とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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済まない・・・仕事が忙しかったのと
訳の分からないSSと感想に心を折られる
程度で更新が出来なくなる程度の
絹ごしメンタルで済まない・・・

オリ設定!
オリ展開!



嫌いな人は読み飛ばし!


第31話

「はぁ?!」

 

司馬監査員と凰鈴音と更識簪が揃って

外出届?さらにシャルロット・デュノアも?

 

ん・・・まて、本名で提出しているだと?!

 

守衛としても監査員としての立場で動く

司馬監査員達を止めることは出来なかった

と言うのは当然だし、事務局が空くのが

07:30だからそれまで書類を預かって

いたと言われれば咎めるわけにもいかん。

 

何せ書類は正当なもので、緊急時の対応

としては何も間違っていないのだからな。

 

さらに守衛に対してそのような異常を

真っ先に私に伝えろと言うのも酷な話だ。

 

・・・それで連中は06:00にはすでに

迎えが来ていてそのまま出て行ったと?

 

目的地は冬林技研の日本支部か。

 

現在が08:00・・・くそっ!完全に後手に

回った!何を企んでいるかは知らんがこの

時間差は痛いぞ。

 

それにしても更識は何をしていた?もしかして

連中に潰されたのか?学園の敷地内で?

 

まぁ今はあちらの事情は良い。警備に関しての

報告は受けるが、とりあえずは現状把握が先。

 

まずこの動きはなんだ?普通ならデュノアに

女であることを打ち明けられた司馬監査員が

動いたと判断するのだろうが・・・それなら

最初は我々に「フランスと共謀していたのか?」

と言う確認の連絡が来るだろう?

 

そうなったら彼女のフランスでの扱いを伝え、

監査員を引き込む段取りまで組んでいたと

言うのに・・・読まれたのか?

 

いや、読まれたとしても我々に何も伝えず

に移動する理由がわからん。

間違いなくデュノアは我々の弱みなのだ。

前回の乱入事件と言い、何故連中は我々に

何も言ってこない?

 

「じゅ、十蔵さん!国連が!IS委員会が

ヤバイって!」

 

国連・・・またヤツが動いたか!

 

しかもコチラに一切触れずに直接国連だと?!

・・・今向こうは19:00か。

時間的には非常識と言うような時間では無い。

 

だが司馬監査員たちの動きを見た上で

こちらに何も連絡が来ていないことから察するに

コチラの時間で昨日の夜の段階で事態を把握し

必要な根回しを行い、今になって議題を提出して

きたということになる。

 

時差が有るとはいえ、ヤツは何時寝ているんだ?!

 

いや、ソレより内容だ。今回奴は何をした?

何を議題にあげて、何を獲ようとしている?!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

カクカクシカジカイロイロムートンイトウ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「馬鹿な・・・」

 

フランス・デュノア社・承認をした担当委員、

そしてIS学園が共謀した政治的犯罪だと・・・

 

「デュノアさんの本人の音声データまで録った

上、IS委員会の担当者からの証言で、私たち

IS学園も彼女が女性であると知っていたことを

暴露して来た?!」

 

さらに我々は彼女を女性と知りながら織斑一夏と

同じ部屋にして、彼の各種情報を習得するよう

動き。フランスとその同盟者に売りさばく仲介

としての役割を担っていただと?!

 

誰がそんなことをするか!邪推もいいところだ!

 

だが・・・否定が出来ん!状況証拠が揃いすぎ

ている上、本人はフランスとデュノア社に

ついて、IS委員会の担当者は我々が彼女の

性別を知っていたと証言してしまっている!

 

コレを偽造とするには本人への聞き取りと

何らかの取引が必要になるが、その本人は

すでに連中の懐の中に確保されてしまっている!

