とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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いや、アレですね。アンチ・ヘイトは
ほどほどにしないと、原作好きなヒトの
精神を破壊することもあるんですね。

人の振り見て我が振り直せとは
よく言ったものです・・・

だがこの作者、容赦せんっ!

オリ設定!
オリ展開!

基本的に拙作は原作の設定に対する
アンチ・ヘイトです。
特定のキャラへのアンチは・・・ありますね。

嫌いな人は読み飛ばし!



第30話

「し、司馬様ー司馬様ー(;´Д`)」

 

めっちゃ小声だし。なんて言うか、寝てたら

良いな~的な下心が見え隠れしてるよね。

 

悪いけどアポとってるから無理だと思うよ。

 

「リンちゃん。それじゃ聞こえないって。

せめてノックしようよ」

 

いやまぁ、気持ちはわかるけど。

 

まさかフランスの阿呆がアホの織斑を巻き

込んでリンちゃんに相談してくるとは。

 

いや、正確にはアホの織斑がフランスの

阿呆を引き連れてリンちゃんに相談して

来たんだけどさ。

 

て言うか、タイミング悪すぎない?司馬少佐

は明日冬林技研に行くって言ってたよね?

 

先週だって向こうに行けなくてストレス溜め

てたのに、下手したら今週もって・・・

 

先週のラウラさんに関しては大佐殿の意向だし、

任務兼ご褒美のナニか(最終的になんなのか

わかってないんだよね)もらったし、なんだ

かんだで頼りになりそうなお妾さんも見つ

かったから良いけどさ。

 

今回はどーでも良いフランスの阿呆でしょ?

 

アイツのせいで大佐殿に会いに行く機会を

潰されるってなったら・・・普通に殺され

ちゃう可能性を考えちゃうよねぇ。

 

私ですら「何でこんなヤツの為に」って

なるだろうし。

 

て言うかぶっちゃけコレって来週でも良かった

んじゃないの?

別にフランスの阿呆の性別がバレても私たち

は痛くも痒くもないんだしさ。

 

明日は休ませて、土日は部屋から出ないよう

にして、月曜に報告でも問題ないような気が

するんだけど。

 

しかも何でわざわざ部屋に入れちゃうかなぁ?

 

私が個室なのはイジメが口実だけど、リンちゃん

は専用機持ちなんだよ?

アホの織斑なら連れ込んで秘密を共有って

形でも良いけど、何でスパイを泊めるの?

 

意図的に情報を流したって言われたら、

関係者共々スパイ容疑だよ?

 

中国国内においてリンちゃんの敵はかなり

多いんだから、その辺は気を付けなきゃダメ

なのにさ。

 

報告・連絡・相談は基本だけど、今回は

返事を保留して二人を部屋に戻してから

私に相談するだけで良かったんだよね。

 

そしたら「フランスの阿呆がリンちゃんに

接触してきたみたいです。来週接触して詳細

を纏めておきます」って感じに出来たのに。

 

週末は私達も命奪崩壊拳だから、身動き

とれないからシカタナイねってなってた

と思うんだけどなぁ。

 

それなのに、司馬少佐に連絡入れてから私に

相談されてもねぇ。正直困るよ?

 

「リンちゃん。諦めて普通に報告しよ?

骨は拾ってあげるから」

 

流石にフォローは無理だけど。

 

「いや、助けてよ!( ゜д゜)、;'.・」

 

唾飛んでる唾!司馬少佐の部屋の前だよ?

あんまり騒いでたら明日を待たずに尊厳が

崩壊しちゃうんじゃない?

 

「・・・准尉、夜分に騒ぐモノではありません。

ナニか急ぎの報告があるのでしょう?

どこぞのチョビヒゲじゃ無いんですから夜間

だからと言う理由で罰したりはしませんよ」

 

ですよねー。ただ威力が増すんですよねー。

 

「し、司馬様・・・」

 

まさしく『絶望』って感じだねぇ

 

「いや、何で准尉が絶望してるんですか?

