閉ざされた蒼空の下に咲く白薔薇 作:ENDLICHERI
それと、この作品は基本、蒼空視点です。
では、第2話どうぞ!
これを読んでる男性諸君。女の子の部屋に来たとき、ドキドキしますか?俺はドキドキしますよ。ってか、今絶賛ドキドキしてますよ。だって・・・・・・。
?「お、お待たせ・・・・・・しました・・・・・・。」
今、その女の子の部屋にいるんだもん!しかも、会って1時間も経たない人のだよ!もう何言われるか分かんないからずっと正座してます!・・・・・・湿布とお茶を一つのトレイで持ってきますか、普通?
蒼「い、いや~、大丈夫ですけど・・・・・・。」
?「そうですか・・・・・・。で、では・・・・・・、腕を、出して・・・・・・ください・・・・・・。」
蒼「え?もしかしてそのために?」
?「は、はい・・・・・・。ダメ・・・・・・でしたか・・・・・・?」
蒼「いや、ダメではないけど・・・・・・。」
とか言いながら左腕を出して、簡単な手当をしてもらってる俺。世間的にこういう男、どうですか?選択肢は『セーフ』か『アウト』です!(アンケートではありません。スルーしてください。)
?「はい・・・・・・終わりました・・・・・・。」
蒼「ありがとう。・・・・・・えっと・・・・・・。」
?「・・・・・・?」
蒼「そういや、自己紹介してませんね。」
?「あっ!・・・・・・すみません!」
蒼「いやいや、気にしないで。えっと・・・・・・朝倉蒼空です。」
燐「白金燐子・・・・・・です。」
蒼「白金さんね。手当ありがとう。それじゃあ俺はこの辺で。」
何言われるか分かんないから(2回目)帰ろうとしたんだけど、
燐「ま、待ってください・・・・・・!」
止められました。
燐「あの・・・・・・、何か、お礼をさせて・・・・・・ください・・・・・・!」
蒼「・・・・・・白金さん。男は大体は狼だ。あなたみたいな綺麗な人を襲う。」
燐「き、綺麗って・・・・・・///」
いやいや、照れないでよ。
蒼「だから、俺も例外では」
燐「あなたは・・・・・・違い、ます・・・・・・。」
困ったな・・・・・・。これくらいじゃダメか・・・・・・。とっとと帰りたいんだけど・・・・・・。そうだ!あれで行こう!
蒼「分かった。でも、今日はもう遅い。また今度会えたら、そん時に飲み物かなんか奢ってもらう。それでいい?」
燐「は、はい・・・・・・。」
蒼「では、俺はこの辺で・・・・・・。」
燐「あの・・・・・・!」
はい、また止められました!今度は何よ・・・・・・。
燐「連絡先・・・・・・交換、しませんか・・・・・・。」
・・・・・・マジか。でも、そんな時の対策はしてあるさ!
