とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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学生だけを出陣させる大義名分・・・
そんなの有りますか?

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嫌いな人は読み飛ばし!


第45話

「織斑先生!IS学園から通信です!」

 

「・・・来たか」

 

正式な命令系統を遵守するように言った

から、IS学園から連絡が来るのは問題ない。

 

また、私が政治には一切配慮しないと明言

したことから、政治的な配慮が可能な理事長

を説得した方が良いのも事実。

 

時間が無いことは奴等が一番良く

わかっているから、最短で動くしか

無いよな。

 

何せ黙っていれば銀の福音が堕ちて事態が

終息してしまうのだから。

 

いやはやしかし、凰には何度感謝をすれば

良いのやら。

まさか一夏が燃料切れや部品の磨耗にまで

気付くようになるとはな。

 

危うくあの場で私も褒めるところだったぞ!

 

実績の為に強敵を望む阿呆どもは殴り倒そう

かと思ったが、まぁ今回は正式な作戦行動

の前だし自由な討論で互いの認識の擦り

合わせもさせる気だったから止めなかった。

 

だが司馬監査員を彼処まで敵視している

のはいただけんな。

 

恐らくことあるごとに一夏が自分達の意見

より凰の意見を優先したから、その上司で

ある司馬監査員も敵視しているのだろうが

・・・あんな感情的な連中の意見を重視

するヤツなんざ居ないだろう。

 

それにあの場で騒ぐだけなら構わんが、

もし公の場であのような事を言ったら

洒落にならんぞ。

 

特に国家代表候補生であるオルコットはな。

 

アレがイギリスの意見と判断されたら、

次の瞬間には潜入している工作員により

イギリス王家に銃撃が加えられるぞ?

 

何せ今の李家の連中は二人居ればハイジャック

だの原子力発電所の乗っ取りも可能な連中だ。

 

バッキンガム宮殿の襲撃など当たり前に

こなすだろうさ。

 

問題はそのことをオルコットが理解出来ている

かどうかだが・・・アイサツに来いだの抜かし

てる時点で無理だな。

 

とりあえず凰には私も一夏も司馬監査員に

含むところは無いし、ましてやアイサツなど

求めては居ないと言うことをきちんと弁明

しないと不味いだろう。

 

『おはようございます織斑先生』

 

ん?・・・あぁ日本の社会人の最初の

アイサツは夜勤でも『おはよう』が

常識だったな。

 

一夏が司馬監査員にアイサツするときは、

日本の常識にこだわらんように注意を

せねばならん。まぁそっちは今は良い。

 

まずは理事長の相手をしようか。

・・・用件はわかりきって居るがな。

 

「おはようございます理事長」

 

アイサツは大事。古事記は知らんが冬林技研

では常識だ。

 

『本来なら臨海学校の様子はどうなって

ますか?とか、篠ノ之束博士についての

情報を頂きたいところなのですが・・・』

 

明らかに面倒臭そうだな。

 

ま、事情が事情だからシカタナイとは

思うんだが、もう少し演技した方が良い

んじゃないか?

  

『十蔵さん!そんな事を言ってる場合じゃ

ないでしょう?!」

 

ほら怒られた。しかし理事長は落ち着いて

いるが、楯無が焦る?二人とも現状は理解

しているはず何だが、何か認識に相違でも

あるのか?

 

『いやはや、そちらには司馬監査員が居る

から慌てる必要がないと言ってるんですが、

彼女はどうしても妹さんが心配なようで』

 

あぁなるほど。ISには詳しくなくても司馬

監査員の存在がある以上こちらには危険が

無いと判断している理事長と、下手にISに

詳しいが為に妹を心配する楯無と言う

構図なのか。

 

『心配するのは当然です!正妻が自分より

可愛くて魅力的な側室のことが邪魔で、

事故に見せかけて殺したりするかも知れ

ないじゃないですかっ!』

 

・・・はぁ?

 

「あの、正妻とか側室と言うのは?」

 

何かの隠語か?

