心を閉ざした少年と少女   作:お風呂場の蓋

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第3話 ようこそ地霊殿へ

少年は屋敷の中に入るとそこはエントランスの様になっており壁や床は真っ白だった。一階の左右の壁の中央は廊下になっていた。

正面の奥には大きな階段があり、階段は壁に付いた所から左右に別れていて廊下がコの字になっており一階と同様に左右の壁の中央は廊下になっていた。

 

そして少年は一階から探索を始めた。

まずは一階の左側の廊下に行くと左右の壁に4個ずつ扉があり、廊下の突き当たりに扉があった。さらにそこからまた左右にも廊下があった。

2階も同じ構造となればかなり大きな屋敷となる。

 

少年はとりあえず廊下を進んでみたが特に扉の向こうから音などはなかった。突き当たりから左右を見ると壁の片側に扉が2つほどあった。

しらみ潰しをしたら、かなりの時間を使いそうだ。

 

少年は来た道を戻って階段を登り、次は2階の左側の廊下の探索を始めた。やはり2階も同じ構造になっているようだ。

さっきと同じく突き当たりまで進もうとしたが少年はある音に気が付いた。

 

カリカリッ カリッ

 

?(...ん?)

 

1番手前の左側の扉から何かを書いている様な音が聞こえた。少年は音が聞こえた扉をゆっくりと開けた。

するとそこには椅子に座って何か書類の様な物を書いている少女がいた。

 

その少女はピンクのショートヘアーで少し癖っ毛になっており、黄色のハートが付いた黒いカチューシャを付け、赤い眼鏡をかけていた。

服装は水色の服とピンク色のスカートを身につけ、服にはカチューシャと同じ黄色のハートが装飾してあった。

だが、少年はその少女の姿より最初に目に入ったものがあった。

 

それは()()()()()()()()()()()だった。

 

少年はフードを後ろに下げたが少女はこちらに気付いてないのか、書類とずっと向き合っていた。

すると少年は少女の近くにあった書類を自分なりにまとめ始めた。少女との距離は1mもないのに少女は一切少年に気付く様子はなかった。

 

?「ふぅ」

 

少女はため息をつくと眼鏡を外し、腕を上げて身体を伸ばした。

 

?「ん~、さて、後は書類をまとめればって、あれ?」

 

そこで少女はやっと気付いた。そこに知らない少年が書類をまとめていたことに。

すると少女は椅子から落ちる様に離れた。

 

ガタッ

 

?「へ、え?え!?き、きゃーーーー!!!!」

 

そして、少女は悲鳴を上げた。だが、少年は書類をまとめ続けていた。

少年は少女をちらりと見たが再び書類をまとめ始めた。

 

?「え!?え!?あ、あなた、誰!?」

 

すると、少年は少女へ近づき始めた。少女は警戒していたが、少年は少女に近づいてあることをした。

 

 

 

 

 

少年はまとめていた書類を少女に差し出した。

 

?「え?」

 

少女は少し固まっていたが、差し出した書類を見てすぐに書類を受け取る。少女は書類に目を通したが書類は全てちゃんとまとめられていた。

 

?「え、え~と、あのぉ」

 

少女はなんて言おうか迷っていると少年はその部屋から出ようとし始めた。だが、少女はすぐさま少年に声をかけた。

 

?「ま、待って!」

 

声をかけると少年は少女の方を向く。そして、少女はある質問をした。

 

?「あなたは、一体誰なの?」

 

だが、少年は黙っていた。

 

?「...」

 

すると、少女は何かに気付いた様に驚き始めた。

 

?「え?な、なんで!?なんであなたの心が読めないの!?」

 

そして、少年は少女の言葉に疑問を持った。

 

?「...心が読めない?」

 

すると、少女は動揺し始めた。

 

?「え、あ、あの、そ、それは!え、えっと、違くて、えっと、その、な、何て言うか、その...」

 

少女は動揺しているのは目に見えてわかった。

そして、少年はある質問をする。

 

?「お前...人の心を...読めるのか?」

 

少女に質問をしたら、少女は更に動揺し始めた。

 

?「い、いや、だから、違うの!わ、私、、人の心を読めるだなんて、そ、そんなこと!全然

 

少女はしばらく言い訳の様なことを言っていたが途中で諦めたのか少女はボソッと一言言った。

 

?「はい、私は心を読めます

 

少女は少しだけ怯えている様に見えた。

そして、少女は少年にこう言った。

 

?「...気持ち...悪いですよね 人の心を読むだなんて」

 

少年は10秒ほど黙っていたが少年は少女に言った。

 

