紅魔館に入った夜見は廊下を歩きながら咲希とフランドールをどう探すかを悩んでいた。
夜見(紅魔館は広いから、隠れる範囲を決めればよかった 能力を使うのはさすがに反則だしな)
そんなことを考えて歩いていると、前から来ていた妖精メイドに気付かずに、そのまま当たってしまった。するとその妖精メイドはしりもちをついてしまった。
妖精メイド「きゃっ」
夜見「あ!すまない 怪我は無いか?」
妖精メイド「え、えぇ 大丈夫です」
夜見「ほら、手を掴め」
すると夜見は手を差し出した。その手を妖精メイドが掴むと夜見は妖精メイドを引っ張り、起き上がらせた。すると妖精メイドは頭を下げてきた。
妖精メイド「すいません、私の不注意で当たってしまって」
夜見「いや、さっきのは俺が悪かった 考え事をしながら歩いてたからな」
妖精メイド「考え事ですか?」
夜見「あぁ そう言っても、ただ咲希さんとフランドールさんをどう探すかってだけなんだが」
すると妖精メイドはあることを言った。
妖精メイド「そういえばフランドールお嬢様なら、さっき自分の部屋に入っていきましたよ まぁ、その後すぐに出てきましたが」
夜見(あぁ、そうか この手があった)
すると夜見はあることを思い付いた。それは、妖精メイド達から情報を聞くことだった。そうすれば、かくれんぼの鬼にも勝機はあるからだ。
そして夜見は妖精メイドにお礼を言ってその場を後にした。
夜見「ありがとう じゃあな」
妖精メイド「え?ど、どういたしまして」
そして夜見はしばらく歩いていると、見覚えのある妖精メイドが窓を拭いていた。それは異変が終わった後に門まで道案内をしてくれた、青い髪の妖精メイドだった。
そして夜見はその妖精メイドに声をかけた。
夜見「よぉ、メイドさん 久しぶり」
メイド「あ、えっと確か...黒夜さんでいいんですよね?」
夜見「あぁ、そうだ 覚えてくれてたのか」
メイド「えぇ 黒夜さんはよく紅魔館に来るので、名前ぐらいは覚えていた方がいいと思って」
夜見「そうか ところで1ついいか?」
メイド「はい、なんでしょうか?」
そして夜見は咲希とフランドールを見たか質問をした。
夜見「どこかで、咲希さんかフランドールさんを見てないか?」
すると妖精メイドはすぐに答えた。
メイド「え、えっと確か、フランドールお嬢様がキッチンに入ったのを見ましたね 一体何をしてるんですか?」
夜見「あぁ、ちょっとかくれんぼをしててな」
メイド「そうだったんですか あ、ちなみにキッチンはこのまま真っ直ぐ進んで5番目の右の扉です」
メイドが丁寧にキッチンの場所まで説明すると、夜見はお礼を言った。
夜見「そうか、ありがとう じゃあな」
メイド「いえいえ、それでは」
そして夜見はキッチンの扉まで進むと、夜見はキッチンの中に入った。するとキッチンには咲夜がいて、なにやら食材を冷蔵庫の中から出していた。
そして咲夜は夜見に気付くと、声をかけてきた。
咲夜「黒夜様?何故ここにいるのですか?」
夜見「あぁ、すまない 実は咲希さんとフランドールさんとかくれんぼをしててな フランドールさんがキッチンに入ったのを妖精メイドに聞いたんだ」
咲夜「そうですか なら、ご自由にお探しください」
夜見「本当にすまない 迷惑をかけて」
咲夜「いえ、咲希様と妹様の遊び相手をしてくれているのに、迷惑なんてありませんよ」
夜見「そうか ありがとう」
咲夜「どういたしまして」
すると夜見はキッチンの中を探し始めた。夜見はキッチンの棚の陰、棚の中なども見てみたがフランドールはおらず、見つかる気がしなかった。