 

『・・・混乱させてすみませんね。作戦行動に

関する隠語や暗号ではなく、ただの事実ですよ」

 

「はぁ」

 

ただの事実と言われてもなぁ。

 

『織斑先生も知っての通り、正妻が司馬

監査員で側室が更識簪さんの事を指す言葉

と言うだけの話ですよ』

 

・・・はぁ?

 

司馬監査員が正妻と言うことは相手は教頭か?

 

いやまぁ、教頭は私と同い年だし司馬監査員

と婚約を交わしているのは知っているが、

更識簪が教頭の側室だと?

 

日本の法律だと年齢的に結婚出来るのは

16からだから・・・今年だよな。

 

今が15だろ?地域によっては普通に結婚も

出来る年齢だから国際社会を基準に考えれば

犯罪にはならんのだろう。

 

しかし側室とはまた、なんと言うか・・・

 

いやいや、よくよく考えれば司馬監査員の

子供は司馬家の子供になるからな。

 

教頭は李家の子を作らねばならんから、側室と

言うか第2夫人は作らねばならんのだろう。

 

で、それが更識簪?まぁ私が知る更識簪なら

正妻の司馬監査員の邪魔をするような性格

でもないし、司馬監査員のクラスメイト

だから互いのことも良くわかる。

 

ついでに更識は血統も確かではあるが、

中国に地盤が無いから権力争いにもならない。

 

そう考えれば教頭の第二夫人としてはソレ

なりに好条件ではあるのか。

 

んで、妹がそんな立場に有ることを知った

楯無が色んな意味で妹を心配してると。

 

はぁ~。一夏の同い年ですら婚約だの側室

だのと言ってるのに私ときたら・・・

 

そりゃ一夏も心配して恋愛も出来んよ。

 

「とりあえず楯無の心配はありえんから

安心しろ」

 

ここで殺すくらいなら、わざわざ司馬監査員

が側室になどするはずが無いだろう。

 

正妻が嫉妬から側室を殺したなどと言う

醜聞も我慢できんだろうし、教頭や李家の

事情を考えれば、下手に権力争いを

起こさない側室がどれだけ貴重なモノか

わかるだろうに。

 

それに更識とて名家。血統を重視した

見合い結婚など当たり前だろうし、日本の

裏稼業が李家と繋がりを持てるなんて

本来ならあり得んことだぞ?

 

更に相手が李家の麒麟児だの武神の再来だの

と呼ばれ、政治やら組織運営で実績を積み

重ねている教頭だ。

 

先代楯無とてコレ以上の相手は用意出来まい。

 

年齢が若いことを気にしてるかも知れんが、

下手に別の男に惚れたりなんだりする前に

誼を通じることが出来たことを喜ぶべき

じゃないか?

 

『そんなのわかんないじゃないですかっ!』

 

あ~やかましい。小娘が。

 

「もう黙れ更識楯無。裏稼業の人間が感情を

表に出して声を荒げるな」

 

それも内容が身内の心配って。

そんなに心配ならしっかり守らんか。

 

『ぐっ!』

 

「そもそも今この場はお前の愚痴や意見を

聞くための場では無い。

理事長からの命令の伝達の場だろうが」

 

TPOくらい守れよ。

 

お前が納得しようがしなかろうが世の中は

回るし。世の中を回している人間はお前の

意見など求めてはいない。

 

文句が有るなら自分で司馬監査員か更識簪か

教頭に言うんだな。

 

『その通りです更識さん。今は貴女の感情より

優先しなければならないものがあります。

ソレが理解できないのなら【更識楯無】を

名乗るのはやめなさい』

 

『・・・』

 

私に連絡を入れる前に終わらせて欲しい

モノだったが、コレは理事長が

自分一人が悪者になるのを嫌ったか?

 

「で、そちらの問答は終わりましたか?」

 

三文芝居を見せる為に通信をよこした

わけじゃないだろう?

