夢物語り~奮闘記 作:ゆ~り
婚約術印式は困難の末、やっとお開きとなった。私達がうちは屋敷に戻るとすぐにミナトさんが帰って来て、ダンゾウは儀式の成功と終了を聞き、忌々しげに帰っていったらしい…特に問題はなかった様だ。
疲れたーこの上なく疲れたわーもう何もしたくないー
「サクラちゃん、夕飯は何が食べたい?何でも好きな物を言って、良いのよ」
「何でも?良いんですか?そんな事言われたら、言っちゃいますよ。良いんですか?本当に?」
「え、ええ、サクラちゃんにはうちの子が、二人とも迷惑を掛けて閉まったし…お祝いとお詫びもかねて、遠慮はしないで好きな物を言って頂戴」
「うーん…じゃあ、うな重で!母様達はケチだから、中々食べられないんだもの。それに今日は、無駄にチャクラと体力を根こそぎ奪われて消耗したものだから、体力だけでも回復させたいんです。今言わないと今度はいつ食べれるか分からないんで、是非ともうな重で…あ、すいません。ダメなら諦めます…」
「クスクス、良いのよ。ええ、解ったわ。じゃあ、出前を頼みましょう。あ、でも…イタチは油っこい物は辛いかしら?元々あの子は油っこい物はさけて、あっさりした物を好んで食べる子だから…"ひつまぶし"ならいけると思うから"ひつまぶし"にしましょう。それで良いかしら?」
「私はそれで良いですよ。最後は、お茶漬けで、さっぱり出来るし、全く問題ないです」
「そう良かったわ。じゃあ、後で頼んで来るわね」
皆で着物を脱ぐ間、そんなやり取りをしたのだが、実はうな重よりひつまぶしの方が高いので、こっちは遠慮してたんだけど…流石はうちはの頭領様だわ…金銭感覚が違う。
私達より、はるかに裕福だわ。
千手一族は、木の葉の一族の中で、今では一番お金が少ない。老人ばかりで若者は大戦中に前線に出て死亡してしまい、働ける忍がほとんどいないからなんだけど…死別はもちろんだけど、それよりも婿やお嫁に行ってしまったのが、大きいのよね。千手は一族の中でも特に特殊で、血経限界で在るにも関わらずに、木遁は在る一部の人握りの人にしか引き継がれない。
引き継がれるのは膨大なチャクラと人より、多少優れた回復力と言った代物だ。だから、他一族に取り込みやすく、同化しやすいのも特徴の一つだった。アシュラが元である千手は他者のチャクラを受け入れる傾向が強く、交わりやすい。うずまき一族が良い例だろう。千手の血が完全にうずまき一族に取り込まれて閉まった例だ。本来うずまき一族は結界や封印術を得意としていたが、千手の血が入ったおかげで、膨大なチャクラと回復力が加わり、うずまき一族の術を強化して渦の国を築くまでに至ったのは言うまでもない。それゆえに、他一族に取っては名家であり、一族の忍術を強化出来る血は欲しいと言う訳だ。大名に嫁入りや婿入りしたうちは一族と違い、他一族に入ると他一族の外への繋がりは強くなっても一族への資金援助が見込め無いのが痛い所だった。渦の国が在れば…とつくづく思う。
だから千手一族は経験豊富な、50~80才の女性達が赤ん坊や幼児を預かる託児所を開いて育てていたり、男性達は千手の土地で野菜等を育てて売ったりしているんだけど…やはり、限界は在る。何せお年寄りだし…収入が無いと一族の資金だけでは、全員は厳しい。歳で体にガタが来て動けない人達もいるし、病院通いの人もいる。戦争が続いて、お金を個人で貯められなかった世代だから仕方ないのだけど…だから、私も色々母様に指示したりして、千手一族救済計画を経てたのだ。まず、千手一族の土地には温泉が眠って居るので、地下から掘り起こして温泉を作る。これでお年寄りの体も治療出来て、温泉も木の葉の人達に売る事が出来る。ご自宅に温泉を流せば月に収入が入ってくる。そう、何もしなくても一族に収入が入るのだ。そして、野菜等の作物は地下で育てるのをおすすめした。温泉の地熱で工夫すれば季節を考え無くても一年を通して野菜や作物が作れるし、自然災害の心配も無い。温泉のミネラルたっぷりな野菜と作物が出来るのだ。
そして、一番お金になるであろう…母様と私が開発中の温泉水と老化防止液を独自に配合して作り上げた。化粧水と乳液、ちょっとお高めなオールインワンジェルを開発中なのだ。母様を広告塔にすれば、間違い無く売れる。(ふふふ、これが完全すれば、カツカツの生活からやっと抜け出せるわ)
私の今の課題は花の成分とエキスだけを取り出して、それらに応用出来ないか研究中なのよね。自分の術印の物ならチャクラのアップや精神の安定、自分の魅力アップ等の効果が在る事は解ってはいるのだけど…全ての花から優れた部分だけを抽出するのは、難しかった。特に小さい花は難航している。ある程度は出来るが、色々やってみて、私にしか不可能と言う結論に至ったわ。これは潔く諦めて、完全オーダーメイドにして木の葉の技術が進歩するまでは無理。
「サ、サクラちゃん…んー全部、声に出してるんだけど…」
イズミさんそこは、聞いていない振りをしていて欲しかった。(恥)
「……忘れて下さい……」
「ええ、勿論…その…大変苦労しているのねーうちは一族とはまた違った別の意味で千手一族も…でも温泉は良いわね。私達も温泉を引きたいくらいだわ」
キラン!
「是非、お願いします。そして出来れば資金援助をお願いします。まだ各家庭に温泉を引けるだけの資金が無くて困っていたんです。うちは一族の方々にもストレス緩和の為に温泉は有効ですし、美容成分は勿論ですが、傷や身体の痛み、解毒にチャクラ回復にも有効な成分があるので、飲んで良し、浸かって良しとお勧めです。そしてうちは一族の方々が好んで使ってくだされば、美人の温泉と噂されて、全国に知られて商品も売れて宣伝にもなります。あ、大名に婿入りした方や嫁がれた方には格安にしますので、私達の商品を進めて下さい。大丈夫ですよ。ちゃんと資金援助して頂ければ、温泉の使用料金はうちは一族からは取りませんし、長い眼で見たらうちは一族は大変お得です。しかも、私達が作った商品は格安にて買えますから女性には更にお得です」
「…えっとー、一族の者達と綱手様を交えて、良く話した上で吟味させて貰うわね」
「ええ、是非お願いします。うちは一族の方達は擦り傷位なら治療を受けないから、困っているらしいですよ。毒が後になって回って危ない事例が多いらしいですからね」
「ええ、そうなのよ。大した事無いと思って、病院での治療を受けないのよ。後になって高熱を出して倒れるの。調べたら毒に当たっていたなんて良く在る事なのよ。温泉の件、前向きに検討させて頂くわね。それと、イタチとサスケも軽い物なら自己判断と自己完結をして、病院には行かずに治療も受けないタイプだから危ないのよ。サクラちゃん、二人を宜しくお願いするわね」
(ええ、知ってますとも…痛い程に…特にイタチさんは死の病でも隠し通そうとする困った人ですからね。常に診察と治療は欠かさずに施す所存ですよ。(私の命と平穏の為に…)
「はい、これで良しっと…サクラちゃん着物は掛けて置くわね。明日、皆のと一緒にまとめてクリーニングに出して置くからクリーニングし終わったら、そちらに届けるわね」
「え、悪いので、私が取りに行きますよ」
「良いのよ。綱手様達の分も在るし、あの子達の様子も見たいし、私達が届けるわ」
「分かりました。それじゃあ、これを西通りの商店街にクリーニング店があるので、クリーニングのおばちゃんに渡して下さい。手荒れクリーム何ですけど、そろそろ無くなる頃なので、渡して下されば分かります。いつも手荒れクリームと交換で安くして貰っているんです。腕も良いので、私達はいつもそこで着物はやって貰っているんですよ」
「あら、そうなの?じゃあ、そちらに行って良かったら、今度からそちらにしようかしら、うちは特に決まっているわけでは、無いんだけど、うちは一族の者も大体いつも近場で済ませてしまうのよね。だから、いつも行事があると皆同じ場所になるでしょう。だから皆と被ってしまってどうしても、日数と時間が掛かってしまうのよ」
「…そこ、今回もうちは一族で殺到しそうですね」
「ええ、そうなるでしょうね。特にうちは一族は、近場で慣れている所に行きたがる傾向が強いの。だから、別の場所に行く事はまず無いでしょうね。だから、ちょうど良かったわ。今回はそちらに行ってみるわね」
んーまぁーでもそれって、慣れてくれればリピーターになりやすいって事よね。そうなるまでの信頼関係が大変そうだけど…商品売れるかしら?
「それにしてもサクラちゃんの術印は本当に綺麗ね。桜だから夜になっても神秘的に見えて綺麗だもの。月光にかざすとより輝きを放つ様だし…私達のは暗くなったり、夜になるとちょっと色が霞むのよね」
「良いなーサクラちゃん、木々の花印は枝花か花木の本体かに別れるんだけど…サクラちゃんは花木の上に枝花も在るみたいだし、私みたいに首のうなじじゃないから良く見えるし、術印の桜も大きくて立派よね。三日月の模様も桜ととても合っているわ…4Dになるから立体的で花びらが落ちる姿がとても綺麗ー」
イズミさんが術印を見ながらうっとりと羨ましそうにするものだから、こちらは何だかいたたまれない…だって、イタチさんとの術印も在るのだから…うーいくらこちらの世界では、イタチさんとイズミさんは恋人同士では無くイズミさんは養女で兄妹?姉弟?になっているとは言え、こちらは何とも気まずい…落ち着かない気持ちになってしまう・・・
「えっと、私のはその分、二の腕はほとんど桜の術印で埋まっていますし…私はイズミさんの枝花も綺麗ですよ。花木だとそれなりに場所も取るし目立ちますから…」
「ありがとう。私も気に入ってはいるんだけど…サクラちゃんのを見た後だど、やっぱり霞んじゃうわね。あ、そうだ!サクラちゃんはちゃんと術印の桜の花言葉とかは、まだ調べては無いわよねーずっとバタバタしていたし、調べましょう。私も気になっていたの…」
そう言って、イズミさんは本棚から花言葉集の本を取り出して持って来てくれた。だが、何故だかイタチさんとサスケくんまで引き連れて来てしまっている。イズミさんによれば、本を取りに行った時にちょうどばったり、着替えて居間に向かう所の二人と遭遇したらしい。ちょうど花言葉集で術印を調べるからと誘ったらしい。あーさようですかー、イズミさんは二人を座らせてミコトさんと一緒に調べ始めてしまった。
「えっと…どの桜かしら?桜って随分種類が豊富に在るものなのね?今現在…600種類以上も在るなんて、私全く知らなかったわ」
「代表的な桜は一部ですよ。それから交配や品種を増やして行って種類が豊富になったんです。多分…私とサスケくんの術印に刻まれた桜は【染井吉野/ソメイヨシノ】ですね。私達の里にも多くのソメイヨシノが在りますし、私達がもっとも良く知っていて馴染みの在る桜はソメイヨシノだと思います。でも、ルーツを知る人はほとんどいないので、ミコトさん達も少しは知って置いて下さい。私の能力にも関係しますから・・・ソメイヨシノの誕生は成長が早いオオシマザクラを父、丈夫で長生きのエドヒガンを母とした子ども桜たちが生まれ、そんな中で生まれたのが絶世の美女。それが【染井吉野/ソメイヨシノ】だったんです。この花があまりにも美しかったために、かつての人々は何とか後世に残せないかと考えました。しかしソメイヨシノの子どもは、ソメイヨシノにはならないんです。桜の仲間は、同じ遺伝子では交配する事が出来ないから、同じ木の花では種が作れません。たまたま生まれた一本のソメイヨシノだけでは種が作れなかったんです。もし別の桜を交配させて種を作ったら、違う遺伝子が入るために元のソメイヨシノとは異なった桜になってしまいます。そこでソメイヨシノの美しさを残すためにクローンを作ることにしたんです。まぁ、クローンと言っても木なので接ぎ木と言う方法何ですが……"1年ほど育った他の桜の根本の部分に切り込みを入れて、短く切ったソメイヨシノの枝先を切れ込みに差し込んでテープで固定。これが接ぎ木と呼ばれるクローン作製法。接いだ先からはソメイヨシノが育つんです。だから、槻木した部分は、元のソメイヨシノのクローンになって、実際は根本だけが違う桜なんですよ。このようにしてクローンがどんどん作られていったんです。だから、春の花見の時期に、すべてのソメイヨシノが同じタイミングで咲くのは同じ木だからなんです。ソメイヨシノは他の桜よりも寿命が短いと言われていますが、人がちゃんと手を掛けて管理すれば何百年も生きるんですよ」
