とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士

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姉魂のツッコミが光る二日目である!

うみのごきげんはどうなった?!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第40話

「む、無理やり日焼け止めを塗るなんて

酷すぎるよ。髪の中までベタベタするし」

 

何を企んでるかと思いきや、まさか

日焼け属性?を狙っていたとはな。

 

確かに私や少佐殿は肌の質から見て

日焼けなどしないだろうし、兎殿も

日焼けはしないだろう。

 

日焼けが似合いそうなのは凰准尉だが

彼女は大佐殿と関係ない。

 

そうなれば海から帰った後の大佐殿の

興味と視線は簪特尉が独占できる。

 

第一側室と言う立場がありながら自分を

アピールするための努力を惜しまんとは

・・・流石簪特尉。

 

別に少佐殿を差し置いて正妻に納まろう

とするのではなく、李家の繁栄の為でも

有るから本来なら褒められる行為なん

だがなぁ。

 

唯一にして最大の欠点は、簪特尉も日焼け

するような肌質では無いと言う事だろう。

 

「少佐殿の命令だ。あきらめろ」

 

むしろ止めなかったら、赤くなって大変

だったと思うぞ?

 

個性が~とか言ってるが、HENTAI

で水色で眼鏡な時点で十分だろうが。

 

大体どういう遺伝が有れば純粋な日本人

の髪が水色になるんだ?普通青っぽい黒

とか黒っぽい青だろ?

しかも姉妹揃ってコレって・・・自然で

有り得るのか?

まさか簪も私たちと同じデザインベビー?

 

「まぁそうなんだけどさー。で、専用機

持ちはアッチらしいけど、司馬少佐は

どうするって言ってたの?」

 

・・・まぁ簪特尉の出生に関しては

触れないようにしよう。

 

「少佐殿は甲龍のメンテとデータ取りが有る

から、技術者として向こうに行くとのことだ。

当然護衛の私も向こうだし、副官の簪特尉も

向こうになるぞ」

 

少佐殿は専用機を持っているが監査員

として情報の開示を拒否してるからな。

 

学園としては見ておきたいのかも

しれんが、どう頑張っても無理だろうよ。

 

「そうだね。司馬少佐が向こうに行くなら

私も行くよ」

 

うむ。織斑一夏に対する確執というかナニカ

が有ったようだが、ソレは無事に吹っ切れて

いるようだな。

 

と言うかシャルロット・デュノアは向こう

で何をするんだろうな?

 

デュノア社が崩壊しているから新装備の

実装など出来ない筈なんだが・・・

 

「ん?なんか不思議そうな顔してどうしたの?」

 

少佐殿や大佐殿は思考まで読んでくるから

アレだが、簪特尉も他人の内面を推し量る

ことに関してはかなり鋭い感覚を持って

いるよな。

流石は少佐殿の副官と認められるだけの

事はある。

 

「いや専用機持ちが別行動を取るのは新兵装

のデータ取りだろ?シャルロット・デュノア

が向こうに行って一体何をするのだろうかと

思ってな」

 

単純に依存先の織斑一夏から離れたくない

だけかもしれんが、何かあるなら知って

おかないと。

 

少佐殿に聞かれて「わかりません」では失望

されてしまうからな。

 

「あぁ、アレね。学園の生徒が造った部品を

試すみたいだよ。元々の器用さとラファールの

汎用性を使った実験だね」

 

「学園の生徒が造った部品だと?大丈夫か?」

 

おいおい、子供の工作じゃないんだぞ?

 

いや、簪特尉のような異端の才能が居ない

とも限らんから何とも言えんが・・・

 

「馬鹿だよねぇ。型落ちの設備と学生の

技術で何が出来るんだか。

まぁプロには無い発想が見れるかもしれ

無いって言う意味では無駄では無いん

だろうけどさ」

 

そうなんだよなぁ。いくら才能が有っても

学園では設備も機材も資材も足りん。

 

それにそもそもラファールは、その汎用性

の高さから各国の研究者たちが集まり、

それぞれの国が相当数の種類の装備品を

試作して来たんだぞ。

 

