陽だまりの双子と恋のロードナイト   作:ネム狼

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一日遅れだけどさよひな誕生日おめでとう。
今回は描写にちょっとだけ力を込めました。
ハルとリサの心情がメインになります。


陽だまりの甘えと双子の心情の変化

 中間試験の勉強会以来、リサは毎日甘えて来るようになった。もちろん、一緒に寝る回数も増えた。今は夜だが、リサ起きてるのかな?

 

「リサ起きてるか?」

「起きてるよ。どうしたの?」

「少し離れてくれ、当たってるんだよ」

「え?何が当たってるの?」

 

 何がって、言えるかよ。言わせる気だなこいつ。リサの柔らかい何かが当たって俺の心臓はバクバクと鳴っていた。爆発してしまうんじゃないのかっていうくらいに俺の心臓はヤバい状態だ。

 

「ハル、ドキドキしてる?」

「そ、そんなことない!」

「ホントに~?アタシの顔はハルの胸の近くだから耳を澄ませば聞こえるはずだよ~」

「やめろ、聞くな。聞かないでくれ」

 

 リサは俺の胸に耳を当てた。聞かれた、聞かれてしまった。心臓の鼓動は止まることを知らず、どんどん加速していく。やめてくれリサ、俺が死ぬからやめて!

 

「ドキドキしてるんだ。可愛いなあハルは」

 

 可愛いってリサも可愛いだろ。俺はドキドキしながらリサの耳元である言葉を囁いた。

 

リサ、お前も可愛いよ

「ふぇっ!?」

 

 俺はリサに仕返しをして強く抱き締めた。どうだ、リサ。今どんな気持ちだ?これが俺の味わった辱しめだ!

 

「ま、待ってハル離して!」

「離さない。今のリサ可愛すぎるだろ」

「可愛いって言わないでよ!」

「リサが言ったからだろ。これでおあいこだ」

 

 リサの髪を手櫛で梳く。うん、触り心地がいいな。サラサラしてるし、ホントに美人だなって思える。もう毎日リサと寝ていたいな。

 

「リサ何俺の胸に顔埋めてるんだ?」

「ハルの胸いい匂いするから好きなんだもん」

「そっか。好きなだけ甘えてていいぞ」

「いいんだね?アタシハルに歯形付けるかもよ?」

「構わないよ。バレなければいいけど」

 

 俺は別にリサに甘噛みされたって構わない。リサがそう望んだのならそれでいいんだ。さて......。

 

 

――痛いかもだから耐えないとな。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 アタシは最近ハルに甘える頻度が多くなった。どうしてだろう?アタシが恋愛に憧れを持ったからかな?それとも......。

 

 

――ハルのことを異性として好きだから?

 

 

 そんなことあるはずがない。ハルはアタシの兄なんだ。あり得るはずがない、妹が兄に恋をするなんてあるはずがない。アタシはハルに甘えたいだけなんだ、アタシはそう言い聞かせながらハルの首筋に甘噛みした。

 

「っ!?」

「ハル痛かった?ごめんね」

「痛くはないよ。続けてくれ」

 

 ハルは痛そうな表情をしていた。そんなに無理をしなくてもいいのに......。アタシの甘噛みした首筋にはちょっとだけ血が出ていて、アタシはそれを見てすぐに首筋を舐めた。

 

 その噛んだ跡は、"あなたは私の物だ"と言えるくらいに残っていた。そして、舐めた血は鉄の味がしてアタシの喉に染みた。おかしくなってしまう、理性の壁が崩れないか心配だ。

 

「リサ、今日は随分とがっつくな」

「そう?アタシはいつも通りだと思うけど」

 

 違う、アタシは普段はこんなに激しくはない。普段は軽めでスキンシップを少しする程度だった。でも、今日は違った。アタシは寂しかったのかもしれない。

 

 

――もしハルが違う人と付き合うことになったら......。

 

 

 そう思った瞬間に寂しさを感じた。寂しさを感じたからこそ今日はいつもより激しく甘えてしまったのかもしれない。ハル、ごめんね。

 

「ハル、もう痛くない?」

「大丈夫。周りにはバレないと思うから。心配しなくていいよ、リサ」

 

