閉ざされた蒼空の下に咲く白薔薇 作:ENDLICHERI
紫「話始める前に1つ確認したいんだけど?」
蒼「なんでしょ?」
紫「作者って・・・・・・ライブシーン書くの嫌なんだっけ?」
蒼「じゃなきゃ第37話の後書きであんなこと言わないって。じゃ、第39話をど~ぞ~。」
俺は今、紫音に呼び出されてファミレスに来ていた。
蒼「さて、前振りは終わったから本題に入っていただけます?」
紫「そうね。それじゃあ・・・・・・。」
紫音は一口ドリンクを飲み、
紫「・・・・・・燐子さんと付き合ってるんでしょ?」
蒼「・・・・・・。」
紫「・・・・・・。」
しばしの沈黙。とりあえず、否定しとかないと。
蒼「悪いけど、俺と燐子はそういう関係じゃな」
紫「この前、見ちゃったんだよね~。2人が手を繋いで帰ってるとこ。」
蒼「え゛!?」
ヤバ!変な声出ちった!
紫「お姉さん黙っておくから、話しなよ~。」
蒼「・・・・・・ホントに黙っててくれるんだろうな?」
紫「アタシが秘密をばらしたことあったっけ?」
蒼「・・・・・・そういやそうだったな。」
確かに、紫音は口が硬い。俺は燐子に告白されたことを話してしまった・・・。
蒼「でも、本当はこんな関係になるとは思ってなかったんだ。」
紫「・・・・・・なんで?イイ雰囲気だったけど?」
蒼「そりゃあ、・・・・・・俺はこんなんだし、燐子に迷惑かけて、不幸にしたくなかったから・・・・・・。」
紫「はぁ・・・。アンタ、ガキだね。」
蒼「あぁ!?お前なぁ!」
紫「そんなこと言って、燐子さんは折れてくれた?」
蒼「!・・・・・・いや、逆だったよ。俺の力になりたい、ずっと一緒にいたいってさ。」
紫「ふ~ん、青春してるね~。」
蒼「うっせ!」
ニヤニヤしながらこっちを見やがる・・・!まるでどっかの
紫「ま、アタシも上手くフォローするよ。まだ隠していたいんでしょ?」
蒼「・・・・・・あぁ。」
紫「そんな蒼空に報告。海璃、アンタのこと好きなんだよ。知ってた?」
蒼「・・・・・・いや、知らなかった。」
紫「だろうね。」
蒼「え?いつから?」
紫「えっと・・・、確か初めてライブした後くらいから、だったかな?」
蒼「そんなに・・・・・・。」
紫「・・・・・・ま、燐子さんとの関係を隠しておくんだったら、すぐに海璃に言わなくていいよ。あの子の気持ちに対する返答は。」
蒼「・・・・・・分かった。」
さらっと頭を抱える内容言いやがって・・・・・・。いつかは言わないとな、海璃には。
紫「・・・・・・さて、暗い話はお終い!とりあえず、これ見て。」
紫音はショルダーバッグから2枚の写真を取り出し俺に見せてきた。
紫「どっちが好み?」
どっちも同じ花だけど、使っているカメラが違うのか、写真の感じが違った。1枚は中央に写した絵があって周りが白い写真。もう1つは映画のフィルムとかにある左右に四角いのが並んでいて、少しレトロな感じがする写真だった。
蒼「俺は・・・・・・こっちかな。」
俺は後者の映画のフィルムのような写真を選んだ。
紫「へぇ~。そっちか~。」
蒼「で、これがなんだよ?心理テストか何かか?」
紫「いや。・・・・・・じゃあ、この写真はあげるよ。」
蒼「?・・・・・・どうも。」
訳も分からずその写真を貰い、店を後にする。今回は俺が会計をした。『また相談乗るね、恋愛面も♪』って言うから、またこんな事があるだろうと思って。
2台同じ形のバイクが並んだ駐輪場に行き、帰り支度をしてると、
紫「蒼空。」
蒼「ん?」
紫「はい、これ。」
紫音が袋を渡してきた。そこまで大きくはないが・・・。
蒼「何これ?」
紫「いいから、開けてみて。」
袋を開けると、四角い物体が入っていた。取り出してみると、レンズが2つ付いて首から提げれるようストラップも付いた青色のカメラ(?)だった。
