夜見は地上に出ると、日はもう落ちていて、辺りは真っ暗だった。
夜見(もう夜か まぁ、さっき出た時は夕方だったしな)
そして夜見はそんなことを思いながら、適当に歩き始める。
しばらく歩いていると、夜見は湖に出た。そして夜見は湖の近くで座り込んだ。
夜見(はあ、どうするかな)
そんなことを思いながら右手を能力で止血していると、夜見は後ろから声をかけられた。
フランドール「あれ、黒夜?何をしてるの、こんなところで?」
後ろを振り向くと、そこにはフランドールが立っていた。そして夜見はフランドールに言った。
夜見「なんだ、フランドールさんか 子供は家に帰っておきな」
するとフランドールは少しむっとして、夜見に言う。
フランドール「私そんな年じゃないよ そもそも吸血鬼だから、夜に活動するのが普通じゃない?」
夜見「さあな、吸血鬼の普通なんかわからねえよ」
フランドール「まぁ、黒夜は人間だもんね で、黒夜はなんでこんなところにいるの?」
すると夜見は黙り込んだ。
フランドール「...もしかして、聞いちゃいけなかったかな?」
夜見「...いや、別に そう言うフランドールさんも、なんでここにいるんだ?」
フランドール「お姉様が、夜なら湖まで行っていいって言ってたから」
夜見「へぇ、レミリアさんが」
するとフランドールは、夜見の隣に座った。そしてフランドールは夜見に言った。
フランドール「ねぇ、何かお話を聞かせてよ」
夜見「はぁ?お話?」
そう言うと、フランドールは頷いた。
フランドール「そう、私が知らないようなお話」
夜見「お話ねぇ...じゃあ、俺が昔聞いた事のある話でいいか?」
フランドール「うん、いいよ」
そして夜見は、お話をフランドールに聞かせる。
夜見「まぁ、今より少し前の話だ
ある男の子は、とても優しい心を持っていた
その男の子は、困っている人がいたらすぐに助けようとする」
フランドール「へぇ、それで?」
夜見「その男の子はある日、困っている男性を見かけた
そして男の子は声をかけた どうしたの?ってな
そして男性は答えた 実は子供に手伝ってほしいことがあってねっと
そして男の子はその男性を助けることにしたんだ」
フランドール「見ず知らずの男性を?」
夜見「あぁ、そうだ
そして男の子は、男性にある施設に連れて行かれた
そして男の子はそこで実験に利用された」
フランドール「実験?」
夜見「あぁ その実験ってのは、普通の人が、ここで言う能力を人に、無理矢理付与させる実験だったんだ
だが、男の子はその実験に耐えたんだ 男性の為を思ってな
そして月日は流れて、男の子が10歳辺りになったときだ
男の子はある日、その施設の人の会話を聞いた
そして男の子は、ある言葉を耳にしたんだ [神の創造計画]ってのをな」
フランドール「神の創造計画?なにそれ?」
夜見「神の創造計画ってのは、人に無理矢理、神ほどの力を手に入れさせるっていう計画だったんだ
その男の子は、男性に聞いたんだ 計画ってなんだ、どういうことだって
そして男性は答えた それはこの国の為だ お前は俺達に従ってればいいってな
だが男性達は、ある誤算に気付かなかった」
フランドール「ある誤算?」
夜見「それは、男の子がすでに力の使い方を知っていたことだ
男の子は7種類の力が使えた 火、水、氷、風、雷、闇、光がな」
フランドール「へぇ、そんなに まるでパチュリーみたい」
夜見「そして男の子は、その施設の人を信用しなくなり、力を使ったんだ
だが男の子は、力の加減を間違えて、施設の周りの町もろとも壊したんだ
そして男の子は友達も、両親も、大切なものをすべて壊してしまった
それで男の子は身を隠す生活をした この力を2度と使わない為に
そして月日は流れて、男の子は普通の生活に戻った ただ、その男の子はどこかへ姿を消した
その男の子はきっと、別の世界へ幸せを探しに
とまあ、こんな話だ どうだった?」
そして夜見はフランドールに感想を聞くと、フランドールは少し悲しそうな顔をしていた。
フランドール「なんだか、とても悲しいお話だね」
夜見「まあ、こんな話しか知らないしな さてと」
そう言って夜見は立ち上がった。するとフランドールは、夜見に聞いた。
フランドール「どこに行くの?」
夜見「どこか泊まれる場所を探しに行く じゃあな」
夜見はその場を立ち去ろうとしたが、フランドールはある提案をする。
フランドール「じゃあ、紅魔館に泊まってく?お姉様もきっと歓迎するよ」
夜見(紅魔館か 確かに歓迎はしてくれるだろうが...)
