とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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姉魂の思考や話し方が分からない!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第25話

「・・・」

 

「「「・・・」」」

 

な、なんだ?何も喋らないけど、

何か企んでいるのか?

 

「・・・ふむ。まぁいいか」

 

「「「何が?!」」」

 

コイツは一体、何に納得したんだ?!

 

「謝罪に来ておきながら申し訳ないが

コチラもそれほど時間に余裕がある

わけではなくてな。

今回の謝罪はあくまでケジメの問題で、

貴様が許すかどうかは無論別問題だ。

私に対して文句があるのは当然だし、

公衆の面前で頬も叩かれているのだ。

貴様にはソレに対して報復する権利がある」

 

謝罪って割には態度が大きいような気も

するんだけど・・・いや、まぁ別に土下座

しろとか言うわけじゃ無いぞ?

何と言うか、その。もにょると言うかだな。

 

「えっと、それは、ナニに対する謝罪

なのかな?」

 

シャル!そ、そうだよな。謝罪って

言ったって

コイツは今まで色んなことを・・・ん?

 

そもそも俺コイツに何されたっけ?

 

「無論、織斑一夏に対する暴言と

暴力だ。特に誘拐されたことに対して、

警備を担当していたドイツの不手際

だったにも関わらず、護衛対象である

織斑一夏にその責任を押し付けるような

無責任なことを言ってしまった。

本当に申し訳ないと思っている」

 

あぁ、ソレがあったか。けどソレに

ついてはなぁ。最初は確かにイラついた

けど、的外れな批判では無いんだよな。

 

「いや、まぁ誘拐されたのは俺が

無用心だったってのも、無いわけじゃ

無いと思うし・・・」

 

大体が初めての海外旅行で浮かれてて、

何の警戒もしないで彷徨いてたせいで

誘拐されたってだけの話だし。

 

日本じゃないんだから警戒しろよって

言われたら、その通りだもんなぁ。

 

そんな俺のせいで千冬姉が決勝を辞退した

のも事実だ。

千冬姉のファンなら誰だって怒るし、

俺だって悔しいとは思ってるんだから。

 

「いや、世界大会参加者であり第一回

世界大会優勝者である教官に対する

妨害工作は、警備を担当するならば考慮

して然るべき案件だ。

組織的かつ計画的犯行に対して民間人で

ある貴様が対抗出来るはずもない。

その程度のことも弁えず、謂なき暴言

と暴力を加えた私には当然罰が下るべき

であり、再度言うが貴様には私だけでなく

ドイツに対して報復する権利があるのだ」

 

えっと、コレは・・・アレか?

誘拐事件は予想出来たモノで、それに

対処出来なかったドイツが悪いって

言ってるのか?

 

それに妨害工作か。オリンピックでも

地元選手を優勝させるために、他の選手に

嫌がらせみたいなことをするってのは

聞いたことあるような無いような。

 

「・・・一夏に対する謝罪はわかった。

だけど、君が謝罪する相手は一夏だけじゃ

ないだろう?」

 

そ、そうだ!セシリアはコイツのせいで!

 

「織斑一夏以外への謝罪の必要は無いな。

あ、いや、同じクラスの人間に対しては

空気を悪くしたことに対する謝罪が必要

かもしれんが」

 

「く、空気を悪くしたって・・・その前に

セシリアに謝罪をしなきゃダメだろう!」

 

コイツ、微妙に変わったかもしれない

けど結局のところは一緒じゃないか!

 

「それは違うぞ織斑一夏。私とセシリア・

オルコットに関しては訓練中の事故だ。

ソレを謝罪するということは、IS学園が

行った政治的配慮を無視する行為だし、

何より互いに第三世代機で打ち合ったのだぞ?

勝ってすみませんでしたと謝罪するのか?」

 

いや、確かにアレは訓練ってことになったし、

コイツも卑怯な手を使ったわけじゃ無いけど

よぉ・・・

 

「それにしたってやりすぎだろう?」

 

入院とかはしてないし、土日安静に

したら普通に授業に出れるくらいには

回復してるけど・・・ISは損傷してて

試合に出れないくらいのダメージ

負ってるんだぞ?

