とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士

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話は週明け月曜日だっ!

難しい政治なんてのは子供()には
関係ナッシングだよね!

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オリ展開

嫌いな人は読み飛ばし!


第36話

「うむぅ・・・まだ腰に違和感が・・・」

 

金曜の初夜は痛みとかも無かったし、色々

遠慮もして貰ってたんだなぁ。

 

さすがに足腰立たないのは治療してもらったが、

アレとはあんなにも凄いモノだったのだな。

 

アレに嵌まることを肉欲だの色欲に溺れると

言うが、まさしく溺れてるような感覚だった。

 

それに一晩中とは言うが、途中から意識が

飛んで色々あやふやになるからなぁ。

あの感覚を味わいたくて行為に嵌まる連中が

居ると言うのもわからんではない。

 

うん。あの言葉の意味を魂で理解出来たよ。

 

「あ~あ~ラウラさんは良いよなぁ。私なんて

命奪崩壊拳でダウンしてて、痛みに耐えて

ナニかをはね除けたと思ったら月曜の早朝だよ?

うーらーやーまーしーいー( TДT)」

 

「おおぅ。なんと言うか・・・感情が篭ってるな」

 

そ、そう言えば簪特尉もアレが出来るん

だよな。教頭殿の女に必須の技能なのかと

思って少佐殿に習おうとしたら「覚えなくて

良い」と言われて、習得はしなかったんだが。

 

とは言え、だ。

 

「いや、羨ましいと言いたいのはコチラだぞ?

ドイツ軍の命令でIS学園に来たと思ったら周囲は

ただの小娘どもだし。

これでは己を高める術など教官に個別に教えを

受けるしか無いと諦めていたのに、准尉と言い

特尉と言いしっかりとしたサポートを受けて

いるじゃないか。

その上特尉に至っては教頭殿とアレまでして

いたのだろう?」

 

完全に勝ち組と言うヤツじゃないか。

 

「まぁ、ラウラさんより早く大佐殿とアレな

ことをしてたのは事実だけどさぁ。

冬林技研に行った以上はやっぱりアレは

したいんだよぉ~」

 

あぁ、元々准尉がミスをしなければ少佐殿

だけが冬林技研に戻っていたらしいからな。

 

最初から機会が無いなら諦めもつくが、

なまじ近くに寄れたから勿体ないと言う

感情に繋がるのだろうな。

 

「気持ちはわかるが、もう過去のことだ。

諦めて気持ちを切り替えた方が良いと思うぞ?」

 

例え特尉が先輩でも私とてアノ時間を他人に

渡すのは面白くは無いからな・・・

うむ、やはりちゃんとローテーションは守って

貰うと言う意味も込めて、ここは諦めてもらう

べきだろう!

 

「まぁ気持ちの切り替えは大事だよね。

うん。よし、切り替えよう!それで・・・

リンちゃんは今週一杯お休みなんだよね?」

 

切り替わった・・・・か?まぁアレな話では

無くなったから良しとするか。

 

でもって、凰准尉なぁ。私はそのとき冬林

技研に居たから報告でしか知らんが、

アレがやったことは普通にスパイの共謀として

銃殺されてもおかしくないようなミスだ。

 

それが疑似的な地獄送りで済んでるのだから

まだマシなのかもしれんが・・・

 

「あぁ、名目上は甲龍の駆動部のオーバーホール

と慣熟訓練だが、実際は地獄旅行とリハビリだ。

・・・私には命奪崩壊拳以上の痛みなど

想像もできんし、したくもないな」

 

教頭殿からは『こんな感じだ』と言われて

北斗○拳を見せてもらったが、アレって

一週間でどうにかなるのか?

 

むしろさっさと殺してやった方が慈悲なん

じゃないか?

 

「だよねぇ。リハビリとかも含めたら年単位

が必要だと思うんだけど・・・とりあえず

ヘアカラー位は用意しておこうかな」

 

だよな。全身から血とか色々出るんだろ?

爪が弾け飛んだら一週間とか言う問題じゃ

ないよな?

 

さらに、髪の色まで落ちたらIS学園に戻る

とき大変だろうに。

いや、ヘアカラーでなんとかなるのか?