今更学生の閃きが入る余地があるとは

思えんが・・・

いや、学生の経験と考えれば悪くは無い

のかもしれんな。

 

研究所への所属を願う学生にしてみれば

こんなモノを造りました!だの

こんな研究をしてました!と言うのは

アピールポイントにもなるだろうし。

 

ただ、所詮は学生が造った兵装であると

言うことは忘れてはいかん。

 

「とりあえずアレも暴発する可能性が

有ると見た方が良いな?」

 

「うんそうだね。試作品の試運転に

問題が無いなんてありえないからね」

 

ソレも造ったのが未熟者の学生だからな。

 

「あとは篠ノ之箒か・・・専用機持ちの

方に呼ばれたところを見ると、教官は

知っているようだな?」

 

兎殿が告知したか?

 

「流石に誰にも教えずに、抜き打ちで

専用機なんか渡せないよ。

何かあって困るのは本人と教師。

この場合は妹と織斑千冬だからね」

 

まぁソレもそうか。少し前まではその

当然の配慮すら出来ないと思ってたんだが、

兎殿って予想以上に社交性あるのな。

 

・・・単純に予想が低すぎた可能性も有るが。

 

「なるほど。時間は・・・08:30まで

あと5分と言ったところか。

授業開始時間の前には来るだろうから

そろそろ到着するだろう」

 

少佐殿からは撃ち落とすなと言われて

いるから不審物が来たら弾くくらいに

するんだが・・・そう言えば大気圏内で

リニアレールガンや荷電粒子砲を使った

場合の測定値がまだ不足していたな。

 

加速器を使った狙撃銃の実験もあるし、

80cmグスタフは水中からでも撃てる

んだったか?

 

まぁ今の私はあくまで少佐殿と簪の護衛

だから本格的な兵装を使う気は無いがな。

 

「あ、来たよ。兎さんは上からで機体は

・・・ん?海から?」

 

「海?」

 

なんでわざわざ兎殿と別方向から?

 

「ん~どうやって牽引してるのかが

見えないけど、たぶんクロエさんが

ステルス性能を全開にした

【吾輩は猫である(名前はまだない)】

を使って運んでるのかな?」

 

ほほぅ流石は簪特尉。ハイパーセンサー

の部分展開とその視界の広さはまだまだ

敵わんか。

 

それにクロエ殿か。私と同じドイツに

よって造られたデザインベビーだが

失敗作扱いされ、廃棄処分を受ける前に

兎殿と大佐殿に拾われたと言う事だよな。

 

兎殿を母と呼び、大佐殿を父と呼んで、

少佐殿が司馬姉様らしいが・・・

私はどうなるんだろう?

 

簪特尉も接触したことが無いとのこと

だったが・・・何と言うか。もにょる。

 

いやいや、気を取り直していこう。

 

なんでも兎殿は少佐殿の命を狙うことが

稀によくあるらしいからな!

 

気を抜いたところに襲撃なんかを

許したら、少佐殿は無事でも私が無事

では済まされんだろうし。

 

まぁその襲撃が冬林技研と兎殿の関係に

対する迷彩になってると言うのが、

また何とも言えん事実ではあるんだがな。

 

まぁいいや()

 

「さて、どうやって牽引してるかは

わからんが、アノ赤いのが噂の第四世代型

なんだろう?

折角のお披露目なんだからじっくり見物

させて貰おうじゃないか」

 

「ま、そうだね。第四世代型で私たち

の機体の半分の性能が出せるなんて

普通に凄い事だからね。分析できる

範囲で分析させてもらおうかな~」

 

流石はHENTAI。調べる気満々か。

 

私はアレだけに気を取られるわけには

いかんが、使い手の未熟さから暴走の

危険もある。

 

警戒レベルを引き上げよう。

それでもし少佐殿にナニカしようと

したら、事故だろうがなんだろうが

この場で木端微塵にしてやるさ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カクカクシカジカダイヨンセダイノムートンイトウ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「「「第四世代型?!」」」

 

ど、どう言うこと?いきなり篠ノ之束博士が

乱入してきたと思ったら、今まで訓練機も

マトモに使えなかった篠ノ之箒に最新型の

機体を渡すって!ソレも第四世代型って!