そして夜見は、フランドールに言った。
夜見「じゃあ、そうするかな」
すると、フランドールは嬉しそうな顔をした。
フランドール「本当!?じゃあ、お姉様に言ってくる!」
そう言ってフランドールは、紅魔館へ飛んでいった。そして夜見は、歩いて紅魔館へ向かった。
紅魔館の門に着くと、そこにいた美鈴に声をかけられた。
美鈴「あ、黒夜さん お嬢様から話は聞いています どうぞ」
そう言って美鈴は門を開け、道を譲った。そして夜見は美鈴に言う。
夜見「あぁ、世話になる」
だが美鈴は、こう言った。
美鈴「大丈夫ですよ お嬢様も歓迎してるようでしたし」
夜見「そうか すまないな」
そう言って夜見は門をくぐり、紅魔館へ入る。エントランスには咲夜がいた。そして咲夜は夜見に言った。
咲夜「お嬢様がお呼びです ご案内しますので、付いてきてください」
夜見「レミリアさんが?」
咲夜「ええ、なんでもお話があるとか」
夜見「そうか、わかった」
そして夜見は咲夜の後を付いていき、咲夜は扉の前で立ち止まった。そして咲夜は夜見に言った。
咲夜「ここがお嬢様の部屋です では、中へどうぞ」
すると夜見は部屋の前に立ち、扉をノックした。
コンコン
レミリア「良いわよ、入って」
レミリアの許可を得られたので、夜見はレミリアの部屋に入る。
ガチャ
扉の向こうでは、中央の紅い椅子にレミリアは座っていた。そして奥の壁には、ベランダへ出られるガラスの扉があり、横の壁側にはとても大きいベッドがあった。
そしてレミリアは夜見に言った。
レミリア「ようこそ、紅魔館へ」
歓迎された夜見は、レミリアに呼ばれた理由を聞いた。
夜見「よお、レミリアさん 一体なんのようだ?」
すると、レミリアは立ち上がってベランダに出た。ベランダには白いテーブルと2つの椅子があった。そしてレミリアは椅子に座り、夜見に言った。
レミリア「さあ、こっちに来なさい ここで話しましょう」
そして夜見もベランダに出て、椅子に座った。そしてレミリアが質問をした。
レミリア「まず最初に聞くけど、なんで貴方は湖の辺りにいたの?」
その質問に夜見はこう答えた。
夜見「フランドールさんから聞いただろ?泊まれる場所を探してるって」
するとレミリアはこう言う。
レミリア「じゃあ、貴方はいままでどこで寝泊まりしてたのかしら?」
そう言われた夜見は黙ってしまう。そしてレミリアはこう言った。
レミリア「まあ、だいたいどこで寝泊まりしてたかは検討がついてるわ ただわからないのは、何故、貴方が泊まれる場所を探してるってことよ」
すると夜見は口を開いた。
夜見「あいにく、主に出てけと言われたんだ」
その答えにレミリアは、こう言った。
レミリア「あら、それはお気の毒に」
すると夜見はレミリアを睨みながら言った。
夜見「なんだ?馬鹿にしてんのか?」
レミリア「いえ、そんなことはないわ ただ、理由が聞きたかっただけよ」
夜見はそう言われ、レミリアを睨むのをやめた。
夜見「...そうか」
レミリア「それで貴方は紅魔館に泊まるって話だけど、貴方はそれで本当にいいのかしら?」
すると夜見は少し間を空けて、返事をした。
夜見「あぁ、そうだ」
そして夜見はこう付け足した。
夜見「戻れるまではな」
レミリア「あら、結局は戻る気でいるのね」
夜見「まあ、本人も本気で言った訳じゃないことは、わかってるしな」
レミリア「そう、貴方は随分優しいのね」
夜見「優しい、ねえ」
すると夜見は空を見上げ、レミリアに言った。
夜見「優しいだけじゃ、守れるもんも守れねえがな」
