心を閉ざした少年と少女   作:お風呂場の蓋

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第6話 異変を止めに

夜見は地上に出るとあり得ない光景を目にした。

 

夜見「...なんだよ...これ」

 

夜見は地上に出るとそこはいつもの地上ではなく、空が紅い霧に覆われている地上だった。

そして夜見はある言葉を思い出した。

 

夜見(もしかして、これが異変ってやつなのか?)

 

夜見は魔理沙が弾幕ごっこの説明の時に言っていたことを思い出した。どうやらこれは誰かが起こした異変のようだった。

 

夜見(でも、一体誰がこんなことを?紅い霧...紅い、霧 ん?紅い霧?)

 

夜見はあることを思い出していた。それは幻想郷に初めて来た日のことだった。

 

夜見(そういえば、あの湖でうっすら見えたあれって一体なんだったんだ?)

 

夜見は幻想郷に初めて来た日に湖で赤いなにかを見ていた。もし、あれが建物だったら誰が住んでいる可能性もある。

 

夜見(もしかしたら、湖で見えたあれかもしれないな)

 

夜見はそう思い、記憶を頼りに湖へ向かってみることにした。

 

夜見は森を歩いていると、先の方に湖が見えてきた。

 

夜見(お、こっちで合ってたみたいだな)

 

夜見は湖のところに出ると、初めて来た時よりは霧が薄くなっていた。そして夜見は回りを見渡して、あるものを見つけた。

 

夜見(あれは...屋敷?)

 

夜見が見たものは壁からなにまですべて赤色の大きな屋敷だった。

 

夜見(おそらくあの屋敷に異変を起こした張本人がいるんだな)

 

そうして夜見は赤い屋敷へ向かった。

赤い屋敷に近づくと、その屋敷はとても大きいことがわかった。

 

夜見(まじか、地霊殿より大きいんじゃないか?)

 

屋敷に近づいてわかったが屋敷の周りは3mほどの赤い塀で囲まれていた。

そして正面には門があったが、門の前には女性が腕を組んで立っていた。

 

その女性は赤い髪のロングヘアーで頭には緑色の背の低い帽子のようなものを被っており、帽子に付いている黄色の星には龍と書かれていた。服装は緑色の裾の長いチャイナ服を着ていた。

 

夜見(ただでは通さないだろうな)

 

夜見は警戒しながらその女性に近づくと、その女性は夜見にハイキックを決めてきた。夜見はそれを右腕で防いだが、その1撃はとても重かった。

 

夜見(なんだこいつ、ただ者じゃねぇぞ)

 

夜見は一旦5mほど距離を置くと女性は夜見に話しかけてきた。

 

?「人間が一体なんの用ですか?」

 

夜見は女性の言葉が少しおかしいことに気付き、こう返した。

 

夜見「...妖怪か?」

 

すると女性は少し目を見開いて驚いていた。

 

?「何故そんなことを聞くんですか?」

 

夜見「...いや、いいさ」

 

夜見はこの時点で女性が妖怪であることをがわかった。理由としては異常な力の強さ、女性が[()()が一体なんの用ですか?]と聞いてきたこと、夜見の質問に否定しなかったことである。

そして、夜見は無理だと思うが一応聞いてみる。

 

夜見「...通してくれないか?」

 

すると女性は予想通りの返事をした。

 

?「いえ、お断りします」

 

それを聞いた夜見はコルト・パイソンを左手で引き抜き、女性に銃口を向けた。

そして夜見はこう言った。

 

夜見「...じゃあ、力づくだ」

 

すると女性は構えをとった。

 

?「私と勝負をするのですか、いいでしょう では、(ほん)美鈴(めいりん)いきます」

 

そして、勝負が始まり夜見はコルト・パイソンから弾幕を撃つ。

 

ダァン ダァン ダァン

 

弾幕はかなりの速度で美鈴に向かっていくが、その弾幕をすべて回避しながらこちらに近づいて来た。すると夜見は右手で刀を引き抜き、美鈴に向かって縦に振るが美鈴は横に回避して、ハイキックをしてきた。

だが、夜見はしゃがんで回避すると同時に足払いを仕掛けるが、美鈴は容易く跳んで回避し、空中で夜見に回し蹴りを放つ。しかし夜見は後ろに跳んで避けた。

 

