プロローグ
ある日の夕方、ある少年は高校から家に帰っていると携帯が鳴り出した。
?「ん?なんだ?メールか?」
少年は制服から携帯を取り出すとメールが来ていた。
?「誰からだ?あぁ、あいつからか」
メールは少年の彼女からだった。
そしてメールを開くとこう書かれていた。
[別れて下さい]
?「...は?いや、待て、なんだ?どう言うことだ?」
少年は急いで彼女に電話をかける。
prrr prrr ピッ
?「あ、も、もしもし!?」
?「ん?何?どうしたの?」
?「さっきのメール、どういうことだよ!?」
?「ん?どういうって、別れてってことだけど?」
?「いや、別れてって何でだよ!?」
理由を聞くが彼女は意外な返事した。
?「ん?別にいいじゃん」
?「いや、おかしいだろ!?ちゃんと説明してくれよ!」
もう1度理由を聞くとこう返事をした。
?「いや、そういうとこだよ」
?「...は?」
?「え?何?理解できないの?そういうしつこいのが嫌なんだって」
?「は?何言ってんだよ?別にしつこくしてないだろ!?」
実際に少年は彼女にしつこい事はしていないが彼女はまた、こう返事をした。
?「いや、私がしつこいって思ったんだからしつこいってことでしょ?」
?「いや、そんなの屁理屈だろ!?」
ブッ ツー ツー
?「は?おい!もしもし!?」
彼女は話を聞かずに一方的に電話を切った。
?「...はぁ?まじ... かよ...」
少年は彼女に振られた、それはとてもショックだったからか
バキッ ガチャン
?「...ん?」
何か聞こえたが周りに他の人がいるわけでもなく、家から何か壊れた音がした様子でもなかった。
そして、少年は自分の異変に気付いた。
?「...なんで ...悲しくないんだ? ...あんなに好きだったのに?」
少年はなぜか悲しいという感情が沸かなかった。
むしろ、なにも感じなかった。
?「...なんだろ 結局そんな悲しくならないもんなのか?振られるのって」
そして少年は携帯をしまって家に帰った。
ガチャッ
?「...ただいま」
家に帰ったが誰も家にいなかった。
少年は幼い頃に両親を亡くし一人暮らしで、親戚からお金を仕送りしてもらって生活をしていた。
?「...やっぱり返事が返って来ないって悲し...あれ?なんでだろ?」
少年は家に帰っても一人だったからいつも悲しい思いをしていたが、今日はそんな思いをしなかった。
?「やっぱり、振られたのがショックだったのかなぁ?
今日の晩御飯は...いいか、明日休みだし」
少年は疲れたのか着替えもせずに、そのままベッドに入っていった。
?「はぁ、明日は何しよう」
そして少年は静かに眠った。
少年はこれがこの世界での最後の思い出になるとも知らずに。