とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士

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銀のチャバンさん解説回!

作者は頑張って考えたが、銀の福音の
機体コンセプトが浮かびませんでした!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第44話

アメリカとイスラエルが共同で開発してた

機体が暴走した?

 

「なんだと?!」

 

「なんですって?!」

 

「一大事じゃないですかっ?!」

 

なるほどなー。確かにコレは茶番だわ。

 

「な、なぁリン。コレってヤバいんじゃ

ないのか?」

 

ん~別にヤバくはないけど・・・千冬さん

は神妙な顔してるわね?

けど焦っては居ないから、ちゃんと必要な

ことはわかってるって感じかな?

 

司馬様たちはコレを知ってたのよね?

私に情報を与えなかったのは、私の対応力

とか判断力のテストか。

 

うん。相変わらず優しいけど甘くは無いわ。

 

「一夏、ヤバいどころじゃないよ!」

 

「そうですわ一夏さん!まさしく非常事態です!」

 

いや、あんたらに聞いてないし。

 

「ほっといても良いわ。むしろ何で私たち

を集めたのかが不思議なくらいよ」

 

花火見学かしら?

 

「「「はぁ?!」」」

 

息ぴったりね?普段からそうなら一夏も

胃を痛めなくて済むのにねぇ。

 

「貴様!日本がどうなっても良いとでも

言うつもりか?!」

 

いや、いつからアンタが日本の国防を語る身分に

なったのよ。

 

「コレは他人事では有りませんわ!」

 

いやいや、他人事でしょ(ФωФ)

 

「そうだね。君は民間人を守ろうとか無関係な

人を助けようとか思わないのかい?」

 

いやいやいや、少なくとも私は無関係だから

助けて欲しいかな~。

 

て言うかチラチラ一夏を見ながら言われて

もねぇ。もう少し心を込めたら?

 

「リンがほっといても良いって言うなら

そうなんだろうけど、それなら俺たちは

何のために集められたんだ?」

 

「「「一夏(さん)?!」」」

 

うんうん。馬鹿の感情論に引っ張られない

のは良いことね(  ̄▽ ̄)。

説明は千冬さんに任せても良いのかしら?

 

「まぁ凰の言う通り、本来なら放置で構わん。

更に言えばお前達に告知する必要も無い案件だ」

 

ですよねー。

 

「「「えぇ?!」」」

 

ねぇ、今どんな気持ち?調子に乗って一夏の

前で意気込んだ結果、阿呆面を晒すことに

なった今の気持ちはどんな気持ち?

 

「そ、そうなのか?だけど本来なら必要ない

ソレをわざわざ告知してきた理由ってのは?」

 

お、そこはちゃんと自分で気付いたわね。

まぁ普通は気付くんだけど、周りがコイツら

だからねぇ?

勢いで流されて「俺がやる!」とか言わなくて

良かった良かった。

 

「諸事情によりIS委員会がお前達に迎撃を

指示する可能性が極めて高くてな。

基本的な情報と計画の打ち合わせが必要

と判断した」

 

あぁ諸事情ね。政治とか政治とか政治よね。

ソレじゃあシカタナイわ。

 

「迎撃ですか!腕がなります!」

 

いや、そのままへし折ったら?

 

「なるほど、それならば何より大事なのは

情報ですわ。相手の基本的なスペックの

確認が必要になりますわね」

 

いやいや、なんで真っ正面から戦う気なの?

 

「う~ん。僕は一夏のサポートに回る感じ

になるのかな?」

 

いやいやいや、何で一夏限定なの?て言うか

アンタはサポートすら出来ないんじゃない?

 

「いや、諸事情って・・・どんな事情が有れば

競技用に開発された機体を使う俺たち学生に、

軍用開発された兵器と戦わせるなんてことに

なるんだよ!そこに疑問を抱かないのか?!」

 

一夏が言ってることが正しいのよねぇ。

 

「日本の危機だぞ!臆したか一夏?!」

 

いや、臆すとか臆さないじゃなくてさ。

無駄な戦いをしないって言うのは当然の

ことでしょ?

