夜見(...あれ?確か俺は...)
夜見は宙にフワフワと浮かぶ感触を感じながら目を閉じた真っ暗な視界で、自分の身に何が起きたのかを考えていた。そしてしばらく考えていると夜見はようやく何が起きたのかを思い出した。
夜見(...あぁ、そうだった 俺はこいしさんの目の前で死んだんだっけな...はは、情けねぇな またこうやって目の前で消えていくんだな)
夜見は自分の心の中で後悔をしながら過去のことを思い出していると、急に背中が地面に着いた感触がした。そして夜見は不思議に思って目を開けてみると目の前には白い天井が見えた。
夜見(...白い天井 ...ここは?)
そして夜見は体を起こして立ち上がると周囲を見渡すと、そこは一辺が30m程ある正方形の形をした白い部屋だった。その部屋は明かりが見当たらないのに何故かとても明るかった。
そして夜見は自分の体を見てみるとあることに気が付いた。
夜見(あれ?服が1つも傷付いてない?)
夜見の服装は何故か腰に挿していた夜刀の鞘と被っていたマントは無かったものの、着ていた制服は何故か無傷の状態だったのだ。そして夜見は妖夢に斬られた筈の制服のことを考えていたが、ある音を耳にした。
ジャラ
夜見(...なんだ?)
夜見は鎖が揺れるような音を耳にして、音のした正面の壁の方を見るとそこには腕を組ながら壁に背中を預けて立っている人物のような者がいた。
[人物のような]と言う訳は、その人物が不可思議な姿をしていたからだ。
その人物は全身が光を呑み込むような真っ黒な色をしていて、その体は壊れかけのテレビに映っているように不安定にぶれており、いくつもの鉄の鎖が巻かれて端は垂れ下がっていたのだ。そしてその人物には顔は無く、ただ口の部分は白く見えていた。
夜見(なっ!?何故あいつが!?)
そして夜見はその黒い人物の目の前まで走っていって目の前まで来ると、黒い人物はこちらの方を見るように頭を上げて白い口を三日月のような形にしてニヤリと笑った。
夜見「何故お前の封印が少し外れているんだ!答えろ!」
?「...さぁな?でもココロアたりはあるんじゃあないかなぁ、クロヨルヤミ...いや、フクサンブツってイったホウがタダしいか」
その黒い人物が口を開くとその声は夜見の声にテレビの砂嵐を混ぜたような声をしていた。
すると夜見は目を見開いて目の前の黒い人物の首に右手を当てて壁に押し付けながら首を絞め、声を荒げながらこう言った。
夜見「その呼び方で俺を呼ぶな!」
?「...ナニをオコってるんだ?マチガったことはイってないだろう おマエはただのフクサンブツだろう?」
夜見「黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!俺は副産物なんかじゃない!俺は俺だ!」
?「...あっそ」
その瞬間、夜見の視界が急にぶれて目の前にいた黒い人物がいきなり離れていった。いや、正確には夜見が後ろへいきなり吹き飛んでいった。
夜見「なっ!?」
ダアアアァァァン
夜見「ぶっ!?はかっ!」
そして夜見は一瞬の内に背後の壁に叩き付けられた。その威力はフランドールに殴られた方がまだ助かる見込みがあるんじゃないかと思わせるような威力だったのだが、壁がへこむこともなければ欠けることもなく夜見は背中と腹に強烈な痛みを感じた。
夜見「な、にが...?」
ドサッ
そして夜見は全身に力が入らず地面に座り込むように倒れてしまい、夜見は何度も咳き込んだが血が出ることもなければ、あんな威力で吹き飛ばされたのにも関わらず意識はちゃんとはっきりとしていた。そして夜見は黒い人物の方を見ると黒い人物は右手に付いた埃を払うように右手を振っていた。
?「あ~あ、やっぱりこれしかチカラはデねぇかぁ やっぱこのクサリのせいかぁ?」
夜見(これしか...だと?)