 

こうなれば我々からの接触は不可能。

第三者委員会を作り対処せねばならんが、

彼女が女性であり、ソレを知っていたと

いう事実がある以上対処も何も無い。

 

しかも勧告内容が秀逸だ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『彼女が女性であることは当方の監査員は

当然知っていた。

だがフランスやIS委員会からの正式な承認が

あってIS学園に入学した以上、何かしらの

意図があると推察しコレを黙認した。

 

だがこの度、シャルロット・デュノア本人

からの救助要請があり、事情を確認した

ところデュノア社とフランス政府、その

両者から賄賂をもらったIS委員会の担当が、

男性操縦者である織斑一夏の情報を

売り物にしようとしていた意図が判明。

 

我々はそれらの政治犯罪に無理やり巻き

込まれたとみなし、シャルロット・デュノア

を一時的に保護することとした。

 

本来なら彼女も産業スパイとして罰するべき

なのだろうが、彼女は母親を失くした後、

引き取った父と継母の虐待により一種の

心神喪失状態にあり、彼らからの命令を

拒絶することが出来なかった。

 

彼女はフランスやデュノア社によって

作られた被害者であると断言しよう。

 

今回、そんな彼女を保護出来たのは同室の

男性操縦者である織斑一夏が、戸惑う

彼女の背中を押して我々に助けを求めた

からだ。

 

私は彼の勇気ある行動に敬意を表すと共に、

どの国の干渉も受けないと言いながら、

特定の学生を売り物にするIS学園の在り方

に疑問と憤りを覚えている。

 

我々が生徒目線の監査員を派遣した結果、

まだ2ヶ月も経過していないのに至急

改善すべき問題点が2桁を超えている

現実を見て欲しい。

 

干渉を受けないと言うのは自由気ままに

させるという意味ではないだろう?

特定の大国の意思を反映し誰かを特別扱い

するのではなく、どの国の出身の学生で

あっても平等に扱うと言う理念のはずだ。

 

断じて不正を許すという意味ではない!

 

私はフランスの行いに対しアラスカ条約違反

と公文書偽造、さらに人権侵害の罪を持って

ISコア所有権放棄の決議案を提出させて頂く。

 

またIS委員会の担当者に対しては賄賂や

偽証公文書偽造の罪を鳴らし、関係者

全員の聞き取りや背後関係の調査を。

 

デュノア社には全ての嫌疑が晴れるまで

即時資産凍結と業務停止命令。

 

社長をはじめとした幹部社員・内部告発を

しなかった技術者も同様にアラスカ条約と

公文書偽造の共犯であるとみなし、

刑事罰を与えるべきであるとフランス政府に

通達したい。

 

またIS学園に対する処罰だが、学園はIS委員会

の下部組織であるため、何らかの処罰を与える

為にはIS委員会の内部調査が終わることが

前提となる。各国の担当殿にはその内容に

応じた処罰の草案の作成をお願いしたい』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「・・・」」

 

グウの音も出ないとはこのことだ。

少なくともデュノア社とフランス政府と

IS委員会の担当者の全員が現行犯。

 

我々が賄賂を貰っていたと言われたら

そんな事実は無いと突っぱねていたが、

それに関しては一言も触れていない。

 

さらに「特定の学生を」売り物にしている

とは言うが、ソレがデュノアや織斑一夏で

あるとも一言も言ってない。

 

だがこんな報告書を挙げられた周囲は

IS学園をどう見る?

『なんの言及もされなかったからIS学園

だけは無関係』と言うモノは居ないだろう。

 

かといって連中は何も言及して居ない。

あくまで『IS委員会の調査終了後』に

『何らかの罰を与える』と言っているだけ。

 

公文書偽造を知りながら受け入れたのは

事実である以上、無罪放免とは行くまい。

 

「・・・織斑先生は?」

 

問題はコレだ、もし織斑千冬が先に織斑

一夏から連絡を受けていて、その上で

我々ではなく司馬監査員に相談するよう

指示を出していたら?

 

ソレ自体は犯罪ではない。裏切りとも違う。

 

実際彼女にはフランスが認めた男性操縦者

だが、素性が怪しいから注意するように

としか言ってないからな。

 

なんでそんなのを自分たちで独占せずに

IS学園に送り込んで来るんだ?と言った

感じの疑問は有っただろうが、女性とは

気付いていなかった筈。

 

気付いてたら態々アレを弟と同じ部屋

に置こうとはしなかっただろう。

 

絶対に後から揉めるからな。

 

つまり我々こそが彼女を裏切ったと

言う事になる。

さてそこをどうケアするべきか・・・

 

「えっと、今こちらに向かってる

みたいです」

 

「・・・そうですか」

 

さて、どうやって誤魔化したものか。

 

織斑一夏がこちらでは無くアチラを頼った

のは、前々からの関係もあるがドイツの

ラウラ・ボーデヴィッヒの移籍の実績が

あるからだろう。

 

アレは子供にも政治の力が働いたと

わかりやすい事例だったからな。

 

アレから5日。受け入れた連中も組織的な

ゴタゴタが一段落したあたりだな。

 

・・・まさか此処まで狙ったのか?

