とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士

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自爆・・・しなかった!(知ってた)

どうなるリンちゃん!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第47話

対ショック姿勢っ!って言うけど、水の

中で口を開いたらどうなるのかしら?

 

いや、ISは宇宙空間でも使えるから

呼吸が問題なく出来るのはわかるのよ?

 

けどISを纏ったまま栄養補給とかした

ことないから、口から海水とかが入って

来たりするのかなーって思ったり

思わなかったり。

 

・・・・・・・・・

 

それにしても爆風がこないわね?

もしかして自爆が途中で終わった?

 

それとも簪あたりが特殊なシールドを

使って衝撃に方向性を与えた?

 

『ふむ。准尉、どうやらアレは自爆に

失敗したようです。

それどころか自爆の際に生じたエネルギーを

利用して二次移行をしたようですね』

 

「( ゚Д゚)セカンドシフトォ?!」

 

自爆じゃないんですか!?

 

つまり私は変身ヒーローが変身するのに

驚いて逃げたってことぉ!?

 

なんて間抜けっ!

 

『凰、下がれ!セカンドシフトした

機体は今までとは別物だぞっ!』

 

とは言うものの・・・ねぇ?

 

「退いても良いなら退きますが、私は

アレに敵認定されてますよね?

そうそう簡単には撤退できないと思うん

ですけど?」

 

何かサポートとかあるの(;・ω・)?

 

三十六計逃げるに如かずって言うけど

退却だって立派な兵法。

 

むしろ被害が出ないように退くのは至難の業ですよ?

 

『いや、二次移行しようが何だろうが、

武装が変わるわけではありません。

そのまま潜って帰投できるでしょう?』

 

「( ゚Д゚)ソウデシタ!」

 

攻撃方法がエネルギー弾しかないから

このまま普通に帰れますよね。

 

追尾してきたら教師たちが待機してる

区域に誘導出来るってことだし。

 

だけどアッチに誘導した場合は

一夏が心配なのよねぇ。

 

「後退が簡単なのは了解しました。それで簪。

実際今のアレはどんな感じなの?」

 

司馬様からの通信があるってことは簪も

会話を聞いてるはずよね?

 

データも取ってるだろうし、戦力予測や行動予測

とかも立ててるはず。

 

行動は読めなくても戦力はそれなりに読める

わよね?

そもそもがリミッターを外した軍用機って

言っても私一人に負ける程度だし。

 

二次移行がどうなのかはよく分からない

けど、手も足も出ないほど強いのかしら?

 

『ん?話にならないね』

 

おおぅシンラツ!

 

『本来セカンドシフトは操縦者とISの

AIの共振によって発生する現象なの。

操縦者の経験や意志を反映してAIが最適化

するって感じかな?

それなのに今回はAIが半強制的に進化を

選んだでしょ?』

 

あぁ、まぁそうなるわよね。

 

『出力は上がるかもしれない。

エネルギータンクの容量も増えたかも。

リンちゃんが与えたダメージは回復して

翼は・・・なんだろ?エネルギーの塊

みたいなのを纏ってるね』

 

ほうほう。何と言うか・・・ご都合主義よねぇ。

 

「コレはアレね?最近のゲームのボスキャラよね?」

 

最近のボスキャラは一度倒しても復活するし

そのときは何故か変身して強くなるもんだけど

・・・まぁそんな感じでしょ?

 

『まんまそうだね。ただ本来は状況や

操縦者の意思にあわせて外見も多少最適化

されるんだけど、今回は・・・』

 

「あぁ。操縦者に意識が無い。タダの搭乗者

になってるから、あくまでAIにとっての

最適な変化になったってこと?」

 

『Exactly』

 

それじゃぁ駄目よ。ダメダメよ(ΦωΦ)。

 

技が使えるようになるわけでもなく、あの

砲を兼任してた翼がエネルギーの塊?

みたいになったのはわかった。

 

損傷を回復して、出力を高め、攻撃力を

増やしたわけだ。

恐らく推進力も上がってるわよね?