「へーそうなの…私、全く知らなかったわ。私達の良く知るソメイヨシノがクローンだった何て…さすがに桜の事はサクラちゃんは詳しいわね。でも、能力に関係するって?」
「ご説明します。私の能力は木遁です。ですが、どうやら木と同じようにそれぞれ種類や個性が在るように、木遁使いも人それぞれ扱うチャクラが異なり木遁、つまり本質の木が異なる見たいなんです。私の木遁は桜です。他の木の作成は出来るには出来るんですが、威力も大幅に半減しますし…本質の桜と違ってちょっと癖が合って扱いずらいんです。チャクラも通常よりも多く掛かってしまうんですよ。ですから私は木遁忍術等は桜を主に扱う様にしています。桜は"バラ科"になるのですが、昼間に私が扱った木遁・植物回復忍術”夢癒の花籠”あれも全てバラ科の植物になります。バラ科の植物で在れば私との相性も良く威力を最大限発揮出来ますし、作成も可能なんですよ。実はうずまき一族である曾祖母様の術印何ですが…本来は薔薇だったらしいのです。クシナさんに九尾を受け渡したら何故かチャクラの性質も変化してしまい"撫子科のカーネーション"に変化してしまったそうなんです」
「え、初耳だわ!初代ミト様はカーネーションだって教科書や本にも書いて合ったし…」
「それは、昔は術印の記載はされてはおらず、新たに教科書や本に代表的な術印を記載し作成しようと言う事になったらしいのですが、その前にクシナさんに九尾を渡しした最に術印の花が変わった為に、教科書や本にはカーネーションとして記載したらしいのです。九尾の事は極秘です。曾祖母様の術印は術印の研究機関ですら、曾祖母様の術印の事は伏せているんです。幸いと言うか…術印の合った場所が…その…お尻に合ったらしく…知る人がほとんどいなかったので、そうしたらしいのです」
「そうだったのねークスクス、確かに術印は記載されてはいたけど…場所までは記載されてはいなかったわ。同じ女性としても
それじゃー中々見せられないし、ミト様も普段は絶対に隠していたでしょうね」
「多分…うずまき一族の本来の本質は薔薇何だと思います。性格もチャクラも薔薇の本質を強く持ち合わせていますから、私は母様に良く似ていると言われますが…どちらかと言うと、チャクラの本質や性格は曾祖母様やクシナ様により近く似ているそうなんです」
「サクラちゃんの桜である木遁忍術は、曾祖母様であるミト様、うずまき一族の性質を強く受け継いだ物なのね。うずまき一族の能力は、女性が強く引き継ぐ傾向が強いらしいの。綱手様は初代様達のお力は、残念ながら引き継がれなかったわ。代わりに代を経てサクラちゃんに全て、お力は引き継がれたのね」
「んー引き継がれたのでしょうか?どれも初代様達とは忍術が異なり、扱いに困る特殊な物ばかりなんですよねーだから常に私は手探り状態で苦心している状態何ですけど……」
「それはサクラちゃんの個性だと思うわ。大変だろうけど、自分で物にして行くしか無いと思うわ」
「……ええ、解っています。今は何とか模索し、研究しながら忍術を作成中と言った所ですね」
「サクラちゃん…あなた随分苦労を背負いこむタイプの様ね。能力もそれ以外でも…あまり抱え混まないようにね。自分の事だけを考えても誰も責めたりはしないのだから…もっと自分らしく、自由でいて良いのよ」
「ありがとうございます。ですが、私にしか出来ない事が在るのにやらなかったらきっと後で必ず後悔しますし…そうなったら自分を許せない。きっと自由では居られないから…私の性分何ですね。もう、こうなったら諦めて手探りで努力し続けるしか無いって感じです」
「そう…あなたが、それで良いのなら…でも、無理し過ぎない様にね。これからは、この子達も側にいるのだから頼ってくれて良いのよと言うか頼りなさい。うちの子達は精神的にはまだまだだけど、実力は確かなのよ。だから好きにこき使ってかまわないわ」
「まぁ、譲渡に合った使い方はするかとは思いますが、考えておきます」
あ、サスケくんが睨んで来た。病気の兄さんに何かさせる気かとか思っているんだろうなーふ、しませんよ。今はね…でも、戦争回避等の多くの人達を救う為になら使っても良いわよね。イタチさんの実力なら上手く導いて上げれば、この人はきっと化けるだろう。火影の実力と心を持つ人だもの。それがきっとイタチさんの心を守り、救う事に繋がるでしょうから…彼はサスケくん以上に病気だわ。心が疲弊仕切ってしまっている。だって彼はすでにもう、うちは一族に絶望しているのだから…世界の安定と人々の命を常に天秤に掛けている節がある。きっとフガクさんとシスイさんは気付いている。だから、うちはの屋敷からうちは一族から彼を引き剥がしたいんだわ。これ以上、疲弊し闇を抱える前に…
「サクラちゃん、イタチくんの桜はどれになるか解る?どれも似ていて解りづらくて…」
「ああ、すみません。多分これです。この【[八重桜/ヤエザクラ】ですね。ソメイヨシノとの違いは、儚いイメージに対してどっしりとした安定感の在るイメージですかね。八重桜は八重咲き、つまりたくさんの花びらが重なっている桜ですね。開花時期も異なって染井吉野は3月中旬から下旬にかけて満開になるのに対し、八重桜の多くは開花時期が1週間から2週間ほど遅くなります。気候にもよりますがだいたい4月中旬くらいからでしょうか…また、さっと咲いてさっと散っていく印象のある染井吉野に対し、八重桜は花が咲いている期間も比較的長く、5月上旬ごろまで楽しめますよ」
「あ、この八重桜は[忍者学校/アカデミー]の入学式で咲く桜よね。私はこの八重桜の方が好きかなーだって染井吉野は綺麗だけど…すぐに散って閉まって儚くて凄く切なくなるんだもの。八重桜はいつも新しい季節に気付いたら咲いていて、散っているから、そんなに切なくはならないの」
「そうですね。時期的にも入学式等にいつも咲くので、あわただしくも新しい時期ですしね。八重桜は気付いたらそこに咲いていて散っている感じですね。花言葉も時期的に知識的な物になりますね」
「じゃあ、この一枝の枝花の桜達は何になるのか解るかしら?桜の木が無い分、私達には全く解らないのよー」
「んー、私の目から見ても代表的な桜から特殊な桜って感じですね。多分、サスケくんのは釣り鐘状に下向きに花を咲かせているから[寒桜/かんざくら]?でも色が特に濃いから…[寒緋桜/ひかんざくら]になるのかな?イタチさんのは枝がやわらかくしだれれているから[枝垂桜/しだれざくら]?だけどこちらも色が濃いから[紅枝垂/べにしだれ]になるかと思います。寒緋桜は2月~3月初め頃に開花して、紅枝垂は3月下旬~4月にかけて開花期を迎えます。一度探して見てみると良いかも知れませんね…」
「ええ、今はちょうど季節がら寒緋桜が咲いている頃かしら?えっと、それだと花言葉は…サスケの染井吉野は《純潔》《優れた美人》に寒緋桜は《気まぐれ》イタチの八重桜は《豊かな教養》《善良な教育》《しとやか》紅枝垂は《優美》と《ごまかし》になるようね」
「あ、多分、その本には一部しか乗ってはいないですね。まだ花言葉が合って、乗ってはいない花言葉をお伝えしますね。乗っていないサスケくんの術印である染井吉野には《高貴》《精神美》《精神愛》が在ります。そして…異国では《私を忘れないで》と言う意味の花言葉もあるんです。染井吉野の本質は精神的な美しさや精神愛と言ったところでしょう。術印だと精神が美しく、内面が優れた美しい人でしょうか? 寒緋桜は《あでやかな美人》《あなたに微笑む》寒緋桜の本質はやっぱり気まぐれでしょうかね。やや気まぐれで美しい人を連想させるので代表的に本に載せられている様ですね。……それと寒緋桜には《尊大》と言う花言葉もあります。イタチさんの術印の八重桜には《理知》《理知に富んだ教育》八重桜の本質はやはり、教養や知識ですね。術印ですと教養と教育があり、理知に優れた人でしょうか?紅枝垂には《円熟した美人》が在りますね。紅枝垂の本質は特徴から言って優美なごまかしですね。美しく何かを隠しているみたいな怪しさが強いですから……術印の桜の花言葉はこんなところでしょうか?改めて調べて確認すると、やっぱりこの枝桜なんですが・・・これ私では無く、絶対にサスケくんとイタチさんですよね」
「ええ、二人の本質や性格がすべて当てはまっているし、まず間違いないでしょうね」
「うーん、サクラちゃんには花言葉集はいらなかったかな?」
「いえいえ、花言葉の桜を聞きながら思い出しながら…私も記憶を引っ張りだして何とかですよ。私も花や花言葉を色々調べていたので、色々ごっちゃになっていたりしていて情報の生理が出来ていないんです。要は詰め込み過ぎですね。だから、何かきっかけが無いと曖昧で……」
「その歳だし、覚えるのは早くても情報を処理仕切れ無いのね」
◆ ◆ ◆
ん、ふと気が付くとサスケくんとイタチさんは口を挟まずに聴き手に徹していた。と言うか私達の女子トークに口を挟めずにいたようだ。完全に気配を消して空気になっている。
「サスケくんもイタチさんも術印に関して何か在りますか?」
「いや、特に無い。桜木の染井吉野と八重桜もサクラちゃん、キミのイメージによる物で間違いないだろうし、おそらく枝桜は俺達を型どった物なのだろう」
「そうですか?私の本質やイメージって染井吉野と八重桜なんですか?」
「ああ、多分…俺達は、それぞれ異なる物をサクラちゃん、キミに求めたと言う事だろう。俺の体は病を抱えている。その為、少しでも長く生きる為に有効な治療法や知識を求めていたんだ。今朝のキミからの木遁忍術や知識から可能性を見いだし…それを強く求めた結果、俺の術印は八重桜になったのだろう。サスケは儀式の時にキミの言葉で自分の幼さを諭された。その時にキミから心の強さや精神美を感じ取り、術印にそれが現れたのだろう。その結果、術印は染井吉野になったのだろう。俺達は桜の種類もましてや花言葉も知らかった。意識してなった訳ではないよ」
だとしたら、サスケくんに取って染井吉野はとても悲し過ぎる。【私を忘れないで】その言葉は彼に取って、消して消えない悲しみと痛みしか生まないものなのだから…別の世界のサクラが死んだ世界がその後どうなったのかは…私は知らない。彼女が死んだと同時に世界のリンクも切れたから、彼女を失った彼のその後は全く解らないのだ。でも多分…きっと彼はとても苦しんでいるのだろう。それは間違いなく分かる。サスケくんの本質はとても優しい人だ。その優しさ故に一族と兄の死を許せずに憎しみに身を落としたのだから…"春野サクラ"酷い名前だわ。サクラ何て名前じゃなければ、思い出さずに忘れていられるのに…春になると嫌でも思い出さずにはいられない。忘れたくても忘れられない。春と桜を型どった様に付けられた名前"春野サクラ"残酷過ぎるわね。出来れば、私に何か在ればこの世界のサスケくんには私の事は忘れていて欲しい…心の片隅に存在するだけで良い。あー、そんな奴もいたなーきっと向こうで楽しくやっているんだろう。そう、そんな重くない感じが一番良いわ。でなければ、お互いに辛すぎるから……私はサスケくんである彼らの事を恨んではいない。憎しみと悲しみの現況も知っているし、サスケくんはまだ心が幼く、悲しみや憎しみの制御が効かなかっただけなのだ。だから、数多のサクラが死んだ時も私から憎しみは湧かなかった。ただ悲しみとやるせなさが私を襲っただけだ。だから…願わくばどうか別次元の彼らには、彼女がいなくとも安らぐ場所や友に恵まれていて欲しい…私にはそれしか願えない……
