夜見はレミリアに帰ることを言うと、レミリアは夜見に聞いた。
レミリア「今日は泊まるように言ったはずよ なんで帰ろうとするのかしら?」
夜見「いや、俺がここにいる理由は無いだろう?それに怪我はほとんど治ってるしな」
そう、夜見はすでに怪我はほとんど治っていた。
だが、レミリアは言った。
レミリア「もう一度だけ言うわ 今日は泊まりなさい」
すると、夜見はレミリアに言った。
夜見「じゃあ、俺に勝ってみるか?」
夜見がそう言うと、レミリアは考え始めた。
レミリア(...能力を初めて意識的に使い始めたけれど、実力は確かに私以上のはず ここは手を引くべきね)
レミリアはため息をついた。
レミリア「わかったわよ 勝手にしなさい」
夜見「あぁ、そうさせてもらう」
すると夜見は翼を羽ばたかせて湖の方へ向かった。
レミリア「はぁ、まったく...」
咲夜「どうかしましたか?お嬢様?」
すると、レミリアのそばに咲夜が現れた。
レミリア「いえ、なんでもないわ」
咲夜「そうですか...なら、いいのですが」
夜見は空を飛んで湖に着くと、霧は異変と同じくらいの濃さだった。すると、突然何かが下から飛んで来た。
夜見「ん?なっ!?冷た!」
夜見はそれを掴んだが、それは15cmほどの氷だった。
夜見(なんでこんなもんが?)
夜見はその氷を捨てると下の方から声が聞こえた。
?「な!?よくもあたいの氷を防いだな!」
夜見「あ?なんだ?」
夜見は下に降りてみると、湖の上に氷が浮いていた。そしてその氷の上に少女が立っていた。
その少女は青い髪のショートヘアーで頭に青いリボンを着けていた。服装は白いシャツの上に青いワンピースを着ており、襟に赤いリボンを着けていた。さらに背中には細い氷が6つ浮いていた。
夜見「なんだ?お前?」
?「そこの怪しい奴!よくもあたいの縄張りに入ったな!」
夜見(あぁ、面倒なタイプだ さっさと引くか)
夜見は関わると時間がかかりそうな為、身を引くことにした。
夜見「あぁ、わかったわかっ「くらえー!」...はぁ」
その少女は弾幕を放ってきたが、夜見は血の翼で弾幕を防いだ。
夜見「はあ、俺は黒夜夜見だ お前の名前は?」
?「あたいの名前はチルノだ くらえー!」
そしてチルノは弾幕を放って来たが、夜見は翼を分解して、歩いて弾幕を避けた。
夜見(ずいぶん単純な弾幕だな こんなん誰でも避けれるだろ)
チルノ「くそー!なんで当たらないんだ!」
チルノは弾幕を放ち続けるが、夜見はひたすら避けていた。
夜見「おいおい、ちゃんと当てるように弾幕を放てよ」
チルノ「うるさい!お前が避けるのが悪いんだ!」
夜見(いや、それはないだろ はぁ、わざと当たるか)
すると夜見は足を止めて、チルノの弾幕にわざと当たった。
夜見「どわ!」
チルノ「よし!どうだ!あたいの実力は!」
夜見「はぁ、参ったよ じゃあ「せっかくだからあたいの子分にしてやる」...えぇ?」
チルノは急に夜見を子分にすると言ってきた。夜見はこのままじゃ帰れないことは目に見えてわかっていた。
夜見(...仕方ないか)
すると夜見は回れ右をして、森へ全力で走った。
チルノ「な!?ちょっと待てー!」
するとチルノは飛んで追いかけてきた。
だが、夜見との距離はどんどん離れていった。
夜見(ここは右 次は左でいいか)
夜見は真っ直ぐに走るのではなく、時々曲がってチルノの追跡を振り切ろうとしていた。
10分ほど走っていると、後ろにチルノの姿は無かった。どうやら振り切れたようだ。
だが、新たな問題が出てきた。
夜見(ここ、どこだ?)
夜見はチルノを振り切ろうと走っていたら、いつの間にか知らない場所にいた。
すると後ろから視線を感じ、視界が少し揺らいだ。夜見は振り向くが誰もいなかった。
夜見(...気のせいか?)