すると咲夜がクスクスと笑っていた。
咲夜「見つかりませんね もしかしたら、私が来る前にどこかに行ったのかもしれませんね」
夜見「あぁ、そうかもな でも、まだ一応調べてない場所が1つある」
咲夜「そんな場所ありますか?キッチンの中はすべて調べたはずじゃないですか」
夜見「まぁ、まさかとは思うんだけどな」
そう言って夜見は冷蔵庫の扉に手をかけて、冷蔵庫の扉を開けた。すると冷蔵庫の中には震えているフランドールがいた。その光景を見た夜見はため息をついた。
夜見「おい、フランドールさん 危ないだろ」
フランドール「さ、さすがに、ば、ばれないと思ったんだけど」
咲夜「あぁ、見つかってしまいましたね、妹様」
フランドール「そ、そうだね じゃ、じゃあ後4人だね」
夜見「え?4人?」
夜見は不思議に思った。夜見とかくれんぼをしているのは咲希とフランドールだけのはずなので後は咲希だけなのだ。すると夜見はまさかと思ってフランドールに聞いてみた。
夜見「フランドールさん、まさかとは思うが、スペルカードか?」
フランドール「だ、大正解 そ、そうだよ」
すると冷蔵庫の中にいたフランドールが消えた。そう、実はフランドールは隠れる場所を探しているときにスペルカード[禁忌 フォーオブアカインド]を使って人数を増やしていたのだ。よって、後は咲希とフランドール3人の合計4人を探さなければならなかった。
夜見「スペルカードか その手があった」
すると咲夜は、夜見に声をかけた。
咲夜「随分と大変そうですね」
すると夜見は振り返って咲夜に言った。
夜見「いや、別に苦ではないから大丈夫だ」
咲夜「そうですか では引き続きよろしくお願いします」
夜見「あぁ ちなみに咲夜さんはどこかで、咲希さんかフランドールさんを見てないか?」
咲夜「それなら、妹様が図書館に入っていくのを見ましたよ」
夜見「そうか ありがとう」
そして夜見はキッチンを出て、図書館へと向かっていった。夜見は図書館の前まで来ると、ゆっくりと図書館の扉を開けた。
すると夜見は最初にパチュリーのいる場所へ向かった。
しばらくして夜見はパチュリーのいる場所に着くと、パチュリーは椅子に座り、眼鏡をかけて魔道書を読んでいた。そして夜見はパチュリーに声をかけた。
夜見「よぉ、パチュリーさん」
パチュリー「ん?黒夜じゃない 何か用かしら?」
夜見「実はフランドールさんを探しているんだ それでフランドールさんが、図書館に行った話を聞いたんだ」
パチュリー「そう、でも私は見てないわ 探すなら、せめて騒がないでちょうだい」
夜見「あぁ、わかった じゃあな」
そして夜見は図書館の中を歩き回った。しかし、フランドールは一向に見つからなかった。
そして夜見は図書館にフランドールはいない可能性を考え始めていた時、前方に魔道書を本棚にしまっている小悪魔を見つけた。すると夜見は小悪魔に、フランドールを見たかを聞くことにした。
夜見「小悪魔さん、仕事中すまないが少し聞きたい事がある いいか?」
小悪魔「え?あ、黒夜さんですか どうしたんですか?」
夜見「この図書館の中で、フランドールさんを見なかったか?」
小悪魔「あ!確か見ましたよ」
夜見「そうか それで、どこにいたんだ?」
小悪魔「確か、図書館から出ていった所を見ましたよ」
どうやら夜見の考えていた可能性が、当たっていたしまったようだった。そして夜見は小悪魔にお礼を言って、その場を後にした。
夜見「そうか ありがとう、小悪魔さん」
小悪魔「どういたしまして、黒夜さん」
そして夜見は図書館から出るために、扉に手をかけようとした瞬間に扉が開いた。するとそこにはフランドールがいた。
