ甘い。

 

「なるほど。マスゴミは元より、感情的な

10代女子の思考を操るなんて簡単に

出来ますよね」

 

この場合面倒なのは学生ですね。口封じ

するにも世間の目を気にする必要が

ありますから・・・普通ならね。

 

「えぇ。そう言うことです」

 

そもそも教師ですら我儘な小娘ですから、

ハッキリ言って政治的には駒にすらなり

ません。

 

暗殺者云々述べましたが最終的な兎の狙いは

私が我先にと避難したら、これ見よがしに

動画やら何やらを作って師に見せて私の

評価を落とすつもりなんでしょう。

 

誰が引っ掛かるか。

 

「つまり下手に避難すれば逆に暗殺され

やすくなる。対してこうして堂々として

いれば、相手は隠れて無い司馬少佐を

暗殺する為に自分も表に出て来なければ

ならないんですね?」

 

真面目に暗殺について考えてますねぇ。

まぁ護衛とすればソレが正解なんですけど。

 

「そうなります。まぁ私の認識範囲外からの

狙撃と言う手もありますが、その場合

相当な距離がありますからね。

着弾までの間に対処出来てしまいますので

狙撃はお奨めしませんよ」

 

神の杖のような攻撃なら有りかも知れま

せんが、その場合は私個人の能力云々

では有りませんからね。普通に司馬家や

師が動きますから。・・・実際イギリスが

なんか宇宙用兵器を造ったけど潰され

ましたからねぇ。

今ごろ連中も機業も大慌てですよ。

 

「確かに。最終的に暗殺者の第一手目は

あぁやって正面から来て、司馬少佐を動か

そうとするってことになるんですね?」

 

「えぇそうです。だから動かないのが正解

なんですよ」

 

理解が早くて助かります。流石に現場の准尉

はそこまで考えていませんが、まぁ彼女は

あくまで兵士ですからね。

 

「なるほど、わかりました。しかし

准尉は中々良い戦いをしますね。スペック上

負けてるようですが、武装と体の使い方が

昨日までとはまるで違いますよ」

 

「そうですね。アレは訓練で産み出すのが

難しい、命懸けの戦いの中でのみ作られる

緊張感の中に身を置くことで己を追い込み、

ソレに順応と抵抗をすることで加速度的に

成長しているんですね」

 

准尉は気分屋だし、実戦で己の蓋を破る

タイプの人間ですからね。

まぁどんな人間でも土台さえ作れば後は何処

でも何でも積み重ねて勝手に強くなることが

出来るんですけど。

 

「ミックスアップ!・・・とは少し違います

けど、そんな感じですね!」

 

「アレは互いのレベルアップですが、今回は

准尉が一方的にレベルアップしてる形です。

結果として、特尉が言うように微妙に違います

が感覚的には一緒と言っても良いでしょう」

 

それにアレと准尉は上手く噛み合って

ますから、良い感じで成長してますね。

 

ふむ。今後はあの速度域での鍛練が可能

ですか。これは生身の場合での認識能力の

成長度合いも測る必要がありますね。

 

「それでも特尉には届きませんが、今後は

一方的に叩き潰すと言うのは難しくなり

そうですね?」

 

「そうですね。生身ならまだまだ楽勝なので

しょうけど、ISを使った戦闘だと少し苦労

することになりそうです。良い訓練相手が

出来て嬉しいですよ」

 

うむ、良く現状を理解出来てますね。

これからも二人で競いあって成長して欲しい

ものです。護衛と国家代表候補生が無能では

困りますからね。

 

さて、今回の報告書について理事長との

打ち合わせをしなければなりませんか。

 

「あれ?し、少佐、あの。あちらを御覧下さい」

 

「特尉?あちらとは・・・いや、アレは何を

するつもりなんですかねぇ?」

 

アレは兎の妹ですよね?確か管制室に居た

はずですが、避難もしないで放送室って。

 

自衛手段もない姉頼りの勘違いの阿呆が

一体何をするつもりなのやら。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

これは・・・このまま教師を突入させたら、

凰のリズムが崩れて救援どころか逆に足を

引っ張ることになるな。

 

「織斑先生、今の状況ならこのまま凰さん

に任せた方が良くないですか?」

 

山田君も気付いたか。確かにこのままでも

勝てるし、何より今の凰は自らの殻を破って

急成長している最中だ。

 

コレを邪魔したら教師ではない。

 

だが生徒に危険な相手を任せて居るのも事実。

手を出さない方が凰の為になるんだが・・・

 

「そうだな。凰の集中が切れた時に備えて

教師陣は待機だ。何時でも行けるように

この映像はリアルタイムで転送するように」

 

いくら優勢でも凰はまだ学生だ。何かの拍子

で崩れる可能性も有るからな。

 

「了解です!」

 

さて、あの速度域での戦闘が当たり前に

出来るなら、この勝負は揺らがん。

 

生意気な小娘が大きくなったじゃないか。

 

よし、私は後始末の準備を行うとしよう。

 

・・・報告書の作成前に司馬との調整が

必要だろうが、その調整は誰がするんだ?

 

わ、私は無理だぞ!

 

「せ、先輩っ!あちらをっ!」

 

ん?まさか凰が崩れたか?いや、山田君が

示しているのはアリーナではない。

 

え?放送室?

 

「・・・は?いや、いつの間に?と言うか

ヤツはあそこで何をするつもりだ?!」

 

 

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

 

 

『立て!一夏ぁ!男なら・・・男なら

その程度の敵に勝てなくてなんとするっ!』

 

 

 

 

 

『『「「「はぁ?」」」』』

 

 

 

 

 

 

『・・・おうっ!お陰で目が覚めたぜ。

リンっ!今まで一人で戦わせてすまなかった!

俺も戦うぞっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『「「「はぁ?」」」』』』

 




拙作は茶番告知システム搭載作品です

こいつ、巨乳と兎の妹ってことしか
取り柄が無いんじゃ・・・


公式では一番の巨乳が山田先生で
Eカップなんだってさ。

おい原作者。童帝にも程があるぞ!ってお話

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