とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士

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姉魂が本格的に覚醒か?!

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オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第34話

「退学・・・退学かぁ」

 

嫌か?って言われても、元々ココには

入学したくてしたワケじゃないし。

 

あれよこれよと流されて気付いたら

こんな感じだったし。今考えたら相当

脅し文句とか入ってたよなぁ。

 

最終的には諦めて現状を受け入れろって

感じだったし。

コレ、徴兵されたようなもんだろ?

 

試験会場を間違えたのは確かに俺だけど、

そのせいで試験を受けれなかったら

そのまま冬林技研で就職してたよな。

 

高卒資格は千冬姉みたいに後からでも取れるし。

 

むしろあのまま浪人して、冬林に勤めてたら

こんな面倒事もなかったわけで・・・

 

「あぁ、今更一般の学校には行けないのは

わかるだろう?」

 

そりゃそうだよな。IS学園以外の学校に行けば

間違いなく色んな国とか企業が絡んでくる。

 

そうなったら、俺だけならまだしも転校先の

クラスメイトとかにも迷惑かかるだろうし、

まぁ普通に学生なんかできねーよな。

 

はぁ、試験会場を間違えるまでは良いけど、

なんでISなんかに触っちまったんだ・・・

 

いや、わかってる。俺が馬鹿だからだ。

 

リンにも言われたが、この学園に入ってから

色々諦めて思考停止してたよ。

 

キサラギさんたちに散々言われていた

「自分で考えて行動する」ってことが

どれだけ大切なのかを忘れてたんだ。

 

でもこれからは流されるだけじゃダメだ。

ヘタに考えなしに動けば俺だけじゃない

千冬姉もリンにも迷惑がかかる!

 

「退学は別にかまわない。だけど千冬姉も

ココが一番安全だから俺がここに入学する

ことを認めたんだろ?」

 

だからこそ初日に下手な抵抗してないで

さっさと慣れろって言ってきたんだろうし。

 

リンから聞いた事情を考えれば、IS学園

への入学が俺の安全にも繋がったって

考えられなくもないんだけど・・・

 

「うむ。今まではそう思ってたのだがな。

正直私の判断ミスだった」

 

ち、千冬姉がミスを認めた?!

 

いや、よく考えたらこの前も謝ってきたよな。

まぁ千冬姉だって俺から見たら大人だけど

周りの年寄り連中から見たら、まだまだ小娘

なんだもんな。

しかも政治の世界とか、普通なら関わらない

ような世界だし、どうしようもないんだよな。

 

「流石に今回のように中立面しておきながら

フランスからのスパイの存在を容認し、

お前に接近させるような連中は信用できんよ」

 

「そうだよなぁ」

 

中立どころかズブズブじゃねぇか。

 

確かに女権団体とか変な研究所からの

接触は無くなったかもしれないけど、

その代わりに国とか世界的な大企業が

出てきたんじゃ意味ねーし。

 

あ、そうなると俺が退学した後って・・・

 

「もしかして退学したら冬林技研で受け

入れてもらえるってことか?」

 

世界的大企業には世界的大企業で対抗する

しかないだろ。

さらに中国って国がバックにつくから・・・

 

だとしたら俺的には万々歳だ。

元々高校に行かないで冬林技研で働く

気だったし。

 

キサラギさんも「来るなら歓迎する」

って言ってくれてたしな。

 

大体こんなことになったら卒業した後の

働き先だって、よっぽどのところじゃないと

色んな国とか企業の影響を受けるんだろ?

 

なら最初から知り合いが居て、ある程度

信用できる所にした方が良いよな。

 

「まだ受け入れの話はしていないがな。

流石にドイツのラウラや今回のデュノア

の件があるから、向こうもすぐにお前を

受け入れることは出来んだろう」

 

「まぁ、それはそうだろ」

 

うん。そりゃそうだ。向こうだっていきなり

こんなことになってかなりゴタゴタしてる

はずだし、ココで世界で唯一の男性操縦者

である俺が、いきなりなんの下準備も無しに

勝手に「IS学園辞めて冬林技研に移籍します!」

なんて言いだしたら大問題だよな。

 

・・・リンの胃に穴が開くかも。

 

「本来は国連直属の組織であるIS学園を

退学することは難しかったが、連中が

公文書偽造とスパイの容認と言う犯罪を

犯したからな。司馬監査員が言うように

学園の中立性が疑われている以上、辞める

口実はいくらでもある」

 

なるほどなー。ここが中立だからこそ

「誰かが独占するんじゃなくて、皆で

世界で唯一の俺の情報を共有しましょう」

って話なんだもんな。

その不文律を連中が自分で壊したんだから

「信用できない。出て行く」って言う

のも単純に俺の我儘とは言えないような

状況になったってことか。

 

そうなると残る問題は、冬林技研だって

ボランティアじゃないってところだ。

 

「でも俺がいきなり中国の企業に移籍する

となると、向こうにもかなりの混乱があると

思うんだけど?こっちから冬林技研に

対して何か利益って提示できるのか?」

 

基本的にあの人たちは俺も千冬姉も特別

扱いしてないんだろ?