 

奴らの中で期限を決めていて、それまでに

我々が手を出さなかったから出してきた?

 

クソっ!手を出せば美人局か条約違反で

叩く気で、手を出さなければコレ!

 

結果我々は何も得ることなく、ダメージだけが

残された。

虎穴に入らん者に得るモノなどないと

言うことかっ?!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ど、どどどどどーゆーことだ?

 

シャルル・デュノアがシャルロット?!

男じゃなく女?!

 

本人の証言だけならまだしも、IS委員会の

担当者が公文書偽造を認めてる?!

 

しかもIS学園も知ってただと?

 

確かに怪しいとは言われていたが、怪しいの

意味が違うだろっ!

 

しかもそんなスパイを一夏と同じ部屋にして

たって・・・私は何をやってるんだ!

 

一夏を守るどころか、一歩間違えば一夏が

スパイの協力者になってたんだぞ?!

 

アイツのことだ「自分から打ち明けるから

もう少しだけ待ってくれ」とか言われたら

ソレをバカ正直に実行しかねん。

 

・・・ソレはスパイ行為の容認となる。

 

今回はきちんと司馬監査員に報告と相談を

してくれたおかげで、アイツはスパイの

共謀ではなく善意の第三者となる事が

出来た。

 

実際に相談したのは司馬監査員ではなく

凰だろうが・・・

 

まぁそれはいい。そして彼女らは今日の朝方

問題のシャルル、いやシャルロット・デュノア

を一夏から引き離してくれた。

 

コレで一夏が誰かに政治的に何かされる

ことはない。

 

あるとすればIS学園に裏切り者扱いされる

可能性だが、裏切ったのはキサマらだ!

 

一歩間違えば一夏が犯罪者になっていたのだ。

その場合男性操縦者と言う付加価値も相まって

どのような目に遭っていたか見当もつかんっ!

 

 

今からその真意を確認するが、ソレを

誤魔化したり内容が余りにも舐めたモノ

なら私もただでは置かんぞ。

 

まず一夏を退学させて冬林技研に保護して

もらおう。

・・・キサラギさんなら喜んで迎え入れる

だろうし、凰も居るからな。

 

まぁ下手な扱いにはならんだろう。

 

その後は束と話をつけて、私や箒になら

ちょっかいをかけるのは良いが、冬林技研に

だけはちょっかいをかけるのを辞めてくれ

と交渉する必要があるな。

 

先月のあの事件。犯人は束と特定されたワケ

ではないが、最後の自爆があった以上アレは

束の仕業で間違いない。

 

間違いないと思うんだが、なぜ司馬監査員

がいるところに殴り込みをかけてきたのか

未だにわからん。

 

彼女に何かあったら宇宙開発どころじゃ

ないだろう?

素手で竜巻を破壊する人間・・・人間?

に命を狙われるんだぞ。

 

せっかく子供の頃からの夢を実現出来て

いるのに、理解者であり出資者でもある

彼に喧嘩を売る理由がわからん。

 

宇宙開発について意見の衝突でもあったか?

それで癇癪起こしてついヤっちゃった☆とかか?

 

有りそうで怖い。

 

まぁソレは良い。とりあえず学園の意向を

確認しないことにはな。

 

もし一夏の情報を使って何かやましい

真似をしていたら・・・関係者どもには

地獄というモノがどういうモノなのかを

教えてやろう。

 

具体的には。連中にも目つきの悪い鬼に遭って

殴り倒されてから、柱に括りつけられて火炙り

されながら金魚を生で喰らうという拷問を

心ゆくまで味わってもらうぞっ!