それを聞いたレミリアは、夜見に言った。
レミリア「じゃあ、美鈴と手合わせでもしてきたら?」
夜見「...何を言ってんだ、美鈴さんは仕事中だろ?」
レミリア「大丈夫、どうせ誰か来ても2人で撃退すればいいんだから」
そう言われた夜見は立ち上がった。そしてベランダで血の翼を作り、門まで飛び降りた。
門に降り立つと、美鈴はとても驚いていた。
美鈴「わあ!?な、なんだ、黒夜さんじゃないですか 一体どうしたんですか?」
すると夜見は美鈴に向かってこう言った。
夜見「美鈴さん、手合わせしてくれないか?レミリアさんの許可はある」
しかし美鈴は首を横に振った。
美鈴「い、いや、無理ですよ だって黒夜さんはお嬢様に勝てる実力を持ってるんですよ?」
すると夜見はこう言った。
夜見「いや、俺は手合わせ中に能力は使わない それなら美鈴さんには勝機はあるだろ?」
美鈴「...確かにそれなら勝機はありますね ...わかりました、相手になりましょう!異変の時のリベンジマッチです!」
そして夜見が血を空中に分解した瞬間、美鈴は夜見にハイキックをしてくる。しかし夜見は、それを上半身を少し後ろに反らして避ける。そこにカウンターで夜見は回り蹴りをするが、美鈴にガードされる。
美鈴「やっぱり能力無しでも強いですね」
夜見「能力があれば楽なんだがな」
すると美鈴は拳を何度も繰り出してきた。それを夜見は捌き始めた。しかし夜見は捌き切れずに、拳を腹に食らってしまう。
夜見「がふっ!?」
すると夜見はバックステップをして距離を取るが、美鈴は間髪入れずに夜見に向かってくる。
そして美鈴は再び拳を繰り出してくる。すると夜見はその拳を全て捌き始めた。
美鈴「何ですか?さっきは手加減を?」
夜見「...」
すると夜見は一瞬の隙を突いて美鈴に拳を繰り出すが、美鈴はその拳を捌いた。
美鈴「なかなかやりますね そろそろ本気でいきますよ!」
すると美鈴はハイキックをする。それを夜見は再び上半身を反らして避けたが、美鈴は流れるように回り蹴りを繰り出してきた。それを夜見はモロに食らう。
夜見「ぐっ!?」
そして夜見は2mほど後ろに飛ばされ、倒れてしまう。そこで美鈴は高く跳躍して、踵落としをしてきた。それを夜見は転がって避ける。
そして美鈴が踵落としをした場所は、50cmほどへこんでいた。
美鈴「う~ん、やっぱりただでは決めさせてくれませんか」
夜見「...」
そして夜見は立ち上がると、美鈴に向かって回り蹴りをした。しかし美鈴はそれを軽く避ける。
美鈴「おっと、そう簡単にはやられませんよ」
夜見「...」
すると夜見は流れるように、回り蹴りを連続で繰り出してきた。それを美鈴は手で全て捌いた。
美鈴「さっきよりは良い動きです だけど、技のバリエーションが足りないですよ?」
そう言って美鈴は夜見の足を掴むと、夜見の腹に蹴りを繰り出した。それを夜見は食らってしまう。
夜見「がはっ!?」
そして夜見は後ろに倒れてしまう。すると美鈴は夜見に言った。
美鈴「黒夜さん、あの時は弾幕を使っていたから勝てたんですよ?人間が妖怪の身体能力に勝つことはまず不可能です」
だが、夜見は立ち上がって、美鈴に向かって蹴りを繰り出す。しかし美鈴はそれを軽々捌いた。
美鈴「黒夜さん?聞いてます?」
すると夜見は美鈴にパンチとキックを混ぜたコンボを繰り出してきた。それを美鈴は捌くが、そのコンボに驚いていた。
美鈴(なっ!?さっきよりも確実に、捌きの一瞬の隙を狙って攻撃を!?)