それなら俺が移籍しても面倒事が増える

だけだよな?

 

「凰が言ったように男性操縦者がISを使える

ようになれば、その利益は計り知れん。

その研究の手助けをお前が率先して行う

となれば向こうも考えるだろうよ」

 

なるほど。特別扱いはしてないけど

有る物は有効活用しようってか?

 

「向こうにしてみればわざわざ面倒事を

引き起こしてまでお前を確保しようとは

思ってないだろうが・・・お前から向こうに

救助を要請すれば受け入れる余地はあるだろうな」

 

なるほど。わざわざ引き抜きはしないけど、

来るものを邪魔だって拒むレベルでは無いか。

だけどその場合、俺って特に保護されたり

しないよな?

 

「・・・そうなると俺の仕事は実験体か?」

 

き、キサラギさんか?!奇跡の部屋か?!

 

「いや、まぁ言い方は悪いが、現状だって

お前は実験体兼種馬候補みたいなもんだ。

中立面して保護役を気取った連中に、

無理やりデータ取りの一環として色々

やらされるよりは、向こうのほうが

お前の為になると思うぞ?

・・・少なくとも種馬扱いは無いからな」

 

種馬って・・・まぁ確かに子供が生まれたら

隔離されて実験と研究とか言ってたもんな。

 

そうなるとクラスメイトの連中って偶然あの

メンツなんじゃなく、日本とかIS学園が色々

手を回した結果なのか?

 

・・・ありえる。今の俺の学術的な価値を

考えれば、本人たちにはそこまで言って

なくても「そういうことになれば良いな」

って感じで仕込んでる可能性は高い。

 

なんたってドイツの軍人やフランスの

スパイをわざわざ俺と同じクラスに

転入させるくらいだからな。

 

漫画とか映画の世界だけかと思ったら、

普通に俺の周りが政治の闇に包まれ

てるじゃねーか!

 

いやしかし、ソレを考えたら中国は

かなりマトモだよな?

 

幼馴染のリンも別のクラスだし、そもそも

俺って4組の司馬さんに何か頼み事

(命令でも同じだな)されたら断れる

気が一切しないのに、ソレを知ってる

はずの向こうからは何も言ってこないん

だからさ。

 

今回だってそうだ。俺に貸しを作ったり、

いくらでも自分たちが有利になるように

コントロールできるのに、してきたのは

リンによる警告だけだ。

 

まぁあんまし馬鹿すぎて引き入れる気も

しないって感じで失望された可能性は

あるけど、それでも俺が「使いように

よっては利益を生み出す存在」である

ことに違いはない。

 

そんな「俺の使い方」が俺以上に

わかってる人たちが今回の件に俺を

絡めないのは・・・多分リンのおかげ

なんだろうなぁ。

 

「実験体になるのは構わないって言うか、

普通にデータ取りとかテストパイロット

とかはする必要があるとはわかって

るんだけどさ・・・」

 

ただリンがいくら頑張ってくれても、

自分から助けを求めた以上、タダ飯喰らいの

無職はダメだ。

 

俺だって冬林技研の社員になるんだから

当然働かなくちゃ行けないだろ?

 

けど俺に出来ることって言われたら

実験体になるくらいなんだよなぁ。

 

「まぁそうだな。何もしないという

わけにはいかんだろうし、お前に出来る

仕事となればソレが一番可能性が高い」

 

だよな。それは良いんだ。向こうも企業だし

最大の利益を出すために社員を最大限有効に

使うって言うのもわかる。

 

わかるんだけどさ・・・

 

「・・・俺、分解されたりしないよな?」

 

この可能性がなぁ。

 

普通なら無いって言い切れるんだけど、

あの人たちは研究者で科学者だから

どこまでネジが吹っ飛んでるかさっぱり

わかんねーんだよなぁ

 

「大丈夫だろう・・・多分」

 

「・・・そうか、そうだよな」

 

千冬姉もアノ人たちの行動については

断言は出来ないか。

 

束さんならなんとかわかるかもしれない

けど、この辺が常識人の限界か。

 

「一応根拠もある。冬林技研の副所長は、

教頭と言われる程に教育に関しての意識が

高い人でな?子供に対する無意味な虐待や

実験を認めるような人では無いんだ」

 

うん。中卒の千冬姉を雇ってくれたのも、

俺たちに社宅を用意して、普通に生活

できるようにしてくれたのも副所長さん

だって話は聞いてたけどさ。

 

だからって騙されんぞ!