そして夜見はしばらく歩くと、また後ろから視線を感じた。
夜見「...」
すると夜見は立ち止まって、目を瞑った。そして、空気中の血を操作し始める。
夜見(後ろに3人 おそらく妖精だな)
夜見は空気中の血を広範囲に拡げ、後ろに妖精がいることを察知した。
そして夜見は目を開いて後ろを振り向いて、その妖精達に話しかけた。
夜見「おい、なんのつもりだ?」
夜見はそう言ったが返事は返って来なかった。そして夜見はため息をついた。
夜見「はぁ、人数は3人 そして妖精だろ?」
そう呼びかけると、その妖精達は姿を現した。
1人目はオレンジ色の髪のショートヘアーで、髪型はツーサイドアップ(髪を頭頂付近で束ねた髪型)で、頭には白いヘッドドレス(メイドのカチューシャのようなもの)と束ねた髪の所は赤いリボンを着けていた。服装は白い服に赤いロングスカートを着ており、背中には羽が4枚生えていた。
2人目は黒い髪のロングヘアーで頭に青いリボンを着けていた。服装は青い服とロングスカートを着ており、背中には1人目と同様に羽が4枚生えていた。
3人目は金髪のショートヘアーで横の髪は縦ロールにしており、頭には白い帽子を被っていた。服装は白い服とロングスカートを着ており、背中には三日月の形をした羽が4枚生えていた。
そして妖精達はなにやら話していた。
?「ちょっと!なんでばれたの!?ルナが音を消して無かったからでしょ!」
?「違うわよ!そういうサニーが姿をちゃんと隠して無かったんでしょ!」
?「ちょっと、2人とも落ち着いて」
なにやら1人目と3人目が喧嘩を始めていた。だが、夜見は構わず話しかけた。
夜見「喧嘩中悪いが、お前らは誰だ?」
すると1人目が自己紹介を始めた。
?「私はサニーミルク 妖精よ あなたに悪戯してたんだけど、まあ、誰かさんのせいでばれちゃったんだよね」
すると3人目が自己紹介を始めた。
?「私はルナチャイルド 同じく妖精よ 悪戯は誰かさんのせいで台無しになっちゃったけどねぇ」
するとサニーミルクとルナチャイルドが睨み合いを始めた。だが、2人目もちゃんと自己紹介を始めた。
?「私はスターサファイアです あ、あの悪戯はすいません」
スターサファイアは自己紹介をし、ちゃんと謝ってくれた。そしてサニーミルクとルナチャイルドはまだ喧嘩をしていたが、夜見も一応自己紹介をした。
夜見「俺は黒夜夜見だ」
そして夜見はスターサファイアに質問をした。
夜見「さっきのは、能力でやったのか?」
スター「えぇ、そうです」
すると夜見は、少し大きな声でいい始めた。
夜見「へぇ、すごいな 姿もちゃんと隠して、音も聞こえないようにするなんて」
すると、サニーミルクとルナチャイルドは夜見の言葉に反応した。
サニー「え、なんで?」
ルナ「どういうこと?」
夜見「あぁ、まあ、なんだ 俺の能力みたいなもんだよ」
すると、サニーミルクとルナチャイルドは互いに謝り始めた。
サニー「そ、その、ごめんなさいね ルナのことひどく言って」
ルナ「い、いや、私もごめんなさい 私もひどく言って」
どうやら2人は仲直りができたようだ。そしてスターサファイアは小声で夜見に話しかけた。
スター「すいません、仲直りさせてもらって」
夜見「あぁ、いいよ 喧嘩してたら気まずいだろ」
そして夜見は3人にあることを聞いてみた。
夜見「あ、1つ聞いてもいいか?」
サニー「答えられる範囲ならいいわよ」
夜見「ここらに大きな穴はなかったか?」
すると、ルナチャイルドが反応した。
ルナ「あ、もしかしてあれかも」
サニー「あれって?」
ルナ「ほら、さっき入るのはやめておこうってスターが言ってたやつ」
サニー「あぁ、あれね」
どうやら3人は地底への穴を見たことがあるようだった。
夜見「多分それだな それで、その穴はどこにあるかわかるか?」
サニー「えっと、どっちだったっけ?」
ルナ「えっと、確か...あっち?」
スター「いや、あっちだったよ」
ルナチャイルドとスターサファイアは別の方向を指差していたが、夜見は1番自信がありそうなスターサファイアが指していた方向に進むことにした。