美鈴「中々やるじゃないですか」

 

夜見「...お前もな」

 

美鈴「では、少し本気でいきますよ」

 

すると美鈴は夜見に向かってもう一度ハイキックを放つ。それを夜見はしゃがんで避けるが、美鈴はそのまま回りながら後ろ蹴りをしてきた。

 

夜見「な!?」

 

だが、夜見は跳んで避けて、美鈴に向かって刀を振る。

 

ヒュン

 

それを美鈴は上体を少し後ろに傾けて避け、空中にいる夜見に向けて拳を繰り出す。

 

メキッ

 

夜見「がっ!?」

 

美鈴の拳は夜見の腹に直撃して、夜見は10mほど飛ばされた。

 

美鈴「どうしたんですか、あなたの力はその程度なのですか?」

 

美鈴は挑発をしてくるが、夜見は挑発に乗らず美鈴をどう倒すかを考える。

 

夜見(くそ、おそらく接近戦では敵わない なら、遠距離戦に持ち込むしかないな だけど、あいつは弾幕を避けて接近してくる どうすれば)

 

そんなことを考えていると美鈴は1枚の紙のようなものを取り出した。

それはスペルカードだった。

 

美鈴「来ないならこっちからいきますよ [光符 華光玉]」

 

そう言うと美鈴の両手には光が集まって両手を前に構えるとその光は1mほどの玉となり、夜見に向かって飛ばしてきた。

 

夜見「くっ!?」

 

夜見は横に跳んで美鈴のスペルカードをギリギリで避けた。そして、夜見はある作戦を思い付く。

 

夜見(そうだ、スペルカードを使えばいいんだ だが、どんなスペルカードを...よし、これだ!)

 

そして、夜見は白紙のスペルカードを取り出す。そして、そのスペルカードに気を送ってスペルカードを作った。

 

夜見「[降符 ブラックレイン]」

 

夜見がスペルカードを発動させると、美鈴の上から小さな黒い弾幕が2×2mの範囲に無数に降ってきた。

だが、美鈴はその弾幕をすべて避けていた。

 

美鈴「なんですか、こんなスペルカード誰でも避けられますよ」

 

すると、夜見は美鈴に向かってコルト・パイソンを構えて弾幕を撃った。

 

ダァン ダァン ダァン

 

美鈴「なっ!? そういうことですか!?」

 

そこで美鈴は夜見の作戦に気付いた。夜見はスペルカードで美鈴の避ける方向を少しでも制限して、そこに自分で弾幕を放ってその弾幕を当てる作戦だった。

 

美鈴「考えましたね しかしスペルカードの範囲から離れればこちらのもの!」

 

美鈴は弾幕を避けながら夜見に近づき、スペルカードの範囲から離れ始めた。

 

美鈴(よし、離れられた)

 

そう美鈴は思った。しかし、弾幕の雨はまだ美鈴の上から降注いでいた。

それに美鈴は驚きを隠せなかった。

 

美鈴「な、何故!?」

 

夜見(残念だったな、スペルカードの範囲は俺が操れるんだよ)

 

そう、このスペルカードは夜見の思った通りに範囲を動かせる効果があった。

そして、夜見は引き続き弾幕を美鈴に撃つ。

 

ダァン ダァン ダァン

 

その弾幕を美鈴は避けようとするが夜見のスペルカードのせいで、避けることが出来なかった。

 

美鈴「がっ!?くっ!?きゃっ!?」

 

そして、美鈴は夜見が弾幕をどこに狙って放っているか気付いた。

 

美鈴(あいつ、私の関節を狙って)

 

そう、夜見の弾幕はすべて腕や足の関節に当たっていた。そして、関節に弾幕を受け続けた美鈴は動きがぎこちなくなっていた。そこで夜見のスペルカードは時間切れで美鈴にスペルカードを攻略されてしまった。

 

夜見(時間切れか だが、だいぶダメージはあったはずだ)

 

美鈴(く、思い通りに体が動かない)

 

美鈴は思うように体が動かなくなっていた。

そして、夜見はそこに弾幕を撃つ。美鈴はその弾幕を避けようとするが足が思うように動かず転んでしまう。

 

美鈴「きゃっ!?」

 

転んだ美鈴に夜見はコルト・パイソンを構えて近づいていく。美鈴はすぐに立ち上がろうとするが、腕も思うように動かず、立ち上がることが出来なかった。

 

美鈴(私の負けか お嬢様、申し訳ございません)

 

そして、美鈴は目を瞑ったが痛みはいつまで経っても襲って来なかった。

 

カチャッ キンッ

 

美鈴(あ、あれ?)