 

「ふむ。コレは価値観の相違というヤツ

だな。織斑一夏にわかりやすく言うなら

・・・チェス、いやショウギだよ」

 

「「「将棋?」」」

 

なんで将棋?いや、チェスよりはわかり

やすいけど・・・

 

「そうだ。我々は第三世代機と言う同じ

コマを持ち、世界的に有名なプロキシを

育成する学校に通う同級生であり競争相手。

そこで訓練という名の戦いが起こり、

片方が一方的に勝って、負けたほうが

心に傷を負ったとしよう」

 

「ふむ」

 

まぁあんまり一方的に負けたら心が

折れるときもあるし、そうやって夢を

諦める人も居るよな?

 

 

「この場合勝った方に遠慮しろと言うか?

それとも負けた方に精進しろと言うか?

因みに対戦したのはアマチュアではなく

プロ・・・いやセミプロか?とりあえず

国を代表して国外に来ている人間だぞ?」

 

えっと、将棋だと奨励会みたいなもんだろ?

 

それなら・・・負けた方に精進しろって

言うのが普通だよな?

 

大体勝った方から「遠慮しなくて悪かった」

なんて言われても、そんなのは謝罪じゃない。

って言うかそもそも罪ですらないから、謝る

理由がないってことか。

 

ただ、その喩えが正しいかどうかが

わからないことにはなんとも

言えないんだけど・・・どうなんだ?

 

「シャル?今の喩えはどうなんだ?」

 

「・・・間違ってはいないよ。IS社会は

競争社会。ソレにドイツとイギリスは

競合相手でもあるからね」

 

そうか。常識としては間違っていないのか。

そうなるとコイツが謝罪すべきは・・・

やっぱり最初のアレだけなのか?

 

周りの空気に関しては自分で謝罪する

みたいなことも言ってるし、しかも

今回の謝罪はあくまでケジメであって、

ここで俺に許されないこともしっかり

考慮して来てる。

 

これ突っぱねてもなぁ。

 

「ゴチャゴチャと抜かしてるが、

結局はお前が試合で負けるのが

嫌で謝罪に来ただけだろうが!」

 

「箒?」

 

それはちょっと違わないか?

 

そんな話してなかったし。いや、まぁ

遠慮しないで戦うって話はしてたけど。

 

そもそもコイツが、今の俺たちでは

単独では勝てないくらい強いって

言うのは事実なんだぞ?

 

しかも2対1でも一方的な戦いに

はならないだろうって話だから、

シャルとの連携訓練もしてるって言うのに。

 

「あ~織斑一夏、私が言えたことでは

ないがもう少し周りを見たほうが良い。

周りの勢いに流されているだけだと、

いずれ溺れ死ぬか、誰かに利用されて

踊らされるだけの道化になるぞ?」

 

「貴様っ?!」

 

おぉ~箒の暴言を完全にスルーしたよ。

なんて言うか・・・余裕あるよなぁ。

突っ込んでくる闘牛をひらりと避ける

感じで。しかも将棋とか道化だとか

日本語の語彙も多いし。

 

怒ってばかりの箒より、絶対使ってる

日本語の数は多いよな。

 

ん?なんだこのピピピッて?

 

「あぁ、すまん。私の迎えが来たようだ。

本来なら電源を切るのが礼儀なのだろうが

コチラも色々あってな」

 

「そ、そうか」

 

ま、まぁ謝罪に来たって言うなら携帯の

電源は落とすのが礼儀かもしれんが。

コノ場合は無礼だって怒ればいいのか?

 

「迎え?授業には出ないのかい?」

 

お、そ、そうだ。礼儀について

考えてる場合じゃないな。

 

流石は話の流れを元に戻すことに

定評があるシャルだ!

 

「うむ、最初に言ったように予定が

あってな。細かいことは教官がHRで

伝えるだろうさ。すまんがこの辺で

シツレイさせてもらう」

 

「あ、あぁ」

 

まぁコイツに用事があるってんならな、

別にコッチが呼び止めたわけじゃないし

 

「あぁそれと織斑一夏、一つ警告だ」

 

「け、警告?!」

 

なんか物々しいな!

 

「アイサツにはアイサツを返すものだ。

ソレをしないとスゴク・シツレイでムラハチ

されるぞ?気をつけることだ・・・ではな」

 

「「「・・・」」」

 

うん、間違ってるけど間違ってない。

 

アイツはちゃんとオハヨウゴザイマスって

言ってきたのに、それに対して俺は何も

アイサツ返してなかったもんなぁ。

 

最初の沈黙は俺がアイサツを返すのを

待ってたのか。

 

・・・うん、アイツの考えはともかく、

俺が日本人としてシツレイなことを

したのは確かだな。

 

「・・・あのドイツ人がっ!私など眼中に

無いと言いたいのかっ!」

 

まぁ元々俺に謝罪に来たんだし、それに

実際箒とは接点ないよな?