「そうですかーそうですね…私も意識して枝桜を作った訳では在りません。と言うか私はそれどころではなかったので、そんな余裕何て在りません。強いて言えば、術印はその対象者に大きく影響を与えます。高レベルの術印者にはその花言葉に由来する効果、[[rb:"祝福">ギフト]]が与えられるんですが…枝桜からも恐らく術印なので大木の桜木と同じように与えられると思います。けど、サスケくんの寒緋桜の《気まぐれ》と《尊大》がちょっと心配ですね。どんな効果と影響を与えるか不安と言ったところです」
「・・・確かにサスケはキミの見立て通り感情が気まぐれで他者に対して尊大なところも在る。けど、術印の[祝福/ギフト]はその言葉通りに祝福を…対象者を助ける効果を与えると聞く、だからきっと大丈夫だろう」
「そうですねーあの、お二人の私に対しての桜の花言葉何ですけど…内面の美しさや効果ばかりで、外側の外見の美しさや効果と言った花言葉が全く無い気がするのですが……」
「「・・・・・」」
「サクラちゃん、それは大事なのは中身って事よ。女性に取って外見も勿論大事だけど、中身が伴っていなければ全く意味が無いと言う事よ。この子達はやたら顔が良いでしょう。だから中身が残念な女性が集まって来るの。その結果、外見よりも中身を重視する傾向がとても強く出たんだと思うわ。サクラちゃんは外見の[祝福/ギフト]は必要無いわ。だって、もうこんなに可愛いんだからきっと大人になったら美人さんになるわよ」
・・・酷い、実際に改めて花言葉を確認して、頭が真っ白になった程だ。実はかなり期待していたのだ。桜なら種類によっては美しくなる効果の花言葉が多くあるから[[rb:祝福>ギフト]]が在れば、サスケくんとイタチさんの間にいても何とかなるかもと期待していたのにー、結果はこれだ!酷い酷すぎるではないか!何んでよりにもよってこの二人に…なぜこれ以上、美しさや美貌が全く必要のないの無いサスケくんとイタチさんに《艶やかな美人》と《円熟した美人》が出るのよ。これ以上、美しい美形になるんじゃないわよ!私の女性としての立場が全く無いじゃない!あー想像してしまう…[[rb:祝福 >ギフト]]によって、より美しく美男子に成長したサスケくんとイタチさんに挟まれ、特にこれと行った[[rb:祝福>ギフト]]効果を得られずに挟まれる私、周りか見れば私は完全に霞むし、お呼びで無いと言った所だろう。私が絶望し打ちひしがれているとイズミさんと眼が合った。イズミさんの眼が私に対して、心底同情した眼差しになっている。この中でイズミさんだけは私の気持ちを理解してくれていた。私と同じ女でイタチさんとサスケくんに常に挟まれた経験をした人にしか解らない悟りの様な物だった。思わず私はイズミさんに抱きついてしまった。まだ5歳児の可愛い妹が抱きついて来たのだ、慰める様にイズミさんは抱きしめてくれた。"うん、解るわ、その気持ち"と言ったイズミさんの心の声が聞こえた様な気がした。
「ふふふ、仲が良いわね。イズミもサクラちゃんも…まだ合って間もないのにもうすっかり、完全に姉妹ね」
・・・あ、解った!このズレた解釈と天然思考はミコトさんからの遺伝だったんだ。フガクさんも微妙にズレた思考の持ち主だったけど、あれは思い込みによるところが大きい。二人とも天然思考はミコトさんから受け継ぎ、思い込み解釈はフガクさんからの遺伝を受け継いじゃたんだったんだ。
納得・・・
「あ、行けない!出前を取らないと行けなかったんだったわ!すぐに頼んで来るわね」
ミコトさんは慌てた様に部屋から出て行った。
サスケくんはイタチさんに何でうちはの家紋のうちわじゃなくて、三日月なの?と訪ねていた。イタチさんはうちわの家紋の由来を絵を書いて解りやすく話してサスケくんに聞かせていた。
ふと、思ったイタチさんの話を、家紋や三日月の由来を聞いている内にうちはマダラとうちはイズナの花は?家紋はやはり三日月だったのだろうか?実は有名な名家であるうちは一族なのにうちはマダラやうちはイズナの情報がクローンカグヤを封印した後の情報がほとんど全く無いのだ。まぁ、うちはマダラは抜け忍となり、うちはイズナは扉間様の攻撃を受けて数日後に亡くなっている。その為、木の葉の情報部が隠ぺいし、記載が無いのは解る。だが、流石にうちは一族には彼らの術印の情報は伝わっているだろうと思いイタチさんに訪ねて見る事にした。
「イタチさん、お訊きしたいことが在るんですが…」
「ん?」
「うちはマダラとうちはイズナさんの契約術印って何だったんですか?」
?!・・・・う、イタチさんとイズミさんが固まり顔が強張った。これは聞いては行けない内容なのかしら?でも術印よ。それほどの物なの?サスケくんは知らない様で興味が在ると言った顔だ。イタチさんとイズミさんは顔を見合せ暫くした後、イタチさんが語ってくれた。
「解った。サスケもそろそろ知って置いた方が良いだろう。サクラちゃん、キミも知るべきだと思う。うちはマダラとうちはイズナの術印は普通の術印と異なり、余り良い物ではけしてなかったんだ。特にうちはマダラに至っては尚更に…うちは一族の記載にはちゃんと記されていた。彼らの術印の花は[[rb:彼岸花>ひがんばな]]であると、そして術印が合った場所も悪かった。うちはマダラの術印は足の甲に現れた。彼はうちは一族達に恐れられた。彼の彼岸花の色は血の様な赤い色"死者の上を踏み歩く者"又は"死者の上に立つ者"と言われていたらしい。そして家紋には黒い三日月が刻まれていたらしい。そしてうちはイズナには白い彼岸花の術印が現れ、家紋は黄色い三日月の模様になり、足の付け根に刻まれていた。足の付け根は足を支える場所であり、うちはマダラを支える者とも取れる。黒い三日月は皆既月食つまりはカグヤを否応にも連想させる上に昔から穢れが降り注ぎ、観た者は不運に見舞われると言われていたんだ。三日月には「成長」と「再生」と言う意味がある。何かを壊し再生し、その成長を望む思考が在ったと言う事だ。うちはイズナの月は本来の色である黄色だ。彼岸花も白色で問題は特に無い。月の本来の意味は創造性・バランス・静けさ・道しるべ・希望と言った良い意味もあるんだが、うちはマダラの術印は赤い彼岸花に黒い三日月、場所は足の甲となれば災厄の組み合わせだったと言わざる得ない。今から思えば、術印が彼の行く道筋を暗示していた様にも見える。それ故に彼の術印が現れた直後は直ぐにうちは一族で内部でも外部にも秘匿とされた。この事実を知らされるのはうちは一族の頭領を次ぐ者達だけとされている。今はうちは一族を次ぐ予定だった俺と俺の両親、これからうちは一族の頭領を次ぐであろうイズミとシスイしかその事実は知らない。今は輪廻眼を持つサスケもいる。外部に漏れるとかなり不味いことになる。木の葉はこの事実を知らない。信用出来るで在ろうと判断し、火影になった者にのみうちは一族の頭領が話す事になっているんだ」
うゎー何気ない疑問から聞いたのにすっごく重たいお話しに・・・サスケくんも無関係では無いから顔が強張っている。うちはマダラがかつての自分の前世と聞かされていたら、サスケくんも嫌よねー本気でサスケくんに同情するわー私だって嫌だもの!私はあの上半身全開のどこまでも俺様の世界に浸って頭が行っちった…オッサンを観ているから尚更何だけど……赤い彼岸花かーある意味マダラにピッタリすぎる花だわ。全て彼を表した言葉だった。
~彼岸花の代表的な花言葉は~
「あきらめ」と「独立」
赤い彼岸花~「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」
白い彼岸花~「また会う日を楽しみに」「想うはあなた一人」
実は彼岸花には毒が在る。彼岸花の毒は、花、葉、茎、根…要するにすべての場所に毒がある。彼岸花はすべての部分に毒性物質が含まれる[全草有毒/ぜんそうゆうどく]の植物。特に毒製物質が多く含まれるのが[鱗茎/りんけい]と呼ばれる球根で、鱗茎とは[鱗/うろこ]に似たかけらがいくつも重なり合い、球のようになった根を指す。彼岸花は花が終わり葉や茎が枯れた後も、鱗茎が土の下に残り、何年も花を咲かせ続ける。そう、彼岸花は想像以上にしぶといのだ。(まさにマダラ!)彼岸花にはリコリンというアルカロイドの一種である毒が含まれていて、リコリンを摂取すると、嘔吐、下痢、呼吸困難を引き起こし、酷い場合には中枢神経が麻痺を起こし死に至る場合もある。まぁ、彼岸花の毒は少量なので大量に摂取しなければ人が死ぬことはない。けれど、モグラやネズミなどの小動物にとっては、球根ひとつで1500匹分の致死量に値する。だから、昔から死者の肉体を守る為に彼岸花が墓地に植えられていたのは、理にかなっていたのよね。だから今現在も死人花として植えられるし、あの世を連想させる不吉の象徴となっている。咲く時期も秋の彼岸の期間(秋分の日を入れた前後3日間)だけに花を咲かせることに由来して名付けらた訳だし…うん、縁起が悪いのは確かなのよね。
稀に術印の花印は女性側から男性へと主導権が逆転する場合が在る。それは、余りに実力差が生じた場合だ。後はその男女の関係性だろうか?女が男に言いなりになってしまうケースは花印の主である主導権は男性側に移ってしまう。無論、[祝福/ギフト]も……彼らの術印が高レベルだったかは、不明だが…[祝福/ギフト]が合った場合はまず間違いなく、マダラの里抜けを促し加速させただろう。この花言葉だし……まぁ、これは完全にマダラが花印を乗っ取り主導権を得た極端なケースね。
私はどうだろうな~向こうでは昔はサスケくんに逆らえなかったけど…うーん、サスケくんがサクラに、恋愛をすると彼女にやたらと従順になって致し…(拾われて好きな飼い主には逆らわない黒猫って感じかしら?)多分、両方ね。互いにお互いを尊重して致し、私の術印もどちらもお互いに刻まれて居るんだもの。きっと私達にはどちらが上とかは無いんだわ。
ん、視線を感じて辿るとサスケくんだった。花言葉集を開いて読んでは見たが、なぜ不吉かは詳しくは乗っていなかった御様子。サスケくんは彼岸花の花言葉や本当の意味を知りたいみたいね。なので私がサスケくんのみならず、イタチさんとイズミさんにも詳しく説明して話して聞かせてあげた。
「毒があるのか、だから墓地に植えられていたんだな…墓地にあるから、不吉で死人花や地獄花と言った呼ばれ方をしていたのか……」
「ええ、残念ながら、彼岸花の花は死や不吉なイメージの方が強いのよ。それは、「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」「彼岸花を摘むと死人がでる」「彼岸花を摘むと手が腐る」といったいくつかの恐ろしい迷信があるため何だけど…これらは、花色や花姿が炎を連想させることと、彼岸花のもつ毒によるものとされているわ。血の様な赤い彼岸花は写輪眼を…炎は火遁使いであるうちは一族を否応にも連想させてしまう。これらの迷信を考えて、うちはマダラの術印は世に知られてはうちは一族に取って、もっとも危険と考えたのでしょう。だから、秘匿して一族の頭領のみに伝えたんですね」
まぁ、サスケくんには可哀想だが、マダラの事は諦めて貰う他無いわ。実際にはサスケくんは完全にマダラの転生者とは言えないのよね。穢土転生したら普通に召喚されていたからきっとチャクラは同じでも魂は異なるのよ。でもマダラの穢土転生は出来ないから…て言うか、マダラの穢土転生は余りに危険すぎるから証明できないんだけどね。穢土転生させたが最後、死なない解除不可能の最強破壊者の誕生だ。それこそ世界の危機に他ならない。イヤ、マジでカグヤ復活よりもあり得る案件だわ。
「でも、改めてサクラちゃんの話を聞いたら、とんでもない花よね。綺麗だけど…こう言った花は術印にそうそう成らないのに成るなんて、うちはマダラって言う人はどんな人だったのかしら?」
はい、頭が行っちゃた半裸全開の自己中心的なバカなオッサンです!