夜見「そうか、まぁ、一応色んなところ歩いてみるよ それじゃ」
夜見はそう言って、スターサファイアの指差した方向へ進んでいった。
サニー「えっと、本当にあっちだっけ?」
スター「え、うん、多分ね」
本当はスターサファイアも自信はなかったが。
しばらく夜見は歩いていると見慣れた穴があった。地底への入り口である。どうやらスターサファイアの記憶は間違っていなかったようだ。
そして夜見は地底を歩いていると、地霊殿が見えてきたところで声をかけられた。
勇儀「おお、黒夜じゃないか!」
勇儀に後ろから声をかけられて、夜見は後ろを向いた。
夜見「あぁ、勇儀さん」
勇儀「いやぁ、久しぶりだなぁ 1週間ぶりじゃないか?どこに行ってたんだよ?」
夜見(あぁ、そうか ここに帰るのは1週間ぶりなんだっけ)
夜見は1週間紅魔館で寝ていたことを思い出した。
夜見「いや、ちょっといろいろあったんだ」
勇儀「へぇ、そうかい なぁ、ちょっと暇潰しに付き合ってくれないか?」
暇潰しと聞いた夜見は少し嫌な予感がした。
すると勇儀はいきなり殴りかかってきた。
ダァン
しかし夜見は血を集合させて、血の壁で拳を止めていた。
夜見「いきなりかよ、危ねえ」
勇儀「やっぱり、これが黒夜の能力かい?」
夜見「あぁ、そうだ 俺は血を操る能力だ」
勇儀「へぇ、そうかい それはまた面白い能力だね」
そう言って勇儀は夜見と距離をとった。すると血の壁は崩れて、球体となって夜見の横に浮き始めた。
夜見「まあ、能力は使い始めたばっかりだし、練習でもするか」
夜見がそう言うと、血の球体は夜見の両手に纏わり始めた。
勇儀「私の暇潰しが練習になるといいけどね!」
そう言って勇儀は夜見と距離を詰めて、ハイキックをした。だが、夜見はそれを右手で防いだ。
ダァン
すると夜見は後ろに飛ばされた。しかし夜見は血の翼を作り出した。そして翼を羽ばたかせて体勢を整え、なにごともなかったように地面に立った。
夜見「相変わらずの威力だな これが鬼の力か」
勇儀「そういえば黒夜には言ってなかったね 私は[
夜見「へぇ、怪力乱神か どうりで強い訳だ」
勇儀「それにしても、その手に纏ってる血 かなり硬いね かなり強めに蹴った筈なんだけどね」
夜見「まあ、俺が操る血は構造次第でどんな硬さにもなるからね」
勇儀「じゃあ、相手にとって不足は無いってことだ!」
すると勇儀は右ストレートをしてきたが、夜見は右手で勇儀の腕を軽く押して軌道をずらした。夜見はその隙を狙ってハイキックをするが、勇儀はバックステップで避けながら夜見の横腹に回し蹴りをする。だが、夜見の横腹は血の壁で守られていた。
勇儀「なるほど、その血をどうにかすればいいんだな」
夜見「さて、血をどうするんだ?先に言っておくが、無駄に使ったりはしないぞ」
勇儀「だよなぁ う~ん」
勇儀は血をどうしようか悩んでいると、夜見は血を空気中に分解した。
勇儀「...どういうことだい?」
夜見「ん?いや、能力ばかり頼ってると体が訛りそうだから極力使わないようにしようと」
勇儀「手加減するってことかい?」
夜見「体が訛るのは嫌なんだって」
すると勇儀は笑い始めた。
勇儀「あっはっは いやぁ、参ったよ 私の負けだ」
勇儀は急に参ったと言い始めた。夜見はまったく意味がわからなかった。
夜見「何言ってんだ?参ったって?」
勇儀「いやぁ、実は能力を使えるようになり始めたら、その能力に頼りっきりになると思って試したんだよ でも、心配はいらないようだね」
夜見はため息をついた。
夜見「つまりは全部俺を試す為に嘘を付いていたと」
勇儀「あぁ、そうだよ 鬼は嘘が嫌いだけど、あんたの為の嘘だ それならあんたも嫌じゃないだろ?」
夜見「まぁ、そうだな」
勇儀「ほら、さっさと帰らないと さとり達が心配してるんじゃないか?」
夜見「あぁ、そうさせてもらう」
そして夜見は再び地霊殿へと向かった。
夜見は地霊殿の玄関に立って仮面を外して、玄関を開けた。するとそこには燐が立っていた。
燐「やあ、おかえり」
燐は笑っていたが、目がまったく笑っていなかった。すると燐は夜見に詰め寄った。
パァン!