報告が有ると言ってきたのは准尉ですよね?」

 

ですよねー。自分から呼んでおいて出て来たら

絶望って、普通にシツレイですよねー。

 

「は、はい。この度は誠に申し訳ございません!」

 

なんて早い土下座!私じゃなきゃ見逃し

ちゃうね!

 

「・・・夜分に部屋の前で、大声出して土下座

するのは止めなさい。

ソレは謝罪ではなく嫌がらせです」

 

ごもっともです。

 

「す、スミマセンデシタっ!」

 

だから大声出すなってば。まぁ今回は大佐殿

も絡むからねぇ。

普段からお世話になってるお二人に迷惑を

かけるんだから、戦々恐々するのもわかる

んだけどさ。

 

「話が進みませんね。特尉、その土下座人形を

部屋に運び入れて下さい」

 

「はっ!さぁリンちゃん。行くよってアレ?」

 

ん?う、動かない?!ここに来て意地でも

この場を動きたくないと言う、部屋から

絶対に出ない引きニート並の抵抗だとっ?!

 

「か、簪。なんとか、なんとかならないの?!」

 

いや、土下座しながら小声で必死に

聞かれてもね。

 

まぁここで「私も内容は聞きましたが、

来週でも大丈夫だと思いますよ?むしろ

聞いたら司馬少佐の週末が潰れるから

聞かない方が良いと思います」って感じに

話をもって行けば大丈夫かもしれないけど。

 

「特尉、さっさと運びなさい」

 

「はっ!」

 

悲しいけどコレ、命令なのよね。

 

「お願い、お願いだからなんとかしてー!」

 

 

あきらめろん (ノ-_-)ノ┻━┻ ウワー

 

―――――――――――――――――――――

 

夜間にも関わらず准尉が急ぎの報告が有ると

言うから、サメ映画の鑑賞を中断して報告を

させようとしてみれば・・・何で報告を

嫌がってるんでしょうね?

 

しかし、雪の中を泳ぐサメは予想外でした。

雪って固体ですよ?泳いだら穴が空くし、

通過した所は「すぼっ」て行きますよね?

 

雪が薄いところなんか普通に地面まで泳い

でるじゃないですか。

 

穴は空かないの?

 

アイスなのかスノーなのか。

シャークなのかジョーズなのか

はっきりしなさい。

 

何故か露天風呂みたいな感じの風呂を

作って無理やり露出シーンを出すのもねぇ。

雪山で何してんだ。建物の中に作れよ。

 

まぁ師が言うには、サメ映画である以上

水着の女は必要不可欠らしいですけど、

師はあんな感じの水着が好きなんですかね?

 

・・・ふむ。少しパターンを解析してみる

べきでしょうか?

 

アルバト○ス・・・あなどれません。

 

いや、監督のスコット○ホイーラーは確か

シャーク○ードの撮影担当でしたね?

となると元凶はアサイ○ムですか?

 

しかし連中はサメの可能性を追究している

HENTAI共かと思いきや、コンセプトは何故か

『低予算でサメ映画』ですからね。

 

監督や制作会社も、当たったら続編を作る

程度の情熱。

だからこそ色々模索してるんでしょうが、

とにかく数と発想が凄い。

 

しかもアイツらに時間と予算を与えても、

質が向上すると言うことは無いと何故か

断言出来るのがまた凄い。

 

なんたって同じ俳優、同じロケ地で別の

タイトルもあるし・・・あらかじめ

何パターンか撮影してるかのような

錯覚を覚えましたが気のせいですよね?

 

うん。結論としては新しい発想を得ると

言う点においては無駄では無い。

師との話題にもなりましたし。

 

いやはや、あのサメをどうやって倒すのか。

終わりが楽しみになってきましたね。

 

ふむ。今度兎とキラサギに宇宙を泳ぐ

サメの研究をさせましょうかね?