 

「つまりは、一度限りの展開装甲?」

 

自爆のエネルギーを使っての形状変化なら

そう言うことよね?

 

しかし兎博士は質量保存の法則って知って

るのかしら?それとも自爆のエネルギーが

そこまで強かったの?

 

『あぁ、うん。ソレが近いかな』

 

死にたくないっていう気持ちだけで

第三世代型を強制進化させて、さらに

ダメージを回復させるなんてことが

出来るなら、どこの国だってISを

自爆させようとするわよねぇ。

 

「結局のところは多少速くなって攻撃力

が上がるだけってことでしょ?」

 

砲撃に関しては私の龍砲みたいに全角度

に対して撃てるようになるかな?

 

『その通りだね』

 

ついでに武装がエネルギー弾しかないのと

中の人が居るから無理な機動ができないの

は変わらない。

 

つまり殺ることは一緒。

 

そりゃ簪からしたら話にならないわよ。

 

「りょーかい。一度補給のために戻るけど、

ヤツの動きはどんな感じ?」

 

流石にアッチが全快したのにコッチが消耗

してたんじゃ負けるかもしれないし。

無理しないで帰りましょう。

 

『ん~今は止まってるね。別にリンちゃんを

探してるわけでもなさそう。AIが自分の変化

を把握しきれてなくて、自己診断中って

可能性が高いかな?』

 

なるほどねぇ。今なら襲い掛かれば一方的に

勝てるかも知れないけど、逆に追い込まれた

ことで行動を促すことになるかも知れないのか。

 

まぁいいわ。

 

「じゃあ千冬さん、一度補給の為後退します」

 

どちらにせよこのままじゃ戦えないしね。

 

『了解した。こちらも状況が変わったので

作戦を練り直す。教師陣はそのまま第二

防衛ラインで待機。

織斑・オルコット・篠ノ之・デュノアは

一時帰投するように』

 

うんうん。見学の時間は終わり。学生が

居ても邪魔なだけだからね

 

「了解!」

 

うん。一夏はしっかり理解出来てるわね。

 

「千冬さん!今なら勝てますっ!」

 

いや、根拠が無いわよ。

 

「そうですわ!二次移行したばかりで

自身の性能も理解出来ていない今こそ

撃墜の好機ですわよ!」

 

いやいや、根拠が出来たけど、アンタじゃ

決定力不足でしょ?

さっきより速くなったとしたらアンタの

能力だと一方的に撃たれて終わるわよ?

 

「・・・そうですね。アレが動き出したら

僕たちの手に負えなくなる可能性も

あります!」

 

いやいやいや、可能性どころか最初から

アンタの手には負えないから。

 

しかし阿呆まで賛同したのは意外よね?

一夏が戻るって言ってるのにさ?

 

・・・あぁ手柄か。

 

第三世代型の二次移行なんて世界初の現象

だもんね。足止めでもデータ取りでも

十分な手柄になる。

さらに私は私の仕事を遂行したけど

現場からはなれるんだもんね。

 

そりゃ螺旋頭も阿呆もチャンスって

考えるわ(´・ω・)

 

モップは倒すことしか考えてないけど、

まぁ・・・戦力調査には良いんじゃ

ないかな?

 

指揮官が後退って指示を出してるのに

逆らって意見具申してるくらいだし。

多少の損害は自己責任で良いでしょ?

 

「千冬さん。ここで私が退いたら、第二

防衛ラインの人たちは情報も無いまま

アレと戦うことになりますよね?」

 

戦わせましょう。私的には一夏が無事なら

それで良いし。

 

死んだら墓くらい建ててやるわよ。

 

『・・・そういうことか。わかった』

 

そういうことですよ(ΦωΦ)

千冬さんだって少しくらいコイツら

が痛い思いして反省してくれた方が

良いでしょう?

 

「千冬姉?」

 

一夏は優しいなぁ。3馬鹿が死にたいって

言ってるんだから望み通りにしてやれば

良いのよ。

 

 

んじゃ三馬鹿=サン。とりあえず私帰る

から時間稼ぎ宜しくね~(ΦωΦ)ノ

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

いやぁ今回はマルチプルパルスが一番の

収穫だね!やっぱりロマンは良い!