すると、詰め寄った燐は夜見に向かってビンタをした。
燐「ふざけるな!どんだけ心配したと思ってるんだ!」
燐は夜見に向かって怒鳴ったが、夜見は黙っていた。
夜見「...」
燐「あんた、1週間もどこに行ってたんだ!さとり様とこいし様はあんたのことが心配で部屋に引きこもっちゃったんだよ!」
すると夜見は不思議に思った。
夜見(は?さとりさんが心配してそんなことになるのはわかるけど、こいしさんも?)
すると夜見は膝を付いて燐に土下座をした。
夜見「本当に申し訳ない だが、どうしても見過ごせない事情があったんだ」
燐「ふん、言い訳なんか聞きたくないよ」
燐はそう言って自分の部屋に戻ってしまった。
すると夜見は立ち上がって、さとりの部屋に向かった。そして、さとりの部屋の前に着くと夜見はノックした。
コンコン
すると扉の向こうから声が聞こえた。
さとり「いいですよ 入って」
そして夜見はさとりの部屋に入った。
さとりはベッドの上で背中をこちらに向けて、座っていた。
さとり「こいしかしら、なんのようなの?私ちょっと疲れてるから、そっとしといてくれない?」
さとりは夜見のことをよほど心配していたのがわかった。そして夜見はさとりのベッドに座って言った。
夜見「すまない 帰りが遅くなって」
するとさとりは振り向いた。
さとり「え?嘘?黒夜、さん?」
さとりはとても驚いた様子だった。
そして夜見は言った。
夜見「ただいま さとりさん」
するとさとりは急に泣き出し始めた。
さとり「うぐ、ひっぐ、良かった、黒夜、さんが、ぐす、帰ってきて」
夜見「あぁ、心配しただろ ごめんな、さとりさん」
さとり「ぐす、いいんです、ひっぐ、帰ってきてくれただけで、嬉しいです」
すると夜見はさとりの頭を、撫で始めた。
夜見「泣かないでくれ、さとりさん また燐さんに怒られちまう」
さとり「で、でも、うぐ、う、嬉しくて嬉しくて、涙が、ひっぐ、止まらないんです」
すると夜見はさとりの涙を指で拭った。
夜見「大丈夫だ、さとりさん 俺はここにいる ちゃんと帰ってきて、さとりさんの目の前にいる」
するとさとりは落ち着き始めた。
さとり「す、すいません 急に泣いてしまって あと、お帰りなさい 黒夜さん」
夜見「あぁ、ただいま さとりさん」
さとり「心配、したんですから 一体どこに行ってたんですか?」
さとりはどこに行ってたかを夜見に聞いた為、夜見はさとりに正直に答えた。
夜見「少し、異変を止めに行ってたんだ」
するとさとりは驚いていた。
さとり「え!?異変があったんですか!?それで、怪我は!?」
すると、夜見は少し腕の裾を捲った。すると、腕は包帯で巻かれていた。
夜見「まぁ、大したことはないから、気にしないでくれ」
さとり「え!?でも、こんな怪我をしていたら!?」
夜見「もう、ある程度治っているよ 1週間寝ていたらしいから」
さとり「寝ていた
夜見は異変の犯人の館に泊めてもらっていたことをさとりに言おうかどうか迷っていたが結局言うことにした。
夜見「えっと、まあ、異変の犯人を倒したら気に入ったらしく、泊めてくれたんだよ」
さとり「大丈夫なんですか?何か変なことはさせていませんか?」
夜見「大丈夫だったよ さて、こいしさんの様子も見に行かないと」
そして夜見は立ち上がるが、さとりが手を掴んだ。
夜見「さとりさん?どうした?」
さとり「あ、いえ、その頬はどうしたんですか?赤くなっていますが...」
さとりが言っていたのは、夜見が先ほど燐に叩かれた所だった。
夜見「あぁ、まぁ、心配させた罰を受けただけだよ」
さとり「え?どういうことですか?もしかしてお燐が?」
夜見「あぁ、でも、仕方ないさ 心配させた罰を受けるのは当然だ」
さとり「黒夜さんがいいんなら、私は気にしませんが」
夜見「あぁ、気にしないでいい ところでいつまで掴んでるんだ?」
さとりは夜見の手を掴んでる手を慌てて放した。
さとり「ああ!すいません 急に手を繋いでしまって」
夜見「大丈夫だ、別に手を繋ぐくらい じゃあ、こいしさんの様子を見に行ってくるよ」
さとり「ええ、わかりました」
そして夜見はさとりの部屋を出て、こいしの部屋の扉をノックした。だが、返事は返ってこなかった。
夜見(ん?寝てるのか?)