「天才的な忍で木の葉隠れの里の創始者の一人。うちは一族の一人であり、当時の一族を纏め上げたリーダー。世界中の隠れ里に最強の忍の一人として名を知られている伝説の忍で、当時、倒せるとしたら柱間様以外に存在しないとまで言われていた。 性格は好戦的で野心家、情深く、個人主義で尊大なところも合ったらしい」
尊大か……皆の視線がサスケくんに注がれる。サスケくんは居心地悪そうにオレじゃないと言って、何でオレの前世になるんだと愚痴っていた。
「ねー、兄さん、オレ達も模様が三日月だけど…大丈夫なの?オレのはまだ青い月だけど、兄さんのは赤い月でヤバイんじゃー」
「・・・確かに赤い月もカグヤを連想させるし、不吉と言われているがマダラの黒い月の月食よりは、人々に恐れられてはいない。厄さいを招く訳ではなく、昔の人々は赤い月は災いの前触れ、警告として考えて致た。その為、赤い月が出た時は地震や自然災害が起きやすい為にそれらの備えをしている。実際は大気の変化で月が赤くなるのだがな。月は自然と密接に繋がっており、ある地域では災いを知らせる神からの警告と取って崇めている場所も在ると聞く。サスケ、こればかりは考えても仕方ない…成るように成るしか無いだろう」
「うん、けれど…兄さんが……」
「待って、サスケくん!それにイタチさんも赤い月は確かに災いの警告と言う意味も言葉も在るけど、他にもちゃんと在るの。"新しい時代の流れが来る予兆""地球の浄化"と言った意味や言葉も在るの。赤い月が表す意味ではあまり知られていないんだけど、赤い月は本当は幸運の予兆、ストロベリームーンと言われ始めているの。その理由は赤い月を見た後に、恋が叶った、見ると幸せになるといった事が世間を騒がせたからなんだけど、実際に赤い月を見た後に幸せが訪れた人も多いわ。最近の若者達の間では赤い月は恋愛を叶えてくれる幸せの月と言った見方をしているわ。この世界では中々恋愛を成就するのは特に難しいし、もうカグヤを知らない私達の世代、赤い月でも幸運として捕らえて解釈する事に抵抗が無いの。それに赤い月が表す意味に浄化や新しい時代の流れが来る予兆と在るんだけど、これは何もネガティブな事だけではなく、ポジティブな事でもあるの。月はもともと、世界を浄化していると昔から言われているし、赤い月が昇るとその時代の流れが変わるとも言い伝えられてきたわ。これは人々の転機を表しているとも言われていて、物事がうまくいかなくなっていた人や、不幸が続いていた人の事を、月が浄化してくれているからなの。
因みに私達の世代では赤い月~ストロベリームーンはこう言われているわ。
★恋人同士で見た場合、その人と永遠に結ばれる。
★片思いの人と見た場合、その人と結ばれて恋人になれる。
★縁遠い人と見た場合は素敵な恋人が現れる
特に恋愛関係に関して良い効果が現れて、恋愛に限らずに見た者は、幸運に恵まれると言われていますね。だから、気にする必要はないんです。"恋愛を叶える""幸運になる"と若者達はそう捕らえていますし、心配はいらないと思います。実際に最近の本や書物にもそれらの事は乗っていますし、多分…大丈夫だと思うわ!」
「サクラちゃん、詳しいのね。私は女の子達の間で月に恋愛関係の幸運が在るらしいとは聞いては居たけど、中々出ないから出来ないと言った話しだったから、青い月のブルームーンだとばかり思っていたけど、赤い月だった何て知らなかったわ」
「実は私が調べたのではなく、そちらの方面に以上に詳しい親友が居るんです。今現在、赤い月を待ちわびる子達が大勢居るらしいですよ。女性も男性も…自分の婚約と結婚が掛かっていますからね。独り身の人達はそれはもう鬼気迫る状況らしいですよ。イタチさんやサスケくんはそう言った恋愛と言った事柄に興味は全く無い様なので、知らなかったのも無理ないですね」
イタチさんとサスケくんは私が話した、独り身の人達の鬼気迫る状況を想像したのか、二人とも顔がひき付っていた。彼らは知らなかろう。そのほとんどの者がうちは一族を狙っているとは……貴方達は知らない方が幸せだろう。何故なら愛の呪い人形まで使われて居るのから…うちは一族の[[rb:忍者学校>アカデミー]]の在籍者や卒業生は漏れなく全員ターゲットにされている。恋愛祈願の神社の裏手の木に全て名指しで、釘で打ち付けられて居るからだ。流石にこれは言えないわ…イタチさんの表情からするとそれらの事は知っていそうだ…何故ならイタチさんからは、サスケくんやイズミさんには余計な事は言わないでねと言った威圧感がにじみ出て居るからだ。(眼がちょっと怖いです)
「それじゃー、大丈夫?」
「ああ、大丈夫そうだ。不吉を上乗せするくらい今は恋愛運が流行って居るらしからな」
「うん、正直オレには全く理解出来ないけど、兄さんが不吉に例えられないなら何でも良いや!」
・・・・赤い月は不吉の前兆、イタチさんはうちは一族に取っては…彼は不吉の前兆だと言う事。実際に向こうではそうだったのだから…全てはここからサスケくんの過酷な人生は始まったのだ……不吉になるか幸運になるかは解らない。それは表裏の関係性でしか無いから、本当に何とかしなくては成らないわね。
「サスケくんのは心配は入らないわね。青い月は幸運だって昔から皆、知って入るし悪く言う人は居ないもの」
「青い月~ブルームーンを見たものは幸せになる。有名ですよね。意味も《見たものは幸せになる》《青い月の時に一度だけ》《ごく稀に》《滅多に起こらないこと》が在りますね。こう上げて見るとサスケくんの存在その者を指して居るって感じですね」
「そうね、輪廻眼を持って生まれて来たし、皆はうちはマダラの事が会ったから悪く捕らえがちだけど…大筒木一族の事を考えると、私達はサスケくんが居てくれるから、とても幸運よね。それにイタチくんもサスケくんだけでは輪廻眼を制御出来なかったもの。二人が居てくれて私達はとても幸運なんだわ」
サスケくんは誉められ慣れて居なくて、居心地が悪いようだ。照れていて耳が赤くなっている。イタチさんはそんなサスケくんが可愛いのか頭を撫でて微笑んでいた。
「ねー兄さん、術印の意味は解ったけど、上腕に術印が出たのも何か意味が在るの?」
!・・・・
「さぁ、だが腕はかなり良い場所だ。何故なら忍術を使う時に必ず手で印を組む、術印からチャクラを貰いやすく練り込み安い。上腕なら胸で在る心臓にも近く非常時には術印からチャクラを供給して十分回復も可能だろう。イズミとシスイの術印は場所が場所だからチャクラの扱いが難しく扱いづらいと愚痴って居たぞ」
「そうよ、サスケくん達の場所は凄く良い場所なのよ。私達のは扱いづらくて、大変何だから…」
◆ ◆ ◆
『サクラ、俺はこの失った左腕に義手を付ける積もりは無い。これはうちは一族と兄さんとの愛情と悲しみ…そして憎しみの象徴であり証だ。失った腕は兄さんの愛故に憎しみと言う復讐に変えて閉まった…だから失った腕は戒めとして、あの世にいる兄さんに預けて置きたいんだ。俺の左腕は無念に亡くなった兄さんとうちは一族に与える。代わりにお前に…お前達には俺の右腕をやろう』
サスケくんと私の術印は右腕に刻まれた。そしてイタチさんの術印は左腕に刻まれた…これは消して私が意識した訳ではない。それに、正確には失われた腕は左の下腕なのだ。だが、無関係とはとても思えない。それは、二人の絆は世界を隔てても消して変わらない事を意味していた。それに多分、上腕に出たのは私が無意識に白豪や回復を意識したからだと思う。この場所ならチャクラの移動や忍術の発動がスムーズに行えるから…下腕だと瞬時に全身の回復は難しい。出来ない事は無いがインターバルが合って、その僅かな差は瀕死の重症の際には大きく影響し、その数秒が生死を別けるのだ。
「ふーん、そっか、じゃあオレのは利き手の右腕だし…オレはラッキーだったんだね!」
「ああ、俺達は腕に出たから術印だと一番良い場所に成るだろうな」
術印の場所は腕が最も良いと去れている。次に肩と胸だ。腹と心臓はそれなりにリスクが伴う。確かに命で在る心臓と子供を守る為には最も良い場所だが、浮気をしたり相手を殺したいと願った場合、術印で子供の命~相手の命を殺める事が出来て仕舞うからだ。うちは一族はどうしてもその思い故に、心を捧げる預けると言った意味で心臓に出やすかった。故に悲劇を生んで来たのだ。
ちょうど、私達があらかた話し終わった頃、母様がやって来た。
「サクラ、話しているところ悪いが入るぞ!」
「はい、大丈夫です。あらかた話し終わった所です」
「そうか…お前の朝の様子を見て少し心配していたが、大丈夫そうだな。お前達が仲良く馴れそうで何よりだ。実はな…ご意見番の二人から打診が合った。悪いがお前達を火影邸には置けない。火影邸は木の葉の中心に存在する。その為、サスケの輪廻眼が発動し暴走したら木の葉全体が危険だとな。先程のサスケの輪廻眼が引き金となった。だから、お前達は私達がかつて住んでいた千手の屋敷で暮らす事になった。そこはかつての先代達の屋敷だ。あそこはこのうちは一族の土地と千手一族の土地の間に在る屋敷だ。うちは一族がこの地に移されたのは木の葉が千手一族と千手の頭領で在る私にうちは一族の監視を求めたからに他ならない。あそこは木の葉の里の外れに位置していて火影邸から離れて居て、私の眼が届かない。心配だが…自来也も一緒だ。お前達はこれから千手の屋敷で四人で暮らすんだ。なに、悪い事ばかりじゃない。あそこはお婆様である初代ミト様達が余生を過ごした場所だ。お婆様の強力な結界術で護られている。未だにその結果術を破れる者は居ない。あそこはもっとも安全な場所でもある。それに地下には巨大な修行場が存在するし、今は温泉も在る。修行するにはこれ以上ない場所だ。お前達には木の葉の中心街の火影邸で、見世物の様に置いておくよりも良いだろう。あそこは大名達も訪ねて来るしな。悪いが私の出産も控えて居る上にクシナの出産と言う厄介な案件も在る。修行するにも暮らすにもそこが一番良いと言う結論に至った。自来也がそこに居れば、うちは一族の見張りにもなる。うちは一族もダンゾウも下手には動けまい」
「分かりました。俺達はそれで構いません。すみません、サスケに事前に儀式の事柄を全て伝えずにいた制です。サスケに心構えを差せて置かなかった俺の落ち度です」
「過ぎて閉まった事は仕方ないさ。遅かれ速かれ今のお前達では輪廻眼の制御は難しかっただろう。惨事を起こす前で良かったと考えるべきだろうな」
「はい…」
「イズミ悪いがここからは外してくれ!」
「?!分かりました。私は先に居間に行っています」
そう言ってイズミさんは部屋を出て行った。サスケくん達は何を話すんだろうと少し緊張していた。あ、何か嫌な予感……
「ここからが本題なんだが、先程言った様に私とクシナが今は妊娠中だ。それ故にイタチお前の治療薬になるで在ろう植物を取りに行けない。お前達を動かせい。だが、イタチの治療が出来なければ、イタチを使えないし、サスケも周りも危険だ。クシナも危ういだろう。私が言いたい事は解るな、サクラ…千手の屋敷なら誰の眼も届かない。新薬を作ってイタチに投与しても問題はないと言う事だ。それと二人の視力もクシナが出産する前までには出来るだけ戻せ。サクラお前なら可能なハズだ」
?!
