陽だまりの双子と恋のロードナイト   作:ネム狼

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更新遅くなってごめんなさい
今回は二人がお互い好きになった理由についての回です
今回はいつもより長いです
多分、これまでで一番長い回になります


双子が両想いになった理由、陽だまりの温もり

 いつからだろう。俺がリサを一人の女の子として見るようになったのは。生まれた時か、それとも途中からか。どっちだったか。

 

「ねえハル」

「どうしたリサ、何か聞きたいことでもあるのか?」

「ハルはさ、なんでアタシと付き合うって決めたの?」

「え?今それ聞くのか?」

 

 俺がリサと付き合うって決めた理由......。

 

 そうだな、あの時は俺も気づきたくないっていうことに必死だったからな。キスする前にリサに好きだって言われて、それで糸が切れたみたいになってキスしちゃったんだよなあ。

 

 よく考えたら俺って本当にとんでもないことしたよな。リサはいいって言ってくれてるけど、俺の中ではなんであんなことをやっちまったんだと後悔している。

 

「それはだな......なんだろうな。俺がリサのことを異性として見るようになったのってつい最近なんだ」

「え、最近だったの!?てっきり中学の頃からって思ったんだけど」

「そんなに早くないよ。気づくのが早かったら友希那に付き合ってるのがバレて大変なことになってるよ」

「そ、そうだよね。アハハ......」

 

 リサは半笑い気味に言った。もし友希那にバレたらなんて言われるんだろう。想像しただけでも怖いし、嫌な予感しかしない。

 

「俺がなんでリサのこと好きになったか言うけど、俺が言ったらリサも言ってもらうからな!」

「なにを?」

「なにって、リサが俺のことなんで好きになったかだよ。恥ずかしいから言わせないでくれ」

「え!?ア、アタシはいいよ!知ってもしょうがないし......」

 

 こいつ逃げようとしてるな。だったら俺にも考えがあるからな!

 

 俺はリサをベッドに押し倒し、逃げられないように手首を掴んだ。言うまで逃がさないし、寝かせないからな。

 

「な、なにハル!?」

「リサが言うまで今夜は寝かせないからな」

「ね、寝かせないって!?ハル、アタシをどうする気なの!?襲うの、襲わないの、どっち!?」

「襲わねえよ!なにを言ってるんだよこのバカシスター!」

「そっちこそ!本当は襲いたくてしょうがないくせに、このバカブラザー!」

 

 ああもう、こいつは~!俺はリサを黙らせるために唇を奪おうとした。しかし、リサが人差し指で俺の唇に当てたことにより、キスを遮られてしまった。え、読まれてたの!?

 

「キスはお預けだよ!アタシとハルがお互い好きになった理由を言うまで駄目だからね!」

「なっ!?」

「もしキスしたら......」

 

 

――ハルと別れて絶縁だからね!

 

 

 心臓が一瞬止まったような気がした。なに、今なんて言ったんだこいつ?別れて、絶縁?嘘だろ?つまり、キスは駄目ってことだよな?え、それ俺が死ぬんだけど。

 

「リサ、絶縁とかやめて。洒落にならないから」

「じょ、冗談だよハル!アタシはそんなことしないから!」

「......ホントか?」

「ホントだよ!アタシを信じて!」

「リサ~!」

 

 俺は別れるということは冗談だと言われて安心し、リサに抱き着いた。よかった、ホントによかった!リサに別れるなんて言われたら生きていける気がしない。まったく、驚かせやがって。心臓に悪いよ!

 

「ハ、ハル!?」

「リサ、冗談でも言わないでくれよ。俺そんなの言われたら生きていけないんだぞ!?」

「ご、ごめんって!ホントにごめんね!」

「じゃあキスしていいか?」

「それは駄目かな。ハルとアタシが話しが終わるまで我慢してね?」

 

 リサ、お前焦らしてんのか?焦らしてんだな!