さっさと本題に入れよ。

 

『・・・見苦しいものをお見せしました』

 

ほんとにな

 

『IS委員会からの正式な命令が出ました

ので通達します。

 

IS学園の戦力でもって暴走した銀の福音を

止めるように。

ただし使用する戦力は安全性を考慮して

第三世代型の専用機持ちに限る。

また国家代表候補生への指揮権も一時的に

委譲する

 

とのことです』

 

・・・なるほど。どうやって学生に限定

するかと思えば第三世代型縛りか。

確かに連中が欲しいのは第三世代型

との戦闘データだろうし、何より

IS学園の戦力や専用機持ちと言うだけ

なら教師も出れるからな。

 

そうなると箒とデュノアは留守番。

一夏の白式も一部第四世代型を

使用しているから3・5世代と言うこと

にしていいな。

 

よし、凰にやらせよう。

 

それにこの命令をそのまま司馬監査員に

伝えたら、更識簪やラウラの実績の為に

あの二人も出してくるかもしれんし。

 

箒・オルコット・デュノアの三人と

比べたら信頼性が段違いだし。

そもそもヤツらを凰と一緒にしたら間違い

なく凰の邪魔をするだろう?

 

単騎で突っ込んで負けるだけならまだしも、

凰が勝ちそうになったら横槍入れるとか

後ろから撃つとか普通に殺りそうだ。

 

そうなったら流石に庇いきれんぞ。

 

まぁ一夏と組ませる分には良いかも

しれんが、流石に足手まといを抱えて

軍用機と戦闘させるのもな。

 

一夏の経験や実績どころじゃ無くなる

可能性もあるし。

 

やはり安全第一で行くべきだろう。

 

「しかしその理屈で行くと・・・

フォルテ・サファイアやダリル・ケイシー

は第二世代型だから出れませんが更識楯無

は参加可能ということですか?」

 

今からIS学園を出発しても、所詮はバスで

数時間の距離だからな。

ISならすぐ現着出来るだろうし。

 

凰が一人で出て周りからやっかみを受ける

くらいなら、コイツにヤらせた方が良い

と思うんだよな。

 

コイツも手柄が手に入るし、凰は手柄を

気にしてないから不満を述べることも

ないだろう。

 

連中が想定する交戦区域で戦う気など

無いから、時間はまだ猶予があるから

グダグダ抜かすなら出てくれば良いんだ。

 

『そ、そうよ十蔵さん!私が出るわ!』

 

妹云々は別にしても、日本の国防に

更識が出ても文句はあるまい。

 

『残念ながら国家代表である貴女への

出動要請は出来ません』

 

『「・・・」』

 

なるほど。まぁ、そうだな。

国家代表候補生の指揮権は委譲されたが

国家代表への指揮権は委譲されていない。

 

アメリカとしてはIS委員会ならまだしも

下手にロシアに貸しを作る訳にはいかんか?

 

政治政治。ここにも政治・・・まったく

面倒な世の中だよ。

 

「では銀の福音を止めよとのことですが、

撃墜許可と判断してよろしいでしょうか?

あえて言う必要は無いでしょうが・・・

暴走する軍用の機体を、学生が競技用の機体

で手加減して抑えることは不可能ですよ」

 

【言わなくてもわかるだろう】と言うのは

政治・外交上では甘えだ。

 

『止めろと命じたのであって撃墜許可など出し

ていない』と言われて賠償請求されても困る。

 

「許可が出てると思いました」など言い訳

にすらならんからな。

しっかり言葉に出して伝えねばならん。

 

『搭乗者が居るので、出来るだけ破壊

しないで欲しいとのことですが。

最悪の場合の撃墜許可は出ています』

 

あとは現場判断に任せると?

IS委員会め、子供に人殺しをさせる気か?

それとも殺しが出来ないだろう子供が

手加減して逆に潰される様でも放送するか?

 

どちらにせよ非人道兵器としての宣伝には

十分だな。

 

我々に軍事産業の復活の為の礎となれと?

 

子供や搭乗者が数人死んでも、万を越える

労働者が助かるなら採算は取れるもんなぁ。

 

・・・クソヤロウどもがっ!

 

束のISの宣伝の仕方が悪かったのは事実だが、

キサマらの愚策の責任まで子供に押し付けて

どうする。

 

自分たちの力で通常の軍事産業とISを

両立させることだって出来ただろうが!