夜見は扉を開けると、こいしはベッドの上にいた。
こいし「ふぇ?お兄ちゃん?なんで?」
夜見「あぁ、ただい「お兄ちゃーん!」だあ!?」
ドカッ
こいしは急に夜見の首辺りに抱きついてきて、夜見は後ろの扉に激突した。そして、夜見は尻餅をついた。
夜見「い、いってえ」
こいし「お兄ちゃん!帰って来てくれたんだ!良かった!」
するとこいしはさらに腕に力を入れた。自分よりも小さな少女と言っても、こいしは妖怪である。もちろん、妖怪が力を入れたら当然。
夜見「こ、こいしさん?痛いから少し力抜いてくれ」
こいし「えへへ、お兄ちゃん♪」
夜見(あぁ、駄目だ 聞いてない)
こいしは夜見の言葉をまったく聞かずにずっと抱きついていた。
夜見「こいしさん、ちょっと1回離れて」
こいし「嫌だ、えへへ」
どうやらこいしは一切離す気は無いようで、夜見は諦めた。
夜見「あぁ、まぁいいか ただいま、こいしさん」
こいし「お兄ちゃん、なんで1週間も帰ってこなかったの?もしかして、地霊殿が飽きたの?」
こいしは急に縁起でもないことを言い出した。そして夜見はすぐに違うことを伝えた。
夜見「いや、そんなことない ただ異変にちょっと巻き込まれたんだ」
こいし「異変なんかあったんだ 怪我とかは?」
夜見「だいぶ治ってるから大丈夫だ」
こいし「そっか なら良かった♪」
そして、夜見はこいしに聞いてみた。
夜見「あと、こいしさん いつまで抱きしめてるんだ?」
こいし「えーとねぇ、私が満足するまで」
どうやらまだこのままでいる気だったので、さとりを少し話題に出してみた。
夜見「いや、でもさとりさんとか見たらまずいんじゃないか?」
こいし「大丈夫だよ お姉ちゃんならお兄ちゃんのこと信用してるし」
残念ながらこの状態を切り抜けるには、我慢するしかないようだった。
するとこいしが話しかけてきた。
こいし「ねぇ、お兄ちゃん お兄ちゃんは地霊殿で誰が1番好き?」
こいしは急に回答に困るような質問をしてきた。だが、夜見はすぐに答え始めた。
夜見「誰が1番好きってのは無いな みんなにはみんなの個性とか、いい所とかあるからな 誰が1番なんて決められない」
こいし「ふーん、そっか じゃあ、私のことは好き?」
こいしはそんなことを聞いてきたが、別に嫌いではないので好きと答えることにした。
夜見「あぁ、好きだが?」
するとこいしは夜見にこう言った。
こいし「じゃあ、お兄ちゃんもぎゅーってして」
夜見(え?つまりは俺からも抱きしめろと?いや、それはさすがにまずいんじゃ)
さらにこいしは、夜見からも早く抱きしめるように言った。
こいし「ねぇ、お兄ちゃん 早くぎゅーってして」
夜見(仕方ない 早く満足してもらって、早く離してもらおう)
そして夜見はこいしの背中に腕を回して軽く抱きしめた。
こいし「ふへへ、ポカポカする♪」
どうやら、こいしはかなり満足しているようだった。これなら早く満足してくれそうだった。
