閉ざされた蒼空の下に咲く白薔薇   作:ENDLICHERI

2 / 60
開始早々申し訳ありません、訂正です。前回あとがきで「蒼空の髪の長さは肩くらい」と言いましたが、もう少し伸ばして胸の辺りまでにします。

それと、この作品は基本、蒼空視点です。


では、第2話どうぞ!


第2話

これを読んでる男性諸君。女の子の部屋に来たとき、ドキドキしますか?俺はドキドキしますよ。ってか、今絶賛ドキドキしてますよ。だって・・・・・・。

 

 

?「お、お待たせ・・・・・・しました・・・・・・。」

 

 

今、その女の子の部屋にいるんだもん!しかも、会って1時間も経たない人のだよ!もう何言われるか分かんないからずっと正座してます!・・・・・・湿布とお茶を一つのトレイで持ってきますか、普通?

 

 

蒼「い、いや~、大丈夫ですけど・・・・・・。」

 

?「そうですか・・・・・・。で、では・・・・・・、腕を、出して・・・・・・ください・・・・・・。」

 

蒼「え?もしかしてそのために?」

 

?「は、はい・・・・・・。ダメ・・・・・・でしたか・・・・・・?」

 

蒼「いや、ダメではないけど・・・・・・。」

 

 

とか言いながら左腕を出して、簡単な手当をしてもらってる俺。世間的にこういう男、どうですか?選択肢は『セーフ』か『アウト』です!(アンケートではありません。スルーしてください。)

 

 

?「はい・・・・・・終わりました・・・・・・。」

 

蒼「ありがとう。・・・・・・えっと・・・・・・。」

 

?「・・・・・・?」

 

蒼「そういや、自己紹介してませんね。」

 

?「あっ!・・・・・・すみません!」

 

蒼「いやいや、気にしないで。えっと・・・・・・朝倉蒼空です。」

 

燐「白金燐子・・・・・・です。」

 

蒼「白金さんね。手当ありがとう。それじゃあ俺はこの辺で。」

 

 

何言われるか分かんないから(2回目)帰ろうとしたんだけど、

 

 

燐「ま、待ってください・・・・・・!」

 

 

止められました。

 

 

燐「あの・・・・・・、何か、お礼をさせて・・・・・・ください・・・・・・!」

 

蒼「・・・・・・白金さん。男は大体は狼だ。あなたみたいな綺麗な人を襲う。」

 

燐「き、綺麗って・・・・・・///」

 

 

いやいや、照れないでよ。

 

 

蒼「だから、俺も例外では」

 

燐「あなたは・・・・・・違い、ます・・・・・・。」

 

 

困ったな・・・・・・。これくらいじゃダメか・・・・・・。とっとと帰りたいんだけど・・・・・・。そうだ!あれで行こう!

 

 

蒼「分かった。でも、今日はもう遅い。また今度会えたら、そん時に飲み物かなんか奢ってもらう。それでいい?」

 

燐「は、はい・・・・・・。」

 

蒼「では、俺はこの辺で・・・・・・。」

 

燐「あの・・・・・・!」

 

 

はい、また止められました!今度は何よ・・・・・・。

 

 

燐「連絡先・・・・・・交換、しませんか・・・・・・。」

 

 

・・・・・・マジか。でも、そんな時の対策はしてあるさ!

 

 

蒼「悪いけど、今携帯『~~~♪』・・・・・・。」

 

 

最悪だ・・・・・・。誰だよ、このタイミングで連絡してくる奴は!・・・・・・ヤベ!和美だ。

 

 

蒼「・・・・・・ちょっと失礼。もしもし?」

 

和『蒼空兄!どこにいるの!?』

 

蒼「すぐに戻るから、心配するな。」

 

和『心配だから掛けてるんでしょ!!今ど』

 

 

うっさい!・・・アイツ、心配しすぎだろ・・・・・・。

 

 

蒼「・・・・・・。」

 

燐「・・・・・・それじゃあ。」

 

 

逃げられなくなってしまった。そんなこんなで、俺の携帯の数少ない連絡先に『白金燐子』が加わった。・・・・・・今、『寂しい人だなぁ』って思った方。うっさい!んなこと分かっとるわ!←態度が悪すぎました。自重します。

 

それは置いといて、改めて俺が帰ろうとした時、白金さんの発言でこの和やかな雰囲気が一瞬で壊れていった。

 

