では本編どうぞ
「友希那ホントにごめん」
「いいえ、あれは許されないわ」
「ア、アハハ...」
何故俺は友希那に謝っているんだろう。玉子焼きが甘過ぎたって言われてもなぁ......。
「ハル、あなた玉子焼きがあんなに甘過ぎたのはどういこと?」
「どういうことってそれは......」
「ゆ、友希那これには訳があってね」
「訳?どういうことそれは...」
おいリサまさか朝起こしたときのこと言わないよな?いやさすがにあんなことは言えるはずがない。
「それはね...料理のスランプだよ!」
「料理にスランプなんてあるのかしら?」
あっぶねー!リサが口滑らしたらヤバかった。特に紗夜に知られたら命がない。あこには知られたくはないな。あいつは純粋だし知るにはまだ早いかな...。
「話が変わるのだけど、ハル、リサ。帰りに合わせたいところがあるのだけどいいかしら?」
「いいよ!帰りだね!」
「わかった。紗夜とあこと燐子は今日用事あって出れないから俺は代わりでギターでいいかな?」
「それで構わないわ。じゃあ放課後でいいわね?」
「オッケー!」
俺とリサは二人でそう言った。どの曲かはわからないけどな。友希那昔よりホントに変わったな。今は笑うところも増えたから安心した。あの時は俺もリサも大変だったからここまで来てホントによかったって思ってる。
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なんとか羽丘に到着。それと羽丘は共学になっているが、理由は周りの女子校や男子校が少子化によってどんどん共学になっていき、結果この羽丘もその共学の波に乗ってしまってしまった。だが男子は2割で女子は8割とまあ少ない。ていうか男子がクラスにいるのが少ないから「男子は貴重!」なんて言われている。俺もその一人だけど......。
「友希那」
「なにかしら?」
「美竹さんと会っても挑発するなよ?」
「挑発なんてしないわ」
「お前が大抵煽ってるからな!それで俺やリサも苦労してんだからホントにやめてくれよ?」
友希那はことあるごとに美竹さんを挑発してしまう。ライバル同士なのかそれとも犬猿の仲なのか......。いや実は仲がよかったりするのか?
「あれは美竹さんが悪いわ」
「言っておくがどっちもどっちだからな?」
「っ!?ハルがそう言うなら気を付けるわ。あ、あと数学の教科書を忘れたから見せてもらえる?」
「また忘れたのか!?音楽に夢中になるのはいいが学力も重要だからな。しっかりしてくれよ、歌姫さん」
友希那ってたまにポンコツなところあるよな。いや、ロゼリアが最近ポンコツ化が進行してきているのか...。
まあ俺と友希那は同じクラスだけど、リサとは別のクラス。なんかそれだけでもショックだし、リサと同じクラスじゃないというのが悲しい。クラス決めたやつ呪ってやるからな!
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「はあ......」
「どしたのリサちー?溜め息なんかついて」
「いやークラス決めって残酷だなって思ってね」
「ほうほう...。わかった!ハルっちのことだね!」
「そ、そんなことないよ!?」
待って。なんでわかったの!?アタシがハルと同じクラスじゃないことにショック受けてたこと。隠してたのになんで!?
「ホントにそうかなー?リサちーが溜め息ついたときにるんっ!ってしたんだけどなー」
「違うよ!そんなことない。そんなことないからね!」
「そーなんだ。つまんないのー」
「なんかごめんね」
大丈夫かな?日菜バラさないよね?なんか心配だよ。アタシはハルに対してはブラコンだけど、異性として見ているわけではない。"兄として"好きなだけだから。
あ、授業始まる。アタシ放課後まで持つかなー。こうなったのハルのせいだよ!責任取ってほしいよ!