 

「僕もそうだったけどね」

 

シャルに関しては・・・まぁあの理屈

で言えばフランスも競合相手だもんな。

 

特に謝罪の必要もないし、第二世代型

だから敵とも思ってないのか?

 

結局よくわからないんだが、次はせめて

アイサツくらいしないとだめだな。

 

「まぁ、とりあえずアレだ。そんなに

時間もないし、さっさと朝飯食って・・・

やべっ!」

 

飯食ってる時間がっ!

 

「「あっ!」」

 

コレが奴の仕掛けた罠かっ!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なるほど。リンちゃんのお父さんが

癌を発病してて、ソレを理由に離婚して

たんですか」

 

離婚してたってのは知ってたけど

その理由までは知らなかったよ。

 

司馬少佐が言うにはリンちゃんも

知らなかったみたいだって話だけどさ。

 

なんて言うか、香ばしい生き方では

あるかもしれないけど、ちょっと

焼き加減が足りないかな?

 

コレは鉄板の上で焼き土下座案件だね。

 

「結局は男の独り善がりですよ。離婚して

慰謝料払って、自分のことは忘れて

生きてくれって感じだったらしいですね」

 

なんて言うか、ダンディ気取ってるけど所詮

まるで・だめな・お父さん。つまりマダオだね。

 

「理由も告げずに離婚してくれって

言われた相手や、自分の子供はどうなると

思ってるんでしょうかね?」

 

ちょっと無責任でしょ?癌だって今じゃ

普通に・・・とは言わないけど、ちゃんと治る

病気だし。二年前か三年前だって抗がん剤とか

薬とか。相当末期じゃない限りは治療方法は

普通にあったよね?

今まで生きてるってことは末期じゃ無いでしょ?

 

「自分を最低の男だって思って反発すれば、

それが生きる気力になると判断したらしい

ですけどねぇ」

 

んー上手に焼けてません。生焼けです。

 

「少なくとも結婚して子供もいて12、3年

一緒に居た旦那さんを無条件で嫌うのは

難しいんじゃないですかね?」

 

しかも夫婦で中華料理屋してたんでしょ?

まさしく二人三脚じゃん。

 

どっちかが浮気してたとかならまだしも、

そういうのじゃ無いって言うのは奥さん

にはわかるだろうし。

 

「難しいというよりは無理ですね。

別に家庭内暴力があったわけでも

ないようですし」

 

なんて中途半端な・・・そんなんじゃ、

一見冷たく見えても行動の節々に自分に

対する愛情があるってわかりますよねぇ。

 

「愛するが故に突き放す。まぁ

フランスの阿呆と同じですね」

 

おや?この言い方は・・・

 

「デュノア社の狙いが判明したと?

あぁこれが資料ですか。シツレイします」

 

IS学園はともかくフランスの狙いが

イマイチよくわかって無かったからね。

 

まさか阿呆だからと言う理由で片付ける

わけにもいかないし。

 

諜報員の皆さん。お疲れ様です。

 

「コッチは准尉の家に輪をかけて

意味がわかりません。

なまじ社会的地位と金銭があるから

こその暴走ですね」

 

「・・・バカじゃないですか?」

 

いや、愛人の子の存在を知りソレを

抱え込んだものの、暗殺とかの

危険性を鑑みて冷たく扱った?

 

相続権があって、当主や正妻に冷たく

されてる愛人の子って・・・そりゃ政略

結婚か暗殺の対象になるでしょ?

 

それでもなんかヤバイと思って、国や

組織に関与されないIS学園に逃がした?

 

バカじゃない?

 

そもそも正妻が不妊症って。ラウラさんが

どうやって生まれたと思ってんのよ。

 

普通に卵子と精子を使って体外受精

しなさいよ。ソレ自体は別に法律で禁止

されてるわけでもないんだし。

 

まぁ十字教圏だとどうかわからないけど、

それなら愛人の子って時点でダメでしょ?

 

お金もあるんだし、そのくらいなんで

出来ないの?

何をやるにも中途半端すぎ。

 

そしてIS学園を避難場所にって頭大丈夫?