だが、問題が発生した。
コンコン
さとり「黒夜さん?こいし?夕飯が出来ましたよ」
どうやら夕飯が出来たらしく、さとりが呼びに来てしまった。
そして、扉のノブがガチャガチャと動いた。
さとり「あれ、開かない?黒夜さーん!こいしー!いるんでしょー!夕飯早く食べましょー!」
扉はちょうど部屋の中の方へ押すタイプだった為、この光景を見られずに済んだ。
そして夜見はこいしに小声で話しかけた。
夜見「こいしさん、夕飯だから 早く離れてくれ」
だが、こいしは返事をしなかった。よく見るとこいしは眠っていた。
夜見(嘘でしょ!?仕方ない、急いでベッドに寝かせるか)
そして夜見は立ち上がってベッドに寝かせようとしたが、こいしはちゃんと夜見に抱きついていた。
そしてさとりが扉を開けた。
さとり「あれ?開いたって、黒夜さん?何故こんな状況に?」
夜見はさとりにバッチリ見られてしまった。
だが、すぐに心配はなくなった。
さとり「あぁ、こいしったら、黒夜さんに甘えてきたんですね 黒夜さん、すいません、すぐにこいしを起こしますね」
夜見(よ、良かった でも、さとりさんの言う通り、こいしさんが甘えてきたから間違いないではないのか)
するとさとりは、こいしの肩を軽く叩いて起こそうとしていた。
さとり「ほら、こいし 早く起きなさい」
こいし「ううん?ふぇ?お姉ちゃん?どうしたの?」
すると、こいしは起きた。そしてさとりは、こいしに夕飯だと伝える。
さとり「夕飯よ、こいし 早く部屋に行きなさい」
こいし「うん、わかった」
そしてこいしは夜見から離れて、夕飯のある部屋へと向かった。
夜見「ありがとう 助かったよ」
さとり「いえいえ、それでは行きましょう」
そして夜見とさとりも夕飯を食べるために部屋へ向かった。部屋に入るとこいし、燐、空が椅子に座って待っていた。
こいし「早く食べよう、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
夜見「あぁ、わかってる」
さとり「ええ、そうね」
そして夜見とさとりは椅子に座った。
夜見・さとり・こいし・燐・空「いただきます」
皆は食事をしていたが、燐は夜見の顔すら見ようとしていなかった。
夜見(まぁ、俺が心配させたのが悪いしな)
そして皆は食事を終えた。
夜見・さとり・こいし・燐・空「ごちそうさま」
そして夜見は自分の部屋に戻った。そしてマントと仮面を机に置き、ベッドに横になった。そこで夜見はため息をついた。
夜見(燐さんかなり怒ってたな 謝るにも言い訳は聞かないって言ってたし、そもそも顔すら見ようともしてくれないしな)
夜見は悩んでいたが、扉の向こうから声がした。
さとり「黒夜さん、少しいいですか?」
夜見(さとりさん?えっと、食器の片付けは確か...1週間経ったから...あれ?さとりさんのはずじゃ?)