 

燐「朝倉・・・さん・・・・・・。」

 

蒼「はい?」

 

燐「その・・・・・・『左目』って・・・?」

 

蒼「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

学校帰りに不良に絡まれた私を助けてくれたこの人、『朝倉蒼空』さん。最初、女性かと思っていました。黒髪の胸の辺りまで伸びてる髪、 5分袖のTシャツに膝下から裾までが広がっている『ブーツカット』のデニム、そして、ノースリーブのロングパーカーといかにも女性らしい格好だったので。

不良から守ってくれて、何かお礼をしなきゃと思っていた時、彼の左腕に痣があったから、手当しないとと思い自宅に招きました。ちょうど親がいなかったので、隠れながら行動とかしなくてすみますし。手当だけで恩を返すのはちょっと気が引けたので、また会ったらその時に恩を返す約束もしました。

 

でも、家に来てからずっと気になっていました。彼の目の色が左右違ったのです。左目が白くなっていました。本来ならこういうのは聞かない方が良いのかもしれませんが、思わず聞いてしまいました。

 

 

燐「朝倉・・・さん・・・・・・。」

 

蒼「はい?」

 

燐「その・・・・・・左目って・・・・・・?」

 

蒼「!?」

 

 

その瞬間、彼は驚くように後ろに下がり、壁にぶつかった後、座り込んでしまいました。そして、息が荒くなって・・・・・・、

 

 

燐「え!?・・・・・・あっ、あの・・・・・・。」

 

蒼「止めろ・・・・・・、止めてくれ・・・・・・。」

 

燐「え・・・・・・?」

 

 

彼は、何かに怯えているようでした。でも、すぐに彼は元に戻りました。

 

 

蒼「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、・・・・・・っ!、・・・・・・ご、ごめん。」

 

燐「い、いえ・・・・・・。こちら、こそ・・・・・・、ごめんなさい・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・俺、もう帰るね。女の子1人のところにいつまでも男がいるのもどうかと思うし。」

 

 

そう言って、左目を前髪で隠して、玄関まで行き、靴を履きました。私は見送りに行きましたが、彼が扉を出てすぐに、振り向かずに私に問いかけてきました。

 

 

蒼「・・・・・・白金さん。」

 

燐「は、はい・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・あなたは、この目を見てどう思う?」

 

燐「え・・・?」

 

蒼「『怖い』、『気持ち悪い』、『人ではない』、沢山のことを言われてきた。だから、覚悟はできてる。あなたにも聞きたい。この目に対する、率直な気持ちを。」

 

燐「・・・・・・。」

 

 

私は、彼の言葉を聞いて、何も答えれませんでした。

 

 

蒼「・・・・・・沈黙。『私は知らない。関係ない。』か。それじゃあ。」

 

 

彼はそう言って、去っていきました。私は彼の目に対する気持ちはあります。でも、何も言えませんでした・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

白金さんの家にいた時の記憶が、一部無かった。それは、彼女が俺の目に対して質問してきた時からほんの一瞬だけ。彼女が悪い訳ではない。いつもは左目を前髪で隠しているが、今回それをしていなかった。隠すことを忘れていた俺が悪い。俺が・・・・・・。

 

 

和「蒼空兄ーーー!!」

 

蒼「っ!和美!?」

 

和「やっと見つけた・・・。って、その腕どうしたの!?もしかして、また・・・・・・!?」

 

蒼「違う違う。偶然左腕を電柱にぶつけちゃって、たまたまいたおばさんが湿布貰ったんだ。」

 

 

もちろん、嘘だ。コイツは、誰よりも俺のことを心配してくれる。でも・・・・・・、いや、だからこそ、コイツにはこれ以上心配させたくないんだ。

 

 

和「ふーん。・・・・・・まぁ、それでいいや。とりあえず、一緒に帰ろう?」

 

蒼「・・・・・・あぁ。」

 

 

そう言って、和美は俺の左手を掴んで、一緒に帰った。やっぱり、外に出るのは控えよう。俺の『見える』世界は、

 

 

 

 

 

他人より半分しかないのだから・・・・・・。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

第2話の時点で、重い雰囲気になってしまいました。前半はあんなにゆるかったのにね~。シリアスは、きっとまだ続くよ。

それから、評価してくださった『キャンディー』様、そして、お気に入り登録してくださった方々、ありがとうございます。


では、また次回。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。