 

こいつらの思惑に乗りたくは無いが、

正式な命令が出た以上は動かねばならん。

 

「了解しました。それでは直ちに状況を

開始しようと思いますが、何か特別な

伝達事項はありますか?」

 

特に中国から司馬監査員に関して

何かしらの指示があると思うんだが。

 

『いえ、特にはありませんね』

 

「・・・そうですか」

 

特にない、か。まぁ茶番とわかっている

モノに手も口も出す気は無いと言うことか。

 

とは言えこれでオルコットや一夏を差し

置いて、凰を使うことに文句も無いと

言うことがわかった。

 

後はこちらで交戦戦域を定めて凰に

待機させるだけだな。

 

『あぁ、コレは特殊な伝達事項とは違いますが」

 

ん?妙な言い回しだな。

 

「なんでしょう?」

 

何か個人的な依頼でもあるのか?

 

『お手数をおかけしますがよろしく

お願いします』

 

・・・あぁ、この辺は如才無いな。

流石轡木十蔵だ。

 

「・・・了解です。では失礼します」

 

さて、問題児どもの相手をするとしようか

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふーん、まぁ妥当かな(ΦωΦ)」

 

「なんだと?!」

「なんですって?!」

「なんだって?!」

 

三馬鹿はホント仲良いわよね~(棒)

 

しかしどんな命令を出してくるかと思ったら

『相手が第三世代機だから、安全を考慮して

第三世代機の専用機のみで当たるように』

って言ってくるとはねぇ。

 

あからさまではあるけど、出力とか

性能の面を考えれば素人なら納得する

意見でもあるわよね。

 

腹が立つことではあるけど、今回は

許してやるわ!

 

なんたって千冬さんが一夏の白式を

3・5世代型として戦闘への参加を許可

しなかったし。

 

これで一夏が傷付く可能性も減らせたし、

女権団体の狙いを一つ外せた。

そして一夏に手柄を立てさせて男の復権を

狙う連中の梯子も外せたわ。

 

後はこの件に賛成した連中の名簿を、中国の

IS委員会担当者から副所長さんがもらえば

アホどもを一網打尽に出来るわね。

 

私たちをハメようとした連中に一泡

吹かせれるなら、これくらいはヤって

見せるわよ。

 

「いや、リンが強いのは知ってるけど、

一人で大丈夫なのか?」

 

あぁ一夏の心配が私を包んでくれるわ~。

 

黙って普通のことをするだけで一夏と

千冬さんの評価が上がるんだから、ホント

ウハウハよ。まったく阿呆共は最高だぜ!

 

・・・ソレはともかく、心配してもらって

るんだから真面目に答えますか(ΦωΦ)

 

「ま、大丈夫じゃない?もともと甲龍は

耐久性と燃費が良いから遅滞戦に向いてるし、

相手の銀の福音は中距離メインの特殊射撃型。

相性も悪くないわね」

 

遠距離だと弾幕が薄くなるから回避

し放題でしょ?

かといって近距離だと、弾幕が密集する

ことになるけど砲台の数は所詮36門。

連射性能が気になるところだけど、そも

そもそれだけの砲数が必要でさらにソレを

維持出来るってことは一撃はそれほど重くない。

 

「そうなのか?」

 

そうなのよ

 

「弾幕を張る機体は、当然全弾当たるなんて

考えてない。つまり銀の福音の放つ弾は

回避されること前提のエネルギー弾なのよ」

 

「あーうん。そうなるか」

 

そうなるのよ。

 

「で、回避されることを前提とした弾に

強力なエネルギー弾なんか使ったら

・・・ねぇ?」

 

わかるでしょ?