すると美鈴はバックステップで距離を取った。そして美鈴は夜見に聞いた。
美鈴「黒夜さん、まだ手加減をしてたのですか?」
すると夜見はこう答えた。
夜見「美鈴さんの動きから動きを学んだんだよ」
美鈴「先ほどの動きを、1度見ただけでですか?」
夜見「ああ、そうだ」
すると美鈴は驚いた。人の動きを1回見ただけで、その動きからそれを自分のものにするのは、まず不可能。しかも美鈴は妖怪である為、人間が動きを真似することはまず無理な話である。しかし夜見はそれをやってのけたのだ。
美鈴「黒夜さん、あなたは本当に人間なのですか?」
夜見「あぁ、そうだ ただの、な」
そう言って夜見は再び美鈴に向かって走り、拳を繰り出す。それを美鈴は掴もうとするが、夜見はその拳を引き、拳を繰り出す勢いを使ってハイキックに切り替えた。だが、美鈴はそれを右腕で受け止める。
美鈴「くっ!?危ないですね」
夜見(やっぱり妖怪の身体能力には追い付けないか)
そして夜見はパンチとキックのコンボを再び繰り出すが、美鈴に全て捌かれてしまう。
美鈴「どうしました?まだまだいけるでしょう!」
夜見「くっ!」
すると夜見は少し後ろに下がり、拳を繰り出した。それに合わせて美鈴も拳を繰り出す。だが、
ぱしっ
レミリア「もう良いわ、今日はこの辺りで止めておきなさい」
レミリアが2人の間に入って、拳を両手で受け止めた。
夜見「レミリアさん?」
美鈴「お、お嬢様!?」
するとレミリアは、2人の拳を放し、そして2人に言った。
レミリア「さあ、もう夕食が出来ているわ 2人とも、早く来なさい」
そう言ってレミリアは紅魔館へと入っていった。そして夜見と美鈴も紅魔館へと入っていく。
夜見と美鈴は食堂に着くと、席には夜見と美鈴、パチュリーと小悪魔以外の全員が座っていた。そして夜見と美鈴は席に座って、夕食を皆で食べ始める。
夜見・レミリア・フランドール・咲夜・美鈴「いただきます」
そして皆で食事をしていると、レミリアは夜見に質問をした。
レミリア「そういえば、黒夜は一体いつまでここに泊まるつもりなの?」
夜見「ん?あぁ、そうだな とりあえず、いざこざが済んだら出ていく」
するとフランドールが夜見に聞いてきた。
フランドール「黒夜、いざこざって何があったの?」
夜見「いや、俺の事情だ フランドールさんは気にしなくていい」
フランドール「ふ~ん、そう そういえば、あのお話って黒夜はどこで聞いたの?」
フランドールがそう言うと、みんなが一斉にこちらを向いた。
レミリア「お話って何かしら?」
レミリアは夜見に聞いてきたので、夜見は答えた。
夜見「あぁ、俺が前に聞いたことのある昔話だよ いつ聞いたかは記憶には無いな」