?「...いや、別に」

 

その返答に少女は驚いている様子だった。

そして、少女は少年の言ったことに対して早口に喋り始めた。

 

?「え、う、嘘です!本当は気持ち悪いとか近寄るなとか思ってるんでしょう!?いや、そうです!そうに決まってます!!私があなたの心が読めないからって平気で嘘を言ってるだけなんでしょう!?」

 

少し少女は怒っている様子になり始めた。

だが、少年は少女にこう答えた。

 

?「...気持ち悪いとか、思ってないが?」

 

少年はそう答えたが少女はまだ怒っている様子だったので少年は一言加えた。

 

?「それが、お前の個性なんだろ?」

 

そう言うと少女は目を丸くしていた。

そして、少女は恐る恐る少年に尋ねた。

 

?「ほ、本当に気持ち悪いとか思ってないんですか?」

 

そして、少年はこう返した。

 

?「あぁ、思ってないよ」

 

すると、少女は少し嬉しそうな顔をした。

そして、少女は何故か自己紹介をし始めた。

 

?「わ、私!古明地(こめいじ)さとりと言います

えっと、私は心を読める、サトリと言われる妖怪なんです!えっと、あなたの名前は?何て言うんですか?」

 

何故か少女はかなりテンションが上がっていた。

そして、少年は少し考え始めた。

 

?(...また、名前言わない様なことすると、疑われるか?)

 

少年はそう思い、少年は仮面を外しさとりにこう自己紹介をした。

 

?「...俺は黒夜(くろよる)夜見(やみ)

 

さとり「黒夜夜見さんですか、素敵な名前ですね!」

 

少年が自己紹介をすると、少女は嬉しそうな様子で名前のことを褒めてくれた。

そして、少女はあることを尋ねる。

 

さとり「そういえば、黒夜さんは何故ここに来たんですか?」

 

すると、夜見は少女に逆に尋ねた。

 

夜見「...どこか、誰もいない所はあるか?」

 

さとり「え?誰もいない所ですか?ん~?私の記憶が正しかったらこの地底には、そんな所は...ないはずですが、何故ですか?」

 

すると、夜見はこう答えた。

 

夜見「...誰もいない所で生きようと思ってな」

 

すると、少女はある提案をする。

 

さとり「なら、ここ、地霊殿に住みませんか?空いてる部屋もありますし」

 

さとりは夜見の思っていたこととほぼ逆の提案をし始めた。

しかし、夜見はその誘いを断ることにした。

 

夜見「いや、気持ちは嬉し「あっ、そうだ!ペットを紹介しますね!」お、おい」

 

夜見が喋ってる途中で急にさとりはペットを紹介すると言って、どこか行ってしまった。とりあえず夜見は面倒なことになるのは嫌だから少し待つことにした。

しばらくすると扉が開きさとりは3人連れて来た。

 

1人目は赤い髪のロングヘアーの少女で髪は2つの三つ編みでまとめていて、三つ編みの最初と最後に黒いリボンを付けていた。服装は緑色のワンピースで、その少女は頭には動物のような黒い耳があり、ワンピースの後ろから黒いしっぽが2本見えていた。

 

2人目は黒い髪のロングヘアーで緑色のリボンを付けていた。服装は白い服に緑色のロングスカートを着ており、服の胸の辺りには赤い宝石の様なものが付いていた。そして背中から黒い翼が見えていた。

 

3人目は黄緑色の髪のショートヘアーで黄色のリボンが付いている黒い帽子を被っていた。服装は黄色の服に緑色のロングスカートを着ていた。そしてその少女からはさとりと同じような球体が出ていたが目は閉じており糸で縫い付けられていて、その少女の目は自分と同じ様に光が無いような目をしていた。

 

1人目と2人目は自分の前に横に並んでくれたが、3人目の少女は部屋の中のあちらこちらを歩いていた。

そして、さとりが喋り始めた。

 

さとり「この2人が私のペットです さぁ自己紹介をしなさい」

 

すると、まず最初に1人目の少女が自己紹介を始めた。

 

?「あたいは火焔猫燐(かえんびょうりん)っていって、少し猫見たいな見た目だけど私は火車だよ、よろしく」

 

燐が自己紹介を終えると2人目が自己紹介を始めた。

 

?「私は霊烏路(れいうじ)(うつほ)だよ よろしく~」

 

空は軽く自己紹介をしただけであった。そして3人目の少女は自分の正面に立ち自己紹介をする。

 

?「私は「以上が私の家族です」ってちょっと!お姉ちゃん!?」

 