その黒い人物の行動と言葉から察するに黒い人物は夜見の腹を右手で殴って吹き飛ばしたものの、本来の力が体に巻かれた鎖によって出せないことに少し不満に思っているようだ。しかしそれなら鎖を外して殴ればいいのだが、その黒い人物は鎖を掴んで外そうとするが何故か体から外れることはなかった。
?「ちっ!やっぱりハズれねぇか」
そして夜見は腕に力を入れてなんとか項垂れたようになりながらも立ち上がって黒い人物を睨み付けると、その黒い人物は歩いてきながらヘラヘラしてこう言ってきた。
?「ことごとくオレのことがキラいみたいだなぁ?それならよぉ...」
そう言って黒い人物は右手を右に伸ばすとどこからともなく刀が現れて右手でその刀を握った。そして黒い人物は刀を鞘から引き抜くと鞘を放り捨てて刀を夜見の方に向かって投げると、その刀は夜見の頬を浅く掠めて壁に当たると乾いた音を立てて地面に落ちた。
?「ほら、カタナはアツカえるんだろ?だったらそれでオレを止めて、またカンゼンにフウインしてみたらどうだ?」
そう言って黒い人物は挑発をすると夜見はその刀を拾って右手で構えるとその黒い人物に向かって走り出した。
そして夜見は黒い人物に向かって刀を振るが軽々と躱されてしまった。
?「おいおいどうしたんだぁ?そんなハヤさなんてメをトじてたってカワせるぜぇ」
夜見「ちっ!黙れ!」
そして夜見は何度も黒い人物に向かって刀を振るが黒い人物は夜見の刀を全て身を少しだけ反らして躱していた。
?「ほらほら、こんなもんかぁ?よくこんなでイきてこられたもんだなぁ?」
夜見「くっ!うるせぇ!」
そして夜見は黒い人物に突きを放とうとした瞬間に再び視界がぶれ、黒い人物が遠ざかっていった。何故なら黒い人物は夜見が突きを放つのと同時に一瞬で懐に入って掌底で夜見を突き飛ばしたからだ。
夜見「ぐあっ!?がっ!ぐっ...かは!」
そして夜見は地面を2,3回バウンドして地面を転がると壁に体が当たって止まったものの、夜見は胸に強烈な痛みが走っていた。
?「あっはっはっは、やっぱりヨワいねぇ そんなんじゃあ、ナンネンタってもオわらないぜぇ?」
夜見「ぐっ!うぅ...黙...れ...」
そう言って夜見はなんとか立ち上がるが黒い人物は夜見に向かってこう言った。
?「まぁ、セイゼイガンバりな?ナンドやってもオナじだけどな」
夜見「ちっ!黙りやがれ!」
そして夜見は再び黒い人物との距離を詰めて両手で刀を黒い人物の頭に向けて振り下ろすと、黒い人物は何故か呆れた様子で避けるような仕草をしなかった。すると夜見の刀が黒い人物の頭に当たる寸前に何故か刀の動きが止まった。
夜見「なっ!?」
?「はぁ、つまんねえなぁ」
夜見の振り下ろした刀の刃の所を見てみると、なんと黒い人物が刀の刃を右手の親指と人差し指で摘まんで止めていたのだ。そして黒い人物が指に力を少しだけ込めると刀の刀身にヒビが入り、刀身を軽々と折られてしまった。
すると夜見は後ろに跳んで下がりながら折れた刀を黒い人物に投げつけるが、黒い人物はその折れた刀を手に取った。
?「いいか?カタナってのはこうやってツカうんだよ」
そして黒い人物が折れた刀をこちらに向けたかと思うと一瞬にして黒い人物が姿を消した。
夜見「なっ!?何処
すると次の瞬間に何故か急に声が出なくなったかと思うと夜見の頭がゴロンと背後に落ちて夜見の体は膝から崩れ落ちるように倒れたのだが、夜見の頭と体からは何故か血が出てこなかった。そして黒い人物はいつの間にか夜見の背後の方に立っており、その黒い人物が指をパチンッと鳴らすと落ちた夜見の頭が消え、夜見の体から頭が生えてきた。
