陽だまりの双子と恋のロードナイト   作:ネム狼

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ファッションセンスは時にヤバい方向に向かう


双子の共有、対象的なオッドアイ

 こうかなぁ、アタシはハルの髪を結っている。今回はアタシと同じ髪型、ハーフアップにしてほしいとハルは言った。この前聞いたカラコン、あれが関係してるのかもしれない。アタシと何かを同じにしたいっていうのはこういうことかな?

 

「ハル、出来たよー」

「ありがとリサ。うん、上手く出来てるな。カラコン付けてるから目気を付けないと……」

「我ながら上手く出来てるなぁ。やっぱアタシとハルは双子だね。うん、完璧だよ!」

 

 うーん、アタシとそっくりだ。髪を切ったらハルみたいになるのかな?まぁハルはアタシの髪を気に入ってくれてるし、切らなくてもいいか。

 

 アタシは鏡に映っているハルの姿を見て思った。髪を伸ばしたらアタシみたいになるんじゃないのかと。よし、ハルをプロデュースしよう!

 

「ハル、今日デートしない?」

「デート?いいが、急にどうしたんだ?張り切ってるようだが……」

「まぁ服を見に行くくらいだよ。ハル、今日は色々着てもらうからねー」

 

 アタシはハルに可能性を感じた。ハルは何を着ても似合う。アタシがハルをプロデュースする、そう、アタシだけのために!

 

 

▼▼▼▼

 

 

 どうしてこうなった?

 

 リサとデートする、それはまだいい。だが、俺は何故着せ替え人形にされてるんだ?リサは俺をどうしたいんだ?

 

 今俺は左目に黄緑のカラコンを付けている。リサと同じにしたい、という理由でこの前買った。リサからは抱き着かれ、更に匂いを嗅がれる、どんどん俺の妹が変態になってきてるんだが、誰のせいでこうなったんだ?

 

「リサ、何着着せる気だ?」

「アタシが納得いくまでかな。うん、似合ってるよハル!」

「それはどうも。あと、写真撮りすぎだ」

 

 ごめんごめん、とリサは写真を撮りながら謝った。いや、撮りながら謝られても意味ないだろ。スーツだったり、秋の流行りのファッションだったり女物等、様々な服を着せられた。

 

 まぁリサが楽しそうにしてるからいいか。今のリサ、キラキラしてるし可愛いし、笑顔が眩しいし可愛いし、あれ?、何回可愛いって言ったんだ?これはあれか?リサ依存症か?うん、依存症だな。

 

「そろそろいいか?」

「うーん……。OK!いいよいいよ、充分撮れたよ!」

「はぁ、やっと終わったか。さてとリサ」

「な、何?」

 

 俺は着替え終わり、リサを壁に追い詰めて壁ドンをする。俺を着せ替え人形にしたんだ。今度はリサ、お前の番だ。今度は俺がリサを着せ替え人形にしてやるからな。

 

「リサ、何枚か撮ったよな?」

「う、うん……。それがどうかした?」

「俺がされたんだ。今度はリサ、お前をプロデュースしてやるからな?」

「う、嘘でしょ。本当にやるの?」

 

 ああ、本当だよ。俺はリサの顎を持ちながら言った。時間はたっぷりあるんだ。さて、どうしようかな。どうリサをプロデュースするかね。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 ああ恥ずかしい。ハルに仕返しされるのはわかってたけど、実際にやられると恥ずかしい。しかもハル楽しそうだし、アタシも人のこと言えないや。

 

「リサ、じっとしててくれるか?」

「う、うん。ハルも写真撮ってるよね?どうしてまた……」

「そりゃ決まってるだろ。可愛いからだよ!」

「か、かわっ!?ハル、恥ずかしいって!」

 

 俺だって同じだ。リサには何着か着てもらおう。このやり取りが続くこと30分、従業員の人から声を掛けられた。ヤバい、これは何か聞かれるかもしれん。

 

 従業員の人から聞かれたこと、それは楽しそうですね、付き合っているんですかだった。ちょ待てや!それ聞かれたら誤魔化すしかないじゃん!俺は付き合ってませんよ、と答えた。

 

 そうでしたか、と従業員の人は微笑みながら離れていった。よかった、何とか誤魔化せた。俺はホッとした。リサの方を向くと、リサが半泣きになっていた。あ、これアカンヤツなんじゃ……。

 

「ハールー?」

「ご、ごめんリサ。後で何でも言うこと聞くから」

「言ったねハル?じゃあもう少しデート、付き合ってもらうからね?」

 

 わかった、俺はリサの言うことを聞いた。これは俺が悪い。リサが泣きそうになったら逆らえないな。やっぱ、女の涙はヤバいんだな。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 ハルとのデートを終え、アタシとハルは帰宅した。楽しかったなぁ。アタシはハルに内緒である物を買った。アタシはハルの部屋に入り、ハルに抱き着いた。

 

「どうしたリサ?急に抱き着くなんて、何かあったのか?」

「まぁちょっとね。ねぇハル、アタシねある物を買ったんだ。知りたい?」

「知りたいな。何を買ったんだ?」

 

 アタシは袋からある物を出した。それは、カラコンだ。色は青、ハルの左目と同じ色だ。ハルがオッドアイなら、アタシもカラコンでオッドアイにしよう。そうすれば、ハルと同じになれる。アタシなりに考えた結果だ。

 

「リサ、何でカラコンなんか……」

「アタシね色々考えたんだ。どうしたらハルと一緒に出来るか、どうしたらハルを安心させられるかね。それで違うカラコンを買えばいいって思ったんだ」

 

 ハルはアタシの話を聞いた。すると、涙が出た。ハルは泣き虫だ。アタシと付き合ってから涙脆くなって来てる。アタシはハルから少し離れ、青のカラコンを右目に付けた。安心してハル、これでハルとアタシは"一緒"だよ。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 俺とリサは鏡を見つめた。映っている姿、今のリサは俺と対象的なオッドアイだ。リサは俺の指を絡め、恋人繋ぎをしてきた。リサが俺に顔を近づけて鏡の方を向いてと言ってきた。

 

「こ、こうか?」

「うん、それでいいよ。何かこうしてるとアタシ達、似てるね」

「そりゃ双子だからな。ありがとうリサ、好きだよ」

「アタシも好きだよ」

 

 リサが俺の頬にキスした。くすぐったい、けど冷たい。冷たいけれど、俺の心を暖めてくれるような口づけだ。本当にありがとうリサ、リサが妹でよかった。俺はリサを強く抱き締めた。離さないくらいに、ずっと一緒だ、と。

 

「ハル、強すぎだよ」

「それくらいに嬉しいんだよ。リサ、本当は嬉しいだろ?」

「う、うん。嬉しいよ、そりゃあもうハルのこともっと好きになるくらいにね」

 

 もうこいつは……。俺はリサの唇を奪い、舌を入れた。だったらもっと好きにさせてやる。俺のことしか考えられなくなるくらいに。リサ、何度でも言うよ。

 

 

――本当にありがとう、俺の愛しい妹。

 

 




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