 

ただ、やっぱり第三世代型じゃ出力が足りないよね?

 

本来ならコアをまるごと一つエネルギー源と

して使用する必要が有るから、複数のコアを

使える第五世代型用の武装なんだし。

 

アレを第三世代型に使いやすくするため

にはどうしたらいいかな~?

 

いやはや右手が疼きますなぁ♪

 

「さてさて、第三世代型が二次移行ですか」

 

あー司馬少佐の興味はソッチかぁ(;´・ω・)

まだまだ布教が足りないみたいだね!

 

けどまぁアレはアレで不思議な現象だし、

世界で最初ではあるんだよね。

 

第三世代型(・・・・・)としては。

 

「・・・自爆のエネルギーを自己進化に

充てるっていうのは予想外でしたね」

 

どう言う原理か不明だけど、しちゃった

モノはシカタナイネ!

 

「ですね。そもそも二次移行するには

操縦者もAIも経験が絶対的に足りません。

アレがなぜ出来たのやら・・・

追い詰められて本能で!というなら世界中の

機体が二次移行出来ることになりますが」

 

ですよねー。やっぱり自爆のエネルギーが

大きいと思うんですけど・・・リンちゃん

が言ったように一回限りの展開装甲って

感じですよね。

 

「武装が変わるわけではないですし、

いざとなれば私が出れば終わるんですけどね」

 

あくまでも形が最適化されて出力が増えただけ。

 

アレだね。エネルギータンクの容量を

貯水地として、出力を水道の蛇口と

考えればわかりやすいよね。

 

貯水地が蓄えることが出来る水の量が増えて、

蛇口が大きくなった感じかな?

 

アレはアルレシャとの相性が悪すぎるよ。

いや、この場合はアルレシャが相性良すぎる

って言った方が良いのかもしれないね。

 

手柄とかは要らないし、変に名前が売れる

のも嫌だから出るとしたら最後の最後

だろうけど。

 

「ふむ。確かにアルレシャならコア1つ分の

出力でも勝てますね」

 

はい!余裕です☆

 

「はい。それに結果を見られても相性と

言い張ることも可能です。あの阿呆共が

抜かれるようなら行きますか?」

 

私の好き嫌いより司馬少佐の身の安全

が第一だし。まさかあんな雑魚相手に

司馬少佐の水銀の蛇なんか出すわけにも

行かないからね。

 

「ふむ。准尉も自分の仕事は果たしましたし、

少尉もしっかりと船を沈めていますからね。

後は特尉と私ですか」

 

リンちゃんはともかくラウラさんが凄いよね。

まさかエコーロケーションの共振破壊だけで

船を沈めるなんて、流石に予想外。

 

しかも他の海洋生物に一切のダメージを

与えてないんだもん。

肺力狙音声(ハイパワーソニックボイス)の応用かな?

アレって水中でも出来るんだねぇ・・・

 

それはともかくとして。

 

「流石に司馬少佐の前に私が出ないと

周りが納得しませんよ。

護衛はリンちゃんに任せますので、

司馬少佐には情報処理をして頂きたい

ところなんですけど」

 

手柄とかじゃなく、単純に序列の問題で。

ラウラさんが出たら次は私ですって。

 

それにデータの改竄は私も出来るけど、リアル

タイムで教師や織斑一夏たちがつかうISの

ハイパーセンサーや作戦室で使ってる衛星・

その他観測機器の映像全部を差し替えるなんて

芸当は司馬少佐にしかできませんからね。

 

「・・・部下の活躍の場を奪う気も

ありませんし、少尉や特尉の情報の

秘匿も私の仕事ではありますがね」

 

ん?なんか不満そうですね?

 

「何か問題でもあったんですか?」

 

リンちゃんもラウラさんも自分の仕事は

キチンと果たしたって言ってたし、

私が手柄を立てることになるけどそんなの

気にするような人じゃないよね?