フランドール「あ」
するとフランドールは固まった様子だったので、夜見はフランドールにこう言った。
夜見「...まぁ、なんだ 運が悪かったな」
フランドール「うわ~ やっぱり図書館にいた方がいいと思ったのに~」
夜見「なんか、悪かったな」
フランドール「う~ 負けちゃった~」
そう言うとフランドールは消えてしまった。そして残りは、咲希とフランドール2人となった。
そして夜見は少し悪い気がしたまま咲希とフランドール2人を探しにいった。
しばらく紅魔館の中を歩いていると、夜見はある部屋の前にたどり着いた。
夜見(ここは確か、食堂だったよな 一応探してみるか)
そして夜見は食堂の中を覗いてみたが、誰も隠れている様子は無かった。
夜見(いないか 仕方ない、情報を集めるか)
そして夜見は食堂の扉を閉めた瞬間、後ろから声をかけられた。
?「あ、あの、すいません」
声をかけられた夜見は振り返ると、そこには1人のメイドがいた。そしてメイドは夜見にこう言った。
メイド「すいません 私、今から食堂の掃除をするので退いてくれませんか?」
夜見「あぁ、すまない すぐに退く」
そして夜見はその場から退くと、そのメイドはそのまま食堂へと入った。すると夜見は少し違和感を感じた。
夜見(なんだ?何か違和感が...)
すると夜見は違和感の正体に気付き、急いで食堂の扉を開けた。すると食堂の窓が1つ開いていた。
夜見(しまった さっきのメイド、咲希さんだったのか 変装とか、随分手の込んだ方法を)
そして夜見は食堂の窓から顔を出して周りを見回したが、咲希はどこにも見当たらなかった。
夜見(なんであの時に気付かなかったんだ 仕方ない、紅魔館の中をまた探してみるか)
そして夜見は食堂を出ると、廊下にレミリアがいた。すると夜見に気付いたレミリアは声をかけた。
レミリア「あら、黒夜じゃない どう?仲良く遊んでるかしら?」
すると夜見はレミリアに対してこう答えた。
夜見「あぁ、随分と楽しいもんだ まさかメイドに変装して堂々と俺の前に出てくるとは思わなかった」
レミリア「ふふ、咲希ね あの子、随分面白いことを考えるの かくれんぼで咲希を見つけるのは、相当難しいわよ?」
すると夜見はあることに気が付いた。
夜見「ん?レミリアさん なんで俺達がかくれんぼをしてるって知ってるんだ?」
するとレミリアはクスリと笑って、こう答えた。
レミリア「さっきフランから聞いたのよ フランも楽しそうにしてたから、貴方には感謝しているわ」
夜見「そりゃどうも ところで、フランドールさんとはどこで会ったんだ?」
レミリア「私の部屋よ まぁ、すぐに出ていったけれど」
夜見「そうか まったく、どこにいるんだ」
するとレミリアは夜見にあることを言い出した。
レミリア「そんなに苦戦しているのなら、私も手伝ってあげようかしら?」
すると夜見は、レミリアがそんなことを言い出すとは思っていなかった為、とても驚いた。しかし夜見はその気持ちだけ受け取っておくことにした。
夜見「いや、いい 俺1人で探せる」
レミリア「あら、そう?でも、暇だから手伝ってあげるわ」
しかしレミリアは今度は自分からかくれんぼに参加することを言い出した。そして夜見はため息をついてこう言った。
夜見「...結局、自分が遊びたいだけだろ?」
レミリア「そんなことないわ たまにはフランにも構ってあげないとって思っただけよ」
夜見「そうか 随分と妹想いな姉だな」
レミリア「あら?妹のことを想う姉が不自然かしら?」
夜見(まあ、確かにそうかもな さとりさんも、よくこいしさんのことを心配してるしな)