 

ISは宇宙服ですからアレですが、ACには

明確な敵が居た方が色々進化する

かもしれませんし。

 

対宇宙サメ用武装とか師と考えるのも

面白いかもしれません。

 

いや、コレは特尉や少尉も交えて討論

すべき内容かもしれませんよ。

 

それとも先にキサラギが造ってるナマモノ

にサメの因子を加えてみますか?

 

元が海洋生物ですから海に放つなら、

それほど調整が必要とも思えませんし。

 

 

 

・・・臨海学校に向かった生徒を襲うサメの

ようなナニか。ソレを迎え撃つ准尉!なんて

面白そうですよね?

 

 

 

師が喜ぶアトラクションになるかも?

 

まぁソレはソレとして・・・

 

「いい加減報告を受けたいのですが、本気で

サメ(?)と戦いますか?」

 

いつまで土下座してるんですか。土下座の

まま運ばれるとか、何をしでかしたんです?

 

「サメ(?)って何ですか?!(°Д°)」

 

―――――――――――――――――――――

 

サメ(?)って、そりゃあサメのような

ナニかだよ。

 

うんうん、司馬少佐にも布教が進んで

いるようで何より!

 

まぁ大佐殿があのネタを理解してくれる

人だもんね。

大佐殿の事を理解したい司馬少佐にして

みたら、アレも研究する対象なのかも。

 

根が真面目な人だから、変な風に感化

されなきゃ良いけど・・・もしそう

なったら私のせいになっちゃうかな?!

 

し、正気に戻すためにナニか用意しないと

ダメだよね!

アニメの実写は・・・元ネタがわからないと

意味がないし、普通のアニメは普通だし。

 

じ、ジャパ○パークなフレンズに癒しを

・・・ダメだ!キュルカスが居るっ!

 

ま、まぁ少しずつ普通の映画にして行けば

良いよね?

 

「あのですねー、何と言いますか・・・」

 

「・・・はっきりしなさい」

 

うん。大佐殿から10代女子相手の物理的な

矯正は控えるように言われてるから司馬少佐も

我慢してるけど、普通は上官の前でこんな

事してたら張り倒されるよね。

 

「ふぅ。特尉、貴女は准尉から何か報告を

受けていますか?」

 

あ、リンちゃんに聞くのを諦めました?

 

「はい、一応概要は聞いてます。私としては

特に急ぐ必要が無かったのを、リンちゃんが

自爆してしまったように思えますね」

 

「か、簪、あんた裏切る気!?」

 

いや、話が進まないからね。

そもそも報告するって決めたのリンちゃん

なんだから、裏切るっておかしくない?

 

「はぁ、准尉の自爆ですか?」

 

不思議そうにしてますけど、わかります。

今の状況で自爆して緊急報告をしなきゃ

いけない内容なんて想像出来ませんよね?

 

「簡単に説明しますと・・・」

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

カクカクシカジカアホトアホウガムートンイトウ

 

 

――――――――――――――――――――

 

「何をやってるんですか・・・」

 

「・・・スミマセン」

 

まぁ亡命してきたら受け入れると言うのが

基本スタンスでしたから、対応としては

悪くは無いのかもしれませんが・・・何で

阿呆を部屋に泊めるんです?

普通に部屋に帰せば良かったじゃ無いですか。

 

准尉の立場でスパイを受け入れるなど論外。

 

私とて師になんの連絡も入れず爆弾を抱え

込んだとなれば、評価は・・・落ちないと

思いますが、師の折角の休日が潰れてしま

うと言うのは頂けない。

 

私や少尉の事も有りますが、師にだって

休日は必要なのですよ?