二人が私を凝視した。
「あ、やっぱり、気付きましたか…母様は…」
「まぁな、私でも事前にイタチの身体を観ていなければ、分からない僅かな違いだった…サクラ、お前が何を見ているかも大体は知って入る。だから、好きに差せていたし、これからも差せる積もりだ。お前なら出して良い物と出しては成らない物の判別は付くだろう。お前の判断は確かだ。今回のイタチの薬は世に出してはならない物と言う事だな」
「はい、完全にレッドゾーンです」
「「?レッドゾーン」」
「レッドゾーンとは、新薬の開発の際に使われる。その線引きの事だ。医療忍者や医師達はレッドゾーンに入った薬は世にけして出さないし、出せないのだ。例えその病を完全に治療し有効でもな…それは世に出す事で、その病人は助かっても多くの犠牲者が出る事を意味している。例えばその薬を作る過程や技術で強力な麻薬や毒が生まれた場合または、高確率で生まれる可能性が在る場合に用いられる。それ故に例え救えると分かっていても後の命を天秤に掛けて封印し、抹消しなければならない…」
母様は忌々しげに、吐き捨てた。母様も在るのだろう。世に出したくても出せなかった薬や技法が……
「はい、今の薬の抽出技術では確実に生むでしょう。ですから今は無理です。だから、この世界で植物生物で在る彼らが必要なんです。彼らは悪意や死を嫌う性質を持つ。自分を守る事意外には毒は作り出さないし、産み出せない。彼らの体内でならレッドゾーンも関係なく薬を作り出せるんです」
「……そうか、なら何としても手に入れなければ行けないな……」
「母様、イタチさんの薬は作りますし作れます。ただその製法は世には出せません。薬の材料も私の木遁を持ってすれば、時期で無い薬草や植物も育成可能です。手間が掛かる上にイタチさんの体に合うように調整が必要ですが、大丈夫ですよ。お二人の視力の回復並びに維持も可能です。視力の薬はこれからのうちは一族次第ですね。それによって、薬は公開出来るでしょう」
「そうか……聞いたな…お前達、私はサクラの生まれた当初この婚約~婚姻には反対だった。けど、サクラは…サクラは余りに知りすぎて閉まっている。その知識は我々に富をもたらすが、この世界をも変えてしまうし、滅ぼし兼ねない諸刃の剣だ。イタチの現況を聞きお前達を見て私は賭けに出る事にした。サクラを守る為には世界最強の瞳術、輪廻眼が必要だ。サスケを御せるイタチもな。サクラならイタチの不死の病も治療可能と見たからだ。瞳の視力回復もだ。だから必ず、サクラを守れ、例えこの先うちは一族が滅んだとしてもだ。お前達には代わりに兄弟で居られる環境と時間をやろう。すまない、うちは一族は…サクラの知識を持ってしても恐らく…厳しいかも知れん」
「・・・・大丈夫です。うちは一族の事は納得してますし、覚悟は出来て居ましたから…サスケにはまだ無理でしょうが、これもうちは一族の業であり、定めなのでしょう。身から出た錆です。終わらないものは消して無い。滅びればそれはきっとうちは一族の運命でしょうから……」
「?!兄さん!母さんは?父さんは?シスイさんやイズミ姉さんだって居るんだよ。一族が…うちは一族が滅んで良いわけ無いじゃないか!何で兄さんは諦めて居るだよ!オレは…オレは嫌だ…皆とずっと一緒に…いたい……」
・・・・・
重たい沈黙が流れた。やはり、イタチさんは……
「私もあらゆる知識を使って出来うる限りの事はするわ。それでも確実に救えるとは言えないし、約束も出来ない。この先うちは一族が本当に変わらなければ、変わろうと思わなければ駄目なのよ。結局の所…彼ら次第になるわ。私は彼らの変わる切っ掛けを与える事だけ、きっとイタチさんもサスケくんも時間稼ぎが精々でしょう。だから、今は私達の出来る事を少しづつでもして行くしか無いわ」
遠くから、"ちわ~す毎度ありがとう御座います。うな八のひつまぶしをお届けに上がりました。"ご苦労様です"
「そう言う事だ。私が話したい事は全て話した。ちょうど、夕飯も届いた様だしな。私は先に居間に行っている」
母様はそう言って、部屋を出て居間に行って閉まった。は!しまった!完全に母様に上手く逃げられたわ。この重たい状態でどうしろと……どうしよう……イタチさんとサスケくんの空気が重い……
「失礼するわね。三人ともお話は終わった?綱手様が居間に来たし、出前も届いて冷めてしまうから呼びに来たんだけど…」
「は、はい、終わってます。イズミさんと一緒に私も居間に行きます。是非、行かせて下さい」
「?う、うんじゃあ、私達は先に行って居るわね。イタチくんとサスケくんも早く来てね」
助かった…あれは一足即発の兄弟喧嘩の一歩手前の状態。あんな空間には居られないわ。イズミさんはあの二人何か合ったの?と聞いて来たが、私はちょっと意見と意識の食い違いですと当たり障りなく言って置いた。
その後は酷かった。うちは兄弟は何故か、私の両隣に座りサスケくんは不機嫌なイライラを出して致し、イタチさんはサスケくんの事は見てみぬ振りをしていた。そんな二人に挟まれた私は溜まったものでは無い。悲しい事に美味しいひつまぶしも味が激減してしまった。
はぁーもう、少しでも二人の機嫌を直さなければ…
「あれ、もうイタチくんは良いの?」
「ああ、流石にもう入らない。ずっと病人食だったし、俺にひつまぶしは少し重かった」
「そう、無理しないでね」
「じゃあ、半分以上残って入るし、勿体無いからそれもらっても良いですか?」
「ああ、良いよ。サスケもまだ入るなら食べてくれ」
「うん、けどオレももう良いや」
「イタチさんはもう本当に何も入らない?食後のデザートは?」
「いや良い、もう無理だ」
「そうですか…残念です。お団子屋のおばちゃんとおじちゃんがせっかくお祝い事だからって、特別に今では幻とも言われる開店時にしか販売去れなかったお団子を作って、持たせてくれたのにーお腹一杯で食べれないなら仕方無いですねー」
「い、いや、せっかくの祝い事で団子屋の夫婦が作って下さったのなら、是非頂くよ」
そう言って、イタチさんは取られまいとヒュン…と効果音が聞こえたと錯覚するくらい一瞬で私からお団子を奪い取った。正に神業のスピードだった。気づいたら私の手は何も持ってはいなかったのだから…それを見たイズミさんはクスクスと笑っている。「そうよねーイタチくんに取ってお団子は特別だものね~凄いスピードだったわね」と言ってからかっていた。イタチさんは少し顔が赤い…咄嗟に手がお団子に向かってしまったのだろう。恥ずかしそうにしていた。ふ、これでイタチさんは大丈夫ね。だってイタチさんはもう少し食べた方が良いもの。例え今日、イタチさんが病人食を食して居たとしても、イタチさんは雀の涙程にしか食べなかっただろう。だが、好物の団子は別だろう。しかも開店した時にしか販売去れなかった幻のお団子とまで言われた逸品だ。彼に食べない、食えないと言う選択肢は存在しないだろう。イタチさんの眼が少し潤んでいる…余程、食べて見たかったと見える。
サスケくんは驚き、イタチさんを珍獣でも見たように見詰めていた。ふ、サスケくん、見詰めて居られるのも今の内よ。
「あ、すみません忘れていました。ミコトさんに千手一族の土地で取れた新鮮なお野菜を持って来たんです。後でお渡ししますね」
「あら、ありがとう。でも時期的に野菜も育ち難いでしょう。何が在るのかしら?」
「実は千手一族の野菜は地下で温泉の地熱を利用して作っているので、温度を調節すれば、なんと時期も関係なく全ての種類の新鮮なお野菜が作れるんですよ。例えば、トマト!地熱と地水が地下に流れていますので、水が温泉になり、冷たい地下水にまた戻るので、その水を使う事で温泉の養分が土へ行きお野菜は皆、ミネラルと栄養がたっぷりと詰まった物になるんです。味も凝縮していて濃厚で甘くてとても美味しいですよ」
「ゴクン…サクラ、その…今それは在るのか?」
「?お野菜ですか?トマトですか?在るけど…ここは居間だし、後で台所に行ってミコトさんに渡すわ!」
「え、う~ん……母さんー」
「はいはい、分かっているわ。サクラちゃん悪いのだけどサスケがそのトマトを今、食べたいみたいなの悪いけど、すぐにそのお野菜を頂くわ。私と台所に一緒に行ってくれないかしら?」
「良いですよ。イチゴも在るので皆で食べますか?」
「そうね、イチゴならお団子とも相性が良いし、持って来ましょう」
そう言って、私は台所に向かった。後からイズミさんも私も手伝うわと言ってやって来てくれた。私が野菜を札から出して私達がイチゴを洗ってフサを取って居るとミコトさんが急に笑い出しだ。
「クスクス、ごめんなさい、あの子達の反応が余りに面白くて…本当に久しぶりなのよ。あの子達のあんな姿…特にイタチが病に掛かってからは、年相応の姿は見られなかったわ。特にイタチは…サスケも色々な事を飲み込んで我慢してばかりだったから、我が儘をほとんど言わなくなって閉まったのよ」
「うん、私も本当に久しぶり、イタチくんとサケくんが本来の年相応の男の子になっているのを見たのは…サクラちゃん、二人の好物知ってたでしょう」
「有名でしたよ。お団子をいつも買いに来ていた美形のうちは兄弟が来なくなって閉まったからどうしたのかと心配してたみたいですよ。お団子屋さん…だから、今回私達が婚約するって知ってわざわざ火影邸にやって来てお団子を置いて行ってくれたんです。サスケくんに関してはまぁ、婚約話が出る前から私の親友が無駄に情報を持って来てましたからね。同じ年の美形の男の子がいる。どうやらうちは家の頭領の次男坊の息子さんで、好きな食べ物はトマトとおかかおにぎりらしい。何とかそれらを使ってお近づきに慣れないかしら~ってそう言ってましたよ。私は聞き流してましたけど…」
「あの子達無駄に目立つのよねー、特に女の子達に…」
「ええ、そうみたいですね。イズミさん、もしかしてイタチさんって寄って来た女の子に婚約する子が居るからって断っていませんでした?」
「ええ、流石に名前は出してはいなかったけど、そう断って居たわね」
「ふ、そうですか…いつも私が町を歩いて居るときに知らないイズミさん達と同じ年頃の女の子に必ずと行って良いほど水をぶっかけられたり、犬の散歩を頼まれた下忍の女の子達に無駄に犬をけしかけられたり、私の持ち物は常に無くなったり、悪質な場合は花壇の鉢植えが頭に落ちてきたり、階段で突飛ば去れたり、私に関する悪い噂も流れたりしたんです。私はとても我が儘で自分勝手な娘で、危険な怪力で人を殴り付けては血の雨を降らす狂犬姫らしいですよ。まぁ、当たらずも遠からずなので訂正が出来ないんですが…その制で年の近い初対面の子達には特に恐れられて中々友達が出来ないから大変なんですよ…それらはきっと関係ないですよね…関係ないって言って下さい…関係ないといいな…」
「サクラちゃん…私…何て言ったら良いか…」
「大丈夫ですよ。それらは影分身や幻術~変化等で対策しましたから全く問題無いです。私の持ち物は全て札に収納して保管して在りますから盗めません。それにそのお陰で私は悪意を感知出来るように成って色々回避出来るように成りましたから…それでも、素直に喜べないのが悲しい所ですが…一番困る噂ですが…まぁ、これからはサスケくんと[[rb:忍者学校>アカデミー]]に入りますし、私の噂が広間っている方が牽制にもなって彼女達は私に手は出せないでしょうからもう良いです。諦めます。こちらも素直に喜べませんが、結果的には良かったと考える事にします」
「・・・サクラちゃん、ごめんなさいね。私、あの子達を美形にし過ぎたみたいなのよね。家の子達は性格もどうやらタイプも似ているようで異なるんだけど、女の子達に以上に人気なの。サスケ何か彼女達に取っては全て良い方に変換されるみたいなのよ。だからどんどん増えて行く一方で、二人とも困っているの。一時は何とか仕様としていた様だけど、中々難しいみたいでね…その…イタチもサスケも今はもう諦めて終ったみたいなのよ」
「ああ、それは彼女達には恋する乙女ヒルターが掛かって居ますから諦めて下さい。イタチさんもサスケくんも何か言ってもヤっても…あ、私の事知っててくれた。気に掛けてくれてる…と捕らえられて完全に逆効果に繋がるのが目に浮かびますから、言うだけヤるだけ無駄です」
「サクラちゃんは怒って居ないの?そんなに去れたら私は怒るけどなー」
「イズミさん、私だって怒ってますよ。実際に今も怒っています。でも今までは原因が良く分からなかった上に怒って怪力を出すと悪い噂にされて仕舞う始末、中々難しかったんですよ。だから下手に手は打てませんでしたが…原因が分かったのなら何とか成りそうです」