 

即時万能対応型?展開装甲??

 

「・・・ふっ」

 

コイツ!今絶対僕を見て笑ったな!

 

確かにデュノア社がフランスに爆破された

せいで新型の兵装は届かず、学園の人達

が考案した兵装の確認が僕の仕事だけど!

 

そもそもデュノア社で用意できた僕の専用機

は第二世代型なんだけどさぁ!

 

「束・・・やりすぎるなと言っただろうが」

 

織斑先生は博士がコイツに新型機を造る

ってことを知ってたんだね?

 

だけど第四世代型とは思ってなかった

ってこと?

 

「ふふーん♪箒ちゃんの安全を考えたら

第四世代型が一番なんだよ~♪」

 

それはそうだよ!今世界各国が第三世代型

の試作機を造ってるときに、第三世代型の

完成機を通り越して第四世代型って!

 

しかも篠ノ之束博士が、妹の為に自分で

造って自分で渡したことによってアレは

国の所有物じゃなく、篠ノ之箒個人の

所有物となった!

 

引き抜き工作とかは有るだろうけど

直接的な危害を加えられる可能性は

著しく減ったとも言えるよね!

 

くそっ!未熟者の分際でっ!

 

「いや、だけど束さん。今の箒に

第四世代型なんて扱い切れるのか?」

 

「「「「ズキュウウウン」」」」

 

流石一夏!僕たちには言えないことを

平然と言ってのけるッ!

そこにシビれる!あこがれるゥ!

 

「なっ?!一夏っ!ソレはどういう意味だっ!」

 

いやそのまんまの意味でしょ?

 

「あのな箒。俺たちが使ってる第三世代型

だってみんな完全に使いこなしてるとは

言えない状況なんだぞ?

それなのに第二世代型ですらマトモな操縦

経験がない箒が第四世代型って・・・

コレって車の免許が無いのにスポーツカー

をもらうようなもんだろ?」

 

おぉ。凄い的確なツッコミだ!

あのドヤ顔してた篠ノ之箒が

ワナワナ震えてるよ。

 

でも言ってることは一夏が正しいんだよね。

 

まぁあえて訂正するならスポーツカーどころ

じゃなくF1の車輛だってくらいかな?

 

「流石いっくん!その心配は至極当然

なんだよ!」

 

「姉さん?!」

 

まさか渡した篠ノ之博士まで認めた?!

 

「だけどそこは束さん印の安心設計!

学習型AIと強化されたイメージインター

フェースが箒ちゃんをばっちりサポート!

箒ちゃんの腕が上がれば上がるほど

出力や動きが安定して、目に見えて

燃費も良くなるのだ~」

 

んと・・・補助輪みたいなモノかな?

 

「えっと、良くわかんないけど大丈夫

なんですよね?出力が強すぎて思った

以上の攻撃力が出て、目の前の人間を

殺したりはしないんですよね?」

 

「「「「あぁ」」」」

 

なるほどね。一夏の心配はソレか。

確かに普段から木刀を振り回す暴力女が

専用機なんて振り回したら怖いよねぇ。

 

「む、なるほど。そういう心配か。

確かにアクセルを踏んだら思った以上

の出力が出て・・・と言った機械的な

ミスによる事故は有りそうだな」

 

いや、ソレ機械的なミスじゃなくて機体の

スペックを把握しないでアクセルを踏む

ようなアホのせいで起こる人災だから。

 

しかも第二世代型すら満足に使えない

未熟者って言う言葉は聞こえなかった

ことにしたのかな?

 

そんな都合の良い頭してたら、そりゃ

人災もおこるよね。

 

姉が天災で妹が人災って。ナニして

くれてるのさ。

 

親の顔が見てみたいね。

 

「その辺は慣れが必要だね!「えぇ?!」

と言っても学習型AIが有るからね!

最低限の調整は今日のうちに出来る

から大丈夫だよ!」

 

「な、なるほど」

 

一日の慣熟訓練で手加減の調節が出来る?

 

確かにISコアには自立型学習AIが

有るって話だけど、その補助輪優秀過ぎない?