 

「いえね?相手が敵で、目撃者は機械のみ。

さらに目標が海上に居るじゃないですか?」

 

あぁ、なるほど。

 

「オーバードウェポンを試すには絶好の

シチュエーションですね」

 

もうここしかないって感じですよね。

 

「そうなんです。折角師が造ったのですから

試運転くらいしたいじゃないですか?」

 

なるほどなー。まぁそうですよねぇ。

 

今を逃したら何時になるか分からないし

試運転だけでも大佐殿は喜びますよねー。

 

「大佐殿が喜ぶなら全力で叶えて上げたい

んですけど・・・地形変わりますよね?」

 

モノによっては津波とかも出るし、海洋

生物に対する被害がどうなるか・・・

 

「それもありましたか。海底の地形を

変えてしまえば潮の流れも変わるし、

生態系を乱すことにもなりますね」

 

そうなんですよねぇ。

 

大佐殿は人間も好きだけど自然も好きだし、

そもそも人間至上主義者が大嫌いなんです

よねぇ。

 

「そうなると実験出来るのは・・・」

 

「話は聞いたよ!!」

 

うわっ!兎さん?!ナンデ押し入れから?!

 

「おや仮眠はもう良いのですか?」

 

あ、司馬少佐は知ってたんですね?

 

「おうともさ!箒ちゃんも戦場で待機命令を

しっかり守れてたし、これからちーちゃんの

許可を貰ってアレと戦うんでしょ?

負けたのを回収したらレッツパーリーだよっ!」

 

負け前提って。第四世代型でスペックだけなら

圧勝してるのにね。

やっぱり使い手がちゃんとしないとどんな

モノだってゴミなんだよねぇ。

 

「ふむ。篠ノ之箒が負けた後は教員が責任を

もって回収するでしょう。螺旋頭や阿呆たちを

回収する教員も我々には関係

ありませんからね。

・・・あぁ、少尉は下がらせますか」

 

モップに関しては、本当は回収すらアレだけど

アレでも兎さんの妹だしねぇ。

展開装甲と学習型AIの試験機だからデータも

取らずに無くなったら困るからシカタナイなぁ。

 

「そうだよ!箒ちゃんが居なくなったら、

箒ちゃんを傷付けたアレに裁きの雷を

くれてやるんだ!」

 

モップが傷付くことを前提にしているんです

けど・・・まぁ自分から戦場に出るなら、

それくらいは覚悟しなさいって感じかな?

 

まだ過保護気味だけど、少しずつ妹を

自立させようとしてるよね。

 

何だかんだで良いお姉ちゃんだよなぁ。

・・・ウチのとは大違いだよ。

 

まぁウチのはともかくとして。

 

「裁きの雷って確かドイツにやろうとして

大佐殿に止められたヤツですよね?」

 

なんか民間人の虐殺になるとか?

 

「そうなんだよかんちゃん!せっかく造った

んだから試さないと、いざと言うとき『予定の

出力が出ませんでした』じゃ困ると思わない?」

 

うん。それはわかる。

 

「それはわかりました。後は武装の中身ですが

雷と言うなら地形に影響を与えるモノではない

ということですか?」

 

あ、司馬少佐も知らないんだ?

 

「もちのロン!海面で拡散するから、浅い

所にいる魚とかには多少のダメージが有る

かもしれないけど、それだって出力を

抑えれば良いだけだしね!」

 

ん~確かに雷って感じの効果だけど、

全力でやったら海面に穴が空きそう

ですよねー。

 

「なるほどなるほど。では後は師からの

承認が貰えるかどうかですね」

 

実験なら問題ないと思うけど、コストの面

を考えれば許可は必要ですよね~。

 

「え~大丈夫だよ!撃った後でしーちゃんが

『撃ったよー』って言えばリー君は苦笑いで

納得するからさ!」

 

どこのローエングラム様ですか。それに

司馬少佐が「撃ったよー」って大佐殿

に報告するところが想像できないんですが。

 

「つまり・・・私が言わないと怒られる

と言うことでしょうか?」

 

「ぎくっ!」

 

あぁ、そういうこと?