「どうするの?」
フフフっと、私は黒い笑顔で答えた。
「簡単ですよ。火影様で在る綱手様が私の問題を知って彼女達のブラックリストを作るらしい。これからブラックリストに乗った彼女達は勿論だが、彼女達の両親も綱手様とサクラ様が共同開発した商品は一切買えなくなるらしいと噂を流せば良いんです。私達の商品の事は有名ですからね。今は木の葉の者に色々試作品を流して居る所なんです。若返りの効果が在る商品は今後一切買えない、手に入らないとなれば…ご両親も知れば必ず止めますし、彼女達本人ももう私には手は出せないし、出さないでしょう。だって将来自分だけが、周りと違って年相応に老いて老けて行くんですから女性としてはこれ以上無い恐怖でしょうからね~」
「……そ、そう…ね、その方法なら多分止まると言うか実際に無くなるでしょうね…
…」
"サクラちゃんって意外に根に持つタイプなのね。しかも対処も的確に相手の急所を付いて来るあたり狡猾ね。家の子達サクラちゃんに何かして怒らせなきゃ良いけど…怪力の攻撃の方は写輪眼が在るから心配はしては居ないけど、頭脳戦に持ち込まれるとあの子達は勝てないかも知れないわね"
"私もサクラちゃんを敵に回わさない様にしないと…その噂を聞いた彼女達は相当焦るでしょうね。きっと恐怖して親に泣き付いて謝りに来るか、泣きながらサクラちゃんにスガって来るかのその二択のどちらかになるわ。彼女達はまだ幼い5歳児の女の子に悪質過ぎる事をした様だし自業自得ね"
◆ ◆ ◆
・・・・
「……に、兄さんどうするの?」
「……俺も今入る勇気は…流石に無いな…実際に俺が事の発端の様だし…」
オレはトマトが待ち遠しくて、兄さんは一番団子に合うMyeお茶を取りに台所に向かったんだけど…兄さんがドアを廻そうとした所でオレ達は固まった。そこから聴こえて来た内容は内容だけに、オレ達を硬直させ動けなく差せるには充分だった。(女って怖い)
「あの、お二人共…話しは終わったので入って来たらどうですか?お二人共、気配を消して居ても分かりますよ。残念ながら私には無駄にレベルが高い術印が両腕に刻まれていますからね。隠れても逃げても無駄ですよ。術印は相手が何処に居るのか直ぐに分かりますし、近くに居ると共鳴して淡く光る特性も在ります。特殊な術を術印に込めれば術印を通じてお話しする事もお二人を口寄せの術で召喚する事も可能です。まぁ、通常の皆さんはレベルが余り高く無い上に忍のレベルやチャクラ量が双方に必要なので使用難易度が高く、扱える者が極めて少ないのが残念ですけどね。多分、私は使えますよ。チャクラ量も多いですし、例えチャクラが少なくても母様の様に白豪で溜め続けて置けますから…まだ白豪は発動出来る段階になって居ないだけです。一年前に貯め始めたので、後二年は必要でしょうか…あ、うーんでも今回の儀式で少しチャクラを使って閉まったので二年と半年位は掛かるかも…お二人の術印にもチャクラを贈る為に後4つにチャクラを分けて分配して溜めて置かないと行けないから、体内で合計5つのチャクラ箱が必要ですかねー」
私がそんな事を語っていたら、二人が何とも気まずそうにドアを開けて入って来た。
流石に私が自分達の術印チャクラの内容に入ったので入らざる得なかった様である。何だろう?二人が私に[[rb:若干>じゃっかん]]だが、恐怖を伴って居るような気がするのは気のせいだろうか?…そんな疑問を抱いていたら、私の話しを聞き焦った様にミコトさんが私の話しに割って入った。
「ち、ちょっと待って、それは余りに危ない事なのよ。チャクラの大量消費はサクラちゃんの命に関わるし、何より常に二人にチャクラを分配するなんて不可能だわ」
「ええ、常人ならばそうですね。ですが、私なら可能ですし、大丈夫なんです。実は…私…仙術も扱えるんです…木遁を扱うには陽遁をつまりは仙術をある程度、体に覚えさせてマスターする必要が合ったんです。まぁ、体が小さいので苦労はしましたが…仙術チャクラと自らのチャクラを融合させて、イタチさんとサスケくんが扱えるように~合うように上手くチャクラを変換すれば良いだけです。だから大本のチャクラは仙術チャクラから取るので、チャクラの消費は意外にも少なくて済むんですよ。流石に陰遁は作れませんが、サスケくんの陰遁と私の陽遁を混ぜ合わせて使用可能の割合を探るつもりです。恐らく、写輪眼や万華鏡写輪眼、輪廻眼は眼の負担や身体の影響を考えると陰遁と陽遁の2つの力が必要になるでしょう。その為にきっと4つの術印が在るんです。2つの大本の術印は通常のチャクラの受け渡しに使い。枝花の術印は写輪眼や万華鏡に…輪廻眼等の特殊な術に使用する為にお二人に必要だったんです。私も陽遁の木遁を使いますが、それらは白豪で対応可能でしょうから私に枝花は恐らくは不要でしょう。これからお二人には枝花の術印を扱えるようにする為に仙術を学んで貰います。仙人モードまでとは行かずとも、出来れば自然チャクラを体内に入れても体が耐えられる一歩手前の状態までにはして置きたいですね。常に術印から特殊なチャクラを受け渡し可能にして置かなければ、今の子供のお二人の体では直ぐにチャクラ切れを起こして短時間ならともかく、長時間を余儀なくされた場合は万華鏡写輪眼と輪廻眼の使用は危険です。体が絶えられずに自滅するのが関の山です。だから最初から、イタチさんは自分にもサスケくんにも長時間の写輪眼以上の能力の使用を禁じて来たんですよね。長引けば眼の失明を加速させ、幼い体が能力に絶えられずに持たないと分かっていたから…ですが、クシナさんの出産がこれから在る以上…間違い無く短時間の使用では済まないでしょう。出産はそれこそ何時間も掛かる代物ですから、長時間の使用は必須です。クシナさんだけでなく、これからは年の頃のリンさんも妊娠・出産も在るでしょうからね。だからミコトさん…私がチャクラを溜めてイタチさんとサスケくんに渡さなければ、直ぐに二人はチャクラ切れを起こして危ないんです。チャクラを体内に溜めて置ける人間は限られています。しかもいざと言う時の為に大量のそれこそ年単位のチャクラが必要なんです。チャクラを溜めるには緻密なチャクラコントロールが必要の上にそれを扱う繊細さと強い精神力が求められます。イタチさんとサスケくんには…お二人には難しいでしょう。サスケくんは陰遁に振り回されているし、イタチさんに至ってはサスケくんと自身のチャクラが混在していて万華鏡写輪眼を使用するだけでも大変でしょうから…結局の所、私しか居ないって事ですね」
「サクラちゃん…やはり貴女…いえ、でも本当に構わないの?貴女に負担が全て掛かってしまうけど…頼っても…」
「……ええ、仕方ないです。私しか不可能ですし、出来ませんから…やっぱりミコトさんも私の事は母様から聞いて居ましたか?」
「ええ、伺って居たわ。貴女がイタチの病を治せなければもう諦めるしか無いのだと…今の医療技術ではイタチの病に有効な新薬の特効薬の開発、並びに登用は不可能で間に合わないと言われたわ。可能性が在るとすれば貴女だけなのだと…最初は[[rb:俄>にわか]]には信じられずに疑っては居たのだけれど、今なら良く解るわ。綱手様の気持ちが…サクラちゃん、貴女のその知識と技術は諸刃の剣だわ。火影である綱手様がイタチとサスケを貴女に付けたのが良く解る。火影である綱手様は常に貴女を守る事は不可能だし、自来也様もダン様も貴女を守るだけでなく、その未知の知識に対応する事はまず無理だわ」
「私は知識も技術も[漏洩/ろうえい]するつもりもする気も無いですよ。ただ、この世界と…私自身が生き残る為に必要だと判断した結果、その知識を必要に応じて使って居るだけです。大丈夫です。どれも私の木遁でなければ作り出せない薬に変えていますから…例え作り方を知ったとしてもそれを維持する技術も知識も無い者では無いのと同じです。私もこれ以上は世界をなるべく変えたくは無いですし…結局の所、この世界では私でも全くどうなるか分からないんですよ」
「サクラちゃん…貴女の知る物、観ている物は…一体何?」
「……何でしょうね?私にもはっきり何とは…出来ればそれは聞かないで居てくれますか?母様達と同じ様に…私を信じて下さいとは言えませんが、少しだけ見守っていては頂けませんか?」
「……ふぅー、分かったわ。どのみち私達には貴女に頼るしか道は無いのだから、私には最初から貴女に反対する何て事は出来ないのよ。家の子達の強すぎる能力も才能も存在すら持て余してどうすれば良いか解らずに、結局どちらも失い掛けている私にはね。貴女の好きにすると良いわ。最初からこの子達が生き残れるなら、この子達を貴女にあげる積もりだったのだから…」
「い、いえ、そんなあっさりあげないで下さい。貰えませんし、そもそも物では無いので本人達の意思も尊重して下さいー」
「大丈夫よ。意思も何も二人はちゃんと生き残れて二人で過ごせればもう何でも良いのよ。サクラちゃんの事は二人とも気に行って居るようだし、二人の事は任せたわね。そのかわりこの子達を盾にも剣にでもして自由に武器にして良いわ。でも必ず生かしてね。兄弟どちらかでも失うと必ずと言って良いほど、この子達暴走すると思うから、災厄の場合は世界が滅んじったりするかも知れないわね。だからサクラちゃんくれぐれもそれだけは気を付けてね」
私はギョットした。ミコトさんは二人は既にもう手に終えないからとこちらに匙をまるごと投げて寄越したからだ。しかも世界の滅亡と言うオマケ付。
「……あ、あの、ミコトさんって恐ろしい事をサラッと言いますよね」
「母さんは大体いつもこんな感じだよ。もう俺達は婿に遣ったから、好きにして良いと言う事何だろう」
「あーそうですかーって、まだ婚約だけです。結婚して無いです。婿って何ですかー」
「あら、レベルはお互いにSS何だし、結婚したも同然でしょう。私達は忍者で何が在るか分からないのだから、早く孫を作って私達に見せてね。千手の姫との孫娘が居れば、木の葉でのうちはの風当たりもきっと良くなるわ」
「サクラちゃん、これ以上母さんに何を言っても無駄だから、流してくれて良いからね」
どうやらミコトさんの中では既に私達はもう結婚しているらしい…本当に何を言っても無駄みたいね。はぁー
「?兄さん、オレ達が子供を作ればうちは一族は生き残れるかも知れないんでしょう?子供はいつ作れる様になるの?」
「「?!・・・・」」
「サスケ、それはね。大体だけど…[忍者学校/アカデミー]を卒業して下忍に成った当たりかしら?その人にも依るから一概には言えないけど、私は12歳だったわ。平均的にも12歳前後の様ね」
・・・は!ちょっとーミコトさん、サスケくんに余計な知識を与えないでーそして誘導しないでー私[忍者学校/アカデミー]を卒業して下忍に成ったらサスケくんに襲われ兼ねないからー危険なフラグを立てないで~(泣)
「ま、待って早すぎる!妊娠や出産は母子共に危険を伴うわ!流産するケースも多いのよ」
「あら、それは昔の話しょう。今は術印が在るから高レベルのSSならば問題無く術印が守るし、助けるから妊娠も出産も問題無い筈よ」
「それは通常はです。うちはの血を引く子供ですよ。しかも陰遁と陽遁が混じると、母体はどうなるか分からないので、尚さら危険です。体が完全に出来上がら無いと大量にチャクラを子供に奪われて体が絶えられ無いし、死にかねないわ!」
「あ、そう言えばそうね。サクラちゃんはうちは一族では無いのだったわ。私ったら、うちは一族の女性なら子供が大量にチャクラを奪う何て事は起きないからついうっかりしていたわ。血族が違うと血と体を合わす為に子供が大量のチャクラを必要として母体から奪う事をすっかり忘れていたわ。残念ねーそれじゃー十代じゃあ無理かしら?せめて16歳位からなら、体も大体出来上がっているから何とか行けそう何んだけど…」
「母さん、サスケに妙な事は吹き込まないで下さい。サクラちゃんだって困っている。サスケ今のは忘れろ!子供は成るようにして成る物だ。だからけして無理矢理作る物では無いし、しちゃ行けない事だ。特にサクラちゃんの場合は命に関わるから尚更だ。サクラちゃんを喪えばそれこそうちは一族は生き残る事は難しいくなるだろうし、木の葉に更なる確執を生む結果になるだろう。だからサスケ今の話しは忘れろ」
「う、うん分かった。忘れる…早いとサクラもうちは一族も危ないんでしょう。それじゃ仕方がないし本末転倒だもんね」