 

IS学園に連絡は・・・駄目ですね。ヤツら

は嬉々として我々を巻き込んでくるでしょう。

 

週末に准尉と特尉に命奪崩壊拳を使うのは

必須事項。今回の件も中途半端な学生気分

が原因とも言えますからね。

さっさと殻を破って貰わないと、今後にも

影響が出ます。

 

かと言って部屋の主が垂れ流しにしてたら

阿呆が騒ぎますよね。

 

つまり一度阿呆を部屋に戻す必要が有り

ますが、その理由が無い。

 

それさえなんとかすれば、あとは特尉が

言うように部屋から出さずに週明けの

対処で問題無いと思いますが・・・

 

まずは今日をどうするかですよ。

 

織斑一夏とて既に就寝してるでしょうし、

准尉がスパイを部屋に入れたのは事実。

 

学園もこの点を突いて来ますよねぇ。

 

織斑一夏なら男を連れ込んだで済む話ですが、

泊まった相手がアレだから我々も秘密を

知ったと言う事が確定してしまった。

 

今までのように知らなかったと他人事には

出来ません。

連中に後から公表されたなら「当然

知っていたが、何か意図があると思った」

と言った感じで行けましたが、しっかり

事情聴取までしちゃいましたからそういった

言い逃れも出来ないし。

 

今さら知らない振りをしても、阿呆や

織斑一夏とて黙って処罰は受けないでしょう。

 

特に阿呆は必ず我々に話したと主張します。

 

無視すれば共犯。告発すれば被告を守ら

なければいけません。

 

この状況でガキが三日間何もせず待てと

言われて我慢できるか?秘密を守り通せるか?

 

・・・無理だ。必ず暴発する。

 

休ませて隔離するにしても、その理由はどう

する?同室の織斑一夏が「具合が悪くなった」

等と言っても織斑千冬にはバレるだろうし、

阿呆が自分で言ったところで、織斑一夏に

確認されればボロが出る。

 

そうなれば、なし崩しに学園との交渉。

 

あぁ。師のお休みが消える。

 

 

 

とは言え、こちらで抱え込んでも政治的

に遅れを取ることは決まってます。

 

かといって果断な方法を採るには、阿呆が

信用出来ないし。

 

「そもそも阿呆は亡命を望んでるんですよね?

あとになって自分の提供した情報が生んだ惨事

に対し、妙な責任を感じてわけのわからない

行動とかとりませんよね?」

 

亡命とは自分の命以外の全てを投げ打つ

と言う行為。極論すれば「自分の命が助かる

ならなんでもする」と言う決意が必要です。

 

阿呆が一人で来たと言うなら、まぁ少しは

信用しても良いかもしれませんが。織斑

一夏に連れられて来たのでしょう?

 

こういう輩は何もかもを他人のせいにして、

己の言動に責任を取ることはありません。

 

思考放棄して織斑一夏に依存して、そのまま

織斑一夏が重みに耐えられなくなるまで

寄生する寄生樹木のような存在ですよ。

 

「えっと、正確には『冬林技研で保護する

方法を考えてくれ』って言われました・・・」

 

保護?政治的な保護と言う意味ですかね?

それとも少尉のように単純に所属を変えたい

と思ってる?

 

アレだってドイツの首相や大統領との交渉

をはじめとした、様々な取引があった結果

なんですがね。

 

亡命は個人の意思と受け入れ先の意思が

有れば出来ますが、所属の変更は互いの

国家の意思が関わります。

そのへんの調整をどう考えているのやら。

 

「いっそ螺旋頭に話をつけて、イギリスに

亡命させれば手っ取り早いのでは?」

 

螺旋頭とて己がまずい状況だと言うこと

くらい自覚してるでしょう?

 

・・・してますよね?