蒼「悪いけど、今携帯『~~~♪』・・・・・・。」
最悪だ・・・・・・。誰だよ、このタイミングで連絡してくる奴は!・・・・・・ヤベ!和美だ。
蒼「・・・・・・ちょっと失礼。もしもし?」
和『蒼空兄!どこにいるの!?』
蒼「すぐに戻るから、心配するな。」
和『心配だから掛けてるんでしょ!!今ど』
うっさい!・・・アイツ、心配しすぎだろ・・・・・・。
蒼「・・・・・・。」
燐「・・・・・・それじゃあ。」
逃げられなくなってしまった。そんなこんなで、俺の携帯の数少ない連絡先に『白金燐子』が加わった。・・・・・・今、『寂しい人だなぁ』って思った方。うっさい!んなこと分かっとるわ!←態度が悪すぎました。自重します。
それは置いといて、改めて俺が帰ろうとした時、白金さんの発言でこの和やかな雰囲気が一瞬で壊れていった。
燐「朝倉・・・さん・・・・・・。」
蒼「はい?」
燐「その・・・・・・『左目』って・・・?」
蒼「!?」
――――――――――――――――――――
学校帰りに不良に絡まれた私を助けてくれたこの人、『朝倉蒼空』さん。最初、女性かと思っていました。黒髪の胸の辺りまで伸びてる髪、 5分袖のTシャツに膝下から裾までが広がっている『ブーツカット』のデニム、そして、ノースリーブのロングパーカーといかにも女性らしい格好だったので。
不良から守ってくれて、何かお礼をしなきゃと思っていた時、彼の左腕に痣があったから、手当しないとと思い自宅に招きました。ちょうど親がいなかったので、隠れながら行動とかしなくてすみますし。手当だけで恩を返すのはちょっと気が引けたので、また会ったらその時に恩を返す約束もしました。
でも、家に来てからずっと気になっていました。彼の目の色が左右違ったのです。左目が白くなっていました。本来ならこういうのは聞かない方が良いのかもしれませんが、思わず聞いてしまいました。
燐「朝倉・・・さん・・・・・・。」
蒼「はい?」
燐「その・・・・・・左目って・・・・・・?」
蒼「!?」
その瞬間、彼は驚くように後ろに下がり、壁にぶつかった後、座り込んでしまいました。そして、息が荒くなって・・・・・・、
燐「え!?・・・・・・あっ、あの・・・・・・。」
蒼「止めろ・・・・・・、止めてくれ・・・・・・。」
燐「え・・・・・・?」
彼は、何かに怯えているようでした。でも、すぐに彼は元に戻りました。
蒼「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、・・・・・・っ!、・・・・・・ご、ごめん。」
燐「い、いえ・・・・・・。こちら、こそ・・・・・・、ごめんなさい・・・・・・。」
蒼「・・・・・・俺、もう帰るね。女の子1人のところにいつまでも男がいるのもどうかと思うし。」
そう言って、左目を前髪で隠して、玄関まで行き、靴を履きました。私は見送りに行きましたが、彼が扉を出てすぐに、振り向かずに私に問いかけてきました。
蒼「・・・・・・白金さん。」
燐「は、はい・・・・・・。」
蒼「・・・・・・あなたは、この目を見てどう思う?」
燐「え・・・?」
蒼「『怖い』、『気持ち悪い』、『人ではない』、沢山のことを言われてきた。だから、覚悟はできてる。あなたにも聞きたい。この目に対する、率直な気持ちを。」
燐「・・・・・・。」
私は、彼の言葉を聞いて、何も答えれませんでした。
蒼「・・・・・・沈黙。『私は知らない。関係ない。』か。それじゃあ。」
彼はそう言って、去っていきました。私は彼の目に対する気持ちはあります。でも、何も言えませんでした・・・・・・。
――――――――――――――――――――
白金さんの家にいた時の記憶が、一部無かった。それは、彼女が俺の目に対して質問してきた時からほんの一瞬だけ。彼女が悪い訳ではない。いつもは左目を前髪で隠しているが、今回それをしていなかった。隠すことを忘れていた俺が悪い。俺が・・・・・・。
和「蒼空兄ーーー!!」
蒼「っ!和美!?」
和「やっと見つけた・・・。って、その腕どうしたの!?もしかして、また・・・・・・!?」
蒼「違う違う。偶然左腕を電柱にぶつけちゃって、たまたまいたおばさんが湿布貰ったんだ。」
もちろん、嘘だ。コイツは、誰よりも俺のことを心配してくれる。でも・・・・・・、いや、だからこそ、コイツにはこれ以上心配させたくないんだ。
和「ふーん。・・・・・・まぁ、それでいいや。とりあえず、一緒に帰ろう?」
蒼「・・・・・・あぁ。」
そう言って、和美は俺の左手を掴んで、一緒に帰った。やっぱり、外に出るのは控えよう。俺の『見える』世界は、
他人より半分しかないのだから・・・・・・。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
第2話の時点で、重い雰囲気になってしまいました。前半はあんなにゆるかったのにね~。シリアスは、きっとまだ続くよ。
それから、評価してくださった『キャンディー』様、そして、お気に入り登録してくださった方々、ありがとうございます。
では、また次回。