するとレミリアは夜見に言った。
レミリア「その話、聞かせてくれるかしら?」
夜見「ん?あぁ、別にいいぞ」
そして夜見は、フランドールに聞かせた話を話した。そして聞き終わったみんなは、夜見にこう言った。
レミリア「へぇ、外の世界にはそんな話があるのね」
咲夜「それにしても、他の世界とは一体どこなんですか?」
美鈴「確かに、それは気になりますね」
だが、夜見はこう答えた。
夜見「他の世界ってのは俺にもわからない まあ、元の世界よりはまともな世界なんだろ」
フランドール「でも、もしかしたらもっとひどい世界かもしれないよ?」
そう言われた夜見は、こう返した。
夜見「まあ、その後はそいつ次第だろ」
レミリア「まあ、それもそうね 運命は自分でも変えられるものだし」
皆はそんな話をしながら食事を済ませた。
夜見・レミリア・フランドール・咲夜・美鈴「ごちそうさま」
レミリア「黒夜、貴方はここに残りなさい」
夜見「ん?わかった」
そして2人以外が部屋から出ると、レミリアは夜見に話しかけた。
レミリア「どうだった?美鈴との手合わせは」
夜見「まあ、そうだな もう少し力を付けたいな」
レミリア「それにしても貴方、随分と目がいいのね」
レミリアがそう聞くと夜見は不思議そうに返事をした。
夜見「そうか?別に普通だと思うが?」
レミリア「わかってるの?美鈴は妖怪、その動きを全て見切るなんて人間には無理なのよ?」
レミリアにそう言われた夜見は、ある人物を上げた。
夜見「そんなこと言ったら、霊夢さんとか、魔理沙さんはどうなんだよ?」
レミリア「あいつらは、また別でしょ?貴方はもともと外の人間、外の人間はまず無理なのよ」
夜見「そんなこと言われても、出来るもんは出来るんだよ」
そう言うと、レミリアは立ち上がった。そしてレミリアは夜見にこう言った。
レミリア「なら、付いてきなさい ちょっと試したいから」
夜見「あぁ、わかった」
そしてレミリアに付いていくと紅魔館から出て、紅魔館の裏へ回った。
夜見「へぇ、ずいぶん広い庭だな」
紅魔館の庭は芝生が生えており、ちゃんと手入れされていた。そしてレミリアはそこで夜見に言った。
レミリア「さあ、黒夜 私と弾幕ごっこをしましょう」
夜見「弾幕ごっこ?なんだ?リベンジか?」
レミリア「言ったでしょう、試したいことがあるって」
夜見「あぁ、言ったな」
そしてレミリアは、夜見に言った。
レミリア「貴方は弾幕をひたすら避けなさい 能力の使用は無しよ」
するとレミリアは急に弾幕を放ってきた。
夜見「よっと」
だが夜見はそれを軽々と避ける。
するとレミリアは空を飛び、夜見に弾幕を放ってくる。しかし夜見はそれをひたすら避けていた。
夜見(まあ、この程度なら...)