夜見は起き上がって扉を開けた。するとさとりの後ろに燐がいた。
夜見「えっと、どうしたんだ?」
さとり「じゃあ、私はこれで」
さとりはそう言ってキッチンに行ってしまった。
そして夜見は燐をとりあえず部屋に入れる。
夜見「ああ、まあ、部屋に入るか?」
燐「あ、あぁ」
そして夜見と燐はベッドに座ったが、空気がとても気まずかった。
そして夜見は燐にどう話しかけようか迷っていると、燐の方から夜見に話しかけてきた。
燐「あ、あのさ、黒夜さん」
夜見「え、えっと、なんだ?」
燐「その、さとり様から聞いたんだ 異変を止めに行ってたって そのごめんなさい」
そして燐は頭を下げてきた。だが、余計に気まずくなるので、夜見はすぐに止めるように言った。
夜見「え!?ちょっと燐さん 頭を上げて」
燐「理由も聞かずに叩いたりしてごめんなさい」
夜見「あぁ、とりあえず、1回頭を上げて」
燐「...許してくれるのかい?」
そして燐は頭を上げたが、夜見はこう言い出した。
夜見「とりあえず、今回の件は実際俺が異変に首を突っ込んだのが原因だ だから悪いのは俺だし、燐さんは何も悪くない わかったか?」
燐「え?でも、叩いたのは...」
夜見「もう気にするな 頭に来てやったことはもういいから 過ぎたことを気にしても仕方ないだろ」
燐「え、うん わかったよ、ありがとう」
夜見「どういたしまして とりあえず、今回の件はもう終わりってことでいいか?」
燐「うん、そうだね あのままだと、嫌だもんね ありがとうね、それじゃ」
そして燐は自分の部屋へと戻っていった。
夜見(とりあえず、仲直り出来て良かった)
そして夜見はベッド横になったが、そこで気付いた。何故かこいしが部屋の隅の方にいることに。
夜見「えっと...こいしさん?一体何を?」
こいし「えへへ、お兄ちゃんだとやっぱりばれちゃうね」
するとこいしはベッドに座り始めた。
そして夜見は横になったままこいしに聞いた。
夜見「俺だとばれるって、どういうことだ?」
こいし「じゃあ問題です 私の能力は一体なんでしょう?」
夜見(こいしさんの能力?)
そして夜見は今までのことを思い出して、1つの答えが出た。
夜見「無意識かな」
こいし「正解!正確には[無意識を操る能力]だけどね♪」
どうやら、夜見の考えは当たっていたようだ。
こいし「でも、お兄ちゃん、なんでわかったの?」
夜見「さとりさんは、俺とこいしさんの心が読めないからな 多分そうだと思ったんだよ」
すると、こいしは夜見に聞いてきた。
こいし「じゃあ、お兄ちゃんも無意識なの?」
そして夜見は答える。
夜見「いや、そんなことはないはずなんだけどな」
こいし「じゃあ、なんでなんだろう?能力とか?」
夜見「いや、それはないはずだ まったく関係の無い能力だしな」
すると、こいしは不思議そうに聞いてきた。
こいし「え?お兄ちゃんって能力あるの?」
夜見「...あれ?言ってなかったっけ?」
こいし「うん、知らない」
そういえば、さとり達に能力の話をするのを忘れていた。そして夜見はこいしに自分の能力を明かした。
夜見「俺の能力は血を操る能力なんだ」
こいし「へえ、そうなんだ どんなことが出来るの?」
夜見「えっと、そうだな」
すると夜見は空気中の血を集合させて、空中に手のひらサイズの球体を作った。
夜見「こんな感じに、血を操っていろんな形を作ることができる」
こいし「へえ、そうなんだ 変わった能力だね」
夜見(変わった能力なのか?幅広く見れば変わった能力あるんじゃ?)
そんなことを思っていたら、扉が開いた。そこにパジャマを着たさとりが立っていた。
さとり「こいし、部屋にいないと思ったら、黒夜さんの部屋にいたの」
こいし「えー、もうお風呂なの?」
どうやらさとりは、こいしのお風呂の順番が来たから呼びにきたらしい。
さとり「いいから早く行って来なさい」
こいし「むー、わかったよ」
こいしは少し不機嫌そうに、部屋を出て行った。
そしてさとりが話しかけてきた。
さとり「黒夜さん、何故こいしが黒夜さんの部屋に?」
夜見「いつ入ったかは知らないけど、いつの間にかいたんだよ 少しびっくりしたけど」
さとり「そうですか ところで、その丸いのはなんですか?」