 

まぁその分容量を食うから、暴力女が腕を

上げれば上げるだけAIに掛ける負担が

減って燃費が良くなるのか。

 

・・・それって相当容量使ってるよね。

 

「そうか。とりあえず事故を起こす確率は

出来るだけ減らすようにしてくれ。

では箒はこのまま束と一緒に初期設定と

登録・基本動作確認を終わらせるように。

他は予定していた兵装の動作試験の準備

を急げ。時間は有限だモタモタするなよ!」

 

あ、織斑先生は諦めた?

 

まぁいつまでも驚いててもしょうがないし。

 

勘違い貴族と違って情報を報告しなきゃ

いけない相手が居るわけでも無いし。

 

中国の嫁気取りはコッチを無視して試験

してるけど・・・どういう事だろ?

アイツだって第四世代型の情報は欲しい

んじゃ無いの?

 

周りの人も特に注意を払ってる様子は無い。

 

最初は水色の人が興味深そうに見てた

けど、すぐに視線を外したし。

 

ドイツのラウラ・ボーデヴィッヒは

第四世代型を見てるけど、アレは興味

って感じじゃないよね。警戒してる?

 

まぁさっき言ったような事故も有るし、

軍人としては素人が武器を持ったら

警戒するのが普通かな?

 

まぁいいや()

 

勘違い貴族が高速仕様のパッケージ

なら一夏と一緒の訓練は出来ないよね。

 

学園の兵装を試す為にも相手は必要だし、

一夏に手伝ってもーらお!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なんて言うか・・・無駄だなぁ。

 

「一言で言えば無様だな。簪特尉は

アレをどう見る?」

 

「ラウラさんと一緒かな」

 

織斑一夏が言った通り、所詮は第二世代型

の訓練機すら満足に使えないモップの為に

用意された機体だね。

 

「だな。余りにも使い手が未熟すぎる。

あの兎殿ですらアシスト機能と学習型AI

がなければ満足に動かせないと断言する

となると・・・相当アレなレベルだぞ?」

 

ほんとそうだよ。どんだけ容量の無駄遣い

してるんだか・・・

 

「どうやら篠ノ之箒がアレを完全に使い

こなせるようになれば、瞬間的に私たち

の半分には届くって話みたいだね」

 

期待して損したよ。

 

いや、元々が素人に使わせるための

アシスト機能と学習型AIとの組み合わせ

の試験だから、アレで良いって言えば

言いのかもしれないけどさ。

 

ギアチェンジどころかブレーキと

ハンドル操作までAI任せで、搭乗者は

アクセル踏むだけって・・・どうなの?

ゴーカートじゃ無いんだよ?

 

しかもせっかくの第四世代型なのに近接

戦闘特化だし。斬撃をビームみたいに

飛ばせても肝心の搭乗者が間合いを

理解出来てないから無意味でしょ?

 

「ふむ。しかしあそこまでアシスト

機能が充実しているなら、事故の可能性

は少ないのかもしれんぞ」

 

あ~それはどうだろうね。

 

「いや、アシスト機能がブレーキを掛け

てるのに「なんで言うことを聞かない!」

とか言ってアクセル踏んで、事故る

パターンだね」

 

スマートストップもなんのそのってね。

 

「・・・ありそうだな」

 

絶対やるよ。そもそも第四世代型に

関わらず、機体を使いこなせるように

なるためには正しい知識と深い理解が

必要なのにさ。

 

「アレには知識も技術も経験も才能も

何もかもが足りない。

さらに自分を見ることが出来ないし、

兎さんを警戒して誰も叱ってくれないから

成長もしない。せいぜいが第二世代型や

セシリア・オルコットみたいなのに対して

機体性能の差で勝てるくらいでしょ?

もう弱い者いじめ専用機だね」

 

兎さんも人に説明出来るタイプの人じゃ

無いし、説明書だけ見たってアレには

理解出来ないでしょ?