3人目が自己紹介をし始めた途端にさとりは自己紹介を急に終わらせてきた。そして夜見は最初に疑問に思ったことをさとりに聞く。

 

夜見「...なぁ、さとりさん、1つ聞いていいか?」

 

さとり「はい、なんですか?」

 

夜見「なんで、2()()なんだ?」

 

さとり「え?だってここには私と黒夜さんとお燐とお空しかいませんよ?あ、ちなみに燐のことはお燐、空のことはお空と普段は呼んでいます」

 

夜見「いや、呼び方は別にいいがこいつは?」

 

夜見はそう言って3人目の少女を指差すとさとりと燐は驚いていた。

 

さとり「え!?黒夜さん、こいしのことが見えるんですか!?」

 

夜見「ん?あぁ、見えるが?」

 

燐「嘘、こいし様が見える人間なんて初めて見たよ」

 

空「ん?いや、見えるでしょ?普通」

 

燐「違うよ、お空 普通、こいし様は人間には見えないはずなんだよ

能力を使ってれば余計にね てか、お空は何回説明すれば覚えるの?」

 

空「いや、初めて聞いたけど?」

 

燐「いや、前にも説明したでしょ」

 

2人は説明したしてないの話をし始めた。

とりあえず、夜見はさとりがこいしと呼んでいた少女に名前を聞いてみた。

 

夜見「名前はなんて言うんだ?」

 

?「ふふ、私は古明地(こめいじ)こいし さとりお姉ちゃんと同じ妖怪だよ よろしく、お兄ちゃん」

 

夜見「あぁ、俺は「黒夜夜見でしょ?お姉ちゃん、ペットと私に言ってたもん」...そうか」

 

夜見はこいしの自己紹介を聞き終わったら、今度はこいしが夜見にある質問をした。

 

こいし「ねぇ、お兄ちゃんがここに住むって本当?」

 

その質問に燐と空も反応し始めた。

 

燐「そういや、さとり様そんなこと言ってたね 黒夜さんを誘ったら、その誘いを受けたとかって」

 

空「えっと?そんなこと言ってたっけ?」

 

燐「お空、はぁ、なんでいつも物事をすぐに忘れちゃうかなぁ?」

 

どうやら、さとりはこの3人に夜見がここに住むことになったと説明していたらしい。

そして夜見は思った。

 

夜見(...こんな状況で断るのはまずいか?何よりさとりさんがまた怒るのも面倒だし...どうすれば...)

 

そんなことを思っていたらさとりはいつの間にか夜見の前に立っていて、さとりは夜見に小さな声で言った。

 

さとり「黒夜さん ほら、あなたも軽く自己紹介でもしないと

 

どうやら誘いを断るのは諦めるしかないらしい。

夜見はため息をつき、皆に向かって軽い挨拶をした。

 

夜見「黒夜夜見だ、今日からここに住むことになった よろしく」

 

さとりは少し笑うと壁に架けてあった時計を見て、さとりは少し慌て始めた。

 

さとり「あ、もうこんな時間!ご飯作らないと」

 

そう言って、さとりは部屋を出てどこかに言ってしまった。言葉から察するとキッチンに行ったのだろう。

すると、燐は夜見を呼んだ。

 

燐「黒夜さん、部屋、わからないでしょ?案内するからついておいでよ」

 

燐がどうやら夜見の部屋を案内するらしく、夜見は燐について行くことにした。

燐に案内された所は、2階の右側の廊下、左側の手前から4番目の部屋だった。

その部屋に入ると、右奥にはベッドがあり、そばの壁にはランタンが架けられていた。左側の壁には机と椅子が置いてあった。

 

燐「ここが黒夜さんの部屋だよ、まぁそんなこと言っても特になんかある訳じゃないけどね」

 

夜見「あぁ、そうだな 燐さん、1つ聞きたいんだが皆の部屋の割り振りはどうなってるんだ?」

 

燐「あぁ、それなら黒夜さんの部屋の正面から右へこいし様、あたい、お空、さとり様の順だよ」

 

夜見「そうか、ありがとう」

 

燐「いやいや、いいって別に あ、そういや、ご飯を食べる時は部屋を出てすぐ左の部屋だからね

さて、あたいは自分の部屋に戻っているから、なんか用があったら呼んでね」

 

燐はそう言って自分の部屋に戻って行った。夜見はランタンが架けられていている所にランタンの上からマントをかけ、仮面は机の上に置いた。

そして、燐の言っていたすぐ左の部屋に入ってみる。ちなみに屋敷の右側の構造も左側と変わらないようだ。

 