夜見「まあ、そうかもな 兄弟とか姉妹は血が繋がってるからな」
レミリア「そういうことよ さてと」
するとレミリアは指をパチンッと鳴らした。するとレミリアの前に咲夜が現れた。
咲夜「どうかしましたか?お嬢様」
レミリア「咲希とフランに、私もかくれんぼに参加すると伝えなさい」
咲夜「わかりました」
レミリアが咲夜に命令すると、咲夜は了承してその場から消えてしまった。咲夜はレミリアの命令通りに、咲希とフランドールにレミリアがかくれんぼに参加することを伝えにいったのだろう。
そしてレミリアは夜見に言った。
レミリア「さあ、探しにいきましょう」
夜見「あぁ、そうだな」
そして夜見とレミリアは一緒に咲希とフランドールを探しにいった。そしてレミリアは廊下から窓の外を見て、外に咲希かフランドールがいないかを探していた。
夜見は会話が無いのも少し寂しい感じがしたので、夜見はレミリアに話しかけた。
夜見「そういえばレミリアさん 1つ聞いてもいいか?」
レミリア「いいわよ 何かしら?」
そして夜見はレミリアにある質問をした。
夜見「レミリアさん自身は料理とかしたりするもんなのか?」
レミリア「なんで、そんなことを聞くのかしら?」
夜見「いや、お嬢様ってよく料理はメイドに作らせてるけど、自分は料理出来るのか疑問に思ってな」
夜見(まあ実際は、さとりさんと同じように料理したこと無いのかと思っただけなんだけどな)
するとレミリアは、夜見にこう答えた。
レミリア「まあ、料理は自分ではそんなにしないけど、出来ないことは無いわ 一通りの家事は自分で出来るもの」
夜見「へえ、意外だな レミリアさんが料理出来るだなんて あんまり想像出来ないな」
レミリア「紅魔館の主だからといって、全部メイド達にやらせて自分は何も出来なくていいというわけでは無いわ 生きる上で必要な知識は学ぶのが当たり前じゃないかしら?」
そして夜見はそのレミリアの話には、とても共感していた。
夜見「まあ、確かにな 俺もあっちでは1人暮らしだったし、生活に必要な知識が重要なのはよくわかる」
するとレミリアは少し驚いた様子で夜見に言った。
レミリア「あら、貴方は1人暮らしだったのね そっちの方が意外だったわ」
夜見「そうか?別に普通じゃないか」
レミリア「パチェから聞いた話だと、外の世界では大体仕事に就いて資金が出来てから1人暮らしをするって聞いたわ なのに、なんで貴方は1人暮らしをしてたのかしら?」
そして夜見は思い詰めることも無く、普通に答えた。
夜見「なんでって、俺は小さい頃に両親を亡くしたんだ」
するとレミリアは、急に夜見の方を見て言い出した。
レミリア「あ、そ、そうなのね 悪かったわね、変なことを聞いて」
夜見「別にいい、もう昔のことだ」
レミリア「そ、そう」
そして夜見とレミリアは廊下を歩き続けていたが、レミリアは少し気まずそうにしていた。すると夜見はレミリアにこう声をかけた。
夜見「レミリアさん、別に気にしなくていい 昔のことは変わらないんだから」
レミリア「え?...確かに、私が気を使ったら、貴方まで気を使っちゃうものね」
夜見「まあ、どうでもいいという訳じゃないが、別にレミリアさんが気にすることでもないしな」
レミリア「そうね 貴方の事情を私が気にしすぎても仕方ないわよね」
夜見「まあ、とりあえず さっさと咲希さんもフランドールさんを探さないとな」
レミリア「そうね あの子達を待たせちゃ悪いものね」
そして夜見とレミリアは再び咲希とフランドールを探して廊下を歩いていたが、一向に見つかる気配がなかった。