 

美鈴は目を開けた瞬間、武器をしまった夜見の肩に担がれた。

 

美鈴「なっ!?」

 

すると夜見は門のすぐ横の方に美鈴が壁にもたれかかれるように降ろした。

そして、美鈴は夜見に聞いた。

 

美鈴「な、何故?こんなことを?」

 

夜見「...お前、動けないだろ」

 

美鈴「私は妖怪ですよ こんなダメージ、すぐに回復してあなたを倒すことだって出来るんですよ なのに、何故?」

 

夜見「...お前、目を瞑った時に負けを認めただろ それに俺は異変を解決しに来たんじゃなくて、異変を()()に来たんだ お前をこれ以上傷付ける必要はない だから出来るだけお前を動けないようにした」

 

そう夜見は言うと美鈴は驚いた。夜見は異変を止める為に自分と戦い、出来るだけ怪我をさせないようにしていたのだ。

 

美鈴「あなたはとても不思議な人ですね 妖怪である私に、出来るだけ傷付けないように戦うなんて」

 

夜見「そもそも俺は争い事は嫌いだ それに妖怪だろうが、女性を傷付けるのは気分は良くないしな」

 

すると、美鈴は微笑んだ。

 

美鈴「そうですか、では先に進んで構いませんよ」

 

夜見「あぁ、すまないな」

 

そして夜見は門を開けようとしたら、夜見は美鈴に声をかけられた。

 

美鈴「そうだ、1つ聞いていいですか?」

 

夜見「...なんだ?」

 

美鈴「名前はなんですか?」

 

夜見はここで偽名を使うのはさすがに気が引けたので本来の名前を名乗った。

 

夜見「...黒夜夜見だ」

 

美鈴「黒夜さんですか ふふ、すいません、呼び止めてしまって」

 

夜見「別にいいさ」

 

そして夜見は門を開けた。すると前の方には白い道があり小さな噴水が途中にあった。そしてその奥には、屋敷の玄関があった。

その道に足を進めようとすると、夜見はまた声をかけられた。

 

魔理沙「おーい!夜影ー!」

 

後ろをを向くと魔理沙と1人の少女が空を飛んでこちらに向かって来ていた。

片方の少女は黒髪のショートヘアーで赤いリボンを頭に着けていた。服装は袖の無い赤い服に赤いスカートを着ており、白い布に腕を通していた。どうやら、少女は巫女のようだった。

 

美鈴「あれ?あの魔法使い、あなたのことを夜影って」

 

夜見「訳あって偽名を言ってあるんだ」

 

美鈴「そうなんですか わかりました」

 

魔理沙と少女は地面に降りるとこっちに歩いて来て、夜見に話しかけてきた。

 

魔理沙「よう、夜影 お前もここに来てたのか」

 

?「ねぇ、魔理沙 こいつがあんたがよく言ってた黒月夜影って奴?」

 

魔理沙「あぁ、そうだぜ」

 

どうやら魔理沙はペラペラと自分のことを人に話していたようだ。やはり、偽名で名乗っておいて正解だった。

すると、少女は夜見に話しかけてきた。

 

?「ねぇ、あんた、顔が見えないじゃない そのフードを下げて仮面を取りなさい」

 

少女は顔を見せろと言ってきたが自分の素性をそんな簡単に広められても困るので、拒否した。

 

夜見「断る」

 

すると、少女は少しイラついた口調で言い出した。

 

?「はぁ?何を言ってるの、あんた 顔ぐらい見せたって減るもんでも無いでしょ?」

 

少女がそう言うと、魔理沙もその話に乗っかってきた。

 

魔理沙「そういや、私も顔をまだ1度も見てなかったな なあ、夜影、顔を見せてくれよ」

 

夜見「断る そもそもお前は誰なんだ?」

 

そう言って夜見は少女に指を指した。

 

