ハルとリサが関係を打ち明けない状態で終わります
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追記
夜間モードで読むことを推奨致します。夜間モードはスマホなら一番下にあります。
俺は関係を打ち明けないことにした。友希那を裏切ったままでいいのか?このまま関係を隠したままでいいのだろうか。
――いや、もうどうでもいい。どうでもよくなったのだ。
こんな苦しい想いをするのならいっそ死んでしまおう。それでいいんだ。リサはどう思うのか、まずは聞いてみようか。
「リサ、やっぱりやめよう」
「やめるって何を?」
「友希那に関係を打ち明けることだよ」
「......ハルはそれでいいの?」
それでいい、それでいいんだ。俺は友希那達に関係を打ち明けようと思っていた。あいつらならわかってくれるんじゃないかってさっきまで思っていたが、わかってくれないんじゃないのかという想いが過ってしまった。
そんな想いが過った俺はわかってくれないだろうという想いが俺の頭の中を支配していた。リサは......リサはどうなんだ?
リサだけは巻き込みたくない、俺はどうなっても別にいい、だが彼女を巻き込んだらどうにもならない。なんで気づくのが遅かったのだろう、俺は後悔していた。
「それでいいのかもしれない、でもわからないんだ」
「わからない?」
「ああ、もうどうすればいいかわからないんだ」
俺はリサに顔を見られないように涙を堪えながら言った。どうしてここで泣きそうになるんだ?リサを巻き込みたくないから?関係を打ち明けられなかったから?もう......駄目だ。
――モウ、ドウシタライイカワカラナイ。オレハドウスレバイインダ?
気を保て、ここで気を抜いたら狂いそうだ。狂ったらリサを殺してしまうかもしれない。打ち明けられないのなら楽になる、その方がいいかもな。それができたら苦労はしないし、こんな想いをしなくて済むかもしれない。
▼▼▼▼
アタシはハルの様子がおかしいと感じた。なんだろう、物凄く嫌な予感がする。そんなことを思うと寒気を感じるし今にも過呼吸を起こしてしまう。アタシは胸騒ぎがすると同時に冷や汗が流れるのを感じた。
ハルの背中を見ていると哀愁が漂う、アタシから見たハルは寂しげな感じがした。
何処かに行ってしまう、アタシの前からいなくなる、そんな風に見えてしまい、アタシは気づいたらハルに抱き着いていた。
「リサ?どうしたんだ?」
「ハル、どこにも行かないよね?」
「本当だよ、前に行っただろ?どこにも行かないし離れたりしないって」
「じゃあハル聞くよ。なんで泣きそうになってるの?なんでそんなに壊れそうになってるの?」
ハルはアタシの言葉を聞いて俯いた。わかりやすい、アタシが受けに回った時と同じだ。自分で言うのもなんだけど、さすが双子だなって思った。
その後、ハルは思っていることを全て打ち明けた。友希那に関係を打ち明けることをやめたこと、全部がどうでもよくなったこと、この先どうしたらいいのかわからなくなったこと、そしてアタシを殺しそうになったことを聞いた。アタシはハルの話を聞いて涙を流し、ハルも話をしている間に泣きそうになっていた。泣くのを必死に我慢しながら話してくれた。
ハル、辛かったんだね。アタシも辛いよ、アタシもどうしたらいいかわかんないよ。ハルはこんな気持ちだけど、アタシも同じ気持ちだ。
「リサ、本当にごめんな。お前まで巻き込んじゃって、こんな兄で......ごめんな......」
「いい......いいよ......。アタシもわからなかったから、アタシもどうしたらいいかわからないから」
アタシとハルは指を絡め額をくっつけて泣きながら本音を言い合った。幸いなことにお父さんとお母さんは仕事でいなかった。明後日には帰ってくると言ってたけど、もし居たら危なかった。
「ハル、辛いよね?」
「辛いよ、リサも辛いよな?」
「アタシもだよ。どうすればいいの?どうしたらいいの?」
「もう......わからないよ......。もう、何も考えられないよ」