 

一見まともな人のように聞こえるけど

それはフォローじゃねぇ?!

 

「【無意味】じゃなかったらどうなるんだよ?」

 

「・・・なんの躊躇もなくヤる人だ」

 

やっぱりな!

 

まぁ向こうだってかなりの数の従業員を

抱えてるんだ。

 

ソレを食わせるために必要なことなら

躊躇も遠慮もしないって言うのはある意味

企業の経営者としては正しいだろう。

 

シャルの家みたいにトチ狂って何か変な

ことしてるわけでもないし。

 

・・・いや、ナニカの実験ってダメな

ヤツじゃないか?

 

・・・・・・いやいやいや。アレは

あくまで雰囲気から来るイメージだし?

 

ナニカ証拠があるわけでも無いから、

疑うのがシツレイな話ではあるんだけど、

あの人たちって肯定も否定もしない

からなぁ。

 

いや、まぁその辺の色んな割り切りも重要

なんだろうけど、流石になぁ。

リアルに自分を切り売りするのはなぁ。

 

「ま、まぁ先程も言ったが、すぐに退学

して移籍出来るわけでもない。

あくまで可能性の一つだし、移籍するに

当たって契約に条件のようなモノを

付ければ、彼らからソレを破るような

ことはせんよ」

 

契約は遵守するモノってか?契約書に

小さく「分解アリ」とか書かれて無い

限りは大丈夫っぽいけど・・・

今はそれ以前の問題だもんな。

 

「・・・それもそうだ。あくまで

仮定の話だし。

契約の時だってリンや千冬姉に相談

して契約すれば良いだけだしな」

 

わざわざ追い込んでは来ないと・・・

思いたいけど、どこまで譲るかって言う

境界線は考えておかないとマズイよな?

 

「そういうことだ。まずは三日耐えて、

週明けに何がどうなるかを確認してから

動くことになる。

退学するにしても、相手の準備が整わない

うちにコッチが勢いで退学なんてしたら、

飢えた獣の群れの中に生肉をつけて放り

出すようなモノだ。どう転ぶにせよ、

もうしばらくは我慢が必要だぞ?」

 

そうだ、この三日で俺の評価がどうなるか

によって俺の将来だって変わるんだ。

 

もし冬林技研に所属させると不利益となる

可能性があるなんて判断されたら・・・

アレ?その場合俺ってどうなるんだ?

 

IS学園の教師?ココから出られないなら

俺は大学だって行けないぞ?

 

ココから出るにはどこかに所属しなきゃ

行けないよな?

IS学園だって国連の組織だし。

 

もし国連に所属したらどうなる?

 

【世界のために分解します】なんて言われる

可能性だってあるし

【世界のために種馬にします】って言われて

密室で色々搾取される可能性だってあるよな?

 

・・・つまり冬林技研以外アウトじゃねーかっ!

 

シャルの心配してる場合じゃなかった!

 

ヤヴァイ!コレはマジでヤヴァイぞ!

将来の就職のことを軽く考えすぎてた!

 

クソっこれが考えることを放棄していた

俺に対する罰かっ!

 

 

ピピピピピピピ

 

 

ん?携帯?俺のはもうマナーにしてるから

千冬姉か?

 

「・・・考え事中にすまんな。山田君からだ。

急にHRや授業を任せてしまったから、

何かあったら連絡するように言っていてな」

 

「そうか。まぁしょうがないよな」

 

千冬姉は教師だから他の生徒だって守る

必要があるし、山田先生だって急なこと

だから色々不測の事態も起こるよなぁ。

 

けど山田先生もなんだかんだで上級生から

やまやんとか渾名を付けられてるんだよな?

少なくとも2年以上は先生してるだろ?

 

アレ?けど千冬姉も2年目だぞ?

 

先輩後輩は日本の代表候補生とか

そういうのがあったんだろうけど、

職場では同期なはずだよな。

 

それなのに千冬姉が学年主任で担任

なのに、山田先生が副担任なのって

おかしくないか?