サスケくんはあからさまにがっかりして肩を落として居た。私達の間に子供が出来ればうちは一族は助かるかも知れないと考えたみたいね。まぁ、気持ちは解るけど子供が出来てもやっぱり、多少の時間稼ぎにしかならないわ。結局の所、原因の大本をどうにかしなければ意味は無いし、その子供も危険になるもの。ふぅー良かったー危なかったー下忍になって行きなりサスケくんに襲われる所だったわ。何て恐ろしいフラグを立ててくれたのだとミコトさんを怨む所だったわ!何んとか成ったわよね…16歳頃に無理矢理襲われる何て事は無いわよね…(不安…SWプレイのフラグが…)この世界の性交為は凄く早い12歳前後で生理が来たら、術印によっては子供がすぐにでも作れるからだ。何せこの世界その物が子孫を残す為にそう言う傾向なのだから仕方がない。[忍者学校/アカデミー]を卒業して直ぐに、デキ婚をする者が後を絶たないのだ。ちゃんと女性の育休もあるが、大体は辞めて閉まって、若いくノ一は忍世界へは帰って来ない。別の夫の子供を続けて妊娠・出産するケースが多い為に復帰はより難しくなるからだ。頭領の娘であるくノ一達はそうは行かないが、一般的な若いくノ一ならば、あっさりと辞めて仕舞うのだ。そして、彼女達を忘れた頃に熟年の女性に成長した彼女達が、受付や暗号課または医療補佐と言った裏方を中心に復帰して活躍して居たりするのがこの忍の世界だった。
様は暇なのだ。主婦がパートや仕事をする感覚だろう。子供は里や国で観てくれるから心配は無いし、夫が自分の子供は視るものなのだ。女の子は特に木の葉の里でも貴重なので、まとめて優れた上忍~中忍のくノ一達が交代制で木の葉の[忍者学校/アカデミー]の一歩前である幼稚学校を開いているからそこに預けるのが決まりに成っている。1~6歳までの女児だ。6歳になると[忍者学校/アカデミー]に入学する。(女児の赤ん坊は医療忍者がいる教室で1~3歳未満まで預かる)そこに務める者は優れた上忍~中忍のくノ一でなければ成らない。他国からの誘拐を未然に防ぐ為だ。そしてくノ一なのは、いくら幼児とは言え女性と接する事が難しいこの世界の忍では性的な行為を考える者やその娘がなついて居ると好かれて居ると勘違いして、その娘を拐おうとする者が後を断たずに多く居たからだ。だから余程信頼が置ける忍だと判断去れない場合は幼稚学校には入れないし、ヘルパーと言った任務はまず来ない。にも拘らずにうちは一族の男性はヘルパー任務は、駆らずと言って良いほどに依頼去れている。大名の娘の世話や幼稚学校のヘルパーは常にうちは一族が以来されて、任務に当たるのだ。うちはの男性は一途だから婚約して居れば、まず心配は入らないし、警備も兼ねて依頼去れているのだが…そのセイで幼稚学校の女子達の眼が肥えて閉まって、悲しいかなー皆面食い好きになってしまっているのよねー。(まぁ、彼女達の気持ちは良く解る…不細工よりも優秀なイケメンだ)
私達一族の頭領の娘はより貴重な為に、一族どうしで面倒を見る様に成っている。千手一族は老人ばかりで私の面倒は難しいので、シズネさんが任務や手術で無理な時は…日向・山中・奈良・秋道・犬塚・油目と言った有名処の一族の間を私は転々としている。基本は同じ娘がいる日向と山中なのだが、行事や修行等で無理な時はこの中の一族に私はランダムに預けられるのだ。
子供が男の子の場合は、特殊な一族で無い場合は特に心配は入らないので普通に祖父母に預けたり、千手の託児所に預けたりする。(女児は里や国から保護去れて居るのでお金は掛からないが、男児の場合は木の葉を通して託児所にお金を納める。木の葉を通した方が保険が適用去れて支払いが3割負担で済む為だ。無論両親が忍で在る事、面倒が診れない事等が条件に入るので、皆くノ一達は職場復帰してくると言う訳だ)
実はこのシステムは上手く出来て居るのよね。両親が忍で在れば里から子供達の教育や面倒は保証されるし、一度[忍者学校/アカデミー]を卒業した者ならばどの職種でも優遇されるから忍に戻れなくても、例え男児がいてお金が掛かっても何とかなるからだ。もちろんここは木の葉里で、忍びの里なので忍で在った方が優遇去れるし、求められる。何より忍で在る事で高レベルの術印が出るし、高レベルの術印に進化する場合が極めて高いからだ。その為に皆必ずと言って良いほど[忍者学校/アカデミー]に入学する。相手も見つけられるし、忍の資格習得も得られる。そして術印のレベルも上げられる。木の葉としても、子供を産み終わったら強制的にくノ一達を呼び戻すと言う流れだった。
この世界の男性は自分の子が男児の場合は大変だ。より働いてお金を稼がなくては行けないからだ。高額な収入が得られる忍で無くてはとても難しいのだ。何故なら不細工な男児は婚約も結婚も出来ないのだから…自分の子孫を残す為には息子の整形手術費用を何とか稼ぎ出さなくては行けない。じゃないとまず相手に見向きも去れずに一生を終えるのが現状だった。任務で命を落としても、里からお金が支払われるし、生命保険も降りる。彼等は例え危険でも息子の為、子孫を残す為に皆命懸けで働いているのだ。何て残酷でシビアな世界なのだろう。有名な一族は一族の加護と教育の本、勿論そんな事をせずとも相手がやってくるし話が舞い込んで来る。例え顔が微妙で不細工でもだ。血統書付きのブランドは大きかった。
これらは全てうちは一族のせいとは言わないが、その一帯を担っている事は確かだった。彼等はうちは一族がそう言った任務を請け負っている事は知らない。任務内容は極秘だし、子供達もけして言わないのがルールだった。言えばうちは一族の男性が問題に成って二度と来れなく成って仕舞うことは幼くてもちゃんと分かっているからだ。女子と女性達しか知らない秘め事と成っている。
「失礼しますって、どうした?話し込んで?皆台所に行ったきり、中々帰って来ないから様子を見に来たんだが…?」
「あ、ごめなさい。つい話し込んで閉まったわね。シスイ悪いけどこのイチゴと練乳を先に持って行ってくれない?」
「あ、ああ、分かった。イタチも早くお茶を煎れて戻れよ」
「ああ、分かっている。団子が待って居るからな…」
「はは、相変わらず好きだなー団子。サスケもトマトには目がないからなーんじゃ、俺はこれ持って先に行ってるよ」
「サクラちゃん、話しはここまでにしましょう。切りがないし、修行は自来也様にお願いする事になるだろし…サクラちゃんの術印のチャクラの貯蓄は無理はしないように溜めて貰うと言う事でお願いね。子供は綱手様の判断次第ね。サクラちゃんの意思もあるだろうし、気長に待つわ…」
「はい、そうして下さい」
「じゃあ、俺はお茶を煎れて来るからサスケはトマトを持って先に行っていろ!」
「うん、このトマト凄く色が濃い…旨そうだよ兄さん、千手の屋敷に行けばトマト…毎日食えるかな~」
「地下農園は近くに在るので取りに行けばくれるように千手一族の者には話して置きますね。野菜はそこでゲット出来ますから、これからは八百屋に行く必要は無いですよ」
「本当!取れ立てのトマトが毎日食えるの!」
「ええ、大丈夫です。ただし、野菜の収穫時や手が空いて居る時は成るべく手伝って上げて下さいね」
「やったー!旨いトマトが食えるのなら何でもする!」
そう言ってサスケくんは早く食べたいと言って一足先に居間に戻って行った。丸かじりしようとしたら、ミコトさんに止められたからだ。私達も戻る事にした。イタチさんはお湯を沸かすのに少し時間が掛かるから、もう少ししたら来るだろう。(ペットボトルの美味しいお水を使う徹底ぶり、多分温度も…)イタチさんの邪魔をしない方が良さそうだ。ミコトさんもイズミさんも何時もの事だと言うようにイタチさんをほっといて行って閉まった。私も慌てて居間に戻ると既にトマトはサスケくんの胃袋の中だった。はや、かなり多目にトマトは持って来てたはずなんだけど…私が来るとサスケくんはもうないのか?と言う様に眼で訴えて来た。流石にもう無いわと言う様に首を横にフルフルすると、サスケくんは[殊更/ことさら]、残念そうにしていた。おわずけを食らった子猫みたいだ。そんなやり取りをして居たら、イタチさんも帰って来た。イタチさんは皆にもお茶を振る舞ってくれた。イタチさんはサスケくんとは正反対にゆっくりとお団子を味わって食べていた。何時また食べられるか分からないからだろう…だが、実は私だけは何度もこの幻のお団子は食べているのよね。試作品の商品を私が渡すと必ず団子屋のおばさんが作ってくれるからなんだけど…こんなにイタチさんが喜ぶなら、今度イタチさんにも作ってくれる様におばさんに話してみよう。
そんな事を考えていたら母様が、私達の引っ越しを今まで話していた様で、千手屋敷の修繕も合って一ヶ月後の吉日に当たる天赦日に決めたそうだ。私が家に帰れない理由は、私が自ら自分のベットを破壊したから…そしてうちは一族と少しでも交流を深める為と言うがそれはこじつけだ。実際は母様達は私の寝る場所を修理したり、作るのが面倒くさいだけだった。直ぐに私は出て行くのに不要と判断去れてしまったからだった。(母様は向こうでもこっちでも医療技術は繊細だが、私生活はズブラで大雑把は変わらない)
《[天赦日/てんしゃにち]とは百神が天に登り、天が万物の罪を赦す日とされ、最上の吉日とされ年に5~6回しかない貴重な開運日》
私はもうこの人達の中では決定事項なので、何を言っても無駄な事は身に染みて体験し、知って居るので早々に諦める事にした。反論するだけ疲れるだけだからだ。ダンパパだけは心配だと話していたが、母様のお腹の子とクシナさんの事を考えて結局はうちは家に一ヶ月滞在し、千手の屋敷にと言う話しで纏まった。通常は婿になる相手と数日相手の実家で過ごし、吉日に嫁ぎ先のお家に引っ越すのが慣わしだ。数日過ごすのは心残りを残さない為の期間だった。
本来は私達の歳での婚約は婿になる相手と一緒に暮らす何て事はまずしない。婚約してお付き合いをする事(恋人)から初める物なのだ。そして[忍者学校/アカデミー]を卒業と共に引っ越し一緒に暮らすのが普通だった。なので私達は本当に強行突破の最速の段取りで事が進んで居ると言う事だ。ミコトさんに至っては、子作りまで最速化しようとしてたのだからうちは一族は本当に恐ろしい…思いこんだら何処までも突っ走る人達だった。今日は私達の両親もこちらのうちは家に泊まる事に成っている。クシナさん達は食事を終えると、ナルトがミナト班の三人と家で待って居るらしく帰って行った。クシナさんが余計な事に帰り際、忘れずに私達に期待の眼差しを向けてプレッシャーを与える効果ダメージを与えた為にサスケくんは終始不安そうに落ち着かず、イタチさんからくっ付いて離れなくなってしまったので、二人は今一緒にお風呂に入っている。この後、私もイズミさんと入る予定だ。兄弟二人で一緒に入る事に憧れを持っていたらしい。イズミさんは独りっ子だし、私達は義理の姉妹になるからやっと姉妹で入れるとイズミさんは言っていた。正直、私は風呂より泥沼の様に寝たいのだけど…今日一日は私には過酷過ぎた。けど、こんなに喜んでいるイズミさんを前にそれはとても言えなかった…お人好しな性格はこう言う時に自分の首を締めるのよねーあー、風呂で寝そうだわ…サスケくん達は風呂を終えると直ぐに寝室に向かって閉まった。サスケくん達も流石に疲れている様だ。
私達も風呂を終えて私は寝室に入ったのだが・・・・
うん、分かってた多分…そうなんじゃないかと…そう私達はどうやら何が何でも三人セットで居なくては行けないらしい。そこには当たり前の様に3つの布団が並んで敷かれていた。そして当然、私は真ん中の布団だ。交換したい…責めて、サスケくんの隣は避けたい。だが、サスケくんは既に疲れて眠って閉まっている。サスケくんの寝起きは最悪だ!消して起こしては成らない!イタチさんは…あ、良かったまだ起きてた。どうやら私より先に眠るのは悪いと思ってくれた様だ。こう言う対応はやっぱり大人だった。試しにイタチさんに場所交換をお願いしてみたのだが……ガク、断られて閉まった。理由は術印がまだ体に完全に馴染んで居ないから、より馴染ませる為には私を真ん中にしてそれぞれの術印と同じ様に右と左に並んで眠った方が良いとの事だった。はー、諦めるしか無いのね~
仕方なく私は二人の真ん中で眠る事にしたんだけど……ッ…眠れる訳が無いわ!流石の私でもイケメン二人に挟まれてぐっすり眠るなんて、そこまで神経は図太くは出来ては居ないのよ!しかも依りにも寄ってサスケくんとイタチさんだ。(見方を変えれば未来の一族殺しと自分を殺す相手と一緒に寝ている)はー、どうしよう眠れないわー体と心は疲弊しているのにー……私は結局、眠れ無いので今後必要な薬や忍術の修行法を頭の中でシミュレートをしていた。ん、サスケくんがトイレに行くのに起きたみたいね。
「兄さん、起きてる?」
?!