?「そういや、名乗ってなかったわね 私の名前は博麗(はくれい)霊夢(れいむ) 博麗神社の巫女よ」

 

夜見「黒月夜影だ」

 

そう言うと霊夢は門のすぐ横にいた美鈴に気付く。

 

霊夢「ねぇ、あいつ妖怪よね?」

 

夜見「あぁ、そうだが?」

 

霊夢「ふぅん、そう」

 

霊夢はそう言うといきなり美鈴に向かってスペルカードを取り出した。すると夜見は美鈴の前に出て、霊夢にコルト・パイソンを向ける。

 

魔理沙「おい、夜影!?」

 

霊夢「...あんた、どういうつもり?」

 

夜見「...お前も何をしようとした?」

 

霊夢「そいつ、まだ意識があるからちゃんと意識を無くしとかないと」

 

夜見「戦う意思も無く、動けないのにか?」

 

霊夢「あんた、何を言ってるの?どんな奴だろうと妖怪は退治しておかないと」

 

夜見「...あいにく、その考えには納得いかないな」

 

霊夢「私も、あんたがこの妖怪を守る考えに納得いかないわ」

 

この重い空気の中、魔理沙が2人を止めに入った。

 

魔理沙「お、おい、2人とも、やめようぜ お互いに異変について来たんだからここで争っても戦力が減るだけだぜ?」

 

魔理沙がそう言うと霊夢はスペルカードをしまった。

 

霊夢「それもそうね」

 

夜見は霊夢がスペルカードをしまうのを見ると、コルト・パイソンをしまった。

 

魔理沙「じゃあ、早速、屋敷の中に入ろうぜ」

 

霊夢「そうね 早くこの異変を解決しないと」

 

そう言って2人は中へ入って行った。

そのあとに続いて夜見も中に入り始める。

 

玄関に着いて魔理沙が扉を開けると、屋敷の中も真っ赤で、そこは広いエントランスのようになっていた。

 

魔理沙「いやぁ、ここまで赤いと目に優しくないな」

 

霊夢「さぁ、さっさと行きましょう」

 

3人は先へ進もうとすると、突然目の前に少女が現れた。

その少女は白髪のショートヘアーで、頭に白いメイドのカチューシャを着けていた。服装は青色のメイド服を着ていた。

 

?「あら、美鈴はやられたのね」

 

少女はそう言うと、霊夢が少女に話しかけた。

 

霊夢「誰よ、あなた?」

 

?「私はこの紅魔館のメイド長の十六夜(いざよい)咲夜(さくや)といいます」

 

咲夜は丁寧に自己紹介をしてくれた。

だが、それで終わるはずは無かった。

 

咲夜「私は侵入者は排除しろと命令を受けておりますので、あなた方をここで倒させていただきます」

 

霊夢「ふぅん、あなた、面白いこと言うじゃない 2人とも、ここは私が戦うから2人は先に行ってなさい」

 

咲夜「あなたが私に勝てるとでも?」

 

霊夢「思っちゃ駄目かしら」

 

2人は今にも戦いを始めようとしていた。

そして、魔理沙は夜見に言った。

 

魔理沙「よし、ここは霊夢に任せて先に行こうぜ」

 

夜見「...あぁ」

 

そうして、夜見と魔理沙は先へ進んだ。するとその先には長い廊下があって、壁には扉が何個もあった。

 

魔理沙「うわぁ、これはかなり広いぜ」

 

夜見「...そうだな」

 

そして2人は長い廊下を進んでいた。すると1つだけ、鉄で出来ている扉があった。

 

魔理沙「お、なんだ?この扉?」

 

魔理沙はその扉を開けるとその先は薄暗く、地下へ続く階段があった。

すると夜見はその階段を下りて行った。

 

魔理沙「お、おい、夜影!?」

 

夜見「...俺はここを、他を頼む」

 

魔理沙「あ、あぁ、わかったぜ」

 

夜見は先に進んでいると木の扉があり、その扉を開くと中には綿を散らした壊れたぬいぐるみが何個もあった。

そして、その部屋の中央に少女がいた。

 

その少女は金髪のショートヘアーのサイドテールで、頭に赤いリボンを付けた白いナイトキャップを被っていた。服装は赤い服に赤いスカートを着ており、背中からは枝の様なものが生えていて、7色のクリスタルの様なものがぶら下がっていた。