夜見がそう思っているとレミリアは弾幕の密度を高くした。
夜見「くっ!?危な!?」
だが夜見はその弾幕を間一髪で避けていた。しかし夜見はしばらく避けていると、少し余裕を持って避けれるようになった。
夜見(よし、慣れてきたぞ)
するとレミリアはあるものを取り出した。
レミリア「[神槍 スピア・ザ・グングニル]」
レミリアはスペルカードを取り出し、発動させた。そしてレミリアは紅い槍を持って夜見に急接近した。
夜見「なっ!?」
そしてレミリアは槍を振るったが、夜見は間一髪で横に避けた。そして再びレミリアが接近してきた。
夜見「このやろぉ!」
ガキィン
すると夜見は刀を抜いてレミリアの槍を防いだ。そしてレミリアは夜見に向かって言った。
レミリア「貴方、こんな力じゃどうしようもないわよ?」
するとレミリアは槍をもう1回振るった。そしてそれを夜見は刀で防ぐが、刀は呆気なく飛ばされてしまう。
夜見(駄目だ...勝てねぇ)
夜見がそう思った時、レミリアは槍を夜見に当たる寸前で止めた。そしてレミリアは夜見に言った。
レミリア「これが貴方の実力 弾幕を避けるのは普通レベル、力はせめてさっきのを受け止められるようにはなりなさい」
そう言ってレミリアは槍を消して、紅魔館へと戻っていった。そして夜見はそこで思った。
夜見(これが、俺の実力...駄目だな、こんなんじゃ)
そう思いながら刀を拾うと、後ろから声をかけられた。
フランドール「黒夜?何をしてるの?」
後ろを振り向くと、そこにはフランドールがいた。そして夜見はフランドールに1つ頼み事を言った。
夜見「フランドールさん、すまないが練習相手になってくれないか?」
フランドール「え?別にいいよ それで、私は何をすればいいの?」
そして夜見はこう言った。
夜見「レーヴァテインで、俺に斬りかかってくれ」
するとフランドールはスペルカードを取り出した。
フランドール「うん、わかった じゃあ、いくよ![禁忌 レーヴァテイン]」
するとフランドールは炎の剣を取り出し、夜見に斬りかかってきた。それを夜見は刀で防ぐ。
ガキィン
フランドール「むー、このぉ!」
そしてフランドールは何度もレーヴァテインで斬りかかってくるが、夜見はひたすら刀で防いだ。そして夜見はフランドールに言った。
夜見「フランドールさん、もっと強く斬りかかってきてくれ」
フランドール「防ぎきれなくても知らないからね!」
そう言ってフランドールは思いっきりレーヴァテインを横に振るった。それを夜見は刀の峰に片手を添えて防いだ。
ガキィン
夜見(駄目だ、もっと強い力を防げないと)
そして夜見はフランドールに言った。
夜見「フランドールさん、もっと強くだ」
フランドール「え?で、でも、これ以上強くしたら...」
夜見「いいんだ、気にするな」
フランドール「...本当に知らないからね!」
するとフランドールはさらに力強くレーヴァテインを振るってきた。すると、夜見は防いでいるものの、手の限界がきてしまう。
キィンッ
夜見「くっ!?」
フランドールのレーヴァテインが夜見の刀にぶつかると、夜見の刀は軽々と飛ばされてしまった。
そしてフランドールは、レーヴァテインを夜見に当たる寸前で止めた。
フランドール「おっと、危ない」
夜見「...」
フランドール「ふぅ、疲れた」
するとフランドールはレーヴァテインのスペルカードを解除した。そして夜見は、飛ばされた刀を見ていた。
フランドール「どうしたの?黒夜」
フランドールが夜見に声をかけるが、夜見は黙ったまま刀を拾った。そして夜見は呟いた。
夜見「まだだ、もっと力を付けないと」
レミリア「いえ、その必要はないわ」
するとレミリアが夜見の前に舞い降りた。そして夜見はレミリアに聞いた。
夜見「...どういうことだ?」
レミリア「そのままの意味よ 貴方の力は十分にあるって言っているのよ」
夜見「しかし、俺は...」
レミリア「じゃあ聞くけど、貴方は人間が妖怪の力にかなうと思っているの?」
そこで夜見はレミリアの考えに気付いた。
夜見「まさか、俺の戦う実力を調べるために?」
レミリア「そうよ、貴方は戦うには十分な力があるわ ただ足りないのは経験、それだけよ」
夜見はレミリアに言われると急に笑い出した。
夜見「く、はははははは そうか、そうだよな、妖怪にかなうはずねえよ だって俺は人間なんだから」
レミリア「そう、貴方は人間 妖怪の力にはどうやっても届かない存在 でも、貴方は妖怪に対応する知恵と力がある それを自覚しなさい」
