夢物語り~奮闘記   作:ゆ~り

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紅月メモリー2

初代火影で在る、ミト様がお亡くなりになり、あれから2年後、俺は忍者学校/アカデミーへと入学した。退屈な入学式を終えて、明日から毎日此処へ通うことになる。学校でのカリキュラムをこなさなければ、忍者には馴れない。基本は皆、大体は6歳からの入学とになる。うちは一族の同年代の皆も一緒に入学した。

 

イズミとはあの日以来、何度か話をするようになった。俺がサスケをあやして居ると代わると言ってやって来たが、彼女がサスケを抱えた瞬間に、盛大にサスケに泣かれて、彼女は大層へこんでいた。サスケは俺意外には、懐かず…あやせなかったのだ。両親も最近では諦めて終い…俺が全てサスケの面倒を見る様にと言われていた。

 

この頃からイズミとは、たまに話す程度の間柄だった。

 

入学式を終えた翌日…行きなり、問題が発生した。うちは一族の子供達は他の子供達から完全にターゲットにされていて、身動きが取れなくなってしまったのだ。常に男子は女子に囲まれ、女子は男子に囲まれて、勉強やカリキュラムどころでは無かったのだ。席に座ると取り合いが始まり、周りを埋め尽くされた。イズミとて同じだった。流石に身の危険を感じたのか、うちはの子供達はうちは当主で在る母に相談し、仲が良い男女で婚約を結ぶ事になった程だ。イズミは母さんの進めで、お試しで…シスイと術印をする事になった。うちは一族達が、術式契約をすると周りの騒ぎは嘘の様に沈静化し、治まっていた。だが、俺にはその方法が使えなかった。俺の婚約はこれからまだ、どうなるか分からなかったからだ。しかもサスケと同じ年の幼児では、例え婚約出来ても、幼すぎて術式を刻む事は出来ない。

 

俺はやむを得ず、千手一族の者と婚約が決まっていると言って治めるしか、手は無かったのだ。名前は敢えて言わなかった。特定されると面倒だと思ったのだ。だが、俺はその時、全く知らなかったのだが…俺は閉鎖されたうちは地区の中に居たために…千手一族の中で年頃の娘は、現火影である。綱手様の娘"千手サクラ"ただ1人だったと言う事に俺は、学校を卒業した後に知ったのだ。

 

《そのセイで彼女に多大な被害が及んでいたと知ったのだが、それは俺が婚約を済ませた後の事だった……》

 

 

 

 

俺の実力は他の者を圧倒した。俺自信も何故こんなに差が付くのか、分からなかった。結局、差が付きすぎて会議の結果、サスケを押さえる為にも、アカデミーを早く卒業差せて、任務に着かせ経験を積ませるべきとの意見が出て、俺は退屈なアカデミーから僅か一年で卒業した。その後、俺は万華鏡写輪眼を共に持つ"うちはオビト"さんの班に配属となった。彼の下で、万華鏡写輪眼を学ぶ為だ。俺はオビト班として入り、うちはオビトを師として、出雲テンマと稲荷シンコと一緒にスリーマンセルを組んで活動していた。

 

 

うちはオビトさんとはうちは一族の親戚筋に当たる。今まで挨拶程度の付き合いで、余り話をした事は無かったが、お人好しで気さくな性格の人だった。毎回、必ず遅刻をして来てテンマが切れて…より任務が遅れて終い。結局は、毎回…オビト班全員で依頼主に頭を下げる事態になっているので、遅刻は止めて貰いたいのだが…無理そうだった。

 

最初は俺が年下と言う事も在り、テンマが俺に突っ掛かって来たが、何だかんだ根は良い奴な為、この班でテンマと仲良くなり初めて居たそんな矢先だった。

 

俺達は任務先で消して、遭遇してはならない…忍刀七人衆と災厄な事に偶然にも鉢合わせ、遭遇してしまったのだ。オビト隊長がその場から居ない状態での出来事だった。俺は須佐能乎を転回して二人を守ったのだが、人数も実力の差も在りすぎた。須佐能乎が攻撃に耐えられずに遂には、消滅してしまった。動けなくなった俺をテンマは庇い、盾になった。その結果、忍刀七人衆の一人にテンマは斬られた。大量の血がその場に流れてた。シンコは余りの怖さに怯えて失神してしまった。彼等の殺気に当てられたのだ。テンマが俺の為に動けたのが、不思議な位だった。