 

私たち以外の人間には第四世代機に

関しての知識が無いから、誰もアレに

正しい教育を行うことが出来ない。

 

ソレを自分が凄いと勘違いするようなら

もうアイツは終わりだね。

 

使って覚える?ISはそんな簡単なモノじゃない。

 

いつまで経っても中途半端なアシスト機能

におんぶにだっこ。

機体の性能を引き出すことも出来ないで、

中途半端な状態が最高の状態と勘違いして

世界の頂点に君臨するのかな。

 

で、本当に使いこなせる奴の踏み台に

なるわけだ。

 

・・・その前に兎さんが第五世代型でも

渡す?んー大佐殿は許可しないと思うし、

流石に学園を卒業したら自立するよね。

 

『もう束さんに弱点はない。箒は束さん

から離れた。自分の意志で生き!

自分の意志で死んでいくだろう!』

 

って感じになるはず。

なるよね?

なって欲しいなぁ。

 

 

「なるほどな。しかしアレだけの機体を

腐らせるなど、普通に考えたら世界中の

IS関係者を敵に回す行為だが・・・

アレはソレを自覚出来ると思うか?」

 

ハハッ。ラウラさんは面白いことを言うなぁ。

 

「無理無理。自覚なんて高尚なことを

アレが出来るわけないじゃん」

 

自覚・自制・自省が出来るならあんな風に

凶器を振り回す人間にはならないって。

 

自分の意思で刃物振り回して、自分の

意思で殺されに行くでしょ。

 

「そうか。そうだな・・・普通なら世界中の

IS搭乗者が『あんな未熟者に使わせる

くらいなら自分に使わせろ!』と言って

来るのだろうが、どうやら本当の意味でアレの

専用機らしいからなぁ没収も出来んだろうし」

 

馬鹿に管理を任せたら普通に奪われる

もんねぇ。

 

整備に関してもおそらく自動修復を

強化してるだろうから、必要なのは

補給だけって感じにする?

 

「だね。個人認証もしてるだろうから、

他の人じゃ使えないでしょ。

あとは研究するしかないんだけど・・・

日本政府やら倉持がアレを煽てて自分

たちの所属にするんじゃないかな?」

 

そして整備するとか言って研究するわけだ。

 

情報の漏洩に関しては完全に頭に無い

だろうから、その辺も兎さんがロック

をかけるんだろうけど・・・

 

それってもうIS搭乗者要らなくない?

 

「完全に時限爆弾じゃないか。それに

そういえばアレは正式な所属は決まって

いなかったか。

いくらなんでも冬林技研では受け入れん

だろうから・・・やはり日本だろうか?」

 

あんなの受け入れたら癇癪で何人の

技術者が死ぬかわかんないからねぇ。

 

「まぁ普通に考えたら日本でしょ?他に

行こうにも、アレに外国の文化とかが

理解出来るとは思え無いし。

我慢だって出来ないでしょ?

絶対に我儘抜かして問題起こすよね。

もしくは織斑一夏と同じようにIS委員会

所属にして共有の財産にするかな?」

 

いや、日本がアレを手放すわけないか。

 

おそらくIS委員会の不祥事を理由にして

共有化は突っぱねるだろうね。

 

どちらにせよ整備担当は倉持。

 

ふふふ。連中はもうマトモな開発者には

戻れないだろうねぇ。

 

どこまで行っても兎さんの背中を追って、

型落ちの装備だのなんだのを開発するだけ

の集団に成り下がることになる。

 

ま、白式すら理解出来ない連中に何が

出来るとも思えないけどさ。中途半端な

自尊心を持って頑張ればいいと思うよ?

 

「そうか。日本にせよ共有するにせよ

我々に関係がないところでヤッてくれ

ればソレで良い」

 

だよねー。

 

もし織斑一夏が『冬林技研に所属したい』

とか言ってきたら絶対アレも絡んでくるよね。

 

『アレをなんとかしろ』って条件を付ける

べきだって司馬少佐に進言しとこ。

 

あとはリンちゃんがどこまで織斑一夏と

接近出来るかだよねぇ。

 

第三世代型の開発やら研究の進捗を

考えれば甲龍が世界でも最先端だと

思うんだよね。

 

そもそも現状第三世代型で量産出来そう

なのって甲龍とイギリスのアレくらいでしょ?