 

俺がいるから?いや、普通は肉親が居る

場合は担任なんかなっちゃダメだろ?

・・・コレもIS学園の仕込みか?

 

 

 

 

 

『せ、先輩!大変ですっ!!』

 

おっと、どうやら千冬姉は俺にも聞かせる

つもりらしいな。

 

「どうした山田君。何か問題でもあったのか?」

 

まぁセシリアと箒は間違いなく問題起こす

よなぁ。それともIS学園が何かしたか?

 

『お、オルコットさんと篠ノ之さんがっ!

あ、いや、ソレについては後でお話します!

ですけど今は違うんですっ!』

 

やっぱり何かしてたか・・・

俺の部屋のドアは無事かなぁ?

 

「山田君。デュノアの件で混乱している

ところに何か有れば焦るのはわかるが、

少し落ち着け」

 

・・・みんな一杯一杯なのか。まぁ山田先生

だって副担任なのにシャルが女って知らな

かったんだ。

本当のことを言っても世間的には「嘘つくな!」

って言われるだろうし、そりゃ焦るよなぁ。

 

『デュノアさんに関してはアレですけど!

いえ、無関係ではありません!まず

大至急ニュースを見てください!』

 

「「ニュース?」」

 

また国連で何か情報が暴露されたのか?

 

『はい!チャンネルはどこでもいいから、

早く確認して下さい!』

 

チャンネルはどこでも良いってことは全部の

チャンネルで同じ内容を放送してるってことか?

 

そこまで急ぎの緊急速報的な何か?

 

「わ、わかった。えーリモコンリモコン・・・」

 

まったくちゃんと片付けないから・・・

 

「ほい」

 

メガネメガネじゃないんだから、

ベッドの下とか探したってなぁ。

普通はそんなところにねーよ。

 

「む、すまんな」

 

まぁ説教は後だな。まずはニュースの

内容を確認しないと。

シャルに関係があるなら俺にだって

関係あることだからな。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

カクカクシカジカデュノアシャガムートンイトウ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「はぁ?!」

 

「・・・そうきたかっ」

 

デュノア社の本社と研究所・工場の爆破

とは・・・コレは間違いなく証拠隠滅っ!

 

「ち、千冬姉?コレってどういうことだ?!」

 

・・・一夏が焦るのもわかる。凰の

お陰で少しはモノを考えることが出来る

ようになったが、所詮は高校一年生。

 

国が本気で動けばこうなるなんて、

想像することも出来なかったんだろう。

 

「山田君、大至急情報収集を頼む。

今日の授業は自習だ。

あぁそれと生徒を寮に返して、部屋から

出ないように指示を出してくれ」

 

下手に情報が拡散されても困る。

普通に考えればデュノアの内部告発と

これが無関係なんて有り得んからな!

 

そうなれば一夏に接触してきて、

少しでも情報を獲ようとするだろう。

 

『は、はい!』

 

まさかフランスが此処まで露骨な手を

打ってくるとはな!

 

「一夏。お前の予想通り、コレはフランスに

よる口封じだろう。

・・・これが国を相手にするという事だ。

お前も他人事では無いと肝に銘じておけ」

 

「あ、あぁ。だけどまさか此処まで・・・」

 

此処までと言うが、おそらく人的な被害は

ほとんどないだろう。

 

今日本が10:00でフランスとの時差は

7~8時間と考えれば、現在の向こうは

AM02:00~03:00。

 

国連でフランスが提訴されたのが

00:00と考えれば動くまで2時間か。

 

書類の押収から爆破まで、十分な時間だな。

 

一般人はほとんどいないだろうから、

書類やらISコアやら何やらを全部回収

してから爆破した?

それにしてはデュノア社や工場だけが

ピンポイントで破壊されている。

 

これは、最初からデュノアのことが発覚して

他所から責められることになったときに

備えて準備していたと考える方が妥当か。

 

しかしフランスはどうする気だ?深夜のこの

時間にデュノア社をピンポイントで狙った

テロが起こったとでも説明する気か?