 

?「...あなたは誰?」

 

少女は夜見に名前を聞いてきた為、夜見は名乗った。

 

夜見「...黒夜夜見」

 

?「私はフランドール・スカーレット ねぇ、黒夜?私と一緒に遊びましょう?」

 

フランドールは夜見に、一緒に遊ぶことを提案してきた。

 

夜見「...遊んでどうするんだ?」

 

フランドール「う~ん じゃあ、私に勝ったら私が知ってることなんでも教えてあげる」

 

フランドールに勝ったら何か情報を聞き出せる為、夜見はその誘いを受けることにした。

 

夜見(勝てば異変の張本人の居場所がわかるかもしれないな)

 

夜見「あぁ、いいだろう」

 

そう夜見は言うとフランドールは夜見に向かって急に弾幕を飛ばしてきた。

夜見はその弾幕を間一髪で避ける。

 

夜見「おわっ!?」

 

するとフランドールは背中に生えている枝の様なものを羽ばたかせ、宙に浮き始めた。

 

フランドール「さぁ、遊びましょう、黒夜! 簡単に壊れないでね?」

 

そう言ってフランドールは立て続けに夜見に向かって弾幕を飛ばしてくる。

だが夜見は素早くコルト・パイソンを左手で引き抜き、フランドールに向かって弾幕を撃つがフランドールは宙を優雅に飛んで避けてしまう。

 

フランドール「ほらほら、どうしたの? そんなんじゃ私には1発も当たらないよ?」

 

夜見「くっ!?」

 

夜見はフランドールの弾幕を間一髪で避けているが弾幕の密度がとても濃いため、フランドールに立て続けに弾幕を撃つことが出来なかった。

 

フランドール「あはは 黒夜、面白いね そんなに必死に避けて でも、私をもっと楽しませてよ」

 

そしてフランドールは弾幕の密度をさらに濃くしてきた。それを避ける為にはフランドールの動きを止める必要がある為、夜見はスペルカードを発動させる。

 

夜見「[降符 ブラックレイン]」

 

夜見はスペルカードを発動させるとフランドールの上から無数の弾幕が降り注ぐが、フランドールは簡単に避けてしまう。

 

フランドール「あはは 全然当たらないよ、黒夜 早く私を楽しませてみてよ」 

 

夜見(お望み通り楽しませてやるよ)

 

夜見は美鈴と戦った時と同じように弾幕を撃つ。するとフランドールはふらふらと避け始める。

 

フランドール「わっ!?おっとと きゃっ!?」

 

夜見はフランドールの腕や足などの関節を狙って弾幕を撃っていたが狙いが外れて顔に弾幕が当たってしまった。

 

夜見(あ、しまった!顔に当たった!)

 

そんな心配を夜見はしていたが、フランドールは空中で体勢を直した。

 

フランドール「いてて、当たっちゃった じゃあ、次は私の番だよ [禁忌 カゴメカゴメ]」

 

フランドールはスペルカードを取り出し発動させると、夜見を囲むように何重にも弾幕が配置された。

そしてその弾幕は夜見へ、ばらばらに近づいていった。

 

夜見「くっ!?危ねぇ!」

 

夜見はなんとかギリギリで弾幕を避けていた。だが、そこにフランドールは弾幕を放って追い討ちをかける。

 

夜見「なっ!?がふっ!?がっ!?」

 

すると夜見はフランドールの弾幕に何発か被弾してしまった。フランドールの1撃1撃の威力はとても強かった。

 

夜見(なんで、あんな小さな子がこんな強力な弾幕を放てんだよ!?)

 

夜見「くそ、はぁ はぁ」

 

フランドール「あはは すごいすごい、まだ立っていられるんだ じゃあ、まだまだ私を楽しませてくれるよね♪」

 

フランドールは拍手をしながら笑顔でそんなことを言っていた。だが、夜見は冷静にどう動けばいいかを考えていた。

 

夜見(あいつの1撃はかなりの強さだ 例えどんな戦い方をして被弾するとしても、長期戦になれば負けるのは確実だ なら、さっさとけりを着けるしか方法は無え!)