 

アレは三番機まで出来てるらしいけど、

BT適正がなきゃ使えないのを量産する

っておかしいと思うんだよねぇ。

 

紅茶キメ過ぎて、第三世代機がISの

完成形って勘違いしちゃったかな?

 

どちらにせよ汎用性や燃費の良さから

言ったら、間違いなく甲龍が世界中の

シェアを席巻することになりそうだね。

 

そうなればテストパイロットを務める

リンちゃんの功績?

 

リンちゃんはまた一つ功績を積み重ね

たのであった・・・

 

めでたしめでたしヽ(´▽`)/

 

 

 

 

 

 

 

 

って感じで終わればイイハナシダナーで

済む話なんだけどさ。

 

「アノ阿呆。司馬少佐に感謝の言葉の

一つも無いってどういう事かな?」

 

今までは接点が無かったからアレかも

知れないけど、こうして冬林技研の

人間が集まってるんだから最低限の

アイサツくらいするべきじゃない?

 

「ん?あぁシャルロット・デュノアか

確かにあの態度はいただけんな」

 

織斑一夏に関してはリンちゃんに

感謝を伝えたらしいし、司馬少佐には

出来るだけ近付かないように織斑千冬

とリンちゃんに言われてたらしいから

ソレで問題はないけどさ。

 

・・・実際司馬少佐に織斑一夏が近づい

たら、李家とか司馬家の人がドコかに

運んでナニカするよね?

 

そんでもってどこかの女権団体が犯行

声明出して、怒り狂った織斑千冬に

潰されるまでが流れかなぁ?

 

あぁいや。今は織斑一夏は良いんだって。

 

「でしょ?あの阿呆が度を越してシツレイ

なのは間違いない事実だからさ。

ちょっとお話する必要があると思うん

だよねぇ」

 

ん~一塊をウェルダンにするよりは

幾つかに切り分けてミディアムレアかな?

 

それともファラリスを使って蒸し焼き

なんてどうだろう?

 

ろくな後ろ盾も無いくせに司馬少佐に

シツレイを働くと言う愚行。

 

そんな阿呆がどうなるのか世界中に思い

知らせてやらないとね。

 

「いや、何もする必要はありません。

むしろ許可があるまで動かないで下さい」

 

・・・えぇ~。まさかの司馬少佐からの

ストップですか?

 

「いや、だって。アレのせいで大佐殿の

睡眠時間削れちゃったんですよね?」

 

いずれはヤルことだったかも知れない

ですけど・・・

 

「それはそうなんですがね。そもそも

我々に救援を依頼したのは織斑一夏で

あってアレではありません。

そして織斑一夏は准尉に礼を述べ、准尉も

ソレを受け入れました。

師も私もあの件に関してコレ以上何かを

求めようとは思ってませんよ」

 

「なるほど・・・」

 

理屈としてはそうですけどね。

 

「少佐殿のおっしゃることもわかります。

ですが助けてもらったならソレ相応の

態度と言うモノが有るのでは無いですか?」

 

ラウラさんの言うとおりですよねぇ。

 

土下座しろとは言いませんけど

最低限お礼は言うべきでしょ?

 

それなのにあの阿呆ときたら、お礼を言う

どころかリンちゃんのことを織斑一夏を

狙う邪魔者みたいな扱いをしてるらしい

じゃないですか。

 

いやソレ自体は事実だし、間違ってるわけじゃありませんけど。

 

「下手に感謝された結果アノ阿呆が師に

依存しても困りますからね。

放逐すると決めた以上はあんなのと関わり

合いたく無いのですよ」

 

なるほど・・・感謝の気持ちを持たれる

より忘れてくれって感じですか。

 

「ソレにアレにしてみれば我々は

三日間匿っただけですからね。

デュノア社も父親もフランス政府に

よって消されたと本気で考えている

ようですし・・・それなら特に感謝

されるようなことでは無いでしょう?」

 

ニュースをそのまま信じてるって・・・

どんだけお気楽思考なんだか。

 

「それでは国連での教頭殿の演説は

どうなるんです?」

 

あぁうん。そうだよね。

 

『子供に政治を押し付けるな』って言うのと

『コアをIS委員会預かりにしてIS学園に

通わせる』って言う大佐殿の演説が有った

からこそ、アイツはこうして織斑一夏のケツを

狙えてるんだよね?