「ん?どうした?目が覚めたか?怖い夢でも観たのか?」
「兄さん…兄さんは死なないよね…」
「…サスケ、人は必ず死ぬ。それが早いか遅いかの違いしか無い。俺も母さん達もサスケお前もな……」
「兄さんも母さん達も大丈夫だよね」
「どうだろうな…それは分からない…サクラちゃんの知識は未知数だからな。だが、俺は例え肉体が滅んでもお前の側にずっと居るよ。形を変えるだけだ。サスケ、俺はお前とずっと共に在る。お前を消して独りにはしないと約束するよ」
「兄さん、オレも兄さんの所に行きたいけどダメなんでしょう」
「すまない、サスケ…お前の輪廻眼はこの世界に必要だ。カグヤと同じ大筒木一族の襲来まで俺達はお前を生かさなくてはならない。それが初代ミト様との約束なんだ。だからサスケ辛くてもこの世界でお前だけは生きなければならない」
「オレは…うちは一族と兄さんが居ない世界を守るの?この世界は[歪/いびつ]で皆辛そうなのに……必要?…守るの?」
「サスケ、お前はまだ世界を知らない。確かに[歪/いびつ]で[歪/ゆが]んでしまっては居るが、人は必死にもがき生きている。クローンカグヤに人も自然も壊されながらも何とか幸せになろうとな。自分の代では無理でも未来に託して逝った者達もいる。サスケ、この世界で一人でも良いから守りたい者を作れ、友を愛する者を知ればその答えが…お前にもきっと解る。サスケ、お前は優しく強い子だ。俺はちゃんとお前が痛みと悲しみと言った感情を優しさと強さへと変えられる事を知っている。だから例え俺に俺達に何が合ってもお前に全てを託せるんだ」
「……兄さん、それでもオレは…最後まで諦めたくない!オレは最後まで足掻いてやる!足掻く為にオレは強くなってやる!オレも兄さんみたいに強くなる!皆を守れるくらいに…慣れるよね?」
「ふ、そうか、お前は最後まで諦めないか……サスケ、お前は俺を越えろ!」
「え~ムリムリ…だって兄さんは天才だもん!」
「越えられるさ!お前なら…お前は俺と良く似ている」
「んじゃー越えてやる!」
「ああ、お前なら慣れるさ。何にだって望む者にな!」
……グスン……クスン……止めてー私、こう言うのに一番弱いのに~只でさえ泣き上戸なのに~涙が止まらなくなるじゃないー
私はバレないように布団を頭から被って、やる過ごすしか無かった。な・の・に
「サスケ、実は…俺はこの婚約はかなり心配だったんだ。特にサスケ、お前がな。もし、お前が本当に嫌なら例えうちは一族に取って不利な状況を変えられなくても止めても良いと思っていた。母さん達もお前が本気で嫌なら取り止めにする積もりだった様だ。輪廻眼はお前の感情に大きく作用する。無理矢理婚約をしてお前が無意識に相手を傷つけ、殺して閉まっては元も子も無いからな。だが、お前は予想外にもサクラちゃんを気に入ってくれた様だ。彼女の見た目もだが、心もな…」
「?!べ、別に只オレ達うちはに無い髪と瞳の色で珍しくて綺麗だったから…ッ…て違う!兄さん!今の無し!違うからね!」
「ふ、そうか綺麗だったかー確かに名前の通り桜を形どった様な容姿だったからななーあれは珍しい。桜色の髪と若葉の様な翡翠色の瞳の娘は…恐らく木の葉では彼女だけだろう。そうか…サスケはサクラちゃんの様な容姿が好みだったのかー俺はてっきり母さんやイズミの様な容姿で性格もうちはよりの女性がお前のタイプかと思っていたからなー」
「ッ…それは兄さんだろ!兄さんは何時も母さんとイズミ姉さんにだけは、優しいじゃないかー他は必ず避けるか足らう癖にーそれにオレには、女の好み何て無い…オレは、ずっと女に関わるとロクな目に合った試しが無いんだから、好みも何も無いじゃないか!」
「ん、そうか?それを人は一目惚れと言った様な気がしたんだが…俺の気のせいかな?」
「?!な、き、気のせいだ!気のせい!兄さんは病と視力が落ちたセイで幻でも見たか見間違えたんだ。うん、きっとそうだよ!今日だって無理してたんだ…だから兄さんは休まないと駄目だ!ってそもそも何でオレばっかり~…兄さんはどうなんだよ。術印はオレ達一緒のSSじゃないか!」
「ククッ、すまんサスケ、そう拗ねるな…少しからかい過ぎた。お前の反応が新鮮でな。ん、俺か?さぁーどうだろうな?サスケ、俺はお前ほど純粋な物は今は無いな。強いて言えばサクラちゃんに…彼女に興味が在ると言った所だろう。彼女の知識や能力は勿論だが、絶望を希望へと変えうる何かを持っている気がした。だから彼女の近くに、側に居れば良い様な気がしたんだ…俺の術印は俺じゃなく完全にサスケ、お前に引きずられたんだろう。忘れたのか?俺には、お前のチャクラが流れて居るんだぞ。だから、お前の感情は俺には手に取る様に解るし、理解出来る。サスケ、お前は間違いない無くサクラちゃんを好ましく思って居るし、それはきっと好きと言う感情なんだろう…俺の病も感情も今後どうなるかはまだ分からない…だが、俺達はチャクラで繋がり兄弟で俺達は良く似ている。多分だが…俺もいずれお前の様に彼女を見て思う日が来るのかも知れない……」
「……兄さん、オレ…兄さんはずっとイズミ姉さんを好きだと思ってた。イズミ姉さんも…なんとなくだけど…そんな気がしたんだ。兄さんこそ婚約何かして良いの?オレは兄さんが幸せに慣れないならオレも嫌だからさ…オレのセイ?」
「……イヤ、だがイズミは…俺の好みでは合っただろうが…どちらかと言うとイズミは母さんに似ていたからな。どうしてもそこに引きずられた感じが強い。イズミの俺に対する感情は憧れだろう。サスケ、イズミと俺は恐らくは相容れない者同士なんだ。例えこの婚約が無くても俺はきっと…イズミを最終的には壊してしまっていただろう……イズミはきっと何も出来ない、うちは一族の問題もそして俺も…受け止め切る事は不可能だ。イズミは俺と寄り添う事は出来ても、何かを変える力も変えうる器も彼女には無い。だから俺は彼女には何も求めないし、知らないままの方が幸せで良いとさえそう考えてしまうんだ…だから…イズミにはシスイがお似合いだ。今の俺には、どうしてもそう言う危険な思考が存在するからな。うちは一族も……俺は先を見すぎてしまう。シスイなら俺と違ってうちは一族もイズミも真っ直ぐに見れるだろう。俺は暫くうちは一族からもイズミからも離れた方が良い。俺のこの危険な思考を消す為にも…だからサスケ、この話はもう無しだ。俺自身も恐らくは…合っただろうと言った程度の感情だ。サスケ、お前がそんな事を言い出したのは、一族達が一時イズミと俺を一緒に差せてより優秀でうちはの濃い血を次ぐ子を頭領にと言った話が上がったからだろう。一時はうちは内でも噂になっていたからな。恐らく、その噂もうちはの古株連中が、千手に俺を手離すのが惜しくなって流した物だろう。俺は一族の中でも優秀過ぎたからな。連中は俺とイズミを一緒に差せて、お前だけを千手に渡せば言いと言い出したんだ。千手の姫の能力が覚醒して扱える様になったらお前を封じ込められる。その時にお前を渡せば良い。俺は必要無いだろうと言って来たんだ。それは余りに愚かで浅はかな考えだ。連中は輪廻眼とサスケの潜在能力を見誤っていたんだ。コントロールを失った力を無理矢理結界に封じ込めれば、いずれ結界は力に耐えきれずに暴発する危険性を全く考えられないのだからどうしようも無い。暴発すれば木の葉は壊滅し、うちは一族の命運も尽きる。そう俺達が言って説得しようとしたら、どこから調べて来たのか…木遁忍術にチャクラを奪い取り、無効化する術が在るから問題は無いのだと言い出す始末だ。もう手に終えなくてな。だが、走行している内に俺が病に掛かり、それを知った連中は手の平を返した様に早く千手に俺達を渡して仕舞えと言って来たよ。連中に取っては、いくら優秀でも欠陥品は入らないんだそうだ。そればかりか、病を移されたら敵わんと言って俺の病を知る者達は、俺に消して近付かなくなったよ。母さん達も綱手様に病の病状の把握と説明がなされてからやっと、俺に触れられる様になった位だからな。シスイとお前は、関係ないとばかりに俺に触れて来たが…」
「……だって、兄さんが血を浴びて血が体内に入るか飲まない限りは移らないって言ったし、俺は通常よりも遥かに免疫力が高いから例え血を食らって体内に入っても問題にはならないだろうって、ちゃんとリンさんからもお墨付きも貰ったからオレは良いんだ。シスイさんはどうだか知らないけど…」
「シスイはああ言う性格だからな。いくら言っても無理何だ。それにシスイは細心の注意をしていたから…まぁ、大丈夫だろう。だからサスケ、」
「うん、分かってるって兄さん…これは兄さんとオレだけの男同士の秘密だよね。けど、サクラは?兄さんは大丈夫なの?」
「"千手サクラ"である彼女を俺が本当に同行できると思うのか?今日一日でお前も分かっている筈だ。仮に俺が敵となり牙を向けても彼女はきっと戦う以外の方法を俺に提示し続けるだろう。それも予想外な方法でな…例え俺と戦う事になっても逆に俺を捕らえ、封じ込めに掛かるだろう。それだけの力が彼女には在るし、彼女の性質上確実にそうして来るだろう。無効化に加え、俺の知らない未知の能力や知識を使われたら流石にな……サスケもサクラちゃんにだけは敵に廻さない方が良いぞ。サクラちゃんは恐らく、俺達の能力も全て知り尽くしているだろう。だから必ず手痛いしっぺ返しをくらうぞ」
「見てたら、解るよ。だって、サクラのデコピンでシスイさんがぶっ飛んで…悶絶してた位だし、オレの輪廻眼も完全に無効化去れたんだ。兄さん、サクラには忍術も俺達の能力も多分…全く効かないと思うよ。サクラはまだ、何かを隠している感じだった」
「ああ、そうだろうな…だが、この忍界世界では彼女の能力は最も有効だ。全ての忍術を無効化去れたら相手は、手も足も出ない。物理的攻撃に切り替えても結界に阻まれて、カウンターを喰らうだろう。怪力である桜花衝に加え、彼女特有の木遁忍術も在る。サスケ、お前は気付かなかった様だが、彼女は儀式中ずっと、幻術を使用していたんだぞ。恐らく花の香りで幻術に誘い、一族達の心を落ち着かせ、幸せな気持ちに差せる効果を与える物だろう。あれがなければ、サスケの輪廻眼で儀式は中断し、婚約も危なかっただろう。サクラちゃんは、間違い無く幻術タイプの忍だ。それも、幻術を掛ける方より、破る方がより得意なタイプだろうな。実際に対面の時に俺は一族や俺達をより良く見せる為に、彼女に幻術に掛けたんだが、あっさり彼女は幻術を解除した。今度、彼女がどこまで幻術を解除出来るのか、試して見る積もりだ」
「!兄さんの幻術を解いたのか?それじゃ、サクラに幻術は効かないって事か…それ、ヤバいだろ!怒らせたら最後、幻術で誤魔化せないって事じゃないかー」
「そうだな、災厄、急所は外すように避けるか、最大チャクラでガードするしか手は無いだろうな。咄嗟に須佐能乎を何時でも出せる様にして、練習して置くんだな。まぁ、怒らせ無い事だ。サスケ、実はな、あの自来也様が若い時に一度だけ死にかけた事が在ったらしい。女風呂にいる綱手様を覗いたことで殴られ、両腕と肋骨を6本も骨折し内臓破裂をした結果、自来也様はな…本当に死にかけたらしい。自来也様はサクラちゃんは成るべく怒らせるなと俺に忠告してくれたよ。どうやら、サクラちゃんのチャクラの方が、綱手様よりも多いから成長したら、綱手様よりも威力は桁違いの破壊力になるらしいと自来也様でも怯えていらっしゃた。サスケ、お前も俺も一撃で死にかねないから、成るべくサクラちゃんには逆らわずに行こうな…」
「・・・に、兄さん、オレ…自信無い…」
・・・・オイィィー、な、何て言う情報をイタチさんに与えてくれているのよ!あのエロ仙人は!今の話で明らかにサスケくんが怯えているし、声が奮えて居るじゃないの。と言うか二人の中での私って一体……どんどん化け物化しているんですけど……(泣)今ので涙も引っ込んだわ!父様覚えてなさい!と言うか、普通なら娘を良く言う者じゃないの?それを最大限の恐怖を与えるってどういう事!イタチさんはもう絶対に私が起きてる事に気付いているし!だからこれからの事を考えて下手に誤魔化さないで、自分達は敵意は無い事とイズミさんとの事も与えて話したんだわ!…今はイタチさんは病が在るから問題は無いけど、治ったら治ったらで一族達が出て来るから、気を付けてって言うイタチさんなりの警告って訳ね。あー、確かに本当に面倒くさいー。そして、サスケくんにも私の怪力の警告をし、私にもサスケは頼むから殴って殺してくれるな!程々にとの遠回しのお願いだった。大丈夫よ。私に取ってあのイケメン顔は殴りたくても殴れないのだから……出来るとすれば、腹に一撃位だわ!ナルトは今も容赦なく、バカをやれば関係無く何処でも殴りまくっているのだけどね。仕方ないわよだって、バカなんだもん。(そして顔は普通)よって私に突っ込みを入れさせるナルトが悪い!
「サスケ、もう夜も遅い…話もここまでにしよう」
「うん、けど…今の話は下手なホラー映画を見た後よりも遥かに怖かったから、オレ…暫くは眠れそうに無いんだけど…」
「ふ、そうか、怖かったか?そう言えばサスケはホラー映画を見てもちっとも怖がらなかったな…」
「だって、あんなの詰まんないよ。オレ達うちはは目が良すぎて、仕掛けがほとんど見えて解るんだから、見るだけ時間の無駄だ」
「確かにな、恋愛物とホラー映画はお前と一緒で俺も苦痛だ。なのに母さん達女性人は好んで観るからな。ホラーも恋愛が絡むから怖いもの観たさで観てしまうらしい。大抵は驚かせられるのが怖いらしいが、母さん達は仕掛けよりも話を重視するからな。あれは俺にも良く分から無い…サスケに取ってはサクラちゃんの方が遥かに怖いか…」
「兄さんのセイじゃないか!」
「ああ、すまない…許せ、サスケ…とにかく何も考えずに眼を瞑っていろ!眼と体の疲労は溜まっているんだ。疲労に引きずられてその内、眠れる」
「はぁ、分かったよ。おやすみなさい。兄さん」
「ああ、おやすみ…サスケ」
・・・・完全に私だけデスられて終わったわね。(内)しゃーなろうォォォ!ふふふ、そう、分かったわ!二人共仙術修行は容赦して上げないんだから!私も寝よう。二人を恐怖して緊張してたのが、バカらしくなったわ!夢も満月で無い限りは向こうに繋がる事は無いから、観る事は無いもの。多分、大丈夫でしょう。実は術印が影響して二人の夢を見て仕舞うかも…と言う心配の方が大きかった。災厄、二人も同じモノを観て仕舞う可能性も・・・何であれ、暫くは様子を見るしか無いわね。術印の花が本当に意思が在ると言うのなら、お願いだから二人には見せないで上げて…今のサスケくんの真っ直ぐな純粋さも、イタチさんの純粋な思いも失って欲しくは無いの……私は術印に刻まれた桜達に願いながら眠りに付いた。
◆ ◆ ◆
この日から私は毎夜、桜達に祈り・願い・乞いながら眠る様になった。祈りを捧げると桜達は、淡く優しく光を放つ…それは、必要となるその時を待つかのような…そんな不気味な綺麗さを放っていた。
良かったところは?
-
世界観
-
登場人物
-
発想