 

 仕方ない。恥ずかしいけど、これもお互いを知るためだ。きっと、兄妹の恋愛、というか愛かな?愛についてなにか見つけられるかもしれない。とりあえず後で我慢した分、キスしよう。そうしよう。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 俺が何故リサを好きになったのかというと、色々な理由がある。

 

 まず一つは、リサと買い物してる時だな。この前だとアクセサリーや髪留めを一緒に選んだり、中学と高校の夏休みや冬休みとかに出掛けた時はまるで恋人みたいだなって思った時もあったな。

 

 友希那からも「あなた達本当にお似合いね。実は付き合ってるんじゃないの?」って言われたっけ?あの時はまさか友希那があんなことを言うなんて思わなかった。でも、お似合いって言われた時は嬉しかったな。

 

 

 

――そう、最初言われた時は嬉しかったなっていうくらいだ。

 

 

 あとなにがあったかな。あとはリサと恋人繋ぎをした時とか一緒に恋愛小説を読んだ時があったな。恋人繋ぎは本当に恥ずかしかったけど、それでもリサとできた時は本当に嬉しかった。

 

 リサに甘えたり、一緒に寝たりもした。俺はリサと恋人みたいなことをしてこんなことに気づいたんだ。

 

 リサと恋人になりたい、そんな想いに気づいた。俺は恋愛小説を読んで恋に憧れるようになった。けど、俺が好きになってしまったのは他人でも幼馴染みでもなかった。

 

 俺が好きになったのは実の妹だった。そこで俺は思った。兄が妹に恋をしていいのか、と。リサと恋人になりたいという想いを受け入れてはならない、リサを一人の女の子として好きになってはいけない。

 

 俺は必死だった。辛い想いをしてでも抑えようと決めた。もし俺がリサに一人の女の子として好きだって言ったらお互い苦しい想いをしてしまう。リサと一緒にいられなくなるということが俺を苦しめた。

 

 梅雨の時期、俺はリサとずっと一緒にいたい、離れたくないと心の中で言った。あの時は本当に押し潰されそうだった。リサのことを妹か恋人としてか、どっちで見たらいいのかということにわからなくなっていた。

 

 

▼▼▼▼

 

「俺は怖かったんだ。リサと恋人になっていいのかとか、俺はリサと一緒にいる資格があるのかって」

 

 アタシはハルの話を聞いて思った。凄く辛かったんだ。ハルはアタシと恋人になることを拒んでいた。兄妹なのに恋人になっていいのか、そんなことを思っていたなんて......。

 

 アタシはなんで気づけなかったんだろう。なんでハルのことを助けてあげられなかったのか、そんな後悔が出てきた。

 

「ハルはさ......」

「どうしたリサ?」

「ハルは、ホントにアタシと付き合ってよかったの?」

「付き合ってよかったって思ってるよ。だから聞いたんだ。リサは俺のことをどう想ってるのかって」

 

 確かにアタシは聞かれた。今でも覚えてる。ハルに好きだよって言って、それで唇を奪われた。あれ、アタシってハルに襲われて好きだって気づいたんだよね?

 

「それはいいけどさぁ、いくらなんでもキスすることないじゃん!」

「あれは悪かったよ!リサのことを異性として意識しちゃったんだから、キスしなきゃって思ったんだよ!」

「......ハル。キスしなきゃって、それでアタシのファーストキスを奪うって、どうかしてるよ?」

 

 アタシを異性として意識してくれたのは嬉しいけど、ファーストキスを奪われたことは酷いとしか言い様がない。アタシも人のことは言えない。あのキスが嫌じゃないなんて言えないなぁ。

 

「どうかしてるって、正論だから何も言えないな」

「ホントだよ」

 

 他の人なら嫌だけど、ハルになら唇を奪われてもいいかな、とアタシは思った。なんでアタシはこんなこと思っちゃったんだろ?ハルのことが好きだから思ったんだろう。

 

「あとはリサだけだぞ?」

「やっぱり恥ずかしいよ。好きになったことを話すって」

「リサが聞いてきたんだろ?俺だって恥ずかしかったんだ。恥ずかしいのはお互い様だぞ」

「ハル、抱き締めてもらっていい?」

 

 いきなり話すのはアタシにとってはキツイよ。そう、これは心の準備を整えるためだ。

 

