それも兄妹が付き合ってるってなると
俺とリサは友希那達に付き合っていることを言った。でも、みんなは知っていた。しかもお母さんとお父さんも知っていた。隠せていたと思いきや隠せてなかった、解せぬ。
そして今は予定通りお祝いをしてもらっていた。ああ駄目だ、恥ずかしすぎる。兄と妹が付き合ってるだけなのに、こんな盛大に祝われても困る。
「友希那、燐子お前ら……」
「しかも紗夜もあこも、何でラブソング作るの?」
「ハルとリサを祝うにはラブソングしかない、私がそう思ったからよ」
思ったって、理由になってねえよ!ひでぇよホントに!しかも俺とリサのあの言い合いまで聞こえてたなんて、友希那お前ぜってぇ掘り起こすだろ。そんなことされたら俺とリサが恥ずかしくなるからホントにやめろよ?
「そうですよ。そのためには私達も協力しないと意味がありませんから」
「ごめんなさい……。私も……こればっかりは……やらなきゃと思ったので」
「この堕天使の姫あこ様が二人に愛を届けよう!……ということでハル兄、リサ姉おめでとー!」
うん、ありがとうあこ。でもね、紗夜。お前止めようとしたよね?なんで寝返ってんの?何ポテトで買収されてんの?
「ねえハル、思ったんだけどさぁ」
「なんだ?」
「ロゼリアってこんなにポンコツだったっけ?」
「大丈夫だ、前からポンコツだから」
――ロゼリアのポンコツ化が更に進行したようです。お願い、誰か助けて!
▼▼▼▼
アタシとハルは何とか友希那達を止めること成功した。ここで止めないと胃がもたないし死んでしまう。でもロゼリアのポンコツはさすがにまずい。
「ところで紗夜、そのポテトの量はなに?」
「これですか?私が頼みましたがなにか?」
「大丈夫なのその量?てか隠す気ないよね……」
「今更隠してもしょうがないので、このままでいいかなと思い吹っ切れました」
吹っ切れたって自分で言うかな?それにしてもハル、さっきから手繋いでるし、これ友希那にバレてると思うんだけど……。
ほらあこが見てるよ、あこなら気づいていない筈だ。でも燐子が写真に撮ってる可能性もある。燐子は前に紗夜と日菜がポテトを食べさせあってる所を撮ってる。燐子っていつから弱みを握るようになったんだろう?なんか怖くなってきた。
アタシはハルの耳元で何故手を繋いでることかを聞いた。
「ねえハル、なんで手繋いでんの?恥ずかしいんだけど……」
「手繋ぎたかっただけだ、許せ」
「許せって、そんな理不尽だよ。友希那に見られたらどうするの?」
「あぁ、そうなったら……。その時はその時だ」
うわぁ、ハル完全に投げやりだ。手を繋いでるのに顔赤くなってるし!恥ずかしいならやんなきゃいいのに。
「今井……さん」
「ん?どうしたの燐子?」
燐子が呼んでる、なんだろう嫌な予感がする。燐子の口元が緩んでる、その顔は「全部知ってますよ?」みたいな感じだった。うん今思った、ロゼリアの弱み握ってるの燐子しかいない。
「……全部見てますから、そのまま……ごゆっくりどうぞ」
「う、うん。わかった」
ほらやっぱり見てた!絶対録画してるよね!?助けてハル、アタシ死ぬかもしれない!こんなの燐子ならまだしもあこには見せられないよ。
▼▼▼▼
そして友希那達による俺とリサへのお祝いは終わった。嵐のような感じだったがそれでも嬉しかった。ボロクソ言われるかと思ったが、友希那達は受け入れてくれた。俺とリサはいい友人を持ったな。
「ハ~ル~」
「ど、どうしたリサ!?」
「さっき手繋いでる所燐子に見られてたんだけど、どうしてくれるの?」
「見られてたのか!?」
そうだよ、見られてたよ。リサは口元を膨らませて怒って言った。なんてこった、今後は気を付けようか。さて、どう許してもらえるか。
「ごめん、以降気を付ける」
「わかればよろしい。じゃあハル、今日は一緒に寝てもらうからね!」
「ごめん、今日はそんな気分じゃないんだが……」
こんなことをしておいてなんだが、今日は一緒に寝る気分じゃなかった。最近リサがまたキス魔になろうとしている。屋上でのキスはなくなったが、今度は起きた時と寝る時にキスをするようになった。
うちの妹はなんなんだ?サキュバスか?妹が彼女であるというのは嬉しいが、苦労するということなんだなと俺は改めて思い知らされた。
▼▼▼▼
アタシは疑問に感じていた、何故ハルがオッドアイなのか。こんなことに疑問を感じるなんてアタシは何かズレているのかもしれない。
双子なのに兄はオッドアイ、これって他の人にもあるのかな?紗夜と日菜は同じだけど……。
「ねぇハル」
「何?」
「ハルってなんでオッドアイなの?」
「オッドアイかって、そんな急に言われても……。というかリサ、なんで俺の上に乗ってるんだ?」
そう、アタシは今ハルの背中の上に乗ってる。胸が当たってるだろうけど、それはわざとだ。ハルの背中の上に乗るのが最近の流行りだ。
「だって落ち着くんだもん」
「お前は猫か」
「にゃあ~」
「ホントに猫になりやがったよ、うちの妹」
ハルのためなら猫になってでも隣にいてやろう。猫になってハルの膝の上で寛ぐ、それも悪くない。
「話を戻すぞ。オッドアイになった理由だけど、遺伝子とか何じゃないのか?」
「遺伝子?」
「ほら、目の色お父さんは黄緑でお母さんは青だろ?多分遺伝子的な何かだと思うんだが……」
あの後アタシはお母さんとお父さんに聞いてみることにした。原因は遺伝子だと思うよと言われた。けど、アタシはそれでもいいかなと思った。ハルは目の色は違ってもアタシの兄で彼氏であることに変わりはないんだ。
しかし、ハルと一緒にいるとやっぱり落ち着く。アタシが猫になったらハルは飼い主になる。あれ?これじゃアタシ、ハルのペットってことだよね?
うん、やめよう。さすがにペットは嫌だ。それなら彼女の方がマシだ。猫耳が生えれば話しは別だけど。
ここまで読んで頂きありがとうございます
次からリサに異変が起きます