 

「なぁ・・・コレってどうなるんだ?」

 

「正直わからん。今更デュノア社を爆破した

ところで、フランスが公文書偽造とデュノア

のスパイ行為を容認していたことは事実だ。

コレから収拾を付けるとなると・・・」

 

どうする気だ?普通に考えれば「フランス軍

は今回の偽証には無関係でIS担当者が勝手に

行ったことだ」と言って担当者を切り捨てて、

担当者を尋問する為に捕えようとしたら

抵抗され事故死したといった感じにするのだ

ろうが、ここまで露骨にされるとな・・・

 

フランスが他の国との交渉材料を持っている

なら押し通せるかもしれんが、現在の状況だと

・・・イギリスはオルコットが色々やらかして

るからともかく、ロシアもアメリカも中国も

フランスに何かを譲る必要は無い。

 

担当者が死んだからわかりませんなどと

いったふざけた言い訳を許すような状況

では無いが・・・

 

これは完全に政治の領域だ。理事長がどう

動くのかはわからんが、少なくとも一夏

に対してどうこうと言うのは無くなる。

 

何せスパイを命じていた連中が軒並み

死ぬんだからな。

 

・・・凰はコレを知っていた?いや

それなら三日という期間にはならんよな。

 

フランスが証拠隠滅の準備をしている

ことは掴んでいても、ここまで早く動く

なんて予想出来なかったということか?

 

しかし教頭や司馬監査員が予想を外すとは

思えん。

ならばコレも予想の範囲内と考えて・・・

この証拠隠滅の裏にはどんな意味が有る?

 

まぁ度を超えた阿呆は理解出来ないと

言っていたから、その可能性もあるんだが

・・・いや、ココで思考停止はダメだろう!

 

とはいえ私は政治屋ではないし、束に確認

を取ってもアイツも政治に関しては完全な

素人だから意味がない。

 

専門家である教頭に連絡を取れれば良いが、

今の段階で私が冬林技研の副所長に連絡を

取れば、自分の教え子であるデュノアに

対する便宜を図ろうとしたと判断されるだろう。

 

ヘタには動けんっ!かといって何もしないと

言うのも悪手。

 

「ち、千冬姉・・・」

 

一夏・・・そうだ落ち着け!私より当事者の

一夏の方が怖いに決まっているんだ!

 

私が一夏の前で不安を見せてどうする?!

 

「・・・安心しろ。今すぐにお前に

ナニカが起こるという事は無い。

まずは落ち着いて情報収集をせんとな」

 

そう、落ち着け。焦りは何も産まんのだ。

 

「そ、そうだな。フランスが国内で動くの

とココでナニカするのは違うよな!」

 

一夏も少しは落ち着いたか。確かにコレは

大事件だが、あくまでフランス国内の事件。

 

コレから連中が国際社会に対してどうする

釈明するか。

 

それによって一夏に対する態度も

変わることになるだろうよ。

 

今までなら誰かに嵌められたなどと

強弁もできたのだろうが、ドイツは軍の

再編成で忙しいし、イギリスを始め

とした近隣諸国はドイツを注視している

からなぁ。

 

流石に今回はドイツにはアリバイがあると

言えるし、他にフランスに攻撃を仕掛ける

ような動機や戦力がある国は周辺に存在

しない。

 

そもそも他国に軍を動かす前には、必ず

予兆と言うものがある。

 

ISのような単体で襲撃を可能にする

戦力もあるが、ソレはフランスとて

警戒しているだろうし、近隣諸国だって

無警戒と言うわけではない。

 

それなのに何の予兆も掴めなかった

と言うなら、コレを行ったのは国外の

勢力ではなくフランス国内の戦力だ。

 

自作自演か政府と軍部の主張の違いかは

わからんが、IS学園に武力行使出来る

ような状態ではない。

 

「その通りだ。戦力的な意味もあるが

政治的にもここには簡単に手は出せん」

 

そうだ。焦るな。事が起こったのは

あくまでフランスだ。

 

動かざること山の如しと言うだろう。

 

正しい情報がなければ急いで動いても

無意味。いや、周囲の足を引っ張る分

マイナスになる。

 

まずは山田君からの連絡を待つ!

 

・・・それか理事長あたりが接触して

くる可能性もある。

 

タイミングといい規模と言い、誰が

どう見てもあきらかに政治的な事件だし

更識がコレに付いて何か知っている

可能性だってあるだろう。

 

なにせ暗部の暗部、デュノアのことを

知りながら私たち教職員に隠すくらい

のことは出来るのだからな。

 

・・・さて、誰がどう動く?

 

IS学園だろうが更識だろうが、この後に

及んでナメタマネをしてくれるなよ?

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「デュノア社で爆発事故ぉ?!しかも

本社と各工場と研究所が同時に?!

朝の段階でそんな予兆無かったわよね?