 

まぁ相当な兵器みたいだから、一発撃つの

にもコストがかかるだろうし。

モノによってはシャレにならない金額になる

可能性もあるんだよなぁ。

 

「しかも水銀の蛇の能力開放も必要に

なるんですかね?」

 

「ぎくぎくっ!」

 

あぁ、水銀の蛇の能力開放が必要なのか。

そりゃ許可取ろうとしても駄目だって

言われるよね。

 

「そもそも能力開放は師の許可が必要ですし、

現在情報の改竄以外の許可は出ていません。

兎が自力でどうにか出来ないのですか?」

 

流石に大佐殿に無断でそんな兵器は

使えないよね?

 

それで少佐を怒ることは無いけど、大佐殿の

お仕事を増やしたら意味ないし。

 

「あーうー。束さんはもうリー君から駄目って

言われちゃったから、束さんが勝手に使う訳

にはいかないんだよ~」

 

あぁ~ドイツの時に駄目って言われた

から、その後で使うにしても許可を

取る必要があると。

 

でもって司馬少佐はダメって言われて

ないし、丁度良くオーバードウェポンの話を

してるから撃っちゃえ!って感じなのか。

 

「そんなの私だって怒られるじゃない

ですか。撃った後で苦笑いなのは、許してる

んじゃなくて諦めてるだけでしょう」

 

ですよねー。撃ったモノはシカタナイねって

感じですよねー。

 

「え~だってさぁ~束さんのISを

あんな風に使ってる奴らに天罰を

与えたいんだよ~」

 

まぁそのための茶番では有りますけど、

雷で天罰ねぇ・・・まさかそれって

 

「あの、兎さん?もしかして兎さんが

使おうとしてるのって雷神の鎚ですか?」

 

まさかねー。

 

「流石かんちゃん!大当たりだよ!」

 

いや、大当たりってソレは駄目でしょう!?

宇宙ステーションの先に宇宙開発用拠点

として造った第六世代ISと言う名の

直径六キロの人工衛星兼宇宙要塞

Iserlohn・Stronghold(イゼルローン要塞)】の主砲ですよね?!

 

「いや、アレはダメに決まってるでしょう。

宇宙から地上に攻撃する兵器はいくつか在り

ますが、アレを使ったら宇宙に我々の軍事拠点

があることを世界中に知られてしまいます」

 

ですよねー。いくらカメラや監視映像を

改竄しても目撃証言はどうしようもない

ですし・・・宇宙から雷が落ちて来るなんて、

普通に神話ですよ?

 

折角宇宙ステーションの影に隠れて、地上

からは観測出来ないようにしてるのに。

 

「それにそもそもアレは隕石とか、宇宙から

ナニかが来たときのモノでしたよね?

地上に向けて撃ったら普通に気候変動が

起こるんじゃないですか?」

 

具体的にはオゾン層がなくなったり、大量の

海水が一度に蒸発したことで生じる水蒸気

やら何やらが、地球環境に対して物凄い

悪影響を及ぼすことになりそうですよね?

 

「特尉の言う通りです。地形変動はなくとも

悪影響が大きすぎますから普通に師に折檻

されてしまいます」

 

折檻で済むのがアレですけどねぇ。

 

「むぅ~流石に地球なんてどうでも良い!

なんて言えないなぁ~」

 

モップが居ますし、大佐殿が怒りますからね。

 

「せめてヒュージブレードなら良いのでは?」

 

ヒュージミサイルは流石に水銀の蛇の力が

必要だし、核だの水爆は環境に悪影響だし

マスブレードは柱だし・・・

 

規格外六連超振動突撃剣も良いけど

アレは別に海じゃなくても使えるし・・・

 

尤もアレはアレで遠距離攻撃できるけど

軌道が直線だから地球の丸みとか計算しないと

駄目ってのもありますが、地形とか生態系には

ダメージないから怒られないですよね?

 

「悩みどころですね」

 

「だね~」

 

この二人が悩むなんて中々ないよねぇ。

ある意味銀の福音は偉業を成したよ。

 

それに免じて私がでることになったらしっかり殺してあげよう!