夜見「ぶはぁ!?はぁ、はぁ」
すると夜見は水中から水面に上がってやっと息が出来たかのように息を荒くしながら立ち上がると黒い人物は笑いながら夜見にこう言ってきた。
?「ヨかったなぁ、ここがセイシンテキクウカンじゃなかったらイマゴロおマエはシんでたぜ?」
夜見「ちっ!黙れ!お前には絶対に負けねぇ!」
?「へぇ?オレよりもヨワいフクサンブツがどうやって?」
夜見「こうするんだよ!」
そして夜見は自分の両手にハンドガンを出現させると黒い人物に向けて容赦なく乱射をした。すると黒い人物は折れた刀で弾丸を弾きながら夜見にこう言った。
?「へぇ、やっぱりおマエもモノをダせるんだな」
夜見「この精神的空間は自分のイメージする物が実現する!つまりはお前も俺も思った物が出せるってことなんだよ!」
そして夜見はハンドガンの弾を全て撃ち尽くすとハンドガンを捨て、刀をイメージして取り出すと両手で構えて黒い人物に斬りかかった。しかし黒い人物は折れた刀をを持った刀で軽々と防いだ。
?「ザンネンだったなぁ、フクサンブツ」
夜見「黙れクソ野郎が!」
そして夜見は無理やり押しきって黒い人物を後退させると斬撃を放つが、黒い人物は刀を持っていない手を斬撃に向けると斬撃を握り潰し、折れた刀を振って夜見よりも大きい斬撃を放った。
夜見「くっ!?クッソがああぁぁ!」
そして夜見は黒い人物の放った斬撃に下から斬り上げようとするが刀と斬撃の間で火花が散って夜見の刀が止まった。しかし、しばらく夜見はなんとか斬撃を斬り上げようと力を込めているとやっとの思いで斬撃を斬り上げた。
チュドオオオォォォン
そして斬撃は夜見の背後の壁に当たると斬撃は爆発して煙を舞い上がらせた。その光景を見ていた黒い人物はその夜見の行動に感心していた。
?「まさかフクサンブツがここまでやるとはなぁ、チカラのツヨさはいまだにケンザイしてるんだな」
夜見「うるせぇ、ゴミ野郎!」
そう言って夜見は刀を左手に持って逆手持ちにして新たに右手に全長180cmを越える両刃の剣を肩に担いで狼の型で構えると黒い人物に向かって走り出した。
?「ロウのカタだったかぁ、そのカマえはぁ タシかにカタナのツカいカタによってツイゲキやアイテのイヒョウをツいてコウゲキできるがぁ...」
夜見「ぶっ潰れろ!」
そして夜見が右手の剣で黒い人物を上から潰すように振り下ろしたが、黒い人物は目の前のから消えたかと思うと夜見の目の前に一瞬で移動してきた。
?「カタナとカラダのアイダにハイっちまったらイミはナいよなぁ?フクサンブツ」
夜見「なっ!?」
そして夜見は目の前に黒い人物の不敵な笑みが見えたかと思うと、夜見は黒い人物に顔を鷲掴みにされて地面に叩き付けられた。そして黒い人物は倒れた夜見の顔を鷲掴みしたまま手に力を込めると夜見の頭はバラバラに砕け散った。
?「2カイメだ、フクサンブツ」
そして黒い人物は夜見と距離を取って再び指をパチンッと鳴らすと夜見の砕け散った頭の破片は消えて夜見の体から頭が生えてきて、夜見は即座に立ち上がると右手の剣を捨てて左手の刀を両手で構えた。
夜見「がはぁ!はぁ、はぁ...くそったれが!」
?「イっただろう?ナンドやってもオナじだと だからそこで、1つトリヒキをしないか?」