 

 

俺はもうダメかと思ったが、ギリギリの処で、オビト先生が間に合い。オビト先生の万華鏡写輪眼の能力・神威による時空間忍術で、俺達はその場から脱出した。オビト先生は、何とか神威による時空間忍術で、木の葉の…綱手様の前に時空間を開きテンマを託す事が出来たお蔭で、テンマは一命は取り留めた。だが、その代償としてテンマは、目覚める事が無い…植物状態へとなってしまっていた。シンコはその後、任務への恐怖から、忍びを辞めた。今は受付嬢をやっている。名家の一族の女で無い以上は、自由に職場を代えられた。二人が去ったオビト班は事実上、解体していた。

 

オビト先生は独りになった俺に、独りでも任務を請け負い、こなせるようにと万華鏡写輪眼の能力の扱い方と、時空間忍術のコントロールを中心に修行を付けてくれた。須佐能乎での扱い方も上手くなった。オビトさんは付きっきりで、俺に全てを教えてくれた。二人を守れなかった…後悔と負い目が合ったのだろう。俺もテンマを守れなかった後悔と負い目から必死に力を付けようと能力を習得して行った。

 

だが、これが…新たな悲劇を生む事となってしまった。万華鏡写輪眼を常に使っていた事で、俺は病に掛かってしまったのだ。そう、不死の病に……病が発覚した時、俺はサスケと未来では、一緒には居られないのだと…サスケを独りに差せて終うだろう事が、悲しかったが、どうしようも無い事だった。病が発覚したのは、俺が八歳の冬の日の出来事だった。

 

 

俺はその病を当然、隠した…隠さなければ、サスケがどうなるか分からなかったからだ。災厄、引き離されて一緒には居られなくなる。だが、だんだん身体の限界が来ている様で、それも難しくなって来ていた。病が発覚してから一年が過ぎていた。何とか病を隠してはいたが、それももう…時間の問題だったのだ。身体に痛みの症状が現れ、吐血し始めたのだ。何とか延命するために色々調べたのだが、延命するにはある薬が必要だった。それは毒でも在る血液を腐らせる代物だった。しかも薬は中々手には入れられないらしく、猫婆でも流通を確保するのに時間が掛かり、木の葉では遠い為に1~2年は掛かると言われた。間に合うだろうか?俺の病は進行が速ったのだ。万華鏡写輪眼で無茶をして居るだけで無く、子供の身体は病の進行が平均的にも速かったのだ。

 

 

 

 

その事実を知り、絶望を背負って歩いて居ると任務帰りのシスイとバッタリ遭遇してしまった。

 

「ん、イタチ?どうした?顔色が悪いな…何か合ったか?」

「イヤ、大丈夫だ。少し、昨日の任務がハードだったから、疲れが取れて居ないだけだろう。今日は休みだったし、体もちゃんと休ませているから心配は入らないよ」

「そうか?なら良いが、体には気を付けろよ。イタチは自分の事は後回しで、サスケ中心だから心配なるんだよなー」

「ああ、すまない…気を付けるよ」

 

シスイは、俺がアカデミーに入った直後に知り合った。俺にはアカデミーは退屈過ぎて、修行を独りでやっていた時に、シスイから声を掛けられて友に…親友となったのが始まりだ。その縁も合って、シスイとイズミも知り合い、婚約術印をするに至ったのだ。俺もイズミもシスイの事は、友と言うよりかは、年の近い兄と行った間柄だった。シスイの実力は相当なもので、《瞬身のシスイ》として他里の忍の中でも有名だった。

シスイは、瞬身のシスイの通り名からスピードに長けた忍で、その名は霧隠れの青や雲隠れのキラービーにも知られており、うちはの歴史の中でも数名しか開眼させたことのないとされる万華鏡写輪眼を持つ数少ない忍だった。その実力はかなりのものと推測されるが、シスイは未だに実力を隠している為、俺でも正確には把握仕切れてはいなかった。

 

俺達は他愛無い話をしながら、帰路に付べき町中を歩いて居た。

 

「うぁ~、何なんだろうなー、お前と歩いて居ると、女子からは熱い視線を…男子からは痛い視線を…これでもかと浴びせられるな~」

「はぁー、もう慣れたよ。イヤでも慣れるしか無かったからな。サスケもこんな感じだから、最近では…町には滅多に出たがらなくなってしまった。サスケもだが、俺も…女子を見たら逃げる習慣が付いてしまったな」