 

そして夜見は白紙のスペルカードを取り出し、新たなスペルカードを作った。

 

夜見「[爆符 宙へ舞え]」

 

夜見はスペルカードを発動させるとその場でジャンプをして、自分の真下へ弾幕を撃った。するとその弾幕は爆発して、夜見は宙へ飛ばされフランドールへ向かって行く。

 

ドガアアアァァン

 

フランドール「嘘!?」

 

夜見「おらぁ!」

 

夜見は刀を右手で引き抜き、フランドールを刀で斬る。刃には弾幕を纏わせていた為、服などは斬れなかった。

 

フランドール「きゃあ!」

 

夜見(まだだ!)

 

夜見はフランドールを斬って、壁に足を着くと壁を蹴ると同時に弾幕を壁に撃って爆発を起こし、フランドールへ向かって行く。

 

フランドール「がふっ!?」

 

夜見はフランドールを斬っては壁を蹴り、弾幕を爆発させて、刀で斬っていった。10回ほど斬った辺りでスペルカードの効果が切れた為、夜見は壁に刀を突き刺して刀にぶら下がった。

だが、フランドールはまだ宙を飛んでいた。

 

フランドール「いやぁ、黒夜って面白い戦い方をするね こんな事考えるのって黒夜だけなんじゃない? でも、そんなに爆発を近くで起こしてて大丈夫なの?」

 

夜見(く、くそ、確かに近距離で爆発を受けたダメージはさすがにデカイな)

 

フランドールの言っていた通り、夜見はかなりのダメージを負っていた。[爆符 宙へ舞え]は夜見にとって、宙へ飛ぶ唯一の手段だが、諸刃の剣であった。

 

フランドール「じゃあ、いくよ![禁弾 カタディオプトリック]」

 

フランドールは刀にぶら下がっている夜見にスペルカードを発動させた。すると様々な大きさの弾幕が、フランドールを中心に放たれた。

 

夜見(くそ、まずい!)

 

夜見は壁に突き刺した刀を抜き取り、地面に着地して弾幕を避けようとする。しかし先ほどのスペルカードでかなりのダメージを受けた為、思うように体が動かなかった。

 

夜見(くそ、こうなったら)

 

すると夜見はコルト・パイソンと刀を使って弾幕を斬り落としたり、弾幕を撃って相殺を始めた。

 

フランドール「まだまだいくよー!」

 

そう言ってフランドールは夜見に向かって、大量の弾幕を放ち始めた。スペルカードの弾幕を受けないようにするだけで精一杯の夜見には、フランドールの放った弾幕を避ける術は無かった。

 

夜見(くそ、無理だ!)

 

そして夜見はフランドールの大量の弾幕を受けてしまい、夜見のいたところには煙が立ち込めていた。

その煙が晴れるとその場に夜見が倒れていた。

 

フランドール「なーんだ、もう終わっちゃった」

 

するとフランドールは倒れている夜見の近くに降りて、夜見の首を持ってそのまま持ち上げた。

 

フランドール「じゃあね、ちょっとは楽しかったよ」

 

そしてフランドールは一気に手に力を込めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダァン

 

フランドール「がふっ!?」

 

夜見「...危ねぇ」

 

なんと、夜見はまだ意識があった。夜見はフランドールが油断したところを狙って腹に向かってコルト・パイソンで弾幕を撃ったのだ。そしてフランドールの手の力が緩んだところで夜見はフランドールを蹴り飛ばした。

 

ドッ

 

フランドール「きゃっ!?」

 

夜見が蹴り飛ばしたフランドールは地面へ仰向けに倒れた。そして夜見は全力でフランドールに向かって走った。

 

夜見(少し手荒いがこれしかない!)