夜見「あぁ、すまないな やっと気づけたよ、俺は人間だ 誰が、なんと言おうとな」
するとレミリアは夜見に聞いてきた。
レミリア「それで?今日はどうするの?やっぱり帰るのかしら?」
するとフランドールは残念そうに言った。
フランドール「えー 黒夜、もう帰っちゃうの?」
夜見「いや、今日は泊まる 明日には帰っても大丈夫だろ」
するとフランドールはとても喜んでいる様子だった。
フランドール「わーい、やったぁ ねぇ、黒夜、弾幕ごっこしようよ」
夜見「ん?あぁ、かまわないぞ」
夜見とフランドールは弾幕ごっこを始めようとしたが、レミリアは2人と止めに入った。
レミリア「今日は止めときなさい、フランは早くお風呂に入って来なさい」
フランドール「むー、せっかく遊べると思ったのに」
レミリア「今日じゃなくてもいいでしょ、また別の機会にしなさい」
夜見「まあ、そうだな フランドールさん、また遊びに来てやる」
夜見がそう言うと、フランドールは納得した様子だった。
フランドール「わかった 約束だからね、黒夜」
夜見「あぁ、わかったよ」
するとフランドールは紅魔館へと戻っていった。そして夜見はレミリアにお礼を言い始めた。
夜見「今日はありがとう、レミリアさん」
するとレミリアは素っ気なく返事をした。
レミリア「お礼なんていいわよ ただ貴方が、勝ちにこだわりすぎてることを気付かせただけよ」
夜見「そんなこと言うけど、フランドールさんと手合わせしてたとき見てたんだろ?」
夜見はフランドールと手合わせをしているときに、レミリアがこっそり様子を見ていたことに気付いていた。
するとレミリアはため息をついた。
レミリア「はぁ、これだから勘のいい奴とかは嫌いなのよ」
そう言ってレミリアは、紅魔館へ戻っていった。そして夜見も紅魔館へ入っていった。
そして夜見はエントランスにいた咲夜に声をかけられた。
咲夜「黒夜様、少しいいでしょうか?」
夜見「ん?なんだ?」
咲夜「お部屋の方なんですが、前回と同じ部屋でよろしいでしょうか?」
夜見「あぁ、別にかまわない ありがとう」
咲夜「いえ、それでは」
そして咲夜は夜見の目の前で姿を消し、夜見は前に泊まっていた部屋へ向かった。
夜見は部屋に入ると、ベッドに横になった。
夜見(十分な力はある、か)
夜見はレミリアに言われた言葉を思い出していた。
夜見(あとは経験だけか さて、どうしたものか)
すると夜見は少し目を瞑った。
夜見「...はぁ」
そして夜見は目を開けると、そこは見覚えのある場所だった。
夜見(ここは...確か、前に見た夢?)
そう、夜見は夢で見た真っ暗な場所にいた。そして夜見は周りを見渡した。
夜見(そうだ、この後!こいしさんは!?)
そして夜見は前にこいしがいるのを見つけ、夜見は急いで駆け寄った。
夜見「こいしさん!?大丈夫か!?」
夜見はこいしに駆け寄ると、ある違和感を感じた。
夜見(なんだ、この違和感?何も、おかしいこと...は...)
すると夜見は気付いた。こいしの第3の目、サードアイが
夜見「なっ!?こいしさん!な、なんでその目が!?」
夜見はこいしに呼びかけるが、こいしは何も返事をしなかった。
夜見「こいしさん!?一体何が!?」
こいし「...」
何度も夜見はこいしに声をかけるが、こいしは一向にに返事をする様子はなかった。
夜見「こいし...さん?」
こいし「...」
するとそこで夜見は目を覚ました。夜見が目にしたのは紅魔館の1室の天井だった。
夜見(...さっきのは、夢? あぁ、いつの間にか寝てたのか)
そう思っていると、部屋の扉が開いた。扉の向こうには咲夜が立っていた。
咲夜「黒夜様、お風呂の準備が出来たのですが...」
夜見「ん?あぁ、わかった」
咲夜「では、ご案内します」
すると夜見は部屋に刀を置いて、咲夜に付いていった。そして咲夜はある部屋の扉の前で止まった。そして咲夜は夜見に言った。
咲夜「ここが脱衣場です 浴室へは、部屋の奥の扉から行けます」
夜見「わかった 案内、ありがとう」
咲夜「では、私はこれで」
そう言って咲夜は、どこかへ行ってしまった。そして夜見は部屋に入った。
脱衣場は地霊殿よりも広く、とても綺麗だった。そして夜見は服を脱いで、浴室へと向かった。
夜見(おお、広いな)
浴室も地霊殿より広く、浴槽は10人は余裕で入れるほど広かった。そして夜見はまず体と頭を洗い、浴槽に浸かった。
夜見(ふぅ、やっぱり風呂はいいな ...それにしてもあの夢、何か関係あるのか?)