 

「あぁ!強力なエネルギー弾ってことは

それだけエネルギーを使うから連射なんか

出来ないのか」

 

「そーゆーこと(´・ω・`)」

 

しかも今回は移動にかなりの無理をしてる

から、無理に攻撃しなくても回避するだけ

でもエネルギーは枯渇する。

 

まぁその回避に技術が必要なんだけど・・・

螺旋頭なら、ビットをあっさり壊されて

スナイパーライフルで狙いをつけようとして

止まったところに弾幕でアウトだし、一夏は

まだ高速戦闘には慣れてないからね。

 

ハイパーセンサーのリミッター解除も

出来てそれなりの技術を持つ私なら、

今のアレくらい一人で十分相手出来る。

 

ISを利用した三次元戦闘では360度の

空間全部を使えるんだから、適度な距離

を保って燃料切れを待てば良いだけだし。

 

私を無視して抜けられたら、後ヨロシクー

(´・ω・)ノ ってなもんよ。

 

後は誰も見てないところで自爆させて、

「もともと限界だったようだな・・・」

とか言うんでしょ?

 

究極的には戦力の運用方法については

千冬さんの仕事だし、私は持ち場を守れば

良いだけ。

 

それでも何か言われたら『出来るだけ破壊は

しないように言われたから撃墜は控えた』

とか言っておけば良いでしょ?

 

つまり約束された勝利のリンちゃんよ☆

 

 

・・・まぁ落とせなかったら司馬様あたりに

『未熟者』とか言われて矯正される可能性

も有るけど・・・流石に今回は戦術目標を

クリアしてるし、大丈夫よね?

 

「なるほど耐久が低い俺の白式や、セシリア

のブルーティアーズも遅滞戦に不向きなら

リン一人で出た方がやりやすいってことだな」

 

その通り。正直言って今の一夏じゃ足手

まといだし、下手に心配して集中を乱され

たら万が一の事故もある。

 

その結果私に待つのは垂れ流しでしょ?

 

こんなどうでもいい戦いで矯正なんか

されてたまるもんですかっ!

 

「連携訓練とかもしてないからね。

フレンドリーファイヤとかされても困るし。

それに一夏達だって無関係じゃないわよ?

私が素通りされた場合に備えて第二陣に

なるんだから、気を抜いちゃダメ」

 

一応実践配備になるから、一夏やモップに

してみたら悪くない経験になるんじゃないかしら?

 

「納得出来ません!私の紅椿なら遅滞戦など

しなくても勝てます!」

 

いや、無理でしょ。機体性能が良くても

使い手が未熟すぎるわ。

 

それに遅滞戦などって言うけど、長時間の

戦闘はそれだけデータが取れるって事だから

アメリカやイスラエルを黙らせるのにも

使えるし、中国だって喜ぶのよ?

 

つまり政治が絡むの。それも理解しないで、

機体性能頼りの高出力の一撃で落としたり

なんかしたら・・・関係者全員から

バッシング喰らうんじゃない?

 

第四世代型の実践データも欲しいって

言うならそれこそ遅滞戦しなきゃダメだし。

 

自分からソレをしないって言ってる時点で

ダメよね。

 

「未熟者の根拠のない妄言はともかく、

国家代表候補生で第三世代機が条件なら

私だって出れますわ!」

 

出れるだけよね。普通にアンタに背中

預けたく無いし、射撃の都度止まるような

奴のガードなんかして無駄な被弾とか

したくないから。

 

後ろでバグパイプでも吹いてたら?

 

「第二世代機でも、未熟者や近接戦闘が

まるで出来ないヒトよりは戦えますよ?」

 

未練がましい。アンタは普通に機体性能

が不足してるから戦力外。

 

黙って螺旋頭の前で盾でも持ってなさい。

 

「リン一人を戦わせるのはアレだけど、

実際足手まといだからな。今回は勉強

させてもらうよ」

 

「偉い!偉いわ一夏!」

 

これにはさっきまで顰めっ面で頭を押さえ

てた千冬さんもニッコリよ!

 

「一夏!いつから貴様はそんな惰弱な

人間になったのだっ!」

 

いや、千冬さんの指示に従うって言ってる

だけだし。

 

「そうですわ!確かに一夏さんの機体は

3・5世代と言える機体かもしれませんが、

戦おうとする気概を無くしては行けません!」

 

いやいや、足らぬを知るのは成長の兆しよ。

見て勉強して次に備えるって言ってるじゃん。

 

「僕は一夏の側に居れれば良いかな。

一夏に危険な目に遭って欲しくないし」

 

いやいやいや。そもそも私が抜かれたら

アンタらが時間稼ぐんだからね?

