今回は氷川姉妹が出て、2回目のデートです
「リサ今日はネイルショップでいいのか?」
「今日はそんな気分なんだ。たまにはネイル変えようかなって思ってね」
リサは今日は機嫌がいい。なんで機嫌がいいのかはわからないが、こんなリサも可愛いから俺としてはいいかなと思った。
「リサ髪大丈夫か?」
「大丈夫。むしろ気持ちいいよ」
俺は今リサの髪のセットをしている。もちろんリサは着替えた後だ。こうやって互いに髪のセットをし合っているけど、普通はこんなことしない。これは俺とリサで決めたことだからな。
「こうして、と。できたぞリサ」
セットが終わったことをリサに伝えたら、リサはどんな出来かを見るために鏡でセットした自分の髪を見た。
「ん~どれどれ。おおいい感じだよ!さすがハル!」
「おいおい、撫でるなよ。照れるからさ」
「これで照れるんだ~。可愛いなあ☆」
くっ、リサのされるがままになっちまった。まあいいや、これはこれでいいかな。役得だし。
「ハル髪セットしてあげるから座って」
「わかった。頼むよリサ」
「りょうか~い。任せて♪」
リサに髪セットしてもらってるけど、な~んか落ち着くなあ。あ、これ寝そうだな。やっぱリサって髪梳くの上手いなあ。
「ハル寝ようとしてない?」
「ごめん寝そうになってた」
「やっぱり」
「だってさあ、リサ髪梳くの上手いじゃん」
「え、そうかな?」
「そうだよ。さすが俺の自慢の妹だよ」
あれ、手が止まったな。気になった俺はリサの顔を覗いた。こいつ、また顔赤くしてるし......。
「リサどうした?」
「な、なに!?なんでもないよ!?」
「そうか。大丈夫か?」
「大丈夫だよ!続きやるね」
「お、おう」
リサは色んなところでウブだからな。可愛いからいいけど。はあ、落ち着く~。ダメになりそうだ......。
▼▼▼▼
ネイルショップに行くだけなのに、なんでアタシ緊張してるのかなあ。ハルと一緒にいるかなかなあ?それともなんだろう......。
――嫌な予感?かな。なんか胸騒ぎがするのは気のせいかな?
アタシは誰かと会うんじゃないかと思っている。それが誰なのかはわからない。アタシは怖くなり、ハルの手を繋いで指を絡めた。
「リ、リサ!?手繋いでどうしたんだ?しかもこれってその......恋人繋ぎだよな?」
「そ、そうだね」
「そうだねって。急に手を繋いでどうした?」
「ちょっと手を繋ぎたくなってね」
なんかアタシ変だな。なんでこんなにおかしくなったんだろう?なにかが近づいているのは間違いないんだけど。
「相変わらずアツアツですな~、お二人共!」
「わあっ!」
「おぉっ!?」
「やっほー、リサちー、ハルっち!」
「なんだ日菜かぁ。驚かさないでよ」
「ごめんねぇ、るんっときたからつい......」
そう、その嫌な予感とは日菜のことなんだ。アタシ達は双子だからいつ日菜達と会ってもおかしくない。まあ何回か会ってるんだけどね。
「ちょっと日菜!先に行ったら駄目よ」
「あれ、紗夜。おはよう」
「おはよう......ござい......ます。陽希さ......ん、今......井さん。はぁ、はぁ」
「おねーちゃん。やっと追い付いたね!」
「あなたが早すぎるからよ」
紗夜もいたんだ。日菜がアタシ達の所に駆けつけたから息切れしちゃったんだ。姉って苦労するんだなあ。
「とりあえず、座れる所に行こうか」
「そ、そうだね」
「おねーちゃん大丈夫?」
「ひ、日菜......次からは私と......一緒にいなさい」
日菜は紗夜に肩を貸してアタシ達と一緒にベンチまで向かった。ハルは飲み物を買いに行くといって今はいない。
「ごめんね、おねーちゃん。大丈夫?」
「え、えぇ。もう大丈夫よ。心配かけたわね」
「心配どころか、あたしが悪いからさ。ホントにごめんね」
紗夜はもう大丈夫みたい。日菜も申し訳なく思ってるけど、昔のアタシはハルに迷惑かけてたからなあ。妹ってなると兄や姉に迷惑をかけるようなものなのかなあ?あ、ハルが来た。
「おまたせ、みんな。紗夜は水でよかったか?」
「ありがとうございます陽希さん」
「日菜は午後のミルクティーでいいか?」
「いいよ。ありがとハルっち!」
ハルに飲み物を渡された二人は飲み始めた。タイミングは同じだし、紗夜に至っては飲み終わった瞬間が色っぽいし、日菜は美味しそうに飲んだ!っていう感じだった。双子によって違うんだなって思ってしまった。
「ふぅ、生き返りました」
「よかった。リサはお茶でいいか?」
「ありがとハル」
「ねえねえリサちー」
「なに日菜?」
日菜がなんかニヤニヤしてる。なにを聞かれるのかな?アタシは嫌な予感がしつつも日菜の話を聞いた。
「ハルっちとデートなの?」
「デ、デートじゃないよ!?」
「うっそだー、じゃあなんで手を繋いでたのかな?しかも指を絡めてたなんてねぇ」
「そ、それは......そのぉ......」
うわあ見られてたんだ!恥ずかしいよ。なんて言えばいいかな?カップルだって見せつけたかったからなんて言えないよ!