 

そんな時に転がり込んできた政治的な手柄。

さらに織斑一夏に恩も売れるとなれば、

一も二もなく飛びつくと思うんですけど。

 

「司馬少佐、ソレをやったらアホの織斑の中で

リンちゃんの評価が落ちちゃいますよ?」

 

「・・・あぁ。ソレもありますか」

 

「すみません・・・(´Д`)」

 

織斑一夏の篭絡は准尉に与えられた正式な

任務ですからねぇ。サポートすると言って

いる以上、投げやりには出来ません。

 

師にはきちんとお休み頂きたいのですが、

まさか軍務より「師の休日を優先するから

数日待て」など言えば、周りはともかく

師が私を許しませんよねぇ。

 

「とりあえず師に報告しましょう。あぁ、

准尉は部屋に戻って良いですよ。スパイを

一人部屋に置いて好きにさせるのはマズイ

ですからね」

 

一緒に居てもダメだし、一人にしても

ダメですからね。

なんでスパイを部屋に入れたんですか。

 

黙って織斑一夏と既成事実を作らせれば

良かったものを。

 

「は、はい!」

 

「また緊急連絡があるかもしれませんし、

何よりスパイの行動が読めません。

今日は寝ないで監視をすること。

映像記録もきちんと録るように。

准尉はスパイと接触しているが、情報の

やりとりなどを行っていないことの証拠

として、きちんと残してください」

 

焼け石に水ではありますが、やらないよりは

マシでしょう。

 

「は、はい!」

 

「それと准尉の学生気分を何とかするには

命奪崩壊拳では足りん。週明けには

新血愁・心霊台で地獄を見てもらう。

アレの痛みは命奪崩壊拳の比では無い。

授業は全部休み。それどころか発狂死も

覚悟してもらうぞ」

 

尊厳死では足りません。コイツは一度死ぬ

べきと判断しました。

 

幻魔拳を使って恐怖公での蹂躙も考えましたが、

アレって私が味わった事が無いし、捕食の瞬間

等を細かく見たことも無いからリアリティに

欠けるんですよね。

 

・・・そんなことを口に出したら経験するか?

とか言われるから絶対に口には出しませんが。

 

 

「( ゚Д゚)」

 

 

「まぁ、今回は自業自得かな?」

 

えぇまさしく自業自得です。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『とまぁこんな状況でして・・・』

 

中々ぶっ飛んだ状況よなぁ。まぁ織斑一夏の

部屋に女を入れたくないって言う10代女子

の気持ちはわからんでもないが・・・

大前提として、相手はスパイだからな?

 

そんなの部屋に入れちゃダメだろ。

 

「まぁ凰准尉については新血愁・心霊台で

かまわん。しかしお前の場合は確実に殺す

事になるから、俺が殺ろう」

 

コイツは何故か命奪崩壊拳を試練の拳で、

新血愁と心霊台は拷問用と思ってるからな。

 

拷問に容赦は不要!って感じで遠慮が

無いから、今の准尉だと間違いなく死ぬ。

 

『そんな?!師にそこまでお手間を取らせる

わけには行きません!』

 

まぁ気持ちはわかるんだが・・・

 

「そもそもアレが織斑一夏を巻き込んで

くると考えなかった俺にも責がある。

部下に責任を押し付けるような真似を

させてくれるな」

 

ほんとにな。国と企業に作られたスパイが

同じ部屋に居るだけの、政治的な力を

持たない男子生徒に何もかもを話して相談

することも予想外だし、その男子が姉に

相談せずに凰准尉に相談してくることも想定外。

 

いやはや、俺の予想を超えてくるなんて

ヤルじゃないか。

 

『・・・申し訳ございません』

 

「ま、週末の暇つぶしが出来たと考えるさ。

お前もコッチに来てゆっくり休めよ」

 

弟子も疲れてるだろうからゆっくり

休ませてやらんとなぁ。

 

「とりあえず明日は授業を休め。

AM06:00にそちらに迎えが到着する

ように手配するから、今のうちに准尉と

簪とお前の外出届けを書いておけ」

 

『はい』

 

今の状況で学園に残しても良い事などない。

ヘタに絡まれる前に避難させる。

 

「それと准尉から阿呆にもその旨を伝えて

外出届けを準備させろ。当然のことだが

拒否は許さん」

 