 

まぁ相手の攻撃を誘って回避すれば

良いだけだから、アホなことをしない

限りは危険な目には遭わないだろうけど

 

「「・・・っ?!」」

 

それに阿呆のキメ顔とモップと螺旋頭の

歪んだ顔はどうにかならないの?

 

一夏なんか普通にドン引きしてるじゃない。

 

「一夏。何度も言うけど私が抜かれても

無理に戦う必要は無いからね?

今回は時間を稼ぐだけで良いの。

それにもし銀の福音が本当にヤバイライン

を超えたら、簪やラウラが動くから。

だから死守とかもしなくて良いからね?」

 

俺の後ろには日本の民間人がっ!とか

いらないから。

 

「ん。わかってる。今の俺は実戦経験も

無ければ軍人としての教育を受けたわけ

でもない素人だからな。千冬姉の決めた作戦

に文句を言う気もないし、専門家の言う事に

逆らう気も無いよ」

 

おぉ!流石一夏!そうよ!素人は無理を

しないのが一番の援護なのよ!

 

「うむ。織斑の言う通りだ。そもそも

現在貴様らの指揮権は私にある。

そして私が出した指示は『第二防衛ライン

にて教師と共に待機』だ。

私の指示に従わんと言うなら、気絶させて

から身柄を拘束して個室に閉じ込めるが

・・・どうする?」

 

うんうん。さっきまでと違って正式な

命令が出た後だもんね。

 

『第三世代型が抜かれた時に備えて待機

してました』って言うなら、第二世代型の

教師が出ても問題ない。

 

むしろ予防は当たり前のことだもんね。

 

「「・・・」」

 

流石のモップも螺旋頭も千冬さんに正面から

逆らうことはしないわよねぇ。

 

「僕は最初から反対してないし?」

 

・・・まぁ出れるって言っただけで、一夏が

後ろに下がるってわかった途端に側にいる

発言しただけだもんね。

 

コレは強かというか小狡いと言うか・・・

少なくとも千冬さんの性格なら【小賢しい】

って判断するでしょうね。

 

さて、アホ共が黙ったところで出撃準備

しないと。

 

あぁ、司馬様や簪。ラウラにも状況の

説明は必要よね~。

 

モップとか螺旋頭とか阿呆の言った

ことは・・・報告しなくて良いか。

 

陰口みたいだし、アイツ等が死んだら

なんだかんだで優しい一夏も傷付く

だろうしね(´・ω・)

 

 

 

 

 

 

・・・一夏にはあぁ言ったけど、相手は

軍用に開発されてリミッターも外した機体。

 

偉そうなことを言っても私だって未熟者。

油断?そんなのしたら一瞬で堕ちるわ。

 

だけど司馬様は私なら出来ると判断して

私にこの戦場を任せたのよ。

 

簪もラウラも私よりずっと強くても

私を見下すことなく接してくれたわ。

そして「後ろは任せろ」って背中を

押してくれたのよ!

 

なら私がすべきは全力でやるべきことを

ヤルだけっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・敵は一人、私も一人。

・・・何を怖がることがある?

・・・恐怖を捨てろ敵を見ろ。

・・・戦え。決して立ち止まるな。

・・・退けば負けるぞ、臆せば死ぬぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中華人民共和国国家代表候補生

凰鈴音。甲龍っ!出るわよ!!」

 

 




銀の福音が戦闘機で言うAー10サンダーボルト
なのかそれともJuー87シュトゥーカなのかは
なのかは知りませんが・・・
ルーデル大佐が乗ってなければ勝てる!

ガーデルマンってキン肉●ンに出てきそうと
思ったのは作者だけじゃないはず。

ようやく出陣?ってお話。

戦う前に色々あるのはシカタナイネ!

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