 

「まぁその辺は教頭殿が上手くやるんだろうさ。

それにそれだけの罰を受けるからこそ凰准尉

も本国から叱責を受けることは無かったと

考えれば・・・まぁ良いんじゃないか?」

 

少なくとも李家と司馬家は凰准尉に対して

の抗議をせず、むしろ立ち上がったら自分達

で雇いたいと言ってきたらしいし。

 

少佐殿を問題に巻き込んだにも関わらず

司馬家が率先して凰准尉を許すって。

一体どんな地獄を味わうと言うのだ。

 

「まぁね。リンちゃんは正式な中国の国家代表

候補生だし、司馬少佐の側仕えなんてご褒美

以外の何物でもないからさ。潜在的な敵が

モノスゴク・多いんだよねぇ。

そんな人達をまとめて納得させるんだから、

新血愁・心霊台・・・スゴイ奥義だ」

 

「・・・スゴイの一言で済むかどうかは

わからんが、まぁそうだよな。

准尉の立場を考えればいつまでもただの

学生気分では困ると言うのもわかる」

 

ただでさえ代表候補生の席は過酷な争いを

潜り抜けて手に入れるモノなのだ。

 

しかも徴兵された訳でもなく、自分の意思で

戦い掴み獲った立場なのにな。

 

そんな准尉があまりに腑抜けていたら、

候補生になれなかった連中も他の候補生も

納得はしないだろうし、敵意を抱いても

おかしくはない。

 

ソレらを納得させるためにも早めの矯正は

必要不可欠だったのだな。

 

後は成長した自分を周囲に見せ付けることで、

自分は腑抜けていないと示せば良い。

 

ここまで考えての矯正なのだろう。

 

うむ!流石は教頭殿だ!

 

「リンちゃんはソレで良いとして、ラウラさん

は元々学生気分って感じじゃ無かったから

そこは大丈夫だとは思うけど・・・逆に

学生らしくしろって言われてるんだよね?」

 

「う、うむ。私はまだ子供で学生なのだから、

軍人らしく有りすぎても良くないらしい」

 

これがなぁ。いや、世間一般の考えで行けば

私なんか小娘もいいとこだし、軍人としても

未熟なのはわかるんだ。

 

さらに『基本的な一般常識を知らないと敵に

裏をかかれたり、敵の行動の予測が出来なく

なるから無駄と思われる知識も学ぶように』

と言われてるんだよなぁ。

 

まさしくその通りだから、その点に関しては

なんの文句も無いんだが・・・

 

だからと言ってアレみたいになれって

訳でも無いだろう?

 

いやはや、難しいモノだ。

 

―――――――――――――――――――――

 

 

シャルが学園に戻ってきたのは良い。

昨日のニュースで言ってたように、確かに

俺たちは子供で学生だ。

 

政治に巻き込むなって言うのもわかる。

 

アレのお陰で俺はほとんど蚊帳の外にして

貰えたし、シャルは女生徒としてIS学園に

戻ってこれた。

 

IS学園は暫くは俺達への干渉を控えるだろうし、

他の女生徒たちには『フランスの事情が絡む

から俺の口からは何も言えない』って言えば

情報の漏洩にもならないし、取り合えず一年

この調子でいれば俺の持つ情報も価値が無く

なるらしい。

 

保護からアフターケアまでバッチリだし、

リンには頭が上がらないな。

 

・・・問題は

 

「一夏!本当にコイツとは何も無かった

んだな?!」

 

いや、アレだけの騒ぎだぞ?何も無かった

ワケないだろ。情報の共有とかリンからの

説教とか、色々有ったっつーの。

 

・・・言えないけど。

 

「水臭いですわ一夏さん!私を頼って頂ければ

スパイの小娘の一人や二人なら何とかして

あげましたのに!」

 

いや、無理だろ。そもそもイギリスとフランス

は仲悪いんだから、普通に政治に利用されてる

だろ?

 

・・・当然俺も巻き込んで。

 

あぁ。もしかしたらソレがシャルの入学を

黙認したイギリスの狙いだったのかもな。

 

「ありがとう一夏!これからは今まで以上に

授業とかISの操縦を教えてあげるからね!」

 

ありがとうって言われても、俺は何にも

してないよな?

 

むしろリンと司馬さんに感謝を伝える

べきじゃないか?

 

まぁシャルにしてみたら、頼れるのは

俺しか居ないって感じなんだろうけどさ。

 

・・・だけどなんか距離が近くないか?