拒否する権利など無いし、拒否したらフランス

ごと死んでもらう。

 

『はい』

 

「織斑一夏には准尉から、「学園に居たら

何かの拍子でバレる可能性がある。危ない

から冬林技研に避難する」とだけ伝えさせろ。

寝てるならメールでもかまわんだろう」

 

アレは自分でも姉に隠し事が出来る性格じゃ

無いと自覚してるだろうから、特に異論を

唱えることはないだろうよ。

 

『なるほど、了解です』

 

外出云々については監査員としての権限

が有るから出ることは可能だろう。

届出だけ出してしまえば、許可が無くとも

出てしまえばいい。

あとはソレを知った轡木十蔵が動く前に

コチラも動く必要があるか。

 

「あとは・・・そちらでやることは

特に無いな。明日に備えて休むといい」

 

今から届出を書いて寝れば、4時間は

寝れるだろう。

本来子供は寝るものだからな。

 

『了解しました。私の監督不足で師に

このようなお手数をおかけして誠に申し訳

ございませんが、よろしくお願いします』

 

まったく、気にしすぎだ。

 

「上司が部下の面倒を見るのは当たり前だよ。

師が弟子の面倒を見るのも、旦那が嫁の

面倒を見るのもな。だから謝罪は不要だ。

コッチにきたら飯を作ってくれて、茶を

入れてくれればそれでいいさ」

 

ついでに仕事も手伝って貰おう。弟子と

簪が居れば普段より処理速度は上がる

からな。

 

『は、はい!精一杯頑張ります!』

 

うんうん。子供はそれでいいのだよ。

昔はそんな余裕がなかったが、今生は

甘える事が許されるんだ。

精一杯甘やかしてやらんとな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて束、仕事だ」

 

こっからは大人の時間ってな。

 

「ん~?今の流れで束さんがする

ことって何かあるのかな?」

 

ふむ・・・コレは別に弟子を邪険にして

いるわけでは無くて、普通にわかってないな。

 

「フランスの連中とIS委員会、そしてIS学園

を嵌める。弟子にあんな顔をさせた連中を

ただで済ます気はない」

 

阿呆共が。勝手に自爆してれば良いモノを

弟子を巻き込みやがって。

 

迂闊な真似をした准尉もただで済ます気は

無いが・・・織斑一夏に関しては今回は

セーフだな。アレは自分が出来ることを

最大限やろうとした結果だ。

学生ならあんなもんだし、周りに頼れる大人が

居ないのは本人のせいでもない。

 

アレを利用しようとしたIS学園にこそ

罪があるだろうよ。

 

「あ~なるほど。まぁ束さんもしーちゃん

があんな顔してるのは初めて見たからね。

ちーちゃんもちょっと無責任かなぁって

思ってるし」

 

うんうん。なんだかんだで認めた相手には

優しいところがるよな。

 

そもそもコイツらは仲が悪いわけじゃ無い

からなぁ。お互いを同格の存在と認め合って

いるが故の喧嘩仲間みたいな関係だし。

 

束には同格と認める存在が織斑千冬しか

居なかったからアレに依存気味だったが、

アレだって束にしてみたら身体能力のみ

同格って感じか?

 

同じ位階に居るが、やっぱり格下なんだよ。

 

だが弟子は違う。身体能力はほぼ互角な上、

戦えば技で弟子が勝つし、政治や企業運営

では絶対に勝てないとはっきりと認めてる。

 

夢を叶えるために必要なだけじゃない。

本当の意味での同格の存在だ。

 

まぁ片や技術で、片や政治と言った感じで

畑違いではあるが、それでもお互い唯一と

言って良いほどの理解者。

 

今の束は織斑千冬への依存が薄れているが、

だからと言って弟子に必要以上に依存して

いるわけでも無い。

 

だからこそアイツ等を客観的に見れるって

わけなんだが・・・

 