蒼「カメラ・・・・・・だよな?」
紫「そ。『blackbird,fly』って言う『2眼レフカメラ』だよ。」
蒼「へ~。でも、なんで?」
紫「前にもあったと思うけど、父さんが貰ったらしくてね・・・。それと、この『ポラロイドカメラ』を。」
蒼「・・・・・・そういや、前にもあったな。」
紫音が金持ちのお嬢さんってのは前に話したけど、紫音の親父さん色んな人との交流で色んなの貰うけど、殆ど娘の紫音に渡してるんだよ。それが俺たちのとこに来たりしてるけど・・・。
蒼「ってことは、今回も?」
紫「お父さんがね、『良かったら、蒼空君にあげてもいいよ!』って意気揚々と。」
蒼「へ、へぇー・・・。」
その後、紫音からカメラの使い方を教わり、
蒼「よし。紫音、原付免許取った記念に1枚。」
紫「お!いいよ!」
初めて、このカメラで撮影した1枚は、
蒼「よし!脅しの写真ゲット!」
紫「・・・はっ!しまった!」
ちょっとした腹いせでもあった。
蒼「まぁ、その辺は半分冗談だけど。お前の親父さんに連絡しないとな。」
紫「番号覚えてるの?」
蒼「変わってなければ携帯に入ってる。」
夜遅くに電話するのは少し気が引けるが、娘通して貰った物だ。お礼はしないとな。
紫父『もしもし?』
蒼「もしもし、朝倉蒼空です。夜遅くにすみません。」
紫父『おお!蒼空君!久しぶりだね、元気にしてたかい?』
蒼「はい、おじさんも元気そうで。」
紫父『お世辞かい?そんなことより、何か用件があるのだろ?』
蒼「はい。紫音から『2眼レフカメラ』をいただいて、そのお礼をしたくて。」
紫父『気にしなくていいよ。それより、君はそっちを選んだんだね。それじゃあ、』
おっと、なんか嫌な予感がする・・・・・・。
紫父『君の家に現像するスペース、欲しい?』
ハハハ・・・!だと思ったよー!
蒼「あの・・・・・・、俺の家をどうしたいんです?年上に言うのもアレですが。」
紫父『決まってるだろ。君が住みやすい理想の家に『Reform』するためさ!』
電話の向こうで『キリッ!』って顔しながら言ってるのが目に見える・・・。しかも、意外と発音がいい・・・。
ちなみにこの人、俺が原付免許を取ったのをどこで知ったのか知らないけど、急に押しかけてきて『バイク置くスペース欲しい?リフォームするけど。』って言ってくるほどの人間だ。でも、納得の理由がある。それは、
紫父『安心しなさい。錘さんにも伝えておくから。』
まさかの錘さんと繋がっていたってことだ。
蒼「まぁ・・・、今回はお願いします。図々しいかもしれませんが。」
紫父『まかせなさい!『明日1日』で終わらせるから!』
蒼「おい。」
紫父『大丈夫!『超優秀な人材』を揃えるから!』
蒼「おいコラ。」
と、まぁこんな感じで話は進み、電話は終了した。
紫「傍から聞いてたけど、お父さんがまた困らせた、よね?」
蒼「相変わらずのテンションでした。」
紫「アハハ・・・。」
それぞれバイクに跨り、互いに挨拶して家に帰る。
でも、このカメラは少し・・・・・・いや、だいぶ嬉しかった。ちょっとカメラが欲しかったから。明日の燐子とのデートが楽しみだ。
だが、問題が2つ。
1つは明日リフォームが終わるまで家に入れないこと。偶然にも明日は土曜日で、和美も出掛けるそうだから、そこは何とかなる。
もう1つは、悲しいことに通販で『blackbird,fly』の赤色を頼んでいて、今日届いていた。そして、開ける前に紫音に貰ったってハナシ。・・・・・・しばらくそのまま保管かな?
蒼空のゲットしたカメラ、すっごく簡単に言えば、『ディケイド』のカメラです。
次回、燐子と『正式』なデート回です。