「なんでだ?」

「心の準備を整えるためかな?お願いだから、あとでキスしていいから」

「わかった。抱き締めるけど、あとでたっぷりとキスさせてもらうからな」

 

 ハルはアタシを抱き締めた。バクバクと鳴っていた心臓が落ち着いていく。やっぱり、ハルに抱き締められると落ち着くな。

 

 抱き締められて数十分が経つ。よし、だいぶ落ち着いてきた。

 

「もういいよ、ハル」

「そうか」

 

 アタシを抱き締めていた手が離れる。名残惜しいけど、いつまでもこんな状態だと話ができない。

 

「じゃあ、話すね」

 

 緊張する。ハルが話したんだから、アタシも話さないと。お互いになんで好きになったのかを話すっていうのは恥ずかしいけど、アタシとハルのためだ。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 アタシが何故ハルを異性として好きになったのか、これから話をするね。

 

 確か四月辺りだったかな?ハルとデートに行ってた時、そう、本屋に行ってた時だ。ハルが小説を探していて、それが恋愛小説だとわかって、そこからハルのことをもっと知りたいって思うようになった。

 

 あとはハルと恋人繋ぎを練習のつもりでやっていたことだ。兄妹としてやっていたけど、本当は恋人になってるみたいで嬉しかった。アタシがハルに甘える頻度が増えたのはこの辺りだ。

 

 勉強会の時にお互いにフォローし合ってることをあこに言った時、恋人みたいって言われたよね。あの時からアタシはハルのことを異性として見るようになったんだ。

 

 アタシもハルと同じだった。実の兄を彼氏にしてはいけない、妹が兄に恋をしてはいけないって思った。だって、恋人になってしまったら、アタシとハルが周りからどんな目で見られるか、想像しただけで恐ろしいと感じてしまう。

 

 アタシは嫌だった。ハルが他の人と付き合う、そう思ってしまうと寂しくなる。恋人になればどれだけ楽になるかと、ハルと一緒にいれば寂しくなくなる、そんな想いがアタシを誘惑しようとしていた。

 

 一緒に帰った雨の日、あの夜、アタシとハルの関係は変わってしまった。アタシは気づいちゃいけないって必死に逃げようとしたけど、ハルを異性として見た時点でもう手遅れなんだ。あの時のハルは本当に辛そうだったし、アタシからいなくなるかもしれないって思って、すごく怖かった。

 

 だから、アタシは決めたんだ。気づいてしまったのならハルを一人の男の子として好きでいようって、この想いをハルに伝えようって。

 

 たとえ苦しくても辛くても、ハルと一緒なら平気だって思える。アタシはハルのことが好きで好きで堪らなかった。もうそれほどまでにアタシはハルに惚れてしまったんだ。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 俺は静かにリサの話を聞いた。辛いのは俺だけじゃなかった、リサも同じだった。俺とリサは兄妹であるにも関わらず付き合っている。誰にもバレてはいけないし、付き合っていることも秘密にする。

 

 それはつまり、一生隠さなくてはいけないことなんだ。兄と妹が付き合うのは世間ではおかしいしあってはならないことだとわかっている。

 

「ハル、これが好きになった理由だよ」

「リサ、大丈夫か?」

「な、何が?」

 

 リサ、お前泣いてるよ。話をしていた時に涙が出ていたことを俺は見逃していないよ。だって、話をしていたリサの姿は......。

 

 

――目の前から消えてしまいそうな姿をしていたんだから。

 

 

 見ていて俺も辛くなった。どうしてだ?どうして俺とリサがこんな辛い想いをしなきゃならないんだ!

 

 本当に世間は残酷だ。だって、しょうがないじゃないか。兄と妹が互いを好きになってしまったら、恋人にならないっていう選択肢は無いだろ。

 

 今はリサを慰めよう。こんな姿、見ていられない!

