ソードアート・オンライン ステルス・ウォーリアー 作:ddds
存在してはならない兵器の登場です
マジで出していいの?原作者が見たら激怒しない!?
とも思いますが・・・・
まあ許してつかーさい
宣言から6日め
まだあまりプレイヤーの居ない2つ目の街近くで、いつもどおり狩りをしていた。
レベルが5になった瞬間、システムメッセージが目の前に表示された。
『特殊クエストを達成しました』
目の前に現れたのは、見たことも聞いたこともないクエストの名前だった。
内容を一瞬見ただけで、とんでもないものであることが分かった。
『 プロイセンの野望
ユニークスキル 射手を取得可能です
射手を取得すると、専用のアイテムが支給されます。
射手用のアイテムはこのゲームにおける唯一の遠距離攻撃武器です。
うまく使いこなせば非常に強力です。
しかし、相応の欠点があります。
それでも、射手を取得しますか? 』
といった内容だった。
剣などを用いた超接近戦闘、そして体を動かすことに重点を置いたSAOにおいて遠距離攻撃武器だと?
精々投石が限界だと思っていたが・・・
そもそもユニークスキルって何だ。俺はそんなの聞いた覚え無い
射手・・・ということはやはり弓か?
しかし、プロイセンの野望・・ねぇ
プロイセンが侵略拡張をしていた頃には確か・・・
だが、他人と同じものは嫌い主義の自分には合っているのも確か。
欠点のことなど考えず、○を押した。
押したが、何も起こらない。
アイテムストレージを見ると、現実では恥ずかしすぎる、所謂厨二病的ネーミングの
アイテム名の中に、
自分の見覚えのあるアイテム名があるのを見つけた。
その名前は『ドライゼ・ニードルガン』
世界初のボルトアクションライフルであり、その強さはオーパーツ的なものだったと言える。
立たなければ再装填できなかった今までの前装填式の銃器と違い、
後ろから装填できるため、伏せながらの戦闘が可能となった。
それによって達成した被弾面積の減少によって、プロイセン帝国を勝利に導いた
ニードルというのは撃針のことで、
発射時の機構に針を採用したのは、量産型兵器で世界初のことであるため、
このような名前がついた。
この世界観に合わせるなら長弓やクロスボウだと思っていた。
あれなら比較的短時間で次が放てるし、かなり遠距離からでも使える。
スキルのレベルを上げていけば精度も上がるだろう。と。
正直、コイツだと強すぎる。
当時の他のライフルよりは射程が劣るとはいえ、マスケットより遥かに長い射程を持ち、
更に再装填の早い後装式である。
確実にこのゲームのバランスを崩壊させる要素足り得た。
最も、数が揃えば。だが
とりあえず、それを手元に出して、アイテム説明を読んだ。
『 ドライゼ・ニードルガン
プロイセン帝国で製造された銃であり、
ユニークスキル『射手』専用の武器。
特殊効果として、ほとんどの敵は、弱点に攻撃すれば一撃で死亡する。
また、銃剣がついており、槍カテゴリとして使える』
強い。あまりにも強すぎる。
そこまで遠くからではないが、狙撃すれば安全に狩りができる。
失敗して追いかけられても脚力が高ければ逃げられる。
迷宮区は入れたもんじゃないだろうが、無理して入る必要もない。
ボスクラスは一撃死とは行かないだろうが、大ダメージを与えられる。
ありえない。不公平すぎる。基本的に公平に設計されているはずのこのゲームで、
この不公平はありえない。
アイテムストレージには、ペーパーカートリッジが400も入っていた。
更に予備の撃針5本、クリーニングロッド2本、スプリング2つ、
メンテナンス用の工具セットが1つ
火薬と雷管の製造法が書かれた本が1冊
。
おかしい、明らかにおかしい
随分とサービス気味だが、これは絶対に裏がある。
ソードスキル無し以上の欠点が確実にある。
そもそも、剣をベースに置いたこのゲームで
銃のクリーニングやメンテナンスが必要ってどういうことなの・・
そして、武器の威力や精度次第では・・・とんでもないハズレクジを引いたことになる。
しかし、いつまでも後悔しては居られないので、200m程先の、
イノシシのようなモンスターに撃ってみることにした。
右側にあるボルトレバーを左側に回し、そのまま手前に引き出す。
ペーパーカートリッジをバレルに挿入し、
ボルトを押し込んで、今度は右側に回し、固定する
そして、ボルトの手前についているスプリングを深く押しこむ。
銃を構え、フロントサイトとリアサイトを一直線上にして、
目標を中心に捉える。
そして、引き金を引く
いつもと同じ、気味のいい音がした。
間違いない。これは銃だ。
しかし、おかしい。
リアサイトの向こうにある生物は、ダメージも受けずに
異常を感じたのか逃げ出してしまった。
これは、いやまさか
いやな予感が脳裏をよぎった。
恐る恐る、煙る銃口を見てみると・・・・・
ない。あるべきものがない
ない、ないのだ
溝が、回転する溝が、溝がない。
ましてやバレルの形状が円でなく、それがねじれているわけでもない・・・・
「ライフリングがねぇええええええええええええええええええええええ!!!!!」
銃声よりも遥かに響いたと思われるその声は、
視界に居るモンスターが逃げ出すほどだった。
プロイセンの野望とドライゼ銃は本来なら
本来なら、それぞれ
『赤服の呪い』と『ブラウン・ベス』だったんです
しかし、機構上の問題から没にしました。なーむー
ただ、赤服の呪いだと
英国面に汚染された感じの文章になってしまうので
むしろこっちのがよかったのかな・・・?とも思いますが。