今回はキャラがぶっ壊れてます
俺と紗夜は互いに見合った。今から始まるのは語り合い、俺と紗夜はあることで会議をする。それは、俺と紗夜にとって重要であり、兄と姉であるが故の共通点だ。
「紗夜、お前はわかってない!」
「陽希さん、貴方も同じです!」
「ね、ねぇハル。もうその辺にしたら……」
「リサちー、面白そうだから見てよ」
リサと日菜が隣にいる中、気にせずに俺と紗夜は話を続ける。何故こんなことが始まったのか、時間は一時間前に遡る。
俺とリサが昼食にしようとファミレスに入った時、紗夜と日菜がいたのだ。二人に誘われて俺とリサは昼食を一緒にすることにした。その時、日菜がおねーちゃんは可愛いよね、と言った。リサだって可愛いだろと俺は便乗して言ったのだ。
その結果、紗夜までもが日菜の方が可愛いですと言ってしまった。それからは互いの妹のことについてを語り合った。それも一時間掛けてだ。
「リサはギャルだけど面倒見は良いし、攻められる時がいいんだぞ!?ギャップ萌えするんだぞ!?」
「日菜だって負けてませんよ!るんってする時やライブの時の笑顔は眩しいんですよ!?尊いんですよ!?」
俺はリサの良いところを、紗夜は日菜のアイドルとしての面を語り出した。そう来たか、さすが双子の姉だ。だが、俺だって双子の兄。こればっかりは負けてられない。負けたら兄としてリサに顔向け出来ない。
俺はリサを抱き寄せて自慢の妹だ、と紗夜と日菜に言った。すると、紗夜は日菜の頭を撫でてこの子も自慢の妹ですよ、と言った。やるな、これはいい勝負になる。この勝負は始まったばかりだ、負けるわけにはいかないからな!
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アタシはハルに抱き寄せられ、自慢の妹だと言われた。待ってハル!いきなりそんなことされるとついていけないよ!あぁもう、どうしたらいいのアタシ!
アタシは向かいに座っている日菜の方を覗いた。日菜まで顔を赤くしてる、紗夜の行動が予想外過ぎたのか、真っ赤になってるよ。妹ってこんなに苦労するものなのかな?好きになってくれるのはいいけど、やり過ぎだよ。
「陽希さん、いくら今井さんと付き合ってるからといってイチャイチャし過ぎだと思いませんか?」
「そこまでイチャイチャしてねえよ。練習の時はちゃんとしてるんだから、問題ないだろ」
「あれ?ハルっちとリサちーって付き合ってるの?」
あ、とハルと紗夜が口を揃えて言った。これはヤバイ。今度はアタシ達が聞かれる番だ。そもそも日菜はアタシとハルが付き合っていることを知らない。うん、これは終わったね
アタシはハルの顔を見て逃げようかと言おうとしたが、その前に日菜に笑顔で威圧された。逃がさないよ?と言わせるかのような威圧だった。紗夜も口を緩ませて聞きたいですね、と言った。
――これはアタシ達の負けだね。
「ねえねえ!二人はいつ付き合い始めたの?」
「ろ、六月からだよ」
「そうなんだー。ところで二人はどこまでいったの?」
「ちょ、日菜!?貴女どこまで聞くのよ!?」
どこまでって、キスまでだよ!?その先はいってないから!アタシとハルは互いに顔を赤くした。それは周りから見ると初々しいような感じかもしれない。アタシからしたら恥ずかしいけどね!
日菜がここまで聞くなんて、正に天災だ。さすがの紗夜も止めたけど、途中まで楽しそうにしてたよね!?やっぱり双子って顔だけじゃなく、性格も似るんだなとアタシは今回のことで学んだ。
日菜は紗夜に止められた。それだけなのに、仲良くしてるように見えてしまう。不思議だ、二人は最初は雰囲気が悪かったのに、今ではこんなに仲が良い。こんな人がいる中でもじゃれ合える。アタシとハルは兄妹だからあまりイチャイチャ出来ない。
「どうしたリサ?」
「何でもない!あ、そうだ日菜。アタシとハルが付き合ってること、内緒にしてね」
「わかってるよ。二人が付き合ってることは誰にも言わないし、秘密にするよ」
日菜なら言ってくれないとアタシは信じてる。日菜はこういうことは言い降らさない筈だ。兄と妹が付き合うことは世間ではまずいけど、日菜ならアタシの気持ちを理解してくれるかもしれない。だから、アタシは日菜を信じる。
紗夜とハルは互いに握手し、今回は引き分けにしましょうと紗夜は言った。え?今回はって、まだ続くの!?次もやるの!?目の前であんな恥ずかしいこと聞くのは嫌だよ!?