するとレミリアが夜見にこう言った。
レミリア「...とは言っても、なかなか見つからないものね」
夜見「まあ、紅魔館って随分広いからな 隠れられる場所もたくさんあるだろうし、仕方無い」
レミリア「そうね 咲夜の能力のおかげでこうやって、広い紅魔館になっているものね」
すると夜見は少し疑問に思った。
夜見「咲夜さんの能力?どういうことだ?」
レミリア「あぁ、そういえば言ってなかったわね 紅魔館の部屋や廊下は、咲夜の能力で少し広くしているのよ おかげで広々とした館になってるわ」
すると、夜見はレミリアの言っていることに納得した。
夜見「あぁ、咲夜さんの空間操作の能力か」
レミリア「今思っても、立派な従者だわ おかげで快適に暮らせているわ」
夜見「それは随分と幸せな生活だな」
レミリア「そうね、私にはちゃんと家族がいる 嬉しいものよ」
夜見「そうか まあ、俺にも家族って言ってくれる優しい家族がいる 嬉しいもんだ」
レミリア「そう 良かったわね...あ、いたわ 噴水の裏に隠れているわね」
そしてレミリアは窓から外を指したので、夜見は窓の外を見てみた。すると外では、噴水の門側の方に白い日傘が見えた。日傘の陰から綺麗な色をした羽が飛び出て見えるので、フランドールに間違いなかった。
すると夜見は窓を開けて、血で羽を作ってフランドールの所まで飛んでいった。
夜見「フランドールさん、上からじゃ普通に見えたぞ」
夜見がそう言うと、フランドールは顔を上げて夜見に言った。
フランドール「え?ちょっと黒夜、上の階から見つけるのはずるいよぉ」
夜見「いや、実際見つけたのはレミリアさんだ」
フランドール「え?お姉様が?」
夜見がそう言うとフランドールは立ち上がって、夜見が外に出た窓を見た。すると廊下ではレミリアがこちらに手を振っていた。
フランドール「もー!お姉様、少しは手加減してよー!」
レミリア「あら?そんなとこに隠れてたフランが悪いんじゃない?もっと頭を使いなさい」
フランドール「もー!お姉様の意地悪!」
フランドールはそう言うと、その場から消えてしまった。そして夜見は日傘を拾って先ほどの窓から紅魔館の中に入って血を分解し、レミリアに言った。
夜見「レミリアさん、フランドールさん少し怒ってたぞ 良いのか?」
するとレミリアはこう言った。
レミリア「かくれんぼと言っても、頭を使わなければすぐにばれてしまう フランにはまず、考えることをさせないといけないのよ」
すると夜見はレミリアの言ったことに納得した。
夜見(なんだ、結局フランドールさんの為か どこまで妹想いなんだか)
そして再び夜見とレミリアは廊下を歩いていると、レミリアは夜見にこう言い出した。
レミリア「このままじゃ埒が空かないわね どうしましょう」
夜見「それなら、片っ端から妖精メイドから誰か見たか聞き込むか?」
レミリア「それも埒が空かないじゃない」
するとレミリアは夜見にある提案をした。
レミリア「そうね、貴方は外を探してくれないかしら?私は紅魔館の中を探すわ」
しかし夜見はその提案に疑問を抱いた。
夜見「俺が外を?まあ、別に構わないが、目星は付いてるのか?」
するとレミリアは笑顔でこう返した。
レミリア「大丈夫よ フランの考えそうなことは大体わかってるつもりよ」
夜見「そうか、わかった じゃあ外を探してくる」
すると夜見は再び血で翼を作り出し、窓を開けて飛び始めた。
そして夜見は紅魔館の屋上まで飛ぶと、辺りを見渡し始めた。しかし、外に誰かがいる様子はなかった。
夜見(いないな やっぱり紅魔館の中なのか?)