 

すると夜見はフランドールの腹を全力で踏んだ。

 

フランドール「ごふっ!?」

 

そして夜見は白紙のスペルカードを取り出して新たにスペルカードを作った。

 

夜見「[撃符 ファイブショット]」

 

すると夜見のコルト・パイソンの銃口に光が集まり、5発の弾幕を撃った。

 

ダァン ダァン ダァン ダァン ダァン

 

その弾幕の威力はフランドールの弾幕の威力を超えていた。

 

フランドール「きゃあああぁぁぁ!」

 

そしてフランドールは悲鳴を上げてパタリと気を失ってしまった。

そして夜見はふらふらになりながら壁にもたれかかるように座り込んだ。

 

夜見「はぁ はぁ な、なんとかギリギリ勝った」

 

そして、この弾幕ごっこは夜見が勝利した。ただ1つだけ誤算だったことはスペルカードの威力が強すぎてフランドールが気絶してしまったことだった。

 

夜見(こいつが起きるまで、少し待つか)

 

夜見はフランドールが起きるまで、少し休憩することにした。

 

夜見が休憩して15分ほど経った。夜見はある程度は体の調子は直って来てはいたが、肝心のフランドールはまだ目を覚まさなかった。

 

夜見(くそ、情報が聞けるかと思ったのに、まだ目を覚まさないか)

 

夜見はそんなことを思いながら、フランドールが起きるまでもう少し待つことにした。

 

5分ほど経つとフランドールの手がピクリと動いた。

 

夜見(やっと起きたか?)

 

するとフランドールは起き上がってその場で立ち上がって俯いていた。そして夜見はフランドールに近づいて異変の張本人の居場所を聞いた。

 

夜見「勝負に勝ったんだ、約束は守ってもらう 異変を起こした張本人はどこだ?」

 

だが、フランドールは何も答えずに俯いていた。

 

夜見「おい、聞いて「ハハ」...ん?」

 

なにやら、フランドールの様子がおかしかった。少し心配した夜見はフランドールの肩を揺さぶって聞いた。

 

夜見「おい、大丈夫か?」

 

すると、フランドールは急に笑い始めた。

 

フランドール「アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

 

夜見「な、おい!どうしたんだ!」

 

明らかにフランドールの様子がおかしかった。

するとフランドールは急に夜見の腹を殴った。

 

夜見「なっ!?」

 

ドガアアアァァァン

 

夜見は地面に足が着くことなく、壁まで殴り飛ばされた。

 

夜見「がはっ!?」

 

すると壁には亀裂が出来ていた。夜見は体が衝撃に耐えきれず血を吐いた。

 

フランドール「アハハ マダ、マダアソビタリナイヨ サァ、ワタシヲモットタノシマセテヨ!!」

 

するとフランドールは夜見へと飛びかかり、腹をもう1度殴った。

 

バキッ

 

夜見「ごはっ!?」

 

フランドールに殴られた夜見はさらに血を吐いて、その血がフランドールの顔に付いた。

 

夜見(一体、何が、起きてるんだ?)

 

フランドール「ドウシタノ?ハヤクワタシトアソンデヨ ネエ!!!」

 

するとフランドールは思いっきり夜見を真上へ蹴り飛ばした。

 

夜見「がはっ!?」

 

すると夜見は天井を何回も突き破って、屋上まで飛ばされた。

 

ドガアアアァァン

 

霊夢「きゃあ!何!?」

 

魔理沙「おわ!?なんだ!?これもお前の仕業か!?」

 

?「知らないわよ!一体何が?」

 

屋上を突き破って夜見は屋上から5mくらいの高さから、屋上に落ちた。

屋上には弾幕ごっこをしていたであろう霊夢と魔理沙と少女が宙に浮いていた。

 

少女は水色の髪のショートヘアーで頭にはフランと同じように赤いリボンが付いた白いナイトキャップを被っていた。服装は白い服に白いスカートを着ており、背中からはの蝙蝠(こうもり)の様な翼が生えていた。

 

霊夢「な、あいつって」

 

魔理沙「嘘だろ!夜影じゃないか!」

 

?「なんで、人間なんかが?」

 

3人が疑問を持っていると、夜見が突き破った穴から1人の少女が飛び出してきた。それはフランドールだった。

 

フランドール「ア、オネエサマ」

 

?「フラン、なんであなたが」

 

魔理沙「おい、しっかりしろ!夜影!何があった!」

 

霊夢「ちょっと、あんた!一体何があったのよ!」

 

霊夢と魔理沙は夜見のそばに近寄ったが、夜見から返事は無かった。




どうもお風呂場の蓋です。
今回は戦闘がメインのお話となりましたが皆様はどう思ったでしょうか。
自分で言うのもあれですが、私はかなり出来ていたと思います。
それでは、よければ次回も見ていってください。
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