普通にイギリスでもドイツでも

イタリアでもスイスでも、亡命って言うか

帰化させればソレで済む話じゃないの?

 

今のままだと負債抱えて倒産するん

だから、相続権も放棄させてさ。

 

特に何か秘密を握ってるワケじゃ

無いんだし。

わざわざ男装させて国際組織に対して

産業スパイさせる必要ないじゃん。

 

「正直私にも意味がわかりません。

さらに第三世代機の開発が遅れてる事実

がありながら、この状況でデュノア社に

予算を投入するフランス政府の考えも全く

わかりませんね」

 

ですよねー。

 

ドイツやイギリスに対抗してるのかも

しれないけど、中途半端な予算と技術で

何かするくらいなら他所から買ったほうが

良いんじゃない?

 

○国の浮かばない潜水艦とか凍る銃座とか、

幽霊を映し出すレーダーみたいなのを標準

装備した、お笑い漫画軍隊が出来るって。

 

そもそもEUって仲間じゃ無いの?同じ

規格の装備にした方が良いんじゃないかって

話になってて、統合計画なんでしょ?

 

武器ならドイツ製で良いじゃん。

軍の一部の技術者とかは捕まったけど、

普通のMADはまだ居るよね?

 

イギリスは・・・パンジャンがあるからなぁ。

 

国民感情も有るかも知れないけどさー

それ以前の問題だよねぇ。

 

「これでシャルロット・デュノアが助かった

場合、アルベール・デュノア個人は良いかも

知れませんが、フランス政府やデュノア社の

関係者は軒並み吹っ飛びますよ?」

 

なんてったって政府ぐるみで国際組織に

提出する公文書の偽造だもん。

 

関係者は間違いなく有罪判決だよね。

デュノア社の人間なんか間違いなく全滅する

んだけど。社員の生活とか株主への説明とか

ちゃんと考えてるのかな?

 

こんなことを誰も内部告発しないなんて、

政府もデュノア社もどうなってるの?

 

まさかドイツと同じで、フランスの上層部

もデュノアの性別を理解できてないとか

言わないよね?

 

もしそうだとしたら、暴走する一部の

人間が多すぎませんかねぇ?

 

「そうですね。間違いなく弾け飛びます。

それで師としては『これに関して我々が

求めるなら動いても良いが師からは動く

気は無い』とのことです」

 

「あぁ。大佐殿からすればそうですよね」

 

勝手に自爆して、汚ねぇ花火咲かせてろ

って感じかな?

 

ラウラさんは軍人としての洗脳教育のせいで

自分の意思って言うのが希薄で、さらに

軍の命令に従って動いてただけだったから

その責任は軍にあるって判断したんだよね。

 

それなのに軍に切り捨てられるのが確定

してたし、IS学園も彼女を追い込んだから

「それはない」って感じで助けた。

 

だけどシャルロット・デュノアは違う。

自分が犯罪を犯してるって言う自覚が

あるのにソレを改善しようとしていない。

 

普通に自首して亡命だって出来るのに、

我が身可愛さでソレをしてないなら

立派な共犯だよ。

 

年齢的に子供ではあるけど、別に大佐殿は

子供なら誰でも助けるって人じゃないし。

 

能力的にも人格的にも、フランスと協議して

まで手を差し伸べるような人材では無いって

ことだよね。

 

私の場合は色んな適性で、リンちゃんは

操縦技術と適応力。それに司馬少佐の

学友って言うか友達としてでしょ?

 

ラウラさんは改造された遺伝子とあの目が

凄く貴重なんだよね。

 

特にあの目はハイパーセンサーと連動

できるから、リミッター的にはかなりの

領域まで外せるらしいし。

そしてソレについて行けるだけの体が

あるんだもん。鍛えなきゃ勿体無いよ。

 

それを考えればシャルロット・デュノア

には何も無い。タダの器用貧乏じゃん?

技術以外の点において司馬少佐の下位互換

である私の更に下。

 

こんなの助けるためにワザワザお金と労力は

使えないよね?

 

税金はもちろん、冬林技研の予算だって

社員が頑張って稼いだお金なんだよ?

 

この情報だって諜報員の人たちが

頑張って手に入れた情報だし。

 

産業スパイを助けるよりはフランス

政府相手に使うべき情報だよね?

 

「あ、だけどそれだと司馬少佐の監査が

甘かったってことになりませんか?」

 

現場の監査員がこの事実に気付かな

かったのか?ってなりません?