夜見はそんなとこを考えていたが、とりあえず紅魔館の外をもう少し見ておくことにした。
しばらく経った後、白い日傘を指したレミリアが屋上に飛んできて、夜見に話しかけてきた。
レミリア「どうかしら?誰かいたかしら?」
夜見「いや、まったくだ そっちはどうだった?」
するとレミリアは微笑んで、夜見に言った。
レミリア「ふふ、フランを見つけたわよ 私の部屋に隠れていたわ」
夜見「へえ、そうか じゃあ後は咲希さんだけだな」
レミリア「そうね さてと、私はフランの話し相手をしないといけないから、後は任せたわよ」
夜見「わかったよ」
そして夜見とレミリアはベランダに降り、レミリアの部屋から紅魔館の中へと戻った。するとレミリアの部屋にはフランドールがいた。
フランドール「あ、黒夜 私、見つかっちゃったよ」
夜見「あぁ、レミリアさんから聞いたよ さすがに姉には勝てなかったな、フランドールさん」
フランドール「もー お姉様の力を借りるなんてずるいよ、黒夜」
レミリア「あら?でも私が参加しちゃいけないなんてルールは無いはずよ、フラン」
するとフランドールはそっぽ向いてしまった。
フランドール「お姉様の意地悪 お姉様は私の考えることは、ほとんどわかるじゃん」
レミリア「そうよ だから参加したのよ」
するとフランドールはレミリアの部屋を出て、廊下でこう言った。
フランドール「お姉様が意地悪するなら、お姉様のプリン食べてやる!」
そしてフランドールはどこかへ飛んでいってしまった。するとレミリアは怒った様子で部屋を急いで出た。
レミリア「待ちなさい、フラン!貴女、昨日食べたでしょ!」
そしてレミリアも同じように廊下を飛んでどこかへいってしまった。そしてその場に残った夜見はそっと呟いた。
夜見「随分と仲いいな あの姉妹は」
そして夜見も部屋を出ると、廊下にちょうど妖精メイドがいたので夜見は、咲希の居場所を知っているか聞いてみることにした。
夜見「ちょっといいか?メイドさん」
妖精メイド「はい?一体なんですか?」
夜見「咲希さんをどこかで見なかったか?かくれんぼをしてるんだ」
すると妖精メイドは目線を逸らして明らかに動揺していた。
妖精メイド「え、い、いや、知らないですよ~?」
夜見「...なんだ、咲希さんに口止めでもされたか」
すると妖精メイドはしょんぼりした様子で言った。
妖精メイド「...はい、そうです [絶対に捕まらない!] と意気込んでいたので」
夜見(まあ、仕方ないか 最後は情報無しで探してみるか)
そして夜見は咲希だけは情報を集めないで探すことにした。
夜見「じゃあ、仕方ないな 頑張って探してみる」
妖精メイド「そ、そうですか 頑張ってください」
そして夜見は再び紅魔館の中を探し回ってみたが、少しも咲希を見つけられる気がしなかった。最終的には紅魔館の中を一通り見て回ったが、咲希を見つけられることが出来なかった。
夜見(一通り見たけど、一体どこに行ったんだ?まだ見てない場所なんてあったか?)
そして夜見は紅魔館の中である場所があったことを思い出した。
夜見(もしかして、あそこか?いや、あそこしかないな)
すると夜見は1階に行き、ある扉の前に着いた。そして夜見はその扉を開けると、その先には地下へ続く階段があった。
夜見(フランドールさんが前にいた部屋、もうここしかないな)
そして夜見は地下に向かって、ひとつひとつ階段を下りていった。そして階段が終わると、目の前にある扉をゆっくりと開けた。するとその部屋には大量の箱が置かれていて、物置状態になっていた。
夜見(もう使ってないから、物置にしたのか さてと咲希さんはどこかな?)