「顔が良すぎると苦労するなー、うちはの中でも顔が異常に良すぎるからなー、お前ら兄弟は……だが、その様子だと…お前らは婚約者となる千手の姫には、一度も合っては居ないのか?」

「……ああ、合っても居ないし、どんな子かも良くは知らないな…」

「マジか、お前なー、自分達の将来の事だろうに投げ槍過ぎるぞ!」

「シスイ…まだ、決まっては居ないんだ。火影で在る綱手様は、もし婚約がなってもギリギリまで伸ばすだろう。このうちはの現状だ。俺達と一緒になれば、命の危険が伴う。それに、先代クシナ様の息子が候補に上がって居るらしい、彼は九尾を抱える転生者でもある。里の民達は此方の事情は把握していない。彼は九尾の人柱力と言った情報だけが一人歩きした様だ。だから、初代達の能力を引き継ぐ、千手の姫にと里の民達からの声が強くなって居るらしくてな。どうなるかは、俺にも…もう分からない。サスケの女子嫌いを観ると、どちらにしても難しそうだ…」

「イタチ、お前…投げ槍じゃなくて、もう投げたんだな、全てが面倒で……」

「俺達は女性には興味が全く無いし、女性の性格も大体はこの世界を考えると、皆似たり寄ったりになる。どうせ上手く行かないのなら、最初からしない方が良いだろう。特にサスケは何をするか分からない分尚更だ!」

「お前なー、まだ、どんな子かも知らん内に決めるなよ。仮にも綱手様の娘だろう。お前達が知る女性とは、違う可能性だって在るだろうに……」

「そうか?大体は皆、似たり寄ったりで一緒だったんだが?」

「……苦労してんな、お前らー」

「シスイはこの女子の争いからイズミと婚約してアッサリ離脱したから、知らないだろうがキリがないぞ!」

「ああ、全くだ!この婚約を示す指輪がなければ、あれを俺もかと思うとゾッとするね!」

「婚約の目印は指輪にしたんだな…」

「ああ、ピアスも考えたが、小さいと付ける時と落とした時が面倒になるからな。此方にしたんだ」

 

婚約をした者は、いつからかは定かでは無いが…目印として体の一部に術印の花を入れた装飾品を着ける様になった。その目印はとても有効で、女性を遠ざけてくれる。装飾品は目印として見せる事が前提なので、この世界では忍をしていても邪魔にならない指輪かピアスが人気で主流化していた。術印は場所も様々で目印を余り見せられない人達から、こう言った装飾品が広まっていた。シスイ達の指輪は、透明なチャクラを通す特殊な樹脂に赤い椿の花を入れた物で、中心に椿が栄える銀製の指輪だった。シスイは左手の中指に着けていた。

 

左手の中指には~

協調性を高める。

判断力を良くする。

人間関係の改善。

良い人間関係を築きたい人は、この指に着けると良いとされている。空気が読めないと言われる人にも有効だと言われている。

 

二人はこれから、うちは一族達を纏めなければならない事を考えてこの場所にした様だった。一種の願掛けの様な物だろう。

 

「ふふん、羨ましいか?」

 

・・・・正直この煩わしさから、早々に解放されたシスイには腹が立った。しかも、相手があのイズミなのだから尚更だ!今は義理の妹と言う何ともしがたい間柄なのだが・・・

 

「冗談だ!悪かった。そんなに睨むなよ」

 

俺達がそんなやり取りをしていたら、突然男連中が小さい男の子が川で溺れて発見されたと言って町中を騒然とさせていた。俺達は気になり、様子を見に行く事にした。俺達が到着すると男達が集まり、少年をちょうど川から引き上げていた所だった。

 

「ダメだ!息をしていない!心肺蘇生法をしても、もう無理だ。どれくらい時間がたって居たんだ!」

「その子を見掛けた時間を考えると…かれこれ、一時間半は立って居るんじゃないか?」

「ダメだ!もう、死んでいる!諦めろ坊主!お前の弟は天に召される運命だったんだ。見付けて引き上げてやるのが遅すぎた。この子は運が悪く川の淵に落ちたんだ。何かに引っ掛かって直ぐに見付かったんだが…悪な坊主、けど…この子はまだマシだったろうよ。兄ちゃんの側に直ぐに帰れたんだからな。大体は下流に流され、遺体は何日もたってしまい、原型は止めて居ないモノだからな…」