 

まぁ大佐殿が少佐の評価を落とすような

ことはしないと思うんだけど・・・

 

「問題ありませんね。こちらとしては

『当然把握していたが正式にIS委員会の

審査を通って来た人員なので、何か隠され

た意図があると思いあえて接触しなかった。

委員会からの説明を受けるまで待っていた』

と言う形の報告書になります」

 

なるほどなー。

 

「何もかもがあまりにも未熟で、逆に策に

しか見えなかったと言うことですね」

 

実際コレはなぁ・・・国家まるごと阿呆なのか

それとも策なのかを疑うなら、策を疑うよね。

 

「そうですね。まさかデュノアの個人的な

感情から、IS学園に産業スパイを送り込む

などと言った行動を起こすなんて想像も

つきませんよ」

 

それをフランスが支援してるんですもんね。

そりゃ誰だってわけがわかりませんよ。

 

「とりあえずコチラはこの爆弾が爆発する

のを待ちましょう。少尉の場合と違って

暴走に巻き込まれても何か被害がある

わけではありませんからね」

 

ラウラさんの場合は・・・存在そのものが

違法でさらにVTシステムがあったもんなぁ。

 

試合自体は放置で良いけど、後始末とか

監査の仕事を考えたら普通に面倒事

でしたもんね。

それを考えたら大佐殿は、ラウラさんって

言うか司馬少佐の胃を守るために動いた

んですよね?

 

流石正妻司馬少佐。愛されてますよねぇ。

 

「んんっ!まぁ今回例外があるとすれば

シャルロット・デュノアが自分から

我々の元に亡命を希望してきた場合ですね」

 

おや?なんか顔が赤いですけど、風邪とか

ですか?・・・週末までに治さないと私達

が悲惨な目に合いそうなので、何とか

治してくださいね?

 

「亡命ですか・・・ソレならコッチは特に

労力もなく彼女を手に入れる事ができて、

フランスにも普通にコアを返却するだけで

済むでしょうけど・・・」

 

けどそれだとアイツ、タダの器用な小娘に

なるんじゃないんですか?

デュノア社だって普通に潰れて、政府の

関係者も全員逮捕でしょ?

イギリスあたりからフランスのIS所有権

剥奪決議案も提出されますよね?

 

生温い処罰にしたら今後同じようなことを

してくる連中が出てくるから、IS委員会も

きっちり〆るだろうし。

 

「彼女を迎え入れても得があるようには思え

ないのですが・・・何か有るんでしょうか?」

 

コレは未熟者って思われちゃう?

 

「もちろん彼女には何もないですよ。

せいぜいがアルベール・デュノアや轡木

十蔵の狙いを潰した上でフランスに貸しを

作り、コレに関与したIS委員会の無能共を

排除することで私の生活環境が穏やかに

なる程度でしょうね」

 

い、色々あるけど、肝心なのは彼女本人

じゃなくその背景なんですね。

まぁこれが政治的な意味って言うなら

まさしくそうなんだろうけど。

 

そして結局のところは司馬少佐の生活

環境の向上なのが何とも言えないよね。

 

まぁ自分には関係なくても不発弾がすぐ

傍で準備運動してたらウザいですからね。

 

さっさと処理しろや!程度の事なんだよなぁ。

 

「アレが政治的な駒になりえるのはわかり

ました。ですが今まで何の行動も起こして

来なかったシャルロット・デュノアが

今更亡命なんて手段を取りますかね?」

 

それならもっと早く動くんじゃ無いですか?

 

「可能性はありますよ。何せお隣で軍人や

科学者が国家転覆罪で捕まり、同級生の

軍人さんが冬林技研に移籍したでしょう?」

 

「あぁ、なるほど」

 

このままだと自分も産業スパイとして

じゃなく、テロリストとして処罰される

かもしれないと言う恐怖と、ラウラさん

の背景を考えつくことが出来れば・・・

 

「普通なら少尉は国際法に違反した存在

ですからね。それが何の処理も受けずに

学生として所属を移籍しただけで済んだ

のです。

自分にも救いがあると考える可能性は

低くはありません」

 

「確かに。そして全てを捨てて亡命と言う

選択をした子供を、大佐殿が見捨てること

は無いんですね?」

 

あの人は優しいから、自分からは動か

なくても向こうから来たら動くよね?