 

「一夏さん。私たち専用機持ちは有事の際

には兵士としてその力を使わなければなら

ないのです!」

 

いやいや、国家代表や国から専用機を預け

られた国家代表候補生は【所属する国】の

為に兵士として動くことは有るだろうけど、

一夏は国に所属してないから。

 

あと私たちが動くにはIS委員会の正式な

決定が必要なんだけど。

有事かどうかを判断する権限は無いのよ?

 

「一夏、一夏が戦いたくないって言うなら

無理強いはしないよ?僕が一夏の分まで

戦うから!」

 

いやいやいや、私良いこと言った!みたいな

キメ顔されてもねぇ。質問に答えてないし。

 

「「なっ?!」」

 

コイツらは良い所を取られた!って顔してるし。

話になんないわね。

 

今回は私たちにとっては無駄だけど、上の

連中にしてみたらそうじゃないってだけの

話でしょ?

 

「コイツらの妄言はともかく・・・一夏、

ソレが政治と言うモノよ。

常識的に考えたら無駄でありえないこと

でも、ソレをすることで得をする人間が

上に居るからこうなるのよ。」

 

「「「はぁ?!」」」

 

ソレが嫌なら政治を覆せるくらいの

強さが必要。

 

具体的には司馬様や副所長さんみたいな

突き抜けた強さが必要になるわ。

 

「政治・・・か。正直ただの学生には荷が

重いけど、アメリカとイスラエルが絡む

時点で厄介事だもんなぁ。それなら尚更

下手には動けないんじゃないのか?」

 

うんうん。受験勉強してたんなら流石に

パレスチナ問題くらいは知ってるわよね。

 

後はユダヤ人とアメリカの軍事産業と

女権団体かな?

 

場合によっては【暴走したISによる事故】で

私たちを殺してコアを破壊させるか回収する

とか?軍事バランスを崩すってのも有るかも?

 

「一夏っ!ソイツの言うことに納得して

どうするっ!今は政治だの何だのと気に

している場合では無いだろう!」

 

ソレを気にしないからアンタは阿呆なのよ。

 

「私は政治を気にしなくても良いなどとは

言いませんが、確かに今はそのような事を

気にしている場合ではありませんわよ?」

 

アンタにしてみたら漸く訪れた名誉挽回の

機会だもんねぇ。

さらにパレスチナ問題はイギリスの三枚舌

外交が原因だし。

変な入れ知恵すんなってことかしら?

 

「そうだね。そう言うのは偉い人に考えて

貰えば良いんだよ。

僕たちは僕たちに出来ることを精一杯やる

べきだと思う!」

 

シャルロット・デュノアはキメ顔でそう

言った。って感じかしら?

偉い人に考えてもらった結果が男装して

IS学園への潜入だったけど、忘れたの?

 

そもそも最初から千冬さんが乗り気じゃない

ことに気付かないのかしら?

 

「・・・リン?」

 

あぁ、一夏には情報が足りないもんね。

 

勢いで動かないで考えろって言ったのも

覚えてるみたいだから、まずは判断材料

が欲しいのかもしれないわね。

 

「とりあえず今の状況を簡単に言うなら、

さっき一夏が言ったように学生が出張る

ような案件じゃないわ。

在日米軍と自衛隊でなんとかするべき案件ね」

 

日本の国防を担うのはコイツらだし。

 

「だよなぁ。普通ならそうだよな?」

 

当たり前のことじゃない。在日米軍への

思いやり予算はこう言うときのために

支払ってたんでしょ?

さらに元凶がアメリカとイスラエルの

開発してたISなんだからさ。

 

「そいつらが率先して動いてない時点で、

この銀の福音は脅威足り得ないってこと」

 

在日米軍はともかく、自衛隊が動かない

で私たちにやらせようって言うなら

そう言うことよね。

 

まさか日本政府が『IS学園の学生を信じて

ました。まさか負けるとは思わず何の対処

もしていませんでした』なんて言えるわけない。

 

「な、なるほど」

 

「それに考えても見なさい、ハワイ沖から

平均時速2000キロでコッチに向かって

飛んで来てるのよ?暴走してるんだから

当然休憩も補給もしてないわ」

 

スペック上の最高速度は時速2450キロ

なのに、それに近い巡航速度で長時間の

機動なんかしたら・・・ねぇ?