黒い人物がそう言うと夜見はその黒い人物の言った取引について聞くことにした。
夜見「...取引だと?」
?「あぁ、そうだぁ でもまずはイマのジョウキョウをセツメイしてやる」
そして黒い人物はそう言うと今の状況について話し始めた。
?「まず、このセイシンテキクウカンにいるジョウタイだと、ジッサイのセカイのジカンはゆっくりススんでいるんだ そしてジツは、まだおマエのニクタイからタマシイはまだヌけきってねぇで、まだニクタイとツナがっているジョウタイなんだよ」
夜見「...だが、この精神的空間から出たとしてもすぐに魂が抜けきるだけだ それと取引に何の関係がある?」
黒い人物の説明を聞いてそう言った夜見は黒い人物にそう聞き返すと黒い人物はこんなことを言った。
?「もし、タスかるホウホウをオレがシっているすれば?」
夜見「なっ!?」
夜見は驚きのあまりに声を漏らすと黒い人物は話を続けた。
?「オレもここでクちハてるのはゴメンだからな そこでオレがタスけてやってもいいが、ジョウケンがある」
夜見「...条件?」
夜見がそう聞き返すと黒い人物は自分に巻き付いていて鎖の垂れ下がっている部分を手に取ってこう言った。
?「オレをここからカイホウしてオレをジユウにすることだ、そうしねぇとオレはおマエのイシキとウツりカわることがデキねぇからなぁ そうすればオレがおマエのダイジにしている、あのオンナのガキだけはタスけてやるよ」
夜見「...なら断る」
その条件を出された瞬間に夜見はその条件をすぐに拒否した。
仮にこの黒い人物の言っている話は本当だったとしてもこいしだけが助かってさとりや燐に空、他のみんなは助からないと言うことになる。そしてなにより、夜見はこの黒い人物を解放するのは自分が過去に心に決めたことに反しているのだ。
?「ほぅ?まさかミズカらジブンがタスかるシュダンをキりスてるとはなぁ つまりおマエはここでクちハてるのがノゾみなのか?」
夜見「いや、俺はお前を完全に封印し...」
夜見は完全に言い切らないで言葉に詰まり、あることに気付いた。そして黒い人物は夜見が気付いたことを把握していた。
?「キヅいたようだな?どうしてオレのフウインがスコしトかれているのか、そしてオレをフタタびフウインしたらどうなるのか」
黒い人物がそう夜見に聞くと夜見は片手で頭を抱えて混乱していた。
夜見「まさか...いや、そんなことがある筈が...」
?「ジッサイにイマオきているんだよぉ、おマエがオレのフウインをトいたというジジツがなぁ」
黒い人物が夜見の思っていたことを口にすると、更に黒い人物は口を開き続けた。
?「いやぁ、ホントウにありがてぇなぁ まさかフウインがスコしでもトけるヒがクるなんてなぁ」
黒い人物がそう言うと夜見は少し冷静になって、黒い人物の封印が緩んだ理由と再び封印したらどうなるのかを考え始めた。
夜見(まさか、こいしさんと一緒にいる時たまに心開いたときにあいつの封印が少し解けた?そしてまた完全に封印をしてしまったら俺は...)
?「あぁ、おマエの思っているトオりだ おマエがココロをヒラいたシュンカンにオレのフウインがスコしトかれたんだよ、おカゲでオレはこうしてクサリにカンゼンにシバられずにウゴけるんだ」
夜見(くそ!油断した!まさかこんなことになるだなんて!しかもこのまま完全に封印が解けたら!)
?「まぁ、そのままフウインがトけたらヨかったんだけどなぁ そしたらまたムカシみたいに...