夜見は浴槽に浸かりながら、先ほど見た夢について考えていた。
夜見(予知夢?いや、あんな状況にするなってことか?...なんか、嫌な予感がする)
そして夜見は浴槽から出て、脱衣場で体を拭き、頭を乾かした。そして服は何故か置いてあった執事服に着替えた。
そして夜見は脱衣場から出ると、そこには白いパジャマを着たレミリアが立っていた。
レミリア「あら?結構似合ってるじゃない」
夜見「レミリアさんか、この服を選んだのは」
レミリア「ええ、そうよ まあ、他に服がなかったってこともあったんだけどね」
そう言ってレミリアはどこかへ行ってしまった。そして夜見は刀を取りに、部屋へ戻った。
そして夜見は刀を取ると、レミリアの部屋に向かった。
そして夜見はレミリアの部屋の前に着くと、扉をノックした。
コンコン
レミリア「いいわよ、入って」
中からレミリアの声が聞こえたので、夜見は扉を開けた。するとレミリアは、ベランダで夜空を見ていた。
レミリア「あら、黒夜じゃない どうしたのかしら?」
すると夜見はレミリアに向かって言った。
夜見「レミリアさん、すまないが、今日泊まるのは無理そうだ」
レミリア「...どういうことかしら?」
レミリアが理由を聞くと、夜見はこう答えた。
夜見「なんか胸騒ぎがする なんか、急いで戻らないといけない気がするんだ」
レミリア「でも、フランに今日は泊まるって言っちゃったわよ?」
夜見「それについては後で謝る だから、今日は帰ってもいいか?」
するとレミリアはある質問をした。
レミリア「そうね...今の時間は一体何時かしら?」
咲夜「今は0時26分です」
すると、咲夜が夜見の後ろに急に現れ、咲夜がレミリアの質問に答えた。するとレミリアは夜見に言った。
レミリア「もう日付は変わっているわ だから、もう帰って構わないわ」
夜見「...本当にすまない ありがとう、レミリアさん」
レミリア「さっさと帰ってあげなさい 心配なんでしょう?」
夜見「あぁ、本当にありがとう」
そう言って夜見はベランダから飛び降り、血で翼を作って空を舞った。
夜見「服は後で返しに戻る!」
そう言って夜見は地霊殿を目指し、地底への穴へと向かった。
レミリア「...それにしても咲夜、よく嘘をついたわね」
咲夜「やっぱり、ばれていましたか」
咲夜は手に持っている懐中時計を見ると、時間は23時15分を指していた。
咲夜「それにしても、本当に帰らせて良かったのですか?」
レミリア「まあ、黒夜にとっては大切な家族よ それを引き止める訳にはいかないわ」
そしてレミリアはそっと呟いた。
レミリア「今何が必要か、わかったようだしね」
夜見(俺には今、必要なものは無い だけど、地霊殿のみんなには きっと、俺が必要なのかもしれない)
どうも、お風呂場の蓋です。
今回の投稿が、かなり遅れてしまい、楽しみにしていた方には申し訳ないです。
次回からは出来るだけペースを上げて、投稿をしていきたいと思います。
もし、なにかしらの事情により、投稿が遅れる場合には、活動報告の方でお知らせいたします。
それでは、良かったら、また次回も見てください。