 

「あっ!燃料が持たないし、各駆動部の

部品も持たないのか?!」

 

「うん正解。良くできました(ФωФ)ノ」

 

言いつけ通り瞬間加速や最高速度での

機動で鍛練してたみたいね。

 

「だから在日米軍も自衛隊も焦ってない。

つまり今の状況は、黙ってれば自壊する

敵にわざわざ私たちをぶつけようとして

いる連中が居るってことなの」

 

例えばアメリカとイスラエル。自壊する前に

データは取りたいわよね?

 

「なるほど・・・」

 

「騙されるな一夏!全てソイツの憶測では

ないか!」

 

いや、予測と言って欲しいわね。

 

「そうですわ!不確かな情報をもとに

相手を過小評価してはいけません!」

 

いやいや、言ってることはその通りだけど

スペックデータを参考に何かをしようと

してたアンタが言うの?

 

「そうだね。希望的観測を頼りに動くのは

危険だよ!」

 

いやいやいや、男装がバレてないと言う

希望的観測にすがって動いていた人間が

言うと説得力が・・・有るのか無いのか

良くわからないわね。

 

「て言うか事実に基づいた予測を否定されて

もねぇ。そもそもアンタらは手柄になる強敵

が欲しいだけでしょ?」

 

雑魚じゃ手柄にならないもんね?

何て言うか、わかりやすすぎ。

 

「あぁ、そう言うことか・・・」

 

そうそう、コイツらを良く見なさい一夏。

焦りは目を曇らせるのよ。

 

「ち、違うぞ一夏!」

「そ、そうですわ!」

「そ、そうだよ!手柄なんかのために・・・」

 

焦れば焦るほど内面が透けて見えるわよ?

 

「まぁ手柄云々はともかく、私も凰と同じ

ように考えている。今回の件には政治が

絡んでいて、主な内容は自壊する前に

せめてデータを取ることなのだろう。

他にも幾つかあるが、ソレは現場には関係

がないからな。政治に関しては司馬監査員に

任せることになっている」

 

ん?司馬様に接触済みだったのね?

それなら千冬さんの余裕も納得だわ。

 

司馬様が味方についたなら、IS委員会が

何をしようとも政治的に後手に回ること

は無いだろうし。

 

「そ、そうか。司馬さんが後ろに居るなら

安心だな!」

 

そうよー。これ以上無いくらい安心よー。

司馬様でもどうしようもないような事態なら

もぉ諦めるしかないわよー(ФωФ)

 

「一夏っ!そんな後ろの安全なところで

高みの見物をするようなヤツを信用するな!」

 

「・・・」

 

いや、作戦指揮官ってそう言うモンでしょ?

て言うかソレ、千冬さんにも刺さってる

って理解してる?

 

「そうですわ!未だに私たちにアイサツに

来ない無礼者ですわよ!」

 

いやいや、何でアンタらにアイサツしなきゃ

いけないの?

社会的に見たら司馬様の方がアンタより

数段偉いから。普通にアンタのところの

女王陛下がアイサツに来るくらい偉いから。

 

「一夏!アイツらを信用しちゃ駄目だよ!」

 

いやいやいや、アンタ何言ってるの?

頭は大丈夫?司馬様と副所長さんが

居なかったらアンタは今でもフランス

とIS学園とデュノア社に操られてるからね?

 

・・・そもそもアンタがいなければ私も

新血愁・心霊台なんか受けなかった

のよね(# ゜Д゜)

 

いや、まぁアレは私の自業自得だし、

アレのお陰で殻を破ったって言うのは

有るけどさ。

 

大元は女の癖に男装して一夏に近付いた

コイツだってのは間違ってないわよね?

 

・・・それはともかく。

 

一夏も千冬さんも過去に冬林技研にお世話に

なってるし、今回は千冬さんが司馬様を信用

して後ろを任せるって判断したのよ?

 

ソレに対する反対は、姉魂の一夏には逆効果

にしかならないってことに何で気付かないの?

 

更に言えばもし司馬様が本気で敵対行動を

取ったらアンタら纏めて死んでるけど?