さとりはそう言って先ほど作った血の球体を指差した。
夜見「あぁ、これか 俺の能力で作ったものだよ」
さとり「黒夜さん、能力があったんですか なんで黙っていたのですか?」
夜見「それが、忘れてて」
するとさとりは、大きなため息をついた。
さとり「まあ、いいですよ それで、能力は一体なんですか?」
夜見「血を操る能力だ まあ、血を操っていろんな形を作ったりとか出来るよ」
さとり「え?じゃ、じゃあ その血は一体、誰のを?」
するとさとりは少し震えていた。そして夜見は説明をした。
夜見「あぁ、心配しなくていいよ そこらで襲ってきた妖怪の血だから」
さとり「え?そ、そうなんですか 良かった」
夜見「ん?なんか言ったか?」
さとり「いえ、なんでもありませんよ あと、こいしの次は黒夜さんの番ですからね」
そう言ってさとりは部屋を出た。次の番というのはお風呂のことだろう。
少し待っているとパジャマを着たこいしが入ってきた。
こいし「お兄ちゃん、お風呂空いたよ」
だが、こいしの髪はまだ濡れていた。
夜見「こいしさん、髪ちゃんと乾かした?」
こいし「乾かしたよ?」
そこで夜見は思った。
夜見(...いや、面倒だからさっとで済ませたな)
夜見「ちょっとこいしさん、一緒に来て」
こいし「ふぇ?なんで?」
夜見「まぁ、いいから」
こいし「うん、わかった」
そして夜見とこいしは一緒に脱衣場に入った。
そこでこいしは夜見に言った。
こいし「お兄ちゃん?私もうお風呂入ったよ?」
すると夜見はドライヤーを持って、こいしの髪を乾かし始めた。
こいし「わ!?お兄ちゃん!?」
夜見「ほら、じっとしてろ」
こいし「う、うん」
しばらく乾かしているとこいしは鼻歌を歌い始めた。どんな歌だかは、まったくわからなかったが。
夜見「どうしたんだ、こいしさん?」
こいし「えへへ、気持ちいい♪」
夜見はおそらく髪に触れている手の動かしかたが気持ちいいのだろうと思った。そしてしばらくすると、こいしの髪は乾かし終わった。
夜見「ほら、終わったぞ」
こいし「ありがとう、お兄ちゃん」
夜見「あぁ、どういたしまして」
そう言ってこいしは、脱衣場を出て行った。そして夜見はお風呂に入ってパジャマを着た後、お風呂を洗ってから自分の部屋に戻った。
夜見(お風呂に入れるってのはやっぱりいいな)
そんなことを思って自分の部屋に入ると、何故かこいしがベッドに座っていた。
夜見「...こいしさん?」
こいし「なぁに、お兄ちゃん?」
夜見「何故、俺の部屋にいるんだ?」
こいし「えへへ、なんでだと思う?」
夜見(...はぁ、少し地上に出るか)
夜見はマントを身に付けて地上へ向かおうとした。だが、何故かこいしも付いてくる。
夜見「こいしさん、なんで付いてくるんだ?」
こいし「え?駄目なの?」
夜見「...はぁ、勝手にしな」
こいし「じゃあ、付いていく♪」
そして夜見とこいしは地上に出た。地上では綺麗な星と月が見えていた。
夜見(やっぱり綺麗な星空だな)
そして夜見はちらりとこいしを見ると、こいしは月をずっと眺めていた。
夜見「...こいしさん、どうしたんだ?月をずっと眺めて?」
こいし「...お兄ちゃん」
こいしは自分を呼んだ為、返事をしてみる。
夜見「ん?どうした?」
すると、こいしは不思議そうな顔でこちらを見た。
こいし「え、どうしたの?お兄ちゃん?」
夜見「え?さっき俺のこと呼んだだろ」
こいし「え?呼んでないよ」
夜見「...そうか、きっと空耳だな」
こいし「そっか ねぇ少し寒いから、そろそろ戻ろう」
夜見「あぁ、そうだな」
そして夜見とこいしは地霊殿に戻った。
そして夜見が部屋に入ろうとした時、こいしに呼び止められた。
こいし「お兄ちゃん」
夜見「ん?なんだ?」
こいし「あ、いや、なんでもない おやすみ」
こいしはそう言って自分の部屋に入っていった。
夜見(なんだったんだ?)
夜見は自分の部屋に入り、机にマントを置いた。そして夜見はベッドに入ってそのまま眠りについた。
こいし(...なんなんだろう、この気持ち)
どうもお風呂場の蓋です。
今回は後半にこいしと夜見をメインとして、話を作ってみました。
こいしの思う気持ちとは一体なんなのでしょうか。
それでは、よければ次回も見てください。