アタシとハルは本音を言い合った後、お互いを慰め合うかのように唇を重ね、もう一つの過ちを犯した。そう、ファーストキスだけじゃない、兄妹の恋愛において最もあってはならないことで、一番犯してはならない罪だ。
――それは......。
――肉体関係を持つこと。
アタシとハルはやってしまった。また過ちを犯してしまった。なんでこんなことをしてしまったのかはアタシにもハルにもわからない。ただ慰め合うにはこれしかないんじゃないのかとアタシは思った。
――アタシとハルはまた一つ罪を重ねてしまった。
▼▼▼▼
リサと肉体関係を持ってしまった俺は隣で寝ているリサの寝顔を見つめていた。どうしてあんなことをしてしまったのだろう、どうして俺は罪を重ねてしまったのだろう。
「ホント、わからないな。こんなことになるのなら......」
――付き合わなきゃよかったな。
でも、しょうがないよな。リサを妹として見れなくなったんだ。もう、取り返しがつかないんだ。俺には止めようがない、好きになってしまったらこの想いを捨てられないし抑えられる自信もない。
もういっそのこと死んでしまおうか。こんな想いをするのならリサと心中しようか、それがいいのかもな。
「ハル......。まだ起きてたの?」
「リサ、ごめん起こしたか?」
「ううん、ちょうど目覚めちゃったからさ。どうしたの?また泣きたくなった?」
「いや、そうじゃない。その......なんていうか......」
どうする?心中しようか、なんて言ってしまうか?こんかことを言ったらリサはどう思う?嫌だよ!って言われるだろうな。いや、そうとしか思えないな。
「もしかしてさ......死にたくなったとか、とかじゃないよね?」
「っ!?」
「あれ、もしかして図星?」
これは言うしかないよな?いや、バレたのなら言うしかないか。
「そうだよ、死にたくなったって思ったよ」
「やっぱり、安心してハル。アタシも同じだから」
「え?そう......なのか?」
リサも死にたいと思っていたのか?どうしてそんなことを思ったんだ?聞いてみた方がよさそうだな。
「リサ、なんでそんなことを思ったんだ?」
「アタシも同じなんだ。もうね......わからないんだ。もう、死のうかなって思ったんだ」
「そんな......。リサ、駄目だ!せめてリサだけでも生きてくれ!」
「嫌だ!ハルが死ぬならアタシも死ぬよ!アタシは本気だよ!」
どうしてそこまで本気になれるんだ!?リサ、お前はそうまでして俺と一緒にいたいのか?そんなに俺から離れたくないのか?
リサが何故こんな結論に至ったのか、俺には全くわからなかった。でも、なんとなくだけどわかる。俺とリサの気持ちは同じであると......。
「わかった。じゃあ心中するって言ったらどうする?」
「もちろん、心中するよ」
「本当にいいのか?後悔しないか?」
「後悔なんてないよ。ハルと一緒ならそれでもいいよ」
リサは本気だった。俺はここまで本気であることに驚いていた。わかった、ならば心中しよう。友希那達を置いていってしまうかもしれないが、これでいいんだ。
――俺とリサは生きることを諦めたのだから。
▼▼▼▼
次の日、とある双子の兄妹が倒れていた。床は血まみれ、双子の首からは大量の血が流れていた。更に床には二本のナイフが落ちている、そんな状態だった。
何故、こんなことをしたのかは双子以外にはわからない。そうだ、わかるはずがない。こんなことをした理由は双子にしかわからないのだから。
しかし、双子は手を繋ぎ合って幸せそうな表情をしていた。頬には切り傷があり、その傷は二人の犯してしまった罪を証明する傷なのか、それとも許しを乞う傷なのか、それは誰にもわからない。
――青薔薇の花弁は散ってしまった。五人でなければ青薔薇は咲かない。しかし、一人が命を落としたことにより、青薔薇は永久に咲くことはない。
――陽だまりは影に沈み、ロードナイトは砕け散る。あの日の日常は永遠に戻ることはない。
――双子の愛は
ギリギリアウトな描写を書いてしまった
二人は慰め合い心中する、という形でこの物語は終わります
バッドエンドですが、本編はまだ続きます