 

暴走機械の冥土の土産にはちょっと豪勢

すぎると思うけどね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「では作戦を説明する」

 

『『はいっ』』

 

『作戦など不要です!私と紅椿ならっ!』

 

・・・箒、調子に乗りすぎだろ?

リンが色々見せてくれたとは言え、相手が

二次移行した時点で初見の相手との戦いだぞ?

 

「・・・不用意な接近は厳禁。

まずはオルコットの遠距離狙撃に

対する反応を見る。

篠ノ之が前衛、銀の福音の弾幕を相殺。

デュノアが漏れたエネルギー弾を防御。

オルコットが狙撃だ」

 

なるほど。近距離の動きは変わらないだろ

うし、中距離は銀の福音の間合いだもんな。

遠距離なら弾幕も薄くなるし、箒が機体

操作に慣れる時間にもなる。

 

流石千冬姉だな!

 

『了解しましたわ。 スターライトmkIIIにて標的を狙い撃ちます!』

 

ようやく来た出番だからな。イギリスに

良い報告する為にも頑張りたいとこだよな。

 

『了解しました!』

 

シャルもな。今はIS学園に居るから

良いけど、卒業後を考えたらどうしても

実績が欲しいんだろ?

第二世代型だけど、箒の打ち漏らしを

防ぐだけだからそれほど厳しい仕事

って訳でもない。

怪我をしないように頑張って欲しいよ。

 

『私が露払いですか・・・』

 

お、中々上手い事言ったけど・・・

不満たらたらだな。

わざわざ千冬姉が考えてくれた作戦に

逆らうなら出なきゃ良いのによ。

 

「文句があるならさっさと下がれ。

貴様が露払いしなければデュノアや

オルコットが弾幕を受けることになる。

そうなればデータ取りどころでは

なくなるのだぞ?」

 

だよなぁ。いくら距離があるって

言っても、セシリアは狙撃の時は

動きが止まるから、普通に考えれば

箒のブレードで相殺しないと集中砲火

喰らうんだよな。

 

リンの場合は上下左右全体に砲塔を

振らせたから弾幕も分散したけど、

今回は方向がある程度定まってるから

弾幕もあんまりバラけない。

 

流石にシャルだけだと持たないぞ。

 

『あぁそうですね。了解しました』

 

「「・・・」」

 

ん?いきなり納得した?てっきり

『データなど取らなくても倒せます!』

とか言うと思ったんだが・・・

 

「なぁ千冬姉」

 

アレ、絶対やらかすぞ。

具体的にはシャルとセシリアを

見捨てて突貫すると思う。

 

「・・・あぁ、わかってる」

 

だよなぁ。完全に前に出る気満々だしなぁ。

 

「オルコット、それにデュノア」

 

オープン回線じゃなく二人に絞ったか。

 

『『はい』』

 

まぁ二人もなんとなく分かってると

思うけど・・・

 

「篠ノ之箒は素人だ。露払いが失敗する

可能性も有れば、入れ込んで前に出過ぎる

可能性も有る」

 

なるほど。意図的な命令違反じゃない

って事にしてやるのか。

優しいって言うよりは教師として生徒

を守ってる感じか?

 

『なるほど・・・了解しましたわ』

 

『ですね。素人を頼りにするなって

ことでしょう?了解です』

 

どんな機体を持ってても使い手が

素人だもんなぁ。

まず剣道はIS戦闘の役に立たないって

理解して、行動の殻を破らないと最低限の

働きも期待できないし。

 

さらに今は調子に乗ってるだろ?

あんなの俺だって背中を・・・いや

この場合前か?とりあえず、今の箒

には命を預けたくねぇよ。

 

「そういう事だ。後ろには教師も

控えてるし、じきに凰の補給も終わる。

危険と判断したら即座に海に潜れ」

 

『・・・了解です』

 

『・・・了解』

 

2人、いや箒を入れたら3人か。

みんなリンに対抗意識を燃やしてるよな。

 

けど千冬姉だってソレをわかってるはず

なのに、わざわざ今ソレを言ったのは

なんでだ?