 

いくらフランスのスパイじゃ無くなったとは

言え、今だってシャルが下手なことを言えば

フランスがダメージを受けるんだぞ?

 

そんなのと世界唯一の男性操縦者や、イギリスの

代表候補生であるセシリアが近くに居るって

ヤバくないのか?

 

せっかく政治から開放されたのに、自分から

問題起こしちゃダメだろ?

 

暫くは普通に海外から来た女子学生って

感じで扱って貰えるんだから、俺以外の生徒と

仲良くするようにしなきゃダメなんじゃないか?

 

いや、フランスの情報を考えたら普通の生徒と

接触したらダメなのか?

 

うーむ。わからん。

 

「はっ!貴様に教わる事など何もない!立場を

弁えて大人しくしていろ!」

 

いや、射撃武器の特性とか間合いとか色々

学ぶことはあるけど。

 

大人しくしていて欲しいって言うのは確かに

有るよ・・・箒もな。

 

「そうですわ!一夏さんにコレ以上迷惑を

かける事が無いように、貴女は大人しく授業を

受けていれば良いのです!」

 

口調は荒いけど、まぁそうだよな。

 

千冬姉やリンに迷惑が掛かるから、正直

大人しくしてて欲しい。

 

・・・セシリアもな。

 

「大人しくするのはソッチでしょ?一夏は

事情が有って喋れないって知ってるくせに

グダグダとおんなじこと聞いてきてさ。

『誰にも言わないから~』って言うなら

別に君たちに教える必要だって無いじゃん」

 

「なんだとっ!?」

 

「なんですって!?」

 

これはまさしくその通り。

 

こいつら、リンが予想してきたことを

そのまま言って来たからな。

 

言えないって言ってるんだから素直に諦めろよ。

 

まぁ千冬姉とリンが言うには箒は単純な

好奇心だけど、セシリアはイギリス国内でも

かなり評価が悪いらしいんだよな。

 

元々女尊男卑思想な上、周囲に高飛車に

接していたから男女関係なく嫌われてて、

千冬姉の前で日本人を東洋の猿扱いしたり、

二人部屋なのにもう一人のスペースを奪ったり、

新人同然の俺に苦戦したり、ラウラの挑発に

乗って戦った挙げ句完敗したり、シャルの

男装に気付かなかったり・・・二ヶ月でここ

までマイナス重ねるのって相当だよな。

 

そんなこんなで、ただでさえ低かった評価が

かなり低くなってるらしい。

 

だからこそ少しでも情報が欲しいし、俺に

対して貸しを作りたかったらしいんだよな。

 

今回の件で、タダより高いものは無いって

のはこーゆー事なんだってのも知ったよ。

 

誰が引っ掛かるか。

 

俺が種馬候補にされてるって言うのが

わかった以上、クラスメイトにも下手な

接触や考えなしの発言は厳禁。

 

例外はリンとかラウラみたいに、俺に特別な

価値を認めていない冬林技研がバックに居る

人達だよな。

 

司馬さんをトップにした人達ならフランス

の事情も知ってるし、俺を無理に囲い込もう

としない。

 

まぁ囲い込まれても、俺や千冬姉の就職が楽に

なったりするだけだし?

 

それに俺のIS技術の向上にはリンに協力を

頼むのが一番だって話だしな。

 

そりゃそうだよ。俺の白式は近接戦闘

オンリーなんだから、射撃特化のセシリア

じゃまともな訓練にならないし。

 

シャルの機体は第2世代で単純な出力が

足りないから、白式と正面から打ち合うには

力不足。

 

箒に至っては訓練機だし。剣道は無意味では

ないかもしれないけど、生身ならともかく

三次元戦闘が基本になるISだと思考の幅が

狭まるから、無駄に拘るなって千冬姉から

言われてるし。

 

言われてみたら納得したよ。

剣道は空を飛ぶ相手を想定してないからな。

 

つまり今の俺は近接戦闘の基礎すらまともに

訓練出来てない。

 

逃げる相手を追う訓練は出来ても、逃げずに

迎撃してくる相手との訓練が出来てないんだ。

 

その結果が近接戦闘しか能が無いくせに、

近接戦闘が未熟って言う意味がわからない

形になってしまってる。

 

かかり稽古すら出来ないんだもんなぁ。

 

何とかしたいんだけど、なまじ白式の出力が

高いうえに俺が未熟だから手加減も出来ない。

 

手加減無しで全力でぶつかれる相手がリンしか

居ないんだよ。

 

リンに頼もうにも、今週一杯は休みらしいし。

 

・・・名目は甲龍のメンテらしいけど、

実際は謹慎みたいなもんだよな。

 

スパイを部屋に入れて泊めるなんて、本来

ならスパイの共謀扱いなんだろ?