「おい、今のこの子を前に言う言葉じゃないだろ!もう少し……」

「ああ、悪い……」

 

俺は呆然と弟を見つめる少年に眼が行った。彼があの幼い少年の兄なのだろう。弟の死を受け入れられずに、その場に座り込んで居た。

 

「一時間半か…残念だが、見付かるのが遅すぎたな」

「ああ、そうだな…」

 

そう言って、俺達はその場を去ろうとした時、慌てた様に桃色の髪の幼い少女が人垣を掻き分けてたった今、亡くなった少年の前に滑り込むと心肺蘇生法を行い始めたのだ。

 

「ちょっと、貴方達黙って観てないで手伝いなさい!そこに子供用の緊急セットをさっき出したわ!気道を確保して、その人工呼吸用マスクで空気を送りなさい!可能性はまだゼロじゃないわ!やりなさい!」

「嬢ちゃん、流石に無理だ!一時間半はたってる。いや、もう嬢ちゃんが来た段階で二時間は経過したよ。この子は死んだんだ!この子の運命だったんだよ!」

「そこ子!呆然としている貴方よ!大人達は固定観念に捕らわれて全く役に立たないわ!貴方が変わりにやりなさい!貴方の弟何でしょう?なら、可能性が限りなくゼロでも…1パーセントでも可能性がある限り諦めないでやるのよ!それが奇跡に繋がると信じるの!諦めたらそれで終わりよ!貴方、このまま弟が本当に死んでも良いの!」

「は、う、うぁぁー、嫌だ!オレ、兄ちゃんお前の為なら、何でもやるから死ぬな!ずっと一緒に居るって約束しただろう!起きろよ!起きてくれよ!」

 

少年が少女に叱咤され、我に変えると急いで緊急セットから人工呼吸用マスクを取り出し、弟の気道を確保してマスクを宛がった。

 

「タロウ!お前、弟は見付かったのか?」

「あ、イルカ先生!オレの弟が息をしていないんだ!イルカ先生どうしよう。オレ…コイツの事ちゃんと観ててやれなくて、最近は[[rb:忍者学校>アカデミー]]と修行に家の手伝いで、また今度って言って全然相手をしてやらなかったから…今日だって、家の店のイタズラ書きを消す事になって約束したのに…結局、約束を守れなくて、だからコイツ、独りで……」

「ちょうど良かったわ!イルカ先生!そこの注射を投入して下さい!蘇生しやすくなるんです!」

「ああ、ってキミは?サクラ様では無いですか?どうして貴女が此処に…」

「そんな事よりも、早く!注射を投入して下さい!」

「ああ、わ、分かった。すまない…タロウ溺れてからどれくらいたって居るんだ」

「……オレが来た時には…もう、今は二時間はたって居るって聞いた……」

「?!な、それじゃ……もう……諦めた方が……」

「う、うわぁぁー、うるせー!そんなの言われなくてもオレだって解ってんだよ!けど、この子がまだ、可能性はゼロじゃないって言うから……ゼロじゃないならやるしか無いじゃないか!オレと同じ父ちゃんから生まれた兄弟は、コイツだけなんだ!父ちゃんは去年任務で死んだ。もう、オレにはコイツだけなんだよ。守るって…兄ちゃんが守るって約束したのに……何で何だよ!戻って来いよ!今度はちゃんとお前の事、観るから兄ちゃんずっと一緒に居てやるから、だから戻って来いよ…頼むよ……」

「タロウ…お前……もう十分だ…だからもう……止め」

 

その時、コホ、ゴホ、ゴホゴホ、!?

その子が何と息を吹き返したのだ。

 

そのやり取りを観ていた周りの人達が信じられない奇跡の光景を目の当たりにして、一時その場は騒然となった。俺達もそうだ!こんな事があり得るのだろうか?あの子が溺れてから二時間はたっていたのだから当然だ!