部屋に入ると部屋の中央には長テーブルがおいてあり、右側と左側に椅子が3つずつ置いてあった。

左の壁には扉があり、そこから物音が聞こえていた。

おそらく、さとりが料理をしているのだろう。

 

夜見(ゆっくりしてるのも悪いし、手伝うか)

 

夜見は扉を開けるとそこは清潔感のあるキレイなキッチンがあった。さとりは包丁で食材を切っている所だったが、慣れていないのか指を切ってしまいそうな切り方をしていた。

 

夜見(おいおい、大丈夫かよ)

 

夜見はさとりのすぐ近くまで行くがさとりは、また気付いていない様子だった。おそらく、集中していると周りが見えなくなるのだろう。

そして、夜見は食材を見てみる。

 

夜見(じゃがいも、玉ねぎ、ニンジン、牛肉、これを使うってことは...肉じゃがか?

いや、でもそしたらさとりさんの今切っているニンジンは...何故千切りに?)

 

夜見はさとりが何の料理を作ろうとしているか、さっぱりわからなかった。

そして夜見はさとりに声をかける。

 

夜見「なぁ、さとりさん」

 

すると、さとりは今、隣に夜見がいるのに気が付いた。

 

さとり「え?き、きゃあ!え?なんで黒夜さんがここに!?」

 

さとりは驚いていたが夜見は特に気にせず

 

夜見「ん?いや、手伝おうかと思ってな」

 

手伝いに来たことを伝えるがさとりは夜見に言った。

 

さとり「い、いや大丈夫ですよ 黒夜さんはゆっくりしててください」

 

夜見「いや、ここに住むってのに何もしないってのも悪いだろ」

 

そう言って夜見は近くの包丁を手に取ってじゃがいもの皮を切る。夜見の包丁さばきはなかなかのものだった。

 

さとり「え、わぁ、上手ですね もしかして、料理が得意なんですか?」

 

夜見「まぁ、大体の料理は作れるよ そういや、これは何を作ってるんだ?」

 

さとり「えっと、肉じゃがです」

 

夜見の予測は当たっていたが重要なのはそこではなかった。重要なのはさとりがニンジンを千切りにしていたことだ。

 

夜見「え?じゃあ、なんでニンジンを千切りに?」

 

さとり「え?えっと、肉じゃがのニンジンって千切りじゃありませんでしたっけ...」

 

夜見はまさかと思ってさとりに聞いてみる。

 

夜見「作ったことか、作ってるの見たことある?」

 

さとり「い、いや、ありませんが」

 

なんと、さとりは肉じゃがを初めて作っていたらしい。いや、初めて作る料理をレシピも知らずに何故作ろうとしたのだろう。何故肉じゃがを作ろうとしたのか、夜見はさとりに聞いてみた。

 

夜見「なんで、肉じゃがを作ろうとしたんだ?」

 

さとり「えっと、それは...その...」

 

夜見「まさかとは思うけど料理作ったことないのか?」

 

さとり「い、いや、そんなことは「ピンポーン、せーいかーい」って!?こいし!?」

 

夜見は後ろを見るとそこにはいつの間にかこいしがいた。というか正解ということはさとりは料理を作ったことがないことになる。

そして夜見はこいしに聞いてみる。

 

夜見「なぁ、こいしさん、料理はいつも誰が作ってるんだ?」

 

さとり「ちょ、ちょっと!黒夜さん!?」

 

こいし「お燐がいつも作ってくれてるよ」

 

さとり「あ、こ、こいし!」

 

ガチャっ

 

扉が開くとそこには燐がいた。

 

燐「あの、さとり様 やっぱりあたいが料理作った方がって、あれ!?黒夜さん!?」

 

さとり「ちょっと!?なんでそのままこっちに来るのよ、お燐!部屋で待っててと言ったでしょ!」

 

夜見「おい、ちょっと、皆落ち着け」

 

燐「いや、だってさとり様、料理したことなかったじゃないですか」

 

こいし「そうそう、なんで急に自分で作ろうとしたんだろ?」

 

さとり「ちょ、ちょっと私だって料理位できるわよ!」

 

夜見「お、おい、だから落ち着けって」

 

夜見は3人を落ち着かせようとするが3人の言い合いはヒートアップしてきた。すると、夜見は足を少し上げて。

 

ダンッ!!!