 

「なぁ千冬姉?教師のことはともかく

アイツらにリンの事を言うのって

逆効果じゃないのか?」

 

撤退とかしなくなるんじゃ?

 

「何、己の感情を抑えられない未熟者

には作戦を任せることは出来んからな。

指揮官から忠告を受けた上で抗命する

と言うなら、今後は連中を作戦に

組み込む必要もなくなるだろう?」

 

「なるほどなー」

 

今回はしょうがないけど、次回からは

『前回命令に逆らって問題になった』

って実績を使えるもんな。

 

しかも銀の福音はその攻撃手段から、

墜ちても海に潜れば追撃はない。

 

攻撃も即死するような威力はないってリンも言ってたよな。

 

二次移行が気になるところだけど、

やっぱり弾幕である以上一撃は

そんなに重くはないハズ。

 

「それにアイツらが負けたら更識簪が

出るらしい。話を聞く限りだと専用機は

第三世代型か第四世代型だろう」

 

サラシキさんなぁ。リンより強いって

話だからあの三人が負けても十分

リカバリーが効くだろうけど・・・

 

「第四世代型?紅椿以外にもあるのか?」

 

いやまぁ、俺の雪片も展開装甲らしいから、

データ解析されてたら同じのを造る

くらいは出来そうだけどよ。

 

「あくまで可能性だがな。冬林技研の

技術者は束と同類のHENTAIだ。

束ができたことができんとは言い切れん」

 

おぉ・・・すげぇ説得力だ。

 

「とにかく、銀の福音とは相性がすこぶる

良いらしい。エネルギー弾のような攻撃

に対する備えが出来ているのだろう」

 

はぁ。それなら銀の福音は餌にしか

ならないよな。

 

確実に勝てる相手が目の前にいるのに

前に出て来ないのは、アイツらと

違って手柄を求めていないからか。

 

「ま、ラウラも居るのにサラシキさん

しか出さない余裕があるくらいだしな。

それにサラシキさんは司馬さんの護衛なんだろ?」

 

 

そんな人が出るって言うなら確かに

問題ないよな。

なんてゆーか近衛!って感じで強そうだし。

 

「その通りだ。更に言えば元日本の国家代表候補生でもある」

 

うぇ?エリートじゃん!その上でリンより

強いんだから、そりゃ近衛だよ!

 

「お前も、もしかしたら冬林技研に

所属するかもしれんのだ。

その場合は先輩になるのだから、今から

シツレイのないようにな」

 

「お、おう!」

 

確か司馬さんもサラシキさんも4組だろ?

4組には絶対に逆らわねぇぞ!

 

 

 

 

 

いやしかし、そこまで強い人が二次移行

した銀の福音を見ても自信あるって

言うんだから、どんな戦い方をするのか

見てみたいよな。

 

どんな戦い方でも勉強になるだろうし。

 

接近戦か遠距離か。中距離で圧倒するって

可能性もあるし、もしかしたらさっきの

リンみたいなビームも見れるかも!

 

いやぁ楽しみだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『セシリア・オルコット、出ます!』

『同じくシャルロット・デュノア、出ます!』

『篠ノ之箒、行くぞ!』

 

 

 

あ、すまん。正直忘れてた・・・




乙女たちの戦場・・・
臭う、クソゲーの臭いがプンプンするぜ!

いくらHENTAI企業でも
オーバードウェポンにサメは有りませんよ?

三人娘は銀の福音に勝って織斑一夏の
ハートをGET出来るのか?!

ラウラウ、人知れず出撃&帰投。

コレから銀の福音が別方向に逃げて色んな
ところに被害出しても、リンちゃんの
後退命令は正式なモノだし、弟子たちには
関係ないからシカタナイネ!

モップが何か企んでるようだ・・・
一体ナニが起こるんだ?!(謎)

さらりと出てきた第六世代型。
複合コアシステムを使い、大量のISコア
を並列起動してできる宇宙要塞(空母)
ですね。
宇宙で活動するには活動拠点が無いと
駄目だよねってお話

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