 

「ふぅー、良かった!もう大丈夫よ!やっぱり私が予想した通り、可能性はゼロじなかったわ!」

「な、サ、サクラ様これは一体どういう事何ですか?この子が溺れてから、息が止まってから二時間は経過していたと聞きましたが?」

「ええ、そうですね。説明するとこの奇跡の原因…それは羊水の記憶です。母親の胎内で揚水に包まれて居る胎児は少ない酸素の中で生きています。溺れて酸素が少なくなった時、この子の体は無意識にその羊水の時の記憶を思い出したんです。堕ちたのも冬の冷たい水だったのも幸いでした。だから、二時間も経って居るのに息を吹き返したんです。まだ、生まれてから間もなく、その子は三年しか経っていなかったのだから、体の中の記憶が…羊水の記憶が蘇っても可笑しくは無かったんです。だから、私はそれに掛けたんです。確率は低かったですが、まだその可能性が合ったので……」

「うあぁぁー、良かった!生きている!生きているんだ!お前!もう、勝手に兄ちゃんから…オレから離れるなよ…お前までオレを置いて逝くな!」

「?兄ちゃん?何で泣いているの?兄ちゃん、オレ父ちゃんに会ったよ!父ちゃんがね。兄ちゃんが待って居るから行けって言ったんだ。父ちゃんがオレの頭を撫でて兄ちゃんとずっと仲良くするんだぞって、言ってさ。オレはうんって言って、気が付いたら此処に居たんだ。兄ちゃん?痛いよ!兄ちゃん?何が合ったの?兄ちゃん悲しいの?オレだけ、父ちゃんと会ったから…悲しいの?ごめんね…兄ちゃん」

 

その光景を観て聞いて居た者達は、もう号泣だった。死者の国や魂が本当に在るかは分からないが、きっと在るのだろう。父親がきっとこの子を守ってくれたのだ。でなければ、こんな奇跡は起こり得ないのだから……隣のシスイも泣いて居た。俺も泣きそうになったが、シスイの泣き声を聞いて何故だが…涙が引っ込んでしまった。この子を助けたサクラと言う少女は、心肺蘇生法をずっと行って居た為に疲れきってぐったりして座り込んでいた。そこに顔面蒼白の金髪の少年がやって来た!一部始終を観て聞いて居たらしいく、行きなり土下座をして謝り出したのだ。その子の話しから察すると、どうやら店にイタズラ書きをしたのは彼の様だった。その自分のイタズラ書きのセイで幼い少年が死ぬ所だったのだから、まだ幼い少年のイタズラとしては許せるハズも無く、皆怒りを露にして一触即発の事態になりかけたその時、サクラと言う少女が怒りを露にして、その子を渾身の一撃でふっ飛ばした。

 

「ナ・ル・ト!あんた解って居るわね!自分がした事の罪の重さと重大さが!解って居るならば、ひたすら私に殴られなさい!」

「う、うん…解って居るってばよ…サクラちゃん。完全にオレのイタズラのセイだってばよ!だから、好きに殴ってくれて良いってばよ。(いつもサクラちゃんにはバカやって殴られているけど…)」

「あぁ、何か言った?」

「全然、何も言って無いってばよ!」

「そう、なら歯を食い縛りなさい!」

 

ドコ、バキ、ドス、ドスン、バキバキバキッ、

 

散々、彼を容赦なく殴った後に怪力で吹っ飛ばしたのだ。余りの威力に周りにはクレーターが出来き、木々が薙ぎ倒されて居た。その後、彼女は彼を引き釣り出すとコレも反省して居るけど、どうする?と言って兄弟達に差し出した。流石に虫の息になって瀕死の彼に最早、兄も周りの者達も…怒りの炎は鎮火かれ、むしろ死なないだろうかと言った心配に成り代わっていた程だ。シスイは驚きで完全に涙が引っ込んでいた。俺とて、余りの威力に唖然としているのだから当然だ。

 

「イヤ、もう良いよ!元はと言えばオレがコイツをちゃんと観てやれて無かったのが原因だし、弟は死にかけたけど…無事だったんだ。だからオレはもう、良いよ。父ちゃんも…ここに居たらきっとそう言うと思うんだ。それよりオレは早く病院でコイツを診て貰いたい!」

「良く言ったタロウ!先生…嬉しいぞ!お前がお兄ちゃんとして成長して居る事がな!俺も一緒に木の葉病院に行くからな」

「そう、解ったわ!それじゃあ、イルカ先生…貴方が心肺蘇生法を行いその子を助けたと言う事でお願いしますね」

「!?え、イヤ、だが、それでは……」

「イルカ先生。私が一族達の屋敷をこっそり抜け出した事が母様にバレて、私がこうなっても良いと言うんですか?」

「……わ、解った…成るべくオレもキミの事は全力で隠すよ」

「ええ、お願いします。この場所にいる貴方方にもお願いします。まだ、私は母様に知られて殺されたくは無いんです。この騒ぎも、巨大な猪が出て暴れたとでも言って誤魔化して下さい。宜しくお願いしますね」