 

「織斑です、早朝に申し訳ございませんが、

至急確認したいことがありますので・・・

さっさとドアを開けろ更識」

 

「ハイッ!」

 

この織斑千冬、容赦せんっ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なるほどなー。確かにこの形なら阿呆の

逃げ道を塞いだ上で、織斑一夏も守れて

リンちゃんの扱いも一晩保護しただけって

形になるのか。

 

「さすが大佐殿ですね。まさか即興でココ

まで連中を追い詰めるなんて」

 

まさしく回避不能、防御不能の一撃だよね。

ざまみろIS学園っ!

 

「特尉、それは師を過小評価していますよ」

 

「え?そうなんですか?」

 

過小評価なんですか?

 

「そうなんです。即興で何かをすると言う

のは準備が不足しているからです。

今回は阿呆が亡命してくる可能性を考慮

していたからこそ、ソレを利用する為の

資料や文章を纏めていたのですよ。

予想外に織斑一夏が絡んだせいで多少の

手直しは有りましたが、大筋は阿呆が編入

してくる前から準備を終えていたのです」

 

「な、なるほど」

 

それは確かに私が大佐殿を過小評価して

るよね!大佐殿や司馬少佐は阿呆が亡命

してくることも予想して準備してたんだもん。

 

司馬少佐にしてみたら問題は『なんでこの

タイミングなんだって』だけの話だったのか。

 

「各種手続きや打ち合わせで師の週末の

お休みが潰れてしまいますからねぇ。

特尉も知っての通り、師は多忙です。

今でさえ常人ならば過労死してしまうレベル

の仕事量なのは貴女にもわかるでしょう?」

 

「・・・そうですね」

 

机の上とかは綺麗ですけど、処理済みのデータ

とか申請書類の量は明らかに人間が処理出来る

量じゃないですよね。

 

「兎が一日を三十五時間使うなら、師は

少なくとも四十八時間は使っています。

そのうち睡眠時間は二時間もありません」

 

「死にますよね?!」

 

二十四時間戦うどころじゃ無いですよ!

 

毎日がゾーンに入って時間圧縮をしてる

状態じゃないですか!

 

一瞬が数秒に感じるとかそーゆーのを意図的

に起こしてるんでしょうけど、ソレを常に

行ってたら脳が持たないし身体だって持た

ないですよ!

 

「だから我々と過ごす休日が必要なのですよ。

基本的にあの方を一人にしてはいけません。

また、兎と一緒にしても駄目です」

 

「確かに。近い時間軸で働く兎が側に居たら、

大佐殿も休むどころか精力的に仕事を処理

しようとしますよね」

 

まぁソレを言ったら司馬少佐も兎と同類か

ソレ以上のことが出来る人だと思いますけど、

少なくとも大佐殿を休ませようとはしてます

からねぇ。

 

「て言うか・・・夜とか普通に一晩中なんです

けど、アレは大丈夫なんですかね?」

 

かなり体力を使うはずなんですけど。

 

「まぁ、本当はあまり良いことでは無いのかも

しれませんが、仕事をせずに寝台で横になる

だけでも随分違いますから」

 

あぁそう言うことか。確かに気分転換になる

だけじゃなく、時間の圧縮を抑えて横になる

だけでも良いもんね。

 

司馬少佐が子供を作る気が無いのに大佐殿

とアレをスるのは、好きだからってだけじゃ

無くそういう目的もあったのか。

 

それなら私やラウラさんを女として巻き

込むのもわかります。

司馬少佐一人だと絶対に無理ですもんね!

 

「とりあえず少なくとも今日一日、師は

国連で動くことになりますから拠点への

お戻りは夜になるでしょう。今回は少尉と

私が師のお相手をしますと伝えてますから

戻らないと言うことは無いですね」

 

私は会えないからなぁって、んん?

 

「夜?アメリカとの時差を考えれば、戻る

ことなんて出来ないんじゃ無いですか?」

 

普通はずっと向こうじゃないんですか?

 

「あぁ、語弊が有りましたか。まぁ特尉と

准尉は冬林技研に到着次第、借りている

部屋に行って命奪崩壊拳を受けてもらいます

から気にしなくて良いですよ。特尉の挨拶は

日曜の夜でも大丈夫ですし、准尉は週明けに

新血愁・心霊台ですから挨拶はその後ですし」

 

ほぇ?私たちは気にしなくて良い?