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

「いやはや。何度スペックを見てもコンセプト

がわからない機体だよね~」

 

アメリカもイスラエルも、何考えてこんなの

造ろうと思ったんだか。

 

「ん?広域殲滅型と銘打っているようだが、

簪特尉から見たら違うと?」

 

いや、コレのどこが広域で殲滅になるの

かがさっぱりわからないよ。

 

「あのねラウラさん。確かにコノ機体は

第三世代型としては速いよ?だけど、

現在の戦闘機の最高速度はマッハ2,8。

およそ時速3000キロだよ?

大陸弾道ミサイルなんかマッハ3~10

なんだし、普通に追い付けないじゃん」

 

迎撃に出ても振りきられるし、そこから

国土にミサイル爆撃されたらどーすんの?

 

拠点防衛って言っても、ISと違って戦闘機は

何機でも造れるんだよ?

 

高機動兵器と数を使った声東撃西なんか

当たり前にやるし。

それに、今の戦争は東の声を無視したら、

そのまま東が爆撃されることになるんだよ?

 

「あぁ。単純に速さが足りんのか」

 

「その通り。白騎士事件でアレがミサイルを

迎撃出来たのは全部白騎士に向かって

飛んできてたから。

バッティングセンターじゃないんだから、

実際のミサイル砲撃の着弾点はバラける

のが普通でしょ?」

 

コノ機体を防衛に使うなら・・・例えばハワイ

周辺を守るだけでも最低で東西南北中央で

五機が必要になるし、戦闘機や対空兵器との

連携訓練もしなきゃ防衛なんて出来ない。

 

考えなしの弾幕はフレンドリーファイヤを

引き起こして味方や守るべき土地を破壊

することになる。

 

かと言って味方に配慮した弾幕は弾幕じゃ

ないよね。

 

固定砲台として使うならマッハ2の速度は

要らないし、現地までの展開スピード云々

言うなら専用の輸送機を開発すれば無駄な

エネルギーを喰わない分稼働時間が延ばせる。

 

そもそも無人機って訳じゃ無いんだから、

ソコソコ速い輸送機で操縦者を運べば

それで十分でしょ?

 

あとは操縦者を空中投棄して、空中でISを

展開すれば良いだけなんだから。

 

それならロマンも認めたのにさ。

 

「ふむ・・・それに自分が攻撃する分には良い

かも知れんが、防衛の場合は肝心の戦域で自分

を無視されたら後方の拠点が落とされる。

迎撃もできんし防衛も出来ん。

攻撃用にしても汎用性が低すぎるし必要性が

無い。確かに軍用としての存在意義は無いな」

 

そう言うことだね。

 

「戦闘機の方は別に対IS戦闘なんかする必要は

無いからね。軍事目的って言うけど、なんの

為に使うのかって目的がわからないんだよ」

 

軍事にも色々あるでしょ?国土防衛とか、

拠点攻撃とか、情報戦特化とか、戦力撃破

とか、ミサイル迎撃とか、その他色々。

 

まず速さが足りないから国土防衛には使えない。

 

固定砲台として考えても・・・無理だね。

例えば地上近くに高度を落として、上空の

航空編隊を落とそうとした場合、相手との

距離が有れば弾幕は弾幕じゃなくなる。

 

かと言って高度を上げた場合は、下に回り

込まれたらアウト。

 

下に向かって砲撃したら、相手を落としても

避けられても守るべき土地を自分で破壊する

ことになる。

つまり防衛兵器としては使えない。

 

ハイパーセンサーを駆使したミサイル迎撃特化

の固定砲台としてならありかもしれないけど、

コレはさっきも考えた通り着弾点がバラけたら

終わり。

 

今のミサイルは通常弾ですら直撃しなくても

半径十キロに甚大な被害を与えることが

出来る程度の性能が有るからね。

 

わざわざ打ち落としやすいように時間を

ずらしたりはしない。

同時着弾を狙われたら終わりでしょ?

 

中途半端な速さの意味がない。

 

なら拠点攻撃はどうかな?