 

「リサ」

「ハ、ハル!?」

 

 俺はリサを強く抱き締めた。もういい、誰が何を言おうと、俺とリサは絶対に離れたりはしない。何があっても側にいよう。俺は強く心に誓った。

 

「ずっと辛かっただろ?」

「......うん、辛かった」

「怖かっただろ?」

「怖かった、怖かったよ!」

 

 リサは泣きながら答えた。俺も辛かったし怖かった。このまま二人とも離ればなれになるんじゃないのかって思っていた。本当に怖かった。こんなことになるのなら恋なんてしなきゃよかったって思った。

 

 でも、もう無理なんだ。俺とリサは恋人になってしまった。これは俺とリサの罪でもあり、一生背負わなければならない闇だ。

 

「俺も同じだよ、リサ。俺も怖かった」

「ハルも......なの?」

「ああ。俺なんて、リサと一緒にいられないんじゃないのかって思ったんだぞ?」

「いられないって、そんなのアタシは嫌だよ!」

「俺だって嫌だよ!俺だって......。俺だって、リサとずっと一緒にいたい!」

 

 俺とリサはお互いに涙を流した。二人で心に溜めていた物を言い合い、お互いを慰めるように抱き合った。今はこの温もりを離したくない。

 

 俺とリサが泣いてから数時間が経った。二人とも泣き止み、未だに抱き合っていた。

 

「もういいか、リサ?苦しいんだけど......」

「今日はハルと離れたくない。朝までこうさせて」

「わかったよ。しょうがない奴だな」

 

 リサの気が済むまでこうしてるか。ホント、なんで俺とリサは付き合ったんだろうな。今でも不思議に思う。まだ付き合ってるって実感が湧かないけど、きっと俺とリサなら本当の恋人になれる。

 

「ハル」

「なに?」

「呼んだだけだよ♪」

「そっか。可愛いやつ」

 

 リサが愛おしい。前とは全然違うな。前よりも可愛くなったって伝わって来る。

 

「リサ、キスしていいか?」

「いいよ。キスしよう」

 

 俺とリサは顔を近づけ、互いに見つめ合った。今はリサしか見えない、そう感じさせるくらいにリサは魅力的だった。息が荒くなってる。俺を求めてくれるのか?嬉しいな。

 

「ハル......」

「リサ......」

 

 俺とリサは互いに呼び合い、目を閉じて唇を重ねた。最初は触れては離し、触れては離しを繰り返した。段々と激しくなり、舌を絡め合って、強く唇を重ねた。

 

▼▼▼▼

 

 どうしよう、溺れてしまいそうだ。アタシとハルは求め合い、絶対に離さないと強く抱き合ってキスをした。キスをする度に息は荒くなっていった。そして、アタシとハルは二人して首筋を噛み、歯形を残した。

 

 最初はキスだけだったのに、途中から噛み合ったり、頬擦りをし合ったりとどんどんおかしなことになっていった。危うく一線を越えそうになった。

 

「ハル、危なかったね」

「本当だよ。リサ途中から激しかっただろ?二の腕引っ掻き過ぎだよ」

「ごめんね、マーキングしたかったから。ハルだってアタシのうなじにキスしたでしょ?」

「うなじを見てムラっとしたんだ。許してくれ」

 

 ムラっとするって、そっからだ。アタシとハルが一線を越えそうになったのは。アタシも人のことは言えないけど、ハルもやり過ぎだよ。

 

「まあ許すよ。ホントアタシとハルって似てるよね」

「そうだな。双子で恋人ってなんかいいな」

「アタシも思った」

 

 これからこの関係は隠さなきゃいけない。バレたらアタシとハルの人生はおしまいだ。そうならないように、二人で気をつけないと!

 

 これからどうなるんだろう?アタシとハルはこのまま付き合っていけるのか、不安だらけで怖い。でも、アタシとハルならどんな壁も乗り越えられるハズだ。

 

「ハル、これからもよろしくね」

「こちらこそ、よろしくなリサ」

 

 お互いに両手を絡め合い、唇を重ねた。

 

 アタシとハルはお互いのことを知れた。もっと知っていこう、ハルのことをもっと好きになれるようにしていこう。

 

 




長かったですが、読んでいただきありがとうございます
一線はマジで越えていませんので、期待していた方、ごめんなさい
蛇足気味になってますが、これからもよろしくお願いします
感想と評価お待ちしてます
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