ドイツに送った人員からナニカ情報は

入って無いの?!」

 

ドイツの状況を探っていた人間に

フランスも探るように伝えていたが、

向こうは深夜だし、移動どころか

準備だって時間がかかるだろうよ。

 

ゲームのコマじゃ無いんだぞ?

 

あの放送のあとで深夜に慌ただしく

動けば周囲に暗部の存在がバレるし、

静かに動こうにも深夜に国境を越えるのは

並大抵のことでは無い。

 

現地の連中にしてみたら、深夜にたたき

起こされてフランスへの侵入の段取りを

組んでる状態でのコレだ。

 

どうしようもないだろ?

 

というかこの状況で普通に授業を

受けに行く神経がさっぱりわからん。

 

「もぉ!フランスで何が起こってるって

言うのよ!!」

 

ソレを調べるのがお前らの仕事だろうに。

 

さて、問題はコレがタダの口封じではない

場合だろうな。

冬林技研がコレを起こした可能性は・・・

無いだろうな。

 

黙ってればいくらでもフランスや

デュノア社から搾り取ることができたんだ。

 

その搾取先を自ら無くす筈が無い。

 

シャルロット・デュノアの身柄も抑えて

いる以上、引き抜き工作も出来るしな。

 

となると、やはり国内の勢力争いか?

 

デュノア社とて国内外に敵は多いはず。

その敵と組んだ勢力が動いた可能性

もあるし、もともとフランス政府が

口封じのために色々準備しているのも

当然だからな。

 

さて、ここから我々を無罪に持って

行くにはどうするべきか。

 

とにかく情報だ。おそらく国連では

今日中は決議にはならんから、今後は

フランスの情報を多く得たモノが有利に

なるだろう。

 

ドイツからフランスへの調査員の移動を

止める必要は無い。

 

まぁ移動した先で他の組織の連中と

ぶつからないように、きちんと符牒を

決めさせる必要はあるかもしれんがな。

 

 

さて、ここから反撃・・・という訳では

ないが、少しでも被害を減らすために

動かねばならん。

 

「更識さん、現地調査員に指示を出して

もらえますか?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

なるほどなー。兎にはこういう使い方も

あるんですね。

 

「ふっふっふっ!自爆することで証拠は

一切ナッシングだし、無人機が降りる前に

改良版ジャミング機能付き閃光弾をぶち込ん

でるから、無人機が落下してきたなんて

目撃証言だって無いんだよ!」

 

ほほう。徹底してますね。

 

「まぁ何も知らない連中にしてみたら、

夜中に光って凄い音がしたと思ったら

デュノア社が爆発してるんですからね。

深夜に黒いステルス性能がある無人機と言う

条件がありながら、油断せずに閃光弾

まで打ち込むとは・・・成長しましたね」

 

タダでさえ尖った性能を持つが故に

他人を見下す癖のある兎にここまで

周到な襲撃をさせるとは・・・流石我が師。

 

「ふふん♪成長してるのはしーちゃんや

リー君だけじゃないんだよ!

とりあえず馬鹿の連中はフランスの

証拠隠滅ってことを疑ってないし、

あとはしーちゃんに任せるね!」

 

「了解しました」

 

確かにこれからは私の仕事でしょうね。

 

「ではこれより【水銀の蛇】展開します。

演算領域を拡張・・・情報の抜き出しと

改竄を開始・・・」

 

「いやー流石しーちゃんだよね。束さんも

演算と情報の抜き出しくらいはできるけど、

ソレの改竄になるとねぇ・・・馬鹿が

何を望んでるかわからないから、一斉には

出来ないんだよ♪」

 

何が楽しいのか知りませんが・・・まぁいいや()

 

今は師のお仕事を優先ですよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・では、今宵の恐怖劇をはじめましょう」

 

 




姉魂はもともと高校に行かずに就職を
考えてた人ですからね。
姉に説得されたから高校受験もしようと
思っていましたが、渋々でしたよ?

その姉が高校を辞めて良いと言うなら
喜んで辞めるでしょう。

IS学園?徴兵された学園に未練なんか
ありませんよ?
世間話できる男は居ないし、暴力女と
螺旋頭はうるさいし。スパイは来るし、
なんかいきなり罵倒されて叩かれるし、
ロクなこと無いですからね。

それにまだ入学から2ヶ月ですし、
ソコまで絆を深めた人が居ません。

リンちゃん?冬林技研に行ったら一緒だね!

モッピーと螺旋頭が完全にのけものです・・・
イエ○ヌさんに何の恨みが有るって言うんだっ!


とうとうオリ主のオリ機体が?!ってお話

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