つまり日本に戻って来るわけじゃ無い?

 

何か流れがおかしくない?

 

いや、そうか!そう言えばラウラさんは

宇宙空間で荷電粒子砲や陽電子砲の実験を

したんだもんね!

 

「なるほど、宇宙空間でドッキングですか。

それなら時差も何も無いですから、大佐殿

の時間を無駄にしなくて済みますね」

 

大気圏脱出用のロケットで宇宙空間まで

出ればISやACが回収して宇宙ステーション

に運べるから、そのまま例の宇宙拠点へ

移動してもらえば良い。

ラウラさんもアッチに居るんだから、後は

司馬少佐が向かえば良いだけってことか。

 

「そういう事です。宇宙ステーションより

先に対して連中の目は届きませんからね」

 

大佐殿が宇宙開発事業を率先して行ってるって

言うのは有名な話だし、ISはそもそも宇宙服。

 

宇宙で活動するためには専用の拠点が必要

だからって、大きめの人工衛星を打ち上げて

簡易型の拠点にしたんだよね。

 

その先に兎が作った拠点があるけど、

その事を知ってるのは極々一部の人間だけ。

 

国連に関してはこっちは既にボールを投げて

るから後は大佐殿が居なくても処理できる

だろうし、急ぎの内容になりそうな案件は

今日のうちに片付けて誰かに引き継げば土日

くらいなら大丈夫だよね。

 

あとは通信さえ切れば大佐殿にお仕事を

させなくて済むわけか。

 

「ではシャルロット・デュノアに関しては

日本支部で監禁ですか?」

 

「まぁソレも悪くはありませんが、一応は

客人扱いになるでしょうから・・・

精々が軟禁扱いと言うところでしょうか」

 

軟禁・・・微妙な扱いだなぁ。

 

これから週末にかけて私もリンちゃんも

動けない。

そうなるとアレが一人になるよね。

変なことをさせないためには自由を奪って

監禁するのが一番だと思うんだけど違うの?

 

「今回の件に関して、現状アレは政治的被害者。

軟禁なら保護したと言えますが、アレが

『監禁された』とか騒ぎ出したら我々の

大義名分が根底から無くなりますからねぇ」

 

「えぇ?そんなことしますかね?」

 

アレが色々諦めて自暴自棄になってるのは

わかるんだけど、今さら私たちまで敵に回す

ような真似をするとは思えないけど・・・

 

「例えばIS学園の教師に対して『予想以上の

大事になったから凰鈴音や司馬監査員に

確認を取ろうとしたが、外部へ連絡することも

部屋から出してもらうことも出来なかった』

などと言われたら、ソレを聞いた人間は

どう判断するか?と言うことです」

 

なるほど、私たちからしたらアレはまだ

スパイだけど、対外的には政治的被害者

として保護したって宣告したんだもんね。

 

それなのに「外部に連絡を取れないのは

やりすぎだ」とか「行動を制限するのはおかしい」

とか言って論点をずらして、話を有耶無耶に

しようとして来る連中も出てくる可能性がある。

 

 

ついでに言えば、アレ自身が今までアノ男装が

バレて無かったと本気で考えていたと言う、

頭の中がお花畑のお気楽思考の持ち主。

 

こっちの配慮や計画を全部無視して、後程

来るであろうIS学園の関係者やマスゴミの

誘導に引っ掛かって、阿呆な発言をしかねない。

 

「さて、そんな能力的にも人格的にも信用出来

ないアレを特尉ならどうしますか?」

 

おぉ、コレは私、試されてますね!

 

「ん~部屋に閉じ込めることが出来ないなら、

関係者以外立ち入り禁止の区域の中に部屋を

用意して放置する形にするのはどうでしょう?」

 

そうすれば、他の部屋に入れないのは機密が

あるからだし、機密がある場所だからこそ

アレを守るのに最適だったって言えるもんね。

 

「えぇ、ソレで正解です。アレの保護と

コチラの機密保持を両立させることで行動を

縛り、余計な真似を防ぐと言った形に

なるでしょうね」

 

いぇい!コレでトンチンカンなこと言ったら

ヌケサク扱いされちゃうから、頭の良いヒト達

との会話は油断出来ないんだよね。

 

そういう緊張感を持たないからリンちゃんは

今回みたいな失敗するんだってばよ。

 

まぁ今まではそういう基礎も何も無かった

学生だからシカタナイのかも知れないけどさ。

 

とりあえず今までは今まで。

 

軍人として第三世代機を預かるリンちゃんが、

学生と言う身分にかまけて油断した結果が

今のコレなんだから、私も他人事と思わず

ちゃんとしないと駄目だよね。

 

「阿呆の外部への接触に関してはどうします?」

 

テレビでニュースを見たら無駄に騒ぐことは

目に見えてますよね?