黒い人物が何かを言いかけたその瞬間に、夜見は体が勝手に動いたと思ったら夜見は黒い人物に向かって走り出して刀を振り下ろしていた。しかし黒い人物はその刀を軽々と躱した。
夜見「それ以上言うな!」
?「は?どうしたんだよキュウに?まさか、あの「それ以上言うなと言ってるだろ!」
黒い人物が再び何かを言いかけると夜見は黒い人物を刀で斬ろうとするが、再び軽々と黒い人物が刀を躱すと夜見は叫んだ。
夜見「そもそも、お前は自分が起こした許されない罪を忘れた訳じゃないだろうなぁ!」
?「いや、あれはおマエのオカしたツミだろう?」
黒い人物がそう言うと夜見の動きが一瞬止まってしまった。すると、その隙を狙って黒い人物は夜見の首を掴んで壁まで跳ぶと夜見を壁に押し付けながら首を締め始めた。
ドオオオォォォン
夜見「がっ!?かっ!?」
いきなり背中が壁に衝突して肺の空気が一気に出されて驚いた夜見は、一瞬だけ呼吸が出来なくなると黒い人物は夜見にこう言った。
?「おマエ、ジブンがどうしてトまったかわかるか?それは、おマエジシンがジブンでオカしたツミだってミトめてるからなんだよ」
夜見「ぐっ!があっ!ち、違う!あれは俺じゃない!あれはお前がやったことだ!」
夜見がそう言うと黒い人物はニヤリと笑うと腕に更に力を込めた。すると夜見は呼吸が出来なくなり黒い人物の首を絞めている腕を掴んで苦しみだした。
夜見「ぐっ!?かはっ!かっ!」
?「おいおい、さっきまでのイセイはイッタイなんだったんだぁ?」
夜見「くっ!か...はっ...」
そして夜見の視界がぼやけ始めて黒い人物の笑っている顔を最後に視界が暗くなろうとしたそのときだった。
バチッ
?「なっ!?」
何か電気が走るような音が聞こえたと思った瞬間、黒い人物がいきなり吹き飛ばされたのだ。そして黒い人物が地面を転がり、壁に背がついてようやく止まって立ち上がると夜見向かって黒い人物はこんなことを言い出した。
?「ぐっ!てめぇ、イマナニをしやがった!」
夜見「かはっ!げほっ!はぁ、はぁ 一体...何が?」
黒い人物がそう言うが、肝心の夜見も何があって何故黒い人物が吹き飛ばされたのかがわからずに立ち上がると、黒い人物は立ち上がって舌打ちをするとこう言った。
?「ちっ、ナめやがってぇ ぶっツブしてやる!」
そして黒い人物が消えたかと思うと夜見の後ろに一瞬で回り込み夜見の頭に拳を振るうと夜見の体は吹き飛ばされて仰向けに倒れ、頭が砕け散った。
?「まだまだ!おマエがカナわないとジュウブンにわかって、ココロがぶっツブれるまでコロしてやるよぉ!」
そして黒い人物は指をパチンッと鳴らすと再び夜見の砕けた頭の破片は消えて、夜見の体から頭が生えてきた。
夜見「くっ!がはっ!」
?「ヤスむヒマなんかねぇぞ?」
すると黒い人物は夜見の元に一瞬で来ると黒い人物は夜見の背中を踏みつけて夜見の手首を掴んだかと思うと、黒い人物は夜見の腕を肩から引きちぎった。
夜見「がっ!?ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァァァァァ!!!」
夜見は腕を引きちぎられ今まで感じたことのない激痛によって叫び、ちぎられた腕を部分を反対の片手で塞いで今にも転がってもがき苦しもうにも黒い人物が背中を踏みつけているため反対の手で塞ぐことすら出来なかった。
?「そんなにサケぶほどクルしいなら、ラクにしてやるよぉ!」
黒い人物がそう言うと夜見の背中を踏みつけていた足で夜見の頭を踏み潰した。そして黒い人物が足を退けると再び指をパチンッと鳴らして夜見の頭を再生させた。その後はただの地獄絵図だった。
黒い人物は夜見の頭を再生させると、ある時は足の付け根を踏み抜いて無理矢理足を取り、ある時は刀で目を抉り出し、ある時は下顎を手で引きちぎりったりとする度に夜見は叫び声を上げ、黒い人物はその度に頭を潰して殺して夜見の体を再生させた。