 

日曜にリンの休みの申請がメールで提出された

って聞かされたとき、千冬姉が『済まん』って

呟いてたからなぁ。

 

リンの厚意に報いるためにも無駄な時間を

過ごしたく無いんだけど・・・

 

「大体さ、一夏が休んだからってドアを破壊

するって意味がわからないんだけど」

 

わっかんねぇよなぁ

 

「そ、それは一夏を心配してだな!」

 

「そうですわ!電話にも出ないし返事も無い

のですから、非常事態と判断しましたのよ!」

 

非常事態では有ったけどよぉ

 

「いや、普通なら留守って考えるでしょ?

それにあんなことになってるのに、無関係な

君達からの電話なんか出れるはず無いじゃん」

 

まともな事を言ってるように聞こえるが

お前だって散々着信入れてきたからな?

 

お前からの電話こそ一番出ちゃいけない

電話だったんだぞ?

 

「無関係だと?!聞き捨てならんな!」

 

いや、無関係だから。

 

「そうですわ!友人を心配するのは当たり前の

ことですわよ!」

 

いや、今言ってるのは友人とかじゃないから。

て言うかセシリアの裏事情を知った上で友人

とか聞くと、かなり白々しいぞ。

 

もし本気で友人として心配してたとするなら、

セシリアも自分の立場を理解していないって

事になるんだよな。

 

・・・自分が崖っぷちに立ってるって理解

してないヤツの側に居るのって、実はかなり

危険なんじゃないか?

 

下手に関わればフランスの次はイギリスの

政治に巻き込まれるよな?

 

いや、次どころか重なる可能性まで有る。

 

さすがに何度もリンに頼るのはアレだけど、

リン以外に頼れるのも居ないわけで。

 

うん。とにかく出来るだけこいつらとの

接触は控えるべきだよな。

 

そうなるとラウラに話しかけた方が良いか?

 

・・・自分を巻き込むなって怒られるかも。

 

とにかくこの三人を何とかしない限りは

俺に安息の日はこないって言うのはわかった!

 

「人の話もろくに聞かないで木刀だの真剣を

振り回すヤツが心配?それがドアを壊す理由

になるわけないじゃん!」

 

「なっ!」

 

あ~うん。ソレについてはもっと言ってやれ。

 

少なくとも金曜の時点ではあの部屋は俺と

シャルの部屋だったんだ。

 

ドアを壊された恨み言を言う権利はあるぞ。

 

「それにソッチはイギリスの紐付きだろ!

それなのに一夏から聞いたことをしゃべ

らない?あり得ないだろ!」

 

「くっ、そ、それは・・・」

 

うんあり得ないな。

 

「そんな君たちが側にいたら一夏が迷惑する

だけなんだから少しは自重したら?」

 

「「お前が言うな!!」」

 

うん。どっちもどっちだな。

 

さて、部屋のドアを超合金にしてもらう

までは千冬姉の部屋に居候するかね。

 

・・・クラス換えとかしてくれないかな?

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

「「・・・」」

 

まったく月曜の朝から廊下で大声出して何を

してるんだか。

 

まぁあそこで織斑一夏が口を挟まないだけ

マシになったかな?

下手に口出しをしても連中がヒートアップ

するだけだからね。

 

自分の置かれた状況を把握して少しは

考えて動くようになったらしいけど、周りの

連中の手綱を取れないならやっぱりアホだよ。

 

「特尉。前々から不思議に思っていたのだかな」

 

「ん?何かあった?」

 

サメの頭が増える理由は考えちゃいけないよ?