「あうぅ」
「アハハ!リサちー可愛い!」
アタシは顔が真っ赤になり、手で顔を覆った。ハルにこんな顔見せられないよぉ......。
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しばらくして日菜から「途中まで一緒にいようよ!」と唐突に言ってきた。どうしてこうなった。日菜は紗夜と腕を組んでいるが、紗夜は満更でもなさそうだ。俺とリサはというと......。
「......」
「二人共どうしたの?」
「今井さん達気まずそうだけど、大丈夫かしら?」
――手を繋ぎつつも顔を赤くしていたのだ。
今度は指を絡めていないが、それでも恥ずかしい。二人きりならまだしも、知人の前だとさすがにできないからな。リサ大丈夫かな?
「リサ」
「な、なに!?」
「耳貸して」
俺はリサの耳に小言で囁いた。紗夜と日菜に聞こえないように。
「紗夜達がいなくなったら指絡めていいぞ」
リサ元気出たかな?出てくれたらいいんたけど......。
「では私達はこの辺で」
「あれ、もうこんなところなんだね」
「二人共買い物で来てたのか?」
「はい、母に買い物を頼まれたので」
「もう少し居たかったけど、また今度だね。バイバイハルっち、リサちー!」
紗夜と日菜は親に買い物を頼まれていたということで、別れていった。なんか日菜からウィンクで「お幸せに!」とか、紗夜からは微笑みながら「今井さんとごゆっくり」なんて言われたような気がした。お前ら姉妹ってホントに息ピッタリだよな。
「リサいなくなったから指絡めていいぞ」
「う、うん!」
リサは指を絡めてきた。よかった元気出してくれたな。
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「このネイルいいんじゃないか?」
「これもいいけど、指に塗るほうがいいから」
「そっか。でもベースやるときは気を付けてな。リサの指とか割れるのは見てらんないよ」
ハルってアタシの指よく見てるなあ。ネイルはアタシに合うように選んでくれてるし、たまにアタシはハルと話合って選ぶときもある。
「やっぱりリサはピンクのネイルが合うな」
「そうかな?」
「そうだよ。シンプルだし、リサは可愛いから似合ってるよ。むしろなにやっても似合ってる」
こんなことをアタシに平気で言ってくるからホントにアタシの兄なのかって疑問に思ってしまう。でも双子だから仕方ないか。
ネイルは二人でピンクのネイルにするということに決まった。帰ってからアタシはお風呂から出てハルにネイルを塗ってもらい、ハルの膝に乗って一緒に本を読んでいた。読んでいる本は恋愛小説だ。
「......」
一緒に読んでいるけど、普通ならこんなことはしない。ハルは先に1ページ読み終わってもアタシが読み終わるのを待ってくれている。ハルってアタシに対して過保護なくらい優しいなあ。
ハルはしおりを挟んで本を閉じた。あ、泣きそうだなこれは。
「あぁ~もうどうなるんだよこれ!もう切ないよ!」
「ハ、ハル?そんな泣かなくても......」
「泣いちゃうからしょうがないだろ!これ付き合うかわかんないじゃん!気になって買ってきたけど、次が気になるよ!」
なんかハルが可愛いなあ。アタシはハルの隣に来て肩に頭を乗せて指を絡めた。
「また恋人繋ぎか。好きだなあリサ」
「なんかやってるとクセになっちゃってね」
「ふぅん。まあわからなくもないな」
「いつか好きな人とやってみたいけど、これは単なる練習だよ」
練習なようで練習ではない。アタシがハルにやっているのは"兄"だからやっている。決して恋人だからとかではない。
「なんか眠くなってきた」
「えっ、このまま寝るのか?」
「うん、ハルいいかな?」
「いいよ。しばらくこうしていてあげるから。おやすみリサ」
「おやすみ、ハル」
ハルと居ると落ち着くなあ。なんだろうこの気持ち?なんだかわからないけどぽかぽかする。そのうちわかるかもしれないからいいかな。
氷川姉妹出したが、なんか紗夜のキャラ安定してないような気がする。
兄妹だけど付き合ってはいません。
双子なりの愛情表現です。
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