 ハルはアタシを安心させるためか頭を撫でて抱き締めてくれた。安心するな、ハルの胸の中は。理性の壁が崩れないか心配だったけど、今回は崩れずに済んだ。

 

 アタシは確信した。多分、ハルのことを兄として見られなくなってきてる。異性として意識しつつあるんだ。ハルはどう思ってるんだろう?ハルの想いがわからないから余計に不安に感じてしまう。

 

 今は慎重に行こう。下手をしたらアタシとハルの関係が崩れてしまう。自分がおかしくなってしまいそうだ。だから......。

 

 

――ハルのことを兄として意識しよう、じゃないとアタシはアタシじゃいられなくなってしまう。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 やっぱり首筋が痛む。これじゃいつバレるかわからないな。特にあこにバレると嫌な予感しかしないからそこが怖い。変な噂が流れなきゃいいが......。

 

 リサの顔を見たら安心して寝ていた。今は膝枕をして毛布もかけてあげているから大丈夫だ。さっきのリサは俺の"妹じゃない"っていうくらいに激しかった。あんなに甘えて来るか?っていう感じだった。

 

「どうしたのハル?浮かない顔して」

「起きてたのかリサ」

「さっきまで起きてたよ。実は寝たフリでした☆」

「そう。ところでリサ寒くないか?」

「寒くないよ。どうしたのハル?」

 

 本当にどうしたんだろう俺は。さっきから何かおかしいと感じてしまう。なんでこんなにも人肌が恋しいのか......。なんでリサのことを見ていると胸が熱くなるのか......。

 

 

――よくわからない。何なんだこの想いは?

 

 

「ハル何かあった?」

「何でもない。心配しなくていいよ」

「本当に大丈夫?」

「大丈夫だよリサ。今は寝てるといいよ」

 

 じゃあ寝てるね。リサはそう言ってまた眠りに就いた。この想いをリサに知られる訳にはいかない。俺にもよくわからないが、なんでこんなにも胸が熱くなるのだろう。まるで心臓が跡形もなく焼けてしまうんじゃないかっていうくらいの感じだ。

 

 俺は気を紛らわすためにテーブルに置いてある本を読むことにした。置いてある本は恋愛小説だ。今これを読むなんて俺にとっては死ににいくようなものだ。自分から処刑されに行こうとしている。

 

 読めばこの想いがわかるのかもしれない。リサと一緒にいると安心するこの気持ち、リサの顔を見ていると愛おしく思うこの想い。本当にいつもの自分じゃない。おかしくなってしまった、いやそれどころか手遅れなくらいに重症だ。

 

 今はリサと離れたくない、そんな気分だ。本当にわからない。もしこれが恋だったら、俺はリサとどう向き合えばいい?リサと一緒にいることを不安に感じてしまう自分がいる。本当に怖い、この想いを知るのが怖い。今はリサに助けて欲しい気分だ。

 

 双子なら、紗夜や日菜に話をしたらわかってもらえるか?いや、正直なところ知られたくない。リサにも知られたくない、知られたら俺は立ち直れない。そのくらいに重症なんだ。

 

「リサ、俺はどうしたらいい?どんな気持ちでお前と一緒にいればいい?」

 

 あこの言っていたことは本当なのかもしれない。確かに俺達は苦手なところをサポートし合っている。それはまるで"恋人みたいだ!"ってあこは言っていた。もしそうだったら気づかせてくれたあこには感謝しかないな。

 

 今は気づかれないようにしよう。とにかく隠さないと......。

 

 これからは気持ちを切り替えていかないといけないかもしれない。今はリサと一緒にいられるこの時間を大切にしないとな。

 

 

――物語は少しずつ動き始めようとしている。

 

 

――双子の兄妹の関係はちょっとずつだが変わりつつあった。身内なのに恋をしていいのか?愛し合っていいのか?様々な想いが交錯していく。これから二人は身内同士の恋愛に苦悩し始めようとしていた。 




とりあえず終わりです。
次から二人の関係はちょっとずつ変わっていきます。
ストーリーは少し進めていきますが、楽しみにしてくれたら嬉しいです。
感想と評価お待ちしてます。
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