そんなことが何十回、何百回も続けられると夜見の心は既に限界を越えていた。すると黒い人物は肩に刀の峰を置くように担ぎながら倒れている夜見に問いかけた。
?「いいカゲンにヤめてホシいんじゃねぇかぁ?フクサンブツ イマならカンガえナオして、オレをカイホウしてやるならヤめてやるよぉ」
そして夜見は震える腕に力を入れてゆっくりと立ち上がると項垂れた状態で夜見は黒い人物を睨んでこう言った。
夜見「断るに決まってるだろ、ゴミが」
夜見がそう言うと黒い人物は一瞬で夜見に近付いて刀を腹に刺すと夜見の首を持ったまま壁に叩き付けた。
ドオオオォォォン
夜見「がはっ!ごふっ!」
?「てめぇはナニをオモってコバんでるんだ?ナニがおマエをそこまでさせる!」
そう言って黒い人物は夜見の首を掴んでいる手に力を込めながらそう聞くと、夜見は苦しみながらもこう答えた。
夜見「ぐっ!があっ!そ、そんなの決まって...るだろ?俺は...お前を封印して、二度と...あんな...惨劇は、起こさせない そう心に、決めた...からだ!」
?「...」
もうこの時点で黒い人物はとっくに気付いていた。夜見に何度も敵わないことを証明しても、どんなに苦痛を与えたとしても夜見は決して自分には屈しないことに。
しかし黒い人物はもう1回だけ殺せば屈するかもしれない、そのような望みを掛けて夜見の喉を握り潰して刀を引き抜くと夜見の体は壁に背中を着けて座り込むような格好になった。そして少し後退して指をパチンッと鳴らして夜見の体を再生させると、夜見は頭を上げてこう言った。
夜見「何度やったって無駄だ、俺はどんなに苦痛を与えられようが、どんなに敵わないことを証明されようが!俺は決して屈しない!」
夜見がそう言うと黒い人物はため息をついて刀を後ろに放り投げて座り込むとこう言い始めた。
?「...めんどくせぇ、ナンドおマエをコロしてもクッしないならやっててもムイミだ ほら、さっさとオレをカンゼンにフウインしろよ」
黒い人物がそう言ういうと夜見は首を横に振ってこう返した。
夜見「いや、完全には封印はしない お前を完全に封印したら、俺は大切な物がわからなくなるだろうからな」
?「...いいのか?」
夜見「あぁ、いいんだ どうせ俺はお前には決して屈しないからな」
?「...はぁ、めんどくせぇ」
そして黒い人物が立ち上がって片足を少し上げて地面を踏んだかと思うと、周りの空間が一気に歪み出した。すると夜見は何が起きたのかわからず黒い人物に問いかけた。
夜見「なっ!?お前、一体何をした!」
?「あ?おマエをセイシンテキクウカンから出してジッサイのセカイにモドすんだよ」
夜見「お前、どういう意味だかわかってるのか?」
?「あぁ、わかってる だが、これだけはイっておいてやる」
そして夜見の視界が真っ黒になった瞬間、黒い人物の声が鮮明になってこう聞こえた。
?「お前は幸か不幸か、罪という名の呪縛から逃れる手段を1つ無くすことが出来る」
夜見(...どういうことだ?)
夜見は最後に聞こえた黒い人物の言った意味がまったくわからなかった。そして夜見はその黒い人物が言った意味について頭をフル回転させると、ある1つの答えが出てきた。
夜見(まさか?いや、だとしても確かにそうとしか考えられない筈だ...)
そして夜見は1つの答えが導き出したと同時に真っ黒な視界は、1つの小さな光によって照らされた。
どうも皆さん、お風呂場の蓋です。
ここで少し夜見の精神的空間について説明します。
1,精神的空間とは夜見の精神(心の中)のことである。
2,この精神的空間では夜見のイメージした物が自在に出すことが出来る。(イメージした動き等は不可)
3,この精神的空間では死んでも復活することが出来る。
今回の話ではここまでの説明にしておきましょう。
精神的空間については話が進むにつれて追々説明していきたいと思います。
もしよければ、また次回も見てください。