 

夜見は床を蹴ると3人はビクッとしてこちらを向き始める。

 

夜見「はぁ、とりあえず落ち着け」

 

夜見は別に怒っている訳ではないのだが3人は少し怯えていた。そして、まずさとりに声をかける。

 

夜見「まず、さとりさん」

 

さとり「は、はい!」

 

夜見「まぁ、今回はさとりさんが料理を作ってくれ」

 

さとり「え、は、はい?」

 

夜見「次に燐さん」

 

燐「は、はぃ」

 

夜見「さとりさんの料理のサポートを頼む」

 

燐「え、う、うん、わかったよ」

 

夜見「最後にこいしさん」

 

こいし「...」

 

夜見「まぁ、悪意はないんだろうが、言葉には少し気を付けろ さとりさんと同じサトリなんだから相手がどう思ってるかわかるだろ?」

 

こいし「...ないよ

 

夜見「ん?」

 

こいし「わかんないよ、人の思ってることなんて」

 

夜見「こいしさん?何を言ってるんだ?」

 

するとこいしはすぐにどこかへ行ってしまった。夜見はこいしの言っている意味がわからなかった。

 

夜見(わからない?サトリは相手の心を読むんじゃ?)

 

夜見は考え込んだがさとりに声をかけられる。

 

さとり「あの、黒夜さん」

 

夜見「ん?なんだ?」

 

さとり「あまり、詳しい事は言えませんが、こいしに心を読む話はあまりしないでくれますか?」

 

夜見「...あぁ、だが...」

 

さとり「大丈夫ですよ、こいしは怒ったりしてませんから」

 

夜見「...なんか、すまないな、初日なのにいろいろと」 

 

さとり「いえ、大丈夫ですよ あと、こいしはすぐにいつもの様子に戻りますからあまり気にしないでください」

 

夜見「...あぁ、わかったよ」

 

そして夜見は自分の部屋に戻ってベッドの上で横になる。

 

夜見(こいしさんに何かあったのか?...いやあまり気にしない方がいいか)

 

しばらく横になっていると、扉が開き始めた。夜見は体を起こすとそこにはこいしがいた。

 

こいし「お兄ちゃん、ご飯出来たってよ」

 

こいしはさとりの言った通り、いつもの様子に戻っていた。そして夜見は返事をする。

 

夜見「あぁ、わかったよ、すぐ行く」

 

夜見がベッドから立ち上がるとこいしは夜見に、近づいてきた。

 

夜見「ん?どうしたんだ?」

 

こいし「ふふ、早く行こっ」

 

するとこいしは夜見の手を掴んで皆が待っている部屋へと連れていく。

 

夜見「おわっと」

 

タッタッタ  ガチャ

 

こいし「呼んで来たよ~」

 

部屋に入ると燐は1番手前の右側の席、空は燐の正面、さとりは燐の隣に座っていた。

 

さとり「ありがとうね、こいし...あら、どうしたんですか?手なんか繋いじゃって」

 

夜見「いや、こいしさんが急に繋いできたんだよ」

 

燐「本当かな~、本当は黒夜さんが手を繋ぎたいとか言ったんじゃないの~?」

 

燐はニヤニヤ笑いながら冷やかしてきた。夜見は腰の刀を抜こうとすると燐は慌てて謝り始めた。

 

燐「う、嘘だよ く、黒夜さん、冗談だって」

 

夜見「冗談じゃなくしてもいいんだか?」

 

燐「わ、悪かったって」

 

そんな会話をしているとさとりはふふ、と笑い出した。

 

空「さとり様、どうしたの?急に笑って」

 

さとり「いえ、ただ、最初はあまり黒夜さんは喋ったりしなくて暗い人かと思ったけれどすぐに打ち解けてくれて良かったなと思いまして」

 

夜見「ん?そうか?こんなもんじゃなかったか?」

 

燐「うん、確かに」

 

こいし「最初は暗かったよね」

 

さとり「無表情のままなのは変わりませんがね」

 

空「なんでいつも無表情なの?笑えばいいのに」

 

夜見「て言うか早く食べないと冷めるぞ」

 

さとり「そうね、早く食べましょうか」

 

こいし「わ~、お腹減った~」

 

そしてこいしはさとりの隣の席に座った。そしてさとりは夜見に言った。

 

さとり「さぁ、私の正面が空いてますよ 早く一緒に食べましょう」

 

夜見「...あぁ、そうだな」

 

夜見(なんでこんなことになったんだろうな、まぁ、少しはいいかもな)

 

こうして少年、夜見は地霊殿で暮らし始めることとなった。




どうもお風呂場の蓋です。
かなり時間をかけて作ったわりには自分で内容が薄いかなと思いました。
次回はもう少ししっかりとした内容を書いていくように頑張っていきたいです。
よければ次回も見ていってください。
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