騒いだところでナニが解決するわけでも

無いのにさ。

 

「外部への連絡に関しては基本的には許可

しません。ただ織斑一夏への連絡のみ時間と

回数の制限を付けた上で許可します。

またスパイ容疑が晴れているわけでは無い

のでメールのようなものは禁止。

電話連絡も内容は全て記録されることを告知

する必要がありますかね」

 

それらを告知しなきゃ自分の立場も忘れて

「盗聴だ!」とか言い出す可能性も有ります

からねぇ。それに・・・そうか。

 

「その上でアホの織斑に連絡を取るような

阿呆なら・・・冬林技研には置けませんよね」

 

現状でアレが誰かと連絡を取れば、その誰かは

共犯ないし阿呆と相当親しい仲と判断される。

 

更にその相手がアホの織斑なら、アイツが

ハニトラに引っ掛かったと言う疑いまでも

が出てしまう。

 

それはまさしく恩を仇で返す行為。連絡した

所でなにか解決するわけでも無いのに、

自分の寂しさや不安を紛らわす為だけに他者を

巻き込むような人間が信用出来るはずが無い。

 

リンちゃんも『関係者全員の立場が悪くなるから

絶対に一夏からデュノアとは連絡を取るな!

週明けには連絡が取れるようになるから、

3日間だけ我慢して!』って釘を刺してたもんね。

 

「えぇ、その通りです。准尉からアレと我々が

接触することの危険性を説明させてますから、

我々とも連絡を取ろうとはしないでしょう。

織斑一夏への説明も准尉からしていることも

案内させてますので、許可があるとはいえ

アレが連絡を取る理由は無い。

さらにコチラの要望は、とりあえず週明け

までの数日間黙ってろと言うモノ。

・・・その数日も我慢できずに外に連絡を

取るような、忍耐力も思考力も無い阿呆を

抱え込むわけにはいきません」

 

「ですよねー」

 

元からそうだけど、学園を出た以上は阿呆と

私たちは対等の友人ではないからね。

 

通信機器を没収されなかった理由は、試され

てるからだってことに気付く事も出来ず、

己の身も弁えることが出来ない阿呆なら・・・

 

 

一体彼女は、これからどうなっちゃうの~?(棒)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

基本的には外部への連絡は禁止だけど、

一夏とだけは話しても良い?

もちろん内容は聞かれて録音もされるけど

・・・別に何か聞かれて都合の悪いことを

話すわけじゃ無いし。

 

僕が無事だってことは凰さんが伝えてくれてる

らしいけど、一夏も心配してるよね?

 

この週末は僕の護衛を兼ねて機密が多い区域に

部屋を用意するって話だから、少なくとも

フランスからの暗殺とかそういった危険は

無いってだけでも伝えた方がいいよね?

 

うん。これ以上一夏に心配を掛けない為にも

僕は無事だって連絡は入れなきゃ駄目だよ!

 

まだ授業は始まって無いし、今なら一夏も電話に

出れるよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「も、もしもし一夏?」




デュノアさん目線を書こうとしたが・・・無理っ!

作者にはレベルが足りないようだ。

弟魂はデュノア=サンの性別を知らなかった模様。

まぁ知ってたら絶対引き離しますし、
最低でも姉魂に警告しますよね?

保護したとは言ってるが、今後ずっと
保護するとは言っていない。コレが政治ってお話

ISは燃費が悪いんだから、宇宙服として有効利用
する為には拠点が必要ですよね?

原作では吾輩は猫である(名前はまだない)が
ソレに相当するかもしれませんが、200平方
メートルのギガフロート()ですからねぇ。

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