 

「いや、セシリア・オルコットが偉そうなのは

まだわかるんだ。実が伴っていないとは言え

専用機を任された国家代表候補生だし、それ

なりの矜持もあるのだろう?」

 

まぁ家とか金の力を使ったのは事実だけど、

BT兵器の適性は本物だからね。

 

それに関する専用のトレーニングだけを積んで、

それなりの成果をあげたからこそ近接戦闘が

全く出来ないのにイギリスの国家代表候補に

なれたんだろうし?

 

「だね。本国から干されつつ有るとは言え、

肩書きと第3世代型の専用機は有るし。

シミュレーターとか実機でも訓練してるだろう

から、それなりの実力と自負は有ると思う」

 

少なくともIS学園の一年生の中では間違いなく

トップクラスの実力者だし。

 

まぁ司馬少佐・ラウラさん・私・リンちゃん

の次くらいじゃないかな?

 

いや、阿呆となら良い勝負になるかも。

 

「うむ。それでシャルロット・デュノアが

アレと対等な口を利くのも、まぁわかる。

今の立場はスパイではなく一学生だが元々は

フランスの代表候補生。

セシリア・オルコット同様に下地も十分に

あるだろうし、そもそもIS学園で重要なのは

所属国家ではなくISの技能。

言い替えれば強さだ。

アレの専用機は第2世代型ではあるが完成度

は高いから、所詮は試作機であるイギリスの

第3世代型とも戦える。

それを考えれば、卑屈になることなくああして

他人とぶつかることが出来ると言うのはヤツの

人間的な強さと言っても良いかもしれんよな」

 

いや、アレは単純に織斑一夏は自分の男だ

ってアピールしてるだけだよ。

 

ただの女の争いですお疲れさまでした。

 

「まぁ、シャルロット・デュノアについての

勘違いは追々晴らすとして。

ラウラさんが言いたいことはわかったよ」

 

うん。そりゃ疑問に思うよね?

 

「そうか?しかしあえて聞くが、篠ノ之箒が

あそこまで偉そうなのは何でだ?確かISに

関しては素人同然の知識と実力しかなく、

姉である兎殿を嫌っているのだろう?

彼女の威光が無いのなら代表候補生である

セシリア・オルコットやシャルロット・デュノア

と同格のような口振りはおかしいだろう?

まぁ学生だから身分差は無いと言うのかも

知れんが、それだって・・・なぁ?」

 

「だよねぇ。兎さんの威光がなければアレ

は何処にでもいる学生でしかないし」

 

はっきり言ってタダの雑魚なんだよなぁ。

 

アレを見て私たちが不思議に思ったり周りが

『代表候補生に対して生意気だ』って思うのは

単純な立場だけじゃなく、その立場を得る為に

した苦労や努力に対してアイツが敬意を払って

無いからなんだよね。

 

私たちはアイツが部活で剣道とかしてる時に

一心不乱にISに乗ったり、ISの勉強をしたり

してたんだよ?

 

そしてやっと手に入れた代表候補生の座に

多かれ少なかれ誇りを持ってる。

 

アイツだって高校に入ってから剣道を始めた

初心者が、自分に対して最低限の敬意を払わな

ければイラつくだろうし場合によっては周り

が怒るよね。

 

私たちもソレと同じような気持ちになるのは

シカタナイと思うんだ。

 

「端的に言って不快だ。教頭殿や少佐殿から

すれば未熟者と叱られるのだろうが・・・」

 

「わかるよ。スゴク・良くわかる」

 

司馬少佐はともかくとして、大佐殿は普通に

頭を撫でてくると思うよ?

 

あの人は他人の努力は評価しないけど、努力

の結果を称賛する人だからね。

 

だから兎さんや、私たち全員の努力の結果を

無視してるアレを評価することは無い。

 

兎さんだって宇宙と言う未知に対して

色々試行錯誤してるのに。

一家離散の原因の一つではあるんだろうけど

悪いのはその技術を正しく使えないアホな

連中なのにねぇ。

 

もしかして日本政府に洗脳教育みたいなこと

でもされたのかな?

 

普通なら姉と仲良くしてもらって、懐柔して

もらおうとするよね?

わざわざ「姉が嫌い」なんて公言するようには

育てないでしょ?

護衛するなら「嫌い」とかって言うよりは、

「姉なんて居ない」って事にした方が良いんだし。

 

その辺はどう考えてたんだろ?

まさか無能の更識が関わってないよね?