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放課後、といっても今はライブハウスだけどな。ギターは久しぶりにやるな。紗夜にも教えてはいるけど、あいつはもはや上手すぎている。そう、もう俺を超えていて教えることがなにもないくらいだ。ベースはまだ大丈夫。リサにも教えているから大丈夫なはずだ。多分な...。
「友希那準備できたよー♪」
「俺もいつでもいいぞ」
「二人共、じゃあいくわよ」
友希那は歌い、俺とリサは弾き始めた。リサはもうベースのブランクはほとんどなくなっている。このままじゃ俺を追い抜くな。兄としても情けない、もう少し頑張んないと。でもギターは負けたくない。紗夜とセッションするときあるけど、終わってからは互いに汗だくになるくらいだったからな。今はいい、今はいいんだ。こうして合わせているからな。今回はあくまで紗夜の代わりだから。
「ふぅー疲れたー」
「ハル早いね疲れるの」
「あなた体力無さすぎじゃないの?」
「しょうがないだろ。俺なんて料理研究部なんだから、運動なんてできないよ。リサと違ってそこまで体力ないんだから」
そう、俺は料理研究部に所属している。リサは羽丘中等部3年のあこと同じくダンス部所属だ。だからリサは体力は俺よりある。リサのダンスしてるところは見たことあるけど、すごかった。女子力高いし嫁にしたい、俺の妹はホントにいいよ。でも嫁にするときは俺を超えてからにしてほしい。できないなら出直しもらわないとな。
「話がズレたわね。リサはさっきの2つ前のフレーズのリズムがおかしかったから気をつけて」
「はーい☆」
「友希那。ギターは紗夜本人がいないとアレだからいいよな?」
「ええ。こればっかりはしょうがないわ。今度紗夜が来たときに合わせるから、リサ練習しておいてね」
「了解。ハル、個人練見てもらっていい?」
「いいよ。妹のためならなんだってするさ」
そう、俺はロゼリアやリサのためならなんだってする。一応ロゼリアのサポーターだからな。全体を見てどこがダメだったかとかくらいしか言えないけど、友希那は「それでもいい」って言ってくれてるからな。そう言ってくれるだけでも助かるよ。
――それから時間は過ぎて夜になった。
「じゃあここまでだな」
「ええ、家まで一緒に帰りましょ」
「じゃ行こっか」
あとでリサの指のケアしないと...。リサは指で弾いてるからベース弾いた日は指と爪、あと念のため手の様子とかも見ている。これやってるときのリサはじっとしてて顔も赤くしてる。その時のリサは可愛いからからかいがいがある。見ていて飽きないよ。
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「ん、んぅ〜」
「リサ、じっとしてて」
ハルの指のケア気持ちいいからつい変な声が出てしまう。ホントに我慢できないんだかしょうがないよ!
「い、痛っ!」
「ごめん、大丈夫か!?」
「だ、大丈夫だよ。大したことないからさ」
「待ってリサ、指切れてないか?あと爪もなんか少し割れてるし」
ハルってアタシの手よく見てるなあ。こういうところでシスコンだっていうのがわかる。まあアタシも人のこといえないけどね。慣れた手つきでアタシの怪我したところの手当てをしていく。なんかハルって男の子なのに女子力高いよなあ。妹とはいえ嫉妬しちゃうよ。
「よしできた。リサよく頑張ったな」
そう言ってアタシの頭を撫でた。ああ~落ち着くし、なんかダメになっちゃいそう。
「リサ?お前大丈夫か?」
「な〜に〜?アタシは大丈夫だよ♪」
「いや、全然大丈夫じゃないよ。顔が女の子がしていい顔じゃない」
アレ?アタシおかしかったかな?おかしいところは全くないと思うんだけど......。
「まあいいか。いつものことだしな」
「ねえアタシもしかしてなんだけど...顔ニヤついてた?」
「ああ、バッチしニヤついてたよ。可愛いかったぞリサ」
聞いた瞬間にアタシの顔は真っ赤になってしまった。それからはハルの胸に顔を埋めて悶えた。ハルのバカ〜!
今回の書き直しについては活動報告のほうにありますので、そちらを読んでいただけたらなと思います。
読者の方にはご迷惑をお掛けして申し訳ないです。
一応連載はしていきますので、よろしくお願いします
感想と評価をお待ちしております