「ソレを記録に残して、後でからかうのは

やめておけよ?記録媒体ごと殴られるぞ?」

 

「ふっふっふっ。普段束さんを技術馬鹿

扱いしてる罰なんだよ~♪」

 

事実だろうに。

 

まぁ弟子も同格の兎と全力でじゃれあう

ことで、ストレス発散になるかもしれんな。

 

「とりあえず今から国連にフランスの

アラスカ条約違反の現行犯と公文書偽造

の罪でISコア所有権放棄の決議をかける。

お前は明日の朝10:00(日本時間)に

無人機をデュノア社の本社と第一研究所、

各工場に突っ込ませて自爆させろ。

現地は夜だからあまり人は居ないだろうが、

例え社員が居ようが研究員が居ようが

かまわん。

ただし規模はあくまで本社や工場を

破壊する程度に抑えること。可能か?」

 

「もちろん出来るよ!アレだね?デュノア社

しか狙わないのは連中が証拠隠滅に動いた

って事にするためだね?」

 

ほほう。コイツもだいぶわかってきたな。

頭を撫でてやろう

 

「その通り。決議を出した数時間後に

デュノア社の爆破だからな。フランスが

阿呆の情報が漏れた時に備えて準備を

していたと言う方向で話を進める」

 

問題はISコアだが、一緒に自爆させるか?

それともシールドエネルギーを出させて

防御させるか・・・一応防御させるか。

 

「やっぱりね!束さんも成長してるんだよ!

だからもっと撫でていいんだよ!」

 

コイツもまともな人生歩んで来なかった

からなぁ。

 

甘えさせてやるのは一向に構わんッ!

 

「言われなくても撫でるさ。あとは・・・

あぁ、自爆の5分前に阿呆の公的な情報を

全部、いや半分程度書き換えて女にしてくれ」

 

ソレもフランス及び共謀していた

IS委員会の一派のせいにしてやろう。

 

「ふふん。了解了解。いや~まったく、

しーちゃんの尻拭いもタイヘンなんだよ~♪」

 

正確には凰准尉だが・・・まぁいいや()

 

クロエには悪いが、ドイツに対する粛清は

もう少し後かな。

 

フランスのゴタゴタを見て、自国の軍事を

洗い直してVTシステムを発見する可能性も

微粒子レベルであるし、なにより犯人

扱いされるであろうスコール達の胃が持たん。

 

あとはIS学園か?そもそも阿呆の公的

情報を全部女にしたら、轡木十蔵は

どう動くんだろうな?

 

退学させるか?それとも政治の被害者と

して学生のままにして引き抜きか?

 

どちらにせよデュノア社と言う軛が

なくなり阿呆が自由になるなら、

凰准尉が受けた依頼もほぼ解決だろ。

 

あくまで冬林技研で保護する方法を

考えるんだからな。

 

そのまま保護されるか学園に行くかは

阿呆次第。

 

そっから先は知らん。

 

亡命するなら本人の意思で亡命させる。

 

こっちから手を差し伸べる気はないし

IS学園からの引き抜きを止める気も無い。

 

あぁ、一応亡命した場合は織斑一夏との

接触を禁止するって説明もしないとな。

 

亡命者に凰准尉の任務の邪魔をさせる

わけにはいかんからなぁ(愉悦)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルロット・デュノアに轡木十蔵。

次はお前たちの選択を見せてもらう。

 

 

 

つまらんことはしてくれるなよ?

 




リンちゃんもかんちゃんも、スパイを部屋に
入れたことより、弟子の週末を潰すことを
恐れてたってお話。

その弟子は自分の週末云々より、副所長の
お休みが潰れることを憂慮してますけどね。
副所長の前は過労死みたいなモノですから
そのへん弟子は過剰に反応するのです。

サメとは一体・・・

兎はやっぱり幸せらしい。


グヅュワ”ギザァ”ァ”ァ”ン”!

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