 

・・・あり得ないと言えないのが怖い。

 

「結局のところアレは姉の威光を理解してない

アホなんだよ」

 

そう言う意味では更識の血の意味を正しく

理解してなかった私と同類。

 

まぁ姉のせいで家族が離散して色々と面倒

に巻き込まれたって言うのは決して間違い

ってわけでは無いから、恨むのは別に構わ

ないけとさ。

 

私との違いは、私は姉を越えるために自分で

色々とやってたけどアイツは姉を恨むだけで

終わったってところかな。

 

せめて自分が特別扱いされてるのを自覚して、

姉の庇護下から逃れようと努力するべき

だったんじゃないかなって思うよ。

 

私はその方向性を間違えてたけど、アイツの

場合は簡単だよね?

 

苗字を変えれば良いだけなんだもん。

 

保護プログラムの担当者だって、その方が

安全性が増すから喜んで変えてくれるよ。

 

そうすれば少なくとも普通の人達はアイツを

特別扱いしないじゃん?

 

特別扱いが無いならその後に得られた結果は

自分の努力の結果として認められるよね。

 

有るものを使うって言うなら、姉を嫌うとか

公言するのはおかしいし。

 

まぁソレも保護プログラムの一貫かもしれ

ないけど。

 

とにかく、現状では自分が兎さんの妹である

ことを利用しつつ周りが勝手に気を使ってる

だけだって言うスタンスを崩してないでしょ?

 

浅ましいって言うのかな?まぁ子供だから

シカタナイって言ったらそうなんだけど、

あんなのに第4世代型を準備されてもねぇ。

 

「そんなアホでも兎殿の家族だものな。

自衛の為にも「力を持って欲しい」と願う兎殿の

意思が間違っているとは思いたく無いが・・・

今のアレに武器を持たせても良いモノか?」

 

うん。心配するよねぇ。

 

「暴走したときに誰かが止めてあげたり、

失敗をフォローしてくれたり、説教して

くれるって言うのが最低条件だね」

 

そもそも私たちから見たら欠陥だらけの

第4世代型とは言え、世間では最新鋭機を

越えた機体。

普通の15か16の小娘に持たせるような

モノでは無いよ。

 

私たちの場合は・・・司馬少佐は説明不要。

 

私は更識の家で暗部としての知識や常識を

学んだし、ラウラさんは軍人教育を受けて

来たからって理由で最新鋭機の所持を

認められたんだし。

 

それだって、もしも私たちが感情に任せて

アホなことをしたら司馬少佐が責任を持って

粛清するって言う条件付きだし。

 

「ふむ。つまりは監督者か・・・ちなみにアレ

がアホなことをしたら誰が責任取るんだ?

やはり兎殿か?」

 

まぁ、普通に考えたらそうだよねぇ。

『未熟者には使いこなせない最新鋭の武器を

渡したら、使い手がアホで増長して暴走して

事故を起こしてしまいました』ってことでしょ?

 

本来なら兎さんが責任をとるべきなんだけど

 

「ん~内容によるんじゃないかな?IS学園とか

日本に被害が出る分には、私たちとしては

構わないでしょ?むしろ勝手に暴走して勝手に

自爆させてれば良いんじゃない?」

 

この場合の責任云々は私たちが考える

ことじゃないしね。

 

「なるほどな。所属も指揮系統も違うから、

我々が関わらないところで勝手に自爆する

分には責任も何も無いわけか」

 

「そーゆーこと。だからラウラさんも不用意に

連中には近づかないようにね」

 

連中は完全に織斑一夏に執着してるし、

あんな連中の側にいたら何が理由で爆発

されるかわからないんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

「とりあえず私たちは連中には近付かないで、

遠くから茶番を見て爆発する様を眺めて

メシウマしてれば良いってことだよ」

 

「め、めしうま?」

 

・・・ラウラさんには一般常識が足りないね。

よろしい。私が教えてあげようじゃないかっ!

 




昨夜ラウラウの身にいったいナニが
あったのか?(謎)

イギリスとフランスと篠ノ之家の子供()
には政治なんか関係ないもよう。

姉魂は思春期なので少年から大人に
変わりつつあるのか?

兎さん。モップには第4世代型を渡す
予定のようだ。ってお話

文章が粗い?

ふっ。作者だってギリギリさ(オ○バ?)

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