「ああ、嬢ちゃんの為なら俺たちは言わないぜ、なぁ、お前達!」

「ああ、オレもこの現場を見た奴には嬢ちゃんの事は、言わずに口裏を合わせるように言っとくぜ。嬢ちゃんが一番の功労者だからな!褒美を与えないと可哀想だ!」

「ありがとうございます。すみませんがイルカ先生…このボロ雑巾も一緒に病院へお願いします。私がやった事は勿論内緒で…そうですね…女子の集団に最大禁句を言って殴られたとでも言って下さい。因みに最大禁句は、ドブス・豚・まな板です。その一歩手前が…ブス・デブ・貧乳ですので皆さんも女性の前では、消して言ってはいけませんよ。どうなっても知りませんからね!うふふ、」

 

・・・・その場にいた女性陣達はうんうんと頷き、その場の男性陣達はその言葉達を消して言わない様にしようと固く心に誓い封印した。彼女は、キャー時間がー!間に合わないじゃない!仕方無いわ!部分変化の術と言って背中に綺麗な白い翼を生やして慌てて空へと飛び立ちその場を去って行った。

 

「兄ちゃん!あの人って天使様だったんだね。オレ初めて見た!」

「……ああ、そうだな!ちょっと怖い所も合ったけど、天使様だったな!」

 

彼女を見送った者達もそう思っていたのか、皆否定はしなかった。だが、現場は正に春の嵐に見舞われた様な有り様だった。

暫くすると男達は、少年が助かった事を喜び合い彼女が壊した場所を綺麗にする為に動いていた。俺達も二人で喜び合いその場を後にした。その後、俺はサスケをやたらと構い倒してしまい。サスケは俺がいつも以上に構うので、訳が分からないと言う様に首を傾げていたが、次第に鬱陶しくなったのか、最後には兄さん…悪いけど…ちょっとうざいよと言われて、俺は人生最大のショックを受ける事になったのだが、それはまた別の話だ。

 

 

その後、暫くして少年を助けた例の彼女が、俺達兄弟の許嫁であり、婚約者となる三代目火影の娘"千手サクラ"だったのだと知ることになる。その日の俺は死にかけた少年をサスケと重ねてしまって居たために彼女の名前や正体には気にも止めなかったのだ。ただ、春の嵐のようにやって来て綺麗な白い翼を生やして去って行った少女の事は消して忘れなかった。その経験が合ったから、俺は女性に対しての嫌な感情や意識が徐々に払拭されていた。少なくとも、俺は初めてうちは一族の女性意外にも少女に対しては好感を持ったのだ。

 

その後、俺の病が悪化をしてあの少女と深く掛かわる事となった。許嫁であり婚約者として、初めて会った時は哀れだと思った。俺達と一緒に成るばかりに命を狙われるからだ。しかも、昨夜婚約の事を聞かされたのだから彼女には哀れみしか感じなかった。彼女はもう、諦めたのか憔悴仕切っていた。どうしたものか……少しでも此方に好感を持たせた方が、良いだろうか?サスケはどうだろうと思い俺がサスケを見ると、ギョッとした。何故なら、あのサスケがコレでもかと眉間にシワを寄せて、眼力(めじから)を入れて睨む様に、彼女を凝視して居たのだから……最初は、いつもの他の子達の様に嫌い睨んで居るのかと思ったのだが、どうやら彼女を良く観ようとした様で、視力が堕ちた眼を擦ったりしていた。サスケは彼女を嫌っては居ない事に俺はホッとした。だが、彼女は完全にサスケを怒らせて睨まれたと勘違いしたのか、怯えてしまっていた。ただでさえ、輪廻眼と言う強大な未知な能力を秘めている上に、マダラの生まれ変わりで何をするか分からないとサスケは言われているのだ。彼女は仮にも婚約者だ。それらの話は当然、伝わって居るのだろう。怯えられて、彼女が婚約は嫌だと言って全力で否定されたら、この話は流れてしまう。そうなれば、今のうちは一族の現状を考えると、より一族は木の葉から遠ざけられ、追い込まれるのは目に見えていた。