 

拠点を攻撃するだけなら航空編隊組んだ方が

速いじゃん。そっちの方が数も有るし。

 

戦闘機の先駆けとして対空砲火を潰すため

の機体って言うなら解るけど・・・それなら

弾幕より、ピンポイントで狙いをつけれる

武装の方が効率が良いよね。

 

「う~む。確かにそうだな。国土防衛型

としても速さが足りんから意味がないし、

対IS用戦力としてはコンセプトがおかしい」

 

「でしょ?対IS用にするなら広域殲滅型

じゃなくて、狩猟型とでも言うのかな?

単体戦特化にするのが正解だよ」

 

対ISに特化した白式が一番分かりやすい

例だよ。

 

ソレなのにコレって何なの?

IS戦に向かず、拠点攻撃に向かず、防衛にも

向かないって・・・

 

対民間人用広域殲滅型じゃないの?

 

だけどそれならISじゃなくても良いし、

ISを使うにしてもエネルギーを使った

弾丸の弾幕は効率が悪い。

 

ラファールに大量のクラスター爆弾持たせて

狙いをつけて破壊した方が早いよね?

 

それに、そもそもイスラエルの国防理念は

『殺られる前に殺る』だから、イスラエルの

国防を考えたら機体は電撃戦特化にしないと

おかしいんだよ。

 

でも攻めるにしては無駄が多すぎて

確実に相手の反撃を生むでしょ?

 

守るにしてもイスラエルは国土が狭いとは言え、

南北から攻められたらどっちか片方しか対応

出来ない。更に対応しても放置されるし、

量産して砲台化しても戦えば戦うほど国土が

荒れると言う欠陥兵器。

 

アメリカからしたら『殺られる前に殺る』

なんて出来ないし、初期の防衛用として使う

には国土が広すぎてカバー出来ない。

 

量産しても国土が荒れるのは変わらないし。

 

攻めにも守りにも使えないってどう考えても

軍事的に無駄だよね?

 

情報戦特化?ハハッ。スペックを見ろよ。

衛星とのリンクがなきゃ単独行動を取れる

ような機体じゃない。

 

まぁコレに関しては反乱予防の意味もある

んだろうけど。

 

だけどそもそも軍事目的で開発したんでしょ?

どんな軍事的な目的があるって言うのさ?

 

もしかしてリミッター解除とスペックの

確認の為の実験機だったりする?

 

それならイスラエルと共同開発なんか

しないよねぇ。

 

アメリカも紅茶キメちゃった?それとも本気で

世界一のお笑い軍隊を造る気になったのかな?

 

「単体戦には向かんよな。う~む。

やはりコレは経費の無駄遣いにしか見えん。

簪特尉が首を捻るのもよくわかる」

 

完全に無駄遣いだよね。

 

「考えられる可能性としてはやっぱり

『いくら頑張ってもISだけでは国土防衛は

出来ない』って言うことを証明するための

機体なんじゃないかな?」

 

『考えうる限り頑張って開発したけど

ダメでした』って言う結果が有れば、国内の

軍事産業に税金を投入する理由にもなるし。

 

アメリカ単体じゃなくて共同開発をしていた

イスラエルもソレを認めたら、尚更国内世論

を説得しやすくなるし。

 

「なるほど。そうしてIS絶対主義者を確かな

結果で黙らせて、少しずつISからの脱却を

目指すのか」

 

こう言うのは一気に出来ないからねぇ。

 

「たぶんね。まずはISを基軸にした混成防衛部隊

の設立の為に、航空戦力と歩調を合わせること

が出来る機体を開発していたと言うなら・・・」

 

「うむ。それなら銀の福音の開発は税金の

無駄遣いにもならんから、世論も認める

事が出来るだろうな」

 

さらに国内産業の活性化にも繋がるから、

反対するのは女権団体だけ。

 

「更にこの暴走によって女権団体の発言力

を削ぐことができるかな?」

 

「ん?あぁ。そうだな。暴走事故もそうだが、

軍用開発された機体が学生が使う競技用の

機体に負けたなんてことになれば、ISの

軍事利用を促進しているであろう連中の

意見に根拠が無くなるというわけか」

 

そーゆーこと。

 

そうなれば政府は大手を振って国内産業に

税金を投入出来る。

 

「つまりコノ機体は『IS単独では国防が出来ない

ことを証明するため』の機体。

その結果国内産業が活気付いて、国内の軍人や

研究者に就職先が出来るようになる」

 

選挙でも圧勝出来るよね。

 

「部品を生産する工場も働き手が必要になる

から、失業率の低下に歯止めもかかるぞ」

 

なんと言うか、ISが産み出した澱みを

取っ払うための機体と言えば良いのかな?