 

「正確には、師がそう動くと知っている

我々が受け入れるのですけどね」

 

「そうですね」

 

司馬少佐も面倒ですがこれも仕事の内

ですって苦笑いしてるけど、コレは

仕事って言うか惚れた弱みだよね。

 

文句を言おうとか全然思わないもん。

 

「まぁあくまで自分で亡命と言う答えを

見つける事が出来て、その決断が出来た

場合です。

ソレができない場合は予定通り学園の

戦力として引き抜かれることでしょう」

 

「学園の戦力ですか・・・そういえば

学園で第三世代機を造るって計画も上がって

居るようですが、アレの搭乗者候補と

なるんでしょうか?」

 

元々私が出来てたことだからって感じ

らしいけど、舐めた真似してくれるよ。

 

本音や虚が動いてるらしいけど、やっぱり

私の手伝いをしようとしてたのはこういう

下心があったんだね。

 

やつらはコノ計画の為の下準備の為に

私の技術を盗む気だったんだ。

 

大丈夫?って心配するような顔して!

手伝おうか?って優しく言ってきたのも

やっぱり全部ウソだったんだっ!!

 

「特尉、落ち着きなさい。今の貴女は

ヤツらの人形では無いでしょう?」

 

「・・・すみませんでした」

 

そうだよ。あんな奴らとは縁を切った

んだから!

 

「質問の答えとしては、可能性は高い

とだけ言っておきましょう。

ただ、学生だけでISを造るなどと言った、

自由研究のような真似が許されるほど

ISコアに余剰などありません。

その入手が大前提になりますね」

 

・・・そうだよね。私の場合だって

コアは倉持が握ってたんだもん。

設備だの資財は日本からの提供を受ける

にしても、コアはどうするの?

 

それに今だって世界的に見てIS学園は

戦力過剰って言われてるんだから、

IS委員会も学園所有のISコアなんて

認め無いよね?

 

こんなこともあろうかと!って言って

用意できるモノでも無いし、司馬少佐

は学園のISを減らす気だし。

 

つまり企画倒れに終わる?それとも

楯無が日本政府管轄のコアを秘密裏

に入手してくるかな?

 

私が返還したISコアとかの所有権を

日本政府に回すとかやりそうでは

あるけど・・・それでも所詮学生の

自由研究だよ。

 

冬林技研で製作中の私の機体は、連中の

技術と想像を二段階超えてるんだから!

 

お金と時間さえあれば技術者の夢は叶う

って本当だったね!

 

だからこそ言ってやろう。学園の小娘共!

 

貴様らにISが造れるなら造って見ろ!ソレを

私が正面から叩き潰してやるっ!

 

そして私が連中の魔王として君臨するのだっ!」

 

 

 

 

 

「・・・(これだからHENTAIは)」

 

「え?すみません少佐、何か仰いました?」

 

あぁ、自分の考えに没頭してて全然聞いて

なかったよ。

これじゃ副官としてダメダメだね。

 

「いえ、早く特尉の専用機が組みあがると

良いですね」

 

「はいっ!楽しみです」

 

あ、そっちだったんだ?

 

調整と特殊兵装の稼働試験が終わったら

私が最終調整とファーストシフトして

完成だもんね!

 

来月頭には使えるようになる予定だし、

ようやく司馬少佐の鍛錬にも

お付き合いできるようになるから

司馬少佐も待ち遠しいんですね!

 

 

そう言えばラウラさんは最初から

専用機が出来上がってたから、調整が

終わったらすぐに使えるんだよねぇ。

 

純粋な使い手としてはソレで良いんだ

ろうけど、技術者として自分でも構想

を練れたらもっと面白い機体になってた

かもしれないのに。

 

・・・ちょっと勿体ないよねぇ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ラウラ・ボーデヴィッヒが移籍?!」」」

 

 




話を無理やり途中で切った感じですね。

確か姉魂的は銀髪ロリの言い分には
一応納得してましたし、拙作では
実はそんなに恨みは無いのです。

チョロコットさん。いまだセリフ無し!
ヤムチャいや、天津飯みたいな
立ち位置なのか?でもお金持ちキャラだし・・・

原作のフランス人は馬鹿ですか?

中国、フランス、そしてどこぞの
更識さんも似たようなパターンでした
けど、もう少し捻りとか無いのかな?

それとアーキタイプ・・・まさか設定や
シナリオは原作者か?
矛盾が多すぎるぞっ!ってお話

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