そして夜見は1つずつ箱をどかし始めると、奥の方に頭が見えた。おそらく咲希の頭だろうと思い、夜見はどんどん箱をどかしていくと、急に奥にいた人物が立ち上がった。
咲希「待って!無理だよ、降参!」
すると夜見は持っていた箱を床に置いて、ため息をついた。
夜見「やっぱり咲希さんだったか よし、これで全員だな」
すると咲希は夜見の目の前まで飛んできたが、咲希は少し怒った様子だった。
咲希「もー、少しは手加減してよ 大人気ない」
夜見「大人気ないって、ただが遊びに大人気ないも何も無いだろ?」
咲希「小さい子には手加減してって言ってるの!」
夜見「わかったよ、次からそうする」
咲希「じゃあ、私は先にフランお姉ちゃんの所に戻ってるからね」
そう言って咲希は部屋を出ていき、夜見は部屋の箱を元の位置に戻してから部屋を出た。
そして夜見が廊下に出ると、そこには咲夜がいた。すると咲夜が夜見に話しかけてきた。
咲夜「黒夜様、お嬢様がをお呼びです」
夜見「ん?そうか、ありがとう それで、レミリアさんはどこにいるんだ?」
咲夜「お嬢様は今、自室にいます」
夜見「そうか、わかった すぐに行く」
そして夜見はレミリアの部屋の前まで来ると、扉をノックする。すると中からレミリアの声がした。
レミリア「いいわよ、入って」
そして夜見は扉を開けると、レミリアは中央にある椅子に座っていた。そしてレミリアは夜見に話しかけてきた。
レミリア「咲希を見つけたそうね、ご苦労様」
夜見「あぁ、さすがに小さい子の相手は疲れるな」
レミリア「そうね、咲希は元気だから時々顔を出してくれると、こっちも助かるわ」
夜見「あぁ つまり、たまに相手をしてやってくれと」
するとレミリアは笑顔で言ってきた。
レミリア「話が早いわね、そういうことよ」
夜見「はぁ まあ、仕事が無い時には顔を出すよ」
レミリア「そうしてもらうと、助かるわ」
そして夜見は、ふと気になったことをレミリアに聞いてみた。
夜見「そういえばフランドールさんは結局、レミリアさんのプリンを食べたのか?」
レミリア「いえ、咲夜が止めててくれたわ」
夜見「そうか、それは良かったな さてと、そろそろ俺は帰るかな」
そして夜見は部屋を出ようとすると、レミリアがひき止めた。
レミリア「待ちなさい、実はまだ仕事をしてほしいのよ」
すると夜見は立ち止まって振り返った。
夜見「おいおい、俺は便利屋じゃないんだが? なんだよ一体」
レミリア「そんなことを言っても、仕事の内容は聞くのね」
夜見「まあ、異変が終わった後に1週間も世話になったからな それで、仕事は一体なんだ?」
するとレミリアは指をパチンッと鳴らすと、咲夜が手提げ袋を持って現れた。そしてレミリアが仕事の内容を説明し始めた。
レミリア「まあ、ただ単純なことよ その袋の中にメモとお金が入ってるから、人里でお使いをしてほしいの」
夜見「...いや、お使いなら咲夜さんに任せればいいだろ なんで俺が?」
レミリア「咲夜にはいつも働いてもらってるから、少しは休んでほしいのよ」
すると咲夜がレミリアに話しかけ始めた。
咲夜「あの、お嬢様 何も黒夜様にお使いをさせなくても、私が行くので大丈夫ですよ?」
レミリア「何を言ってるの、咲夜 私は貴女の負担を減らすために言ってるのよ?」
咲夜「いえ、私は「あーもう、わかったよ お使い行ってくるよ」え、黒夜様?」
すると夜見は半ば強引に咲夜から手提げ袋を取って、お使いに出掛け始めた。
夜見(咲夜さんを休ませたい気持ちはわかるけど、さすがに心配しすぎだろ)
そして夜見はレミリアの少し不器用な優しさに呆れながら、紅魔館を出て人里へ向かった。
どうもお風呂場の蓋です。
気付けはもう年号が令和になっており、月日が流れるのは早いと感じます。
令和でも、この作品を見てくれれば嬉しいかぎりです。
では、よければ次回も見てください。