その後、二人と別れ、アタシとハルはデートに戻った。やっと二人きりになれた。まさか日菜に知られるなんて思わなかったなぁ……。
けど、キスの先かぁ。アタシとハルはこれからどうなるんだろう、そう考えると先が不安に感じる。こんなこと考えたくはない、アタシは今を大事にしたい。今目の前にある一日を充実したい。
「リサ、どこか行きたい所あるか?」
「え?じゃあアクセサリーショップに行きたいかな」
アタシがそう言うと、ハルはアタシの手を握った。暖かい、今はこの温もり感じていたい。これからどうなるかわからないけど、アタシとハルなら乗り越えられるよね?
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俺はリサに不安を感じた。紗夜と日菜と別れてから元気がなかったが、どうしたんだろう。俺はリサの悩みを解決させたい。そう思い、自分の部屋を出て、リサの部屋のドアをノックした。
「リサ、入っていいか?」
「いいよ」
俺はリサの部屋に入った。どうやら雑誌を読んでいたようだ。ラフな格好をしているが、未だに慣れないな。可愛いけれど、俺にとっては目に毒だ。
さて、リサの悩みを解決するのはいいが、どう話そうか。普通に悩みはないか、と言えばいいか、まずは聞いてみよう。聞かないと何も始まらないからな。
「リサ、何か悩みはないか?」
「悩み?どうしたの急に……」
「さっき落ち込んでるように見えたからさ、どうしたのかなと思ってな」
俺はリサにそう言うと、突然リサに抱き着かれた。こんなことをする、ということは何かあったんだろう。聞いて正解だったようだ。妹に何かあったら兄が相談に乗る、当たり前のことだと俺は思う。重大な事じゃなきゃいいんだが……。
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ハルはお見通しだった。アタシはハルに抱き着き、泣きそうになる顔を隠した。さっき思ったことはアタシだけじゃ解決出来ない。ハルがいないと意味がないんだ。ハルじゃなきゃ駄目なんだ。
アタシはハルにさっきのこと、この先どうなるのかを……卒業してからのことを言った。わからないけれど、ハルに言えば何かわかるかもしれない。答えはわからない、けどアタシはハルに助けてもらいたかったんだ。
「それはわからないな」
「え、わからないの?」
「まだわからないだろ?卒業してから一緒に暮らすとは思うけど、何が起こるかわからないだろ?Roseliaのことだってあるし、俺とリサのことだってある」
そうだ、よく考えたらRoseliaもあるんだ。アタシは深く考えすぎた。事を重く捉えすぎたんだ。そう言われると混乱しちゃう。ハルはアタシが混乱しそうになったのを感じ取ったのか、アタシの頭を撫でた。
大丈夫、安心しろとハルは励ましてくれた。今は……今は甘えていよう。先のことはわからないんだ。予測したとしても、想定外の事は起こるかもしれない。そうなってしまったら向き合うしかない。
「リサ、これからのことを考えるのはいいけど、今を大事にしよう。俺もこれからのことが怖い」
「ハル……」
「だからさ、そのうちしたら考えていこう。少しずつでもいい、きっと乗り越えられる。いや、俺とリサならこの先のことは何とかなるから、深く考えるのはやめようぜ」
ハルにそう言われると、心の中がスッキリしたような気がした。決まった未来でも変えられる。先のことはちょっとのことなら予想出来る。努力したり、対策を練る、それをすることによって変わる時だってある。
うん、決めた。ハルと考えていこう。これからのことはわからないけれど、ハルとの人生を思い描いて、実現させたい。アタシはハルといつか……いつか兄妹としてじゃなくて、本当の恋人として幸せでいたいと、心の中で思った。
最後が駄文だらけになりましたが、これで完成です