 

最終的に国内の軍事産業が復活するから

軍事利用と言えなくも無いけど・・・

回りくどい言い回しだねぇ(;・ω・)

 

ただ、この理屈なら世界各国を納得させられる。

 

流石に表立っては言わないだろうけど、

密室会議なら十分だよね。

 

「更に言えば今回の【暴走】で各国の最新鋭機

との戦闘データも取れるし、IS学園の戦力の

撃墜も出来れば最高・・・と言うことだろうな」

 

狙いすぎな気もするけど、まぁそんな

ところかな?

 

後はどこまで根回しが終わってるか。

ソレによってアメリカとイスラエルに対する

罰則も変わるだろうね。

 

普通に考えたらISコアの所持と開発に関して

何らかの制限をつけるだろうけど、根回しが

終わってるなら暴走したコアの凍結って感じに

収まりそう。

 

冬林技研としては、ISの軍事利用からの脱却

は兎さんの目的でもあるし・・・今回の茶番

はコレが本題になるのかも?

 

ついでに篠ノ之箒に自衛の為の機体を与え、

実戦経験と言う実績でもって立場を補強

すれば、アレが兎さんの庇護が無くても

生きれるようになるよね。

 

つまり兎さんの楔を外すことになる。

 

・・・うん。間違いなくコレが大佐殿の

狙いだよね。

 

アメリカの国内産業やら何やらを考慮して

開発された機体の存在を知ったから、今回の

実験で暴走させたのか。

 

こっちはそ知らぬ顔して【暴走】に驚いた

振りをして、向こうから接触して来るのを

待つんでしょ?

 

で、篠ノ之箒の専用機所持と日本への

所属を正式に認めさせるって?

 

過保護って言うか、完全に危険物扱いじゃん。

 

そりゃ兎さんも肩身が狭いよねぇ~。

恐る恐る大佐殿に第四世代型の開発許可を

申し込んだって言うのもわかるよ。

 

モップがどれだけ理解してるか知らない

けどさ。

 

ここまで考慮されたことで、調子に乗って

司馬少佐に喧嘩を売るようなら・・・アレも

友愛しなきゃダメだよね。

 

阿呆は卒業までの命だけど、モップは

いつまで持つかな?

 

まずは兎さんに対しての予防線だよねぇ。

大佐殿に許可を貰って、大佐殿から

兎さんを説得してもらおうかな?

 

いや、大佐殿が駄目って言うなら我慢

するけどさ。だけど、

 

ついカッとなって殺ってしまった。

反省はしてるが後悔はしていない!

 

って風にすれば、大佐殿は苦笑いかも

しれないけど少なくとも李家と司馬家の人は

笑顔でサムズアップしてくれるはず。

 

よし、そうと決まればまずはラウラさんを

巻き込もう!

 

司馬少佐に言ったら『放っておけ』とか言い

そうだから、内緒にしとかなきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラウラさん。モップの廃棄処分に関する

打ち合わせをしたいんだけど~」

 

・・・まさか反対しないよね?

 

 




銀のチャバン。国防には使えないと判明。
まさしくポンコツっ!

アメリカくらいの国をISでカバーするなら
200有っても足りないよね。
更に交代要員も必要だし?一次移行した
機体って他人も使えるんでしたっけ?

更に更に本国だけじゃなく、方面軍とかにも
所属させるんでしょ?
無理だって。早くISから脱却しないと
国が滅ぶぞ。ってお話。

兎さん的には軍事利用しようとしてるヤツ
は敵だし、ついでにモップの立場が安定
して、更に増長もしなくなるなら万々歳。

他の政治的なのは全部副所長に丸投げ
してますね。

コレにより兎さんの中でのモップの
優先度が多少落ちてます。

とは言え衝動的に殺された場合は・・・
まだ駄目ですけどね。

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