 

・・・女が男を狙う場合もケツを追い

かけるって言うのかな?

 

うーん。これもうわかんなぃな。

 

「普通に見てないんじゃないですか?」

 

おっと危ない危ない。腐るとこだった。

 

流石にソレはね?大佐殿に嫌われそう

だからソッチ方向には行かないゾ?

 

「見てないって・・・あぁそう言えば、

私は命奪崩壊拳を受けてましたから

直接確認はしてませんが、織斑一夏が

電話に出なくなったせいで三日目の

日曜日はかなり情緒不安定だったとか?」

 

周囲がドン引きしてたって話だよね?

 

「あぁ簪特尉はアレを見てなかったか。

電話にブツブツ話しかけたり、部屋の隅で

体育座りしたり、いきなり笑い出して

『一夏!必ず助けてくれるって信じてた!』

とか言い出したりしてな」

 

うわぁ。病んだ挙句、完全に悲劇のヒロイン

になってるよ。

 

男装して女子校に潜入なんて、ストレスが

溜まってたのは事実かもしれないけどさ。

 

私たちには関係ないんだよねぇ。

 

けどその所為であの演説も何も見てないなら、

私たちは『自分を助けた』どころか、むしろ

『三日間自分と織斑一夏と引き離した元凶』

としか思ってないってこと?

 

それならリンちゃんに向ける悪意

みたいなのもわかるけど・・・

 

都合の良いニュースだけ見て他は

見てないって、元国家代表候補生と

してそれで良いの?

 

「そうですね。正直言ってアレの思考は

理解出来ませんし、する気もありません。

シツレイなのは確かですが、あくまで

学園での付き合いしかありませんし・・・

学園内では同じ学生ですからね。

それを不敬で殺すわけにもいかないのですよ」

 

なるほどなー。だけどその理屈なら・・・

 

「気付きましたね?どうせ学生のウチだけ

です。残り三年も無いのですから好きに

生きれば良いのではありませんか?」

 

最長三年。司馬少佐が監査員を辞めたら

ソレが更に早まるのか。

 

「わかりました。もしアレがコレから

の学園生活で悔い改めるようなら・・・

痛みが減るくらいですかね?」

 

許すことは無いぞ。

 

「ひと思いに殺すか?いや、それだと

教頭殿にもシツレイだな。

かと言ってあんな汚物に貴重な時間を

使いたくもないし・・・」

 

今回の件に対して私たちに感謝しない

って言う事は実際に動いた大佐殿に

対する無礼であり不敬だからね。

 

司馬少佐も許す気は無いし。私も

許すことは無い。ラウラさんだって

そうだよ。

 

ふふっ。あの阿呆がリアルデスノートに

自分の名前が記載されたことを知るのは

何時になるやら。

 

「内容によるでしょうね。それに師が

『子供が阿呆なのは当たり前。故に許す』

と言うなら無傷で放逐するしかありません」

 

あぁ大佐殿なら言いそうだなぁ。

 

この場合は子供に甘いと言うよりは

最初から期待してないから無礼も

有るだろうって感じなんだろうけどね。

 

大佐殿がアレの存在を忘れてくれて、

何も言わないでいてくれれば私たちで

友愛することになる。

 

うん!しっかり準備しとかないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか三人が怖いんだけど・・・

私なんかしたっけ?(´・ω・`)」




ラウラウとかんちゃんは仲良しです
麻雀?ハハッ。

モップ。第四世代機GET!

阿呆は羨ましそうに見ている・・・

その阿呆は更に三人に見られている
ことに気付いていないようだ。

第三世代型はあくまで次世代型量産機
であって、ソレが完成形では無い筈
なんだけどなぁ。

中途半端なのを中途半端なまま
量産しちゃうのは紅茶のせいだろうなぁ

所詮先行量産型ゲルググなんだぞ?ってお話

それでいくと紅椿はガルバルディα?
いや専用機だから赤いリックディアス?

・・・作者はドムが好きです。

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