 

俺もいつまで、サスケの側に入れるか分からない。サスケを生かす為には、サスケを何とか俺が誘導しなければならかった。サスケも俺も一族の現状は理解はしているのだが、やはりうちは一族の血だけ合って、どうしても好きでもない相手とは一緒にはなれないのだ。多少なりとも好きではないと難しいだろう。責めて友として見る事が出来れば、何とかなるのだが……俺はサスケを注意した。流石に不味い!サスケは自分の行動を理解していなかったのか、俺に注意されて驚いていたが、目の前の彼女の怯えようを見て理解し、サスケはあからさまに落ち込んでいた。俺はサスケの印象を挽回すべく、幻術を彼女に掛けたのだが、彼女は一瞬不快そうに顔を歪めた後にあっさりと俺の幻術を解除してしまった。彼女には幻術は効かないらしい。どうやら俺の取った行動が結果的に完全に裏目に出た様で、俺達兄弟は彼女に災厄の第一印象を与えてしまった様だ。それでも彼女はとても聡明で面倒見が良い性格な様で、俺達を引っ張ってくれた。一緒に行動していて解ったが、彼女は俺から見ても明らかに異質な存在だったのだ。最初は頭が良くて天性の才能なのか、チャクラコントロールが抜群に上手かったので分かりにくかったが、後に判明した。彼女は…恐らくは、別の世界の知識を得ているのだと…だから俺の病も治せるし、未知の輪廻眼の能力も彼女は把握しているのだ。それは綱手様から婚約儀式の後に俺達は聞かされたのだが、サスケは恐らく、良くは理解していないのだろう。とにかく、俺が助かれば良いと言う考えの様だ。これはかなり大変だ。サスケだけで無くサクラちゃんまで、世界をどうにか出来てしまうのだから、知っている者達は常にサクラちゃんに振り回される事が予想された。俺やサスケでさえ、彼女の機嫌を伺い振り回されているのだ。これはかなりの強者と言えよう。サスケに至っては、まぁ…心配には及ばなかった様だ。サスケがやたらとサクラちゃんを気にしてたのでサスケを観察して観て、俺は理解した。サスケはサクラちゃんに明らかに好意を持っていたのだ。サスケ自信その感情が何なのかは分からずに振り回され、落ち着きが無く挙動不審となってはいたが、いずれサスケが成長すればその感情も理解出来るだろう。ふと、数ヶ月前にもたらされた。飴玉と木箱が思い出された。どうやら、サスケはサスケでサクラちゃんと接触が合った様だ。木箱に薔薇の木彫りの装飾は、今思えば彼女を指しても居たのだ。彼女を知っている人は直ぐに気づくだろう。薔薇に連なるうずまき一族に…その血縁者であると……恐らく、大事になって自分を探させない為の予防線でも合った様だ。二人の出会いを俺は知らない…だが、どうやら彼女はサスケの好みに完全に一致してしまった様だった。春の桜を表した様な容姿もだが、頭が良くて優しいお人好しな性格な上に、意外にも芯が強い所もサスケの好みの様だった。余りに彼女に固執し初めているサスケを見ていると別の意味でも心配になってくる。果たしてサスケは俺と一緒に彼女をシェア出来るのかと言う問題だ!木の葉とダンゾウの目がある以上、婚約者の振りは許されないだろう。しかもこの世界だ。俺も子を作る事を木の葉から要求されている。サスケを何とか日頃から思考誘導して、慣れさせて理解させて行くしか無いだろう。最悪の場合はシスイに最強幻術、別天神を使って貰うしか手は無いかも知れない。

 

そんな新たな悩みを長らく抱える事になり、俺はサスケに常に神経を尖らせる事になるのだが…それはまだ先の話だ。

 

そして互いに異質な存在として、彼女は俺達の大切な人となり、最大の弱点にもなって行くとは…この時の俺は知らず、予想さえも全くしてもいなかった……

 

 

 




紅月メモリー2になります。1はイタチのこれまでの成り立ちでしたが、今回はサクラとの出会い編になります。少しずつ作品の誤字・脱字を訂正しています。スマホでの作成になるので、どうしても誤字・脱字が出てしまいます。皆様には不快な思いをさせるかも知れませんが、ご了承下さい。

良かったところは?

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